http://utomir.lib.u-toyama.ac.jp/dspace/ Title Green関数における境界

 Title
Green関数における境界値問題の解法(第1報)
Author(s)
古谷, 嘉志
Citation
富山大学工学部紀要, 16(1/2): 120-121
Issue Date
1965-03
Type
Article
Text version
URL
publisher
http://hdl.handle.net/10110/9854
Rights
http://utomir.lib.u-toyama.ac.jp/dspace/
120
関数による境界値問題の解法
古
(第1報〉
'口ノ~i
最
Study on Boundary value problem using Green function.
Y oshiyuki
山
士
Green
(1)
FURUYA
One boundary value problem of parabolic differentiaI equations are tre旦ted. Auther tried to soIve
them by using a Green function of Sturm-Liouville type.
はしがき
一様でない俸 の熱伝導 の問題には
1
y_(_
òx \ ψ (x_) 笠ì
òxJ -q(x)v=C(x)笠
なる 放物線 型偏 微分方程 式が 表われる。(1)こ の論文 で
はこ の式をある 境界条件 のもとに 考察しよ うという も
のである。ここ ではラプラス変換 を用い てSturm
LiouviIl e 型 の 微分方程式に変形し て考察した。
1.
q(x)=0
の場合
(1)
会(,þ�王ァ��)=削岩
を境界条件
v(O, t)=1 v(b,t)=O … … ...・H・H・H・.. . .(2a)
V(x, 0)=0 ・H・H・......・H・....・H・"(2b)
初期条件
で解く問題を考える。
(1) (2 b) をLaplace 変換すると
ー …............ …・ ・(3)
d I 1 òV \ (x)PVー
ート十
dx J
dx \ ψ(x)=" ��-)=と
V(かよV(ト0
任)
次に
日(1 òG(x, め1)=- o(x- o ・・ ……. '(5)
五五同玩了 一一示 ……
G(O, め=G(b, 0=0 - … - … … ・ ・・・ "(6)
なる Gr配n関数を作る。
(3)の両辺に G(x, め をかけ5()の両辺に V(x) をか
けて辺々相減じた後 (0, b) で積分すると
一
òG(O, 0
1 一←一一___2
-"--- ..p )(I b0と(x)V(x)G(x,
V(め一一一一
òX
pψ(0)
�)dx ……- … ………・・ '"・H・..……υ・・ '(7)
を求めると,
逐次 代入法によ り第二次近似解
(b
i.T?�\ _ 1 òG(O, t7) 一 !と(x)G(
V(め一
x, 0
)
òX
pψ(0)
òG(
x)
O,
1
予而7一五五
(8 )
dx
t=b に お いて t時間内に 放出する熱量
Q (t) =一 一L r MUL dt (ω
ψ(b) ) 0
を計算する。
Laplac e 変換すると
Q(P) - ψ(,)"1b) P1 VX(b)・…・…μ…-…..... .(10)
_
........... ー
=
+
(8)より
b ��ーの)
òX ò;.0 _ Jí 0ψ(0)
P q>(0) 担旦
型よ五三2_
百七 2 �区包�
日X dx
ò
G(0, b) (b 1 (x)
1
VHb) 一一一一一一
Pψ(0) òX òき一一一|) 0一一;\C
ψ(0)
òG(x, b) òG(Ox),
ò�
òX
岡に 代入して,
, __b) 一1一一
竺区()
1
dtp 〕 = òXòき 十 Pψ(0)ψ(b)
p2ψ(0)ψ(
b)
j bo C(x) B一一
叫(0, x) dx …・・同
G 〔 一b一〕 一一言正一一
;2
次に G(x, め を
日I(一両ア一王子'-"-1 òG(x, め )\_f\
一り
[ 1] x二時で、両
G(O, 0=G(b, 0=0
[II] G(x, 0は連続。
[ill] G'x(x, 0はx=き で- CÞm のとび を持つ。
という性質に従って求める。 (2)(3)
性質[ 1 ]よ り
rA(めtψ(州 (xくめ
- (a)
・
G(x, 0= i
(y
lB (めJ �cþ(刷η (x>さ)
性質[II]よ り
A叫ド州η=B刈iψ州dq
ω
性質[ill)より
B(さ)- A(め=-1 ・H・H・......・H・.....・H・-……・・(c)
(b), (c )よ りA(め, B(めを求めると
A(か- t J:州dη
B(O= - -b:-, Jí<ψ〔η)dη
0
S=j:州dη
こ れを(a)に 代入し て
G(x, �) = - -1;-δ Jí �0 ψ(めdηrJ 0�ψ〔η)dη (x>� )
同)=�
u山
1"'/
=一
(ロ)を逆変換すると
t討� ! CÞ刷
...……問
_
12 1
一一
!�_ �Q�__b) t十一一1
Q(t)= 一 一一一一
ψ(0)ψ(b)
ψ(0)ψ(b) ðx ð�
側
じの )盟主旦 盟22Ldx
(12)より
竺戸 ー かb) 仁 川q
ðG(O, x) ' 1_>J^
凶
rþ O)' Jí X rþ(q)dη
ð正一 =--s(
b
宣豆笠L旦=
1(
ψ 0)(
ψ b)
x ð� -- S
(凶を闘に代入すると
x
1 (b�,,,
S...... ,""'x)../'-0.d""x)(1ψ(η
)dη1
, J(bx ψ 〔可)dη
0 ,',./v.'
