院外薬局用医薬品集 2012年度版 独立行政法人国立病院機構 神奈川病院 2009年4月 作成 2012年5月 一部改訂 調剤内規 1. 処方監査 1 )疑義照会によって変更がある場合は、再処方してもらう。 2. 薬袋 1 )原則として1処方1薬袋とする。 2 )不均等分割の場合は不均等にあわせ薬袋を作成する。 3 )散剤・水剤で1処方中に配合不可な薬剤及び単独で調剤する薬剤が 処方されている場合は、別薬袋とする。 4 )水剤は薬袋を使用する。 5 )インスリン注射、キット製剤等は薬袋を使用する。 6 )製薬会社が提供している患者説明書がある場合は、薬袋に入れる。 3. 錠剤・カプセル剤 原則としてPTP調剤である。 (1) 1包化調剤 1 )対象患者は医師が「1包化」と指示した場合に限り、1包化調剤する。 また、薬袋は用法ごとに分ける。 2 )2種類以上の1包化対象薬剤が処方され、かつ服用時点が1つでも重 なる場合は1包化調剤する。1包化不可薬剤は以下を参照する。(※) ※ (2) 1包化不可薬剤 麻薬、毒薬、向精神薬、抗がん剤、ステロイド剤、抗生物質、 糖尿病薬、口腔内崩壊錠、下剤、眠剤、添付文書中で1包化 不可と記載されている薬剤等 半錠調剤 1 )割線がある場合は、半錠を優先とし、半切の限度とする。 2 )半切の処方であっても、その含量の錠剤がある場合は、疑義照会する。 3 )同一成分で規格の異なる処方薬の調剤は1包化とする。 4. 散剤 原則として処方番号ごとに調剤する。 原則として錠剤の粉砕または脱カプセルはしない。 (1) 混合調剤 1 )処方番号に2種類以上の薬剤が処方されている場合は、混合調剤する。 ただし市販分包品や配合不可の組み合わせがある場合は、組み合わせ調 剤とする。 (2) 賦形剤の種類 1 )原則として「結晶乳糖」を使用する。ただし、配合変化のある薬剤は 「トウモロコシデンプン」を使用する。 (3) 賦形剤の量 1 )原則として1回服用量が0.3g未満の場合は、1包あたり0.3gを賦形する。 ただし必要のない薬剤は賦形しない。 (4) 市販分包品 1 )市販分包品で対応できる場合は、市販分包品を優先とし、1回の服用包 数を制限しない。 (5) 口腔内崩壊錠 1 )散剤指示がある場合でも、口腔内崩壊錠が採用されているものは、口腔 内崩壊錠は粉砕しない。ただし、口腔内崩壊錠が1回服用あたり0.5錠の 場合は、粉砕調剤し、処方コメント欄に記載してもらう。 (6) バンコマイシン散調剤 1 )1回1バイアル未満で使用する場合は、1日量をバイアル数に換算して 日数分を払い出す。 (7) 分包の印字 1 )一般病棟は薬品名・用量を印字する。また重心病棟は患者名・薬品名・ 用量を印字する。 5. 液剤 原則として処方番号ごとに調剤する。 (1) 混合調剤 1 )原則として処方番号2種類以上の薬剤が処方されている場合は、混合 調剤する。ただし、配合不可の組み合わせがある場合は、組み合わせ 調剤とする。 (2) 加水調整 1 )1回服用量が整数 (mL) とならない場合は、精製水を加えて最も近い整数 (mL) に調整する。ただし、1回服用量は最低3mLとする。 (3) 単剤で調剤する水剤 1 )インクレミンシロップ、エピレナートシロップ、トリクロリールシロップ、 濃厚ブロチンコデイン液、アルクレイン内容液、マルファ配合内服液 (4) 加水しない水剤 1 )アルクレイン内容液、マルファ配合内服液 (5) 口腔内崩壊錠 1 )散剤指示がある場合でも、口腔内崩壊錠が採用されているものは、口腔 内崩壊錠は粉砕しない。ただし、口腔内崩壊錠が1回服用あたり0.5錠の 場合は、粉砕調剤し、処方コメント欄に記載してもらう。 6. 外用剤 (1) 分割不可の薬剤 1 )1個未満で処方された場合は、くりあげて調剤する。 例) 1回0.5個 3回分 の場合は、3個を調剤する。
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