学校の実状と学校への期待度 [153KB pdfファイル]

子どもを指導する上で8つのことについて、どのように心がけているかを質問したところ、「良いとこ
ろを見つけて誉めること」「子どもの悪口を言わないこと」「子どもたちの話をじっくり聞くこと」など
を心がけていることが分かる。反対に「自分の考えを子どもに押しつけないこと」「社会の出来事を話す」
「ユーモアを取り入れる」などは、あまり心がけていない教師の割合が比較的多いことが分かる。
教師問 12.次のようなことについて、どのように心がけていますか
とても
心がけ
ている
(%)
少し心
がけて
いる
(%)
余り心
がけて
いない
(%)
全然心
がけて
いない
(%)
教師問 12-1.子どもの良いところを見つけてほめること
72.0
27.0
1.0
0.0
100.0
教師問 12-2.子どもの悪口を言わないこと
62.1
33.5
4.2
0.2
100.0
教師問 12-3.子どもの話をじっくり聞くこと
60.1
37.3
2.4
0.2
100.0
教師問 12-4.自分の考えを子どもに押しつけないこと
27.4
58.4
13.8
0.3
100.0
教師問 12-5.子どもの個性を伸ばすこと
39.3
49.7
10.7
0.3
100.0
教師問 12-6.社会の出来事などを話すようにすること
32.4
46.0
19.9
1.8
100.0
教師問 12-7.分からないことは分からないと言うこと
54.6
38.4
6.5
0.5
100.0
教師問 12-8.ユーモアを取り入れるように気をつけること
37.8
49.2
11.7
1.3
100.0
合計
(%)
(2)学校開放についての教師の考え方
「開かれた学校づくり」に対しての回答は「積極的に進めるべき」22.8%、
「少しずつ進めるべき」52.3%
とあるように全体的に肯定的に考えていることが分かる。この傾向は学校種別や経験年数の違いでも大き
な差はない。
教師問 14.開かれた学校づくりに対しては と 教師問 2.所属の学校 のクロス表
教師問 14.開
かれた学校づ
くりに対して
は
積極的にすすめ
るべきだ
少しずつすすめ
るべきだ
よくわからない
あまりすすめる
べきではない
絶対にすすめる
べきでない
合計
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
の%
の%
の%
の%
の%
の%
教師問 2.所属の学校
小学校 中学校 高校
74
37
31
23.0%
23.7%
21.5%
174
80
71
54.0%
51.3%
49.3%
63
32
28
19.6%
20.5%
19.4%
9
7
14
2.8%
4.5%
9.7%
2
0
0
0.6%
0.0%
0.0%
322
156
144
100.0% 100.0% 100.0%
合計
142
22.8%
325
52.3%
123
19.8%
30
4.8%
2
0.3%
622
100.0%
「進めるべき理由」は「学校運営に地域や保護者の理解や関心が高まるから」「教育は広い視野が必要
だから」「教育は学校だけではできないから」が主な理由である。教育活動により多くの人に関わって欲
しいと考えているのが分かる。
73
「開かれた学校づくり」をすすめる理由
開かれた
学校づく
りを進め
る理由
特色ある教育活動となり、子どもたちが
いきいきとした学校生活が送れる
地域や保護者の学校への理解や関心が高
まる
学校の機能の提供で地域の教育力が活性
化する
学校が地域の生涯学習センターとして学
びの拠点となる
学校支援の人材が増える
教員の閉鎖的な意識がなくなる
「総合的な学習」など地域の人材が必要
もはや、教育は学校だけでは出来ないか
ら当然
教育は学校以外の広い視野が必要
その他
合計
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1.性別
女性
男性
55
68
24.2%
29.7%
153
161
67.4%
70.3%
42
52
18.5%
22.7%
15
21
6.6%
9.2%
36
28
15.9%
12.2%
51
69
22.5%
30.1%
53
34
23.3%
14.8%
65
81
28.6%
35.4%
120
95
52.9%
41.5%
1
4
0.4%
1.7%
227
229
合計
123
27.0%
314
68.9%
94
20.6%
36
7.9%
64
14.0%
120
26.3%
87
19.1%
146
32.0%
215
47.1%
5
1.1%
456
「進めるべきではない」と回答した理由を見ると、
「安全面に不安」
、
「学校教育は教師が中心」
、
「話し
合う時間がない」
、
「教育目標が乱される」
、
「教育内容に責任がもてない」が主な理由になっているのが分
かる。
