未来への羅針盤 vol.4 - 獨協大学

 「獨協大学ニュース」学生記者がナビゲーターとなって、
各業界でトップランナーとして活躍する先輩方に、学生
時代のこと、現在のお仕事の魅力などをインタビュー。
今 回 お 話 を 伺 っ た の は、国 連 難 民 高 等 弁 務 官 事 務 所
(UNHCR)駐日事務所で広報官として勤務されている、
守屋由紀さんです。
ー
ー
が放送されます。
◦NHK総合・デジタル総合
午後9時〜9時53分
◦BShi
午後6時〜6時53分
なくさないこと!
一つひとつ深く掘り下げて
考えてみてください。
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私は難民支援というと
「お金」がなければできないことだと漠然と思って
いました。手に入れようと思えば何でも手に入る、
豊かすぎる日本での
生活が慣れっこになってしまった私は難民と呼ばれる人々は自分からは
とても遠い存在だと認識し、どこかで
「関係ない」と思う節がありました。
でも、
自分の好きなこと、
夢中になれることを頑張ることでも難民支援に
つなげられるということを今回の取材を通して知りました。私も
「普段着
の難民支援」を実践したい、
そう思いました。
日々、学ぶ心を
久保野 安子(国関法3年)
盤
針
羅
〜 学生へのメッセージ 〜
「難民は可哀想なだけではない」との守屋さんの言葉がとても印象に
残っています。そこには、UNHCRは難民を可哀想だから援助するのでは
なく、
彼らの頑張りを手助けしている、という思いがあるとのことで、
気づか
されたことの一つでもありました。常にチャレンジ精神を持ってお仕事に
取り組まれる守屋さんのお話一つひとつが魅力的で、
実際に現場へ行かれ
ている方だからこそのお話に最後まで聞き入ってしまいました。
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2009年5月30日〜 6月27日
(5回)
毎週土曜日
休暇の際にはどんなことを
してお過ごしですか ?
実は、
ここしばらく休暇は取っ
て い な い ん で す( 笑 )。 一 番 最
近 で は、昨 年 の 月 に 出 雲 大 社
に行ってきました。少し仕事で
悩んでいたことがあったんです
が、社 殿 の 軒 下 に か か る 大 き な
し め 縄 を 見 た 瞬 間 に「 私 の 悩 み
は ち っ ぽ け だ な ぁ」と 思 っ て、
吹き飛んでしまいました。
とはいえ、
普段は家に帰ったら
仕事はしませんし、オン・オフの
切り替えがはっきりしているの
で「リフレッシュのための休暇」
というのも特に…仕事で失敗す
ることもありますが、
それを後悔
して足踏みしているのではなく、
いつも「前へ前へ」と思うんです。
チ ャ レ ン ジ 精 神 は、私 の エ ネ ル
ギーの源だと思います。
「風に舞いあがるビニールシート」
ー
精神を常に持ち、
難しそうに
思えることにも少し背伸び
をして挑戦してきました。
これは今も変わらず、私の
仕事に対するスタイルに
なっています。
仕事をする上で、どん
な信念を持っていらっしゃ
いますか ?
まず、一つひとつの仕事
に 丁 寧 に 取 り 組 む こ と。
そして、チームの一員とし
て取り組んでいるという
ことを忘れないこと。その
上 で、一 人 の プ ロ と し て、
常に自分の仕事に関して
責任を持つということで
すね。それからもう一つは
「勉強を続ける」ということ
で す。U N H C R に 勤 務
し て 年 に な り ま す が、世 界 の
難 民 を と り ま く 状 況 は 日 々変 わ
り ま す し、勉 強 し な け れ ば な ら
な い こ と は、ま だ ま だ た く さ ん
あります。
学 生 の 皆 さ ん の 中 に は、ま だ
自 分 が 何 を し た い か、ど ん な 仕
事に就きたいかが分からない方
がいるかもしれません。それで
も、まずは自分が得意なこと、好
き な こ と を 見 つ け る。 そ の 上
で、自 分 が 目 指 す 将 来 の 姿 や 目
標 に 近 づ こ う と す る と き、何 が
足 り な い の か、何 が 必 要 か を 考
え て、学 ぼ う と い う 心 を 持 ち 続
けて欲しいですね。
UNHCRは「人が尊厳を持っ
て生きていくための手伝いをす
る組織」。そして私自身も、その
組織の中で勉強とチャレンジを
続 け た こ と で、ス テ ッ プ ア ッ プ
することができました。
UNHCR駐日事務所で働く日本人
女性の姿を描いたドラマ
〜 先 輩 か ら 学 ぶ キャリア航 海 〜
法学部在籍中に学んだこと、
学生時代に一番力を注いだこと
を聞かせてください。
ま ず 思 い 浮 か ぶ の は、ゼ ミ と
部活動のことです。きちんと締
め 切 り を 守 る こ と、あ る い は 研
究 し て い る 内 容 に つ い て、よ り
詳しい知識を持っている方から
いかに話を引き出して聞くかと
いった方法・能力を、
ゼミで身に
つけることができました。また
とても仲の良いゼミでしたの
で、そ こ で 育 ま れ た 信 頼 関 係 の
中 で 過 ご せ た と い う 経 験 が、社
会に出てから役に立ちました。
また硬式野球部でマネージャー
を 務 め て い た こ と も あ っ て、学
生時代は社会に出る前の準備段
階 と し て、人 間 関 係 の 在 り 方 や
「 人 と の 交 流 」の 仕 方 を 学 べ る、
すごく良い土壌だったと思います。
そして、この頃からチャレンジ
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守屋 由紀 さん(84年律卒)
UNHCR 広報官 vol.4
未来への 羅針盤
守屋 由紀
(もりや・ゆき)
商社に就職後、法律事務所を経て、1996年
より国連難民高等弁務官
(UNHCR)駐日事務所。東京のオフィスを離れ、
難民キャンプを訪れることもあり、3月はじめには、グルジアの避難民へ
の援助物資を届けた。UNHCRの活動の詳細は、
www.unhcr.or.jpへ。
後藤 悠子(英4年)/ 望月 愛(英4年)
◦今回のナビゲーターは私たちです !