12月6日本会議録 - 南さつま市

第 4回南さつま市議会定例会会議録(第 4日目)
1.開
会
日
時
平成18年12月 6日(水)午前 9時
1.議
事
日
程
(第 4号)
〇開
議
日程第 1
一般質問
1
邦丸議員
上園
通 告 順
(経常収支比率 105%農林水産業振興と食育
2
野下
等)
寛俊議員
(地域資源の活用における地域浮揚について
3
諏訪
昌一議員
(障害者自立支援法、介護保険について
4
古木
鳥居
等)
健一議員
(火葬場の改築について
5
等)
亮幸議員
(身障者や要介護者の福祉低下を許さない対策
6
園田
等)
豊議員
(平成19年度市政への基本姿勢・重点施策は
〇散
等)
会
1.本日の会議に付した事件
〇議事日程のとおり
- 190 -
等)
1.会議に出席した議員(27名)
1番議員 清 水 春 男
2番議員 若 松 正 伸
3番議員 下 釡 清 和
4番議員 平 石 一 善
5番議員 諏 訪 昌 一
6番議員 古 木 健 一
7番議員 貴 島
8番議員 南
修
9番議員 新 澤 廣 美
11番議員 園 田
敏 子
10番議員 有 村 義 次
豊
12番議員 小 園 藤 生
13番議員 大 原 俊 博
14番議員 上 園 邦 丸
15番議員 鳥 居 亮 幸
16番議員 下 野
17番議員 野 下 寛 俊
18番議員 三 角 勝 嘉
19番議員 大 迫 久 光
20番議員 相 星 二三夫
21番議員 髙 倉 正 文
22番議員 山 下 美 岳
23番議員 永 山 薩 男
24番議員 井 料 健 造
25番議員 柳 元 拓 夫
26番議員 室 屋 正 和
認
27番議員 石 井 博 美
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事 務 局 長
久保薗 秀 徳
議 事 係 長
金 田 鶴 見
書
仮 屋
書
記
井 上 喜 詞
役
相 星 完 治
記
廣
1.法第 121条による会議に出席した説明員(32名)
市
長
川 野 信 男
助
助
役
坂 口 二 郎
教
長
出 口 定 昭
総 務 部 長
當 房 公 夫
企画政策部長
上 野 哲 郎
市民福祉部長
柴 田 達 朗
産業振興部長
東久保
建 設 部 長
山 下 和 隆
会 計 管 理 監
下 舞 辰 巳
教 育 部 長
坂 上 広 美
消防本部消防長
下 西 公 一
総務部総務課長
塩 賀 千 弘
総務部財政課長
山 口 力 三
企画政策部企画
中 山 秀 次
企画政策部行政
松 岡 正 三
課
長
市民福祉部市民
生 活 課 長
育
嵩
改 革 課 長
染 川 勝 夫
市民福祉部保健
課
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長
泊
光 彦
市民福祉部地域
早 水 廣 雄
包括支援室長
産業振興部農林
課
久保薗 和 範
水 産 課 長
産 業 振 興 部
樋 渡 真 人
課
長
教育部教育総務
課
神 薗 孝 二
長 濱 一 盛
長
教育部文化課長
宿 里 敏 裕
文
本 坊 佳 彦
樋 渡 千 昭
橋 口 和 行
長
教育部学校教育
課
康
長
建設部建築住宅
課
澤
長
建設部道路河川
課
新
長
産業振興部商工
課
新産業創造室長
建設部都市整備
市民福祉部福祉
瀬戸山
武
長
教 育 部 生 涯
宇治野 隆 之
スポーツ課長
教育部図書館長
瀬 戸 弘 子
消防本部警防
課
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長
松
元
正
明
△
〇議長(石井博美)
開
午前
9時00分
ただ今から本日の会議を開きます。
△
〇議長(石井博美)
議
日程第 1
一般質問
日程第 1、一般質問を行います。まず、上園邦丸議員の発言を許可します。
[上園邦丸議員
〇14番議員(上園邦丸)
一般質問席]
午前
9時00分
おはようございます。国と地方の借金残高は 1,000兆円、地方と自
治体によって長年続けられてきた壮大な無駄遣いの結果であり、日本はもはや破綻国家寸前で
あります。我が南さつまにおきましても、おおむね70パーセントから80パーセントが理想とさ
れる経常収支比率が、 105.3と非常に厳しい数値が示されたわけでありますが、市民も動揺し
ている状況であります。このように 105.3をどのようにですね行政側は受け止めているのか。
そしてその原因がどの辺にあるのかですねお尋ねをしたいと思います。確か七、八年前ですね
旧加世田市時代におきましては暮らしやすさでは九州で 1番とか言われて非常に市長をはじめ、
みんなでこう喜んだのを記憶しているわけですが、この七、八年でこんなにも変わるものかと
非常に危惧しているところであります。取りあえずその辺の答弁をよろしくお願いします。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。非常に財政状況厳しい状況でございます。先般発表
されました17年度の決算状況、今お話がございましたとおり、経常経費率で 105.6パーセント
ということで残念ながらワーストツーという数字でございます。ただこれは17年度の決算でご
ざいます。17年度の決算と言いますのは従来の市町の予算編成の下に行われた結果であって、
合併による影響というのは私はほとんど出てないと、こういうふうに判断をいたしてございま
す。従来ともそれぞれの市町における経常経費率恒常的に非常に高い状況であった。なぜだと
いうことになりますと、これはどうしても規模の小さい市町村の場合は経常経費率が高くなる
と、こういう実態がございます。特に占める割合が、人件費の占める割合というのが大きなウ
エイトを占めておるわけでございます。人件費につきましては、本議会でもそれぞれのラスパ
イレス指数高い、低いとか、いろんな議論も出ておりますが、一人ひとりの人件費の額じゃな
くして、財政に占める、あるいは人口規模とか、そういうものに占める人件費の総体の割合で
ございます。一人ひとりが金額は、給料は安くても、数が多ければ当然人件費総体占める割合
というのは高くなるわけでございます。本地域の場合はこうした数字は従来とも高いデータを
示してきておった。これはもう御案内のとおりでございます。17年度の結果、これは合併した
結果が全然なかったのかどうかということは、分析しなければ、もっと分析しなければ分かり
ませんけれども、私はほとんどないんじゃないかなと思っております。といいますのは、さっ
きも言いましたとおり、予算編成、これは17年度は全部それぞれ市、町が行ったわけですから、
合併後はそれを移行したということだけでございます。ただ若干言えますことは、これは数字
のとり方の問題なんですけれども、退職手当について従来町は、それぞれの町は退手組合に加
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入いたしておりました。加世田市は自前で基金を持って、そこで運用をいたしておりました。
これが合併によって、後半の分だけでございますけれども、退手組合に加入する。こういうよ
うなことになったわけでございますが、これはどういうやり方にしろ結果は一緒なんですけれ
ども、ただ経常経費率のとり方については少しカウントの仕方が違っておるんです。例えば、
退手組合に負担する負担金は歳出の面で経常経費にカウントされます。ところが、加世田市が
基金を持って運用しておる場合は、基金の取崩しは臨時経費としてカウントされておりました
んで、従来とも加世田市の場合は同じ額であっても経常経費率が少し高目の数字になっておる
と、こういうような実態があったわけでございます。11月 7日以降でございますけれども、運
用の仕方が変わりましたんで、数値のとり方が若干違った。そういう面はあるかもしれません
が、全体的には今申し上げたとおりでございます。これからどうするかということが課題でご
ざいますけれども、これはやはり財政それぞれの市、町厳しかったということもあって合併を
いたしました。もう基本的にいわゆる小規模の市町村の場合は経常経費率高くなる、なってき
ておるわけです。したがって、これを改善するためには根本的にはやはり行財政改革というも
のをばやらなければやっていけない。こういうことになるわけでございます。例えば、 3,000
人とか、 4,000人という規模の町があるといたしますと、そこではいわゆる町がそれぞれ首長
を置いて、助役を置いて、職員を置いてあるいは事務所運営をいたします。大きい町になりま
すとこれはもう 1つの町内会ぐらいのものになるわけでございます。必要な経費というのはも
う全然違うわけで、基本的にこういうことの整理ができなければやはり経常経費率あるいは財
政運営というものをば好転させるということは大変難しいんだ。だから、今後の問題といたし
ましては、当然そうした改革を思い切って進めない以上、財政運営が好転するというのは大変
難しい状況であるということだけを申し上げておきたいと思います。
〇14番議員(上園邦丸)
私はですね私なりにちょっと分析をしてみたんですね。今いろんな
全国的な資料はですね大体2004年ぐらいの時期の決算なんかの資料が出てるわけなんですけど、
確か 5年前はですねこの経常収支比率はかなり改善されて92.7だったんですね、旧加世田の時
代ですね。そして 2年ほど前ですか、まだ合併する前、2004年の段階では 101.7だったんです
よ。ということは、僕が思うにはもう、合併が云々じゃなくして、それ以前からやっぱり旧加
世田市においてはですねそれなりの徴候があったと思うんですよね。僕はその辺がこんなにも
極端にこう上がってくるのは、10ポイントも上がってくるようなことがなぜあるのかなあと思
ったりもしているところなんですけど。それとですね、皆さん御存じのように、夕張市が破綻
したわけなんですけど、夕張市の概要を僕も直接ですね夕張市に電話をして聴いてみたんです
けど、ちょっと紹介、概要を説明したいと思うんですが、石炭産業の衰退とともに人口が減少、
働き口もなく、若人が流出し、高齢化率は40パーセント、しかも炭鉱労働者ですから、船員と
同じように55歳から年金をもらうわけなんですね。そのようなことで年金が主な収入源として
いる世帯が割合が多いということですね。そして市民の市民税は 3億5,500万、人口 1万2,000
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人ぐらいですから、一人当たりの市民税というのは 2万3,000円ぐらいなんですね。そいで企
業の業績も良くなく、法人税に至ってはわずか 5,600万しかないということなんですよ。これ
を南さつま市に比べてみますとですね、南さつまも市民税は 9億2,000万円、さほど変わらな
いんですね、人口割にしたらですね。市民一人当たりの税金も市税を単純に人口で割りますと
2万2,000円、夕張市よっか、市よりも納めてる税金は少ないんですね。同じように所得も、利
益もなく、固定資産もないわけですから、課税する対象が少ないということなんですね。まし
てや税率を上げれば上げるでまた厳しい部分があって、徴収率も90パーセントを割ったことな
どがあってですね、皆さんぎりぎりの生活の中で数千円の税金を納めるのに市民は苦労されて
いるということなんですね。これも同じように90パーセント、南さつまにしても88.4という数
字が出てましたですけど、かなりそういった上ではほんと酷似している部分があるかなあと思
うんですね。そして今は再建に向けて再建計画の素案作りを今説明会をしているみたいなんで
すけども、住民の怒りは収まらないで話し合いにならないらしいんですね。特に学校関係、小
学校が 7校ありますけど、 1校に、中学校は 4校が 1校、ましてや夕張市は南さつま市の大体
3倍の面積があるんですね。そこに学校が、小学校も、中学校も 1箇所しかない。ほんと普通
じゃ考えられないことですよね。そのようなことですね。そもそも、いろいろ調べてみますと、
総額が 632億の巨大債務があることも明らかになったわけなんですね。破綻が表面化するまで
は、 5年度決算では85万円の黒字を見込んでいたわけです。道の調査で普通会計の赤字が約
33億8,000万円、全会計で 257億3,000万、最近は 360億とも言われていますけど、そのような
粉飾決算が明らかになったわけですね。夕張はやっぱり炭鉱を閉めた後、観光開発に力を入れ
たわけですね、テーマパークとか、スキー場とかですね、ホテル建設。我がまちでも一時はゴ
ルフ場の建設とかですね、そういう計画なんかもあったわけですけ、そして公営企業会計の観
光事業会計が問題だったわけですね。そして思うように観光客が増えずに過剰投資が重荷にな
ったと。そして赤字を隠すために一時借入金ですね。例えば、ある特別会計で10億円の赤字が
出ますと、資金がないために一時借入れでもって一般会計から繰り入れる必要があるわけです
ね。そして調達した金は特別会計に支出して、一般会計は翌年の 4月から 5月ですよ、出納整
理期間中に返して、 10億円を返してもらう。そして、また、特別会計の方から翌年度の予算
から10億円を返してもらうというような形で収支を合わせていったわけですね。それを繰り返
すことによって一時借入金が雪だるま式に増えていって、その一時借入金だけで 288億ですよ。
財政規模の大体 6.4倍というようなことなんですね。そのようなことで南さつま市においても
ですね、もうこれは一時借入金に関しては自治法の 235条の中でですよ一応12億までは借りら
れるようになってますね、限度額ではですね。その辺の状況と、うまいことそういったやりく
りというか、その辺は実際あるものかどうかですね。その辺もお尋ねしたいし、していただき
たいし、自治体によってはですね北海道の歌志内とかですね、赤平市ですか、この辺はもとも
と炭鉱のやっぱり所なんですけど、そこでは闇起債があってですね、どちらも厳しい状況で、
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倒産危険度では上位にランキングされているんですね。歌志内とか、赤平市などはもうそれこ
そ闇借金がですね、歌志内の場合で15億ほどあるらしいんですね。そして全借金残高 135億、
そしてもう夏祭りを中止するなどですね、そして地元の高校は来年 3月閉めるらしいんですよ。
もう既に南さつまの場合は笠沙高校は閉めた状況なわけなんですけども、やはり同じような状
況が厳しい所では発生しているということですね。それとですね大阪の泉佐野市という所があ
るんですが、ここはですね関西空港ができる時に短期間に下水道とですね病院、宅地造成など
の巨額の投資をしたわけなんですね。そこで2004年財政非常事態宣言をして約 200項目の経費
削減、増収策を図ってですね、そして図書館、体育館、公民館などはですね休館日を週 2日に
したらしいんですね。ということは住民サービスを下げたわけですよね。その結果、30億円の
累積赤字が解消される見込みであるというか。ここの場合はですね人口が約10万なんです。そ
して財政規模が 200億円、そして関西空港臨空のタウンを抱える関係で地方交付税は不交付の
団体なんですね。そういった意味で財政的にはもともと良かとこやっですから、こうやって持
ち直りができるんですね。以前は倒産度の危険度ランクでは 3位やったですけど、 10位に落
ちてますから、ある面ではかなり改善されたと思うんですね。いずれにしても何らかの対策を
していかんとですね、南さつま、僕はすごいこう危機感を持っているわけなんですね。一番全
国で厳しいのはやっぱり神戸市ですかね。神戸市なんかはもう借金自体がものすごい金額です
ね。起債制限比率で見ますと26.0ですか、あとはですね、夕張市が今、経常収支比率がいくら
かと言いますと 116.3、もう 110以上なれば破綻ということですかね。だから、今の現在の
105コンマいくらというのがですねいくら、何位、何番目ぐらいにあるかと言いますと、経常
収支比率だけを見ますとですね全国で10番ぐらい目なんですよ。 100を超える所が確か50ぐら
いしかないと思いますから、かなり上位の方にありますから、僕はほんとこのままでいったら
ですね南さつまの破綻もですね決してそう遠くないと思うんですよね。だから、いろんな意味
でほんとちょっと引き締めていかんとですねほんと人どころではないような気もします。その
ようなことで南さつまにおいてはそうやって一時借入金の関係とかですね、その闇起債の関係、
いろんなそういったものはないものか。ないとは思いますけど、その辺はうまいことこう運用
されてるのかどうかですね。その辺について 1つはお尋ねしたいと思います。それから、やっ
ぱり夕張市みたいにですね一時借入金の利用をしたこういったような赤字隠しがあったわけで
すけど、南さつま市においてもそういったものはまずないものかですね。それと自治体の再建
法の中にですね、総務省の有識者研究会では、自治体が出資する第三セクター、公社ですね、
開発公社とか、農業公社とかあるわけなんですけども、それと消防、衛生などの一部事務組合
ですね、すべての債務残高とか、財政状況をですねチェックするシステムが必要だと言われて
るわけです。そういった意味でですね議会、市民に対してもですね、それにもちろん介護保険
の事業会計、観光施設事業などの公営企業会計なども含めてですねすべてをオープンするお気
持ちはないものか。その辺を市長にお尋ねしたいと思います。それと実際今全会計においての
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南さつま市の借金残高どの程度あるかもお示しいただけたらと思います。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。私から答弁しない分については、関係部長、課長か
ら答弁させます。夕張市の例などをとりまして粉飾決算でありますとか、あるいは闇起債であ
りますとか、こういうようなお話もあったわけでございますが、これは制度的にこういうこと
はあり得ない話なんです。どっかでごまかしをせん限り、粉飾決算も、あのような粉飾決算が
どうしてできたのかというのは、非常な私どもは行政を担当しておる立場といたしましてはほ
んとに驚く以外の方法はないんです。年度替わりによって云々という話も新聞等も出ておりま
すが、これだってそういうことはあり得ないはずなんですが、どっかでかおかしな粉飾をして
おると、こういうことしか考えられないなと思っております。こういうことがないよう私ども
ももちろんチェックもいたしておりますし、また、そういう意味での監査制度もあるわけでご
ざいますので、そうした中で十分私はチェックがされておると、こういうような確信をいたし
ておるわけでございます。そこで一時借入金のことでございますけれども、合併前の平成16年
度において加世田市で 4億円、大浦町で 1億 3,000万、金峰町で 7億円を一時借入れをした実
績がございます。17年度は合併前、合併後いずれも借入れの実績はございません。これは一時
借入金と言いますのは年度末の資金繰りの段階で一般的に行われます。これはどうしても、最
近はその交付税も早く交付されるようになりましたけれども、交付税あるいは補助金等がどう
しても年度末ぎりぎりあるいは会計整理期間、 4月を越えてと、そういうようなことがあるも
んですから、実態としてはできるだけ例えば支払いについては遅延させないというようなこと
もあって、若干その差を埋めるためのやりくりとして一時借入れというのは認められておるわ
けでございますが、今申し上げましたとおり、一時借入れというのはこういう状況でございま
す。もちろんそれぞれまちにおいては基金などを持っておりましたので、その辺の運用等を含
めて、総体的にその一時借入れがいわゆるそれぞれの市、町が持っておる基金などの残高より
も超えて云々ということは、まずこれは私はなかったのではなかろうかと、こういうふうに思
っております。資金運用としての一時借入れあるいはある時期は出てくるかもしれませんが、
これは決算上はそういう問題には派生しないということでございます。闇起債は、これはもう
言語道断の話でございます。それから、夕張の話いろいろあったわけでございます。やっぱり
財政運営というのは、特に市町村、公の場合は身の丈に合ったようなことをせないかんという
ことだと思っております。夕張の例でお話がありましたけれども、あそこでいろんな事業をや
る時に観光事業、あれもやる。これもやる。おそらく新聞含めて大喝采じゃなかったと思いま
す。あるいは市民も、ああ、こんなことを思い切ってやるな。こういうようなことが当時私は
行われておったと、こういうふうに思っております。だからこそああした事業も議会を含めて
いわゆる通って運営がされてきとった。このことはやっぱり将来のことをきちっと見据えた財
政運営というものをしていかなければならない。特に観光の事業というのは非常にこう格好い
いんですけれども、将来的にそれがどういうふうになるかということをばお互いに十分見据え
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ながら運営はしていかなければ、観光開発がされて、その結果経営が良くなる場合もあります
けれども、必ずしもそうなるのかどうかよく見据えていかなければならないことだと、こうい
うふうに思っております。第三セクターなどのことについてのお話もございました。例えば、
一部事務組合とか、介護保険事務組合、これらにつきましてはそれぞれの市町が丸々負担をし
ていたしますので、そこで借金を抱えるとか、そういう実態はまず考えられないわけでござい
ます。必要な歳出分を負担としてそれぞれの市町村からいただくわけでございますので、その
中での赤字とか、経営云々とか、こういうことはないわけでございますが、ただ三セクの場合
は必ずしもそうじゃないということでございます。三セクの中身でございます。いろんな形で
三セク、本市の中にもございます。いわゆる設備投資をいたします。土地を買い、建物を造り、
必要な準備経費等をいたします。そして三セクの場合は運営は第三者、これは第三者に委託す
る場合もありましょうし、本市の場合のようにそれぞれ株式会社をつくって運営する場合もご
ざいます。当然運営は第三者に委託などしておるわけでございますが、それが赤字になった場
合誰が補てんするのかということが 1つ出て参ると思います。しかも赤字というのは単なる運
営だけの赤字なのか。資本投資をいたします。建設をいたす。土地を買います。その分はすべ
ていわゆる何といいましょうか、一般会計で負担する中でのということになるとかなりの大規
模な経費が必要としておるわけでございますので、その分をいわゆる第三セクターの何といい
ましょうか、使用料等でいわゆる十分補てんできるのかどうか。あるいは補てんしなくても、
そのことは地域社会にとって地域社会の活性化を含めるために、あるいは健康とか、福祉増進
とか、そういうことのために一般財源投入してもいいじゃないかということになるのか。その
辺の見極めを十分していかなければならないことだと、こういうふうに思います。すべて公開
する気はないかということでございますが、これはもう公開は私はしておると思います。第三
セクの決算報告というのは議会にも報告をいたしてございます。ただそれをどういうふうな分
析をするかということは、これから私どもの務めでもあると思いますので、十分内容はチェッ
クしながら、三セクの運営についても十分今後財政的な、いわゆる市民の負担につながること
のないような対応を図っていく必要があると、こういう認識をいたしてございます。先ほど私
は経常経費率の所で「105.3」のことをば「105.5か 6」と、こういうふうに申し上げた。正確には
「105.3」でございます。
〇財政課長(山口力三)
それでは、私の方からは南さつま市総体の借入金について御答弁申し
上げます。これについては平成17年度の決算の資料に基づくデータとしての御答弁でございま
すので、一般会計につきましては 318億7,463万5,000円となっております。これは 3月31日当
たりの住基台帳人口に一人当たり換算しますと76万1,495円となります。そのほか特別会計に
つきましては、簡易水道事業、漁業集落、農業集落、土地区画整理、住宅団地、診療所、特別
養護老人ホーム等について借入れがございますが、これの総体が38億7,400万4,000円となって
おります。そのほかに水道事業については25億4,353万3,000円、病院事業が20、失礼しました。
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病院事業が 2億4,309万8,000円、総体で申し上げますと南さつま市全体の借入金は 385億
3,527万円となっておりますので、市民一人当たりでは92万 619円となっている状況でござい
ます。
〇14番議員(上園邦丸)
総体の借金大体一人当たりは92万ということですね。夕張市がです
ね 5年前がですね一人当たり97万 6,000円なんですね。それこそもうほぼ同額に近い数字では
なかろうかと思うわけですけども。基準財政需要額は南さつま 111億 5,300万と聴いてるわけ
なんですけども、夕張市が当時65億だったんですね。そうすると市の税収入をですね比較して
みますと、先ほどもちょっとお話ししました。個人の場合が南さつまで 9億2,000万、夕張は
3億5,500万、一人当たり大体 2万3,000円、南さつまは一人当たり 2万2,000円なんですね。法
人税の方が南さつま 2億3,000万、夕張は 5,600万円ですね、やっぱり企業が夕張はないんで
すかね。それと今一番ですね、夕張の担当の人に聴いて一番心配されてたのがですね、炭鉱の
歴史村を造っていらっしゃるわけですね。そこに 300人の雇用があるんだそうですよ。そこを
閉めることになってるもんですから、そのことが一番もう心配なさっている。やっぱり人口は
減ってもいけないし、仕事はなくなるわけですから、そのようことを言ってらしたですね。続
けてこのサンエス、スリーエスとも言うんですが、中にはサイクル、頭はCじゃないかという
ようなことでおっしゃるんですけど、ローマ字のSと解してですねサンエスとも、スリーエス
とも理解していただけたらと思います。こういったほんと厳しい事情の中でですね、巷ではで
すね財政がこんなに厳しくなったのはイベントにあるのではなかろうかという噂も聞かれるわ
けなんですね。そのようなことで今までですね砂像、サイクル、サッカーの当初の目的等もあ
ったかと思うんですけど、今までのどの程度の投資額とですね、それに至っていろんな経済効
果あるいは地域に与えた何と言うんですか、目に見えない大きな功績もあるわけなんですけど
も、その辺の効果ですね。そして今後についてお尋ねをしたいと思います。
〇企画政策部長(上野哲郎)
サイクルの関係の御質問にお答えしたいと思います。サイクルシ
ティ推進につきましては、平成 7年11月11日にサイクルシティの誓言を行いまして、平成 8年
の 6月にはサイクルシティを推進する母体として市内の44団体と市外の自転車関係 4団体で構
成いたしますサイクルシティかせだ推進協議会を設立して、自転車を核にしたまちづくりを通
して健康で活き活きと暮らしていける地域社会づくり、美しい自然を次の世代へ引き継いでい
ける地域社会等の実現を目指してこれまで様々な事業を実施あるいはイベント、大会等を開催
したところでございます。自転車の関連施設といたしましては、サイクリングターミナルりん
りんを平成13年 4月に開設、サイクルステーションりんりんかせだを平成15年 4月に開設し、
両施設での貸出しの自転車利用者数につきましては、17年度では 4万人余りの方々に利用して
いただいております。また、吹上浜砂丘自転車道や市街地と海浜地区を結びますりんりんロー
ド、この整備を行いして、平成16年度からの 2か年事業費として 1億3,600万を掛けましてり
んりんロード大崎線を整備したところでございます。推進協議会の助成につきましてはこの 3
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年間で 533万8,000円を支出しているところでございますけども、年間を通してツール・ド・
南さつまあるいはジャパンカップIN南さつま、鹿児島県小学生さわやか一輪車大会、デュア
スンIN南さつまあるいはサイクリングフェスティバルIN南さつまなどをはじめとしてスポ
ーツ、教育、福祉、産業と幅広い視点に立ちまして具体的な取組みを図っておるところでござ
います。また、18年度の総会におきましては協議会の名称をサイクルシティ南さつま推進協議
会に改めますとともに、協議会の団体も67の団体の組織となり、市全域から新たに19の団体が
加入し、さらに新たな視点でそれぞれの地域の特性を活かしながら自転車を活用した取組みを
進めて参りたいと考えているところでございます。諸般報告でも市長の方からも御報告さして
いただきましたけども、こういう様々な活動をしていきます中で、11月の 2日の日には中国の
北京市の体育総会及び北京市自転車協会の役員の 5名の方が施設に訪れまして南さつまの自転
車によるまちおこしあるいはこれらの調査に参ったところでございます。特に九州観光推進機
構が進めております観光地づくり、これらについて来年を目処にこちらの方にサイクリングを
したいというようなことで参っているところで、ぜひおいでいただきたいというふうに思って
おるところでございます。これは私どもが招致をしたと言うんじゃなくて、向こうの方からこ
ういうまちづくりをしているあるいはこういう取組みをしているということが評価されたもの
というふうに考えております。また、来年の 2月の25日に予定されておりますけども、マウン
テンバイク大会、これ金峰の草原町のレクリエーションの森で実施されておりますけども、こ
れまで 7回実施しておりますが、ここに、マウンテンバイクが競技が開始されて日本で20年に
なりますけれども、ここで 4時間のエンデューロの九州大会、これが本年は全国の中では南さ
つまをトップにして第 7戦まであるわけですけども、来年の11月25日が最終になりますけども、
これらにつきましても私どもがこれまで取り組んできた成果だというふうに思いますが、この
南さつまで開催をしたいというようなことで主催者の方から御相談がございまして、こういう
大会も開催されるというようなことにつきましては、これはこの 4時間エンデューロというの
は、自転車の場合、 4時間走るわけですけども、駅伝方式を取り入れてやりたいというような
ことで、駅伝のまち、昔で言います加世田というようなことも影響しているのかなというふう
に思ってます。こういうことが情報発信というものについての効果というのが出てきている成
果だというふうに思っております。これまで実施しました世界大会とか、そういうのが皆さん
の御記憶に新しいところだと思いますが、これをすることによって市民の活力といいますか、
自信といいますか、これらも世界に向けての情報発信ができたものというふうに思っておりま
す。できるだけソフト的な面からこういうものを進めて参りたいというふうに考えているとこ
ろでございます。以上でございます。
〇14番議員(上園邦丸)僕はもう砂像もですね、サッカーも同じようにお尋ねしたつもりだっ
たんですけど、サイクルにおいてはですねほんといろんな意味で、今度合併してですね他の旧
4町の方から何ごて加世田はサイクルやっとけ、ていうような疑問も聴かれるわけなんですね。
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というのが、海浜地区、加世田中心部はともかく、もう起伏の激しいですね、車でとてもで、
普通日常はですね、それはサイクルを専門にやってる人はそれなりの車を持ってますから行け
るんでしょうけど、あんまいこう地域には馴染まないんじゃないかと思ったりですね、健康づ
くりという観点から市長も取り入れられたわけですけど、ましてや国際交流の観点ですね。私
も余りこう乗る機会が正直言ってないんですね。やっぱり内山田ぐらいなると自転車で来るに
はちょっと遠いですし、世界大会においては当時の総理大臣が来たりですね、皇太子が来られ
ました。ほんと大きな、何と言うか、功績は残されたと思うんですよ。そういう意味でもです
ねある程度のもう当初の目的は僕は達成したんじゃないかと思うんですよね。その辺、今聴く
と、いろんな行事がまだ目白押しですよね。ドイツジュニアチームともやっぱい長い、何と言
うんですか、交流をしているわけなんですけども、もうそろそろ切っていいんじゃないかと僕
自身は思うんです。やっぱい予算の関係、何といったってやっぱり財政が厳しいわけですから
ね。ほかの議員さんの中にもいろんな行事、イベント関係の整理をというような形で出てます
けど、やっぱいその辺もやっぱいこう必要ではなかろうかと思うんですね。あとそんなら砂像
とサッカーについてのことについて御答弁をお願いします。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
私の方から砂像のことについて 3点ほどお答えしたいと思いま
す。まず初めに砂像の開催に際しまして効果を要約 4点ほどしてみました。 1点目は、市民が
一体となりまして吹上浜の砂を資源といたしまして活用しまして全国に紹介することで南さつ
ま地域の知名度が高まり、観光振興に大きな効果があったのではないかということが 1点、 2
点目ですが、祭典を開催するためには、設営とか、事業の運営など可能な限り市内業者へお願
いしているところでございます。市内の方々への経済的な還元で波及効果も大きいものがある
のではないかなあ。 3点目ですが、祭典の開催に際しましては、後援団体とか、企業、各種団
体などの多くのスタッフ及びボランティアの方々によって取り組まれております。県内外から
砂を通しまして関係者を集う一大イベントでありますことから、この活動の中で交流が生まれ
まして人づくり、地域づくりなどが生まれる。このような大きな効果があるのではないかと。
それから、 4点目ですが、環境面につきましても、毎年海岸清掃などを実施しておりまして、
砂の祭典の中でも環境コーナーを設置したり、環境への取組みなどを行っており、海岸愛護及
び自然環境意識の向上などが幅広い分野などで効果があるものと考えております。砂の祭典に
対する市からの補助でございますけれども、15年度から申しますと、市から15年度が 720万円、
16年度が世界大会という記念大会もございました関係上から 1,220万円、17年度が 720万円、
18年度、本年度ですが、国からの 393万 2,000円の補助額を合わせまして 983万円を支出して
おります。今後砂の祭典をどのようにするかというようなことでございますけれども、考えて
いるんですが、南さつま地域の広域的な活性化と、それから観光振興に果たす役割がもう本当
にこう計り知れないものがあるのではないかというようなことから、厳しい財政状況の下でご
ざいますけれども、市民の皆様方の御理解を得ながら今後も開催して参りたいと、このように
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思っているところです。以上です。
〇生涯スポーツ課長(宇治野隆之)
サッカーの補助金について御答弁します。南さつま市が補
助金を出している大会は旧加世田市からの引継ぎで 4つの大会があります。まず年度初めの 5
月にはサンドクラフト杯地区サッカー大会、年明けの 2月には西日本女子サッカーフェスティ
バル、これは16年度から始まった大会でございます。 3月にはチェリーカップサッカー大会、
同じく 3月に西日本高等学校サッカー大会がございます。補助金は、15年度西日本女子を除い
て 3つの大会で 158万9,000円、16年度からは 4つの大会全体で 202万2,000円、17年度は 230
万3,000円でございます。補助金が増えたことについては、西日本女子サッカーフェスティバ
ルの参加チームが増えたということが主なことでございます。それから、市民の理解が得られ
るかということでございますけれども、「このような大きな大会が開催されても地元の応援が
少ないのではないか。」などという声は聴いております。市民の理解が得られ、サッカーが市
民に人気のあるスポーツにするには、幼児期からの選手育成と保護者、祖父母を取込みサッカ
ーに関心を持っていただくようなことを企画実施し、サッカーファンの底辺拡大を図っていく
必要がございます。なお、今月中に立ち上がる予定でございます南さつま市サッカー協会が市
内の幼稚園、保育園を通じ幼児サッカー教室や幼児サッカー大会を開催するなど計画もあるよ
うでございますので、お願いしていきたいというふうに思います。また、コミュニティスポー
ツクラブとの連携を図り、クラブチームの育成も図りながら、一人でも多くの市民の理解が得
られるよう努力をする必要があると思われます。これまで実施してきた効果はどのようなもの
があるかということでございますが、大きく 2つあると思います。経済効果と、それから南さ
つま市をPRできたという 2つを挙げたいというふうに思います。まず経済効果ですが、今年
2月に開催されましたチェリーカップサッカー大会を例にとりまして試算をしてみますと、1泊
6,000円の 4日間、延べで 231名の宿泊者で 138万6,000円になります。昼食など延べ人数 660
名ということで66万円、合わせて 204万 6,000円になります。補助金が28万 7,000円でしたの
で、補助金の投資からすると 150万から 170万の経済効果があったと試算されます。また、今
年 3月に開催された西日本サッカー大会は80万3,000円の補助金で約 600万円の経済効果があ
ったことになります。2つ目は、10月30日から 3日間、鹿児島県高等学校サッカー選手権の鹿
児島県大会が歴史上初めて 1回戦から準決勝までの28試合がここ南さつま市の単独会場で開催
されました。32チーム参加しましたが、そのうち10校が南さつま市や近隣の市町に宿泊したと
いうことでございます。経済効果はもちろんのこと、この大会において鹿児島読売テレビが全
試合をハイライトで報道しましたので、南さつま市をサッカーのまちとして県下全域へアピー
ルしたという目に見えないPR効果があったのではないかと思われます。以上でございます。
〇14番議員(上園邦丸)
かなりの経済効果があるやに伺ったわけなんですけど、僕はですね
札幌の雪まつりについてですね札幌にも問い合わせをしてみたんですよ。あそこはですね、あ
そこはどういうふうに今現状なっているかと言いますと、もう歴史が58年あるらしいんですね。
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あそこは、それで、だけど、入場料は取ってないんですよね。大体あの中心部でそれぞれが地
元の人たちで砂像を作るなりして、予算も 4,800万ですか、市の方からも持ち出してらっしゃ
るわけなんですけども、入場料は取らない。そして市民がですねやっぱり札幌市民の財産とし
てですね認識してるもんですから、もうやめるにやめられない。もう市民の方で率先してやっ
ていらっしゃるわけですね。今までは自衛隊の支援もあったわけなんですけど、いろんな関係
でですね自衛隊の支援がいただけなくなった。それが一番大きな問題らしいんですよね。それ
でも昨年は 200万人を超えるやっぱり観光客が見えるわけなんですね。だから、南さつま市の
この砂の祭典とするとはるかに、雲泥の差があるわけなんですけども。だから、この砂像もで
すね、僕は今、確かもう来年ですか、来年、再来年がもう20年の記念大会とか言ってますので、
その辺を機にですねほんとこれを続ける。ほんと市の財産としてあれ続けるのか。ほんと我々
も議員研修なんかに行きますと、南さつまに何があるかと言ったら、もう砂像ぐらいしか話す
ことないんですよね。そういうことからすれば、ようほんと検討した上で大きな負担にならな
いようにしてですね、本当ならですね、関係者の方の人たちともちょっと話しするんですけど、
「もうそん何百万かの補助金はもらわんでもやっていけないことはないんだ。」と言うんですよ
ね。だけど、やはりこう市の方が関係、行政がてなると、やっぱり協力、寄附をもらうにして
もですね、やっぱい市が入ってこんとなかなかその辺が難しいし、そしてやっぱり人的援助、
やっぱりボランティアがないとこういうのはどうしてもやっていけないと思うんですよ。その
ようなことを言ってましたですね。サッカーについてはですねこれから先ですから、JFAの
アカデミーの関係誘致なんかはそれこそ大きな誘致効果もあろうかと思うんですよ。そこで僕
はちょっと不満があるのがですね、この砂像にしても、サイクルにしても、サッカーにしても
ですねベースがあの海浜地域だけなんですよね。市長のこの中には「対等で均等のあるまちづ
くり」というのが挙げられてるんですけど、あの海浜地域だけで、例えば、内山田とかですね、
津貫、久木野、あの南部地域には全然こういった、何て言うんですかね、事業が展開されてな
いというような気がするんですね。僕が思うにはやっぱり万世より内山田の方がですね生活環
境、自然環境いいと思うんですよ。だけど、いろんな、よくよく考えるとですね、市長は「均
衡ある。均衡ある。」と言いながら、僕は内山田は自然と良くなると思ったら、とんでもない
ですね。やっぱいこう取い残されているような気がするんですよ。久木野辺りはまた、何て言
うんですか、住宅ができたりですね。何かうち辺所は何か通過点なのかなと思ってちょっと最
近ですね思い方なんですけど、その辺のことを市長にお伺いしたいのとですね。今スリーエス、
サンエスってありますけど、あの警察署の横にサンエスってドラッグストアがあったんですね。
あれはですよ思い切って閉めましたよね。だから、そのようなことでですね僕は加世田のサン
エスも閉めてもいいんじゃないかなあと思ったりもしているところなんですよ。それでですね
先ほどとちょっと関係するんですけど、今危険度ランキングをずっと上位を当たってみますと
ですね、 1番がやっぱり神戸市、莫大な借金がありますが、 2番目が夕張市、次は御所市、次、
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さっき言った歌志内ですね。その次にくるのが安芸市なんですね、高知県の安芸市。ここは今
スポーツ観光に力を入れとって今そいこそ倒産に危険度が高いということで挙げられてるんで
すけど、その次は留萌、北海道ですね。その次が芦屋なんですね。芦屋という所はボートがあ
りますよね。だから、潰れかかった所はやっぱりボートをしとったいですね、スポーツ観光に
力を入れとったいしてるわけなんですよ。だから、何かこう加世田が何か被ってくるような気
がしてならないんですけどね。そしてこの危険度ランキングで見てみますとですね、これはも
う2004年の段階の時ですから、 1番、鹿児島県でもですね西之表が11番目にきてますね。その
次が阿久根市、名瀬市、指宿、串木野、枕崎、加世田が 115番目にランキングしているんです
よ。もう今それが、 115位が、多分もう上位にストンて上がっているとは思うんですけど、そ
れこそ西之表が11位で、それよっかな経常収支比率にかけては多かったわけですから、ひょっ
としたらトップテン入りしているかも分からんですね。そういうふうに非常に僕は危惧してい
るところなんですね。だから、いろいろこうやるのもいいんですけど、その辺慎重にしていか
ないといけないのかなあと思って。続いてこうパチンコ・ボートの関係に進みます。全国パチ
ンコ業界の二強と言われてですねマルハンとダイナム、この前も研修に行きましたけど、ダイ
ナムなんかほんと全国で展開していますね。いよいよ南さつまにも進出してきてパチンコファ
ンにとってはほんと楽しみに待っているかと思うんですけど、地元の京極のグループに加えて
モリナガ、T−MAXですね、人口 4万人のまちに 2,000台を超えるパチンコ台ですよ。実に
20人に 1人、状況は間違いなく日本一なんですね。また、金峰町のボートピア、我々もですね
この前の決算審査でですねちょっと見学に行きました。僕はそん時のやっぱり実態を知りたか
ったもんですから、現地調査ということでですね自分も賭けに行ってみたですよ、なかなか勝
てるもんじゃないんですけど。ほんとですね日曜、祭日ともなればですね舟券を買う人が、何
て言うんですかね、もう黒山の人だかりってこういうことかと思ったんですが、実にたくさん
いるんですね。ほんと南さつまはほんとこういう所はほんと活気づいてるのかなと思ってです
ね思ってるところ、だから、多分昼間人口はだからギャンブルの関係で僕は相当増えてると思
うんですよ。そしてパチンコって言いますと市場は30兆円市場ですから、そして32万人の従業
員もいるわけなんですね。そもそも風適法でもってですねパチンコは換金行為が外でせんと、
三点方式でもって一応合法化はされているわけなんですけど、いわゆるパチンコもギャンブル
なんですよね。だから、こういったもんがほんと来ていいもんかどうか。それとですねそうい
うことが来ることによって地域、財政的にですね経済効果についてですねどのようなものがあ
るのか。確かボートピアの場合はいろんなこう環境整備費なんかが入ってくるかというような
ことも伺っているわけなんですけど、その辺のこのパチンコ・ボートの経済効果あるいは南さ
つまにどういうのがですね落ちてくるのかですね。その辺をお尋ねしたいと思います。
〇市長(川野信男)
多岐にわたっておりましたんで、十分御質問の趣旨を踏まえて答弁できる
かどうか分かりませんけれども、私が答弁しない点については、関係の部長、課長から答弁を
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いたさせます。サンエスは閉めたから、スリーエスも閉めたらどうだというような御提言もご
ざいました。スリーエス、私はスリーエスとは言ってないんです。SCSでございます。これ
を閉めたらというようなお話もございましたが、これの経済効果あるいはどういうような投資
