製品のカーボンフットプリント ISO標準化動向 2013年3月15日 日本電気株式会社 ITプラットフォームソリューション事業部 中原 良文 目次 ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ISO/TC 207(環境マネジメント)の体制 ISO/TC 207/SC 7/WG 2の活動 ISO 14067ドラフティングに対する基本的考え方 ISO/TS 14067(案)の構成 ISO/TS 14067(案)の各内容について Page 2 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 ISO/TC 207(環境マネジメント)の体制 ▐ CAG: 議長諮問グループ ▐ SC 3: 環境ラベル Chairman’s Advisory Group ▐ TCG: 用語調整グループ Environmental labeling ▐ SC 4: 環境パフォーマンス評価 Terminology Coordination Group ▐ AHG 2: 砂漠化防止 Environmental performance evaluation ▐ SC 5: ライフサイクルアセスメント Combat of desertification ▐ WG 8: マテリアルフローコスト会計 Life cycle assessment ▐ SC 7: GHGマネジメント及び関連活動 Material flow cost accounting General principles and framework ▐ WG 9: 土地劣化と砂漠化 Land degradation and desertification ▐ : ▐ SC 1: 環境マネジメントシステム Environmental Management systems ▐ SC 2: 環境監査及び関連調査 Environmental auditing and related environmental investigations Page 3 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 Greenhouse gas management and related activities WG 1: Requirements for greenhouse gas validation and verification bodies for use in accreditation or other forms of recognition WG 2: GHG management in the value or supply chain WG 3: Carbon footprint of organizations ISO/TC 207/SC 7/WG 2の活動 2007 2008 北京会合 2009 第2回ボゴタ会合 国際標準化の必要性 確認 新作業項目提案 (NWIP)提出 パート1:算定(ISO 14040/44) パート2:コミュニケーション(ISO 14025) 第10回ミシサガ会合 第6回東京会合 第1回ウィーン会合 WD. 3 NWIP承認 CD 第11回バンコク会合 第7回レオン会合 CD パート2:コミュニケーション •ISO 14025 •ISO 14021 •ISO 14024 •Report •Performance tracking report 第12回ウィーン会合 CD. 2 CD. 3 CD投票結果 パート1:可決 パート2:否決 CD.2投票 結果:否決 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 DIS. 2 DIS CFP Claimは 対象外に 2つのパートを 1つに統合 WD(作業原案) ⇒ CD(委員会原案) ⇒ DIS(国際規格案) ⇒ FDIS(最終国際規格案) ⇒ IS(国際規格) Page 4 2013 第9回オスロ会合 第5回ウィーン会合 CFP国際標準化の必 要性を検討するための WG2を設置 WD. 2 2012 第8回トリエステ会合 第4回カイロ会合 メキシコシティ会合 WD. 1 2011 第3回コタキナバル会合 欧州諸国からCFP国 際標準化の問題提起 WD. 0 2010 CD.3投票 結果:可決 DIS投票結 果:否決 DIS.2投票 結果:否決 ISO 14067ドラフティングに対する基本的考え方 ▐ カーボンフットプリント制度国際標準化対応国内委員会で審議 ▐ ISO 14067が対象とするCFP(GHG)は、原則として既存のLCAと環境ラ ベル・宣言の体系に含まれるものであると考えられるが、必要に応じて既 存規格の内容を超えてCFP特有の要求事項を定めていく必要性がある ことが共通認識となっている。 ▐ この状況を前提としつつ、我が国の基本的な考え方は、これまで同様、 算定についてはISO 14040シリーズ(LCA)を、コミュニケーションについ てはISO 14020(環境ラベル・宣言 一般原則)、ISO 14021(タイプⅡ 環境主張)、ISO 14024(タイプⅠ環境ラベル)、及びISO 14025(タイ プⅢ環境宣言)をベースとすることとしたい。 ▐ また、CFP特有の要求事項として、既存規格の内容を超える要求事項に ついては、想定される使用方法や我が国の制度試行事業と比較しつつ、 ドラフトに対するコメントを提出していくこととしたい。 Page 5 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 ISO/TS 14067(案)の構成 ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ 1 適用範囲(Scope) 2 引用規格(Normative references) 3 用語、定義及び略称(Terms, definitions and abbreviations) 4 適用(Application) 5 原則(Principles) 6 CFP算定の方法論(Methodology for CFP quantification) 7 CFP調査報告書(CFP study report) 8 公に利用可能なCFPコミュニケーションの準備(Preparation for publicly available CFP communication) 9 CFPコミュニケーション(CFP communication) 付属書A(規定) 100年GWP 付属書B(規定) 製品のカーボンフットプリントの限界 付属書C(参考) CFP調査におけるリサイクルの扱いに関する可能な手順 付属書D(規定) 異なる製品のCFPに基づく比較 Page 6 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 1 適用(Scope) 本国際規格は、算定のためのライフサイクルアセスメント(ISO 14040、ISO 14044)並びにコミュニケーションのための環境ラベル及び環境宣言(ISO 14020、 ISO 14024、ISO 14025)の国際規格に基づき、製品のカーボンフットプリント (CFP)を算定しコミュニケーションするための原則、要求事項及び指針を規定してい る。 