構造と組成を同時に センシングする光計測システム - 新技術説明会

2011.5.10
新技術説明会-資料
構造と組成を同時に
センシングする光計測システム
長岡技術科学大学
准教授
塩田 達俊
Address:〒940-2188 新潟県長岡市上富岡町1603-1
Tel&Fax: 0258-47-9530
Email: [email protected]
1
紹介する技術のイメージ
デジタルカメラ
提案手法
提案手法
断層毎のスペクトル
A
f
B
f
C
周波数
f
2
研究背景
①物体の表面や内部の立体構造を計測
例:塗装ラインの評価
クリアー塗料
カラー
下塗り塗料
防錆塗料
②材料分析
ボディーパネル
それぞれに評価
層毎に吸収スペクトルを評価
3
研究-①
表面形状・断層計測
x
z
91 m
y
4
ねらい

白色光源を用いる→高分解能

空間位相変調器+CCD→シングルショット

光周波数コム→計測範囲の広域化
5
シングルショット光学干渉系
Interfered signal
Light source
VIPA output
光共振器
6
VIPA:Virtually Imaged Phased Array
白色光
IN
7
シングルショット計測と範囲拡大
単一次数の利用
複数の次数を利用
Gage Brock
干渉次数
0次
30次
S3
S2
S1
Pixel number (×次数)
7000
6000
5000
4000
3000
2000
1000
0
0
5
10
15
20
Applied displacement [mm]
30次までの干渉を利用すれば、
計測可能範囲を30倍に拡大できる。
8
性能

表面形状計測
・最高分解能→1m
(断層計測~×10)
・計測レンジ/分解能~2592(最大x30倍)
(例):ARTCAM-500MI→2592×1944pix
分解能10m、計測レンジ25mm(最大750mm)
・時間:CCDのフレームレート(最高~sec)
・光源波長:CCDの選択による.
9
研究ー②
空間分解スペクトル計測
断層毎のスペクトル
A
f
B
f
C
周波数
f
10
深さ断面デジタルカメラのイメージ
デジタルカメラ
提案手法
提案手法
断層毎のスペクトル
A
f
B
f
C
周波数
f
11
ねらい
光学干渉計の構築
 白色光源を用いる→高い空間分解能
 高安定化←10nm程度ステップの走査
空間分解スペクトル計測法の確立
 層毎の分光スペクトル情報を分離
相互相関:フーリエ分光は不成立
→相互相関波形からスペクトル計測
12
光学系と干渉出力
走査
多重反射
lr =l0+c
参照鏡
0 1
BS
SLD光源
l0 l1=l0+l0
試料
l1/2
光検出器
試料:光共振器
厚さ: 211 μm
反射率: 14 %、90 %
相互相関:ウィーナー・キンチンの定理は成立しない
13
相互相関波形からスペクトルを導出
補正式
〈干渉出力〉
F2  
2
 R12  

2
F1  
補正
2
〈光源のスペクトル〉
 R12   
2
F1  
 R11  
2
フーリエ変換
1.0
補正なし
Optical intnsity [a.u.]
R12  
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
188.0 190.0 192.0 194.0 196.0 198.0 200.0
Frequency [THz]
14
空間分解スペクトルの導出
R1 R2 R3
分割
R2
R1
R3
フーリエ変換
-0.5
〈試料のスペクトル〉
0.0
-0.5
1.0
-1.0
188.0
188.0
0.5 a.u.] -1.0
)[
192.0
0.0
e
Fre192.0
F re
(R
que
que 196.0
d
196.0
l
-0.5
ncy
ncy
ie
f
[T H
[TH 200.0
200.0 -1.0 tric
z]
c
z]
e
El
[a.u.]
[a.u.]
0.5
1.0
0.5
Electric field (Im)
0.0
1.0
Electric field (Im)
0.5
Electric field (Im)
[a.u.]
1.0
0.0
-0.5
1.0
1.0 ] -1.0
0.5a.u.]
0.5 [a.u. 188.0
[
)
)
192.0
0.0
e
e
0.0 (R
F re
(R
que
196.0
-0.5ield
-0.5 field
ncy
f
c
[
c
200.0
T
i
i
-1.0 ctr
Hz
-1.0 ectr
]
e
El
El
(複素)電界スペクトル
15
空間情報計測技術の発展
電界スペクトル
空間情報計測技術
91 m
x
z
y
空間分解
・複素反射率、複素透過率
・屈折率の実部・虚部
(吸収スペクトル)
断層毎のスペクトル
A
f
物体の内部構造 化学反応計測
構成物質の計測
B
f
C
周波数
f
応用先
〈自動車産業、医療、サービス産業〉
16
従来技術とその問題点 1/2

ステレオ方式(2眼式)、モアレ方式、三角測
量、OTDR…

(例)モアレ方式
17
従来技術とその問題点 2/2

マイケルソン干渉計、マッハツェンダー干
渉計などの光学干渉計を利用した計測
は、光学顕微鏡に応用できる。
→ ・光コヒーレンストモグラフィー(OCT)
・工業製品の表面検査
(キズや塗装チェック)
18
新技術の特徴と従来技術との比較
白色光源
+干渉計
従来手法 フーリエドメ
利点
欠点
高分解能
機械的走査⇒計測時
間と安定性に問題あり
機械的可動部なし 信号の演算処理
イン干渉法
コム干渉法
提案手法
機械的可動部なし 電気的走査
分解能限界
① 高分解能(白色光源を利用)
② 機械的可動部なし
③ 信号の演算処理不要
④ 広いダイナミックレンジ
⑤ 断層画像一括取得
19
想定される用途 1/2

【塗布ラインの検査】
クリアー塗料
カラー
下塗り塗料
防錆塗料
検査項目
・厚さ
・材料
ボディーパネル

【半導体基板回路の評価】
表面の立体構造や材料評価。
(スペクトル計測できるか?)
20
想定される用途 2/2

【医療用途】
光CT(OCT):非侵襲・非接触な内部組織の検査機器。
→ ○眼科の眼底検査
○皮膚癌、内科の胃癌など消化器系の疾患
⇔診断には熟練した経験や知識が必要。
⇒「本発明」:組織毎のスペクトル情報を取得
(客観的に癌組織の判別を行うことが可能となる。)

【科学計測器用途】
物質の化学反応や電子デバイスなどの特性を計測で
きる。
21
企業への期待
現状:計測原理の証明→実用化試験はこれから



計測機器の開発メーカー:新しいニーズに応じ
たシステムの最適化と共同開発
新規事業の開拓を目指す企業
→新しいコンセプト(本技術)の製品開発
高精度位置制御(10nm)の実現
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本技術に関する知的財産権
○ 発明の名称:電界スペクトル測定装置および物体測
定装置
・出願番号 :特願2010-060034
・出願人 :長岡技術科学大学
・発明者 :塩田 達俊
○ 発明の名称:形状測定装置および形状測定方法
・出願番号 :特願2010-197206
・出願人 :長岡技術科学大学
・発明者 :塩田 達俊
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お問い合わせ先
長岡技術科学大学
総務部 産学・地域連携課
知的財産係 須田
TEL 0258-47 -9279
FAX 0258-47 -9040
e-mail patent@jcom.nagaokaut.ac.jp
web
http://optel.nagaokaut.ac.jp
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