をしておるかということについては先ほど話があったと思いますけれども、問題は我々のこの
まちで一体これからどういうような産業振興を図り、どういうような生き延びをするかという
ことだと思います。いろんな御意見もございました。その御意見は十分賜りながら、じゃあど
うしたらいいかということもぜひ私はほしかったなという気もいたすわけでございます。今、
例えば、サンドクラフトのことについても札幌の雪まつりに関連してのお話もあったと思いま
す。確か札幌の雪まつり、これはもう50年を超したんじゃなかろうかと思いますが、しかし、
これも 1年目もあれば、 5年目もあったと思います。そうしたことを乗り切って今50年がある
と私は思っております。サンドクラフトの方も20年、この次は20回になります。始める頃、現
在大分違ってきたし、また、地域の皆さんが本当にボランティアで協力をいただきながら今日
まで私は育ててきたと、こういうふうに思ってます。毎年の市の財政補助はどうだったかとい
うのは先ほど話があったわけでございますけれども、行政の場合は、公の場合は歳出が即歳入
につながるわけじゃないんです。歳出をしたものが、ああしたものをば投資をいたしますと、
これが市の財政に返ってくるのは、それがそれぞれ住民のいわゆる雇用につながったりとか、
あるいは、また、サンドクラフトの場合もそうでございますけれども、あそこで物販の飲食だ
けでも今回 2,000万を超えたと、こういうことでございます。その 2,000万の金というのは業
界の方に入って参ります。そして賃金になり、あるいは材料費になる。それが結果として税金
に返ってくるとか、あるいは税金に返ってこなくても、生活に返ってくる。こういうことをば
1つ 1つ積上げをしていかなければ我々の地域は成り立っていかない。あるいは、また、地域
産業というのは興ってこないと、こういうことだと思います。農業にいたしましても、漁業い
たしても同じようなことでございます。補助金を出します。その補助金がすぐ見返りとして歳
入にどう返ってくるかということにはつながってこないわけでございます。サンドクラフトの
場合もそうでございます。それから、自転車の場合もそうでございます。例えば、具体的に申
し上げますと、先ほど世界大会の話もございましたけれども、これに相当な経費支出をいたし
ました。しかし、これは決算、あの決算の時も説明申し上げたと記憶しておりますが、結果的
にあの実行委員会の中ではいわゆる益金を出して、その益金をさらに、 1,000万を超える益金
でございましたけれども、スポーツ振興に充当いたしてございます。私はそれ以上のものがあ
っておるというふうに思っております。といいますのは、当時の世界大会が行われた前後の特
別交付金、交付税の算定額を見ていただければ明らかでございます。こういうものは全然カウ
ントされて、表面的にはカウントされておりませんけれども、市の財政という面では私はもう
効果が十分あっておると、こういうふうに認識をいたしてございます。サッカーについては、
先ほどこれも話がありましたけれども、効果を、どういうふうにして投資効果を算定するかと
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いうのは難しい、専門的にやらなければ難しいんですが、そうした試算を具体にいたしておる
わけではございませんけれども、結果として申し上げますけれども、これは後ほどのスポーツ
観光とも関連がございますが、サッカーを含めていわゆるいろんな大会、スポーツ大会が開催
されております。そのことによって宿泊客がどういうふうに変わってきたか数字で示すことは
できませんけれども、ここ十数年、中心都市、ここで言いますと鹿児島市でございますが、鹿
児島市のごく近い中心地域の場合はホテル、旅館というのはだんだんだんだん、衰退といいま
しょうか、少なくなります。これはもうどこでもそうでございます。交通事情が良くなります
というともうみんな宿泊は中心の所に宿泊すると、こういうのが国内的な何といいましょうか、
一般的でございますが、じゃあ南さつまの場合はどうかと言いますと、ここ十数年ホテル宿泊
増築されてきておるんです。なぜなんでしょう。人が、泊まる人がおるから増築ということな
んです。先ほど課長からも答弁いたしましたが、時期になりますというとここだけでは宿泊は
難しい、できないということで周辺部まで宿泊をお願いせざるを得ない実態が続いております。
こういうこともあって今合宿ができるような交流センターも造っております。さんぱるも建設
をいたしました。これはやはりそうした宿泊者が増えてきておることの私は証明ではないか。
こういうふうに思っております。そしてそのことによって市の財政収入に、直接現時点で収入
につながっておるかどうかというのは別といたしまして、市民のいわゆる所得向上と、こうい
うものにつながっておるというふうに認識をいたしておるところでございます。それから、海
浜地区だけじゃないかというような御指摘、内山田ももちろんそうでございますが、それぞれ
の地域の特性というのがあるわけです。海浜地区でやるものをば内山田に持ってこれるわけじ
ゃないんです。やっぱりその地域が持っておる特性というのを活かさなければならない。じゃ
あ海浜地区でいろんな産業興しをして、その産業興しは海浜地区の住民だけにいわゆる返って
くるかと言うと、そうじゃないんです。市民全体に返ってくる。市民税というのは、その納め
た人だけに返るんじゃなくて、その市民、その市全体の中で市民税というのは収入として入っ
てくるわけでございます。だから、それぞれの地域、農業が地域として適当な所は農業振興を
図る。漁業地域については漁業、今言ったようないわゆるスポーツ観光と、そういうものをど
こでもやれゃいいじゃないかと、こういうような話は私はないというふうに思っております。
それぞれの地域が持っておる特性を活かすことによって産業興しができるんだということでご
ざいます。例えば、海浜地域で砂丘らっきょうをやっておりますが、らっきょうというのはほ
かの所もできるじゃないか。確かにできます。しかし、砂丘地域だからこそいわゆる評価が高
くされるんだ。中身云々でなくて、やはりその評価という、国民の評価、消費者の評価という
のは砂丘らっきょうだからどうなんだと、こういうことになるわけでございまして、それをほ
かん所で作って、これどうだという、必ずしもそういうふうには私はならないと、こういうふ
うに思っております。そこでスポーツ観光というのがいろんな、どっか高知県の例でお話があ
りましたけれども、スポーツ観光は地域を、表現がちょっと聴いておりませんでしたけれども、
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そこでこれも具体的にどういうふうなことになるのかということ。あんまり、数字で表現する
よりも、実態で申し上げますが、先ほど企画政策部長の方からマウンテンバイクの話がござい
ました。実はこの明けて 2月の27日から 3月の10日、実は韓国のプロ野球のチームがキャンプ
を張ることが決定をいたしました。これは私どもが韓国に行って誘致活動をしたわけじゃない
んです。スポーツについてこの地域が一生懸命取り組んでおるというようなこともあって自ら
といいましょうか、ここでキャンプを張りたいというような申出があり、ほぼこれは確定いた
してございます。ただ残念ながら参加する、これは選手、それから関係者、報道機関等もあり
ますけれども、65名が一行でございます。 2月27日から 3月の10日まででございますが、65名
を収容できるような場所がありませんので、宿泊は多分鹿児島市になるんじゃないかなと思っ
ております。しかし、それはもうやむを得ませんけれども、ここでいわゆるキャンプ活動をい
たしますので、十分私は受入れ態勢を整えておきたいと、こういうふうに思っておるところで
ございます。さらに 3月の 7日から14日にかけて、これはオーストラリアの水泳チームでござ
いますけれども、子供、親御さんを含めて約30人が、これも合宿、キャンプと言うんでしょう
か、をすることにこれもほぼ決まっております。これはいなほ館が中心になるということにな
っております。さらに、これはもう前から申し上げておりますけれども、来年、再来年ですか、
ねんりんピック、これはサッカーとサイクリング、これも正直言いまして誘致活動を直接いた
したわけではございません。これまで環境あるいはスポーツ観光に一生懸命取り組んでおると
いうことで、それぞれの協会の方で、自転車にしても、サッカーにしても、当時旧加世田でご
ざいましたけれども、ここしかないと言ったのかどうか分かりませんが、選考されていただく
ということで決定し、今準備がされておる段階でございます。私は、こうした地域が持ってお
る特徴、特性というものをば新たな産業として活かすことが我々の今からの特に合併後の役割
じゃないか。そして、また、それができるような条件というのも揃いつつあるんじゃないか。
こういうふうに思っておりますので、今後ともSCS、十分活用しながら地域産業に役立つよ
うにいたして参りたいと、斯様に考えております。
〇企画政策部長(上野哲郎)
市内におきます娯楽・遊戯施設、あるいはパチンコという御表現
とボートという御表現だったと思いますが、この経済効果についてお答えをさしていただきま
す。平成16年12月にオープンいたしました場外舟券販売所ボートピア金峰につきましては、地
域といたしましても過疎化、高齢化の改善や雇用機会の確保が期待できますことから設置につ
いても協力をした経緯がございます。設置によります市への経済効果につきましては、この設
置によりまして施工者から環境整備協力費として交付金が平成16年度に、この月は、年度は 4
か月でございますけども、 3,084万円、平成17年度は年間で 8,861万円、本年度は、10月末で
ございますけども、 4,378万円の協力費が市に納入されているところでございます。また、固
定資産税につきましてはこのボートピア金峰あるいは市内のパチンコ店で約 3,900万程度ござ
います。さらにこれに加えまして法人税や雇用者によります税収のほか、利用者等の市内での
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消費いたします額を換算しますと経済効果は大きなものがあるというふうに思っています。こ
のような遊戯施設が地域全体に、社会に与える影響に対する御質問もございましたけども、ボ
ートピア金峰の設置に当たりましては、当然に治安対策等の手続が行われますとともに、地元
の理解も得ているほか、毎年警察あるいは行政関係者等で構成されますボートピア金峰運営協
議会も開催され情報交換を行っております。なお、現在まで市民からの苦情や問題点について
は発生していないものと考えております。以上でございます。
〇14番議員(上園邦丸)
今その交付金の関係は分かったんですけど、例えば、この還元率と
かですね、分配金、投票したお金はどの程度還元されて、その分はどこにどういうふうに分配
されるのかですね。その辺もお分かりになれば、お尋ねしたいと思うんですよ。それとですね、
何回、僕も行くんですけど、それともし、行かれる方もいらっしゃるかと思うんですが、必勝
法があったらですね、その辺も御教示いただけたらと思うんですけど。それとですね僕がちょ
っと気をつけてあれしたいのがですね、年間自殺者が昨年 3万 539人、8年連続で 3万人を突
破してるわけですね。職業別で見てみますと無職者が最も多くですね、無職者って年金受給者
も含まれるわけで、1,500人、そのうちの1,500人が失業者、原因は何かと言うですね、やっぱ
り健康問題が、もう60を過ぎると40パーセントがもう健康問題ですね。 2番目が経済、生活問
題なんですよ。要するに借金とかですね、40代、50代はこれがもう第 1原因なわけですけど。
職業別ではですね農林漁業者がトップの 652名、建設業が 372名、お医者さんも90人亡くなっ
てますね。不動産業者も75人ですね。それと公務員が何と 724人もいるんですね。中間管理職、
管理職が 136人となってますので、公務員の方もあんまいこうやってですねパチンコやらボー
トばっかいしちょっとですねとんでもないことになりますからね。それと最近熟年離婚が増え
てるのを皆さん御存じかと思うんですけど、統計的に見てみますとですね最大の離婚理由はコ
ミュニケーション不足なんだそうです。それとですね異性関係ですね。やっぱり浮気とかです
ねやっぱりよくないですね、不倫とかですね。それと消費するやっぱりギャンブルですよ。こ
こが一番問題なんですけど、パチンコやらボートやらですねマージャン、ゴルフ、消費するっ
て、やっぱりお金の問題ですね。それと酒の飲み過ぎ、この 3つがやっぱい最も大きな理由に
なっているそうですから、決してですね、私もですけど、寂しい晩年を送らないためにもです
ね夫婦のコミュニケを大切にしながらですね、その辺はやっぱり十分気をつけてこういうよう
なものに参加した方がいいんじゃないかなあと思っています。僕も気をつけます。皆さんほん
とに気をつけてください。先ほど言ったその分配金の関係、分かってらしたら、お尋ねしたい
と思います。
〇企画政策部長(上野哲郎)
分配金の関係でございますけども、これは国の方で定められてい
るというふうに思ってますけども、売上げの75パーセントが払戻金、いわゆるこれがお客様と
いう方にいかれるそうです。それから法定納付金ということで公営企業金融公庫、船舶振興会、
モーターボート競争協会、これらに 5.6パーセント、それから開催経費が14.9パーセント、開
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催施行者の収益金が 3.0パーセント、それから地元自治体環境整備費へという形で 1.5パーセ
ントでございますけれども、ボートピアにつきましては主催者が芦屋施行組合等々になります
ので、そこがする時には 1.5パーセント、それからほかの所で開催した分で、そこで、チケッ
トと言うんですか、舟券と言うんですかね、した場合は 1パーセントが南さつま市の方に環境
整備費ということで納入されるということでございます。るる、パチンコですか、それ、舟券
ですか、お話がございましたけども、私自分でやらないもんですからよく分からないんですが、
それぞれの趣味の世界でありますから、趣味を度を越さないようにすることが一番かなという
ふうに思います。以上でございます。
〇14番議員(上園邦丸)
そうですね。おっしゃるとおりですね、必勝法はですね僕もいろい
ろ考えて、何もうこうヒントを得られなかったわけですけど、僕はもう何回か行ってあれすれ
ばですね、スポーツ新聞にいろんな予測が載っているんですよね。あれを買ったつもりでです
ね、携帯電話で結果が分かりますから、そうしてあいすりゃ大体入ってないですよ。そうやっ
てすればですねまず負けずにですね、買っとったら負けとったなあというようなことで、逆に
勝った気持ちになれるんですよね。そのようなことで実際買わんのが一番、今言ったように、
払戻しは75パーセントですから、そのようなことですね。市長もぜひですね、この市の方には
ですねボートにおいてはもうかれこれ 2億、 3億ですか、入ってきてるわけですから、少し売
上げに協力するお考えはないのかですね。たばこ税も 2億ばっかい入ってきてるわけなんです
が、市長はたばこも吸われるんですかね。大いにですねたばこが好きな人、ボートを好きな人
ですね行っていただいて市の方にもですね経済的にも貢献していただけたらと思います。それ
では、この10万人以下の市町村の下水道、この件に関しましては昨日もいろいろるるお話があ
りましたけど、来年申請書を上げるようなお話でだったんですけど、それはまた一からやり直
しても時間もないですので、市長は雨水対策、水害対策が一番の理由だというようなことを言
ったんですが、裏を返せばそんなら水害対策がなければ下水道事業はしなくてもいいというふ
うに理解していいのかですね。それと市長の昨日の答弁の中でですね人口は減っても、この利
用者は減らないわけですよね。利用者は減らない、この地域は人口は減るとは限らないという
ことで市長お話したんですけど、結局はさっきの海浜地区の話じゃないですけど、利用者が減
らなくっても、負担する人の全体の人数が減ればやっぱりそれぞれの負担額というのは増えて
くるわけなんですよね。強いて言えばですね完工まで25年かかるわけですね。償還が55年です
から、55年後の人口って言いますと、多分おそらく 2万人ぐらいの人口になってると思うんで
すよ。それまで同じように 6,000万ぐらいの償還をしていくってなればですねとんでもない数
字に、ことになってくるかと思うんですよね。僕はその辺をすごい気にして、人口の将来的な
部分は大丈夫かというようなことでほかの議員さんも言ってましたですけど。それと僕は、地
方交付税の在り方ですね、地方交付税の目的はもともと地方自治体間の財政の均衡化と自治体
の計画的な行政執行のための財源保障であって、国民生活に最低必要な行政サービスを定めて、
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そのための費用を地域ごとに独自要因を加味して算出されるわけですよね。独自要因とは人口
や面積なで決められて、補正計数もあるわけですから、あるいは過疎対策債とか、下水道債な
んかの場合はこういった数多くの特定地方債の残高が考慮されるようになってるわけですよね。
多分この辺は、市長はその辺は、交付税で補てんされるからというのはこの辺のことかと思う
んですけど、例えば、下水道事業の場合は、発行した地方債の場合、元利償還金の50パーセン
トが基準財政需要額に加算されるということなんですよね。そのようなことで返済資金の一定
割合で地方交付税が肩代わりしてくれるということで自治体にとっては借りなければ損という
意識が強いと思うんですよね。僕はその辺があるから、今ですね、今、全体の地方交付税ので
すね肩代わりしてくれる分納比率というのがですね1993年には 6.6パーセントだったものが、
今2000年、まだ2000年の段階で13.3パーセント、 2倍強になっているんですよ。こういうこと
からして今こうほんと日本の国が破綻するというような状況になってきているわけなんですね。
そのようなことで僕は決してですね、何と言うんですか、交付税で賄っていただけるからとい
うのはちょっと慎重に考えるべきではないと思うんですよね。そういうようなことで破綻に近
い状況の中でも下水道事業をですねやはり市長せんといかんですかね。再度その辺を市長にお
尋ねしたいと思うんです。
〇市長(川野信男)
公共下水道のことについてでございますけれども、昨日も答弁申し上げま
したとおり、この公共下水道を導入するに至った経緯というのはもう御案内のとおりかと思い
ます。平成 5年に大水害がございました。 5年もと言った方がいいかもしれません。この抜本
的な解決策をるる検討いたしました。専門家の方も入れて検討いたしたわけでございます。緊
急的な対策についてはすぐやっておりましたけれども、抜本的にはこの市街地の水を強制的に
排水する以外に方法はない。そのためにどういうような事業を導入したらいいかということの
細かな試算もいたしました。そうした段階で公共下水道と一緒にやることによってむしろ負担
も軽減できていいという結論を出ましたので、公共下水道と一緒に事業を実施すると、こうい
うような方針を決めたわけでございます。水害だけの対策を特別にやるよりも、公共下水道と
抱き合わせてした方が市の負担は総体的に少ないと、こういうような結論であったわけでござ
います。細かな試算はございます。そこでじゃあ水害対策をしなければ公共下水道はしないつ
もりだったかどうかということでありますが、これはまだそういう結論を出しておったわけで
はございませんが、市街地についてのいわゆる浄化対策というのはどういう方法があるか。こ
ういうことについてもるる私どもは検討をいたしてきております。市街地以外の所は合併浄化
槽というのも、農業集落排水あるいは漁業集落排水、それぞれ人家の連担状況によってどうい
う事業を取り入れるかということもきちっと細かく区分をしながら事業実施いたしましょうと。
しかし、市街地の場合は何階建てのビルがあるとか、あるいは事務所があるとか、そういう所
には、もちろん農業集落排水事業は対象になりません。漁業集落も対象になりません。そこに
は合併浄化槽と言いましても現実的には大変難しい。こういう実態でございます。さらに、ま
- 210 -
た、大きな企業なりが出てくる時は、当然にそうした公共下水道事業が整っていなければ、環
境の問題もございますし、直接的な投資の問題もございます。というようなことで人家の連担
した都市部においてはほとんど公共下水道が整備をされた。これが実態でございます。という
意味で抱き合わせてすることが水害対策を含めて解決策であると、こういうような結論に達し
たわけでございます。そこでそれに耐えられる財政負担ができるのかどうかということでござ
いますが、財政負担の問題については、いわゆる汚水を除いて考えましても、先ほど言いまし
たとおり、いわゆる災害対策、水害対策だけの負担はより大きいんですよということになりま
すと、財政対策、これは何としても人々の安全を守るためにはやっていかなければならない。
しかしながら、本当にできるかどうかということの試算が、再三御答弁申し上げておりますと
おり、 1年間 5,400万確かだったと思いますが、負担をすることによって可能だと、こういう
ような判断をし、そのことについては旧加世田市の財政状況から将来的なシミュレーションも
した中で判断をして可能だと、こういうような判断をいたしたわけでございます。その判断の
中にはいろんな要素もありますけれども、今、区画整理事業等もいたしてございますが、これ
もある時期になりますと終息するであろうと。そうしたことなどを総合的に判断をいたします
というと可能であると、こういうような判断はいたしました。そこでまた財政措置の中で、補
助金はもう事業実施した時に入りますけれども、後年度のいわゆる交付税措置でございます。
一般的な交付税とこうした事業をやった場合に国が約束した交付税というのがございます。約
束した交付税は国はきちんとこれまでも算入いたしてございます。したがって、そのことは、
これは政権が替わって世の中が変われば別ですけども、今のいわゆる国政の中では私はそうい
うことは考えておりません。そこでもう 1つはその人口が減る云々ということ、私は昨日人口
はあんまり減らないというようなことを言いましたが、これは負担する地域の人口はそう減っ
ておりませんよという意味であったわけでございます。 5,400万を市民みんなが負担するとい
うことになれば、じゃあその人口はどうだということになりますが、まさにこの人口ができる
だけ減らないような対策を講ずることの 1つでも私はむしろあると、こういうふうに思ってお
ります。今、この地域だけではございませんけれども、いわゆる自然動態、生まれた人と死ぬ
方の統計を取りますと、生まれる数よりも死ぬ数が多い。ということは自然動態では人がもう
明らかに減って参ります。これを人口減をできるだけ少なくするためには社会動態、人の移動
による増をどういうふうに図るかということになって参ります。企業誘致をいたしますとか、
あるいは、また、新たな産業を興しますとか、そういうことによって雇用の場をつくり、その
ことによって定住人口を増やしていく。こういうような対策をしなければならないわけでござ
いますが、その時やはり一番問題になりますのは地域の環境でございます。これはもう個々の
家でもそうでございますけれども、空き家いっぱいあると言いますけれども、その空き家には
入りたくないというのは何だ。やっぱり環境の問題、地域の環境というものをば整えることが
人口減に歯止めをかけるための大きな私は役割になるんだと、こういうような認識をいたして
- 211 -
おりますので、災害と併せてこの事業というのはどうしてもやらなければ、本地域の将来にと
ってこういう事業はできるだけ早く実施することが必要だと、こういうような判断をいたして
おるところでございます。
〇14番議員(上園邦丸)
私もですね決して下水道に反対しているわけでなくてですね、むし
ろ早く着手していただいて、公共事業も減ってるわけですから、土建業者の人たちが潤ってで
すね市に活気が出てくるようにぜひお願いしたいところなんですが、一番危惧するのはですね、
果たして申請を上げて、国が採択してくれるか。僕はその辺が心配なんですが、その辺は市長
大丈夫ですか。
〇市長(川野信男)
国が採択してくれるかどうか。これは今、私が答弁しにくい話であります
が、かつて既に私どもは申請をして了解をとっております。ただその時に合併を進めるために
は一時休止をさしてほしいということで、これも何とかお願いいたしまして、そういう事情で
あったらということで現状になっております。合併はもう終わりましたんで、こういう、その
時の事情というのはもう解決をされましたし、また、合併協議の段階でもこのことについては
私は了解をいただいておると、こういうふうに思っております。国もいわゆる環境浄化という
ことを大きな課題にいたしてございます。制度的にも縮小とか、あるいは後退とか、そういう
ような方向でもございませんので、私は可能であると、こういう判断をいたしてございます。
〇14番議員(上園邦丸)
時間もないようですので、農林水産業の振興と食育について、昨年
7月、食育基本法が施行されて家庭・地域・学校において食育の推進、生産者と消費者との交
流などを施策として取り上げられているわけですが、我が市においてどのような取組みがなさ
れているのかをお尋ねいたします。また、学校においてはですね生活環境の変化と食生活の多
様化が進む中で朝ごはんをとらない子供が増大してですね、標語にもあるように、「早寝・早
起き・朝ごはん」とあるように、食生活の乱れ、それに伴う健康、学習、成長面でのですね弊
害などが問題になっているわけなんですね。そして昨年の 4月、栄養教諭制度が創設されたわ
けですが、その辺の採用とか、養成などの計画ですね、その辺の取組状況等についてもお尋ね
をいたしたいと思います。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
私の方から食育につきまして全体的なものでちょっと御説明を
させていただきたいと思いますが、食育につきましては、昨年 7月に食育基本法が施行されま
して食育が国民運動の 1つとして明確に位置付けられてきていると、このように思っておりま
す。本市でも、学校現場だけではなくて、PTAとか、子ども会活動、それから地域おこしグ
ループ、生産農家グループ、そして農協や漁協などが主体となりまして、あるいは相互の連携
の下で特色ある取組みがされているところでございます。例えば、金峰こしひかりや大浦産米、
それかららっきょう、かぼちゃなど地元産の食材を取り入れました学校給食の実施とか、田植
えから管理、稲刈りまでの一連の農作業体験、また、自分たちで収穫いたしました米などを使
っての調理体験、炭焼き体験など地域と密着した取組みが市内各地で展開されているところで
- 212 -
ございます。また、先月、笠沙地区におきまして漁師料理体験ツアーを実施いたしましたとこ
ろ、 207名の応募がございまして、抽選で21名の参加をいただきまして実施したところでござ
います。参加者におきましては「大きな感動と喜びがあったと。今後このようなことを進めて
ほしい。」というような大きな声がありまして大変大盛況であったと、このように思っており
ます。近年食を取り巻く情勢は、食習慣の乱れというようなことで、消費者と生産者が顔の見
える関係をつくるというようなことでこのような事業を取り組んでいるところでございます。
以上です。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
学校におきまして食育の取組みの状況はどうかということであ
りますが、子供たちが豊かな人間性を育み、生きる力を身につけていくためには食が重要であ
り、食育は生きる上での基本であって、知育、徳育、体育の基礎となるべきものと位置付けて
取り組んでいるところであります。学校では、地元の農産物、水産物を活用した学校給食の実
施や米作りや野菜作りなど農業体験を通して食に関する指導等を実施しているところでありま
す。また、PTA等でも早寝・早起き・朝ごはん運動を推進し、朝食をとることの大切さや朝
食をおいしく食べるために夜更かしをしないような生活リズムの見直しを図ることに取り組ん
でいるところであります。先日行われました加世田校区の教育懇談会におきましても「食育に
ついて」をテーマに掲げて熱心に協議がなされたところであります。また、栄養教諭について
の御質問についてお答えいたします。栄養教諭は、これまでの学校栄養士が講習を受け、所定
の単位を取得することにより栄養教諭免許状を取得できるよう特別の措置が講じられておりま
す。現在南さつま市には 5地区の学校給食センターに 5名の学校栄養士がおり、うち 2名が資
格を取り現在栄養教諭として発令されております。栄養教諭の職務といたしましては学校給食
の管理と学級活動等の時間に学級担任と連携して食に関する指導を行うことなどであります。
地場産物を活用して食に関する指導と給食管理とを一体的なものとして行うことにより教育上
の高い相乗効果が期待されているところであります。以上です。
〇14番議員(上園邦丸)
食育に関してもいろんな取組みがなさってるということですね。
1960年度には79パーセントだった食料自給率は、2004年度で40パーセントまで半減したわけな
んですね。野菜に至ってはもう80パーセント、卵は95パーセントでほぼ国内で生産されて、魚
介類に限ってはもう49パーセント、半分を割ってますよね。肉類55パーセント、小麦に至って
は14パーセント、大豆はわずかの 3パーセントです。日本の食料資源の確保に対する意識が余
りにも低いようでですね、ほんとこれから先食料危機必ず訪れると思います。こういった食育
を通してですねいろんな面で、食育ってほんと範囲広いんですね。みのもんたがおもいきりテ
レビで「健康のダイエットに効く。」と言うと、翌日スーパーからその商品が消えるっていう
ような現象もほんとのおかしな現象でですね。それとBSEの問題にしてもですよ、日本人が
BSEにかかる可能性というのは 1億 2,000万のうち 0.9人以下ということはですよ、交通事
故で 7,000人亡くなることを考えればほんと微々たるリスクなんですよね。それでもあれだけ
- 213 -
BSEで騒ぐわけなんですから、ほんと情報の世界というか、おかしいなあ、おかしいなあと
思ったりもするわけなんですけど、そこで話は次にいってですね、かぼちゃ、らっきょう、き
んかん、こしひかり、こういった地元を代表する南さつまブランドではなかろうかと思います
けど、その辺が今どういうふうにですね、今現状どの程度生産されているのか。本当にこれか
ら地域ブランドとしてですね期待できるものかどうか。その辺を今現状等についてお尋ねをい
たしたいと思います。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
加世田のかぼちゃにつきましては、お尋ねの件につきまして加
世田のかぼちゃから状況を説明をいたします。加世田のかぼちゃにつきましては、これまで栽
培面積、生産・出荷量とも減少傾向にございました。今年産は春作が28ヘクタール、抑制作が
40ヘクタールと、抑制作につきましては昨年に比べまして栽培面積で 3ヘクタールほど増加を
してきております。さらに先週かごしまの農林水産物の認証を受けたことによりまして安心安
全な農産物といたしましてお墨付きをいただいたところでございます。今後JAさつま日置と
の銘柄統一の可能性を探っていくことも検討中でありまして、栽培技術面、販売面などの一元
化が図られた場合、新たな地域ブランドに向けて大きな前進となると期待をしているところで
ございます。次に、らっきょうについてでございますが、加世田地域の地域におきましては60
ヘクタールを含め市内全体の面積にいたしまして76ヘクタールございます。現在JA南さつま
が共同乾燥施設を整備しておりますが、これまでの品質のばらつきが課題となっておりまして、
その要因でありました乾燥不足が解消されることから名実ともに全国第 3位の産地基盤がさら
に強化されるものではないかと期待しているところでございます。次に、きんかんについてで
ございますけれども、現在栽培面積は48ヘクタールほどございます。12月からの加温ハウスタ
イプ、それから露地栽培物、無加温タイプとリレー出荷体系が確立されておりまして、高齢農
家も多く存在する、担い手がちょっと薄くなっておりますが、今後は栽培面積、生産量をいか
に確保していくか共通のテーマと位置付けながら生産振興に努めていきたいと、このように考
えております。こしひかりにつきましては金峰地域では約 500ヘクタールを含め市内全域では
約 1,040ヘクタールが栽培されているものと思っております。現在金峰地域では農林水産省の
特別栽培米の認証を受けながら超早場米として金峰こしひかりの銘柄で販売しております。一
方、大浦・笠沙地域のこしひかりにつきましてはJAが早場米という名称で販売しております。
現在それぞれの産地で有利販売に向けた取組みを進めておりますが、リレー出荷などを想定し
た統一銘柄が有利なのか。従来の銘柄を維持しながら産地育成を進めていくべきか。 2つのJ
Aがございますので、その方々とも協議をして参りたいと、このように考えております。以上
です。
〇14番議員(上園邦丸)
今、産出量ですか、面積などをお示しいただいたわけなんですけど
も、先日、11月 2日の南日本新聞だったかと思うんですけど、「農林水産省が先に発表した
2005年度の都道府県別農業産出額で鹿児島県は4,168億円で初めて全国 2位に躍り出た。」とい
- 214 -
う新聞があったわけなんですね。「1位は耕作面積10倍の北海道の 1兆 663億円、鹿児島はこれ
まで 4年前の2001年の 3位となったのが最高で、好調な畜産に支えられ順位を上げた。今まで
は1960年代までは14位以下だったものが、減反政策や米所の他県が順位を下げる中で徐々に順
位を上げ、北海道、千葉、茨城に次ぐ 4位が続いていた。鹿児島県では2005年に作成した鹿児
島食と農の県民条例に基づき基本方針で2015年には農業産出額を5,300億とする数値目標を掲
げているわけで、県農政課は畜産や甘しょが時流に乗っていることなどを原因としているわけ
で、これからも生産性、付加価値の高い農業を進める。」というふうに書いてるわけですね。
そのようなことで甘しょと言いますと焼酎の原料かと思うわけなんですけど、そのようなこと
でこう畜産、焼酎でですねこの地域巻き返しを図る考えはないかというようなことで一般質問
なんですけど、実際ですねこのポケット要覧によりますとですね南さつまの農業産出額99億ぐ
らいなんですよね。そのうち畜産が三十二、三億ですか。お米12億、お茶が 4億8,000万、菊
が 4.4、葉たばこ 4.4億ですね、あとはらっきょう等が 3億とかなってるわけなんですけども、
品目別に見るとそう大きな、今言ったようなですねこうブランドで出してるあれに関しては少
ないように感じられるわけなんですけど、川辺地区のですねあれを見てみますと、川辺がです
ね大体 1町で82億 8,000万ですか、南さつまとさほど変わらないですよね。知覧町はですね
176億、今の南さつま市よりも大きな産出額を上げてるわけなんですよ。頴娃町に至ってはで
すね 250億ですよね。今、薩南市、南薩市ですか、今合併が進むようになってるようですが、
あれが一緒になりますとですね全市でですね 508億の農業産出額になるんですね。そういうこ
とを考えればですね私はもうこの南さつま市ほんと農業に関してはですよかなり後れをとって
ると思うんですよ。片や一方は 100億に満たないような産出額、今度のお隣のまちは 500億を
超える産出額ですから、枕崎も九十何億ですかね。そういった意味ではですねすごく後れをと
っているような気がするんですけど、市長どうでしょうか。これから先のですね南さつまの発
展の農業政策ということでですね、市長はどのようにその辺を農業政策についてはお考えにな
っているか。お尋ねしたいと思います。
〇市長(川野信男)
農業の生産額について比較をしながらのお話がございましたけれども、こ
れはそれぞれの地域にはそれぞれの地域の何といいましょうか、生産農業、農業をやる者、地
域、あるいは漁業もあれば、あるいは商工も、いろいろあると思います。したがって、 1つだ
けで比較をするということじゃなくて、私はやはりこの地域の場合は 5つのまちがそれぞれの
特徴のあるまちだと、こういう認識をいたしております。金峰など農業が中心でございます。
さらに、また、漁業が中心の地域もございます。さらに、また、旧加世田市の場合はいわゆる
商業をはじめ、いわゆる何といいましょうか、第 3次産業、これが中心でございます。そうし
たそれぞれのまちの生業というものがあるわけでございますので、すべて同じようなというこ
とじゃないかというふうに認識をいたしてございます。ただ本地域全体的に言いますとまだま
だ農業振興というのは後れておるのかなという感じをもちろんいたしてございます。それぞれ
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の地域の中でお米、どこもありますよ。お茶もございますし、地域の特性を活かした農業振興
策というものは進めていく必要があると、こう認識をいたしてございます。特に畜産について
は、畜産、さつまいもというお話がございましたけれども、畜産についてはなかなか環境問題
とも関連があり、拡大がしにくい地域であるということも事実でございます。この地域にござ
いましたいわゆる牛の生産地域が他の地域に拠点を移したというようなことなどもあります。
こうしたことはやはり地域全体として農業に対してどういうような姿勢で進むか、とらえてい
くかということとも関連がございます。本地域が持っているその特徴というものを活かしなが
ら新しい産業、これは農業に限らず、私は今、合併した後よく言っておりますのは、海を活用
する新しい産業興しというものが可能じゃないかというふうに申し上げておりますが、ただ海
だけじゃなくて、海と農産物をいわゆる一緒にした共演する地域づくりというものもこれから
進めていきたいと。地域の持つ特性というものをまず活かさなければ、あそこで米ができた。
あそこで何がとれたと、そういうことじゃなくて、その地域にはその地域の特性がありますか
ら、我々の地域に合ったようないわゆる農業振興、漁業振興、林業振興、こういうものをば進
めて参りたいと、こういうふうに考えております。
〇14番議員(上園邦丸)
最後ですけど、有望な今部門として畜産、焼酎造りなどが挙げられ
たわけなんです。そこで市内の食肉関係会社やですね焼酎会社などがですね家畜飼養や原料生
産、今言いましたいろんな関係で環境の問題とかですね、公害の問題等もあって焼酎、畜産関
係はいろんな問題もあるわけなんですけども、だから、家畜飼養、原料生産といった経営の多
角などが新しい分野に進出する際のですね土地の情報の提供とかですね、技術支援、あるいは
そのプロセスにおいて積極的な支援をするお考えはないかですねお尋ねをいたしたいと思いま
す。
〇産業振興部長(東久保
嵩)
御指摘のように、最近では異業種に進出する形で経営の多角化
がどんどんこう進みつつございます。行政サイドにとりましてはこうした企業のニーズに応え
るように部門間の情報交換や連携強化を図りつつございます。これまで食肉加工業者が畜産生
産部門との結合を想定した用地情報などの提供依頼や焼酎製造会社が地元の甘しょ生産や仕入
れのための技術情報や生産者の情報の提供の要請もされておりまして、その都度可能な限り情
報提供や地元との調整、協議などの設定などを行ってきているところでございます。また、新
しい分野への進出のリスクを軽減するために農業分野やそれ以外の分野における補助事業など
の情報提供なども併せて行っておりまして、安心安全志向の高まりや消費動向から察するに、
御指摘の畜産分野や焼酎製造部門への展開の可能性を膨らむのではないかと、このように考え
ております。立地に当たりましては、生産環境ではなくて、生産環境などのコンセンサスづく
りも当然必要になりますし、そのためには企業などの事業計画の熟成度を十分認識しながら、
こうした企業などのニーズに応えるよう努力して参りたいと、このように思っております。
〇14番議員(上園邦丸)
もう最後になりました。最近ではですね談合、裏金問題、飲酒運転、
- 216 -
大きな社会問題になっていますけど、ましてや腐敗、不正ですね。
3人寄れば文殊の知恵
とも言われます。行政あるいは議会ですね、市民が知恵を絞ってですね南さつま市が破綻する
ことのないようにですね念じて一般質問を終わります。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
これより休憩します。再開を10時55分とします。
休憩
午前10時43分
再開
午前10時55分
再開します。
次に、野下寛俊議員の発言を許可します。
[野下寛俊議員
〇17番議員(野下寛俊)
一般質問席]
午前10時55分
まず 1番目の質問の地域資源の活用についてでございますが、市長
の好きなゆめトークをやりましょう、はい。それで遣唐使船のことで関してのことが多いです
ので、文言も検討で統一してあります。先ほど「観光開発は将来をよく見据えてやらなければ
ならない。」という答弁もございましたが、一昨日の議員からはやれとか、やめろとかという
内容の発言もありました。先ほども申しましたように、私の質問は、質問の文言は検討という
言葉でやってありますので、もうする、しないで結構ですので、簡潔な答弁をよろしくお願い
します。それでは、まず 1番、 2番、 3番についてまとめて質問します。南さつま市の地先に
は、白砂青松の吹上浜、リアス式海岸、奇岩、サンゴ礁、宇治群島などの自然観光の資源がた
くさんあります。特にサンゴ礁については、これは先ほど議員の方から新聞に出てたというこ
とを聴きましたけども、私は南日本新聞をやってないもんですから見てませんので、そのサン
ゴについては日本有数の物ではないかというような研究者の話をば漁協関係者からは聴いてお
ります。市長は「旧 1市 4町にはそれぞれに特徴のある資源があり、合併によってその資源を
活用したまちづくりが可能になった。」とよく言われておりますけども、これらの資源を利活
用するために宇治群島を含め野間池港から坊港辺りまでの観光コース設定を含めた資源調査と、
海から見た場所を選定して、地主の了解を得ながら、シルバー人材センターやボランティア等
を活用するなどしてつわぶき、桜、ツツジ、椿等を植栽すれば、数年後にはまたさらなる観光
資源が出てくるんじゃないかと思いますが、それぞれに検討してはどうでしょうか。
〇市長(川野信男)
短くということでもございましたし、検討という言葉でいいということで
ございましたんで、お答え申し上げますが、今、私は合併いたしましてほんとに一番資源が活
かし得る物がたくさんあるというふうに思っております。それはまさにこの海だというふうに
思っております。これを観光資源として活かすことによっていろんなことができるようなとい
うような思いがいたしてございます。お話ございましたとおり、海から見た状況はどうなんだ。
なかなかそういう体験というのはあんまりこうしておりませんが、私も実は船をチャーターし
ながら海からのいわゆる陸地を見る。あるいは、また、宇治群島、草垣、ここにも行って参り
- 217 -
ました。もうほんとに想像したよりももっともっと違った状況でございます。宇治群島、草垣
につきましては少し遠いのかなと。したがって、これを観光資源として活かすにはかなりいろ
んなことの工夫が必要があるなという思いもいたしました。それから、沿岸を通りながらの景
勝の地というのはもうほんとにたくさんございます。ただこれを船でどういうふうにしてどう
いうコースでということになると、これも相当研究・検討をせないかんなという思いでござい
ます。といいますのは、観光客というのは時間があるようでございますけれども、そんなにな
いんです。特定の所に長時間滞留する。こういうような観光の動きというのはほとんどござい
ません。30分とか、せいぜい 1時間内でどうなんだというようなコース設定とか、そういう企
画検討もしなければならないと思いますが、まだまだそこまでいっておりませんので、このこ
とについては十分検討をいたして参りたいと、こういうふうに思っております。ただそこで、
海から見た景観もそうでございますけれども、陸から見た景観、これも素晴らしいものがござ
います。特に 226号線から、これを何度も通りますけれども、今まではそれぞれまち単位でご
ざいましたが、これを一緒にして考えますと素晴らしい場所が、景観の場所があるなあと。こ
れを何とか活用する方法はないかということで現在具体的に検討をさせております。具体的な
手法といたしましては国道 226号線の整備を急ぐということも 1つございます。そしてその促
進にもつながるような沿線整備構想というものをば現在検討をいたしてございます。これはど
ういう考え方かと言いますと、国道 226号の沿線に何箇所かの景勝地を指定をしたいと。そこ
に展望施設とか、あるいは駐車場、フォトスポット表示、案内板、休息所などを整備をし、そ
こで写真を撮るとか、絵を描いてもらうとか、詩を歌ってもらうとか、そういうような場所を
選定し、整備することによって観光客をこの 226号線一帯をつなげてやる方法というのがある
じゃないかということで今具体的な検討をいたしておるところでございます。既に国におきま
してはいろんなことをばやっております。例えば、国がとるぱという事業を始めてございます
が、このとるぱというのは国土交通省が始めておる事業でございますが、言葉は、とるという
のは写真を撮るという意味、ぱというのはパーキングという意味、こういう場所をば整備をし
