金属/ミクロ多孔性架橋マイカナノコンポジット - 信州大学地域共同研究

金属/ミクロ多孔性架橋マイカナノコンポジット
M0 metal/microporous pillared mica composite
研究分野
化学 無機材料
キーワード 日本語 多孔体
English
進捗状況
Porous Material
◆シーズ
研究者
ミクロ孔
ナノ空間
微粒子
クラスター
Micropore
Nano-space
Fine Particle
Cluster
◇特許
◇新製品
◇分析/解析
◇調査
氏名:山口朋浩,北島圀夫 学部:工学部
研
究
概
◇その他
学科:物質工学科
要
架橋マイカ(架橋フッ素雲母)は層間にナノ空間をもつミクロ多孔体で,図1のような構造が2次元的に広
がりそれが積層した構造をとる.本研究は架橋マイカの層間ナノ空間で金属クラスターまたは微粒子を析出
させ,金属/ミクロ多孔性架橋マイカナノコンポジットを作製するものである.
アルミナ架橋フッ素雲母の層間ナノ空間に M2+(M=Cu, Ni)をイオン交
(a)
換により導入した後,多価アルコールを用いる還元法によりそれらの金
属イオンを還元することで,M0/架橋フッ素雲母ナノコンポジットを作製
できることがわかった.この方法で作製した Cu0/架橋フッ素雲母ナノコ
ンポジットの透過電子顕微鏡写真を図2に示す.(a)ではマイカの層間
50 nm
に極めて微細な Cu0 クラスターが,(b)では成長してマイカ層を押し広げ
0
るように存在する Cu 微粒子が観察される.さらに,試料の外表面にも
サブミクロンサイズの金属微粒子が観察された.これらは架橋フッ素雲
(b)
母のミクロ多孔性
ミクロ孔(ナノ空間)
を維持しており,
ユニークなナノコ
雲母(マイカ)層
ンポジットと位置
アルミナまたは
ジルコニア
づけられる.
200 nm
図2 透過電子顕微鏡写真
図1 架橋雲母の構造
事業化までのプロセスチャート
信州大学
● 金属ナノ粒子の高分散化
● 種々の金属への展開
共同研究
● 触媒等としての特性評価及び
応用
● 高比表面積化・高細孔容積化
● 抗菌・防黴機能等の検討
● その他
● 他分野への応用検討
実用化・事業化
● その他
関係する大学企業等
関連する特許
関連する論文
T. Yamaguchi, S. Taruta, T. Yamakami, K. Kitajima, Materials Research Bulletin, in press.
T. Yamaguchi, K. Kitajima, E. Sakai, M. Daimon, Clay Minerals, 38, 41-47 (2003).