平成24年度版;FY2012 - 坂研究室 - 京都大学

エネルギーエコシステム学分野
http://ohks.energy.kyoto-u.ac.jp/syakai/syakai_bunya/saka/
教 授 坂 志朗 、准教授 河本晴雄 、特定助教 山内一慶、秘書 中西梨恵、瀬上未紗
当研究室では、地球環境と調和した自然の循
環系の中でのエネルギーエコシステムの構築
を目指し、石油などの化石資源に替わるクリー
ンで再生産可能なバイオマス資源の超臨界流
体や熱分解による燃料、有用ケミカルス等への
変換などの研究を行っています。
臨界流体技術を中心に、バイオエネルギーの基
礎から実用化に至る幅広い研究を、オリジナリ
ティの高い独自のスタンスで精力的に進めて
います。
最近のできごと
親睦会でのひとこま
JST 戦略的創造研究事業
― 先端的低炭素化技術開発(ALCA)―
「加圧熱水・酢酸発酵・水素化分解による
リグノセルロースからのエコエタノール生産」
当研究室で進めている、
「加圧熱水・酢酸発
酵・水素化分解による新規なエタノール生産プ
ロセス開発」研究が ALCA プロジェクトとし
て採択され、5 年(最長 10 年)にわたる基礎
から実用化に至る研究開発事業がスタートし
ました。従来の酵母によるエタノール発酵では
糖の炭素の 1/3 は CO2 へと変換されてしまい
ますが、酢酸発酵を用いることで、通常のエタ
ノール発酵よりも高効率に、しかも CO2 を副
生することなく、エタノールを製造することが
可能になります。
リ グ ニン由来物質
水
水
水素
エ タ ノ ール
リ グ ノセルロース
加 圧 熱 水処理 酢 酸 発 酵
エ ステ ル 化
水 素 化 分解
一部
グローバル COE プログラム
「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」
京都大学エネルギー科学研究科、エネルギー
理工学研究所、工学研究科(原子核工学専攻)
と原子炉実験所では、上記プログラム(平成
20~24 年度)を進めています。坂教授がグル
ープリーダーを務める「バイオエネルギー研
究」は、本プログラムの5つの最先端重点研究
クラスタの1つとして位置づけられており、超
受
賞
・ 日 本 エ ネ ル ギ ー 学 会 奨 励 賞 ( Pramila
Tamunaidu 受賞)
(Pramila Tamunaidu、
坂 志朗、第 19 回日本エネルギー学会大会、
ニッパ樹液からのバイオエタノール生産の
可能性)
・ The
Processing
Division
Student
Excellence Award of The American Oil
Chemists’ Society(Zul Ilham 受賞)
「Zul
Ilham, Shiro Saka: Biodiesel and
value-added glycerol carbonate from
supercritical dimethyl carbonate」
(平成
23 年度アメリカ油脂化学会)
最近の新聞などでの報道
・ 週刊循環経済新聞(20 面)「木質バイオマ
ス最前線 超臨界技術でバイオ燃料 木材の
可能性を切り拓く」
(2011.1.31)
・ 環境新聞(6 面)
「バイオマスエキスポ 2011
を開催」(2011.10.19)