「開かれた学校づくり」をすすめるべきでない理由
開かれた
学校づく
りを進め
るべきで
ない理由
学校教育は、あくまでは教師が中心だか
ら
学校に他人が入ると安全面から不安だか
ら
教育内容等に責任が持てないから
教員間のコンセンサスがとれていないか
ら
教育内容について話し合う時間がないか
ら
教師と子どもとの人間関係が薄くなるか
ら
学校の教育目標などが乱されるおそれが
あるから
間違ったことを教えられると困るから
その他
合計
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
問 1 性別内での割合(%)
度数
74
問 1.性別
女性
男性
3
9
33.3%
39.1%
7
8
77.8%
34.8%
2
2
22.2%
8.7%
2
4
22.2%
17.4%
4
5
44.4%
21.7%
2
1
22.2%
4.3%
1
7
11.1%
30.4%
0
1
0.0%
4.3%
0
9
0.0%
39.1%
9
23
合計
12
37.5%
15
46.9%
4
12.5%
6
18.8%
9
28.1%
3
9.4%
8
25.0%
1
3.1%
9
28.1%
32
(3)学校の教育方針
子どもに対する教育方針について、教職員間の意見は一致している(とてもよく一致6.9%、まあ一致
58.6%)と考える教師が多いことが分かる。
一致している内容としては、
「善悪のけじめをつけること」が多く、「人を大事にすること」、「あい
さつをすること」
、
「勉強をしっかりさせること」、「自分のことは自分でできるようにすること」などが
続いている。
子どもに対する教育方針など、先生方の意見が一致しているか(学校別)
問 16.子ども
に対する教育
方針など、先
生方の意見が
一致している
か
とてもよく一致している
まあ一致している
よく分からない
あまり一致していない
全く一致していない
合計
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
問 2.学校別
小学校 中学校 高校
33
7
3
10.2%
4.5%
2.1%
200
87
77
62.1% 56.5% 53.1%
66
39
26
20.5% 25.3% 17.9%
22
20
25
6.8% 13.0% 17.2%
1
1
14
0.3%
0.6%
9.7%
322
154
145
100.0% 100.0% 100.0%
合計
43
6.9%
364
58.6%
131
21.1%
67
10.8%
16
2.6%
621
100.0%
教育方針の一致している内容(学校別)
教育方針
一致
合計
問 16-1*1.勉強をしっかりさせ
ること
問 16-1*2.自分のことは自分で
出来るようにさせること
問 16-1*3.子どもの考えを大切
にすること
問 16-1*4.善悪のけじめをしっ
かりすること
問 16-1*5.人を大事にすること
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
問 16-1*6.約束は守ること
度数
問 2 学校別内での割合(%)
問 16-1*7.借りたものは用が済 度数
んだらすぐ返すこと
問 2 学校別内での割合(%)
問 16-1*8.人からお金は借りな 度数
いこと
問 2 学校別内での割合(%)
問 16-1*9.知った人やお客さん 度数
にはあいさつをすること
問 2 学校別内での割合(%)
問 16-1*10.家の手伝いをする 度数
こと
問 2 学校別内での割合(%)
問 16-1*11.その他
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
75
小学校
81
35.4%
81
35.4%
70
30.6%
145
63.3%
83
36.2%
53
23.1%
1
0.4%
5
2.2%
94
41.0%
3
1.3%
13
5.7%
229
問 2.学校別
中学校
高等学校
30
37
32.6%
46.8%
31
24
33.7%
30.4%
19
5
20.7%
6.3%
69
53
75.0%
67.1%
41
25
44.6%
31.6%
30
27
32.6%
34.2%
2
1
2.2%
1.3%
0
1
0.0%
1.3%
26
29
28.3%
36.7%
0
1
0.0%
1.3%
1
7
1.1%
8.9%
92
79
合計
148
37.0%
136
34.0%
94
23.5%
267
66.8%
149
37.3%
110
27.5%
4
1.0%
6
1.5%
149
37.3%
4
1.0%
21
5.3%
400
(4)学校の教職員との関係
学校での他の教職員との関係は、
「とてもうまくいっている」16.5%、
「まあうまくいっている」70.1%、