また、部分的な製品のカーボンフットプリント(部分的CFP)の算定とコミュニケー ションに関する要求事項及び指針も提供されている。 本国際規格は、CFP調査と、CFP調査の結果に基づいた異なる形式のCFPコミュ ニケーションに適用される。 本国際規格に従ってCFP調査の結果が報告される場合は、透明性と信頼性の 双方を支えるために、さらには、情報に基づいた選択を行えるようにするために、手 順が提供される。 さらに本国際規格は、CFPの商品種別算定基準(CFP-PCR)の算定又はISO 14025に従い本国際規格と一貫性のある形で策定されたPCRを採用するめに提 供されている。 本国際規格は、ただ一つの影響領域(気候変動のみ)に対応している。 なお、オフセットは本国際規格の適用範囲外である。 ISO/TS 14067(案)より Page 7 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 4 適用(Application) 全てのISO国際規格と同様に、本国際規格は貿易の障壁を設けることや、 WTOのいかなる要件にも反することは意図していない。 CFP調査は、単一の影響領域のみしかカバーしていないため、CFP調査を 包括的な環境優越性に関するコミュニケーションに使用してはならない。 異なる製品のCFPに基づいた比較は、CFPアプローチ特有の限界(附属 書B参照)のため、附属書Dの要求事項が満たされていなければ、公表され てはならない。 ISO/TS 14067(案)より Page 8 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 5 原則(Principle) ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ 5.1 一般 5.2 ライフサイクルの観点 5.3 相対的アプローチ及び機能単位 5.4 反復的アプローチ 5.5 科学的アプローチ 5.6 関連性 5.7 完全性 5.8 一貫性 5.9 統一性 5.10 正確度 5.11 透明性 ▐ 5.12 ダブルカウントの回避 ▐ 5.13 参加 ▐ 5.14 公平さ ISO/TS 14067(案)より Page 9 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 6 CFP算定の方法論 ▐ 6.1 一般 ▐ 6.2 CFP-PCRの使用 ▐ 6.4 CFPのライフサイクルインベントリ分 析 6.2.1 一般 6.2.1 CFP-PCRの内容 ▐ 6.3 CFP算定の目的及び調査範囲 6.3.1 6.3.2 6.3.3 6.3.4 6.3.5 6.3.6 6.3.7 6.3.8 CFP調査の目的 CFP調査の範囲 機能単位 システム境界 データ及びデータ品質 データの時間的な境界 使用段階と使用プロファイル 使用済み段階 6.4.1 一般 6.4.2 データ収集 6.4.3 データの妥当性確認 6.4.4 データの単位プロセス及び機能単 位への関連付け 6.4.5 システム境界の精査 6.4.6 配分 6.4.7 CFPパフォーマンストラッキング 6.4.8 GHG排出量及び吸収量の評価の 期間 6.4.9 特定のGHG排出量と吸収量の取 扱い 6.4.10 第6.4.9項の要求事項及び手引 きの概要 ▐ 6.5 ライフサイクル影響評価 ▐ 6.6 ライフサイクル解釈 ISO/TS 14067(案)より Page 10 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 8 公に利用可能なCFPコミュニケーションの準備 ▐ 8.1 一般 ▐ 8.2 CFP開示報告書(CFP disclosure report) 8.2.1 一般 8.2.2 CFP開示報告書のための追加的要求事項 ISO/TS 14067(案)より Page 11 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 9 CFPコミュニケーション ▐ 9.1 CFPコミュニケーションの選択肢 9.1.1 一般 9.1.2 CFP外部コミュニケーションレポート(CFP external communication report) 9.1.3 CFPパフォーマンストラッキングレポート(CFP performance tracking report) 9.1.4 CFPラベル 9.1.5 CFP宣言 ▐ ▐ ▐ ▐ ▐ 9.2 9.3 9.4 9.5 9.6 公の利用を意図しているCFPコミュニケーション 公の利用を意図していないCFPコミュニケーション CFPコミュニケーションプログラム CFP-PCRの作成 CFPコミュニケーションの追加的側面 ISO/TS 14067(案)より Page 12 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 CFP算定とコミュニケーションの関係 ISO/TS 14067(案)より Page 13 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 CFPコミュニケーションの各選択肢の一般的要求事項及び指針 ISO/TS 14067(案)より Page 14 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 ISO/TC 207/SC 7/WG 2の活動 2007 2008 北京会合 2009 第9回オスロ会合 第5回ウィーン会合 第10回ミシサガ会合 第6回東京会合 第1回ウィーン会合 第2回ボゴタ会合 国際標準化の必要性 確認 新作業項目提案 (NWIP)提出 パート1:算定(ISO 14040/44) パート2:コミュニケーション(ISO 14025) WD. 3 NWIP承認 CD 第11回バンコク会合 第7回レオン会合 CD パート2:コミュニケーション •ISO 14025 •ISO 14021 •ISO 14024 •Report •Performance tracking report 第12回ウィーン会合 CD. 2 CD. 3 CD投票結果 パート1:可決 パート2:否決 CD.2投票 結果:否決 平成24年度 LCA日本フォーラム・日本LCA学会共催セミナー / 2013-03-15 DIS. 2 DIS CFP Claimは 対象外に 2つのパートを 1つに統合 WD(作業原案) ⇒ CD(委員会原案) ⇒ DIS(国際規格案) ⇒ FDIS(最終国際規格案) ⇒ IS(国際規格) Page 15 2013 第8回トリエステ会合 第4回カイロ会合 CFP国際標準化の必 要性を検討するための WG2を設置 WD. 2 2012 TS メキシコシティ会合 WD. 1 2011 第3回コタキナバル会合 欧州諸国からCFP国 際標準化の問題提起 WD. 0 2010 CD.3投票 結果:可決 DIS投票結 果:否決 DIS.2投票 結果:否決
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