て景勝地をいわゆる観光地として、あるいは、また、交通安全に資したいというようなことで
既に制度化して事業化されておりますので、こうしたものと一体となった対応はできないかと
いうことである程度の具体的な整備構想を進みつつございますので、成案を得ましたら、また、
皆さんにも御相談しながら事業化を進めていきたいと、こういうふうに考えておるところでご
ざいます。
〇17番議員(野下寛俊)
十分研究・検討するということで、もう 4から後はやめようかなと
思ったんですけども、せっかく書いてありますので、続けて質問したいと思いますが、先ほど
の答弁で「この沿線沿いもものすごくいいものである。」と。それは私の亡くなった母も言って
おりました。彼女は、息子がアメリカに住んでる関係上、 3か月ぐらいアメリカに観光で行っ
てあそこそこ回ったらしいんですが、我が家よっかい良か所は何じゃなかったどという表現で、
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帰ってきてそういう言い方をしまして、アメリカの兄貴に「何じゃなかっちはら」と言うたら、
がっかいしたというような、それは余談ですけども、そういうことを申しておりました。確か
に私もその沿線沿い、例えば、長屋山から見た景観、それから磯間山から見た景観、亀ヶ丘か
ら見た景観、野間岳から見た景観と、金峰山からと、いろいろ高い所から、私は高い所が好き
なもんですから、見れば確かにきれいな、ああ、いいなあという地はたくさんありますけども、
今回はその陸はやめまして、再度海から攻めてみたいと思いますが、④の鹿児島交通路線バス
の利活用についてですけども、これは先ほどのこの観光資源、海の観光資源と関連しまして、
その観光コースを設定した場合に観光所要時間に合わせたですねバスの発着ということを考え
れば、往復 2路線、例えば、坊津方面と笠沙方面の 2路線の往復の 4便、これは客が来ればで
すけど、来なけりゃもうどうしようもないことですけども、 4便の確保は可能であると。そう
するとバスに対する赤字の場合は補助をせないかんという部分も解消できるというようなこと
を考えてきたんです。そうすると官のリスクと言うんですか、往復のその鹿児島から、例えて
みますと鹿児島から野間池、坊辺りまでのバスを民間に運営させれば、例えば、昔あった特急
みたいなやり方で拠点拠点で停まって坊まで行くとか、野間池まで行くとかということをやれ
ば官のリスクはものすごく減るわけですね。その辺の検討はどうでしょうか。
〇市長(川野信男)
今バスの運行についての話でございます。お話の中身というのは、バスの
運行だけじゃなくして、ある部分は船を利用して運航する。それとバスと乗継ぎをすると、こ
ういうようなことだったと思います。私もこの前回りながら片浦から坊津まで行きましたけれ
ども、このコースを観光客に乗せるということになると、これはかなりの時間がかかります。
観光としてほんとに成り立つだろうかというような疑問といいましょうか、感じもいたしまし
た。そうじゃなくて、あるもう少し短い区間をいくつかに区切るとかというようなことであれ
ば、そしてそれをつなぐのにはやはり陸上交通というものが関係が参ります。路線バスだけじ
ゃなくして、お話あったようなそういうようなバスとの連携をとりながら観光コースというも
のが設定できないのかどうか十分検討に値するというふうに思っておるところでございます。
これは具体的には今から検討は、もう再三申し上げますが、検討はして参りたいと考えており
ます。
〇17番議員(野下寛俊)
先ほども申しましたが、今回の質問はとにかく海を利活用しなさい
ということを基本にしておりますので、その辺を頭の中に入れて答弁もしていただきたいと思
いますが、笠沙恵比寿の利活用の検討についてですけども、赤字会社の社長として毎日頭を悩
ましているんじゃないかなあと思いますけども、観光時間帯に昼食や入浴をセットすれば笠沙
恵比寿の活性化につながり、その食材に地元の農林水産物を使用すれば地産地消や地域 1次産
業の活性化にもつながりますけども、その点はどうでしょうか。
〇市長(川野信男)
笠沙恵比寿のさらなる活用方法でございます。笠沙恵比寿の経営状況大変
厳しいものがございます。このままではというような思いも私ももちろんいたしておりますが、
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じゃあどうしたらいいかということをこれから具体的に検討しなければなりません。今お話の
ありましたようなことも 1つの検討の中身になると思いますし、また、笠沙恵比寿だけでとい
うことじゃなくて、笠沙恵比寿を含めてあの辺に人が集まるような対策と、こういうものをど
ういうふうにして進めていくかということが課題だと、こういうふうに思っておるところでご
ざいます。そこでこれからよく考えていかなければならないことでございますけれども、農業
関係については、農産物関係についてはいろんな道の駅とかございますけれども、魚について
はあんまりありません。蓬莱館が今あってかなり人気といいましょうか、ありますが、あのよ
うに魚介類と農産物と一緒になってというようなコース設定というものができれば人を呼び込
めるということもかなり可能じゃないかな。また、それに適したことも可能じゃないかな。こ
ういうふうに思っておるところでございます。先ほど申し上げましたとおり、 226号線に人を、
観光客、あるいは景色がいいからあそこで歌を詠んでみようかと、あそこで絵を描いてみよう
かというような人などいろんな方がおると思いますので、そうしたことを含めて食という面で
新鮮な魚を提供するようなそういうこと等含めて恵比寿の存在というものをば中心的な役割と
いう形でできないのかどうか。ここについてもこれから具体的にもう少し検討をさしていただ
きたいと、こういうふうに思っております。
〇17番議員(野下寛俊)
どうも質問と答弁がかみ合っているようで、かみ合ってないような
変な気分ではございますが、 6番目の遣唐使船の廃止、廃船を含めてですね新造船の検討につ
いては、現在遣唐使船は老朽化して、なおかつ外洋向きでないということで、外洋向きでも航
行可能で海底も見られると。先ほど申し上げましたそのサンゴが日本有数のサンゴであれば、
当然魚も、小魚も住みついてるでしょうし、どこが、どこにあるかは私も知りませんけども、
そういう船を新造せとまでは言いませんけども、そういう船を用意すると。船のスピードによ
っては野間池から坊辺りまで、あそこに船のプロが座っていらっしゃいますけども、 1時間あ
たりで行けるんじゃないかとも考えたりしますけども、その辺を含めてですね市長、今度は、
今のこの答弁は、もうやる、やらんはいいですけども、こういうふうに総合的に地域にあるも
の、ただ、今まではその船を走らして、それでおしまい。そうじゃなくて、バス、それからそ
の笠沙恵比寿、それから漁協、そういうものをこう一体的に考えて動かんことには、そんな資
源は豊富にあると言っても、大きな資源ではないわけですから、そういうようなものの考え方
というか、その観光コースの設定とかというのが必要になると思うんですけども、その辺はど
うでしょうか。
〇市長(川野信男)
御答弁申し上げます。遣唐使船でございますけれども、これは昭和62年に
運航開始して以来19年が経ってございます。老朽化というようなこともありますし、今お話ご
ざいましたとおり、船の構造とか、あるいは活用の仕方にも果たしてどうだというようなこと
もあるかと思います。旧坊津町でもいろんな議論もされた経緯もあるわけでございますが、そ
れはそれといたしまして、私も何度かあの実態、外洋までは乗って行きませんでしたけど、船
- 220 -
に乗込みながら見たわけでございます。やっぱりやり方を少し変えないかんという感じも持っ
ております。運航の仕方あるいは管理の仕方等々ございます。新しい物を買うべきかどうかと
いうことももちろんございますけれども、話もございましたとおり、これまでは坊津町という
所だけの話でございましたけれども、合併いたしましてまちは広がりましたんで、坊津町とい
うことにこだわることなく、笠沙もあるじゃないか。大浦沖もあるじゃないか。全体を含めて
どうしたらいいのかということについての検討もする必要があるという認識をいたしてござい
ます。サンゴについては新聞にも出ております。大変素晴らしいサンゴがあるということでご
ざいます。今のあの坊津地域の場合では、グラスボートで下を見る。一体どこを見るんだろう。
そういう所があるんだろうかというようなこともございますし、また、この地域の場合は海の
底、海底が大事なのか。もっと素晴らしい陸上の景観があるじゃないかとか、いろいろあると
思います。そうしたことを総合的にやっぱり判断をしながらこれから検討をさしていただきた
いと思います。そして総合的という意味では、既に南さつまロマンネットワーク会議というも
のも設置いたしましてお互いにネットワークを組んでそれぞれの施設を活用できるシステム、
これはまだ十分ではございませんけれども、つくったばっかりでございますけれども、そうし
たものが十分連携がとれた形でやれるようにいたしたいと、こういう考えを持っておるところ
でございます。
〇17番議員(野下寛俊)
企画部長、答弁を求めるわけじゃないですよ。その辺も含めて頭の
中に、どっか隅に置いてて十分検討をしていただければありがたいと思います。
それでは、これはもうこれで終わりまして、次のシビアな問題に入りたいと思います。職員
給与の適正化についてでございますが、適正化と言えば、普通もう小さくせえと、ミニマムの
方にいきなさいよと、職員の適正化と言えば少なくしなさいとかいうのが普通ですが、私が言
いたいのは低い人の給料を上げてあげなさいよということが、一言で言えばそういうことなん
です。そこでまず合併協議会での合意内容をお尋ねします。
〇助役(相星完治)
職員の給与についての合併協議での合意内容でございますが、合併協議に
おいて「職員の給与制度については、職員の処遇及び給与の適正化の観点から調整し、合併時
に統一を図る。なお、現職員の給与については現給を保障し、合併後新市の給与制度との整合
性を図り、調整するもの」と、こういうことで確認をされております。
〇17番議員(野下寛俊)
合併してからもう 1年をなりました。確かにその合併協議会での協
議内容は保障されていると思います、現給は保障しているわけですから。 2番目と 3番目の同
一労働・同一賃金に対する考え方及び職員のやる気や一体感の醸成に対する給与の考え方につ
いて 2つをまとめて質問いたします。なお、今期定例会初日の答弁も含めて質問いたします。
能率給等の人事評価システムが確立されていない現状では、入庁等の、入庁、市役所に入る入
庁ですね、同一条件の場合は労働の対価としての給料等の資源の分配は限りなく公平であった
方がベターであるというふうに考えます。私の持っている資料で計算してみますと、大学卒業
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20年以上25年未満の方の平均、これはあくまでも平均ですから、旧加世田市が39万6,200円、
A町が38万2,300円、B町が37万9,000円、C町が35万 700円となり、最大で 1か月 4万5,500
円の差額があります。その差額の原因について言うつもりはありません。また、私の計算が正
しいか否かというのを問う気もありません。しかし、合併によって同じ南さつま市の職員にな
ったわけですから、当然に早急に調整してやることこそがその職員の一体感の醸成の第一歩で
はないかと考えております。また、この合併という難局を乗り越えるためには何よりもその
700人を超す職員が一体となって取り掛かることが一番大事なことではないかと。職員のやる
気が、やる気を引き出せば、その効果は最大限に発揮できるんじゃないかというふうに考えて
おります。同じ机を、進級とか、昇格とか、いろいろ差はありますけども、同じ職場にいてで
すよ隣の人は39万いくら、その隣に座ってる、座ってるか、座ってないか分かりませんよ。も
し座っていたと仮定したら35万 700円という、4万5,500円だったですかね、こういう差があっ
たんでは、そは低い人の方はやる気は出ませんよ。こはもう誰が見ても市長、市長もそう思う
でしょう。安い給料でこき使われていれば、こき使われているという言葉は悪いですね。仕事
をしていれば、同じ仕事量をこなすんであれば、あっよっこれよと低い人は思うのは人間です
よ。どこまでいったかな。貧乏市町とまでは言わなくてもですね、自主財源の乏しい市町同士
が合併した南さつま市の財政事情等から無理があるのであれば、その具体策を職員に提示する
必要があるんじゃないかと思います。例えば、何年何月までには調整してあげますよと。だか
ら、いっとっ待ちなさいとかですよ、具体的にその職員に提示すればですね、職員もやる気が
出てくると思うんですが。隣町の 3町合併ではその調整は合併後の 3年間でやるやに聴いてお
ります。僕は事実かどうか分かりません、又聞きですから。が、そういう方向が一番いいんじ
ゃないかと思います。そこで再度言いますけども、合併後の一体感の醸成、職員のやる気を引
き出す観点から職員の給与の調整、適正化について市長の考え方を伺います。
〇助役(相星完治)
合併に当たりまして先ほど合併協議で調整方針が確認されたということを
申し上げました。このようなことから合併時の給与については、職員が旧市町で受けていた現
給、給料の号給でございますが、それをそのまま引き継いでおります。合併前の旧市町の給料
は、初任給はほぼ同額でありましたが、級別職務分類表がそれぞれ異なっておりましたことか
ら職務によって給料に差がありました。この差は現在まで続いております。先の職員組合との
18年度の給与改定交渉において行政職給料表(1)の適用者、これは技能労務職を除いており
ますが、これについては19年 1月 1日付で新市の級別職務分類表に準じた級の適正化を図るこ
とで合意をしたところでございます。この是正を行いますと旧市町間による給与較差は大部分
解消されると考えております。それと、次に、職員のやる気の給与についてでございます。職
員のやる気や一体感の醸成のためには、職員の適正な評価による処遇と、それに基づく適正な
給料が大変大事だと、このように認識しております。職員組合との合意により19年 1月 1日付
で給与の是正がなされれば、それによる職員のやる気の士気と言うんですか、それは達成され
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ると思っております。なお、地方分権時代を担う職員を育成しまして、また、資質の向上を図
るためには、職員の能力や勤務実績について公正な評価をし、職員にやる気を起こさせるシス
テムづくりが必要だと考えております。市としても適正な評価による処遇、適正な給与による
職員のやる気の起こる人事管理を今後検討していかなければならないと、このように考えてい
るところでございます。
〇17番議員(野下寛俊)
私はここ 2日ほど 8時半前に駐車場に入りまして、職員の出勤状態
と言うんですか、早く来る人は別に見なくていいんですよ、を車の中から見てましたら、 1分
半前に、臨時の人か分かりませんよ、多分職員だろうと思うんですよ。トコトコ歩いている人
もいました。市の清掃をなさる方はもう既にその時にはちり取りを持って、箒を持って外で今
朝はもう掃除をしてました、うん。それでああいうのを見るともうこの質問なやむかいという
ような気もなるんですが、再度お尋ねしますけども、今回の 1月 1日の調整でおおむね職員は
横一線に並ぶというふうに解釈してよろしいですか。
〇助役(相星完治)
先ほど級別職務分類表により統一するというようなことを申し上げました。
ただですね職員の間では、同じ市町でもそれぞれ前歴を持った方、そういう方がおりまして、
それ市町で独自の制度を使っております。それについての差は当然現在も続いております。そ
れをどのようにして調整するか。これは非常に難しい問題がございますので、それについての
調整は現在行っていないところ、 1月 1日では行えないということでございます。今後どのよ
うにするのか。いろいろ各個人の実態を調査しながら調整していかなければならないと思って
おります。それと私の方でちょっと申し遅れましたが、技能労務職につきましては今まで給料
表が統一されておりませんでした。このため標準昇格モデルについて協議がまだ整っていない
状況でございます。この調整についてはあとしばらく時間がかかろうと思っているところでご
ざいます。
〇17番議員(野下寛俊)
そういうことをばですね職員にこう提示すれば、提示というか、こ
うオープンにすればいいわけですね。そうすると、ああ、ええ、じゃっとやという職員も納得
すると思うんですよ。いろいろあるから、もいっとっ待てとか、今度からやりますよとか、総
務ばっかいで分かっちょって、そいを職員に言わんな、誰も職員な一生懸命やらないわけです
よ。先ほど申し上げましたが、大体その給与表に基づいてやるということで、その後はですね、
今度は逆に 1年ぐらい経ったら勤務評定を用いてですよ、何とかち書いてありましたね、どっ
かにか。その 1分前に入ってくるような人は、ちょっと給料の昇給を下げられないでしょうか
ら、自主申告で下げてくださいと来れば別でしょうけども、羽咋市はそれをやってたですよね。
自主申告制度とあって、例えば、係長なったけども、係長の職が重ければ、自分で下げてくだ
さいという制度もあったし、それから勤務評定で評定者がいて、係長以上だったですかね、係
長以上は自分で目標を決めて、その評定者がいて、課長、確か部長だったですかね、評定者が
いて、その評定をして給料を決めると。そういうふうに私もやるべきだと思うんですよ。ただ
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し、スタートが一緒でないとできませんから、だから、経常経費率が 105.3でもこういう質問
をするわけですよ。一旦揃えてて、それから厳しくするところは厳しくすると、そういうやり
方をやってもらいたいと思います。この件はもうこれで終わります。
その次に、最後の質問になりますかね。下水道計画についてですが、私の質問は国の考え方
や今後の動向にマッチした計画になっているかという漠然とした質問ですけども、これは 1月
9日、じゃなかった。11月 7日に、11月 9日だったですかね、掲載された、鹿児島建設新聞に
掲載された記事に基づくものでございまして、11月 7日に開催された、これは国交省の話です
よ、下水道未普及解消検討委員会で国交省の下水道事業課長が、平成20年度にスタートする次
期社会資本整備重点計画の柱の 1つが下水道未普及問題であるとして、早期に効率的に下水道
未普及を解消するための新たな下水道計画手法と技術的基準の在り方を検討するために 2つの
委員会を設置して、現行計画の課題、人口減少下において考慮すべき事項、計画手法の検討、
未普及解消に役立つ技術的な検討を進めるそうであります。具体的には、基準の見直しの考え
方、必要な性能、整備、管理、改築更新コストの考え方などだそうですが、「国交省は19年 2
月までに一定の成果をまとめて社会資本整備審議会下水道未普及解消技術検討委員会で新たな
整備手法のアイデアとその実証実験に対しては技術的にもサポートや助言を行うんだ。」とい
うのが出ておりました。また、「検討会が提案した技術とは、モデル市町村で実証実験をし、
技術開発に役立てる。」との記事もありました。そこで、まず私は技術屋ではございませんの
で、技術のことは全然分かりませんが、雨水対策と下水道事業の同時施工はこの国のモデルに
は該当しませんか。
〇建設部長(山下和隆)
具体的な内容ですので、私の方からお答えいたします。公共下水道に
は雨水と汚水を分離する方法と、これ合流方式と申しますが、それと雨水と汚水を分けて処理
する方式、これ分流式と申します。これらにつきましては公共下水道事業の一括的な整備手法
でございますんで、この中に含まれるものと解釈をしております。
〇17番議員(野下寛俊)
その含まれるんだったら、国が公募したことがあるんですよね。13
日が締切りだったですかね、この公募に対して市は対応はしませんでしたか。
〇建設部長(山下和隆)
具体的には私も公募という在り方をちょっと理解しておりませんが、
この未普及の解消の検討委員会、これにつきましては、現在全国的には69パーセントの公下が
普及をしておりますけれども、小規模都市、人口 5万人以下の都市についてはその整備率が39
パーセント以下と、このようなことから、この下水道の未普及の解消を図るためにこの検討委
員会で具体的には、先ほど議員がおっしゃいましたとおり、工法の検討、技術的な内容、それ
から財源の仕組み、さらには人口減少に伴う下水道の在り方と、こういう部分を総体的に検討
をして、そのこれまで取り組めなかった内情等を判断する中で、検討委員会の提案として先ほ
ど申されました下水道小委員会での取りまとめに反映させようと、こういう仕組みでございま
すんで、実質加世田市が現状この下水道事業に取り組んでいない現状の中では、さっき言われ
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ました手を挙げるとか、そういう部分については行っていないところでございます。
〇17番議員(野下寛俊)
そこでですよ、先ほど部長も申しましたが、南さつま市は人口減少
下の下水道新設によるモデル市町村たり得るんじゃないかと考えるんですけども、そこでその
モデル市町村としての名乗りを上げる考えはございませんか。
〇建設部長(山下和隆)
もちろん、議員がおっしゃいますとおり、モデル市町村の地区に該当
をするというふうに判断しております。ただ、もちろんこの検討委員会でそれぞれの検討され
た案が出るわけでございますが、現状で強いて、この基本計画また実施計画等を作成中の本市
におきましては、特に先んじて手を挙げるというような必要は現状ではないんじゃないかとい
うふうに判断をしているところでございます。
〇17番議員(野下寛俊)
計画面積は確か昨日の答弁で 214ヘクタールというふうに聴いてお
りますけども、この 214ヘクタールの中にですよ、計画面積の中に入れば合併浄化槽は設置で
きないんですけども、できないだろうと思うんですが、合併浄化槽で対応した方が合理的でコ
ストダウンや将来的な住民負担の軽減や市の財政負担の軽減になるような地域はありませんか。
〇建設部長(山下和隆)
これにつきましては、さっき市長の方でお答えをしたと思っておりま
すが、合併処理浄化槽で整備をする区域、さらには公下で整備をした方がいい区域、さらには
農業集落、漁業集落で整備をした方がいいと、こういう区域について、旧加世田、それぞれ旧
町でもあったと思いますが、こういう基本的な整備計画の手法をば分類をしてございます。今
おっしゃいますように、合併処理浄化槽で整備をする区域という部分については、旧加世田市
の場合につきましては、益山、さらには加世田校区、こういう以外、さらには農集でするべき
区域というのは津貫とか、小湊地区とか、こういう区分の中で区分をされておりまして、そう
いう事業をさらに公共下水道で整備をする区域の事業費等を算定する場合におきましても合併
でした方がいいのか。コミュニティプラント方式でした方がいいのか。公共下水道でした方が
いいのかと、このような試算をするわけでございますが、そういう状況の中からでも公共下水
道による事業への取組みをした方が財源的にもまた効果もあると、そういう現状の中から公共
下水道事業での取組みをしたところでございます。さらに公共下水道区域になると合併処理浄
化槽はできないということでございますが、昨日も申し上げましたけれども、 214ヘクタール
の中で整備を進める区域はまず50ヘクタール程度をば分けて参ります。その年度をば約 5年か
ら 7年ということでございますので、50ヘクタールの区域を張った部分については合併処理浄
化槽での処理はできないという部分がございまして、その期限は 7年、最大 7年程度と考えて
おります。ところが、 214ヘクタールの中でも50ヘクタールを除く 150ヘクタールについては
合併処理浄化槽を設置をできていくということになりますんで、なるべくなら合併処理浄化槽
は設置していただきたくないんですけれども、ただ事業的に非常に年数が、先ほど言いました
とおり、25年程度と予測されますことから、これについてはやむなく認めていかざるを得ない
という判断をしているところでございます。
- 225 -
〇17番議員(野下寛俊)
いや、それはそれで別に構わないんですよ。下水道の区域に入って
いるけども、その中である一部分はもう合併浄化槽でやった方がコスト的にも安く付くという
もし箇所があったらですよ、どうせ、今せっかくその国交省がそういうモデル地区とか、そう
いうのを選んでやるわけですから、この部分はもうどうしても合併浄化槽でやらしてくれと、
計画区域に入っているけども、合併浄化槽の方がコスト的にも、住民負担も少ないんですよと、
国に行ってそういう説明をすれば、うんと言うか、言わんかは分かりませんけども、ある程度
今こういう財政状況の中ですから、判断はしてくれるんじゃないかと。そういう地区があれば
そういう採用に向けて努力をするべきじゃないかというふうに考えます。最後の 6番目になり
ますけども、⑥ですが、次期社会資本整備重点計画が平成20年度にスタートすることになって
いますが、本市の計画は25年かかるんだと。それでその重点計画に沿ったものにするためには
今はちょっと模様眺めという方が得策ではないかと思うんですけども。
〇議長(石井博美)
発言通告に。
〇17番議員(野下寛俊)
〇議長(石井博美)
いや、下水道事業ですから。
下水道。
〇17番議員(野下寛俊)
⑥じゃなくて、この中の丸、私の⑥です。発言通告にないと思った
でしょうから、再度言います。次期社会資本整備重点計画が平成20年度にスタートするわけで
すね。そうすると本市の計画は25年、今設計段階で、まだ認可もされてない状態で今から25年
かかるんだと。そうすると19年度には、先ほど言いましたが、ある程度の国交省のモデルがで
きるんだと、新しい手法か分かりませんけども。そうであればちょっと模様眺めで一服された
らどうですかと、その新しいモデル事業なりが出来上がるまでですよ。その方が将来的にも安
く付くかもしれない。その辺はどうでしょうか。これは市長答弁でしょう。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。先ほど部長からも答弁申し上げましたとおり、合併
浄化槽を含めて浄化施設が整備されてない地域をどういうふうにして促進するか。そのために
モデル的な事業として今検討しておると、こういう状況でございます。やろうとしてやってお
る所じゃなくて、まだまだやってないような所を促進するためのものでございます。こういう
ようなやり方、手法とか、あるいは技術とか、いろんなことがそこで出てくるだろうと、こう
いうふうに思っております。そのモデルが出てくるのは今お話のあったとおりでございますが、
私どもは今基本的な構想というのは持っておりますが、これから国の方に申請をしながら、当
然チェックをしてもらうと、あるいは計画について検討してもらう。そういう段階では、同じ
国の立場でございますから、モデルの推進状況と同じような立場で御指導もいただけるものと、
こういうふうに思っておりますし、さらに、また、国の方でもう少しこの辺は解明されていな
いんで、もうちょっと時間を待てよと、こういうような御指導もあるかもしれません。これは
作業をする過程で、今考えておるのがそんままそんとおりやると、こういう意味ではございま
せんので、先ほどお話もございましたけれども、 214ヘクタールの中で合併浄化槽でいい所は
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云々と、これはそういう区分けをもともといたしたわけです。合併浄化槽でいいとこはここだ
よ。公共下水道はここだよ。そういう区分けをいたしたつもりでございます。しかし、時が経
ちあるいは技術が開発によってもう少し手直しが必要であるとか、そういうことについては、
これはもう柔軟に対応はしなければならない。こういうふうに思っておりますので、手続の段
階でおっしゃるようなことがございますれば、柔軟に対応はいたして参りたいと考えておりま
す。
〇17番議員(野下寛俊)
これは質問ではありません。市長の答弁によっては、昨日いろは歌
の本を見てたんですよ。そしたら、市長の答弁によっては嫌みたらしく読んでやめようと思っ
たんですけども、これは嫌みじゃありませんよ。いいのがありました。「弓を得て失ふことも
大将の心一つの手をばはなれず」というのがあります。それで職員の方にはですね「心こそ軍
する身の命なれそろゆれば生き揃はねば死す」ということを申し上げまして私の一般質問を終
わります。
〇議長(石井博美)
次に、諏訪昌一議員の発言を許可します。
[諏訪昌一議員
〇5番議員(諏訪昌一)
一般質問席]
午前11時43分
都合によりまして、時間があと15分しかありませんので、午前中がで
すね。質問の長さ等もありますから、順番を入替えさしていただいて質問さしていただきます。
最初に 4番の万之瀬川河口天然記念物指定に関してでございますが、これはもう96年以来旧加
世田市議会時代にどうにかこの河川改修との絡みとも含めて、切り離せないのかということも
含めて発言を始めて、99年だったと思うんですが、自然公園の中に入れられないのかと、吹上
浜海浜公園の中に入れられないのかという話等もしながら進めて参ったわけで、天然記念物的
にこの保護しろというような、してほしいというような話は、私一人ではありませんでしたけ
れども、その流れの中でようやくこの度、担当課の方々の御努力もありまして天然記念物指定
という方向になったことは大変ある意味では喜ぶべきことかなと思います。本定例会の諸般の
経過の中でも
「市民の協力を得ながら指定地域を保護するとともに、市民に親しまれる生き
た学習の場として活用を検討していきたいと考えている。」と市長も述べておられるわけで、
要は場所は川の中でありますので、天然記念物の場所というのは人工の物は一切できないと。
あるいは現在ある姿もなかなか変える、よっぽどの、よっぽどのですね何かがない限り、天変
地異とかですねない限り変えることはできないとすれば周辺から見ることしか方法がないわけ
で、周辺から見ることができてかつこの親しむということができるようにしなければ宝の持ち
腐れということになるわけであります。これも以前から要請してきているわけですが、すぐ脇
の田んぼは耕作放棄地でありまして、畑も非耕作地が増えて参っております。地権者の耕作意
欲を大きく気遣う必要はない状態に残念ながらなってしまったわけで、この悲しむべき現状を
転じて喜ぶべき現状に変えていく、状況に変えていくチャンス到来というふうに引っくり返し
てとらえていくことも大事ではないかなあと思います。そこで、もうこれまでも何回か申して
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参りましたけれども、隣接地の例えば田んぼは野鳥の餌場にもなる沼ということにし、まあ既
にそういう現況になっておりますけれども、脇の畑を駐車場や休憩所などを設置して自然公園
化すれば、災害防止、荒廃地対策など含めて一石三鳥というふうになると考えるわけでありま
すけれども、その点について市長、今、これまでも質してきておりますので、これまで検討し
てきたことがあれば出していただきたいし、これからであれば、検討をどう考えるか。お聴か
せいただきたいと思います。
〇市長(川野信男)
御答弁申し上げます。御案内のとおり、万之瀬川河口域のハマボウ群落な
どある地域につきましては、11月17日に文化審議会から文部科学大臣へ天然記念物指定の答申
がなされ、来年 2月頃に官報告示によって鹿児島県では31年ぶりに国指定の天然記念物となる
ことが予定されておるわけでございます。この地域の活用を考える際には湿地としての状況や
ハマボウやハクセンシオマネキなどの生育環境をいかに維持していくかが最も大事なことでご
ざいます。指定地域周辺も含めて動植物に悪影響を与えるような活用の仕方というのは、これ
はできないということになるのではないかと、こういうふうに思っております。また、そうし
た相当の配慮というものをしていかなければならないと、こういうふうに思っております。今
後の具体的な活用計画については、現在白紙の状況ではございますけれども、実は、白紙とは
申しますが、都市再生整備計画を作って今周辺地域の整備をいたしてございますが、この中で
はこのことはもう十分予想した上で構想を立てております。周辺をどうすべきかということも
この構想に入っておるわけでございます。それに沿って今整備を進めておりますが、御指摘の
沼地、旧田んぼのとこですか、このことについては計画の中でも触れておりませんし、現時点
であそこまで広げた公園計画というものは持っていないところでございます。
〇5番議員(諏訪昌一)
あそこまで触れていれば、こちらも触れない、質問では触れないわけ
ですけれども、入るなと言ってもですね、やっぱり入る不心得な人は出てくるわけで、であれ
ばやっぱり行ってそこに触れることができる環境を整えて、ここから先立入禁止として、よっ
ぽどな人を除いては入らないよという状況をつくらなければやっぱり保護できないという部分
もあると思いますので、ぜひ、これまで、これ以上質問しましても同じことですから、計画の
中にプラスアルファしていただきますように強く意見として申し上げておきたい。あのままで
見苦しいですよね。天然記念物が、素晴らしいハマボウがあんなに大ジャングルをつくった場
所というのはないわけですから、全国に、あんな素晴らしい所があって、隣にくれば草ぼうぼ
うと言うのはですね。非常に素晴らしい景観だと思いますので、ぜひよろしくお願い申し上げ
ます。
次に、障害者、 1番目の障害者自立支援法が実施されてということでありますけれども、県
内でも、全国でも障害者自立阻害法、これはもう私もこの法律が出た段階から阻害法という言
葉を使ってますけれども、「障害者自立阻害法」という声が大々的に聴かれております。以前
から指摘していることですけれども、経済的にゆとりのある人ならば自立できるという法律で
- 228 -
ありますけれども、そもそも様々な制度があった上で初めて生活をしてきた人ですと、この法
律では家に閉じこもって死ぬのを待ちなさいと言ってるようなもんです。現実施設入所者が退
所をした事例、サービスを手控えざるを得なくなった事例など既に市外では発生をしておると
いうことを耳にしております。それから、「今のところ家族の援助で何とかなっておりますけ
れども、家族がいなくなればどうしようという先行きを不安を感じる。」という声も実際耳に
いたしました。視覚障害者など公共交通機関がない場所に住んでる方で「ガイドヘルパーに依
頼して外出ができても、お金が続かなければ家に閉じこもっているしかない。」という声もま
たお聴きします。これは市内の方からもお聴きしました。それから、ガイドヘルパーの方、い
わゆる介護といいますか、される方にしましても自家用車が認められ、これも今まで質してき
ましたけれども、という問題依然解決しておりません。そこで質問ですが、介護保険に関しま
しては後で述べますけれども、一昨日の答弁で「苦情は聴いていないと、そういう声は聴いて
いない。」ということでありましたけれども、自立支援法が始まった今、この法律の影響につ
いてはこちらから、向こうから来るのを待つんじゃなくて、こちらから施設入所者や家族の生
活実態あるいは声というものを調査する必要があるのではないか。今これだけ全国で問題にな
ってるわけですから、もう全国でこれだけ問題になって既にもう大変な状況が先に見えたとい
う人もたくさん報告があって、単にマスメディアを利用した情報の収集だけですらあれだけい
ろんなことが報道されてるわけですから、国がひどい制度を作ったというのはもう当事者の
方々の声からすれば当たり前のことで、地方分権の時代ですので、実態を行政としてもしっか
りと把握して改善を国に要望していく責務があるのではないか。既に国の方でもこれは何とか
しなけりゃならんという状況になっているようですから、まさに今声を、生の声を突き付ける
ということがタイムリーじゃないかなと思うわけですけれども、その点はいかがでしょうか。
それから、この1番目の2番目、大きな1の2、ガイドヘルパーの配置や待遇はどうなっているで
しょうか。これは今までもいろいろと質して参りましたけれども、支援を受ける人の負担と、
つまり支援を受ける人がいくら払って、それから事業者へ市からこれだけ支出していると。今
度はその事業者からヘルパーの方へいくら出しているかというような関係というのはどのよう
になっているでしょうか。次、 3番目、視覚障害者の手話通訳の派遣についても以前質しまし
たけれども、聞くところによりますと、県文化センターだったですかね、どっか、から何か派
遣してもらっているような形で今対応しているということの話もお聴きしていますが、その対
応を広域でいろいろ連携をとり合いながらもっとこうすっとこう派遣できる状況というのはで
きないものか。また、災害時の連絡というのはファクス又は人海戦術以外は考えられないんで
しょうか。例えば、放送局に今緊急放送をお願いして流してもらうことがありますけれども、
テロップなどを流してもらう。字幕を流してもらうということ等はできないのか。携帯やPH
Sにメールを送受信することはできないのか。そういういろんな工夫ができると思いますけれ
ども、いかがでしょうか。次に、 4番目に、よそでは 1割負担について独自軽減策を設けて、
- 229 -
1割丸々じゃありませんけれども、その人の所得に応じて何らかの形で軽減策を設けて市区町
村が負担するという所が22.3パーセント、検討中という所まで、どうしようか。今検討中です
という所まで入れると約半数ほどになっていると。質問の通告ではやっている所が半数と受け
取れるような文章になってましたが、それは若干訂正さしていただきますが、「半数ほどにそ
の動きが及んでいる。」と報道されておりますけれども、本市でも検討すべきではないかと思
いますが、私は今すぐこれをしてくれと言っているんじゃなくて、本市でも検討すべきではな
いかというふうに思うわけですが、いかがでしょうか。次に、 5番目に支払方法の変更が各施
設の経営に悪影響を及ぼしていると、非常に厳しいという例が既に県内でもあちこち出て参っ
ております。市内の施設についてどのように把握しておられるか。お尋ねをいたします。以上、
大きな 1番についての 1回目の質問を終わります。
〇市民福祉部長(柴田達朗)
自立支援法に関連をいたしまして 5つの御質問でございます。ま
ず第 1点目の質問でございますが、障害者自立支援法が施行されまして今年の 4月からこの障
害者サービスが利用の際に自己負担限度額が原則 1割となったところでございます。この 1割
負担の導入につきましては様々な意見がございます。先ほど議員も言われましたとおり、制度
改正、これを求めて声が非常に高い状況になってきていると、そういう状況でございます。こ
れらの世論の高まりを受けて国におきましては平成18年度内において障害者の激変緩和措置と
しまして、低所得者に対する現在行われています負担軽減策、施設入所者等の中で低所得者の
うち一定の資産以下の方々に対する個別減免、社会福祉法人減免、それや障害者施設への補助
の増額等の検討ということでこの検討に入っているところでございます。本市におきましては
4月以降の障害者福祉サービスの利用者数の減少といった状況は見受けられないところでござ
いますが、しかしながら、利用者の保護者からこの利用者負担に対する負担軽減を求める要望
書というのも提出をされているところでございます。先ほど申し上げましたとおり、国が現在
この負担軽減についても検討を行っているところでございますので、この要望については慎重
に対応をしていかなければならないというふうに思っているところでございます。なお、御質
問の中で障害者世帯の家計への影響等について調査をすべきではないかというようなことでご
ざいましたが、現在私どもはこの事業所あるいはこの利用者から様々なこう機会をとらえまし
てこの利用者の声を集めていきたいと、そういうふうに考えているところでございます。それ
から、 2番目のガイドヘルパーのこの配置、資格でしたかね、待遇はどうなっているかという
ことでございます。地域生活支援事業において移動支援事業を担っているガイドヘルパーにつ
きましては、講習を受けていただきましてその資格を取得をしているというところでございま
す。資格取得者につきましては、南さつま市社会福祉協議会の笠沙支所で 7名、坊津支所で 6
名、加世田社協で 3名といるところでございます。これらの方々につきましては南さつま市社
会福祉協議会の規定によりまして時給 1,100円の賃金が支払われているというふうに聴いてお
ります。待遇につきましても南さつま市の社会福祉協議会の規定を適用をしているというとこ
- 230 -
ろでございます。移動支援事業につきましては 1時間当たり 2,000円の事業費となっており、
利用者はその 1割の負担、 1時間当たり 200円を支払っていただいております。したがいまし
て、委託事業者へは 1時間当たり 1,800円として実績に応じて委託料を支払っているというと
ころでございます。次に、 3番目の聴覚障害者の派遣の関係でございます。地域生活支援事業
におきまして、聴覚、言語機能、視覚、その他の障害のために意思疎通を図ることが困難な障
害者等に、手話通訳等の方法によりまして障害者等とその他の者との意思疎通を仲介するため
に、手話通訳等を派遣をする事業を平成18年10月からコミュニケーション支援事業として実施
をしているところでございます。南さつま市におきましては鹿児島県身体障害者福祉協会と委
託契約を交わして手話奉仕員派遣を行う体制をとっております。本市の障害者等に対する災害
時の対応の現状につきましては、民生委員や消防団員等の協力によって障害者への連絡、救助
が行われており、障害者等の安心安全に努めているところでございます。今後もより一層緊急
時の安心安全対策を充実をするために南さつま市内でこの手話通訳をできる方の養成、関係団
体と協力をしながらどのような体制が一番いいのかを考えて参りたいというふうに考えており
ます。それから、災害時の連絡の関係でございますが、県内の市によりましては消防の方に個
人のメールアドレスをもう登録をいたしまして、緊急な場合はこのアドレスから個人を特定を
いたしまして救急車等が駆け付けるとか、そういうようなサービスを行っている所もございま
す。また、災害時にはこのメールアドレスを消防の方から、消防に登録いたしまして、災害時
に一斉にこの登録者に配信を行うと、災害広報の 1つの手段となっている所もあるようでござ
います。南さつま市におきましては、先ほども申し上げましたが、民生委員ですとか、消防団
の方がその訪問をしながら今やっているわけでございますが、今言いましたように、他市にお
いてはこのような事例もございますことから、本市におきましてもどのような対策ができるの
か。関係課、団体とも一緒になってこの研究をして参りたいというふうに考えているところで
ございます。次に、 4番目の 1割負担の関係でございます。 1割負担に対する補助のことでご
ざいますが、障害者自立支援法におきましては、障害福祉サービスの利用者の増加やサービス
利用量の増大に伴いまして、今までの予算内による補助金制度を維持することでサービスを供
給することが制度改正により困難となってきたため、必要なサービス量を確保しながら、サー
ビスの費用について利用者を含めて広く国民皆で費用を負担し合う仕組みを策定する必要があ
り、この制度が創設された経緯がございます。また、福祉サービスの安定的供給が一番の目的
でもございました。しかし、利用者負担につきましては、所得に着目した応能負担からサービ
ス量と所得双方に着目をしました負担の仕組みに見直されるとともに、自宅で暮らしても、施
設で暮らしていても費用負担が公平になるよう、障害種別で異なる食費、光熱水費等の実費負
担も見直すこととし、 3障害共通した利用者負担の仕組みとすることを目的としておりました。
しかしながら、この様々な負担軽減措置を講じていましても、この利用者にとりましては生活
を圧迫するような負担となってしまうような場合もあるということで、このような事態も起こ
- 231 -
ってきているということでございます。そこで 1割負担について市が約半数程度がもう検討あ
るいは実施をしているということでございますが、御質問の最初の所でもお答えをいたしまし
たが、現在国がこの負担軽減についても見直しに今入っておりますので、市といたしましては、
国の動向を見極めながら、平成19年度の当初予算と併せまして検討をさしていただきたいと、
そういうふうに考えているところでございます。それから、最後の施設の経営に悪影響を及ぼ
しているのではということでございますが、障害者自立支援法が施行される前につきましては、
事業所に対しまして支払われる支援費はサービス利用登録がされれば月額で支払われていたと
ころでございます。しかし、障害者自立支援法が施行されてから障害福祉サービス費は利用日
数に応じた実費支払いへと変わりました。このために特に過疎地域の小規模作業所は利用実績
等による事業費の支払いとなってから事業費の収入源が著しい傾向にあると思われます。国と
しましては事業所の開所日数を増やして事業収入を増やすように指導をしておりますが、利用
対象者の少ない地域においては増収が見込める方法も今のところ見当たらないところでござい
ます。南さつま市内の障害者施設についても障害者自立支援法の施行後事業収入は減少をして
きているところでございます。しかし、その減少幅はまだ経営を大幅に圧迫するものではない
というふうに現在聴いてはおります。国としましても事業所運営の状況を見つつ、激変緩和措
