“丸の内発、日本起こし”を! 第1回 NPO法人WIN・丸の内交流会

WIN NEWS
“丸の内発、
日本起こし”
を!
第1回 NPO法人WIN・
丸の内交流会開催
――社学・産学連携をめざして――
11月18日、丸の内に拠点を構えたNPO法人WI
Nが、
「丸の内発、日本起こし」を旗じるしに、
WI
Nの充実と日本経済の活性化をはかるべく
「第1回丸の内交流会」を開催した。
WI
Nのスペシャルアドバイザに就任した三菱地所代表取締役会長・福澤武氏をはじめ、
関係者200名以上が集い、今後の活動への大きな期待が寄せられた。
東京大学大学院 人文社会系研究科教授 前・新領域創成科学研究科長
似田貝香門氏
特別講演
開会の挨拶をおこなう
板生 清理事長
NGO ダイオキシン・環境
ホルモン対策国民会議
事務局長 中下裕子氏
社団法人長寿社会文化協会
会長 一番ヶ瀬康子氏
三菱地所代表取締役会長・WI
Nスペシャルアドバイザ
福澤 武氏
特別講演
「東京大学の新しい取組みとNPOへの期待」
現在、東京大学柏キャンパスは、
「コミュニティの中の
大学」として、新領域創成科学研究科のスタッフを中心
に企業群や市民と連携しながら街づくりを進めていま
す。本科の理念は「学融合」。学融合とは、サラダドレ
ッシングをイメージするとわかりやすいでしょう。それぞ
れの材料(学問)
は放置しておくと分離していますが、混
ぜ合わせると新しいものができる。そのような融合を目
指したものです。これまでの「新しい学問」はコアの学
問の周囲にいろいろなものが付随して〝偶然〟生まれ
ていましたが、もはや、偶然を待っていられません。学
術経営として、責任をもって新領域を創成していくべきなのです。
また、これまでは核となる学問があり、階層がありましたが、柏キャンパスでは「多中
心」な学問のあり方をつくろうとしています。これからは生命倫理や情報倫理、技術倫理
等がより重要になります。今、どこに、どのような学問が必要かを見極め、その都度中心
を変えて対応していくべきでしょう。
そして、オープンラボのように、必要な研究に応じて学外にキャンパスを展開していく
こと、TLO
(技術移転機関)
を整備し、産学連携を強化し、知的財産を有効に活用して
いくことも重要です。さらに重要な東京大学独自の試みは、オフキャンパスでのNPOの
設立です。板生教授を中心に設立された本NPOのWINの活躍が大いに期待されています。
095
乾杯の音頭をとる
株式会社横浜ロイヤル
パークホテル取締役会長
児玉惟継氏
WIN NEWS
「丸の内 人と情報が集まる街づくりをめざして」
丸 ビル の 再 建 は 、
オープン、ネットワーク、
インタラクティブとい
う3つのキーワードを
もとに進めました。世
界 に 向 かって 開 かれ
た 街 に 集まった 人 々
が、情報を交換し合う。
その拠点となる、世界
一インタラクティブな
ビルを目 指した の で
す。土日はゴーストタ
ウン化する丸の内で、多くの店舗にテナントになっていただくには
反対もありましたが、2ヶ月で500万人という驚異的な人出を見せ、
「賑わい創出」は大成功しました。都市づくりの基本は、時代のニ
ーズに即応してビルを建て、時代に応えていくことなのです。そして、
忘れてはならないのが、そこで働く人、その街で生きる人々が、生
きがいや充実感を感じる街づくりをするということ。今こそ、都市再
生の「心」
を認識すべき時代だと思います。