メジャピン細粒 10%の生物学的同等性に関する資料(抜粋) 大阪市淀川区西中島 5 丁目 13 番 9 号 共和薬品工業株式会社 作成日:06.7.28 MJP-D-3(1) はじめに メジャピン細粒 10%は、1g 中にゾテピン 100mg を含有する細粒剤であり、本品と同一の有 効成分を含有する製剤としてロドピン細粒 10%がアステラス製薬株式会社より上市されて いる。 今回、メジャピン細粒 10%とロドピン細粒 10%を雄性ビーグル犬にクロスオーバー法にて 経口投与し、経時的に血漿中未変化体濃度を測定し、両製剤の生物学的同等性について検 討した。 1.使用薬剤 1)試験薬:メジャピン細粒 10%(共和薬品工業株式会社製造 試作品 Lot 3) 2)対照薬:ロドピン細粒 10%(旧 藤沢薬品工業株式会社製造 市販品 Lot 2070) 2.対象 外観的に健康な雄性ビーグル犬 14 頭を対象とした。 3.投与方法 被験動物 14 匹を 1 群 7 匹の 2 群(試験薬先行群、対照薬先行群)に無作為に割り付け、 投与 12 時間前より試験終了後まで絶食させ、各被験動物に試験薬もしくは対照薬 500 mg(ゾテピンとして 50mg)を、水約 50mL と共に強制的に単回経口投与し、休薬期間 7 日 間のクロスオーバー法にて試験を実施した。 〈投薬スケジュール〉 第Ⅰ期 試験薬先行群 対照薬先行群 休薬期間 メジャピン細粒 10% (500mg) ロドピン細粒 10% (500mg) 第Ⅱ期 ロドピン細粒 10% 7 日間 (500mg) メジャピン細粒 10% (500mg) 採血は、投与前及び投与後 0.5、1.0、1.5、3.0、5.0、及び 8.0 時間目の 7 時点とした。 4.定量法 血漿中ゾテピン未変化体濃度を高速液体クロマトグラフ法(HPLC 法)で測定した。 5.結果 メジャピン細粒 10%及びロドピン細粒 10%の各採血時間における血中濃度の推移を図に 示した。 両製剤ともそれぞれ投与後 0.96±0.09 時間(Mean±S.E.)、1.11±0.07 時間(Mean±S. E.)で最高血中濃度に達し、以後消失し、同様の血中濃度推移を示した。 Bioavailability の指標となる Cmax(最高血中濃度)、Tmax(最高血中濃度到達時間)、 AUC(時間−濃度曲線下面積)については両製剤間に有意差はなく、生物学的に同等と判 断された。 6.考察 ゾテピン製剤である、メジャピン細粒 10%(共和薬品工業株式会社)とロドピン細粒 10% (アステラス製薬株式会社)について、雄性ビーグル犬を対象にクロスオーバー法によ る生物学的同等性試験を実施した結果、両製剤は同等であることが認められた。 表 メジャピン細粒 10%とロドピン細粒 10%の未変化体薬物動態パラメータ メジャピン細粒 10% (500mg) ロドピン細粒 10% (500mg) AUC T1/2 Tmax Cmax (hr) (ng/mL) (ng・hr/mL) (hr) 0.96±0.09 9.47±0.57 36.18±2.27 3.48±0.53 1.11±0.07 9.53±0.53 36.38±1.91 3.01±0.33 0→8 (n=14、Mean±S.E.) (ng/mL) 血漿中未変化体濃度 時間 (hr) ―●―:メジャピン細粒 10% 図 (n=14、Mean±S.E.) ―○―:ロドピン細粒 10% メジャピン錠細粒 10%(500mg)又はロドピン細粒 10%(500mg) 経口投与後の平均血漿中未変化体濃度の経時的推移
© Copyright 2024 ExpyDoc