置として制度移行前の事業収入のある一定の水準を確保する対策を講じようとして現在この検
討に入っているというところで聴いているところでございます。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
これより休憩します。再開を13時10分とします。
休憩
午後
零時02分
再開
午後
1時09分
再開します。
〇5番議員(諏訪昌一)
午前中の質問の際に「聴覚障害者」と申し上げるべきところを、ちょっ
と早口で飛ばしたもんですから、前問との関係で「視覚障害者」と言ったそうで、本人は全く気
づいておりませんでしたが、お詫びして訂正を申し上げます。でも、間違えておりましても、
ちゃんとそういう答弁をいただきましてありがとうございました。でですね、 1問目の事業者
を通じて声を集めたいという話でありましたが、方法はいくら、いろんな方法があると思いま
すので、方法論は問いませんけれども、そういった形で集め、できるだけ幅広く集めていただ
きたいと思います。そうしておくことで国が見直しを行う際にいろいろな会合等でのまた声の
上げ方もできますし、併せてまた決まった場合でも対応が早いと、次の見直しが決まった場合
でも対応が早いということにもつながっていきますので、早急にそのあたりは集めていただき
たいと思います。一番の問題点はやっぱり応能負担が応益負担になった。何が応益だろうかな
と私は思うんですが、障害を持った方がいわゆる健常者と同じように生活をしたいということ
を願うことが何が利益なんだろうか、受益なんだろうかと思ったりするわけですが、年とって
- 232 -
くれば誰しも老眼鏡を掛けますが、老眼を掛けて若い頃みたいに物を見たいと思うことは受益
なんだろうかなあ。それはごく普通の生活をしたいというだけじゃないのかなと思ったりしま
すけど、それと同じことが言えるのじゃないかと思います。こういう基本をやっぱり踏まえて、
せめて少なくとも市民と直接ふれあっている市の担当の方々だけはそういう感覚を持っておい
ていただきたいなと思います。それとこのガイドヘルパーの関係につきましては、ヘルパーの
方にもよく聴取、状況等を、実態等を聴いていただいていま一歩踏み込んで実態を調査してい
ただきたいと思います。それから、聴覚障害者の方のこのメール等によるやり方の検討の問題
ですが、市もパソコンを使っていろんな市民の声を集める方向はやってるわけですが、逆に言
いますと同時に多くの人数にメールを一度に同じ文章で送信することはできるわけですから、
災害になって避難の指示が出たら、どこどこ地区避難の指示とかですねいうようなのがサッと
こうメールで送れるという体制でもあれば大変便利ですし、そうなってきますと、今ファクス
等や携帯メールだけに頼っている方は即対応、ファクス等をやってらっしゃる方が携帯でメー
ルで即対応できますし、持ってらっしゃらない方は、じゃあそれなら携帯をということにもな
りますでしょうし、即対応できると思いますので、検討をよろしくお願い申し上げます。で先
ほどのガイドヘルパーの件ですが、もう 1つ問題がありまして、例えば、このスポーツ大会等
が開かれます。一般的にスポーツ大会へのそのガイドというのが一番、いわゆる卓球とかです
ね、ああいう大会等が一番多いかと思うわけ、重要視されると思うわけですけれども、例えば、
県外とか、県内でも非常に遠隔地に行った場合にどうしても宿泊しなきゃ、障害者自身は宿泊
しなければならない。にもかかわらず、ヘルパーの方はそれが認められないと。じゃあ隣の県、
そのまた先の県まで行って、ヘルパーさんは帰ってきなさいということになるのかなあと。そ
のあたりをどういうふうにしたらいいのか。こういう実態についての説明をいただきたいと思
います。それから、もう 1点、ガイドヘルパーの養成について、今、7名、6名、3名の方がお
られるということでありますが、数年前に何かヘルパーの講習会もやられたということですけ
れども、その際に来られた方々等はキャッチしておられないのか。そういった方々等に要請し
てまださらに広げていく考えはないのか。お尋ねいたします。
〇市民福祉部長(柴田達朗)
ガイドヘルパーのスポーツ大会への参加の場合の考え方でござい
ますが、このガイドヘルパーの利用と言いますかね、利用時間につきましては一応規則の中で
ですね時間を一応定めてございます。朝から夜、ちょっと規則を持ってきてないんですけれど
も、夜の10時ぐらいまでの間の時間で利用していただくというような形で作ってございますが、
今、議員が言われましたこの時間を超えてガイドヘルパーとして従事をしていただく。そうい
うのが現実的に私ども聴いておりますのは、この前の盲人卓球で県大会を越えて、全国大会で
すかね、そういうのに行かれた方がいて、その実態がそういうのがあったということを聴いて
おります。そこまで見込んだ中での規則ということにはなっていなかったんじゃないかなとい
うことでありますが、なるべく実態に即した形でですねヘルパーの支給等についてもできれば
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ということで検討していきたいというふうに考えています。
〇福祉課長(新澤康文)
ガイドヘルパーの講習会の件ですけれども、この分については私ども
で把握している分については、笠沙の社協の職員の方が 2名講習を受けたということは知って
おります。ただ今後こういう講習会が、県の中央じゃなくして、地方でもあると聴いています
ので、早目にその情報を察知しましてガイドヘルパーの養成に努めて参りたいと考えておりま
す。
〇5番議員(諏訪昌一)
前向きの答弁ありがとうございます。障害者にとって日常生活してい
る所は割と、これはある施設の方からお聴きしたんですが、男性より女性の方が慣れるのが早
いと、新しい生活環境に。とは言いますけれども、やっぱり日常生活している所はそんなに不
便は感じない。不便は当然感じるわけですが、そんなには感じないと。ただ初めての所に行っ
た時こそ一番不便を感じるわけで、その時が一番ガイドヘルパーが必要になってくると。その
時に側にいないというのは一番こう、そいこそ現実に、先ほど部長も答弁されましたけれども、
実際に即してないわけですので、ぜひよろしい検討をお願い申し上げます。それから、情報を
察知したいということで前向きなんですけれども、一般的にそういう仕事に携わっているか、
よっぽどそこに近い所にいない限り、ガイドヘルパーって何ですかという世界だと思うんです
ね。そういったことの啓発も含めて、広報も含めて募集をかけるとかですね、そういったこと
も必要なんじゃないかなと思いますので、一工夫をお願い申し上げます。
次に入ります。障害児発達支援についてでありますが、これは、このことにつきましては 6
月議会でも質しまして、教育長から大変前向きの答弁をいただいているわけでありますが、こ
の学校と保育士、保健師等との連携の在り方、前向きに努力をしていただいたことに感謝申し
上げながら、いよいよ新学期まで 3か月余りでございますが、具体的に今度どういった形でそ
こを対応していく考えか。お尋ねをいたします。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
保健師、保育士との連携についてでありますが、様々な機会を
とらえて就学予定児の実状について情報交換を行い、保育士や保健師からの情報を基に就学指
導に活かしているところであります。まず保健師、保育士と連携を図り、川辺町にあります療
育センターで障害を持つ就学児の教育相談を実施して、療育センターの職員や保育士、保健師、
教育委員会の職員で障害児の実態や今後の就学指導等について意見交換を行いました。また、
保育士と共に家庭訪問をして就学予定児の実態や今後の就学指導について保護者と意見交換も
行いました。障害を持つ児童が就学する予定の学校におきましては、保育士や保健師の情報を
基に保護者や児童を迎えて学校長が意見交換等を行いました。さらに教育委員会では10月の末
からおよそ 1か月かけて各地区ごとに就学児健康診断を開催し、新入児を対象に健康診断をは
じめ、知能検査や言語検査等を行ったところであります。特別配慮の必要な子供については、
保育士や保健師からの情報を基に、家庭と連携をとって、鹿児島大学の障害児教育の専門家で
あります教授を迎えて市の就学教育相談を実施しました。そして保健師や保育士の情報や専門
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家であります大学教授の所見を基に、障害を持つ子供たち一人ひとりについて適正な就学が図
られるよう就学指導委員会を開催いたし審査を行いました。その結果、小学校 2校、中学校 1
校に特殊学級の新設を申請することになりました。また、そのうちの一人は南薩養護学校へ入
学することとなりました。今後これらの情報を障害を持つ児童が入学する学校で作成される個
別の教育支援計画策定の参考資料として提供し、適正な教育支援が行われるように支援して参
りたいと考えているところです。
〇5番議員(諏訪昌一)
非常に進んでき始めたなということに敬意を表しますが、これまで以
上により進めていただきたいと思います。ただ学校によってはまだ、そういう所はもう今の段
階ではないかもしれませんけれども、通知が来る。どっかにか積んどいて担当者の目に届いて
いないという例も過去ままありましたので、そのあたりも含めてですね丁寧な対応ができるよ
うに配慮方をお願いしておきます。
次に移ります。介護保険についてでありますが、この問題につきましては一昨日の同僚議員
に対する答弁で「特には声は聴いていない。」ということでありましたけれども、それで私の予
定しておりました質問の前半分ぐらいは済んだことになりますので、その分に答弁は結構です
けれども、残り半分と後段の部分について申し上げますと、「この見直し後認定がより厳しく
なった。」という声、それから「介護度によっては、まだその介護度で認められている上限に達
していないのにサービスが受けにくいという状況がある。」とかですねいう声を聴いたわけで、
「じゃあどうしてか。」と聴きましたら、「暗にそういう指導があった。」というような声も耳に
したわけであります。これが市内だけではなくてですね、他市の市議からもこういうことを耳
にしております。これが本当だと大変なことだなと思うわけでありますが、そういう問題につ
いて事実あるのかどうか確認をさせていただきます。
〇市民福祉部長(柴田達朗)
今年の 4月からこの介護保険制度が改正をされましてこれまでと
大きく変わった点がいくつかあるわけでございますが、もう前段の点についてはということで
ございましたので、その分についてはもう省きまして、今言われました中で訪問介護、掃除、
洗濯等のこの生活介護につきましては、これまでも生活援助ができる同居者がいる世帯や近隣
に介護者がいる世帯については原則利用が規制をされておりましたが、全国的にその判断が曖
昧であったことから、厳格に運用するよう指導があったところでございます。本市の考え方と
いたしましては、同居者がいる場合でも、世帯全員に介護認定が出ている世帯、同居者が心身
障害者で介護ができないと認められる場合、同居者が病気等により介護が困難である場合、介
護者が入院中である場合、さらに介護できる方がいても、朝早くから夕方遅くまで家を空けて
被介護者が一人になる場合等については利用を認めることにしております。また、近隣に介護
者の範囲について定められた基準がなく、保険者である市が一定の基準を示す必要があったこ
とから、介護者の範囲を配偶者又は子及びその配偶者、二十以上で介護ができる状況にある孫
に、それから近隣の範囲を車の運転免許証を持っている方については 5キロメートル以内、持
- 235 -
っていない方は 2キロメートル以内ということで設定をしたところでございます。訪問介護に
つきましても、画一的に利用を制限するものではなく、利用希望者の生活環境を勘案をし、総
合的にこの判断をすることとしておりますので、まず相談してくださいということで御案内を
しているところでございます。
〇5番議員(諏訪昌一)
市の方としてはできるだけあまねく広くそういうサービスが行き渡る
ようにという配慮と、それからやっぱり最終的には介護保険の健全な運営ということも含めて
そういう指導というといいますか、基準という形でおっしゃったんでしょうけれども、受け取
る側としては規制だというふうに単純に受け取っているきらいもあるように耳にしております。
ですから、そういった丁寧な、例えば、その朝から夕方、晩まで被介護者が一人になる場合が
多いよとかですねいうような場合については認めるべきだとかですね、そういったことは丁寧
に説明をしていただきたいなと思います。それにこの介護というのはほんとに一人ひとり温度
差がありまして、今特に見る側というのは、私が実際それだけ長く携わったと言っても、やっ
ぱり途中では自分が急いでばたばたしてる時に、すぐやる課のように何だかんだ言われますと、
ついカーッとなって怒鳴ってしまったりとかですね、そういうことがままあったわけで、しま
ったなと、もうちょっとやさしく、こんなに早く亡くなるんだったら、もうちょっとやさしく
しとけば良かったと思った時には親はなしですが、そういう気持ちを抱きながらも、でも、つ
いつい虐待につながって全国的に死亡という例がたくさん報告されています。ですから、そう
いった例につながらないようにですね、つながらないようにするためには、そのあたりも含め
てもやっぱり、なかなか内心の部分ですから難しいですけれども、配慮ができるようなアドバ
イスというのを各事業者へもしていただけたらなと思います。
次へ移ります。イベント、各種会合等の整理統合はどう検討されているかということであり
ますが、既にこれについても同僚議員からの質問があったところでありますけれども、各市町
の行事が現在そのままというのは致し方ないなと思います。会合等については若干一部合同で
開かれたりとかいう見直しというのが始められているようでありますけれども、現状について
は見えて参りましたから質問は簡略化いたしますが、イベントにつきましてもそのイベントが
できた経緯、あるいは伝統行事であれば、その伝統行事ができてきた流れ、歴史というものが
確かにありますけれども、ほとんど同じような行事でというようなものには整理できるものは
ないのかなと思ったり、あるいは、また、極端な言い方をしますと、極端じゃありません。こ
れはもう現実ですが、伝統行事が維持できなくなってきている。もう維持するだけの若手がい
ないという地域が続出しているわけで、そういったことを大胆に整理統合すればですね、ちょ
っと形は変わったけど、隣の集落、あるいは隣の校区、あるいは校区全体で 1つとかですね、
形は変わったけれども、やり方は昔の自分の所の集落のやり方じゃないけれども、でも、少な
くとも伝統行事として続けることができたとかですねいうようなもの等も結構出てくるんじゃ
ないかと思いますから、そのあたりについて統合といいますか、統合と言うと、また、伝統が
- 236 -
なくなるという声もあるかもしれませんが、そのあたりまで含めてやっていかなければならな
いんじゃないかと思うんですけど、そのあたりについて、整理統合についての今後の考えを 1
つは伺いたいと思います。それから、行政が丸抱えしなければできないような行事はもう特に
精選して、実行部隊が育ってきている行事についてはもうその実行部隊に大半を任す。下駄を
預ける。そしてそこにもっと主体性を持たせて、行政もただそこに参画している単なる、ほん
とにほかの企業と変わらない単なる一団体として参画するというような形にもっともっとスタ
ンスを移していくべきじゃないかなと思うんですが、そのあたりについての考え方ありました
ら、お聴かせください。
〇市長(川野信男)
イベントや行事につきましては、本年度は従来のまま、ほぼ従来のままだ
ったと、こういうふうに理解しております。ただ中身については工夫がされたものもございま
す。そこで市が直接関与し、あるいは主催とか、共催とかという形で関与するものと地域の皆
さんが自発的にやるものといろいろあると思っております。市が直接関与し、主催するような
ものについては、合併という状況を踏まえた中で今後どうあるべきかということについては十
分検討をしていかなければならないこともあるというふうに私も認識をいたしております。今
までどちらかといいますとそれぞれ市とか、町単位で、この市には、自分たちの町にはやっぱ
りこういうものもないといかんよねということでやっておるものもあると思います。例えば、
産業祭りなどがそうでございます。どのまちも産業祭りというものはやってきた。じゃあこれ
をずうっとそれぞれの地域ごとに産業祭りというのが必要なのかどうかというようなことなど
もあると思います。これは産業祭りだけじゃなくして、いろんな祭りとか、行事というのがあ
ると思います。それから、それぞれの地域が伝統的にやっておるもの、これはそれに、例えば、
市がどういう助成なり、協力なり、補助金を出しておるかということもございますけれども、
これは地域が主体的に判断し、地域が主体的にどうするかということになるかと思います。お
話もありましたとおり、人口が減ることによって地域ではどうしても維持できないというそう
いう状況になってきつつあるものもあるのではないか。その場合に一体どうしたらいいかとい
うことについては、お互いに工夫をしながら、また、私どもも、何といいましょうか、どうい
うようなやり方がいいかなどのアドバイスといいましょうか、そういうことにもなるかと思い
ますが、あくまでもこれは主体的には地域の皆さんに判断してもらうと、こういうことになる
というふうに考えております。いずれにいたしましても合併したからすぐこれはやめる。あれ
はどうというようなことはなかなか難しい面がございます。地域の皆さんの、市民の皆さんの
御理解を得ながら整理統合ということも場合によってはあり得るのではなかろうかというふう
に考えております。
〇5番議員(諏訪昌一)
合併して初めて知った隣の町のイベント、イベントじゃない。伝統行
事、わあー素晴らしいなと思うものもいくつもあります。ほんとにこの素晴らしいんですが、
実態を聴いてみますと、そこの地域に住んでいる子供がいないから、そこの地域出身の人ある
- 237 -
いはちょっとでも縁のある人を隣の校区とか、隣の地域から借りてきてやっているとかですね
いう、地元でそこ努力してらっしゃる。素晴らしいと思うんですが、そういったことも聴きま
すし、一方ではまた地域によっては伝統行事がもういつの間にかなし崩しでなくなったという
地域、様々な問題が出ておりますので、主体は確かに地域、そういった今冒頭に申し上げまし
たように、自分とこで工夫ができる所はまだいいです。でも、中にはもうだんだんできないよ
ねえと言ってこう消えてしまう所があったりしますから、主体は地域ですけれども、そういっ
た所の調査もまた生涯学習課等を含めて必要なんじゃないのかなと思いますので、そのあたり
よろしくお願い申し上げます。この件については今回は置きます。
次に移ります。過疎化に対してですが、もう出した後から諸般の経過と市政の諸課題の中で
9月のスローライフタウン南さつまネットワーク会議への意気込みがきちっと載っておりまし
て、これについての答弁は済んだなという気がいたしておりますけれども、ただこのことの重
要性についてはそれこそ加世田市議として初当選以来何回も言ってきた経緯がありますので、
当初の頃はそんな後ろ向きな議論はするな。例えば、退職した人を呼び戻せばいいじゃないか
と言えば、「それは後ろ向きだ。それで人口が増えたって何になるか。」などということを言わ
れたりしました。「もっと企業誘致を」とかですね言われたりしましたけれども、今まさにそう
いった人たちを帰ってきていただけば、元気なうちは、こっちの厚生年金と違います。都会の
大きな額の厚生年金、共済年金をこっちでその財源が回転してもらえるし、それから年配にな
っていよいよどこか支障が出てくれば、その人たちを介護する若手の労働者が必要になってき
ますから若手も増えるということで非常に素晴らしい、企業誘致に匹敵する素晴らしいことじ
ゃないかなと思いますけれども、具体的に市長として、これを会議ができたばっかりですから、
余り下手なことを言うと自分が予断と偏見を与えることにもなりかねないから言えないという
部分もあるかもしれませんけど、どういう具体的な手だてを持っているか。お尋ねをしたいと
思います。
〇市長(川野信男)
過疎化の問題、あるいは、また、よく言われております団塊の世代などに
よって都市と地方との交流促進、そういうことをする中においてできるだけ過疎化に歯止めを
かけたいというようなことなどもございます。そこで団塊の世代というのがよく言われており
まして、数年前からこれに対してどういう対応をするかということを庁内的にも検討・研究を
いたして参ったわけでございます。全国あるいは県下でもそうでございますが、団塊の世代対
策として定年を迎えた人をお迎えして地域に住んでもらおうじゃないか。いろんなアイデアが
出てきておりましたが、ただなかなかこれまでの実態から見てみまして難しい面もたくさんご
ざいます。そこでどうしたらいいのかということで、スローライフタウンのまちづくりをしよ
うじゃないかということで企画をいたしましたが、この考え方と言いますのは、団塊の世代に
よって退職したから地域においでくださいと、こういうことだけじゃなくして、既にIターン
などによって地域に住むようになった方々もいらっしゃいます。これは団塊の世代とはもう直
- 238 -
接関係がなかったわけでございます。そういう人たちの御意見等を踏まえた中で、都市で住ん
でいらっしゃる方が地域に住みたいと、地域でこれは永住的に住みたいという人もおるかもし
れませんし、短期間の方もおるかもしれません。そういう方々の声、意見、考え方を聴かなけ
れば、団塊の世代にどうするかという対応ができないじゃないかということから、スローライ
フタウン計画を進める上で、既にIターンで帰って、こちらに来ている人たちを集めてといい
ましょうか、一緒になって意見をまず聴いてみようと、こういうことから始めた施策でござい
ます。そしてよく私どもが定住政策、定住政策、とにかく地域に定住してもらうんだよという
ような発想だけがこれまでこう先に立っておりましたけれども、いろんな話を聴いてみますと、
そういう最初から定住ということじゃなくして、最初は短期間でもいいじゃないか。 1週間で
もいいじゃないか。行ったり来たりでもいいじゃないか。そういうことを繰り返すことによっ
て定住に結び付く人もおるだろうし、あるいは行ったり来たりでずうっと終わってしまう人も
おるかもしれない。あるいは半年とか、2年とか、3年とか、ごく短い期間地域に住んで、その
後はまた帰っていくと、こういうようないろんなパターンがあるじゃないか。そうしたいろん
なパターンに対応できるような対策というものはどういうようなやり方がいいかということを
今研究中でございます。これから具体的にそれぞれに対応する対策というものをば考えていき
たいと、こういうふうに思っておるわけでございます。Iターンでこちらに来た方々を一堂に
集まっていただきまして御意見を聴きました。まさにいくつかのパターンがございます。行っ
たり来たりをしながら永住に結び付いた方もいらっしゃいます。あるいはしばらくおって、ま
た帰った方もおります。特にこの問題で一番大きなウエイトを持つのは奥さんだと私は思って
おるんです。男の人は定年を迎えますと、どっちかというと地域とあんまり係わりがないもん
ですから、将来の住む所、自分の生まれ在所とか、あるいは都市から離れた所、これを簡単に
選べるようでございますけれども、奥さんの場合はもうずうっとそこに根づいて、そこを離れ
ようとしない。この 2つの夫婦の間をどういうような形で定住に結び付けるかということにな
りますと、最初から定住よ、定住よと言ったら、なかなか住みつかないんで、最初は 1か月で
もいいじゃないか。2年でもいいじゃないか。3年でもいいじゃないか。そういうことからやる
方法というのが 1つの方法じゃないかなというふうなこともあるわけでございます。現実にそ
ういう人が幾組かございます。行ったり来たりをしおったけれども、もうそいじゃあそろそろ
定住で家を構えようじゃないかというような方もいらっしゃいますので、いくつかのパターン
を応じた対応ができるような対策というのは、これから、具体的なものはこれからでございま
すけれども、考えていきたいと、こういうふうに思っております。
〇5番議員(諏訪昌一)
私も幾例か知ってますけれども、まさにおっしゃるとおり、行ったり
来たりしていたのが、だんだんとこっちの方にというふうになってくるようであります。直接
の関係はありませんけれども、実は山村自治会の公民館を建設する時に、どうしても地元だけ
では資金が確保できないもんですから、じゃあ出身者にも呼び掛けてみようかと言って各家庭
- 239 -
にですね、そこから嫁いでいった人、そっからよそに行ってて一家を構えてる兄弟全部住所を
教えてくださいとやったんです。1軒1軒教えてくださる件数が違いました。もう兄弟の数だけ
全部教えてくださった方、「もうあそこはだめやっで、こひこばっかいにしとこう。」と言った
方、いろいろありまして、でも、それが分かったのに全部郵送したんです、もうお願いします
と、いくらでも結構ですということでですね。そしたらたまたま近所に住んでて、ある人の所
には、この全部兄弟を教えた人の家だったもんだから来てた。この人の家は全部教えなかっ人
の兄弟の家だったから来てなかった。「自分は山村出身者なのに、もう山村ん人間ち思てくれ
んたろかい。」という苦情が舞い込みました。しっかりと申し訳ありませんでしたということ
で寄附のお願いをしましたら、やっぱり送ってくださいました。やっぱりそういう思いという
のは少なからず皆さん持ってらっしゃる。生活の実態が許せずにできない方もおられますけれ
ども、そんなに離れて、全然、自分とこの公民館、自分が今住んでる所の公民館、日常生活と
関係ないのにしてくださる故郷への思いというのは非常に大事だと思いますので、ぜひそのま
すます一緒に進めさしていただけたらと思います。すぐ土地やら家やら準備しますと財源が要
ります。予約制というのもあるんじゃないかなと思います。それから、今冒頭言いましたのも
今度は応用して兄弟を伝ってというのもあると。それから都会にいる人たちは、田舎にいる人
間は親戚、近い親戚でもそんなにかねて行ったり来たりしません、いつでも会えますから。け
れども、田舎にいる人間はですね。でも、都会にいる人間は電車で 1時間、 2時間かかる所で
もしょっちゅう行ったり来たりしていたり、電話を掛けたりしているという、やっぱりそれだ
け近くにいる存在というのを大事にしていると思いますので、そのあたりをこう、ふるさとへ
の思いと、ノスタルジーというのをこう引っ張り出すというのも大事じゃないかなと思いま
す。
次へ移ります。いじめ問題への対応ですが、いじめが続きますとですね、いじめがなくなっ
た後でも心が過敏になりまして、怪我をした後の傷跡がですね冬になりますとムズムズ痒くな
ってくるのと同じで、非常にそこが皮膚が弱くなっているのと同じ、心も弱くなってしまいま
す。すぐ脇で誰かが笑っただけでも自分が笑われたと思うわけですね。それが高じていきます
と鬱的な症状を来すようになるわけですけれども、また、地域、事例によりましては、子供を
学校や地域が尻叩きしてですね非常に締め付けた結果、他の子供に対するいじめとなって表れ
た事例も目の当たりにいたしました。それから、親が子の前である大人の悪口をさんざん言っ
た。その子がその悪口の対象であった相手の大人の子供をいじめるようになったという事例も
知っています。それから、いじめられている子は同世代よりも心の発達がですね非常に進んで
いるという事例も扱いました。それから、教師が心ない言葉を口にしたのがきっかけになった
事例も目の当たりにしております。ともかく多種多様な原因によっていじめは容易に始まるわ
けで、今回はこの今の世相のためか同じ質問が多数ありましたので、通告してあります 1番目
の全国で起きている事態についてどのように考え、本市としてはどのように対応しているか。
- 240 -
いじめる側といじめられ側双方への対応が急がれるというのについてはもう既に答弁があった
というふうに理解いたします。次の「いじめは昔もあったと。今の子は弱い。」という言い方が
大人の間でよく言われます。タイムリーに、昨夜のNEWS23だったですかね、で特集されま
した。いじめてた子がいじめられている子たちのケアの活動をボランティアで始めてる。何が
きっかけだったかと言うと、かつて徹底的にいじめてた子が大人になってある日突然電話が掛
かってきた。「私ねえ今でもねえ夢にねえリストカットをする夢見るの。」、その一言がものす
ごい衝撃だったと言うんですね。それから、いじめてて自分は強いと思って子が、私は強くな
かったんだと気づいたと言うんですね。「いじめられてるあなたたちは何も悪くない。いじめ
られているあなたたちの方がずっと強い。」ということを訴えながら、その子は、26歳の子で
すけども、活動を続けてますけれども、そういうひどい、もうあの子が子供の頃やったいじめ
を、昨夜出ましたけれども、聴いてたらもう、見られた方は、そんなに今のいじめってすごい
のかと思うほどすごいいじめだということに気づかれるかと思います。そういう思いを大人が
持ったらその子をますます追い詰めてしまうわけで、教育委員会では「本人がいじめと感じた
らいじめなんだ。」、言葉では、字ではそう言いますけれども、でも、実際はなかなかそこま
で踏み込んだ形になかなか踏み込めない、いけない。であれば、ともかく親や教師に言うとさ
らに激化する。もうこういう中で深い配慮が非常に必要だと。単に報告を求めていく。学校に
報告を求めていく。そしてこれを、これは、これはもういじめだと解釈しなさい。はい、何回
対策会議しましたかという今までのようなパターンではですね何の解決にもならないと思いま
すけれども、そのあたりについての思いがありましたら、お聴かせをいただきたいと思います。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
いじめにつきましては、今、議員が御指摘のとおり、様々なパ
ターンがあるいは様々な原因があるところであります。南さつま市におきましてもいじめはい
つ、どこでも起こり得るという認識に立って学校に対応するように、で十分いじめの実態を確
実に把握するようにということで指導をしているところでございます。また、いじめ問題につ
きましては、一人の教師が対応するだけではなかなか解決は図れませんので、校長、教頭と密
接な連携の下、生徒指導主任を中心になって学校が一枚岩となった組織的な取組みを行うこと
が大切だというふうに思っておりまして、そのようにまた学校の方には指導をしているところ
であります。また、いじめに対しては深い配慮が必要であるという議員御指摘のことですが、
いじめ問題の解決には、いじめている側にも、いじめられている側にも慎重に対応することが
求められております。教育的な配慮が必要であるというふうに思っております。教育委員会で
は、スクールカウンセラーや子どもと親の相談員、心の教育相談員等を配置しまして、児童・
生徒はもとより、保護者の教育相談にも対応しているところです。いつでも相談室に行くとス
クールカウンセラーの先生方が対応をしていただいているというふうに思っております。また、
スクールカウンセラーの方では、家庭訪問をしてそれぞれのいじめ、心の悩み等についても相
談に乗ってもらっているところであります。今後も、教育委員会からの通知だけではなく、P
- 241 -
TAあるいは地域の方々と一緒になって、いじめに対する 1つ 1つの対策はもちろんですが、
道徳の授業あるいは学級の中でのふれあいのこととか、そういったことを通して子供たちの豊
かな心の育成をしていかなければ解決にはつながらないというふうに考えておりますので、さ
らに地域の特性を活かした体験活動等を通して豊かな心の育成にも取り組んで参りたいという
ふうに考えています。
〇5番議員(諏訪昌一)
失礼しました。東海林(とうかいりん)という名前に関する事例御存
じですかね。東海林(とうかいりん)という名字はもともと東海林(とうかいりん)なんです
よね、東海林(しょうじ)じゃなくて。たまたま東海林(とうかいりん)という子供がいたん
です、鹿児島市内に。そしたら中学校に進学してですね自己紹介をさしたらですね「東海林
(とうかいりん)何々です。」と言ったんだそうです。そしたら先生がですね「何が嘘や。これ
は東海林(しょうじ)と読むんだ。」とぼろくそに言ったらしいです。それがもう原因でいじ
めになりましてその子は不登校になりました。ある相談室に参りましたら、その相談室の先生
が名前を見るなり「これは君、東海林(とうかいりん)と読むのかね。東海林(しょうじ)と
読むのかね。どっちかね。」と言ったそうです。その瞬間にその子供の目が輝いたそうです。
「東海林(とうかいりん)です。」、「そうだろう。君の家は、お父さんか、おじいさんか、そ
の前か、東北の出身じゃないかね。」と言ったら、「そうです。」、それからもう今まであった
ことをどんどんどんどん話し始めて、やがてその子は不登校が直ったそうですけれども。常識
だと大人が思っていること、これは東海林(しょうじ)と読むんだという常識だと思っている
ことが、実は非常識なんだということをですねもっともっと知るべきじゃないかなと思います。
もうほんと心ない言葉いっぱい私も耳にしてきました、PTA活動も20年ぐらいやりましたお
かげでですね。それともう 1つ、今、学校現場が非常に様々な報告書、計画書のたぐいで多忙
化し過ぎているんじゃないかと。もう多忙化を通り過ぎてるんじゃないかと、先生によっては
ですね。そういうふうに思うんです。何か 1つ研究発表とか何とかやると、もう報告書、計画
書、それ予行演習みたいなのまでやって猛烈になって、そんなことは実際ストレートに子供の
教育と何がと私らなんかは親の方は思うわけですね。しっかりともっと子供と遊ぶこと、もっ
と子供とふれあうこと、その時間をもっと保証してあげること、それさえできていれば状況を
早く把握しやすいですし、把握していなくても、問題が分かった時に対処も早いです。そうい
った方向に持っていくこと、もうこんなの電話で済むようなのまで何で文書で報告させるのと
いうのなんかをちょっとばかりチェックして削っていただきたい。電話で済む程度ののまで文
書報告をさせない。そのあたりをもう 1回チェックしていただきたいと思うわけですけれども、
そのあたりはいかがでしょうか。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
学校教育は子供のためにあるわけですので、子供たちの指導に
当たる時間を確保するということは大変大事なことだというふうに考えます。教育委員会とし
ましても報告を求める際には十分精選をして参りたいというふうに思いますが、必要なものに
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ついては報告を求めていかざるを得ないというふうに考えております。
〇5番議員(諏訪昌一)
全く仰せごもっともですが、でも、これは教育のいわゆる行政にタッ
チしてない人間だからそう思うのかもしれませんけれども、教育行政と教育現場は違うという
ことをですねやっぱいもっと分かっていただきたいなと思うのは、皆さん現場から来られてい
らっしゃるわけですから分かって、現場に帰れば現場に帰ったでまーたこいなとを教育委員会
が報告を求めたが、馬鹿が云々というような言葉を言いながらですね、私も耳にしたことがあ
りますけども、どことは言いませんが。言いながら書いてるわけです。教育委員会に来ると出
しなさいと言いたがるわけです。そこんところをちょっと細かく現場の気持ちに立ち返って整
理していただきたいなと思います。教員採用についても、これはなかなか、県のレベルですか
らできませんけれども、試験の点数や免許のレベルが優先されて、既に現場での経験を何年も
積んでいらっしゃる、そして子供への対応の仕方も非常によくできる期限付きの採用がなかな
かできない。このあたり、この人たちは即戦力ですよね。もう言っちゃ何ですけど、10年も期
限付き務めて学校からの評価も高い人は試験なしで入れてもいいぐらいだと思いますが、その
あたりについてもぜひまた県教委の方にも上げていただけたらなと思います。また、いじめを
受けている子に、こういう見方も必要だなと思います。苦しいこと、悲しいことを他の人より
もより感じる経験をより多く積むことであなたは素敵な人に一歩成長した。他の人が感じるこ
とのできない心の動きをあなたは得た。これはあなたの心の財産だから、誰も奪うことはでき
ない。あなただけのもんなんだよ。それを今まで我慢できたあなたはもっともっと偉い。もう
十分だから、我慢しないでいいんだよ。今のその経験が誰にも負けないものとしてあなたの役
に立つ日がきっとくるんだよ。偉かったねえ。このことで、言葉一言で、ちょっと一言という
のには長かったですが、しょんぼりしてた子が立ち直っていきました。それまでいじめによっ
てその相手の子たちと一緒にいるだけてお漏らしをしたりする子でした。いろんなパターンが
ありますが、両方に対する深い思いを、そして使ってならない言葉を教えることももちろん効
果があります。大事でしょうけれども、酒を飲んで運転してはいけないと分かっていても、し
たい人はするわけで、なぜなのか。どうなるのか。自分の行為はどういう意味があるのかとい
うのをしっかりと認識しなければ、同和教育における言葉狩りみたいになって、ああ、違反だ。
違反だ。いけないんだという昔もあったいじめにまたつながっていくんじゃないかなと思いま
す。その点の配慮もよろしくお願いします。
最後に行政というものの考え方、非常に抽象的な質問でありまして誠に申し訳ないんですが、
合併をして、そして国から地方まで、この前のタウンミーティングの一件やらどこぞの県の一
件やら、もう一国民は頭にくることがいっぱいある今の行政不信というものが募っている現代
ですので、毎年毎年やってくる予算編成の中で政というものに関してどういうことを市長は視
点として持って臨んでおられるのかという思いをお聴かせをいただきたいと思います。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。政とはというようなお尋ねでございますけれども、
- 243 -
政、すなわち私は政治だと、こういうふうに思いますし、また、その地域や人を治めるという
ことだろうと、こういうような認識をいたしてございます。そういう意味の政というのは、そ
こに住む人々の安全、幸せをみんなで守り育て、人々の豊かな生活をつくり上げていくという
そういうことじゃなかろうかと思っております。そのためにはすべての人々が等しく安全や幸
せにならなければならないし、また、そのような政治を、市の場合はこれを市政と言うわけで
ございますけれども、市政を進めることだと感じております。国や県などとも互いに対等にそ
の役割を分担しながら、内にあっては安全はもとより、教育や文化、福祉、産業などのあらゆ
る分野で調和がとれていること、これが重要ではなかろうかと思います。人々がさらにまたそ
のことを良しとする合意というものもないといけない。知名度をアップするとか、いろんなこ
ともありますけれども、今、政をやる場合にやはり文化とか、教育とか、産業とか、いろいろ
ございますが、その政をやるためには文化も必要、教育も必要、産業も必要です。そういう政
がやることができるようないわゆる体力、こういうものも必要でございます。体力というのは
まさに産業の振興によるものでございますし、また、豊かさを実感できるような地域社会づく
りというものもございます。そうしたことがすべて整ってといいましょうか、すべてが完備と
言いましょうかね、すべてが整った中での話であって、ある文化だけが、ある教育だけが、あ
る部分だけが、こういうことでなくて、均衡のとれた地域づくりをすることでもあると、こう
いうような認識をいたしておりますし、そのために私どもは政をやっておるんだと、こういう
ふうに認識をいたしております。
〇5番議員(諏訪昌一)この質問には正解、不正解とかいうようなないと思いますし、私にとっ
ての思い、市長にとっての思いというのがあると思いますが、政というのは本来ある部族とあ
る部族が戦って相手の部族をやっつける。そうすると、当然昔のことですから全滅させるわけ
ですね。そうするとその霊魂というものがこちらに祟らないように祭った。あなたたちの国ま
で私たちが安んじて治めますから、どうぞ私たちに祟らないでくださいという祭った。それが
政、「つまり政治を行うということは祭るということが基本にあったんだ。」というふうにもの
の本に書いてありましたけれども、均衡のとれたも大事ですが、本来行政て、私はこう思いま
す。民間ではペイしないことを、民間ではペイしないことを住民の利便を図るための組織とし
て行政は生まれたわけで、最もペイしないことが福祉、保健、教育、環境だったろうと思うん
ですよね、過去においては。それはその場でこう目に見えるものがパッとこう出てこないから
ですね。もっとも現在では産業分野でも非常にこう斜陽産業とか、いろいろな問題、後継ぎの、
後継者の問題様々ありますから、そこも福祉と言えば福祉でしょうけれども、幅が広いですが、
環境などは今日では環境産業として重要視されておりますけれども、儲けるためには、今も盛
んにあちこちで全国で出ていますが、違法あるいは問題のある行為に走らざるを得ない。いや、
走るのを最初から目的としてる業者すらいると。きちんとしようとするとコストが高く付くと
いう時代だと思います。必要性を感じない。つまり行政の手助けというものを感じない人にと
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っては、福祉や保健、教育などに行政が予算を掛けることは無駄のように言われます。現実何
回も聴いてきました。今まさに都会対地方、地方に金をやることはどぶに金を捨てるようなも
んだという都会対地方、金持ち対低所得者という今のこの構図というものにそういう感覚とい
うのは当てはまると思います。ですから、そういう一見その場で直接何かを生み出すものでは
ない分野には行政は手厚くしなければならない。生きていけないという人たちが出てくる。国
にしましても、先ほど申し上げましたタウンミーティングなども厚顔無恥な例だと思うわけで
すが、国民に何かしてやってるという大きな思い違いをしていると思います。そして、しかも
ああいうことをしてて謝罪の一言もなくて、ああであった。こうであった。どうであったと理
屈ばっかり述べてる。少人数でしたら、少人数のグループでしたらまとめ役が一人おればいい
ですよね。それがだんだんだんだん人数が増えていけばまとめる集団が必要になってきます。
どんどんどんどん規模が大きくなったら専門家した集団を取りまとめていく集団というのが必
要になってくる。それが行政ではないかなあと思いますので、ひとつ、先ほど市長もまさに言
われました。ここだけ、あれだけということはできない。そういった部分を何とかしようとい
う調整をする役目として行政とか、政治というのはあるんだと思いますので、そういったこと
に留意して、自分たちの力だけではどうしようもない今言いました分野を中心にできるだけ手
厚く毎年の予算編成に当たっていただきたいということを申し上げて私の質問を終わらせてい
ただきます。
〇議長(石井博美)
次に、古木健一議員の発言を許可します。
[古木健一議員
〇6番議員(古木健一)
一般質問席]
午後
1時58分
1、サイン事業について、①新市のロゴマーク、新市の木、花あるい
は市民憲章等も決まりました。合併に伴う新市への移行の中で名称書換え等はすべて終了した
という認識か伺います。
〇行政改革課長(松岡正三)
新市の名称等の書換えについてでございますけれども、現在の進
捗状況についてお答えいたします。新市の誕生に伴い書換えが必要となる各種公共施設や小・
中学校の名称表示、観光・道路標識などを整備する公共施設等サイン整備事業の実施につきま
しては、整備方針を策定しまして関係部門ごとにグループ化をし、対象物件の取りまとめ化を
指定しまして事業の推進に努めているところであります。なお、進捗状況につきましては、産
業振興部門の観光案内板や物産施設の名称書換え 261箇所及び消防団詰所の表示替え54箇所が
既に書換えが終了しております。また、小・中学校や体育、社会教育施設等の教育部門95箇所
のほか、保健福祉施設に関する表示の書換えについては現在執行中であり、12月までには終了
する予定となっております。市道の境界に設置する標識につきましては、市外からの流入者が
多い箇所につきましては既に事業完了しておりますが、現在 2次的な事業として標識設置並び
に道路標識板の書換えを実施しているところであります。なお、新規に整備する事業として新
たな観光案内板の設置につきましても事業を計画し、現在推進しているところであります。ま
- 245 -
た、県の関係につきましても関係部署において県の方へ要請・要望を行っている状況でありま
す。以上です。
〇6番議員(古木健一)
1点だけ、鹿児島県がですね道路案内として設置した、ちょうど市役
所の入口前なんですが、加世田市立資料館というのがですよね、この市役所に正面に曲がる所
にあるわけですが、これは前にも指摘はしてあるんですが、全く中心部ですので、このことは
どこまで進んでいるのか。ほかの所と違って大変気になっておりますので、もし分かりました
ら、答弁いただきたい。
2、姉妹都市、都市宣言等について、①「旧市町における都市宣言等は新市において調整す
る。姉妹都市事業については現行のとおり新市に引き継ぐ。ただし、相手方都市の意向を認識
した上で改めて調印等を行う。」との合併協議会での調整内容でありましたが、今後どのよう
に整理していくのか伺います。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。まず姉妹都市の関係でございますけれども、友好都
