HP Insight Control for VMware vCenter Server リリースノート 6.3.0 HP 部品番号: 661310-291 2011 年 8 月第1版 © Copyright 2011 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 説明 Insight Control for vCenter は、単一の統合アプリケーションとして提供されます。このアプリケーションは、3 つのモジュールで構成されています。コアモジュールは必須ですが、Server Module for vCenter と Storage Module for vCenter はインストール時に選択するオプションのコンポーネントです。コアモジュール Server Module for vCenter と Storage Module for vCenter が必要とするフレームワークを提供します。 Server Module for vCenter VMware 環境における HP サーバーの包括的な監視、ファームウェアアップデート、ESX/ESXi イメージデプロイメント、リモート制御、Virtual Connect、電力最適化などのサーバーハードウェア管理機能を提供します。 Storage Module for vCenter HP ストレージアレイ上の LUN に VM、データストア、およびホストをマッピングするためのストレージ構成情報およびステータス情報を提供します。 HP P6000 EVA、P4000、および P2000 G3 MSA アレイ上でのプロビジョニングをサポートしています。サポートされるプロビジョニングタスクには、データストアの作成、拡張、削除、VM の新規作成、クローン作成などがあります。アップデートの推奨推奨アップデート対象バージョン 6.2.1、6.2.2 製品モデル HP Insight Control for VMware vCenter Server サポートされているデバイスデバイスサポート情報については、以下の資料を参照してください。 • 『HP Insight Control for VMware vCenter Server インストールガイド』(HP の Web サイト http://www.hp.com/go/icvcenter/docs (英語) にあります) • サーバーサポート情報については、『HP Insight Software サポートマトリックス』(HP の Web サイト http://www.hp.com/go/insightcontrol/docs (英語) にあります) を参照してください。 • Storage Module for vCenter ストレージアレイおよびアレイ管理ソフトウェアサポートについては、HP の SPOCK の Web サイト http://www.hp.com/storage/spock (英語) を参照してください。説明 3 注記: P6300 および P6500 EVA のリリースにより、EVA ファミリ名が HP P6000 EVA に変更されました。すべての既存の EVA アレイモデルの名前は、変更されません。 HP P6000 Command View は、すべての P6000 EVA モデルをサポートしています。HP P6000 Command View に関する全般的な説明では、旧バージョンの HP Command View EVA を参照することがあります。P6000 は、EVA 製品ファミリの新しいブランド名です。オペレーティングシステム Insight Control for vCenter は、次の ESX オペレーティングシステムでサポートされています。 • ESX/ESXi 4.0 (初回リリース、U1、U2、および U3) • ESX/ESXi 4.1 (初回リリースおよび U1) • ESXi 5.0 Insight Control for vCenter は、次のオペレーティングシステムでサポートされています。 • Microsoft Windows Server 2003 SP2 • Microsoft Windows Server 2003 R2 • Microsoft Windows Server 2008 • Microsoft Windows Server 2008 R2 機能強化このバージョンの Insight Control for vCenter ソフトウェアでは、次の機能拡張が実装されています。コアモジュール • ESXi 5.0 のサポートサーバーモジュール: サーバーモジュールには、次の機能拡張が実装されています。 • HP Insight Control Deployment Wizard による vSphere Client からの ESX/ESXi イメージのデプロイ • VC FlexFabic/VC ファイバーチャネルおよび iSCSI インターフェイス用のエンドツーエンドの接続ダイアグラム • VLAN ID タグ付き、VM レベルのトラフィック、使用率の統計情報、およびボトルネックの特定の詳細による拡張 Virtual Connect 情報 • Smart コンポーネントによる vSphere Client からのファームウェアのデプロイ • ファームウェア情報の CSV ファイルへのエクスポート • HP CIM プロバイダーおよび HP SNMP エージェントとの直接通信による HP ProLiant サーバーの状態や状況の監視ストレージモジュール: ストレージモジュールには、次の機能拡張が実装されています。 