Q(t)=ー1.
S t+ S:-' 2ー J1.0(
伺
・.. . . . . . .
.Tof. . ". . . . . . . . .
c,
(x
2, q
)キO の場合
は)
的):: = 会[øb了 27 ] -qU〉V
を 境界条件
(2a)
V(O,t)=1,V(b, t)=0
( 2 b)
初期条件 V(x,0)=0
で解く。
ωをLaplace変換すると
dv 1一
d r 1
)
q 〉}V
面l rþ(ぽ uj={PZ(x) +U
(8)
J
(2)は V(O)=古V(b)=0
前節(7)を導いたのと同じ方法で
íb
1 1 ðG(O,�)
W,"ìV(町 一 京可F
q x)
F- _ j 。{P(
4 z〉 十(
仏)
}V(x)G(x,めdx
o O+A1(わP +
V(の=A-(
l �)ト A(
)
とおいて性 に代入し両辺を比較してPの係数を求め
ん(わP以上のE貨を略して近似すると ,
ðG(O,め íb
r 1
V(め = l-抗õ)
b(x)G(x,0
--"'='--��_2L_ J 0
ðG(O,X) , 1 1 íb )G x,C)
1
台;:="-dx J 'p--- J o,(x (
予l灯
ðGCO,
x) -'-'-"-dx
1 _O_=-_' -(5)
ψ(0)
前節 と同様
ðv(b,t)
1
Q(t)=-Jí t。 ψ(
_C_-O dt
五�__b了
を計算する。
Laplace変換すると
. . . . ・.
H・H・H・.……・
・……H・……………
_
^'
・ H・H・.. . . . .…H・H・. . .・H・-…
' …一一……一一……・
・… ・・・… - ・ H・H・'
(6)
) 一一1一一 �-Vx(b)
Q(P =
ψ(b)
(5)より
r 1
ð2G(0,�) í b
V(さ )= 干
q x)
(0了 一日�>/ -J. rþêO了(
ðG(X,0 ðG(O, x)ι1 1 í b 1
aき
J 0ψ(0)
J P
ðX
�)
ðG
(
X,
)
巴
G
(
O,x
'(x)一 一五百 一 ---=-�- � dx
Sにbを代入した式を(6)に代入して
QIP〉=- L J。ト1 竺盟___hl_
ψ(b) p2 L (
ψ 0) ðX ð�
b
並��勾l
並当__i)2_
\J 0�
(
ðx - - J
ψC 0) q x) ðf
(b 1
ðG(X,b)
'.,...x)) ð�
ψ 0) (
(
ψ(b) \l o. T.;(\\
ðG(O, x) dx
(7)
ðx
逆変換して
2区��eb) \\ω
Q(t)= ー ψ(((),;
J
L ðx ð�
b) rô
0)(
ψ ", (l-\
1
2空白,___i}2___q区旦_"_& ーし
J. Iψ(0)ψ(b)
ðf
ðx
BG M b) BG仇
ゆ
玩-=--- dx
j b。(
ζ x) ���' é-一
前節凶を代入して
X
Q(t)=[t +会� : (
q 刷 fo rþ (q )叶 :ψ 切 )dη Jt
_.
_ � ,- / .c ,
一一一一 '・ ・ ・ …・ー・ ・…・・ ・ ・……・・ ・ ・ ・
_
u_"
rþ
+モ去台 jル:〉c的ωω(ωωxω刷〕川dxJ:川
K仰州〈ω的ηω川〉
結語
.・
(8)
(
q x)=0の場合と(x)キ0の場 合 のQ(t) がく115) と(2ーので比較できる。後者の場合 tの一次の
項の係数にq(x) を含んだ附加項が加わることがわか
る。
これは特殊な境界条件に対する解であるが一
, 般の
場合の研究は今後の問題としたい。
なお本研究を行うにあたり,御支援を賜わった本学
教授長元亀久男先生に感謝の意、を棒げる次第である。
参考文献
(1)
T. A.S Jackson,“Note on
Calculation ・of Tlmeー
Lag."Q. Mech, Appl,Math, Vol, XVll, Partl,
1964-2
(2)
(3)
犬井鉄郎
イ ・ グベトロブスキー“偏微分方程式"
(昭和39, 10, 30 受付)
“偏微分方程式とその応用"