市の締結につきましては、旧加世田市におきまして平成14年10月に中国江蘇省宿遷市と友好都
市の締結を行い、青少年をはじめとする教育代表団等の派遣や中国からの訪日団の受入れなど
これまで交流を深めてきたわけでございます。去る10月14日から18日にかけて本市と宿遷市と
の新たな友好交流を推進するため、南さつま国際交流推進協議会の各団体の代表者など及び市
民等の一般ツアー参加者で構成する南さつま市友好訪中団30名が宿遷市を訪問いたしまして10
月16日の日に友好都市の締結を終えたところでございます。この友好都市の締結を機に両市の
友好をさらに深め、教育、文化、経済などあらゆる分野において交流を図りながら多くの市民
との交流が深まるようきっかけづくりを行う予定でございます。また、旧坊津町におきまして
は昭和62年 7月に福岡市と三重県津市とで日本三津交流会議設置に関する覚書を交わし、祭り
の交流を中心とした交流を深めてきたわけでございます。来年2007年は日本三津交流事業を始
めてから20周年という記念の年でもございます。引き続き交流を行うことでの意見の一致はさ
れておりますが、交流の内容などについては今後具体的に協議をいたして参りたいと、こうい
うふうに思っております。次に、都市宣言についてでございますけれども、合併協議で「新市
において調整する。」となっておりますが、旧市町にありましては各宣言を南さつま市として
どのように対応していくか検討中でございますが、市民の皆さんの多くの御意見等もお伺いし
ながら今後対応して参りたいと、斯様に考えております。
〇行政改革課長(松岡正三)
先ほどの市役所の前の表示につきまして、これは県がやっており
ますロマン街道の関係でございます。そしてこれにつきましては商工観光課を通じまして県の
方に要望をお願いしまして、12月に県が一括発注をするというふうに報告を受けております。
〇6番議員(古木健一)
三津交流会議につきましてはですね改めて調印の必要はないのか。今
年もですよね 1回行事に参加されておるようですが、いわゆる市町村名が変わっておりますの
で、改めて三津交流会議の調印等は必要でないのかというのが 1点、あと、それから、いわゆ
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る都市宣言等については今検討していくということでありましたけど、もう既に 1年経ちまし
たし、あましこう長く経ちますとですよね、ほんとはこの先般の 1周年記念でやるとか、何か、
少なくともこの 2年目のですよね適当な機会にするならする。しないならしないでですよねで
ないと、何か 3年後、 5年後とかという機会というのはなかなか大変じゃないかなあと思いま
すので、加世田にあったのが 3つ、それから各市町は平和宣言関係ののをですよねなされてい
るようですので、この新年度の少なくとも計画の中には、するのであれば、入れた方が望まし
いと考えております。質問は 1点と。
3、交通安全について、年末年始とお酒の席が多くなります。不幸な交通事故を防ぐために、
①飲酒運転に対する市民への啓発をどのように考えているか。②あらゆる面で市民の模範とな
り、地域のリーダー、世話役等を期待される公務員の飲酒による事故が起きています。全国で
後を絶たない飲酒運転事故を撲滅するため、厳しい姿勢が必要であるとの判断から、各市町村
において飲酒運転で事故を起こした職員を原則免職とする新しい処分基準を策定していますが、
本市の飲酒運転に関する職員の処分基準を伺います。③家庭での理解を深め、地域での広報の
期待を込めて、飲酒運転を皆無にするために家庭の理解と広報の協力をお願いするための手紙
を全職員宅に出す考えはないか伺います。
〇助役(相星完治)
交通安全についてでございます。交通安全につきましては、市職員が率先
して千人立哨を行うなど市民の交通安全啓発に努めるとともに、交通安全専門指導員による交
通安全教室の実施やあるいは防災無線等を使った広報などに取り組んでいるところであります。
また、飲酒運転につきましては、全国的に飲酒運転による悲惨な交通事故が相次いで発生した
ことから、市職員が飲酒運転撲滅宣言を行い、この行動が市内各種団体の飲酒運転撲滅運動へ
の広がりの 1つになったものではないかと考えております。これから年末年始を迎え市民の皆
さんの飲酒する機会が多くなると思います。市として「飲酒運転は絶対にしない。」、「運転す
る人に絶対に飲酒は勧めません。」等のチラシや広報等で市民に呼び掛け、市民の飲酒運転撲
滅に取り組んで参りたいと、このように考えております。市職員に対する飲酒運転防止対策に
ついては、これまでも年末年始や年度末など飲酒の機会の多い時期に綱紀の粛正とともに、飲
酒、酒気帯び運転を絶対に行うことのないよう周知徹底を図ってきておりました。本年 8月福
岡市職員の飲酒運転による痛ましい交通事故が発生、以来公務員による飲酒・酒気帯び運転事
故が相次いで報告されたことから、本市においては 9月に職員一人ひとりに対し、家族を含め
飲酒・酒気帯び運転及び飲酒運転の教唆、幇助を絶対に行うことのないよう文書をもって通知
をしたところであります。さらに10月 5日には職員一同が、先ほど述べましたように、飲酒運
転撲滅宣言を行い絶対に飲酒運転を行わない姿勢を自ら示したところでございます。職員の懲
戒処分につきましては、人事院が定める懲戒処分の指針に則った処分の目安を定め、これに基
づき処分を行ってきました。先ほども申しましたように、公務員の飲酒運転による交通事故が
相次いで発生したことから、本年 6月に「南さつま市職員の交通事故及び道路交通法法令違反
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に対する行政処分に関する規程」を定めました。この中で飲酒運転のおそれがある者に対し、
酒類を提供し又は飲酒を勧めた者、飲酒運転又は無免許運転であることを知りながら事故者の
運転車両に同乗した者、事故者の運転する車両に同乗し、事故者に対して道路交通法令違反行
為を教唆し、又はほう助した者についても事故者に準じた処分を行う等を規定し、飲酒運転等
に対して厳しい対応で臨むことにしたところでございます。
〇企画政策部長(上野哲郎)
三津交流についてのお尋ねがございました。若干正確に分かって
ないところもありますけど、今ここで持ってる資料の中でお答えさしていただきますが、本年
11月の17日福岡の方で三津交流会議が開催されまして、その中で今後の事業の在り方について
を協議を行っております。その中で 3市とも今後も交流を続けていくということでは意見の一
致をしておりますが、具体的な交流内容など交流の基本的な考え方が、方向性が若干合わない
というような状況等もあったようでございます。そういうことで結論に至っておりませんとい
うことで、本年度中に再度福岡で会議をするということになっておりますが、19年については、
来年については例年どおりの行事といいますか、こういうものは開催していきたいというよう
なことでございます。姉妹盟約というよりも、日本三津交流会議の設置に関する覚書というよ
うな形で昭和62年に覚書を結んでいるというような状況でございます。この辺のお互いが相手
もあることでございますので、この辺はお互いに今意見を、立場を尊重しながら意見交換を行
って進めて参りたいというふうに思っておるところでございます。以上でございます。
〇6番議員(古木健一)
行政が坊津町から南さつま市と変わってることでありますし、また、
20周年という節目の年でもあるようですので、できたら何らかの形で文言の整理をしてですよ
ね、調印というか、何かの形でちゃんとされた方が今後また次の10年間とかというのに進んで
いけるんじゃないかなと思います。
4、浄化槽設置について、①単独浄化槽から合併浄化槽に変更する時に単独浄化槽撤去費用
としての補助金を例えば鹿児島市や薩摩川内市等は組んでおるわけですが、本市のこのことに
ついての考え方を伺います。
〇市民福祉部長(柴田達朗)
浄化槽の単独浄化槽から合併浄化槽への変更時の市の考え方とい
うことでございます。合併処理浄化槽は優れた処理能力を持ち、公共用水域の水質保全にも大
きな役割を果たしており、極めて効率的な生活排水処理施設でございます。また、平成13年 4
月からは浄化槽法の改正によりまして新設の浄化槽は合併浄化槽のみとなったところでござい
ます。平成17年度末現在、県の集計によりますと、本市の浄化槽設置基数は 9,459基であり、
そのうち生活雑排水を処理できない単独浄化槽が 5,286基で約56パーセントを占めております。
県内の市町村でも合併処理浄化槽の普及のために独自に補助金を上乗せしている所もあり、本
市におきましても市民の生活環境の保全のためには、単独処理浄化槽から合併浄化槽への転換
を促すためには市独自のこういった制度を検討することも必要であると、そういうふうに考え
ますが、まだ汲取り式のトイレも依然として多く、これも生活雑排水を処理できませんので、
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合併処理浄化槽への転換を図っていかなければならないところでございます。また、公共下水
道計画との関係もございますので、今後汲取り式や単独浄化槽からの合併処理浄化槽への転換
についてどのような方向で早くこの転換を図るかということを検討して参りたいというふうに
考えております。
〇6番議員(古木健一)
このことにつきましては後ほどの園田議員も同様の質問をされてるよ
うでありますので、この辺に止めておきますが、ちなみに鹿児島市は20万円、薩摩川内市は10
万円の補助をしているようでありますので、全体的なですよね中で御検討をいただきたいと思
います。
5、火葬場について、平成17年 3月議会の一般質問において「白亀地区の全体開発について
は、ここに火葬場があり、改修をしなければならない時期にきておりますが、周辺地域との係
わりもあって今日まで置いてきておりますが、これは一部事務組合の方でも調査をするという
ことで、場所の選定、どういうような内容にするのかということなどを調査するための予算を
平成17年度予算に計上いたしましたので、具体的に検討していくことになります。」と、この
ような答弁をいただいておりますが、現在、①火葬場改築に向けての進捗状況を伺います。
〇市長(川野信男)
火葬場につきましては、一部事務組合としての意思決定を行うために、平
成17年度に組合構成市町 1市 4町、これは加世田市、大浦町、笠沙町、金峰町及び吹上町で火
葬場整備検討協議会を開催をいたしまして現地調査を実施するなどしてその整備方法や整備場
所等について検討協議を行って参ったところでございます。その結果、整備方法につきまして
は建替え、これは新築になりますけれども、建設場所については隣接地を含む現在の火葬場の
場所との結論を組合ではいたしたわけでございます。その後平成17年度中に測量業務及び火葬
場整備基本構想案の策定を行い、これらを基に本年度地元集落役員説明及び地元集落住民説明
等を行って参りました。現在組合構成市町である日置市との間で火葬場整備費の負担割合につ
いて協議中で、調整が整いますと、早ければ平成19年度中に敷地の、これは一部になりますが、
購入とか、敷地測量造成設計委託あるいは敷地造成、建物基本設計等の業務を予定をいたして
おるところでございます。
〇6番議員(古木健一)
それぞれ、私なんか体力も弱っておりますので、平成20年度には完成、
今の御答弁によりますと平成20年度には完成すると、19年度予算、20年度の予算でですよね、
大体火葬場はこの 2年間で新しくなるというような方向にあるというふうに理解していいのか
どうか確認さしてください。
6、小・中学校のいじめについて、文部科学省も「いじめがない学校が良いのではなくて、い
じめを発見して解決する学校が良い学校である。」と、このようないわゆることも発言されて
おられましたが、いわゆる加世田市のいじめ問題の時には、子供の世界は、大人の鑑であり、
また、大人の縮図であると、このような視点から質してきましたが、①新市としての現状と対
応策については、今までの質問の方々の中でいわゆる小学校が 8件、中学校が18件ということ
- 249 -
で合計26件になりますが、この26人の児童・生徒の心の痛みをですよね強く感ずるところであ
りますが、また、その対応策についても伺いましたので、②の長期欠席の状況と対応について
伺います。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
長期欠席児童・生徒の現状とその対応についてお答えいたしま
す。まず市内の小・中学校における長期欠席者、いわゆる不登校児の現状でございますが、本
年11月現在で小学生が 1名、中学生が14名でございます。これらの不登校児童・生徒はそれぞ
れに家庭状況や学校に行けない要因や背景がございます。各学校では担任を中心として生徒指
導主任やスクールカウンセラー等からなる支援チームを編成し、個別の支援計画を立て不登校
の解消に向けた取組みを推進しているところでございます。教育委員会としましては、スクー
ルカウンセラー、子どもと親の相談員、心の教育相談員などを配置しまして、児童・生徒はも
とより、保護者も対象とした相談体制を確立し、家庭訪問をするなど個々の実態に応じた不登
校対策を講じているところでございます。しかし、一旦不登校に陥りますと、その後の対応が
大変難しくなって参りますので、不登校日が連続する時期をとらえて早期の対応に努めており
ます。不登校の早期の対応策としましては、不登校はどの子にも起こり得る可能性があります
ので、学校の中に児童・生徒の心の居場所をつくり、全職員が一致協力して楽しい学校づくり、
お互いを認め合う学級づくりに励むことを指導しております。また、不登校の生徒が中学校段
階で増加することから、教科担任制である中学校へのスムーズな移行ができるように小・中学
校の連携を図ることを各学校に指導しているところであります。今後も学校、家庭、関係機関
等と連携を密にして子供一人ひとりの心に届くような適切な対応がなされるよう各学校を指
導・支援して参りたいと考えております。
〇市長(川野信男)
火葬場のことについてでございますけれども、先ほど御答弁申し上げまし
たとおり、19年度中に敷地とか、あるいは敷地造成、建物の基本設計等をいたすことにいたし
ておりますが、今、日置市との間で負担割合について話をしておる段階でございます。その結
果、20年度に予算計上できるかどうかということもございますので、ここで20年度には大丈夫
と、こういうところまではいっておりませんけれども、これからできるだけ早く調整をいたし
まして早急な着工あるいは早急な完成ができるよう努めて参りたいと考えております。
〇6番議員(古木健一)
実際にいじめとか、あるいはこういう30日以上のですよねいわゆる長
期欠席というその具体的な子供たちの対応というのは 1つ 1つ伺いましたが、以前にも申し上
げたことがあるんですが、金子みすずのですよね「わたしと小鳥とすずと」という詩があります
が、「わたしが両手をひろげてもお空はちっともとべないが、とべる小鳥はわたしのように地
面をはやくは走れない。わたしがからだをゆすってもきれいな音はでないけど、あの鳴るすず
はわたしのようにたくさんなうたは知らないよ。すずと、小鳥と、それからわたし、みんなち
がって、みんないい。」ということでですよね、一人ひとりの子供に対するそのいじめが起き
たことに対する接し方もそうなんですが、学校教育あるいは家庭教育すべての面においてです
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よね子供はみんな違っていいんだと。みんな体形がすべて違うように、性格もですよね、いろ
んなこともみんな違っていいんだというようなそういった形の教育をですねもっともっと、こ
のところに力点を置いた、勉強ができるのも特徴だし、勉強ができないのも特徴だしですね、
走り方が速いのも特徴だし、遅いのも特徴なんだということで、何かそういったですよね基本
的なそのことの教育に重点を置くことはできないのかということが 1点、それから、先般です
ね志布志市にですね蓬の里という民宿の分譲地があるということでちょっと勉強に行ってきた
んですが、というのは、南さつま市につわの里づくりはできないかなと思ってですよね勉強に
行ってきたんですけど、そのことじゃないんですが、そしたら志布志市のですね11月号の広報
誌にですよね、あそこはおにぎり大作戦推進プランということでですねおにぎりに非常に力を
入れてる。読みますと「近年日本人の食生活が大きく変容し、栄養バランスの偏りや食生活の
乱れ、食の多様化は、特に子供たちの健康、健全な成長に大きな影響を与え、非常に深刻化し
てきています。朝食の摂取率の低下等が学力低下や生活習慣の乱れをもたらせ、偏食等により
体調不良やいらいら、集中力の欠如が多く見られます。このことは社会的に子供たちの問題と
なっているいじめや不登校、引きこもり等の増加や低学年齢化に深く関連していると思われま
す。そこでこれらの課題改善のため、次代を担う子供たち自身と保護者を中心とした周りの人
たちが食育を学び、正しい食習慣や生活リズムを実践することが重要であると考えます。その
具体的な取組みの 1つがおにぎり大作戦です。この事業では、気軽に作れ、親子のふれあいに
も適しているおにぎりに注目し、子供たちのおやつからスナック菓子等の脱却を図る取組みや
食育を中心とした事業を推進し、家庭教育や地域の教育力の向上や子供たちの知・徳・体のバ
ランスのとれた人間力の向上を図ります。」ということで、具体的に先ほどの金子みすずの詩
の問題とか、あるいはこの志布志市のおにぎり大作戦みたいなですよね何か包括的にこんなこ
とをですよね実行していったらまた内面的な子供たちのですね心に届くんじゃないかと。ちな
みにこの志布志市の教育行政の基本理念ということで「きらり輝く 3つの教え、煮染め、つけ
あげ、にぎり飯」ということで、「煮染めはそれぞれの食材の風味を活かした伝統料理で、その
食材や味付けは家庭によって違いがあります。学校教育も子供一人ひとりの良さを引き出すと
ともに、独自の工夫で地域に密着した活動を展開します。つけあげは豊かな海の幸を材料にし
て粘り強く練り上げて作られます。大海を泳いでいた魚のようにおおらかな志を持ち、外見に
とらわれない味のある人づくりを目指します。にぎり飯はほどよい柔らかさと温かさに握る人
のぬくもりが込められています。また、先人の苦労を思うと米一粒でもおろそかにできません。
感謝の心を忘れずに基礎・基本を踏まえた確かな学力を身につけた子供たちの育成を図りま
す。」ということで煮染め、つけあげ、にぎり飯というのを基本理念にされているようであり
ます。ちなみにですね「お子さんにおにぎりを作ってあげますか。」というアンケートが出てる
んですが、幼児段階ではですね「よく作る。」、「時々作る。」のこの 2つを入れますとですね
98.7パーセントの方が、お母さんがですねいわゆる作っていると。小学生段階ではですね「よ
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く作る。」、「時々作る。」を入れますと96パーセント、それから中学生段階でもですね「よく作
る。」と「時々作る。」を入れまして86.7パーセントということで非常に志布志はおにぎりを子
供たちに作ってあげてるようでございます。先般一般質問でもですよねせっかく坊津町がやっ
てるおにぎり弁当をですよね全市的に取り上げられないかというようなことも申し上げました
けど、なかなか、何と言うか、答弁は微妙な答弁ではありましたけど、何か全市的にですよね、
やっぱし志布志と同じような、こんな展開の中から総合的にまたいろんないじめ問題を含めで
すね解決していくんじゃないかなあと思いますので、御見解がありましたら、伺いたいと思い
ます。
〇教育長(出口定昭)
先ほどの紹介はですね多分志布志市の蓬原地区だというふうに想像しま
す。大変田園地帯でですねもともとそういう土壌があった坊津に似たような感じの所かなと想
像しながら聴いておりましたけど、それを全市に広げられたと。あそこも合併しましてですね
ある地区の、有明町ですね、の良さを全市にというような取組みだというふうに思います。い
じめとか、この不登校につきましてはですね、学校、家庭、地域、もうできることは何でもし
ようというふうに我々教育委員会としては考えているところでございます。また、おにぎりと
か、いろんなことにつきましては、例えば、 1日遠足でですね、巻き寿司とか、そういうのじ
ゃなくて、おにぎりと卵焼きと梅干しとかいうようなことでですねおにぎりの何と言いますか
ね、お母さんの味を初めてまた知った 1日になるとかいうような取組みにつきましてはですね
学校独自の取組みとしていくつかの学校はやっておるようでございますので、大変参考になり
ました。できることは何でもやっていきたいというふうに考えておりますので、教育委員会と
しては以上のような見解でございます。
〇6番議員(古木健一)
7、図書館について、日曜開館については、坊津図書館は毎日曜日開
館、中央図書館が第 3日曜日を除き日曜開館を実施しておりますが、金峰図書館は、17年度ま
では日曜開館をしていたのですが、18年度からは日曜日をすべて休館にしております。このこ
とにより年間30日ぐらい開館日を減らしておりますし、大浦図書館、笠沙図書館も日曜日は休
館であります。時間にしましても中央図書館は 9時30分から18時までの開館であるのに、他の
4館は 9時から17時までの開館であります。図書貸出カードは、 5つの図書館の統一がされず、
ばらばらであります。利用者の便宜を考えた市民のための図書館ではなく、役所の都合に合わ
せた図書館と思われる一面もないでしょうか。 1日の図書貸出冊数の平均は、平成17年度決算
資料によりますと、中央図書館が 266冊、笠沙図書館が 7冊、大浦図書館が10冊、坊津図書館
が16冊、金峰図書館が12冊で、所によっては開店休業に近い図書館もあります。これらの課題
を解決するためには、①電算システムによるオンライン化、②移動図書館BMの導入等が有効
と考えられますが、検討状況を伺います。
〇教育部長(坂上広美)
お答えをいたします。まず 1つ目に電算システムによるオンライン化
の件でございますが、図書館の電算化につきましては、現在中央、大浦、金峰図書館は電算化
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されておりますが、笠沙、坊津図書館はまだ電算化されていないところでございます。また、
電算化されてはいるものの、それぞれ富士通、NEC、九州JBAと機種は異なるため互換性
がなく、蔵書の状況を把握したり、ほかの図書館で借りた本を市内のどの図書館でも返却でき
るようなシステムが整っていない状況でございます。図書館機能を高めるには、電算システム
のオンライン化を図って 5つの図書館の蔵書の状況を把握したり、貸し借りの業務をスムーズ
にしたりして蔵書を増やし利用増を図っていくなどの必要があると考えているところでござい
ます。このような電算システムが完了すれば 1枚の図書館利用カードで 5つの図書館の利用が
できるようになると考えているところでございます。次に、BM移動図書館の導入についてで
ございますが、現在中央図書館におきましては加世田地区内での図書館に遠い地域など29団体
へ巡回文庫を行っております。4月、7月、10月、1月は保育園、幼稚園、小学校、親子読書グ
ループへ各40から60冊、5月、9月、1月は地区公民館へ各 300冊を配本しております。笠沙図
書館や坊津図書館におきましても自治公民館や郵便局等へ配本所を設置してございます。本市
は導入をしておりませんが、移動図書館車はワゴン車等を購入して車内に書庫の装置をして運
転手と司書が 1,200から 1,500冊ぐらいの本を乗せて各地区に出掛けていきます。敏速な貸出
しや返却を行うには、車内の書架に並べた本にバーコードを貼っておき、チェックするための
携帯用の器具、ポーティでありますが、これが必要になります。お尋ねの移動図書館の導入に
つきましてでございますが、運行する前に、 5つの図書館のネットワーク化を図り、それぞれ
の図書館においてお互いに蔵書検索ができ、相互貸借を図れるようにしなければ移動図書館で
の業務は困難であると考えるところでございます。
〇6番議員(古木健一)
出水市立図書館はですね、本市と同じように合併しているわけですが、
合併によって中央図書館あるいは高尾野図書館、野田図書館という 3つの図書館がありますが、
中央図書館は平日は午前 9時から午後 8時まで、土曜・日曜日は午前 9時から午後 6時までと、
休館日は毎週月曜日と、高尾野図書館は午前 9時から 6時まで、休館日は毎週木曜日、野田図
書館は午前 9時から 6時までで、休館日は毎週金曜日と、利用者の利用者カードは 3館共通で
ある。一人同時に 3館合わせて 8冊まで 2週間の期限で借りられる。読みたい本が来館された
図書館になくても、他の 2館にある場合は、来館された図書館で借りることができる。読みた
い本の予約もできると。移動図書館もありますが、移動図書館が 2週間に 1回巡回して 8冊ま
で 2週間借りられる。ここはビデオテープもありますので、ビデオテープの貸出しもできると。
それから、レファレンスサービス、いわゆる調べ物のお手伝いもできますよと。休館日が平日
にしてあり、 3館をずらしてありますので、市内、出水市内毎日どこかの図書館が開いておる
ことになります。このようなことでいわゆる市民サービスにですね取り組んで出水市の場合は
いるわけですが、ぜひ早くですね少なくとも出水市並みのサービスに取り組んでいくべきであ
ろうと思います。そのためには早急に、先ほど申し上げました。今答弁もいただきましたけど、
各図書館の本をですね電算システムに早く乗せないことには解決していかないということにな
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りますので、ぜひ、平成18年度にもですよねこういうことはもう完了していただきたいと、こ
ういうことであります。その上でですね場合によっては、場合によっては蔵書は全部中央図書
館に集約してですよね、金峰、大浦、笠沙、坊津の図書館はそんなに貸出しも多いわけじゃな
いですので、市民サロンあるいは市民総合サービスコーナーと併設してですね、移動図書コー
ナーを設置していわゆるそのBMのシステムを利用するとか、そんなことも考えながらですね
出前図書館、宅配図書館をしていくことによって今までよりももっと市民に親しまれる形にし
ていけるんじゃないかなあと。合併による市民サービスのスケールメリットをですねもっと高
くしてコストを抑えていくと、こういうこともぜひ検討していただきたい。場合によってはこ
のことによってですね図書館の指定管理者制度の導入もですね有効であろうと考えますので、
ぜひ18年度においては、まずは蔵書の電算化をしないことには解決しませんので、ぜひ早急に
取り組んでいただきたいと思います。
8、小・中学校の再編について、このことに関する平成18年 9月議会の一般質問における教
育長答弁は、「学校再編は、単なる学校間の統廃合ではなく、児童・生徒の立場に立った新た
な義務教育制度の確立など教育改革と並行して進める必要があると思っております。そのため
にはまず新しい学校づくり、義務教育段階における望ましい学校の在り方について小学校も対
象に併せて研究する必要があると考えております。教育委員会では現在定例教育委員会終了後
に委員研究会を設定し勉強会を行っております。今後の進め方については、当該地域の意見等
を十分聴くことはもちろんのこと、学識経験者、関係機関あるいは市民の代表者からなるなど
の構成される委員会を立ち上げ、南さつまの義務教育のあるべき姿を提言してもらったり、県
内外の先進校から学ぶことが必要であるかとも思います。手順については齟齬のないよう慎重
に対処して参りたいと思っております。」というような答弁をいただいております。私は教育
にネクストイヤーはない、いわゆる来年はないと。というのは子供は 1年ずつ上がって卒業し
ていくわけですので、教育にネクストイヤーがないというのが持論であります。来年 4月新入
学から学区再編が望ましい中学校もあります。改革に時間がかかり、その間に成長していく子
供にとって教育の狭間、夢とチャンスのきっかけを失うことになってはならないと考えており
ます。教育委員会の委員研究会の状況、当該地域の意見公聴、学識経験者、市民の代表者で構
成する委員会の立ち上げ等、これらの学区再編の検討はどのように進んで、どのような状況に
あるか伺います。
〇教育長(出口定昭)
前回と似たような回答になるかと思いますが、小・中学校の学校再編に
つきましては、行財政改革の中でも検討項目として掲げ、また、総合振興計画におきましても
学校再編の推進を盛り込む予定でございます。再編に向けての検討状況は、再編に取り組んで
いる事例等の資料の収集を図り、また、定例教育委員会の終了後には委員研究会と称しまして
資料に基づいて勉強会を行っているところでございます。今後の再編等に係るスケジュール案
につきましては、年明けにも保護者等を対象としたアンケートを実施したり、直接にお会いす
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る機会を持ったりして保護者、地域の方々の意見などをお聴きしたいと考えておるところでご
ざいます。また、19年度当初にはPTAの代表者や有識者等で構成する審議会を設置し、南さ
つま市の義務教育の在り方についてのビジョンや併せて小・中学校の再編や改革の具体化等の
提言をお願いしたいと思っているところでございます。さらに、審議会と並行するかもしれま
せんが、地域や校区の活かし方や教育改革における義務教育の在り方などについては、先進地
の取組みを紹介したり、総合振興計画を御理解いただく説明や話し合いは全力で住民の皆様方
に御理解いただけるように取り組む予定でございます。検討に当たっては適切に 1つ 1つステ
ップを踏みながら慎重に進めて参りたいと考えておるところでございます。御理解いただきた
いと思います。以上です。
〇6番議員(古木健一)
9、河川改修について、平成17年 6月議会の一般質問に対する建設部
長の答弁によりますと、「花渡川の整備については、平成12年度から総合河川整備事業、これ
までの幾多の浸水を受けて平成14年度からは床上浸水対策特別緊急事業も併せて導入し、平成
15年10月に策定された花渡川水系河川整備計画の基本計画に基づいて、重点施策事業に基づい
て整備を進めている。平成18年度までには枕崎市の神浦橋までの完成を目指している。上流地
域、いわゆる加世田区域についてはこの期間の整備延長には含まれていない。したがって、本
市、いわゆる加世田市の緊急を要する箇所については県単河川防災事業等による要望を行いな
がら河川改修の早期着工を要請しており、今後も下流域の整備状況を見極めながら上流域の加
世田市側の早い時期の着工を県に積極的に働き掛けて参りたい。」と、このように答弁されて
おります。また、この地域は加世田市最後の渓流、渓谷、清流の地域であり、自然環境、景観
を活かした基本計画の策定を質しましたところ、「河川整備の計画目標は、洪水、高潮等によ
る災害の防止又は軽減、河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持、河川環境の整備と保
全、自然環境を含めてこのような整備目標を大項目として掲げて下流域から上流域の整備をし
ていくのが基本であり、河川にはそれぞれ幾多の利用目的があり、景観等は残さなければなら
ない部分があるので、それらを併せ持った河川整備計画を考えている。」との答弁でありまし
た。そこで①花渡川上流の河川改修基本計画策定の時期にきていると思いますが、このことは
県及び新市においてどのように進んでいるか伺います。②そのほか本市の河川改修計画は大き
くは何か進んでいるものがあれば、伺います。以上。
〇道路河川課長(樋渡千昭)
それでは、私の方から花渡川の上流の河川改修の基本計画につき
まして県及び新市にはどのような進展しているかという御質問ですけれども、現在のところ昨
年の 6月以降特にその事業に対しての進展はありませんけれども、今後も下流域の進捗状況を
見ながら、また、加世田地域の上流部分の河川改修の必要性をですね、早期の工事着工とこれ
まで同様にですねさらに県に働き掛けていきたいと、このように思っております。この花渡川
の河川改修につきましては、先ほどの質問にありましたけれども、枕崎市の方につきましては
計画があるわけですけれども、加世田浦口の始点から枕崎まで、大体花渡川につきましては
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11.5キロの延長があります。そのうちに、先ほどの御質問にありましたとおり、下流域から
6.45メートルの整備を平成12年度から平成22年度にかけまして総合河川整備事業によって行っ
ております。また、平成14年度からは19年度を目処に床上浸水対策特別事業の緊急事業の導入
を図って取り組んでいるところでございます。これにつきましてはいずれも枕崎市の区間とい
うふうに認識しております。問題は残りの上流の5.05キロの区間につきまして下流の整備後の、
下流のですね整備完成後に引き続き整備していただけるように県の方に実施計画等の要望を継
続的に行っているところでございます。しかしながら、上流域の緊急を要する部分、特に国道
の横断をしている暗渠等につきましては、これらの区間につきましてはこれまでと同様にです
ね県単河川防災などによりまして整備が図っていけるようにですね県に要望しているところで
ございます。それから、 2点目のその他の河川改修についてですけれども、南さつま市の 2級
河川のうち次の河川を今現在改修中であります。まず万之瀬川ですけれども、万之瀬川の河口
から花川橋の 11.42キロメートルを整備計画といたしまして昭和45年から年次ごとに整備をし
ているところでございます。平成18年度におきましては荒田川から上流の左岸 202メートルと、
金峰町の宮崎地区でございますけれども、 1箇所の樋門の設計中であります。また、下流の唐
仁塚川におきましては平成16年度から護岸整備を行いまして、18年度は網揚 1号線の下部工の
施工を行っているところでございます。ほかに坊津町の泊川の河口から上流 620メートルを平
成15年度から平成24年度にかけて計画実施予定でありまして、現在実施設計中ということでご
ざいます。次に、大浦の大浦川につきましては延長が約 3,200メートルございますけれども、
これも平成 2年から行っておりまして、本年は可動堰の上部21メートルと60メートルの護岸を
整備しているということでございます。
〇6番議員(古木健一)
花渡川の改修につきましてはぼつぼつ枕崎市側が終わりますので、い
わゆるもう平成18年度にはですね加世田川の基本設計ができていかないと工事自体がまた別な
所に移っていくという可能性もありますので、ぜひ県と連絡をとりながらですね基本計画をま
ず早急に作っていただきたいと思っておりますので、そのように意見を申し上げておきます。
10、市営住宅について、平成17年度のほたるとめだかの里団地整備事業が繰越事業として平
成18年10月に完成し、希望者が入居しておりますが、応募状況を踏まえ、これからのほたると
めだかの里団地の全体計画をどのように考えているのか。ほたるとめだかの里団地の前後には
旧南薩線の上津貫駅と久木野駅跡があります。応募者のいわゆる希望動機を見ると、子育て環
境、生活環境あるいは共働きの通勤の利便性、今後いかに人生を生きているかというようなこ
とを考えて田舎であるほたるとめだかの里団地へのですね入居のあるいは問い合わせの期待は
大変広域で多様であったと聴いております。現在国道 270号線と平行する旧南薩線は既に開発
公社ですべて買収済みでありますし、久木野校区の総線路部分は 5万 4,592平方メートル、あ
るいは上津貫跡は 5,400平方メートル、久木野駅跡は 3,600平方メートルぐらいあるようであ
ります。ここにですよね、例えば、今までいわゆる中心部に近いということでハーモニータウ
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ンには県営の団地が75戸、市営団地が45戸、分譲が75区画、店舗用地が 3区画の合計 198区画
ありましたが、一部を除きましてはすべて入居者が決まっておりますし、また、今朝ほど話題
になりました内山田は大きな流通、いわゆるスーパー等もあり、内山田団地には68戸のですね
県営住宅ができておりますが、こういった田舎とか、あるいは山岳地帯にもですね 100棟ぐら
いのウッドタウンを建設する考えはないか伺うのが 1点、それから、現在、②その他現在南さ
つま市として進行している住宅政策があれば、伺います。以上。
〇建築住宅課長(橋口和行)
ほたるとめだかの里団地は、平成17年度繰越事業で 6戸、平成19
年度事業で 4戸、合計10戸の公営住宅と分譲住宅 3戸の建設計画があります。10月に行われま
した公営住宅第 1期分の 6戸募集に対し、16件の申込みがあり、応募倍率の高い住宅になって
おります。今後の計画の見直しについては、公営住宅応募戸数が多いこと及び校区自治公民館
長からの建設要望書等を配慮しながら、地元とも協議し、検討して参りたいと思います。また、
旧上津貫駅、久木野駅跡地の住宅建設や大規模住宅団地の建設につきましては、現在南さつま
市住宅マスタープランを策定中でありますので、この中で新規団地建設計画や既存老朽住宅の
建替え、大規模改修等の計画を立案していくこととしております。その他の住宅政策としまし
ては、現在新規分譲宅地として市土地開発公社において内山田駅、万世駅跡地の分譲設計等を
進めているところです。以上です。
〇6番議員(古木健一)
先ほど来論議された部分がありますが、現在本市が検討しておられる
団塊世代のですねIターンとか、Uターンとかというこういう政策にとってもですね、都会の
人がまず数か月あるいは 1年住んでですね、本格的に、例えば、坊津とか、笠沙とか、大浦方
面でですよね生活することを調査研究する住宅としてもですね、空港バスが停まる所でもあり
ますし、場合によっては何かそういう一時的に、先ほど諏訪議員との間の中でも答弁、質問が
ありましたけど、何かそういった形での数戸はですよねこのほたるとめだかの団地にそういう
1か月単位とか、3か月単位でですよね借りられるような施設を造ることも有効ではないかなと
考えております。また、御案内のとおり、国土交通省の地域住宅交付金事業はですよね、都道
府県又は市区町村が地域住宅計画を提出した場合に対象事業のおおむね45パーセントを国が助
成、公営住宅等については交付金充当後の地方負担額全額が起債対象と、そして充当率は 100
パーセントであるというようなのが国土交通省の地域住宅交付金事業であるようでありますの
で、有利な事業をですよねいくつか検討していただいてウッドタウン的なですよね住宅を構想
をぜひ立てていただきたいと思います。
11、指定管理者について、指定管理者制度は、自治体と民間企業・団体等が連携し、よりコ
スト的に安く、より住民サービスの高い施設運営を行えることが目的であります。それにはな
ぜ施設を公募する必要があったのか。指定管理者が運営することに何を期待するのか。現在73
の施設がそれぞれこのことを十分に理解し、市民サービスに徹することであります。①施設の
目的ごとに分類すればこの73の施設はどのようになるか伺います。②地域振興の受皿として各
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指定管理者にどのような事項を期待し、どのように指導・協力していくかを伺います。③農産
物については農協を中心に地場で商品展開をするステージがいくつかありますが、しかし、漁
業については地産地消のシステムが必ずしも確立されているとは言えない状況であります。漁
協との連携により、例えば、木花館とか、いなほ館、にいななまる等での直営所の展開を今後
リードし、産業振興に期する考えはないか伺います。
〇市長(川野信男)
指定管理者に関連して 3つのお尋ねでございます。③の方から私から御答
弁申し上げます。御指摘のとおり、新鮮な農産物や地元の食材を活用し開発した加工品を販売
しておる施設、これは管内には、木花館でございますとか、ふるさと館、それから南さつま交
流センターにいななまる、るぴなす、四季彩館などこういうような施設があるわけでございま
す。このような施設はあくまでも農産物や加工品の販売拠点となっており、水産物やその加工
品の販売拠点となる漁協の関連施設等を除けば水産物については設置されていないというのが
現状でございます。そこで水産資源の宝庫である漁場や水揚港などが連なり、さらに海岸線を
中心に絶好の景勝のエリアでもある国道 226号の沿線に新鮮な水産物やその加工品等の販売や
情報発信の拠点となり得る施設整備について現在検討をいたしておるところでございます。水
産物等の販売につきましては、この施設をコアとし、るぴなす、四季彩館、ふるさと館、木花
館等の既存施設にサテライト機能を持たせた農産物や林産物、海でとれた水産物を併せて販売
することによって購買の利便性につながり、また、販売拡大や地域のPRとなるのではなかろ
うかと、こういうふうに考えております。こうした構想を進めるに当たりましては、漁業協同
組合とか、農業協同組合などとも連携が必要でございますので、これらの団体とも今後協議を
して参りたいと考えております。
〇行政改革課長(松岡正三)
それでは、私の方から 1番と 2番につきましてお答えさしていた
だきます。まず73の施設を大枠で施設区分するとしましたら、福祉センターや支援ハウスなど
の福祉関連施設が 6施設、野間池活魚施設や水産物加工処理施設などの水産振興関連施設とい
うようなものが 4施設、それから農産加工センターや味楽来館などの農業振興関連施設として
5施設、温泉ゆうらくや笠沙恵比寿などの宿泊温泉関連施設が 4施設、それと金峰文化センタ
ーの文化施設として 1施設ですね。杜氏の里や鑑真記念館などの観光関連施設が 4施設、にい
ななまるや木花館、るぴなすなどの物産販売関連施設が 4施設、住宅団地、集会所や地区集会
所などの集会関連施設として17施設、加世田運動公園や各地域の公園、運動場などの関連施設
が24施設、それに飲料水供給施設や営農飲雑用水施設などの関連施設が 4施設の73が 9月 1日
からの指定管理者制度を導入した施設であります。また、2番目の質問につきましては、今回
の指定に当たりましては、施設の管理基準となる仕様書を作成し、これまで委託契約等により
管理を行ってきた相手方を指定しまして協議を行い協定書を締結して参りましたが、今回は制
度導入が初めてのこともあり従来の委託内容を引き継ぐ形になった所がほとんどでありました。
指定管理者制度は協定書及び仕様書等に定められた範囲内で民間の能力を活用しつつ住民サー
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ビスの向上を図ることが目的とされ、利用料金制度の導入や自主事業及び活動の範囲などが指
定管理者の創意工夫により拡大されたところであります。これまでの委託管理業務以上にそれ
ぞれの施設において有効な活用運営がなされることなどにも期待を寄せるものであります。な
お、指定管理者につきましては毎年度事業計画書を提出していただくこととしておりますが、
今後は施設を有効活用し地域振興につながるような新たな展開も指導推進していく必要がある
かとは思っております。以上です。
〇6番議員(古木健一)
指定管理者につきましては、73の施設を分類するとですよね、公園と
か、運動場とか、そういう関係が一番24で多いわけですが、それぞれいくつかのグループに分
かれるわけですので、できましたら今後御指導していただく上でですね個別の指導と同時にで
すよね、このグループ別の何か連携をですよねとるような形での御指導もいただければ、まだ
現段階での本市のいわゆるこの指定管理者については、まだ必ずしも行政側から見たときにコ
ストダウンにつながっている状況ではありませんので、そういった努力も進めていく上でです
よね御指導いただきたいと考えております。
12、下水道事業について、①雨水対策を、都市下水路整備事業ではなくて、公共下水道事業
として取り組むことの優位性について御質問いたします。今まで答弁いただきましたが、確認
する意味で答弁いただきたいと思います。また、②、いわゆる平成27年度からになりますか、
いわゆる使用開始後のですね下水道特別会計の収支見込み、実質的には市の負担は大体年平均
5,400万円ぐらいであろうとお聴きしたところでありますが、このことについても説明してい
ただければありがたいです。
〇建設部長(山下和隆)
実質的な内容でございましたので、私の方から御答弁申し上げます。
まず水害対策事業費を公共下水道と都市下水路事業で整備した場合の市の負担額の比較につい
て申し上げます。初めに公共下水道事業で実施した場合の総事業費、これは都市下水路と同じ
でございますが、約40億と起債償還額約28億円、合わせて約68億円が見込まれます。うち国費
は建設費の50パーセントで約19億 5,000万、起債が充当率90パーセントで約17億円、さらに県
の交付金が建設費の 1.5で約 5,000万となりますことから、総事業費からこれらの経費を差し
引いた約31億円が市費となりますが、起債償還額約28億円の50パーセント14億円が交付税措置
されますことから、約17億円が市の実質負担になると試算をしております。一方、都市下水路
事業で実施した場合の総事業は、建設費約40億、起債償還額約19億、合計約59億が見込まれま
す。このうち国費が建設費の40パーセントで約16億、起債充当率50パーセントで約11億となり