4 • VASA ストレージ API のサポート。VMware VASA API は、vCenter による物理ストレージインフラストラクチャの可視性を提供します。VASA 機能は、HP P4000、P6000 EVA、および P9000/XP アレイに対して利用できます。 • P6000 EVA および P2000 G3 MSA アレイ上でのストレージプロビジョニングオペレーティングシステム注記: • ◦ P2000 SAS アレイ上でのプロビジョニングは、ESXi 5.0 および ESX 4.1 でのみサポートされます。 ◦ P2000 FC アレイ上でのプロビジョニングは、ESX 4.x および ESXi 5.0 でのみサポートされます。サポートデータの収集。Storage Module for vCenter は、VMware 環境に関する情報を収集して、HP に送信します。この情報は、製品サポートを容易にするとともに、将来のリリースにおいて製品を改善するために役立ちます。収集されたデータは、匿名状態で利用され、ユーザーに悪影響を与えることはありません。このデータに、ユーザーや環境の機密情報が含まれることは一切ありません。データは、暗号化されてから、安全な HP FTP サイトに送信されます。収集されたデータのコピーは、非暗号化形式で、次のディレクトリに保存されます。 installation directory/Logs/Reports • リモート Web コンソール認証。P9000/XP アレイ情報を追加または変更する場合に認証情報が要求されるようになりました。前提条件インストールの実行中、次のデバイスやソフトウェアに対して識別情報やログイン情報を入力できるよう準備してください。 • Insight Control for vCenter Server • vCenter Server • HP SIM (Server Module for vCenter をインストールする場合) • iLO (Server Module for vCenter をインストールする場合) • Onboard Administrator (Server Module for vCenter をインストールする場合) • Virtual Connect Manager (Server Module for vCenter をインストールする場合) • VMware ホストの認証情報 • SNMP コミュニティ文字列インストール手順インストール手順については、次の資料を参照してください。『HP Insight Control for VMware vCenter Server インストールガイド』製品番号: 661308-291 出版年月: 2011 年 8 月重要: このバージョンの Insight Control for vCenter は、必ず、C: ドライブにインストールしてください。問題および推奨処置 • Insight Control vCenter は、VMware 用の HP ESXi オフラインバンドルがインストールされている ESXi ホストについてのみ、ファームウェア検出をサポートします。CIM プロバイダーと通信するために、ESXi ユーザー名およびパスワードが必要です。推奨処置: すべての ESXi ホスト用に HP ESXi オフラインバンドルがインストールされていることを確認してください。前提条件 5 • Insight Control for vCenter パスワードデータベースに iLO または Onboard Administrator の複数の認証情報があると、Insight Control for vCenter の動作が予測不能になる場合があります。 [Host Properties] ページまたは [Cluster Properties] ページで、新しいユーザー名を使用して認証情報を入力し、[Save] をクリックすると、そのホストの新しい認証情報セットが追加されます。 • ◦ 推奨処置: 1 つのホストに対して複数の認証情報が設定されている場合は、その重複を解消してください。 1. [Home]→[HP Insight Software]の順に選択します。 2. すべての重複エントリーをデータベースから削除します。 3. [Save] をクリックします。 4. [スタート] メニューから、[コントロールパネル]→[管理ツール]→[サービス]の順に選択し、Insight Control for vCenter サービスを再起動します。 ◦ 推奨処置: ホストのユーザー名認証情報が間違っている場合は、ユーザー名を変更します。 1. [Home]→[HP Insight Software]の順に選択します。 2. ユーザー名が間違っているホストのエントリーを探して、正しいユーザー名を入力します。 3. [Save] をクリックします。 4. [スタート] メニューから、[コントロールパネル]→[管理ツール]→[サービス]の順に選択し、Insight Control for vCenter サービスを再起動します。