OBC サポート技術情報 OBC定型文書 (新リース会計基準対応版より前のバージョンでの) 平成20年4月1日以後に契約を締結した 所有権移転外ファイナンスリース資産の登録方法について この資料は以下の製品について記述したものです。 ・ 償却奉行21Ver.Ⅳ(Ver.4.04以前) ・ 償却奉行21Ver.Ⅲ(Ver.3.55以前) ■ 内 容 ■ 新リース会計基準対応版より前 前のバージョンの製品において、平成20年4月1日以後に契約を 締結した所有権移転外 外 ファイナンスリース資産を新規に登録する方法について記載していま す。 ※ 平成20年4月1日以後に契約を締結した所有権移転外ファイナンスリース資産の登録 は、新リース会計基準対応版をセットアップ後に登録を行っていただくことを推奨してい ます。この文書では早急にリース資産の登録が必要な場合の対応方法を記載していま す。 ■ 前 提 ■ 新リース会計基準の概要を以下に示します。 (1)新リース会計基準の改正ポイント 1..会計処理を売買処理に統一 所有権移転外 外ファイナンスリース取引について、賃貸借取引による会計処理を廃止し、売 買取引による会計処理を原則とする。 2.償却方法はリース期間定額法を採用 所有権移転外 外ファイナンスリース取引に係る賃借人における償却方法は、リース期間定額 法(リース期間を償却期間とする定額法をいう。)を採用する。 (2)適用時期 原則として、平成20年4月1日以後に開始する事業年度から適用する。 ※ リース資産の登録方法については次頁以降を参照してください。 1/7 ■ 登 録 方 法 ■ 平成20年4月1日以後に契約を締結した所有権移転外ファイナンスリース資産は、売買取引によ る会計処理を原則とするため、リース資産は資産計上されます。よって、[ リース処理 ] – [ リー ス資産入力 ] および[ 日常処理 ] – [ 資産明細入力 ]の両方のメニューにおいてリース資産を 登録する必要があります。 【 リース資産 リース資産の 資産の登録方法 】 [ リース処理 ] - [ リース資産入力 ]メニューを起動し、[ 基本 ]タブにおいて以下の操作を おこないます。 [ 基本 ]タブにおける操作 区分で「0.リース」を選択します。 見積購入価額に資産計上したい金額を 入力します。 2/7 【 資産計上した 資産計上したリース したリース資産 リース資産の 資産の登録方法 】 [ 日常処理 ] - [ 資産明細入力 ]メニューを起動し、以下の操作をおこないます。 [ 基本 ]タブにおける操作 取得年月日・供用年月日にリース契約開始日を入力し、 耐用年数にリース期間の月数を入力します。 リース期間の月数が100を超える場合は、 100と入力してください。 償却方法で「2.任意償却」を選択します。 ※ 残価保証額の取り決めがある場合、残存価額に入力します。 残存価額の入力方法 残存価額は入力されたパーセンテージの数値を元にシステムが自動計算をおこないますが、 [ 0% ]と入力することで、自動計算させずに直接入力することが可能となります。 残存価額のパーセンテージを0%とします。 償却奉行では、数値はEnterキーで確定となります。 0と入力後、Enterキーを押してください。 残存価額が入力可能となりますので、 残価保証額を手入力してください。 3/7 [ 申告 ]タブにおける操作 ※ 普通償却限度額、普通償却実施額を直接入力します。 普通償却限度額、普通償却実施額の入力方法 初期の状態では計算方法は [0 自動計算] と設定さ れています。これを [1 手入力] に変更してください。 普通償却限度額と普通償却実施額が直接入力可能と なります。 リース期間定額法で求めた償却費をこれら2箇所に入力 してください。 償却奉行では、入力値はEnterキーを押すことで確定さ れます。償却費の入力後、Enterキーを押してください。 計算の具体例を次頁【 参考項目 】に記載します。 4/7 【 参考項目 】 平成20年4月1日以後に契約を締結した所有権移転外ファイナンスリース資産の具体例 会計期間 取得価額 残価保証額 契約開始日 リース期間の月数 端数処理 平成20年4月1日~平成21年3月31日 9,000,000円 500,000円 平成20年5月1日 60ヶ月 切り捨て リース期間定額法資産の償却費は以下の算式で求めます。 普通償却限度額 = (リース資産の取得価額-残価保証額) × その事業年度におけるリース資産のリース期間の月数 ÷ リース資産のリース期間の月数 上記例の場合 普通償却限度額 = (9,000,000 - 500,000) × 11 ÷ 60 = 1,558,333.333 ≒ 1,558,333 (小数点第1位を切り捨てした結果) 上記計算から求められた1,558,333円が償却奉行上で直接入力していただく値になります。 ※補足※ 減価償却費の計算において端数が発生する場合、償却奉行では[ 導入処理 ] – [ 会社情報登録 ]の 運用管理タブにおける法人税金額の端数処理の設定に合わせて処理をおこないます。 償却奉行上で自動計算を行った場合と相違を発生させないために、お客様自身で計算をされる場合に おいても償却奉行上の設定に合わせた端数処理を行うことを推奨します。 [ 月割 ]タブにおける操作 按分方法を「事業月数」にします。 5/7 ■ 新リース会計基準対応版セットアップ後の対応について ■ 保守契約にご加入いただいているお客様には、新リース会計基準対応版として、新リース会計 基準に対応したプログラムが発送されます。 前頁までの処理をおこなった場合、このプログラムをセットアップ後、必要になる操作がありま す。詳細は以下に示します。 【 リース資産 リース資産の 資産の修正方法 修正方法 】 [ リース処理 ] - [ リース資産入力 ]メニューを起動し、[ 基本 ]タブにおいて以下の操作を おこないます。 [ 基本 ]タブにおける操作 区分を「2.ファイナンス(売買)」に変更してください。 税込金額を「資産計上金額」に、 消費税を「(内消費税」に入力してください。 内部利益率にフォーカスを入れ、 [F7再計算]ボタンを押してください。 6/7 【 資産計上した 資産計上したリース したリース資産 リース資産の 資産の修正方法 修正方法 】 [ 日常処理 ] - [ 資産明細入力 ]メニューを起動し、以下の操作をおこないます。 [ 基本 ]タブにおける操作 リース月数が100ヶ月以上であれば 適切な月数に変更してください。 ※償却方法を「7.リース定額法」に 変更しないと、100ヶ月以上は 入力できません。 償却方法を「7.リース期間定額法」に変更してください。 以上 7/7
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