ますが、都市下水路事業には県の交付金及び交付税措置がなされませんことから、総事業費か
らこれらの経費を差し引いた約32億円が市の実質負担、このようなことから公共下水道事業の
実質負担額17億と都市下水路事業での実質負担額約32億の差額約15億が公共下水道事業を採用
することによって有利になると、こういうような基本的な試算でございます。次に、市の実質
負担が年平均約 5,400万という部分についての内容について説明します。加世田 1期の建設事
- 259 -
業につきましては、雨水、汚水合わせて約32億程度を見込んでおります。財源の内訳について
は、国の補助が管渠では50パーセント、処理場においては55パーセントで約58億円、県交付金
が 1.5から 3パーセントで約 2億、受益者負担金約 3億、起債充当約65億、さらに一般財源 4
億を見込んでおります。建設事業費の一般財源約 4億と償還金 109億及び管理経費32億を合わ
せますと 145億円が市の負担と試算をしております。うち地方交付税措置につきましては、元
利償還金の50パー、維持管理費の30パーが現制度でございますことから、これを見込み、下水
道使用料につきましては立米当たり 140円で有収率85パーセントとした場合の市の実質負担額
は約30億弱となります。制度上の償還年数が着手から55年後となりますので、事業開始から償
還の終了年度までを単純に平均した場合に年間約 5,400万という実質負担額を試算して御説明
を申し上げているところでございます。
〇6番議員(古木健一)
現在、ちょうど加世田市時代とは違いまして、また新たにですよねも
う 1回今申請をし直しているということでありましたが、もう 1期計画分だけでですよね申請
していくのか。当時は万世を含めた所までのですね計画もありましたが、それはもうはるかか
なたのことだということでありましたけど、ただ計画上は万世地区とか、益山地区とか、そう
いうのも出した形での計画申請をされるのか。もう今説明いただいているそのもう 1期分だけ
の申請ということでなされるのか。そのことを質問いたします。
〇建設部長(山下和隆)
この公共下水道の内容につきましては、昨日市長の方からも答弁さし
てもらいましたが、整備期間が多岐に、25年という期間にわたることと、合併時の申合せでも
ございましたけれども、この全体の公共下水道で整備する区域は 680ヘクタールと基本計画で
は定めてございますが、実質的な公共下水道整備はただ今申し上げました加世田 1期のみを申
請をしているということになります。現在見直し作業を行っている部分につきましては、加世
田地区は約 460ヘクタールぐらいあったと思うんですが、川畑地区が入り、益山の陣地区が入
った一部でございましたけれども、これらについて加世田地区として管路の整備計画等をして
おりましたが、現在見直しで 214ヘクタール、加世田 1期に限っての管路計画等を見直し中で
ございまして、基本的に先ほど申し上げました事業費よりも、若干といいますか、相当この事
業費が縮小される見込みでございますんで、今後の計画についてはこの加世田 1期のみをもっ
て申請をしていきたいというふうに考えているところでございます。
〇6番議員(古木健一)
今「見直しもしながらですね申請している。」ということでありまし
たけど、これは意見ですが、終末処理場がですよねどうしても川を渡らなくちゃいけないのか
どうかですよね。そういったことも、もう検討の余地はないのかもしれませんけど、どうして
も川を渡る必要があるのかどうか。場合によっては、地域が大体限定されてきましたので、ひ
ょっとしたらイケダパンがあった跡地でもですよね、あの辺ではだめなのかなあという思いも
しましたので、多分川を渡ることにお金も大分掛かってくるんじゃないかなと思いますので、
検討の余地があれば、御検討をいただきたいと思います。
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13、南さつま市の健全経営について、行政改革大綱は今度確定しましたし、南さつま市補助
金等の交付金基準が策定されましたので、このことを基本に財政健全化計画、集中改革プラン
の策定を早急に行い、がけっ縁に立っている心境で後世のために聖域なき改革を喫緊の課題と
して今後取り組んでいく必要があるわけですが、そこで本市の置かれた状況を認識する上で質
問いたします。①平成17年度の本市の経常収支比率が全国777市、いわゆるこれは 3月末現在
の数字ですが、この777市の中でワースト1位が夕張市の13.4パーセント、南さつま市は 105.3
パーセントで10位となっております。平成16年度の決算において笠沙町が 106.6パーセント、
大浦町が 105.6パーセント、金峰町が 102.2パーセント、坊津町が 101.8パーセント、加世田
市が 101.7パー セントでありましたので、昨日から今日にかけての市長の答弁にもありまし
たように、今、本市は財政的には大変硬直化しており、このことが何か合併したことの要因に
よるものではないと。現状を寄せ集めたらこうなっているんだという趣旨の答弁をいただきま
したが、じゃあ今後これから数年ですね大体予測値としてはどういう予測値であるのか。また、
対応策等はどういうふうに考えているのかが質問の 1点であります。②2005年10月 1日現在の
国勢調査の基本集計結果によりますと、県下72市町村で減少率が最大は坊津町で11.7パーセン
ト、3位に大浦町が10.5パーセント、4位に笠沙町が10.2パーセント、金峰町は 4.4パーセント
で39位、加世田市は 2.8パーセントで51位でありました。高齢化率は県全体で24.8パーセント
で、市町村別では、笠沙町が46.3パーセント、大浦町は43.7パーセント、坊津町は42.2パーセ
ントの順であります。このような 現状を踏まえた本市の振興策を伺います。③、具体的にな
りますが、自主財源を増やす政策あるいは税収を高める政策を総合振興計画にどのように盛り
込んでいくのか。見解を伺います。④納税をすることの社会性と意義、必要性を高める施策を
とる考えはありませんか。見解を伺います。例として申し上げるんですが、戦後しばらく農業
振興のために堆肥検査というのがありました。そして表彰制度がありましたが、納税意識を高
め、納税の社会的評価を高めるためにいわゆる、例えば、部門別の高額納税者とか、あるいは
苦しい中でも経営努力により納税をしている会社とか、団体とか、個人とか、こういったこと
をですね評価する制度はできないものか伺います。取りあえず。
〇財政課長(山口力三)
それでは、私の方からは第 1点目の経常収支比率について、これから
数年の予測値と対応策についてお答え申し上げます。平成17年度決算統計における経常収支比
率は 105.3パーセントと非常に高い数値を示しております。この数値は、前年度の平成16年度
における旧 1市 4町の単純合算による経常収支比率が 102.8パーセントであったことから、単
純に比較しても 2.5ポイトンの増となっているところでございます。増となった要因でござい
ますが、平成17年度におきましては年度途中の合併であったことから、新市の予算は旧市町の
施策を引き継ぐ形での予算組みであったことに加え、行政改革等による人件費の削減や普通建
設事業の抑制による公債費の縮減などができなかったこと。さらに経常的な物件費の削減など
基本的な見直しが実施されなかったところであります。経常収支比率の今後についてでありま
- 261 -
すが、現在平成18年度予算の執行段階であり、本年度の決算がどのような状況になるか。また、
経常収支比率がどの程度になるかは現段階では予測のつかないところであります。また、これ
から数年の数値についても予測は難しいところでございます。今後につきましては、策定いた
しました行政改革大綱の趣旨に基づき定員適正化計画や財政健全化計画による人員の適正配置、
退職者に対する新規採用者の抑制による人件費の削減や経常的な物件費の削減、補助金等の見
直しによる削減のほか、普通建設事業の抑制による公債費の削減、併せて地方債残高の縮減な
ど各種の対策を講じながら財政の健全化に努めて参りたいと考えているところでございます。
〇市長(川野信男)
答弁申し上げます。人口減少率大きいじゃないか。あるいは、また、高齢
化率大変高いじゃないか。これを踏まえて、こうした現状を踏まえて振興策をどういうふうに
考えるかということでございます。本市におきます人口減少率と高齢化率、その要因及び今後
の対応についてでございますけれども、昨年行われました国勢調査における本市の人口減少率
につきましては先ほど質問者の方からもお話があったわけでございます。過去の国勢調査の 5
年ごとの人口減少率を見ましても平成 2年から平成 7年の 1市 5町における人口減少率という
のは 4.7パーセント、平成 7年から平成12年が約 4.1パーセント、そして今回の平成12年から
平成17年が 5.2パーセントというようにほんとにこれまで非常に高い減少率を示しておるわけ
でございます。また、今後これから10年後、平成27年の人口につきましては 3万 6,489人と予
測がされておる状況でございます。また、高齢化率でございますけれども、これにつきまして
も現在33.6パーセントとなっておりますが、国の現在の数字が20.0パーセント、県の24.8パー
セントと比較いたしましても本市の場合は非常に速いスピードで高齢化が進んでおる状況でご
ざいます。このように本市の場合は県内でも非常に高い人口減少率と非常に高い高齢化率とい
う 2つのマイナス要因を併せ持っておりますので、現在策定中の市の総合振興計画におきまし
てもこれからの少子化、高齢化に対する対策を今後10年間の本市のまちづくりを行う上での重
要な課題ととらえておるところでございます。また、これらのまちづくりにおきましてはこの
ような人口減少社会に十分に配慮したまちづくりを行っていかなければならないと、こういう
ふうに思っておるところでございます。それから、もう 1つは、納税をすることの社会性の意
義を高めるべきだというようなことだったかと思います。申告制度の下で課税の公平性を図っ
ていくためには国民一人ひとりが租税に対する正しい理解を持つことが何よりも重要なことで
ございます。その一環といたしまして次代を担う児童・生徒に対しまして租税の意義、納税の
意義等について学校教育の場で十分理解してもらうということが肝要であるとの考えから、教
育関係機関及び国税・地方税関係機関等が協力をいたしまして租税教育推進のための環境を整
備するということを目的として租税教育推進協議会というものが設立をされておるわけでござ
います。この推進協議会は、将来の納税者としての我が国を担う児童・生徒が税の意義や役割
を十分認識するように各種事業を行うことを基本的な目的として、関係機関等が密接な連携を
図りながら一致協力して児童・生徒に対して租税教育を推進をいたしておる状況でございます。
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こうした組織を活用しながら今後とも市民が租税に対する認識、意義を十分理解してもらうよ
うな努力もいたして参りたいと、斯様に考えておるところでございます。
〇企画政策部長(上野哲郎)
まず 3点目の総合振興計画に具体的に自主財源を増やす政策、税
収を高める政策を盛り込む考えはないかというようなことでございます。今現在総合振興計画
策定中でございますけども、その中の行財政の効率化を目指したまちづくりの中の財政の健全
化あるいは財政基盤の強化の中で「市税については、課税客体の的確な把握と公平・公正な課
税に努め、市民の納税意識の高揚と収納率のより一層の向上を図り、安定した自主財源の確保
に努める。また、新たな自主財源の確保についてもその検討を進める。」というような文言を
用いたいというふうに考えております。また、11月に策定されました行政改革大綱の中では、
この改革の具体的な取組みについて新たな産業の創造や地場産業の振興等により市税の増収を
図りますとともに、収納率のより一層の向上を図ることとし、今後集中改革プランをはじめと
いたします各種改革プログラムにおいて方策を検討していくこととしております。それから、
最後の 5番目でございましたけども、市長の私的諮問機関を設置する考えはないかというよう
な。
〇議長(石井博美)
まだ質問してない。
〇6番議員(古木健一)
⑤事務管理を改革し、合理化、経費削減のシステムを構築するために
民間の有識者を中心に市長の私的諮問委員会を設置する考えはありませんかということであり
ますが、例を 2つ、例はいくつかあるんですが、例を 2つ申し上げますが、平成11年度から平
成16年度における地方税の不納欠損処理で滞納帳消しになった地方税の時効完成率は全国平均
が29.6パーセント、鹿児島県全体の時効完成率が57パーセントで59億 9,590万 7,000円です。
加世田市は時効完成率が 100パーセントで 5,236万 7,000円であります。今日ないし昨日も市
税等の徴収対策が論議されましたが、職員の方々は日夜最大の努力をされていることは理解し
ております。また、加えて保育料の滞納も大きいものがあります。これらの中でですよね併せ
て民間の手法も取り入れていったらですよねより効率的じゃないだろうかと、そういった意味
で何かこの事務システムをですよね新しく構築するためのという意味で提案しているところで
あります。また、南さつま市は支払いが遅いという話が一部あります。例として申し上げます
が、支出負担行為決議書あるいは事業完了等によってですね請求書を提出し、支出命令書にて
支払う方法と支出負担行為決議書兼支出命令書による支払うこの 2つの方法がありますが、支
出命令書又は支出負担行為決議書兼支出命令書に関係書類を添えて、支出命令が本市の場合は
助役に発せられて、通常の支払いは助役の審査後大体 3日間後ぐらいには支払いを終えておら
れるようですので、会計上の流れとしてはですね全く問題はないわけですが、いわゆるいくつ
かの問題点があるようですが、 1つの問題点を申し上げるとですよね、いわゆる業者の方が持
ってこられたのにいわゆる納品日とかですよね、請求日が入ってない。いわゆるそこの事務所
の所管課でですよねいわゆる受付日を押して、それでこう発してるわけですね。ですから、受
- 263 -
付日から発したものに関しては今の流れでですよねやっていきますので、問題ないんですが、
職員の引き出しの中にですよね数日間止まってるケース等があるようですので、こういったこ
とで事務の流れをですよねよりよくするために諮問委員会を設ける考えはないかという質問の
趣旨であります。
〇市長(川野信男)
私的諮問委員会と言うんでしょうか、そういうものを設置をしたらという
ようなお尋ねでございます。行政改革につきましては、行政改革大綱あるいは集中行革プラン
等をはじめとする改革プログラム、これにつきましては識見を有する方や市民の代表の方々で
構成する行政改革推進委員会を設置をいたしまして必要な事項の調査、審議、あるいは、また、
意見等をいただくことにいたしておるわけでございます。こうした委員会の中でそのようなこ
とについてもいろいろ意見等をいただくあるいはチェック等もいただくと、こういうことにな
るかと、こういうふうに思っておりますので、改めて別途私的諮問委員会を設置するという考
え方は持っておりませんが、こうした委員会がおっしゃるような機能を十分発揮できるような
体制づくり、こういうものは考えていきたいと、こういうふうに思っております。
〇6番議員(古木健一)
先般行政調査で羽咋市に行ってきましたけど、羽咋市は職員適正化計
画で平成 9年度 330人をですね平成14年度は 296人、平成20年度には 257、この 257人を達成
したためですね、平成22年度を目標とする 232人にまた設定し直しております。係制度を廃止
してグループ制にしております。また、行政が厳しいということで市長の報酬を10パーセント
カット、助役、教育長は 5パーセント、一般職員は 2パーセントカット、期末手当を市長は30
パーセント、助役は20パーセント、教育長は10パーセント、管理職手当を30パーセントカット
と、あるいは能力主義、実績主義による人事制度のシステムの構築とか、それから議会にあっ
てもですね独自に平成 9年度議員定数が20人であったものを18人に、平成17年度は18人を16人
にやっているというようなことであります。それから、岐阜県の高山市は2005年 2月に 2町 7
村を編入合併しましたけど、全国で面積が最大になったわけですが、この中で職員の削減率は
32パーセントと。それから、学校を除く全施設を対象に指定管理者制度の導入によって、いわ
ゆる上水道事業までもう指定管理者制度にしていると、このようなことであります。勧奨退職
制度を変更して早期退職の対象年齢を50歳以上から30歳以上に引き下げた上で退職手当を上積
みして2005年度中には計画どおり 100人の純減を達成したと。退職手当を除く人件費は 6億
8,000万円が減少したと。仕事と人員にメスを入れた結果、固定費が一般財源に占める割合を
示す経常収支比率は2004年度の85.7パーセントから2005年度には12ポイント低下して健全さの
目安とされる80パーセントを下回る73.7パーセントに改善したと。職員数は今後 4年間でさら
に 300人を減らす計画であると。後の世代の方が選択できる余力を残すために行革の手綱を緩
める考えはないと、このようなことが考え方でありました。最後になりますが、現在の企画力
と財政力の中でですね最大最良の予算、施策を組んでおられますが、議会で十分論議されずに
ですねもし素通りしたら予算の執行効果は半減します。いわゆる蓬と餅米のままではですねお
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いしい蓬餅にはならないわけであります。議会という臼であらゆる角度から杵で練られてこそ
ですね有効で最良の予算が実効あるものになると考えております。ちょうど合併して議会も 1
年ですが、金峰とか、大浦、笠沙、坊津地区から選出された議員の方々の意見ではですね、ど
うも南さつま市になってから案件に対する資料が、当局からの資料が少ないと。今まで 4町の
議会では提案の資料説明が十分であったので、事業内容そのものを聴く質問はなかったと、こ
のようなことをば控室等で聴くわけですが、執行機関と私たち議会は車の両輪とも言われます
ので、開かれた議会・議員活動に御理解をいただいてですね、ぜひ今後の政策がですよねお互
いに両輪で進んでいきますように、いろいろと下水道事業の問題も論議しましたが、ただこう
ここでこうやって質疑するだけではですよねなかなか隔靴掻痒でですよね、あと一歩ピンとこ
ない部分が、能力の問題もありまして、ないわけですが、そういったものはできましたらです
ね25年間の細かな資料も説明していただいてですよね、こうやって数字を見る形で説明いただ
ければもっと納得しやすいのかなと考えておりますので、ぜひ当局の方から積極的にですよね、
これからの南さつま市づくりのために資料等については積極的に開示していただいて、下水道
事業だけじゃないんですが、共通理解が得られるようにお願いいたします。
〇議長(石井博美)
質問時間を超えておりますので、速やかに質問を願います。
〇6番議員(古木健一)
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
終わります。
これより休憩いたします。再開を午後 3時45分とします。
休憩
午後
3時28分
再開
午後
3時44分
再開します。
次に、鳥居亮幸議員の発言を許可します。
[鳥居亮幸議員
〇15番議員(鳥居亮幸)
一般質問席]
午後
3時44分
多くの市民の皆さんが現在と将来の暮らしに大きな不安を持ち、閉
塞感を感じておられる現状であります。それは日本の政治の状況が世界の他のどの国にも類例
のない 3つの大きな異常があることが、その特筆があることが原因であります。その 1つは過
去の侵略戦争を正常化する異常、2つ目、アメリカ言いなりの政治の異常、3、ルールのない極
端な大企業中心の異常、これが極端にまで膨れ上がり、日本の前途を危ういものにしていると
ころであります。この状況の行き詰まりの打開の道は、 3つの異常の歪みを根本からメスを入
れる。それを正す改革を進めることにあります。歴史的にも新しい政治の転換を切実に市民も
求めている時であると考えます。新しい住民本位の暮らしを守る真の改革が望まれております。
私は、反戦平和を貫き、戦前から命懸けで国民主権の旗を掲げてきた歴史を持つ日本共産党の
議員として、また、戦後は、戦争の反省から生まれた憲法、教育基本法を暮らしに活かす住民
本位の政治を目指す日本共産党の議員として住民の皆さんの切実な要求を取り上げ一般質問を
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いたします。誠意のある回答をまずもってお願いいたします。第 1は身体障害者福祉に対する
対策についてであります。国の社会保障費の削減が進み、いわゆる構造改革の名によって福祉
の削減、負担増が進められ、社会的に弱い人たちの暮らしをますます困難にし、いわゆるいじ
め政策が進んでおります。今、地方自治体に迫られているのは、国の言いなりの政治を進める
のか。それとも地方自治法に規定された住民、福祉、健康を守る本来の地方自治体の責務を果
たすか。この 2のつの道の選択が迫られていると考えるわけであります。これまでの議論にお
いて国も、地方も借金が多い。そのことをあたかも自然現象のような論議がなされてきている
と私は思います。かつてない財政破綻の原因というのは財界中心の政府の自分たちの大失政の
結果であります。これを逆手にとって国民を痛めつける政治を押しつける。そして脅しに使っ
ている。これをメスを入れて改革を行わなければ、財政危機も解消することもできず、社会保
障の財源もつくれないことは明らかであります。借金は、自然災害ではなく、このような大失
政の責任であるということをまず明らかにしなければならないと思います。年金、社会保障の
財源のためと称して消費税が導入されました。この16年間に 148兆円の消費税が使われました。
同期の法人税を見てみますとほぼ同額の 145兆円が減税が、大企業減税が行われております。
したがって、福祉、年金の財源どころか、大企業の減税に使われてきていた。その結果が年が
進めば進むほど負担が増える。弱者にいじめの政治が進む、そういう結果が進んできたという
ことを明らかに物語っているのではないでしょうか。本市においても議会でも、 3月議会では
答弁がありましたが、政府の悪政により住民の負担はますます大きくなっております。04年の
1月は所得税の配偶者特別控除の廃止、05年 1月、所得税の公的年金控除の縮小、老年者控除
の廃止、05年 6月は住民税の配偶者特別控除の廃止、06年 1月、所得税の定率減税の半減、06
年の 6月、住民税の定率減税の半減、老齢者控除の廃止、07年 1月には所得税の定率減税の全
廃、07年 6月は住民税の定率減税の全廃、さらには消費税の増税ということをアドバルーンを
上げるに至っております。このような状況を根本的に解決するにはやはりかつてないこの財政
破綻の原因を根本からメスを入れる。その国民の大きな運動が必要であります。国と地方の借
金は、このように大きな国民の負担があるにもかかわらず、国内総生産(GDP)に対する借
金の比率を見てみますと、1990年59パーセント、2000年には 125パーセント、2005年において
は 150パーセントというこのような借金の増大が続いているわけであります。このような背景
をメスを入れることによって地方の住民の暮らし、福祉を守る本来の地方政治が行われるとい
うことが今必要ではないでしょうか。私が第 1点でお尋ねいたしますのは、福祉、健康を守る
と規定された地方自治法の本来の市の責務を果たす。その決意を市長が持っておられるかどう
かをお聴かせいただきたいのが 1点であります。次に、②障害者自立支援法の制定により市主
体のメニューや利用者負担、これを自主的に決定できますところの地域生活支援事業、この推
進に当たっての態度であります。コミュニケーション支援事業、移動支援事業、地域活動支援
センター等の利用者の負担の軽減、無料化を進めるお考えはないでしょうか。③障害者の程度
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区分の認定に当たりまして大変難しい面があると思います。知的障害者等の障害区分が適正に
事実に即して判定されているかどうか。判定されていないおそれはないのかをお尋ねいたしま
す。④社会保障費の削減のために応益負担が持ち込まれました。これは福祉ではなく、応益負
担という弱い者いじめそのものであります。この制度を撤回をさせ、憲法25条に明記している
生存権が活かされる当たり前の市民生活ができる市政を築く努力をするお考えはあるか。お尋
ねをいたします。市内においても通所作業所に週 2日、隔週土曜日行かれる方も本来 0であっ
たものが、月 1万 2,000円とか、 2万 4,000円も負担が掛かるようになりました。精神障害者
のデイサービスにつきましても週 2回で 2万 5,000円と、こういうの掛かるようになった。こ
れはまさに弱い者いじめの典型ではないでしょうか。こういう国の悪政から住民の福祉を守る
こと、これが市政の第 1の責任になるのではないかということを考えまして質問をいたしたと
ころでございます。
第 2、誰でも安心できる介護制度への改善について、 4月からの介護保険制度の全面改定に、
全面実施において要介護 1以下の軽度の高齢者は原則として車椅子や介護ベッドなどの貸与が
受けられないということで、経過措置も 9月までと言われております。基本動作ができない状
態であるのに支給対象とならない。そういう問題が各地で発生いたしました。厚生労働省は軽
度者に係わる福祉用具貸与の取扱い及び利用の事例調査というのを行っております。今年 8月
には福祉用具を一律に回収しないよう自治体に求めていったわけでありますけれども、その判
断の方法、検討、これを迫られて、県に対するいろんなアンケートも行っているという状況で
あります。「これまで苦情が寄せられていない。」という答弁でありましたが、軽度者からの介
護サービスの取り上げや家族介護を要求するようなサービスの低下、これらの発生がないよう
な行政指導対策はお考えがあるのか。お尋ねします。次に、②要介護認定を受けましても、要
支援 1・2、要介護 1・2の人たちがケアプランを作ってもらえずにたらい回しをされる。そし
て成作してもらえない。そういう人たちがメディアでも取り上げられております。「ケアマネ
難民」と言うそうであります。このようなことは誠に人権侵害で権利侵害の事例であり、許す
ことはできないと考えます。本市においてはまだそういう事態がないということでありますけ
れども、これらについての本市の体制というものは万全になっているのか。対策についてお尋
ねをいたします。③軽度の方々に限らず、保険料、利用料の今年度の減免申請事例はありまし
たか。その制度をもっと拡充をして、国の示す減免の事例でなくて、市独自の制度へ拡充して
いくといういわゆる負担軽減策、また、現在あるその制度の周知徹底対策についてどのように
されておられるか。お尋ねいたします。
第 3、武力攻撃事態等における市国民保護協議会についてお尋ねします。12月 8日は太平洋
戦争が始まり、真珠湾攻撃が行われた日であります。アメリカの引き起こす戦争に自衛隊を海
外に派兵することを含め住民に対する協力体制をつくろうと狙っているこの武力攻撃事態法に
基づく協議会の避難訓練などは、計画などは憲法違反であります。具体的な構成、協議内容に
- 267 -
ついてお聴かせいただきたいと思います。また、この会議は公開にされるのかどうか。住民に
事前に知らせるというようなものであるのかどうかをお尋ねいたします。また、憲法を守る立
場から自然災害対策に限定をするというお考えはないか。お尋ねいたします。
第 4、多重債務への行政対応についてお尋ねいたします。現在国民生活の困窮の背景に多重
債務者があります、多重債務の事例が多くあります。格差社会の広がり、低賃金、低年金、不
安定雇用など多くの人たちが借金を抱えている状況であります。市民税、家賃、保育料等の滞
納解決についてもこれらが原因が潜んでいる場合があります。納税意識の喚起だけでは限界が
あり、滞納の背景にあるこの多重債務問題を行政として積極的に取り組む必要があるのではな
いかと思います。多くの債務者は最初は五、六万円から始まっております。大手消費者金融の
罰則のない利息制限法の20パーセントを守らずに、罰則の29.2パーセントに限りなく近い金利
で営業するがために生活の破壊、払い過ぎの場合などが見られます。これらが各種の税の滞納
を生み出しているという現象もあります。多重債務者の相談を受けた場合に弁護士や司法書士
会を紹介する。そういうことに留まらずに、その後の状況の把握、その人の生き方そのものを
変えるという活動をしているそのような団体と協力しながら解決まで取り組む体制づくりが必
要ではないか。このことが収納率の向上に寄与すると考えるわけであります。奄美市において
は、国保税などの滞納を一元化して、関係各課が連携し、相談者の生活全体を把握し、最後ま
でしっかりと把握している。そのような解決に当たっていると、こういうふうに報道されてお
ります。このように事例を調査研究して実施するお考えはないかどうかをお尋ねいたします。
第 5、保育料の減免についてお尋ねします。平成 7年 3月の厚生省児童家庭局企画課長の通
知というのがありますが、これに基づけば「親の失業と前年比の収入が減少した場合など自治
体の長の承認において保育料の減免を図ることができる。」とあります。これを利用したいわ
ゆる特殊な人たちへの減免を図るお考えはないでしょうか。 3月議会では「 3年間で調整する。
徴収基準は基準額も統一していく。一般財源も充当しているんだ。」ということを言われまし
た。大分市においては保険料減免取扱要綱に基づいて減免区分を改善しております。前年に比
べて収入が減少した場合に保育料の減免ができると、災害の場合も同じでありますが、収入が
70パーセント以下に減少した場合は、その階層区分を該当年度にするというようなこういう在
り方をしております。本市でも減免を図るお考えはありませんか。
6、世界の宝、教育基本法の改悪阻止についてお尋ねします。戦争の痛切な反省から作られ
ました「教育を国家が支配することのないように不当な支配に服することなく」などを削除して
戦争に再び参加できる、参加する子供を再び育てようとする教育基本改悪、これを許さないよ
うに政府に要請するお考えはありませんか。世界の宝、教育基本法の 1つの例としてフィンラ
ンドの教育改革があります。国際的な学力調査においては連続世界一と、その教育が注目され
ておりますが、これは日本の教育基本法が参考にされたと言われます。教育基本法は、人格の
完成を目指す教育、一人ひとりの人間としての成長を願う精神が活かされている。このように
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言われております。今求められているのは子どもの権利条約など人類共通の原理とも合致する。
世界でもその価値が注目されている今の教育基本法を活かして子供たちの明るい未来を開くた
めに大人が責任を持つ時ではないでしょうか。特徴としては、子供の競争主義を教育から一掃
した。義務教育の 9年間においては他人との比較をするテストは行わないということです。フ
ィンランドにおいてであります。学習とは子供が自ら知識を求め探求していくこと、こういう
ふうにとらえられ、それを助けることが教育だとされております。習熟度の学級編制は既に完
全に廃止され、それに代わって助け合いながら学び合うという教育への改革が行われました。
子供に分かるまで教える教育、競争ではなく、助け合う教育、この当たり前のことが世界一の
高い学力を生み出しているのであります。もう 1つは学校と先生の自由と自主・自立性を尊重
しているということであります。学校の先生は教育の専門家として非常に尊重され、行政の活
動は、教師の管理ではなくて、教師が発達することを支援する。こういうことが重心に置かれ
ております。自由な空間の中でこそ教育は輝くということを示しており、教育条件の整備とい
う本来のなすべき分野で行政がその責任を果たしているということを実践をしております。義
務教育はもとより、高校、専門学校、大学まですべて無償とされて教育の機会均等というのが
保障されている。こういうところも日本の教育基本法から学んでいった 1つの事例であると思
います。現在緊迫した状況でありますけれども、多くの皆さんが「やらせ問題とか、まだ審議
が十分尽くされていない。なぜ変えるのか。」という声がある中で、このような悪政を許さな
い要請をすることが必要であると考えるわけであります。
7、コミュニティバス並びに定住促進についてお尋ねいたします。合併をした富山県射水市
におきましてはそれぞれのバス網を活かしたコミュニティバス網を、全市を網羅したバス網を
構築しております。合併後の一体感を図るために平成19年 4月から本格運行を目指し、全市を
網羅するコミュニティバスを実証運転をしております。狭い道路でも通行できる市全体を網羅
したコミュニティバスということがどこでも安心して住めるということになっていくのではな
いかと思います。もちろん市の状況も、背景も、また、国鉄が走っている。そういうことも全
然違うわけでありますが、これらの先進を検討していくお考えはないでしょうか。また、市内
どこでも住める定住促進の住まいづくりでは、羽咋市においては平成18年から住まいづくり奨
励交付事業というものを実施しております。住まいづくりを進めるためにA型、B型、C型と、
新築する場合は60万、中古の家を買う場合は30万、それぞれのランクを付けておりますが、本
市においてもどこでも安心して住まいづくりができる地区ごとの工夫をしたこれらの奨励交付
金ということで定住促進を図るお考えはないのか。お尋ねします。
8、防災対策について、内水排水や豪雨、地震被害防止対策についてでありますが、強制排
水などが対策もとられているところでありますが、地域ごとの洪水ハザード防災マップ、分か
りやすい、人々に分かるこのようなマップの作成と配布のお考えはありませんか。富山県の射
水市におきましては高潮マップもできておりますが、早目の避難があなたの命を救う。洪水ハ
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ザードマップ、地区ごとに作り、避難場所をはじめ、連絡方法、分かりやすく記載した地図入
りを各家庭で目に付く所に貼り出すという対策であります。
第 9、児童の心身ともに健康な体制づくりであります。児童・生徒のいじめの解決の対策に
つきましては、これまでの議論で解明した所は省略いたします。いじめ問題につきましては、
学校教育における過度な競争が子供に序列を付ける。子供に強いストレスを生む。そういうよ
うな背景があるのではないでしょうか。話し合い、討論、人の意見を聴く。自分の意見を述べ
る。みんなで決めて守っていく。そのような子供同士の、いわゆる子供同士の解決力、集団に
よる解決、また、先生方は多忙な中でばらばらに管理された状況にありますが、このようなこ
とでなくて、一体化して、一人の先生の責任にするということなく、全体として、教師集団と
してこれを対処するということがなければ真の解決はないんじゃないかというふうに考えます。
このようないじめの件数の多少によって評価することではなく、直ちに対応していくというよ
うなことが必要であり、このような子供同士の集団的な解決、先生方の集団的な意思統一と対
策、また、地域における意思統一ということが解決につながっていくのではないかと思います
が、その面についてお尋ねいたします。また、ゲーム機の発達によりまして子供たちのコミュ
ニケーションというものも非常になくなっておりますが、ここでは健康対策の 1つとして視力
の問題をお聴きしたいと思います。数人の子供たちが集まって黙ってゲームをしているという
ような状況を目にします。これは人と人との関係が成熟しない 1つの例でもあり、また、体自
身視力も損なう実態になっているのではないかと思います。生徒、児童の視力の実態はどうな
っているのか。また、その対策があるのか。お尋ねします。
第10、新市の市史編さん計画の構想についてであります。これは大変長期間の計画になると
思いますけれども、お考えはありますか。北元静也氏の「終わりなき旅路」という文章があり
ます。これには万世飛行場の建設に絡む史実を写真入りで残しております。こういうような近
代史の面も含めた市史を編さんをし、後世に残すというお考えはありませんか。
11、交通安全対策についてであります。カーブミラーを付ける場合に左右両面が必要な箇所
を決定方法はどのようになされておられるのか。加世田電子の会社の入口の道路は大変危険で
ありますが、一方しか付いていないという状況であります。また、万世小学校の駐車場の入口
については 1つも付いていないということであります。この決定方法の基本的な考え方をお伺
いします。また、雨天時の道路が浸水していく通学路などの改善の要求はないのか。そのよう
な箇所についての改善防止対策の考えをお尋ねしたいと思います。
第12、地産地消のまちづくりについて、現在取り組んでいる具体的な推進策はどういうのが
あるのか。お願いします。また、小規模の直売所が市内各所に設置されておりますが、大型農
家の育成だけではなく、家族農業を推進する意味から、また、荒廃地の防止対策にもなり、市
内の産地直売所の設置について用地の確保、農家の組織化の推進など市として助成対策を行う
考えはないか。お尋ねします。
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〇市長(川野信男)
質問が多岐にわたっておりますので、私が答弁しない点につきましては、
教育長ほか関係の部・課長から答弁をいたさせます。まず私が答弁する点でございますが、大
きな 1番目の 1、2、4、それから大きい項目の 7、最後の12、この項目について私から答弁を
申し上げます。まず 1番目の(1)でございますけれども、急速な少子高齢化社会の進行、経
済の低迷と厳しい財政状況、雇用環境の変化や国民のニーズを取り巻く環境が大きく変化する
中でこれまで社会保障改革の方向性については様々な論議がなされてきたわけでございます。
第 1に年金、医療、介護福祉の諸制度の改革について、次世代育成支援や多様な働き方への対
応を視野に入れながら、他の関連施設・団体などとの連携を図りながら、生涯を通じた生活保
障の在り方の改革という観点と、第 2には給付と負担について、自助、共助、公助の適切な組
合せを図りつつ、経済や財政とのバランスがとれた見直しを行うといった 2つの視点が必要と
思われます。社会保障における負担は社会のセーフティネットとしての給付を実現するための
ものであり、給付と負担のバランスをどのように図るかが重要な視点となります。このため、
給付の見直しと効率化を図るとともに、社会保障は、現在のみならず、次世代の市民生活をも
支える基盤であることへの認識を踏まえた対応が不可欠であると思っております。したがって、
これからの社会保障改革に当たりましては、単に給付を削減して負担を抑制するといった施策
のみならず、社会連帯の視点に立ち、負担の裾野を広げる施策に取り組むことにより長期的に
見た制度の持続可能性を一層高める必要があると思われております。このような発想に立った
改革の推進により今後社会経済の構造的変化についても次に世代に向けて社会保障制度を効率
的で持続可能なものとするとともに、多様化する市民生活を支えるセーフティネットとしての
新しい社会保障、つまり21世紀型の社会保障を実現していかなければならないと思われており
ます。このような社会保障施策のうち市民生活に密着したサービスを提供する地方自治体では、
地方分権に立った見直しを進めますとともに、それに合わせて財源問題については国と地方が
役割に応じた責任と分担を明確にするよう求めていくことが必要と思われますので、住民の福
祉と健康を守ることの大切さをしっかりと位置付け、今後とも諸事業に取り組んで参りたいと
考えております。次に、1の(2)でございます。地域生活支援法に関します利用者負担の軽減
や無料化についての質問であったかと思います。障害者自立支援法第77条の規定により地域生
活支援事業を平成18年10月から実施をいたしておるところでございます。これらの事業のうち
コミュニケーション支援事業、地域活動支援センター事業、相談事業については利用料は無料
となっております。しかし、移動支援事業につきましては 1割の利用者負担をお願いをいたし
てございます。移動支援事業は、これまでの支援費制度において移動介護のサービスで提供さ
れていた事業が地域生活支援事業に移行してきた経緯や、本来この事業は公共交通機関を利用
し移動を支援するものですが、交通機関の整備が不十分な地方においては車両を活用した移動
支援となって参りますので、他の運送事業との関係などもありますことから利用者に負担を求
めざるを得ないのが事実でございます。今後利用負担の軽減や無料化などについてこれらの事
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業の利用状況等を把握しながら検討をいたして参りたいと考えております。次に、 1の 4でご
ざいます。生活権が生かされる市民生活を築く努力について考えはないかというようなことの
御質問であったかと思います。社会保障費は、現在、少子高齢化、経済状況の変化、国民の社
会保障制度に対する多様なニーズの顕在化など、将来にわたって年金、医療、介護などこのま
まで負担と給付の水準で制度を存続していけるかどうか。これが大きな岐路に立っておるとい
うふうに思っております。本来応益負担とは受けるサービスの量に応じて負担をするもので、
応能負担とは、所得、資産など個人が持つ能力に応じて負担をするというものでございます。
社会保障費は社会保険方式で運営されておる医療、年金、介護などがあります。受けるサービ
スの量に応じて負担金を支払っているが、これらの制度においても負担能力に応じて様々な軽
減措置というのも講じられておるわけでございます。また、障害福祉サービスの分野において
も税金によってサービスの運営が行われてきた分野にも社会保険的な応能負担の考えが導入さ
れてきておるわけでございます。このように公平な給付と負担は社会保障の大原則だと思って
おるところでございます。障害福祉サービスにおいてサービス提供の理念にこの応能・応益負
担の考え方が適当であるか否かについてはこれからまだまだいろんな議論がされなければなら
ないことではなかろうかとも思っております。社会情勢の変化に耐えられる社会保障制度のあ
るべき姿と、利用者、市民が納得のいく社会保障制度に付随します各種事業を実施し、また、
関係課などとの協議をしながらいい手掛かりはないか。そういうことについても検討をいたし
て参りたいと、斯様に考えておるところでございます。
次に、 7番目でございます。コミュニティバス網の構築のことについての御質問でございま
す。生活交通を検討する上で、公共交通機関がバスしかない本市にとりましては、公共交通の
確保という観点からバス路線を維持確保することは住民の日常生活を支える上において大変重
要な問題であり、また、バス路線の遠い公共交通不便地域の改善を図り、新市の一体感の醸成
や均衡ある発展を図ることも重要な課題であると、斯様に認識をいたしてございます。お尋ね
にもございましたけれども、射水市の例が御質問の中にあったわけでございますが、住民の生
活交通手段といたしましては、人口や利用形態、他の交通手段の状況などにより様々な形態に
より運行されているところでございます。本市の市域内交通の確保につきましては、合併前の
各市町により運行されておりました生活支援バスや巡回バスなどの種々の形態で運行がされて
おるわけでございます。本市の交通ネットワークを検討する中で、市外への交通手段について
は広域交通ネットワークを確保するという観点から事業者による地方バス路線により確保し、
市内の交通手段については市の運行するコミュニティバス、これは生活支援バスあるいは巡回
バスでございますけれども、これによりまして、これにより確保するという基本的な考えの下
にスクールバス等の活用を図ることとし、地域の実情に応じた効率的な運行の在り方について
現在職員によりましてプロジェクトチームをつくって調査検討が進められておるところでござ
います。また、定住促進のことについてのお尋ねもあったわけでございますが、定住につきま
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しては、若者や団塊の世代と言われる方々に限らず、住みやすい環境をつくり、また、それを
実感できるまちづくりが求められていると思っております。その定住促進につきましては地域
の活性化を図る上からも有効な手段であると考えておりますが、そのためにはハード面やソフ
ト面の各種施策が有効に機能することが必要でございます。今、市が設置しておりますスロー
ライフタウン南さつまネットワーク会議などの場における御意見等も踏まえ、これからも検討
して参りたいと考えておるところでございます。さらに現在本市では総合振興計画を策定をい
たしておる段階でございますが、市全域の均衡ある発展を目指し、地域バランスに配慮した施
策の展開にも努めて参りたいと、このように考えておるところでございます。
最後になりますけれども、12番でございます。現在南さつま市には生産農家が農産物等を直
接持込み販売している拠点的な施設といたしましては、かせだ物産センターるぴなす、JA南
さつま加世田支所のさえんばたけ、特産品加工センター四季彩館、南さつま交流センターにい
ななまる、大浦特産品販売所ふるさと館、坊津町の農産品加工販売所、笠沙恵比寿、道の駅き