ノードにアクセスするためにプロキシ認証が必要な場合、Insight Control for vCenter がそのノードと通信できません。推奨処置: プロキシ設定を無効にして、Insight Control for vCenter がノードと通信できるようにします。 • HP CIM プロバイダーを実行しているサーバーの ASR ステータスが白色のステータスアイコンによって表示されます。推奨処置: 現在の HP CIM プロバイダーは、ASR を監視しません。 • iSCSI ストレージがネットワークダイアグラムに表示されません。推奨処置: Virtual Connect によって接続されているハードウェア iSCSI HBA を使用してください。ソフトウェア HBA を使用する iSCSI ストレージデバイスは表示されません。 • [Firmware] リンクの [Smart Component Update] タブから複数のファームウェアアップデートジョブを起動すると、1 つまたは複数のジョブが長時間起動しない場合があります。推奨処置: ジョブを削除してから、ジョブを再起動してください。 • [HP Insight Software] タブで vSphere Client がアイドル状態になっているときに、別のリンクをクリックすると、「This program cannot display the webpage」というエラーメッセージが表示される場合があります。この問題は、断続的に発生します。推奨処置: リンクをもう一度クリックしてページを表示してください。 • MSA2000 G2 および P2000 G3 MSA アレイのみ: 更新に時間がかかります。推奨処置: GUI の更新を最適なものにするために、構成に含む LUN の数が 40 を超えないようにすることをお勧めします。40 を超える LUN を含む構成はサポートされますが、LUN 情報を表示するとき更新時間が長くかかります。 • Command View EVA と MSA2000 G2 SMI-S Proxy Provider を同じサーバー上で共存させることはできません。推奨処置: Command View EVA と MSA2000 G2 SMI-S Proxy Provider を異なるサーバーにインストールしてください。 6 問題および推奨処置 • アップグレードの場合のみ: Microsoft Windows Server 2003 システムで、Storage Module for vCenter が、アップグレードプロセスの実行時に作成された一時ファイルを削除できません。推奨処置: 次の手順を実行します。 1. インストーラを起動します。 2. [Upgrade] を選択し、[Storage] または [Storage] と [Server] を選択します。 3. メッセージが表示されたら、[Upgrade - Upgrade HP Insight Control Storage Module for vCenter to this version] オプションを選択します。 4. メッセージが表示されたら、サーバーを再起動します。 5. サーバーの再起動が完了したら、手順 1 で使用したアカウントでサーバーにログインします。インストールが自動的に再開されます。 6. 7. 画面の指示に従ってインストールを実行してください。インストールが完了したら、HP Insight Control Storage Module for vCenter.exe ファイルを削除します。このファイルは、Windows の/Temp ディレクトリ (Windows システム変数の %TEMP% に示されている) にあります。たとえば、Windows 変数の %TEMP% が「C:\Documents and Settings\ Administrator\Local Settings\Temp\1」の場合、削除するファイルは、C:\ Documents and Settings\Administrator\Local Settings\Temp にあります。注記: ファイルは、Storage Module for vCenter が正常にアップグレードされた後にのみ削除してください。 • P9500 ディスクアレイは、デフォルトのセキュリティオプションに当たる Command Device Authentication Security Disabled が設定されている場合のみサポートされます。 • MSA2000 G2 および P2000 G3 MSA アレイについては、スナップショットおよびリモート複製情報はレポートされません。 • P2000 SAS アレイ上でのプロビジョニングは、ESXi 5.0 および ESX 4.1 でのみサポートされます。 • P2000 FC アレイ上でのプロビジョニングは、ESX 4.x および ESXi 5.0 でのみサポートされます。 • P6000 EVA アレイでストレージプロビジョニング機能を使用すると、新しいデータストアおよび仮想マシンを、シンプロビジョニングされたデバイスに作成できません。シンプロビジョニングされたデバイス上にすでに存在する仮想マシンのクローンを作成することはできますが、そのクローンは、シックプロビジョニングされたデバイス上に存在します。問題および推奨処置 7