んぽう木花館、金峰温泉交流の里いなほ館などがございます。一方、農産加工グループ南風や
加世田川畑の朝採りグループなど高齢者グループ、地域おこしグループ、生産農家個人、民間
等が設置している施設も市内の各地に整備されておるようでございます。御承知のように、こ
うした施設は、地元の農林水産物や加工品の販売、PRの場としてだけでなく、高齢農家や零
細農家群の換金作物の販売の場として活用がなされておるのが実情でございます。現在こうし
た拠点施設等の機能連携強化と情報の共有、発信のため、28の関係施設・団体で南さつまロマ
ンの里ネットワーク会議を組織をいたしまして定期的にニュースを発行しながらイベントや旬
の農産物等の情報等を利用者に提供している状況でございます。今後は供給側である地域の農
家群がこれらの施設を活用できるような仕組みづくりを進めるため、地域単位のきめ細かな農
業生産構造の分析などを行いながら、集団的栽培の推移や販売グループ組織化など家族的経営
を含め地域農業の活性化に努めて参りたいと考えておるところでございます。自余のことにつ
いては、教育長ほか関係の部・課長から答弁をいたさせます。
〇福祉課長(新澤康文)
私の方では、御質問が 2点ほどありましたので、お答えいたしたいと
思います。まず初めに 1の 3でございますけれども、知的障害者等の判断は適正なのかという
御質問にお答えいたします。障害者自立支援法に基づく障害区分認定は、平成16年度に障害者
の介護ニーズを判定する調査研究としまして介護保険の要介護認定基準の有効性の評価が行わ
れました。その結果、要介護認定基準は介護給付に相当するサービスの必要度を測定する上で
は障害者においても有効であると判断されたところでございます。ただし、障害者に対する支
援は、機能訓練や生活訓練、就労支援等も重要でありますことから、これらの支援の必要度の
判定には介護給付に相当するサービスの判定に用いられる調査項目とは別の項目が必要である
との報告がなされております。このため、要介護認定調査項目79項目に加え、障害者の特性を
よりきめ細やかに把握できますように知的、精神に障害のある方に対応した多動、こだわり、
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話がまとまらない。働き掛けに応じず動かないでいるなど精神面に関する項目及び調理や買物
ができるかなどの日常生活面に関係する27項目を追加した 106項目で調査が実施されておりま
す。この 106項目をコンピューターで 1次判定を行い、これに加えて調査員の面接時に聞き取
り調査をした概況調査票や医師意見書をもって審査会の時総合的に判定を行っております。障
害程度区分は透明で公平な支給決定を実現する観点から、第 1に身体障害、知的障害、精神障
害の特性を反映できるよう配慮しながら、 3障害共通の基準とすること。第 2に調査員や判定
者の主観によって左右されない客観的な基準とすること。第 3に判定プロセスと判定に当たっ
ての考慮事項を明確化することのこの 3点を基本的な考え方として示しております。今後も国
が示した基準に従いながら、調査員や判定審査医の研修を行い適正な障害程度区分が行われる
よう努力して参りたいと思います。
次に、大きな 5番目です。保育料の減免措置は考えられないのかという御質問にお答えいた
します。保育所の費用徴収の取扱いについては、「児童福祉法による保育所措置費国庫負担金
について及び児童福祉法による保育所措置費国庫負担金について通知の施行について」、この
通知により行われることとされているところですけれども、議員が申しますように、平成 7年
7月 1日以降階層区分の認定について、前年に比べ収入が減少したり、不時のやむを得ざる支
出が必要な事情により世帯の負担に著しい変動が生じ、費用負担が困難であると市町村長が認
めた場合は、当該年度の課税額を推定し、階層区分の変更を行って差し支えないという例外措
置として取り扱うよう「厚生省児童家庭局企画課長通知」があったところでございます。この
通知は階層区分の変更により保育料の負担の軽減を図るというシステムでございますけれども、
本市では南さつま市保育料徴収規則の第 4条に保育料の減免を明記しているところでございま
す。なお、保育料の減免につきましては、保育料減免申請書を市長に提出し、申請書を受理後、
その内容を詳細に調査、審査し、減免対象であると認められれば、その結果を保育料減免決定、
否決通知により当該申請者に通知することとなっております。今後も保育料減免につきまして
は本市の規則に従いまして決定して参りたいと考えております。以上です。
〇教育長(出口定昭)
6番目のことについてお答えをいたします。教育基本法について教育長
の考えを伺いたいということでございますけれども、「教育基本法は制定から60年が経過しよ
うとしております。教育基本法の改正の背景は、近年子供のモラルや学ぶ意欲の低下、家庭や
地域の教育力の低下、若者の雇用問題など深刻化しており、このような中で教育の根本に遡っ
た改革が求められ、全部改正案が11月16日には衆議院を通過し、明後日には特別委員会の採決
が実現すれば、12月15日の会期までには参議院で採決、成立する見通し」の報道もございまし
た。この改正案は、我が国の将来の教育理念の明確化や未来を切り開く教育の実現のために教
育改革国民会議や中央教育審議会等の慎重な論議を経てまとめられたものであり、衆議院を通
過していることを考えると多くの国民はこの改正案に賛成しているものと理解しております。
現在まだ国会で審議中でございますので、その経過を見守っていきたいと同時に、多くの国民
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の賛同を得ているというようなことから、教育委員会といたしましては、この改正案に異論を
唱え、反対の要請をするような考えはございません。以上です。
〇保健課長(泊
光彦)
2番目の介護制度の福祉用具の貸与についてお答えいたします。お話
がございましたとおり、10月から要介護 1以下の方につきましては原則として車椅子や特殊寝
台、移動用リフト等が貸与できなくなりました。しかし、要介護 1以下の方でも必要な方はお
られますので、画一的に利用を制限するのではなく、サービス担当者会議の意見や医師の意見
書、介護認定時の調査結果、さらにその方の生活環境等を勘案し、個別に調査等を行った上で
真に必要と認める方については利用を認めているところでございます。今後も十分な調査等を
行った上で利用の可否について決定をして参りたいと考えております。次に、③の介護保険料
の減免についてお答え申し上げます。平成18年度の介護保険料の減免につきましては、これま
で 1件、火災により 1世帯 2名の方から申請があり、本年度の納期未到来分の 6か月分につい
て全額減免を行っております。介護サービス利用料の減免につきましてはこれまでのところ該
当する申請はございません。低所得者に対する負担軽減対策につきましては高額介護サービス
費と特定入所者介護サービス費がありますが、いずれのサービスも所得段階に応じて上限額が
定められており、所得が低い方ほどその上限額が減額される仕組みになっていることから、低
所得者に対する介護サービス利用料の軽減策は十分に講じられていると思っております。また、
震災や風水害、火災等で住宅や家財又はその他の財産に著しく損害を受けた場合や生計を主と
していた方が死亡したり、心身に重大な障害を受けた場合等における介護保険料の免除につき
ましては介護保険条例と介護保険料の徴収猶予及び減免に関する規則で規定しているところで
ございまして、この制度により現段階で想定される不測の事態に対応できることから、これ以
上の制度の改正は必要ないと考えているところでございます。今後も介護保険料や介護サービ
ス利用料について相談があった場合は、こうした制度を十分説明し、申請があった段階で実態
等を調査の上決定して参りたいと、このように考えております。以上でございます。
〇地域包括支援室長(早水・雄)
御質問第 2の②の要介護認定を受けにもかかわらず、介護予
防プランを作成していない市民の存在とその事例についてをお答えいたします。介護保険制度
見直しに伴い本年度から市内に 2箇所地域包括支援センターが設置されたところであります。
地域包括支援センターにおいては、介護認定結果により要支援 1・ 2と認定された方に対し、
サービス利用の希望を確認した上で各居宅介護支援事業所と調整を図るとともに、介護予防プ
ラン作成を行っており、要介護と認定された方については従来どおり居宅介護支援事業所の方
が介護プラン作成を行っているところであります。また、介護予防プラン策定については各居
宅介護支援事業所に委託することができますが、介護支援専門員一人当たり 8件までの制限が
あるため、残りすべてと新規分については地域包括支援センターが作成することになります。
現在国の暫定措置が来年 3月まで延期されたことにより、各居宅介護支援事業所においても 8
件以上受託しているため、これについては段階的に引継ぎも行っているところであり、常に居
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宅介護支援事業所と連携を図りながら利用者に対して適切なサービス提供が行われるよう努め
ているところであります。門前払いやたらい回しといった権利侵害事例について、そのような
状況は発生していないと判断いたしております。以上でございます。
〇総務部長(當房公夫)
私の方からは大きな 3番目の市国民保護協議会に関する御質問にお答
え申し上げます。市国民保護協議会の委員の構成は、武力攻撃事態等における国民の保護のた
めの措置に関する法律、一般的に国民保護法と言っておりますが、この第40条におきまして規
定をされております。「会長は市町村長をもって充てる。また、委員は次に掲げる者のうちか
ら市町村長が任命する。」ということで、「助役、教育長、消防長又は消防吏員、指定地方行政
機関の職員、自衛隊に所属する者、県の職員、市の職員、指定公共機関又は指定地方公共機関
の役員又は職員、知識経験を有する者」と規定されております。本市におきましては助役、教
育長、市職員をはじめ、消防関係者、海上保安本部、陸上自衛隊第十二普科連隊、県の出先機
関の長、医師会、電力・交通・運輸関係者、各住民団体の代表者等にお願いすることとしてお
ります。協議会の所掌事務につきましては同法の第39条に規定されておりまして、「市長の諮
問に応じ、市の区域に係る国民の保護のための措置に関する重要事項を審議し、その重要事項
に関して市長に意見を述べること。」となっており、市における国民の保護に関する計画につ
いて諮問により審議いただくことになっております。なお、この会につきましては原則公開と
いうことになりますが、その会の開催につきましては何らかの形でその旨お知らせすることに
いたしたいと思っております。さらに自然災害計画等の内容につきまして自然災害対策に限定
すべきだというようなことでございましたが、これにつきましては同法の第35条に「市町村長
は、都道府県の国民の保護に関する規定に基づき国民の保護に関する計画を作成されなければ
ならない。」と規定されておりますので、この法に則って作成する必要があるわけでございま
す。なお、自然災害対策につきましては別途南さつま市におきましても地域防災計画で定めて
いくことになっておりますので、御理解いただきたいと思います。
〇議長(石井博美)
ここで本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめ延長いたします。
〇市民生活課長(染川勝夫)
4番と11番のロードミラーの件についてお答えいたします。まず
4番、多重債務の件でありますが、本市では消費生活相談員を委嘱いたしまして消費生活に対
する相談を受けているところでございます。その中には多重債務に関する相談もまれにありま
す。その場合、相談者には県の相談センターにある多重債務専門の相談所や弁護士による無料
の相談所等の専門家を紹介しているところでございます。生活再建に行政の対応を強めること
はできないかとのことですが、個人のプライバシー保護の観点から問題もあると思われている
ところであります。今後も市報等を活用し、消費生活相談や多重債務相談等の専門相談の案内
等の広報を継続して行い、市社会福祉協議会や今度発足しました市高齢者等保護連絡会など関
係機関と連携を図りながら多重債務の防止に図って参りたいと考えているところでございます。
次に、交通安全施設の設置についてでありますが、年度初めに交通安全協会の各支部から設
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置要望書を提出していただき、要望書を基に道路河川課、市民生活課合同で現地を回り、各支
部の希望順位や緊急性、危険性を考慮いたしまして設置しているところであります。ロードミ
ラーのダブル、シングルの判断についても、例えば、支部がシングルで要望いたしましても、
現地の状況からダブルのロードミラーの設置が必要と現地で判断した場合、ダブルのロードミ
ラーを設置するなど実際の現地の状況に応じて対応しているところでございます。以上でござ
います。
〇総務課長(塩賀千弘)
8番目の防災マップのことについてお答えいたします。防災マップの
作成につきましては、現在南さつま市地域防災計画、全体的な策定作業を行っております。こ
の計画との整合性を図りながら作成を進めていく考えであります。なお、それぞれの地域には
自主防災会という形で組織していただいているわけですが、自分たちの地域の防災マップを作
成して災害に備えている所もあります。地域の地図に避難所、危険箇所、要支援者宅などが表
示されているわけですが、各地区においてもこのような取組みもお願いしたいところでありま
すが、それには研修なども必要かと思いますので、そのような研修の場なども検討して参りた
いと考えております。以上です。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
9番目の児童・生徒のいじめ解決防止策と、それから視力の実
態と健康対策についてお答えいたします。学校ではいじめの徴候を見逃さないように全職員が
アンテナを高くして実態把握に努めているところです。また、いじめについて共通理解を図り、
全職員が一枚岩となって組織的に取り組むことが解決に向けて大切であります。それと同時に、
大人の努力だけではなく、子供たち自身が自分たちの学校をいじめのない学校にしようという
強い意志を持って取り組むことが大切であると考えております。そのためには道徳や特別活動
の授業などを通して子供たちにいじめや命の大切さについて考える機会を持ち、人権意識を育
成することが大切であると考え、すべての学校、すべての学級でいじめや命の大切さについて
の授業を実施したところでございます。また、市内の中学校では生徒集会の中で生徒会役員自
身がいじめの撲滅について生徒に呼び掛けた取組みもありました、今後はさらに児童会や生徒
会活動におけるいじめ撲滅に向けた自主的な取組みを促し、子供と教師が一体となった継続的
な取組みを期待しているところです。児童・生徒の視力の実態と健康対策についてでございま
すが、現在小・中学校で行われている視力検査は、視力 1.0以上をA、0.9から 0.7をB、0.6
から 0.3をC、0.3未満をDとする 4段階で判定しており、通知表や指導要録への記入もA、
B、C、Dで行われているところです。本市児童・生徒の視力の実態は、本年度の定期健康診
断によりますと、視力 1.0未満、つまりB、C、Dの判定を受けた児童・生徒の数の割合が小
学校で24.1パーセント、中学校で35.6パーセントとなっており、2年前と比べて小学生が約 3
パーセント、中学生が約 6パーセント増となっております。このように小・中学生とも視力低
下の傾向にあり、特に中学生の視力低下が大きい傾向にあります。また、学年が上がるにつれ
て視力低下が進む傾向にあります。一般に視力低下は成長期に入る小学校高学年から進みます。
- 277 -
その原因といたしましては、部屋の照度、テレビ等の視聴時間、パソコン、テレビゲーム等の
時間、学習、食事の時の姿勢など様々な要因が挙げられます。学校の教室の照度につきまして
は学校薬剤師が定期的に検査を行っております。また、学校では家庭と連携して早寝・早起
き・朝ごはん運動を推進して児童・生徒の基本的な生活リズムの確立に取り組んでいるところ
でございます。以上です。
〇文化課長(宿里敏裕)
私の方からは10番目の新市市史編さんの計画等についてお答えさせて
いただきたいと思います。市史、郷土史につきましては、合併前のすべての旧市町で発刊済み
であります。その発刊は、古い所で坊津町郷土史上巻の昭和44年であり、一番新しい大浦町郷
土史の平成 7年までの間に全巻が出来上がっており、その当時のそれぞれの編さん委員会の編
さん方針を基に作成されております。南さつま市は誕生してまだ 1年しか経過しておらず、市
史の編さんについてはこれからのことであり、今のところ計画はないところであります。
〇道路河川課長(樋渡千昭)
私の方からは、11番目のうちの中で雨天時に冠水する道路の排水
に対する御質問ですけれども、その状況、場所、そして原因によりまして対策も違ってきます
けれども、一般的には水の集中する箇所にグレーチングあるいは横断勾配ですね、これを、通
常 2パーセントですけど、これをきつくするというような方法も考えられますけれども、議員
の御指摘のありました市道につきましては、ちょっと現地調査をいたしました結果、11月18日
の雨の際にも路面が冠水したという市民からの連絡がありまして現地を調査しました。傘とビ
ニールが引っ掛かっていたということで、これが原因で冠水したんじゃないかと、このように
思っております。そういうことで、ここは数年前に下流の 226の交差点部分に冠水しやすい状
況を軽減するために分岐点を設けまして、そこで分散していたんですけれども、この分岐点に
物が引っ掛かったというような原因でございましたので、早急にこの対策を検討し、改善して
いきたいと、このように思っております。
〇15番議員(鳥居亮幸)
以上の答弁につきましてですね素直に市民に伝えますことを申し上
げまして質問を終わります。
〇議長(石井博美)
次に、園田
豊議員の発言を許可します。
[園田
〇11番議員(園田
豊)
豊議員
一般質問席]
午後
4時53分
3日目の18番目ということで、答弁される執行部の側、また、議員
の方々もお疲れのことだろうと思いますけれども、平成18年の最後の一般質問者といたしまし
て、市民に向けて市長がやる気と希望を起こさせるような、また、南さつま市に住んでて良か
ったと言えるような前向きな答弁があることを御期待申し上げます。それと先月、18番という
数字はですね、を背負った野球選手がメディアを賑わしたわけでありますが、極力私も今日は
直球で市長の方へ御質問申し上げたいと思いますので、市長の方も市民に期待を抱かせるよう
な大きなホームランを放つような御答弁をお願い申し上げます。それでは、 4つの事項につい
て各項目ごとに行って参りますが、18番目ということで、これまでの一般質問と重複する所も
- 278 -
ございますけれども、視点を変えた中で質問を行って参りたいと思います。まず 1点目の平成
19年度の市政に対する考え方でありますけれども、昨年度も12月議会で同じ質問を行っている
わけでありますが、昨年度の市長の答弁で合併したから財政的に余裕ができたわけではないと、
そのような認識であるというようなことで、財政的にも大変厳しい状況の中にあるというよう
なことを述べられておりますけれども、また、現実的に、これまでも一般質問の中で非常に厳
しい数字等が議論になっているわけでありますけれども、また、基本的姿勢についても「第 1
に昨年度は人の融和を図ることが大事であり、そして、また、地域の均衡ある発展を図ること
も大事な 1つである。」ということも述べておられます。初日の答弁の中で予想しなかった課
題はなかったかとの質問に対しまして、「想定外はなかった。」ということでありましたが、こ
のようなことを踏まえまして、合併後 1年を経過して平成19年度の編成時でもありますが、次
年度の市政に対する基本的な姿勢並びに重点施策についてどのようにお考えをお持ちであるの
か。まずお伺いいたします。それと、次に、今後の定住人口の増加策についてでありますが、
合併後の周辺部の人口動態は自然減が人口減少の大きな要因の 1つにもなっているわけであり
ますが、加えて市外への転居、また、市内間の転居というのも人口減に追い打ちをかけている
ということもあります。今後このような状況が続けば、先ほども申されましたが、人口 4万人
を切ることは明らかであります。今後定住人口の増加策についてですねどのようなお考えをお
持ちであるのか。また、人口減に対する歯止め策というのもどのようにお考えであるのか。ま
ずお伺いをいたします。
〇市長(川野信男)
平成19年度の市政運営の基本的な姿勢ということでございます。私は合併
後初めての本格的な予算編成を行いました本年度の施政方針の中で大きく 3つのことを申し上
げたと思っております。1つは地域の融合と一体化を進めることであり、2つ目は聖域のない行
政改革を進めることが必要である。 3つ目は新しいまちづくりの方向性を示すことである。こ
ういう 3つのことを基本として申し上げたと思っております。これらのことは本年度の市政を
運営していく中においてほぼ順調に進んできておるのではなかろうか。その中で特に地域の融
合と一体化に関しましては、これまで旧市町単位であったいくつかの団体がございます。こう
した団体もそれぞれ再編、合併等が行われております。このことはやや予想したよりも先に進
んだのかなと。もうちょっと時間がかかるのかなと思っておりましたけれども、それぞれの団
体等において再編、統合が進められております。かなり進んだと、こういうふうに思っており
ます。また、一体化の問題については、地域間の交流等を促進するための条件整備、こういう
ことについても申し上げました。ただこのことにつきましては交通網の整備をはじめといたし
まして、まだまだこれから条件整備というものを図っていかなければならないいくつかの課題
が残っておるという認識もいたしてございます。平成19年度以降につきましても計画的な事業
の実施、こういうものをば計画的に、さらにまた積極的に進めていく必要があるという認識も
持ってございます。また、聖域のない行政改革を進めるということと新しいまちづくりの方向
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性を示すこと、このことについても申し上げたわけでございますが、行政改革については本年
度策定をいたしました行政改革大綱に基づき平成19年度以降さらなる改革を進めていかなけれ
ばならないと、こういうふうに考えております。この議会でもるる議論ございました。大変厳
しい財政状況であるということ。さらに、また、新しいまちをつくるためにはどうしても行政
改革、これはもっともっと抜本的にやらなければならない。こういうような認識もいたしてご
ざいます。また、新しいまちづくりの方向性につきましては、現在策定中の市の総合振興計画
やそれぞれの行政分野ごとの個別計画に基づきまして平成19年度はいよいよ具体的な施策を展
開していくそういう年になると、こういうふうに考えております。また、重点施策の考え方あ
るいは重点施策に対する予算の使い方に対する御質問もあったわけでございますが、市民が日
常生活を営む上におきまして行政が果たさなければならない役割というのは大変多岐にわたっ
ております。また、構想や計画を立てる段階では予想し得なかった課題等もたくさん出てくる
わけでございます。社会や経済情勢の変化から予想しなかったものというものも出て参ります。
重点施策や予算の配分など、基本的には、合併前に策定いたしましたまちづくり計画、あるい
は、また、現在策定中の総合振興計画に掲げる将来像、施策の大綱など本市のまちづくりの目
標の実現に向けて計画的な事業の執行に努めなければならないと考えておりますけれども、新
しいまちづくりを行う上で、先ほど申し上げましたとおり、市が置かれておる状況の変化に伴
い新たな課題等も生じて参りますので、長期的な視点に立って柔軟かつ積極的な市政運営に努
めて参りたいと考えておるところでございます。
〇11番議員(園田
豊)
市長の方から予想した以上に地域の融和は進んだというような御答
弁もあったわけですけれども、重点施策につきましても今後市民の目線に立った、また、ニー
ズに合ったですね行政の事業の進め方というのも大事になってくるんじゃないかと思うわけで
すけれども、そうした中でですね、18年度は合併して明けての初年度ということでもあったわ
けですけれども、本年度以上にですね進めるべき、今年を踏まえた中でですね次年度に進める
べき課題というのがですね、もっと具体的に市長の方で次年度にどのようなお考えをお持ちで
あるのかですね。それから、先ほどまたいろんな部分で考え方も変えなければならない部分も
ちょこっとこうあったわけですけれども、方向転換を検討しながら進めていかなければいけな
い課題というようなものがどうであるのかですね。それと 3点目に、今申されましたけれども、
今、総合振興計画の策定中でもありますし、また、旧 1市 4町から上がりました、先日の一般
質問でもあったわけですけれども、地域別整備計画も進めなければならないと、ただ財政的な
部分もありますから。そうしたことを踏まえた中でですね、これは総合振興計画が策定しなけ
ればなかなか答弁しづらい部分もありますけれども、次年度大きくですね予算を確保して事業
の展開を図っていかなければならないというのが市長の考えの中にあるのかどうなのか。先日
の一般質問を聴いておりますと、一応もう総合振興計画を策定しなければ方向性は定まらない
ような答弁もあったわけですけれども、頭出しだけでも、公共下水道じゃありませんけれども、
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手続だけはやっていくというような、19年度はということでありましたけれども、それ以外で
ですね大きな予算を確保しなければならない事業というのがあるものかどうか。これが 3点目
ですね。それと市長も市長になられましてですね 1期目で様々なマニフェストを掲げた中で公
約を示されたわけですけれども、次年度市長としてですね公約を市民に果たしていくという役
割の中でですね公約、自らの政策的な考えの中で予算を確保して、予算の大小はありますけれ
ども、事業の展開を図っていくというものがあるのかどうなのか。この 4点についてお伺いし
ます。
〇市長(川野信男)
お答え申し上げます。先ほどの質問の中でもございましたけれども、定住
促進というのは、これはもう避けて通れないといいましょうか、これをほんとに力を入れてい
かなければいかない今の課題でございます。人口減が非常に大きくなっておりますので、これ
を具体的にどうするかということについては、スローライフタウン構想等を進めながら定住促
進、あるいは、また、この地域から人が減らないような対策というものも積極的に進めていか
なければならない課題であるというふうに思っております。本年度以上にというようなお話も
ございましたけれども、若干私が想定しておりましたことよりも財源的な状況についてはより
厳しくなったかなという感じをいたしてございます。その理由はいくつかございますけれども、
1つにはやはり国の三位一体改革に基づいて国がいろんな施策をいたしたわけでございます。
補助金も少なくなってくるとか、あるいは交付税措置についても私どもが想定したような状況
でなかったと。さらに、また、先般来議論になっておりますとおり、経常経費率でございます
とか、財政力指数、私はこの財政力指数にいたしましてもこんなに下がるのかなという感じを
しておるんです。0.26でしたか、というのは、過去のそれぞれの地域をずっとこう単純に計算
いたしましてもそんな数字になるはずはないがなという感じは持っておったんですが、出され
た数字はこういう数字でございます。こうした状況を踏まえながら新たな19年度の予算編成を
していかなければなりませんが、さらに厳しい状況である中で一体何をすればいいかというこ
とになるかと思います。再三申し上げておりますけれども、やはり新しい産業を興して財政力
というものもつけていかなければならない。しかも新しい産業と言いますのは、合併いたした
中でかなり私は今ある資源を活かすことによって何とかできる方法はあるんじゃなかろうかな
ということをば再三申し上げておるわけでございます。大地と海が共演するようなそういう施
策というものをば進めることはできないのかどうか。その 1つには、再三これも申し上げてお
りますけれども、景観、景勝の地がいっぱいありますので、これを何とか活用して産業あるい
は観光に結び付けることはできないのかどうか。さらに、また、この地域には食という素晴ら
しい物を持ってございます。それを何とか活かす方法がもっとあるじゃないかというようなこ
と。これはもう本議会でも何度か御答弁申し上げております。さらに、また、スポーツ観光と
いうことも新たにいろんなプロのキャンプが出てくるとか、いろんなことを申し上げましたけ
れども、そうしたことを進めながら、さらにスローライフタウン、これは一気にというわけに
- 281 -
はいきません。そんなにたくさんということもないかもしれません。長期的な観点に立ってそ
のことが新しい産業興しにつながってくるんじゃないか。こういうような思いもいたしてござ
いますので、そうしたことへの予算については重点的に配分をしながらやっていきたいと、こ
ういうふうに思っておるわけでございます。公約の問題でございますけれども、これは公約は
実現しなければならないわけでございます。そのための努力というものはいたします。いくつ
かございました。ただこの中でいつ実現できるかというのはまさに財政との問題でございます。
財源を確保、どういうふうにして確保するかということの知恵を出していかなければならない
と、こういうふうに思っております。さらに、また、この10か年の中で一番大きな課題という
のは何かと言いますと、これも再三当議会で議論がございましたけれども、少子化に伴います
幼稚園、保育園、小学校、中学校、これを将来どうするんだと、こういうことが私はこの10か
年の中の一番大きな課題だと、こういうふうに思っております。データによりますと、既に現
在生まれておる子供の数から想定いたしますと、学校規模の中で 6人とか、 7人とか、そうい
うような学校が、小学校が出てくる。これを果たしてどういうような運営をしていく方法を考
えるのか。また、中学校においてもそうでございます。ここらあたりがこの10か年の計画の中
で、そして、また、その計画を具体的にスタートをさせる19年度の年でございますので、十分
そうしたことを踏まえながらこれから取り組んでいきたいと、予算編成あるいは19年度の施政
方針を決めていきたいと、こういうふうに考えておるところでございます。
〇11番議員(園田
豊)
今、市長の方から答弁があったわけですけれども、いかんせんもう
財政的な部分と並行しながら今後の政策は進めていかなければならないと、厳しい状況である
というような趣旨の答弁であろうと思うわけですけれども、やはりですね先ほどの古木議員の
中でもありましたけれども、今現在ですね公共下水道も進めて、次年度以降大きなプロジェク
トになるだろうと思いますけれども、私は先ほど古木議員の中で来年度の、近い将来、来年度
ぐらい計画的な部分も上がってくるのだろうかと思いますけれども、これは本南さつま市に、
先ほど一番冒頭申し上げました南さつま市に住んで良かったと言える 1つの観点の中からです
ね、納税者の、一番最後にですね行きつく先と言えば言葉は悪いですけれども、やはりこの火
葬場ですね、この火葬場の整備だけは、ほんと鹿児島市民とですね南さつま市民、そして、ま
た、枕崎市民とのですね最後の納税者にですね対する思いをですね、遂げると言ったらおかし
いですけれども、そういうような大事な施設でありますから、これだけはですねやはり早急な
対応、このことをですね合併しての効果の中でですね市民は十分私は理解してくれるんじゃな
いかと思うわけです。やはり納税者あっての市であるという観点から私はこれはもう強くです
ね市長の方でリーダーシップをとっていただきたいと思います。定住人口のことでありますけ
れども、次にですね、先般の新聞報道等でもですねこの定住人口のことがですね大きく南さつ
ま市が出てたわけですよね、県内の状況ではなくて、南さつま市の状況が出ておりまして、何
かこれは意図する所があるのかななんて思った次第なんですけれども、この中で、これはもう
- 282 -
自然減というのは致し方ないわけですけれども、そうした中でですね、これは私にとりまして
もやっぱり住みやすい所に住む。いろんな環境的な部分もあるだろうと思います。買物にしろ、
病院にしろですね、学校関係、いろんな諸々のことがあるだろうと思いますけれども、やはり
今よく言われておりますあの限界集落と申しますか、高齢化率が50パーセントを超えるような
集落で今後集落としての維持ができないというような所がもう南さつま市の 250近い集落でも
ですね出てくるだろうと思うわけです。そうした中でそこは置いとっていいというようなこれ
は考え方は市長の中にも、また、執行部の方々にもないとは思いますけれども、そうした中で
ですね、やはりこの新聞報道等を見た時に、これはやはり行政の責任としてですね周辺部をこ
のままですね置いておくことがいいことなのかどうなのか。これはやはり中心部並みにですね
ある程度のことは事業の展開を図っていかなければならないと思うわけです。そうした中で周
辺部に対するですね定住人口の増加策というものをどのようにお考えであるのか。また、中心
部は、何をしなくてもというわけじゃありませんけれども、民間的な活力の中でですね中心部
の定住人口というのは、右肩上がりで上がっていくということはなかなか厳しいですけれども、
下がっていくというような、極度なラインで下がるということは余りこう考えられないと思う
わけです。周辺部、南さつま市全体を考えた中でのですねこの定住人口の増加策というのをば
ですねどのようにお考えであるのか。それと先ほど、定住人口についてはやはりハード面、ソ
フト面あるだろうと思うわけです。一番分かりやすいのが、住宅マスタープランを作成した中
でですね今後いろんな新規の団地の造成事業とか、いろんな建設とか述べられたわけですけれ
ども、このハード面的な部分でですねどのようなお考えをお持ちであるのか。それと、また、
この定住人口のですね果たすべき役割の中でですね、住んでて良かったとなりますと、ただ住
むことにはですねやはり行政のサポートというのも必要になってくるだろうと思いますけれど
も、ソフト的な部分においてですね。この辺についてどのような御見解をお持ちであるのか。
お伺いいたします。
〇市長(川野信男)
いくつかございます。まず火葬場でございますけれども、このことについ
ては古木議員の質問でも申し上げましたが、現在検討をいたしておる段階でございます。今、
南さつま市と日置市の負担区分、これをどうするかということでの調整をいたしてございます。
どうするかと言いますのは、既にもう今はもう運用を古いのはしておりますので、そこに負担
区分というのはありますが、新たに改修をした場合に負担区分を変えるのか、変えないのか。
この議論になってくると、こういうふうに思っております。長い間運用しておる中での負担区
分を新たに変えた上で運用するのかどうかということだけがこれからの議論の課題になってお
りますが、そのことが解決できますれば、できるだけ早く事業に着工できる。土地の買収とか、
あるいは造成とか、一部ございますので、そうしたことを整備しながら対処して参りたいと、
こういうふうに思っておるところでございます。この火葬場につきましてはほんとに早い時期
から建設が望まれておった施設でございますが、いろんな地域間、川辺地域といいましょうか、
- 283 -
地域間での一部組合で共同してやろうじゃないかとか、いろんな議論が途中あったもんですか
ら、少し時間が長引いておりますけれども、そうした問題もすべて解決をいたしましたので、
あとは建設に至るだけだと、こういうふうに思っておるところでございます。また、地域の理
解、同意ということもありますが、これも地域の皆さんには十分説明をいたしてございますの
で、御理解はいただけたものと、こういうふうに認識をいたしております。次に、定住人口で
ございます。これはどうしても定住人口、今日の状況の中でこれを増やすということはもう事
実上難しいと私は思っております。総合振興計画の中でも今検討しておるものは、将来的に現
在の人口を増やすということにはなかなか難しいということでの数字を今試算をいたしており
ます。そこで定住人口につきましては、この南さつま市の定住人口をどうするかということと、
この中での地域間の均衡をどういうふうにして図るかという 2つの課題が私はあると、こうい
うような認識をいたしております。市内の定住人口を増やす方法、これはもういろんな方法を
講じなければならないと思いますが、やっぱり定住人口ということは雇用との絡みがあるんで
す。雇用機会を増やすということ。それから、生活環境の整備をする。こういう基本的なこと
をしなければ定住人口は増えないということになると思います。今朝ほども申し上げましたけ
れども、自然動態、生まれる子供の数と死ぬ数とは、生まれる数の方が少ないという、これは
もう近い将来的にもずうっとそういう状況でございます。であるとするならば社会動態、いわ
ゆるをどういうふうにして増やすかということに尽きるわけでございます。そのためには雇用
の場を確保する。企業誘致でありますとか、いろんな方策があると思います。そうした方策等
を講じながら人口を増やす方策を考えていかなければならないわけでございます。近くで言い
ますと、知覧学園がこちらに 4月に開校をすることになりますので、そのことによって、何人
になるか分かりませんけれども、人口的には増えるという結果にはつながると、その部分は増
えるという結果にはつながると、こういうふうに思っております。さらに、また、アカデミー
校の誘致等によって、これは数的にはそんな余計はございませんけれども、増やすことができ
る、誘致できましたら増やすことができるじゃないかということが 1つございます。それから、
もう 1つ、一番これからの課題と言いますのは、今、人がどういう所に流れとして移るように
なったかと言いますと、ドーナツ現象じゃなくて、逆な現象が生じつつあるということでござ
います。鹿児島市の中でも市街地の中心部に人がさらに集まるような状況というのが顕著に出
てきておるということでございます。これはなぜだということをば分析をしながら、じゃあど
うしてそういうことにならないようにこの地域を持っていくかということをば十分認識をして
いかなければならない。こういうふうに思っております。幸いにいたしまして本地域は鹿児島
市と隣接をいたしております。そのことをば活用しながら、鹿児島市にいわゆる人が移ってい
かないように、あるいは鹿児島市からもこっちに来られるように、そうした対策をいろいろ考
えていく必要がございます。さらに今御質問の中で御指摘もございましたけれども、じゃあこ
の南さつま市の中での均衡をどう図っていくかということがあると思います。そのことも鹿児
- 284 -
島市の例で申し上げましたけれども、中心部に集まろうとする傾向の中で、これをどういうふ
うにして歯止めをかけて分散的なものにするかということについては非常に難しい課題もある
かと思いますが、そのことについても十分これから議論しながら政策を考えていく必要がある
と、こういうふうに思っておるところでございます。やはり私はいつも思っておるんでござい
ますけれども、我々の所は非常に辺鄙な所なんだ。隅くじらなんだということを果たして言う
ことがいいのかどうかということでございます。もっと自分たちの地域に誇りを持ってここは
住みやすいとこなんだよと、我々の所はこういう所なんだよと、むしろそういう言い方をしな
ければ、自分たちが隅くじらと思い、自分たちは辺地だと思い、交通の便が悪いと思っておる
所に、じゃあよそからどうして来ましょうかということになるかと思います。それから、もう
1つは、やはり定住人口については、今、全国的に人口が減少する傾向にございますから、そ
うした状況の中での対応というものを考えていかなければなりませんが、地域の活性化を図る
ためには、定住人口だけじゃなくて、むしろ昼間人口をどういうふうにして増やすかというこ
とが私は大きな課題だと、こういうふうに思っております。交通事情等が良くなった状況を踏
まえますというと昼間人口を増やす施策というものをば諸々考えていく必要がある。これは合
併前の話でございましたけれども、旧加世田の場合は昼間人口の増加状況というのは県下でも
確か 2番か、 3番かという数字だったと思います。こうしたことを踏まえて昼間人口を増やす。
これはまさに私はその 1つとしてスポーツ観光ということを申し上げておるわけでございます
が、そうした施策をば積極的に導入しながら進めていくということが大事じゃないかな、こう
いうような思いをいたしておるところでございます。
〇11番議員(園田
豊)
重点的な施策の中でですね次年度以降の中で火葬場の例として申し
上げた次第でありますけれども、今の定住人口の増加策ということでですねスポーツ観光とか
諸々申されたわけですけれども、交流人口の中でですね、循環型社会の中で、そこでいろんな
ものが生み出されて、そこに定住を促すというようなこともいいだろうとは思いますけれども、
やはり最終的にはやはり自主財源を確保するわけですから、そのためにはやはり定住人口の納
税者を増やすということが、交流人口で来られた、交流で来られた方が住んでいただくという
ことが本来ならあるべき姿だろうと思いますし、こんないいまちはないというような感じで思
っていただければ最高なんですけれどもね。「隅くじら」と言われましたけれども、先般、先月
のすんくじらは、私が住んでおります笠沙でも朝 3時から並んでですね、「すんくじら」という
ネームバリューに対してですね何も違和感もないし、こう、何かこういい意味で私どもはとら
えておりますし、これはとりようだと思いますけれども。このハード面につきましてもですね、
旧加世田市におきますと県営住宅はですね県内の各地の戸数からすると割と多い方なんだろう
なと私は思っているわけなんです。旧笠沙町にしましても県営住宅はあるわけですけれども、
これは県の方も財政はものすごく厳しいだろうと思いますけれども、旧 1市 4町の中でも県営
住宅のない地域もございますし、市営住宅を今後進めるというのもまた厳しい財政状況の中で、
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各地地域別整備計画の中にはそういう建設計画を盛り込んでほしいという要望等もありますけ
れども、今後県営住宅のですね、もう最初からできないと思えばできないわけですよ。やはり
こういう要望だけはですね、そらまあ 5年後にできるかも分かりませんけれども、これは市長
としても出してはおられるだろうと思いますけれども、今後この県営住宅の考え方についても、
もしお話があればですね、していただきたいと思います。それとソフトの面のことですね、も
う今はですね現在、このままの人口動態が続いていきますと逆三角形の状態はもっと今以上に
広がってくると思うわけです。と申しますのも、やはり生産人口と申しますか、子育て世代が
どんどんどんどんこの人口動態の中で減ってくるわけです。そうした中でですねやはり南さつ
ま市に住んでて、今先ほどもありましたけれども、母子家庭、父子家庭、それから共働きとい
う家庭があるわけですよね。私なんか今子育て世代でありますから、なかなかですね、今、学
童保育とか、保育園にやってるわけなんですよ、皆さん、若い方。行かないんですよ、これは
現状として。小学校 1年生のですねどっか中間までぐらいは行くんですよ。その後は行かない
んですよ。いくら行政が行ってくださいって勧めても、子供たちが行こうとしないんですよ。
やっぱり年齢差があったり、小学校と保育園との考え方の違い、また、保育士の先生方との、
また、学校の先生方との考え方というのもありますし、そうした中でですね、市長も現実を見
られ、聴かれたら分かるだろうと思いますから、現実を踏まえた中で私は申し上げております
から、これは姶良町からですねこちらに住もうとされた方が言われたんですよ。これはほんの
先月あった話です。姶良町ではですね、これは子育て支援サポートセンターというのが行政が
やっているわけですよね。そうした中でこの働く方々を増やす意味、そして働きやすい環境を
提供というソフト面のあれで、予算が何も掛かるわけでもないわけですよ。行政がやろうとす
る姿勢を示して、それを姶良町の場合だと町民ですよね、南さつま市だと市民がどのようにと
らえて手助けをしてあげようかというようなですねこういうことも県内ではやっているわけで
す。人口が増える所はそれなりにですね生産人口を増やして、それに対応しようとする努力を
示しているわけです、行政の中でも。この南さつま市の中では今そういう、ほかの部分である
のかもしれません、私が知り得ない部分で。でも、今申し上げたこの固有名詞の中ではないわ
けですよね。今後そういう部分を踏まえた中でですね、子育て世代と申しますか、生産人口を
増やして、やはり学校の統廃合などもやっぱり問題になって、子供がいないからやはりそうい
うことも問題になっているわけですから、この辺についてですね子育てができる環境という部
分に関して再度お伺いいたしますが、どのようにお考えであるのかですね。それと、いくつか
言えばこう飛び飛びなってしまいますけれども、先ほど市長も言われましたけれども、この昼
間人口と申しますか、私もこの昼間人口という言葉はなかなかこう把握しておりませんから、
よく分かんないんですけれども、これは平成12年のですね国勢調査を基づいて市町別の通勤状
況というのがあるわけですよね。今、南さつま市で計算してみたんですけれども、この南さつ
ま市から市外へ通勤してらっしゃる方が 2,300名余りいらっしゃいます。そして市外から通勤
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していらっしゃる方が 2,000名ばかりいらっしゃいます。これは誤差はあると思います、もう
平成12年の国勢調査を基づいて作った資料ですから。そうしたときにですね鹿児島市の方へで
すね南さつま市から、これは旧金峰町と旧加世田市の数字だけで挙げますと大体 1,000名程度
の方が大坂並びに国道、県道を通じて鹿児島市に働いていらっしゃるわけです。この人口とい
うのは、行かれる数というのはですね今後やはり南さつま市に大きくですねこれは左右する数
字になってくるんじゃないかと思います。こんだけ交通事情が良くなって参りますと、鹿児島
市は以前としますと、私ども旧笠沙に住んでる者からしますと 1日がかりのまちだったんです。
それが今ほんと鹿児島市に行こうとしてもですねもう通勤圏内と、東京、首都圏に行きますと
1時間、 2時間は当たり前というような状況の中でですね、この県都鹿児島市60万人のですね
都市のベッドタウン的なですね構想というのは市長の考えの中にないものかどうか。金峰町で
は、あれはちよまる団地ですかね、ああいうのも進めてらっしゃいますけれども、民間でも今
後そういうような動きも出てくるのかどうかは分かりませんけれども、そうした中でですね市
長のこの県都鹿児島市のベッドタウン的な構想というのはですね、民間がやるにしろ、行政が
やるにしろ、そういう部分はお持ちでないのかどうか。お伺いいたします。
〇市長(川野信男)
いくつかあったと思いますが、県営住宅のことについてのお話もございま
した。県営住宅、公営住宅あるいは市営住宅なども含めて申し上げますが、方向性をまず申し
上げます。県も、公営住宅にいたしましてもだんだんだんだん縮小する傾向にございます。こ
れはなぜかと言いますと、公営住宅にいたしましても、県営住宅にいたしましても空き家がか
なり増えてきておるという実態でございます。これもなぜかということもあるかと思います。
それから、県などの公社にいたしましても 100パーセント入っておりません。これはやはり国
民がそれぞれ選択肢が大分変わってきたなということだと私は思っております。そうした中で
県営住宅をどのように、全然造らんということではないでしょうけれども、従来とはやはり違
った観点になるであろうということは想定しなければならないと、こういうふうに思っており
ます。それから、もう 1つは、これから、かつてといたしますと、いわゆる県営住宅とか、あ
るいは公営住宅とかというやり方でなくして、民間でかなり同じような条件で住宅を提供でき
るような状況が進んできておるということでございます。したがって、必ずしも、県営住宅に
限らず、そうしたいわゆる住宅政策というものをばマスタープランを作ると申しておりました
けれども、そういう中で検討はいたしたいと、こういうふうに思っておるところでございます。
それから、市外への通勤者が 1,000人ということであったかと思います。これはその人たちを
なぜ市外へ、むしろ市外、鹿児島市へ通勤することは私はむしろ奨励しておるんです。といい
ますのは、雇用の場というのはどうしても鹿児島市が多い。その鹿児島市の方に住所まで移す
んじゃなくて、ここにおるから通勤の状況が出てきておるんです。かつて私は生活のまちづく
りをしようじゃないかということを申し上げました。 1日の間にどこで時間を一番過ごすかと
言いますと夜寝る所、家でございます。その場というのが住みやすい場であれば、選択肢とし
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ては、当然にこの南さつまが生活しやすい場所であれば、そこに住所を構える方向になるじゃ
ないか。そういう環境整備というものをばしていかなければならない。こういうふうに思って
おります。今、ハーモニータウンをつくりましたけれども、あそこに入居した割合というのは、
旧市内だけではございません。そうした整備をすることによって市外からの人たちのいわゆる
定住を増やす方向にもなります。ただ問題はこの地域内だけで移動じゃ意味がないということ
なんです。他の地域、他の地域と言うと語弊がございますが、やっぱり鹿児島市を中心とした
所から定住をさせるようなそういう条件づくりというものでなければ、例えば、枕崎から増や
した、川辺から増やしたということだけでは地域経済にそんなに大きな影響はない。南さつま
の定住人口は増えたかもしらんけど、お隣は減ったということじゃ地域全体の私は活性化には
あんまりつながらない。こういう思いがいたしてございます。したがって、どうしても鹿児島
市を中心とした所、あるいはそれ以外の所から持ってくるとなると雇用の場をつくらなければ
ならないということもございますので、鹿児島市の場合は、雇用の場は鹿児島市でもいいじゃ
ないか。住まいの場はここでいいじゃないか。そういう政策をばこれから進めていく必要があ
る。じゃあそれはどういうことかと言いますと、やっぱり横断道路あるいは伊作を通ってこち
らに来る道路、そういう所の何といいましょうか、を中心としたいろんな施策をば展開をして
いくということがこれから大事じゃなかろうかと、こういうふうに思っておるところでござい
ます。それから、子育てのことについては担当部長から答弁をいたさせます。具体的に答弁す
ると思いますが、名前はいろいろあるかもしれませんけれども、いくつかの施策をとっておる
と思っております。数割合から言いますと引けを取らないんじゃないかなと思っておりますが、
姶良、加治木の方面のお話もございましたけれども、ここら辺りにつきましてはやはり鹿児島
市のベッドタウンと、こういうことでずうっと開発されてきた。このことを進めるためには何
よりもやっぱり道路の整備をどういうふうにするかということが一番の課題であると思ってお
ります。今、横断道路整備が進められつつありますけれども、この横断道路と 270号線の整備、
こちらの方を早く整備をしていく必要がある。また、この場合は逆の面も出て参ります。道路
が整備をされますと、かつては、何といいましょうか、県とか、国とか、いろんな民間の企業
の人たちがこっちに住んでおったけれども、整備をされたら通勤するようになったと。もうあ
の道路が整備されて一時は逆にそういうデータが出てきたこともありますが、そうでないよう
な、何度も言いますけれども、住みやすい地域づくりというもの、環境づくりというものをば
全体的にしていくということが大事だと、こういう認識をいたしております。
〇市民福祉部長(柴田達朗)
子育ての環境づくりをどう考えるかということだったと思います
が、現在振興計画も策定中でございますし、それから旧 1市 4町で策定いたしましたこの次世
代育成の支援行動計画、これについても現在また見直しといいますか。計画策定をしていると
ころでございます。少子化対策につきましては、基本的に健やかに子供を生み育てる環境づく
り、すくすくと子供を伸ばす環境づくり、家族が安心安全に暮らせる環境づくり、地域を担う
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若者に魅力あふれる環境づくり、こういったことを基本に、先ほど言いました次世代育成支援
行動計画の中に盛られた事業を現在実施をしているところでございます。事業内容も多岐にわ
たっておりますが、妊娠から、それからもう小学校に入るまでそれぞれの年齢に応じたいろん
な事業を実施をしているわけでございます。子供が生まれた段階で育児支援ということで子育
ての相談ですとか、それから親と子供が一緒になって遊ぶわんぱくらんど、そういった、なん
でも相談所、そういったこともしておりますし、それから、先ほど議員も言われましたが、通
常のこの保育事業もございますし、延長保育、それから放課後の健全保育ということで、放課
後の児童保育ですね、それから放課後児童クラブ、そういったものも実施をしているわけでご
ざいます。それからこの育児に対する費用についての支援というものもいろんな面で実施をさ
れているところでございます。議員が今言われましたこの子育てサポートセンターと言います
のは、私どもはこれは乳幼児の子供を支援するための施設ということで、いろんな、いつ来て
も育児相談とか、親子の遊びとか、そういうものができる施設と、そういう場所だというふう
に理解をしているところでございますが、今申し上げましたように、名前は違いますが、それ
ぞれの地区で似たようなですね事業というものを今実際実施はしているところでございます。
現在、先ほど言いましたとおり、 1市 4町で作りましたこの次世代支援行動計画をまた新たに
今現在策定中でございます。この中に国があります子育て支援センターという事業がございま
す。名称が少し違いますが、中身的には同じような事業でございまして、親子がいつでも来て
遊べる場所、それから相談を受ける場所、そういう事業でございます。これらについても現在
のこの計画の中でですね必要性とか、そういうものを見ながらですね、今後委員の皆様の御意
見を聴きながら、そういった事業についても検討していきたいと。それから、もう 1つ、子供
を預かるという意味で、24時間預かれるという意味でいきますと子供のショートステイという
事業がございますが、この事業は、乳児院ですとか、それから児童養護施設等で今まで県内の
市ではそういう事業がされているようでございますけれども、御存じのとおり、南さつま市も
来年の 4月からこの児童養護施設というのが移転をして参りましてオープンをすることになっ
ております。そういう意味からしますとこういった事業も可能性が少しはあるのかなという気
も持っているところであります。この辺の事業につきましてもですね、今先ほど言いましたこ
の計画の中で一緒にまた検討さしていただけたらというふうに思っているところでございます。
〇市長(川野信男)
今、部長が答弁申し上げましたが、実は若干答弁をしてない面がございま
すけれども、少子化対策、これは非常に大事であるということから、庁内に子どもワクワク夢
プラン会議というのを設置をいたしまして全庁的にこの取組みをいたしてございます。その中
で必要な事業、施策というものをばそれぞれ出し合って検討しておりますが、18年度におきま
しても11項目ぐらいの事業をいたしてございます。ただ現実に、何といいましょうか、それが
結果としてどういうふうになるかというのは少々時間がかかりますけれども、こうした施策を、
これはトップには相星助役をトップといたしまして会議を主催をしてこういう施策展開に当た
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っておるということだけを申し上げておきます。
〇11番議員(園田
豊)
外を見ますと日も暮れて参りました。日が暮れてくると目が冴える
人、眠くなる人いらっしゃると思いますけれども、目が冴える方で、私の質問もですねこうと
りようによってはですね、答弁のする側もいろんなとりようで答弁もあるだろうと思いますけ
れども、何とかこう分かりやすく、私も分りやすく質問いたしますので、よろしくお願いした
いと思いますけれども、この県営住宅につきましてはですね、これはもう全体的な意味で市長
は言われたと思うんですけれども、これは地域によってという言葉が僕は前置きがあると思う
んですよ。地域によって入居者が少ない所もあれば、多い所もあるだろうと思うんです。この
南さつま市においてはですね割とですね入居状況はいいんじゃないかなあと私は察するところ
だから申し上げた次第です。そういうふうに御理解いただきたいと思います。それからですね、
先ほど部長の方も言われましたけれども、子供を預かるショートステイ、それなんですよ、今
言われた。これを民間がやってるんですよ。それが子育てサポート支援センターなんですよ、
24時間。共働きで夜働くという人もいらっしゃるわけですよ。それを民間が、民間の家で預か
って泊まらしてあげると。例を挙げますと一晩が5,000円らしいです。5,000円で預かるらしい
んですよ、民間の方が。それこそ校長先生のされた方のお宅とかですね、そういう学校先生の
そういうお宅で預かってらっしゃるらしいんですよ。そこが第 2の自分のふるさとみたいな、
セカンドハウスみたいな感じで子供は喜んで行くらしいんですよ。子供にも差がありますから、
これは一概に全部が全部とは申しませんけれども、それを申し上げている次第なんですよ。だ
から、民間とタイアップした中でですね、市民と、こういうのができれば割と、自分の孫だと
いう気持ちでですね、そういう御家庭もあるんじゃないかなあと思って申し上げた次第です。
それとですね、この 1点目だけにこう時間を割くとあいですから、定住人口に関することで申
し上げたいと思うんですけれども、定住人口にですね、現人口が 4万 2,000ぐらいいるんです
けれども、私調べてみますと、本籍人口というのがですね、10月末現在でですね南さつま市に
本籍を有する人は 9万 4,517名いらっしゃるんですよね、大体人口の倍以上いらっしゃるんで
す。これは南さつま市に現住所を構えた中で本籍が別な人ということも考えればですね大体今
の人口のですね、ここの本籍を持っていらっしゃる、 3倍ぐらいいらっしゃるんだと思うわけ
なんですよ。それでも五、六万人は、この方々はですねそれこそ、市長が「スロータウン構想」
と申されますけれども、一番の予備群みたいな感じでですね、ふるさとは遠きにありて思うも
の、私はこの後に続くと思うんですよ。「されどいつの日かふるさとへ」という言葉があるん
じゃないかと思うんですよ。やはり墓がありですね、生まれた実家があるという所にはやっぱ
り哀愁の念、帰ってみたいという気持ちが、ただ先ほど市長も申されましたとおり、奥さんが
違えばなかなか帰りたがらないという現状も、その家庭によって事情が違いますから、そうい
う家庭もあるだろうと思いますけれども、やはりそういうことを踏まえればですねもう倍以上
の本籍人口を有した方がやっぱりこの南さつま市にはいらっしゃるわけですから、そういう部
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分へのですね考え方というのをどのようにお持ちであるのか。なぜこう申しますかと言います
と、さっき市長の答弁の中でですね、だったらどうしたらいいんだろうかと、御意見があった
らということだったからですね申し上げている次第ですからね、そういうふうに御理解いただ
きたいと思います。ですから、この本籍人口に対する考え方、予備群という方がいらっしゃる
わけですから、その辺のですね市長のですね秘策と申しますか、これについて、これはもう御
自分の御見解で結構ですから、秘策というのがあったら、お示しいただきたいと思います。
〇市長(川野信男)
本籍人口、今お話があったとおりかと思いますが、ふるさとを離れた方々
で本籍をそのまま残しておられる方というのは本籍に愛着を持っていらっしゃる方でございま
す。したがって、そういう方々については大変大事にする必要があると私も思っております。
そのようなことからあすなる市民というのをば募集いたしております。既に確か 500人を超し
たんでしょうかね。これは人で言いますから 500人と言いましても、家族を含めますと、 2倍
するのか、 3倍にするのか。そういう数がございます。そういう方々に定期的に情報提供をす
ることによって愛着を持っていただくと。そして、また、いずれかはお帰りをいただくと、こ
ういうことを進めるためにあすなる市民会議というものをば今募集しながらやっておるわけで
ございます。もっともっと増やさないかん。こういうふうに思っております。さらに、また、
それぞれの地域、例えば、東京であるとか、関西であるとか、東海であります。それぞれのそ
の何とか、大浦会とか、坊津会というのがございます。できるだけ私も出掛けて行って地域の
実情の報告を申し上げるとともに、今、地域はこういうことなんだというようなことをお話を
しながら、できるだけその、将来といいましょうか、帰っていただけるような環境、状況、そ
ういうものをばお話を申し上げておるわけでございます。そしてそれらのことはやはりスロー
ライフタウン構想の中とも一致してくると、こういうような認識を持っておるわけでございま
す。まずスローライフタウン構想を進めることによって、Iターンだけじゃなくして、Uター
ンも含めてできるだけこちらの方に、定住とまではいかなかっても、行ったり来たりでも結構
だと思いますけれども、そういうことを進めて参りたいというふうに考えております。
〇11番議員(園田
豊)
先日もですね、昨日の一般質問がですねまた南日本新聞の中で、南
さつま市の一般質問の状況の中でですね学校の先生方の管理職以外のですね教職員の南さつま
市内居住ということが載っていましたけれども、こういうことを聴くのもなかなかなんですけ
れども、市の職員の中でもですね定住促進を進めなければならない、また、つかさどる所にい
らっしゃるわけですから、 720名の方、そうした中で、特殊な事情のない限りはですね、やは
り南さつま市内に居住ということが、これはもう、居住権の自由というのは、これはもう国民
自らが、国民がもう誰しも、これはもううたわれている中でですね、どこへ住もうが、それは
勝手なことですけれども、やっぱり道義的・社会的な目という部分から、そういう方は余りい
らっしゃらないとは思いますけれども、そういう指導を含めた中でですね。それと前はですね
旧市町ですと、旧町ですね、定住促進条例というのがありましてですね定住を促進する条例等
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もあったわけですけれども、現在、そういう財政的な部分もあるし、いろんな考え方の中でな
いわけですけれども、先ほどもやはり古木議員の方からもありましたし、鳥居議員の方からも
ありましたけれども、行政調査で行きました折、やはり国土交通省が進めております地域の豊
かな住生活の実現に向けた地域住宅交付金制度というのがありますし、そういう部分もですね
参考になるのであればですね利用していただいてですね定住促進の一助になしていただきたい
と思います。
それで次に移りたいと思います。スクールゾーンの整備についてでありますけれども、スク
ールゾーン内の交通安全施設の整備並びにまた通学路の整備、安全広報等についての今後の対
応についてまずお伺いいたしたいと思います。
〇議長(石井博美)
〇議長(石井博美)
これより休憩します。再開を午後 6時とします。
休憩
午後
5時48分
再開
午後
5時58分
再開します。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
スクールゾーンの整備についてお答えいたしたいと思います。
スクールゾーンは、保育所、幼稚園、小学校の周辺おおむね半径 500メートル以内の地域で、
特に幼児や児童の安全を確保する必要があると各スクールゾーン委員会が判断した場合、設定
することになっております。今回市内全小学校を対象にスクールゾーン及び通学路の設定状況
等について再調査いたしましたところ、スクールゾーンは 5校で設定しておりました。通学路
につきましては全小学校で設定をしておりました。現在学校は地域と連携した不審者対策に安
全対策の重点が置かれている傾向がありますので、安心安全なまちづくりの観点からスクール
ゾーン委員会を必要に応じて設置することを各学校に指導していきたいと思います。
〇11番議員(園田
豊) 1点目でこう長時間、私ん質問も、答弁の方も長くなりまして、ちょ
っと今度はもう現実トークということでピシャリと論点を決めながら参りたいと思います。そ
れでは、スクールゾーン委員会ということであったわけですけれども、この市内のですねスク
ールゾーン委員会は今 5校あるということでありましたけれども、学校、中学校の場合はこの
スクールゾーンの定義の中にはないわけですよね。30校ある、中学校も含めた中でですね、保
育園、幼稚園等は別にいたしましてですね、ここも大事なことなんですけれども、これは親、
それからバスが送り迎えするという観点から、これは取り除かさしていただきたいと思います、
本日の場合は。そうした中でもう30校の中であと残された25校ですね、これはスクールゾーン
委員会がないということでありますから、そうした中でこの辺のですね今後の、スクールゾー
ン委員会の今後の在り方ですね、つくったから、また、それがいいという部分もあるかもしれ
ませんし、また、ないのがいい、ないということはいいということには言えないとは思うわけ
ですけれども、この辺の考え方ですね、あと25校分のですね。それから、スクールゾーンをで
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すね市として設定してあるのかどうなのかですね、スクールゾーンとしてのですね位置付けで
すね。スクールゾーンという部分が南さつま市の中でここからスクールゾーンですよというの
が設定してあるのかどうなのかですね。スクールゾーンの設定についてお伺いしたいと思いま
す。それからですね、スクールゾーンの安全標識についてお伺いしたいと思います。安全標識
と申しますと、これは道路管理者が行うべき部分が多いと思うわけです。スクールゾーン内に
は、今言っております私が、お答えいただきましたおおむね半径 500メートル範囲内のことに
限定して申し上げます、これから申し上げるのは。そうした中でですねスクールゾーン内ので
すね安全標識ですね、これはほかの市町村に行きますと学校ありと、学校ですと、ここから学
校区域内ですというような標識を立てている所もあります。これは道路管理者が設置する場合
もあります。これは国道、県道、市道ですね、それと市が独自に、教育委員会がですね、学校、
それからPTAがですね率先して学校がありますと。なぜこう申し上げますかというと、こん
だけ市長の方も交流人口の増大を、増やさなければならないと。地域の方々はこっから学校だ
と、学校があるということは認識しているんですよ。土・日は学校はないわけですけれども、
開かれた学校ということでですね土・日の学校運営というのもあるわけです。そうした中でや
はり、サッカーが来る、万世中なんかいい例だと思うんですよ。分かんないと思うんですよ、
あそこを車が走ってもですね、あそこの先に万世中学校があるなんてですね。やはり学校区域
内であるというですね標識というのはですね、こんだけ交流人口の増大をもくろんで市の行政
も進んでいるわけですから、これは最低限のですね学校が近くにあるというですね標識ぐらい
はですね、これは立てるべきだと思うんですよ。そんなに予算が掛かるもんじゃないと思うん
ですよ。これはもうPTAが率先すべきなのかもしれません。しかし、これは行政のやり得る
べきですねことだろうと私は思うんです。これについてのですね御見解があれば、御見解と申
しますか、するか、しないかですね。お伺いしたいと思います。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
スクールゾーンの設定につきましては、各学校で設定を、学校
の 500メートル以内につきまして設定をするようになっておりますので、市全体としてどこと
いうことはですね設定はしていないところです。そこで看板につきましては、学校ありの標識、
これは道路管理者が設置する標識につきましては現在のところ 7校で設置があるということで
す。それから、PTAが主体になりまして独自の看板を設置しているのが 2校であります。た
だ議員が仰せの学校がここにありますよという看板はですね各学校で設置をしているというふ
うにとらえているところですが。
〇11番議員(園田
豊)
多分益山かどっかの小学校のことを言ってらっしゃるんだろうと。
私が申し上げたのは全市的なですねやはり、さっきも申しましたとおり、こんだけ車社会の中
でですね、また、交流人口も進めている中でですねやっぱり市外から来られる方もいらっしゃ
るわけですから、それは調べてみられたら分かると思いますけれども。ほんなら例を挙げます
けれども、昨日も私は大浦を、わざわざ大浦の中へ入って、そして笠沙の方へ帰ったわけです
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けれども、これは私なんかも地域によってですねこれは見落とした部分だろうという部分でで
すね反省しなければなりませんけれども、ないんですよね、これが、笠沙、大浦に関しまして
は、学校ありというのは。多分走ってみられたら、後でお答えください。横断歩道にはですね
子供の姿でですね横断歩道ありのあれはありますけれども、学校区域であるというのは、と申
しますのもですね、やはり学校区域内ですと、これは道路交通法の中でもこれは法定速度で40
キロとか、いろいろありますし、それから駐車禁止部分というのもあるだろうと思います。こ
ういう部分をもくろんでですねやはり学校スクールゾーン内に関してはですねやはりその辺の、
交通規制とまでは言いませんけれども、ある程度のですね子供たちが安心して通えるスクール
ゾーンであるということを前提に申し上げているわけなんです。御見解があれば、お伺いした
いと思います。
〇学校教育課長(瀬戸山
武)
ただ今申し上げましたように、議員が仰せの黄色い看板に子供
の姿が載った学校ありという道路設置者が設置する標識ですね、それにつきましては、先ほど
申し上げましたように、 7校で設置があるということですが、学校の案内板というものにつき
ましてはですねそれぞれの学校の入口の方に設置があるというふうに考えているところです。
大浦中学校も三差路の、越路から入る三差路の所に大浦中学校という案内板はあるというふう
に私は確認をしているところなんですが。それから、万世中学校の方にもですね信号の手前の
所に、小さい看板ではありますが、万世中という小さな看板が出ているというふうに思ってお
ります。
〇11番議員(園田
豊)
議長、私が申し上げているのは、スクールゾーン内で、先ほど冒頭
申されましたとおり、「おおよそ500メートルがスクールゾーン」と申されましたから、500メー
トル、ここからスクールゾーンですよというようなじゃなくて、今、課長が申されたのは学校
近辺に立っているわけですから、それはもうそこずい行けば学校があるというのは校舎を見れ
ば分かるわけですから、学校があるというのはですね、もう学校近辺に立っちょるのは。もう
その看板を見るより、校舎を見たら分かるわけですから、それよりやはり 500メーター、今申
されたそういう所にですね道路設置者が、言えば県であれば、国であればですねそういうよう
な所に、これはもう申し上げます。要望でもしていただければですね、そうしてほしいと思う
わけです。学校ん近くに立てば、それはもう校舎を見れば分かっわけですから、一番いいのな
んか、もうちょうど万世の海浜公園に行くあの交差点のあそこには立ってないですよね、そこ
半径 500メーターですけれども。それは見れば分かるかもしれませんけれど、ある程度やはり
その辺の部分というのは勘案しながらですね、また、県とか、国にも御要望していただく機会
があればですね。私も勘違いしちょっ部分もあるかもしれませんけれども、その辺は御理解の
上、また、御検討していただきたいと思います。それとですね、もう 1つ、 1日目の歩道の整
備状況についてですね全市的なとらえ方の中で申されたわけですけれども、これはもうなかな
か国・県の歩道の整備状況を把握しなさいというのは、述べてくださいというのは、これはも
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う難しい数字だろうと思うわけですけれども、これについてもですねやはりスクールゾーン内
の歩道の整備というのはですね、これは子供たちののは優先的に行うというような初日の答弁
でもありましたけれども、通学路に関しましてはですね。この辺のですね道路管理責任者との
関連もありますけれども、ここについてですね、この点についてスクールゾーン内の歩道の整
備状況というものをお分かりであれば、これはもう数字的な部分じゃなくてですね、今後の進
め方とかいうのがあれば、お示しいただきたいと思います。
〇道路河川課長(樋渡千昭)
スクールゾーン内の歩道の整備の御質問ですけれども、今言われ
ましたスクールゾーンは 5つということでございますけれど、道路河川課の方におきまして把
握しておりますのは、今、議員おっしゃいました 500メートル圏内のですね県道、国道、それ
から市道ですね、これの全路線に係る歩道の設置状況ということで、施設から、学校及び幼稚
園、そういう所から 500メートルの半径の部分につきまして調査したところです。まず幼稚園
につきましてはですね国道が 2.5キロあります。そのうち 1.6キロメートルの整備率で約64.4
パーセント、それから県道が 2.4キロのうち 2キロの整備で82.4パーセント、市道が17.3キロ
のうち 1キロの整備で整備率が 5.9パーセントということになっております。以下整備率だけ
で申し上げますと、小学校におきましては、国道が大体62パーセント、県道が72パーセント、
それから市道が 6.5パーセントというふうになっております。中学校におきましては、国道の
整備率が69.8パーセント、県道が73.3パーセント、それから市道が13.8パーセントになってい
るところでございます。対象になった路線数につきましては、国道が 2路線、それから県道が
11路線、市道が 411路線になっております。これは全体の、国道、県道合わせまして全体の整
備率を直してみますと、 500メートル内ということにつきましては約20.9パーセントの整備率
になっております。それから、通学路の話がありましたけれども、通学路につきましては歩道
の整備状況の中の採択要件といいますか、県あるいは国におきましても、スクールゾーンとい
うことではないんですけれども、通学路の採択要件の中に特定交通安全整備事業、施設整備事
業あるいは県単整備事業、こういう事業につきましてもすべて通学路を優先するというふうな
採択要件になっているようでございます。
〇11番議員(園田
豊)
これもやはり学校周辺の整備というのはですねやはりまず 1点目の
ですねこの定住人口の促進にもつながると思いますので、やはり子育て世代のですね方々が安
心して学校に通わせるような環境整備というのは極力、ほかを割いてまでとは申しませんけれ
ども、重点的に行っていただきたいと思います。
それでは、 3点目に入りたいと思います。救急車両の対応についてでありますけれども、遠
距離地への出動態勢、今後の対応というものをどのようにお考えであるのか。また、それに伴
いまして救急車に乗ります救急救命士の今後の育成についてということでお伺いいたします。
〇消防長(下西公一)
お答えいたします。救急車の遠距離地への出動態勢でございます。現在
南さつま消防本部では救急車 4台を配置をしているところでございます。それで遠距離地につ
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きましては、分遣所なり、本署での通信指令室で確知をし、通信室からの指令によってそれぞ
れ出動をしております。通信室での確知でそれぞれの分遣所なりに指令をするわけですが、そ
の時にそれぞれ遠隔地となりましたら、逆に言えばその辺の所で空きになるという状況も考え
られますが、先行する災害を優先としまして、それに対応しながら、指令の方で次の対応に待
機をするというような体制をとっているところでございます。次に、救命救急士の養成につい
てでございます。現在救急救命士の免許所持者が南さつま市の消防本部に 9人おりまして、 6
人が南さつま消防署に配置され、高規格救急で加世田地区と金峰地区を管轄区域として業務を
行っております。残る 3人が大笠分遣所に配置され、普通救急車で救急救命士が行える処置の
ための機材を積載して高規格運用救急隊として大浦地区と笠沙地区を管轄区域として業務を行
っているところであります。今後の育成につきましては、現在 1人が救急救命士養成研修所の
課程を修了し、来年 3月に実施される国家試験を受けるための勉強中でございます。また、来
年度は前期、東京研修所に 1人、後期、九州研修所に 1人、計 2人の研修所入校を計画してお
ります。ここで修了しまして、平成20年 3月に行われる国家試験に合格したとき、救命救急士
が12人となりまして、 3人を金峰分遣所に配置することで管内の救急車が高規格救急車及び高
規格運用救急隊となり、その後は12人を最低基準として、年次計画に基づいて退職補充等をし
ながら養成をしていきたいというふうに考えているところであります。以上でございます。
〇11番議員(園田
豊)
今、遠距離地の対応、それから救急救命士については答弁いただい
たわけですけれども、私がこの救急救命、救急車の対応についてですねなぜこの質問をいたし
たかと申しますと、二、三か月前の大浦町でありました総合振興計画の説明会の中の後の質疑
応答の中で、御存じですから、相星助役も見えてらっしゃいましたから。秋目地区がですね、
これはもう坊津の方々はよく御存じだろうと思いますけれども、秋目地区が、 1年近く経つの
に、わざわざ時間がかかる、二十四、五分かかる坊津分遣所から出動がして搬送されると。大
笠から行けば15分で着くんだと。そこに10分の誤差があると。往復で20分あると。なぜなんだ
ろうかということを質問されて、また、御意見も述べられました。私はそのことを聴いてです
ね愕然としました。これは救急体制を語る方々のですね協議の場にですね救急車を走らせなけ
ればいけないと思ったんですよ。これはほんとデスクワークと申しますか、お互いに相互協定
の中で、枕崎地区組合との中でですね語れば分かることなんですよ。それが合併後 1年もです
ねこうやって長きにわたってですねできなかったというのはですね、これは救急車が走る以前
の話だと私は思うわけです。わざわざ往復20分も時間をかけるということは、これはおかしい
と思ったもんですから、このような質問もしたわけですけれども、そうした中でですね今後12
月 1日から大笠分遣所の方から秋目地区、また、その以前は久木野地区にも大笠から行くわけ
なんです。そうした中でですね今後大笠分遣所のですね搬送範囲というのは大きく広がって参
ります。これは今、旧坊津町の分遣所にあるのは、今、救急車が今 2台あるわけですよね。こ
れはもう遠距離地もあるから、それはもう仕方のないことであって、それだけいなければなか
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なか地域住民のこの救急体制に対する理解、また、体制がうまくいかないという部分もありま
すけれども、その部分は 2台は必要ということで思いながら質問いたしますけれども、平成17
年度のですね坊津町分遣所のですね出動回数が 186回です。大笠の場合が 282回あります。大
体 1.5倍あります。今度秋目地区が入りまして、久木野も入っているわけですから、それ以上
に倍率は増えてくると思います。それから人口でいきますと大体坊津地区が 4,200ぐらいです。
それから、大浦、笠沙、大笠地区が大体 6,200ですから、それと秋目と、また、久木野地区の
搬送区域を含めますと、これも 1.5倍以上になります。俗に言います、俗に言うんじゃなくて、
今言います坊津町の場合ですと 2B車両が対応されております。大笠の場合は高規格対応車が
今運用されているわけですけれども、そうしたことを踏まえてですね今後ですねやはり遠距離
地の救急体制の確立となったときにですね大笠分遣所の方にですね、これはもう市長の考え方
だろうと思いますけれども、搬送回数も多いし、搬送区域も広がりましたし、搬送人口も増え
たわけです。救急車は 1台もう 3,000万近くするというのは十分分かっております。そうした
中でですね地元の安心安全、快適なまちづくりを進める市長の考え方の中でですね、これはも
う率直にお伺いいたします。救急車をですね大笠分遣隊においてもう 1台、特例債を使ってで
も、何かいろんな交付金事業もあるだろうと思いますけれども、どうですか、お考えは。
〇市長(川野信男)
大笠分遣所に救急車 1台というようなことでございます。今、秋目地区の
話、 1年経って云々ということでありましたけれども、確かに坊津町は合併いたしました。た
だもう合併協議の時に所管は枕崎ということであったわけです。ずうっと協議をしてきました。
協議が結論が出たのはごく最近でございます。お話もございましたけれども、例えば、久木野
地区について言いますと坊津から来た方がずうっと近いんです。十何分で来るんです。それで
も向こうのいわゆる分遣所の車が配置できていないという、できないというのが現実なんです。
私も、枕崎をひっくるめて合併ができましたらそういうことはできたんでしょうけども、その
ことなども含めてお互いに協議しますけれども、なかなかそこが先に進まないというのが実態
でございます。そこでもう 1つ、大笠分遣所もう 1台云々、これはもう御希望といいましょう
か、気持ちは十分分かりますが、今すぐどうできるかという話ではございませんけれども、先
ほども答弁がありましたけれども、国の基準というのは15万人の以下の所は 3万人に 1台とい
うことなんです。そうしますとこの南さつま市でさえ 2台しか国の基準では、置けないという
わけじゃないんですけれども、そういう状況になっておるという実態もございます。そして現
実には今、南さつま 4台を配置をいたしてございます。これからはみ出したものについては自
前で全部、運営費から全部というようなことになるわけでございまして、小規模の所はどうし
てもそうしたことが経常経費が高くなる原因にもつながっておるわけでございます。今、分遣
所の範囲も広くなってきますし、今度 4月から枕崎も一緒になった体制づくりになりますんで、
そこらあたりを含めて、例えば、久木野地区についてはどういうような、いわゆる大笠分遣所
から来た方がいいのか。坊津から来た方がいいのか。これはもう答えはすぐ分かるわけです。
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そういうことを含めて検討はさしていただきたいと思います。
〇11番議員(園田
豊)
簡単に救急車を 1台どうですかなんて言ってるわけですけれども、
ただですね、それを入れますと職員の体制も変わってくるかもしれませんけれども、やはり今
申し上げましたようなこういうような状況を踏まえてですね私は申し上げた次第です。市長は
15万人と、確か10万人未満の所で 3万人に 1台ということは分かりますけれども、これは集約
したまちの人口の中だったら、それで結構だと思うんです。こんだけ長くなってですね広い遠
距離地を持っているこの南さつま市とすればですね、それは該当しないだろうと私は思うんで
すよ。それは基準の中ではその該当基準があるかもしれませんけれども、その辺はやはり市民
の一番、生命を守る一番のこれはもう基本なるところに救急体制というのはありますから。そ
れと最後にこの救急車につきましてはですね、こんだけやっぱり、これはもう遠隔地も含まず、
近隣の近くでもいいですけれども、福祉バスが毎日走っております。それからサッカーの大会
があれば多くの方が来ます。それから通学者も私立の高校なんか 1日 1,000人以上の方が、生
徒たちがバスで通学しております。このですね搬送不可能なですね人員の事故に対するですね、
これはもう遠距離地も含めた中でですねこの救急体制というものに対してですねどのようなお
考えをお持ちであるのか。この救急車の対応についてという部分で最後の質問をします。
〇消防長(下西公一)
お答えいたします。負傷者が多数同時に発生し又は発生が予想される事
故が起きた場合に対応するために集団救急事故、失礼しました、集団救急事故救急業務取扱の
要綱を定めてありまして、このような事故を確知した時点で特別救急隊を編成して対応をする
ようにしてあります。現場の状況によっては消防団員の一部を招集して特命支援活動に充てる
こともできます。また、状況によっては医師会に現場派遣を要請することもあります。一方、
この隣接の消防本部とも応援協定を締結してありますので、状況によっては要請をすることも
あります。このような事故を想定して今年の南さつま市防災訓練でも医師会との連携をとって
訓練をしているところでございます。以上でございます。
〇11番議員(園田
豊)
聴き忘れが 1点だけありましたので、救急車を 2台入れるというの
もなかなかこれは、これはもう十分分かった上でお伺いしているわけですけれども、それまで
の間ですね、遠距離地に出動した際にですね後方支援というのは、救急車空白時間というのが
生じてくるだろうと思うわけなんですよ。 1台だけで対応するわけですから、大笠分遣隊は。
ですとその空白時間の救急体制と、後方支援体制というのをどのようにお考えであるのかです
ね。こう申しますのも、大体もう 6分、 5分以上心肺停止ですと50パーセント以上の方がお亡
くなりになるという現実があるわけですから、実際野間池までですと20分近くかかるわけです
し、その辺も踏まえた中でお伺いします。
それと、それから、次に、これは後でお答えいただきたいと思います。単独処理浄化槽につ
いての撤去の補助についてでありますけれども、先ほど古木議員の方も質問において市の独自
の助成は考えられないかということでありましたけれども、汲取り式の問題もあるからという
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ことで今後検討したいということでありましたけれども、やはり合併処理浄化槽設置台数より
も、現実として単独浄化槽の設置台数の方が多いわけなんですよね。これは今先ほども、今日
も話がありましたけれども、河川の下にも、これはもう水質浄化という意味合いからも申し上
げますけれども、大浦川の下にはメヒルギの自生地帯がありますし、そして万之瀬川の方には
ハマボウの自生地帯もある。この水質汚濁を何とか良くするという意味合いもあります。単独
槽の場合ですと、これは水洗、トイレだけはそうですけれども、生活排水、台所、お風呂場と
いうのはもうそのまま直溝へいって川へ流れていくわけですから、やはりこれは、単独槽を設
置した方々はですねその時に補助金はもらってないわけですよね。自らのあれでしているわけ
なんです。これは汲取りもあるだろうと思いますけれども、そうしたことを勘案してですね、
この水質汚濁法なんかも時間があればこう話した中でしたいと思ったわけですけれども、これ
はやはり本来から言えば行政が自ら指導した中でですね助成しましょうと。大体この今回のこ
の助成措置の中で鹿児島県の場合は 8地区していますけれども、これは市の独自でやっており
ます。国の助成事業の中には乗っておりません。国が 1台当たり 3万円の助成をいたしており
ますけれども、そうしてないわけですよね。でも、南さつま市は、ほとんどが錦江湾沿い、そ
れから肝属川水系というのでやっているわけですけれども、やはりこんだけ海、砂という所の
中でいるわけですから、やはり水質汚濁という部分にはですね市自らが指導した中でですね、
この単独槽の撤去についてはですね大体 9万円から10万円というのが、立地にもよりますけれ
ども、撤去費が掛かるということですので、この辺についてですね再度、古木議員にも御答弁
がありましたけれども、具体的に検討するようなことがありましたらですね、今後、その部分
についてですね御答弁をしていただきまして私の一般質問を終わらせていただきたいと思いま
す。ありがとうございました。
〇警防課長(松元正明)
私の方からは救急車の後方支援ということで答弁さしていただきます。
金峰分遣所等で救急出動があった場合には本署の方から対応できますけれども、大笠分遣所の
遠距離で救急出動があった場合には大笠分遣所が救急車のいない空白のときになるわけですけ
れども、現在消防署の方では、火災等長期にわたる救急車の不在となる時には、市境等本署の
救急車等待機させますけれども、現在の大笠分遣所で今救急出動があって、その後にまた来る
ということもあるわけですけれども、まず確知をした時点で通報者に対して口頭指導というも
のがありまして、救急車が来るまでの処置、そういう指導はしております。なお、今後救急車
がいち早くそういう遠距離地に着くような対応のためには、現在のところではもう市境等に待
機をする。そういう検討をすることしか時間短縮はございません。なお、本署におきましては、
そういう分遣所等で救急出動があった場合には、外務を中止してすぐ救急が即対応できるよう
な体制はとっておるところでございます。以上でございます。
〇市民福祉部長(柴田達朗)
単独浄化槽のこの撤去補助の関係でございますが、これにつきま
しては国庫補助制度もあるというようなことでございますが、南さつま市におきましてはこの
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補助制度の対象にはならないということでございます。先ほど古木議員にも御答弁申し上げた
ところでございますが、確かに水の浄化、これを考えますと早く切り替える方策を考えるのが
妥当かということは考えておるところでございますけれども、先ほども申し上げましたとおり、
公共下水道のこの計画、その地域の設定、そういうものも近々また出て参りますし、そういっ
たことを踏まえながら今後検討したいと、現在はそういうところしか言えないところでござい
ます。
〇議長(石井博美)
これで一般質問を終わります。
ここで念のため申し上げます。明日の本会議は議案の質疑等を行います。
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。
散
会
午後
- 300 -
6時32分