というように、8割以上の教員がうまくいっていると感じている。経験年数別に見ても、大きな差は認め
られない。
教師問 9.他の先生との関係は と 教師問 2.所属の学校 のクロス表
教師問 9.他の とてもうまくい
先生との関係 っている
は
まあうまくいっ
ている
どちらともいえ
ない
あまりうまくい
っていない
ぜんぜんうまく
いっていない
合計
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
度数
教師問 2.所属の学校
の%
の%
の%
の%
の%
の%
教師問 2.所属の学校
小学校 中学校 高校
62
21
19
19.4%
13.5%
13.3%
234
108
92
73.1%
69.2%
64.3%
24
22
27
7.5%
14.1%
18.9%
0
4
3
0.0%
2.6%
2.1%
0
1
2
0.0%
0.6%
1.4%
320
156
143
100.0% 100.0% 100.0%
合計
102
16.5%
434
70.1%
73
11.8%
7
1.1%
3
0.5%
619
100.0%
問 10.学校で、他の先生との関係 * 問 4.教職の経験年数クロス表
学校で、他
の先生との
関係
合計
とてもうまくい
っている
まあうまくいっ
ている
どちらともいえ
ない
あまりうまくい
っていない
まったくうまく
いっていない
度数
教職の経験年数の%
度数
教職の経験年数の%
度数
教職の経験年数の%
度数
教職の経験年数の%
度数
教職の経験年数の%
度数
教職の経験年数の%
問 4.教職の経験年数
5 年未 6∼10 11∼15 16∼20 21∼30 31 年
満
年
年
年
年
以上
合計
34
10
3
8
28
19
102
23.6% 15.6% 13.0% 20.0% 13.3% 14.3% 16.6%
93
47
15
28
150
97
430
64.6% 73.4% 65.2% 70.0% 71.4% 72.9% 70.0%
14
6
5
4
26
17
72
9.7%
9.4% 21.7% 10.0% 12.4% 12.8% 11.7%
3
0
0
0
4
0
7
2.1%
0.0%
0.0%
0.0%
1.9%
0.0%
1.1%
0
1
0
0
2
0
3
0.0%
1.6%
0.0%
0.0%
1.0%
0.0%
0.5%
144
64
23
40
210
133
614
100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
76
(5)学校が楽しいか、親の学校への期待
子どもたちは「学校が楽しいですか」という問いに対して、
「とても楽しい」29.8%、
「まあ楽しい」40.9%
と、全体的には楽しいと感じている子どもが多い。小学生は8割以上が「楽しい」と感じているが、学年
が上がるに従って減少傾向にあり、高校生の4割近くが「あまり・全然楽しくない」
「どちらともいえない」
と回答しているが、男女間に大きな差は見られない。
子問 20.学校は楽しいか と 子問 1.学年 のクロス表
子問 20.学 とても楽しい
校は楽しい
か
まあ楽しい
どちらともいえない
あまり楽しくない
全然楽しくない
合計
度数
子問 1.学年
度数
子問 1.学年
度数
子問 1.学年
度数
子問 1.学年
度数
子問 1.学年
度数
子問 1.学年
の%
の%
の%
の%
の%
の%
小学 5 年
239
44.8%
204
38.2%
45
8.4%
31
5.8%
15
2.8%
534
100.0%
子問 1.学年
中学 2 年 高校 2 年
152
104
27.0%
18.4%
232
243
41.2%
43.0%
103
116
18.3%
20.5%
58
59
10.3%
10.4%
18
43
3.2%
7.6%
563
565
100.0%
100.0%
合計
495
29.8%
679
40.9%
264
15.9%
148
8.9%
76
4.6%
1,662
100.0%
子問 20.学校は楽しいか と 子問 2.性別 のクロス表
子問 20.学校 とても楽しい
は楽しいか
まあ楽しい
どちらともいえな
い
あまり楽しくない
全然楽しくない
合計
度数
子問 2.性別
度数
子問 2.性別
度数
子問 2.性別
度数
子問 2.性別
度数
子問 2.性別
度数
子問 2.性別
の%
の%
の%
の%
の%
の%
子問 2.性別
女子
男子
239
250
30.4%
29.7%
341
326
43.3%
38.8%
104
148
13.2%
17.6%
75
70
9.5%
8.3%
28
47
3.6%
5.6%
787
841
100.0%
100.0%
合計
489
30.0%
667
41.0%
252
15.5%
145
8.9%
75
4.6%
1,628
100.0%
学校が楽しい理由では、全体的には「仲良しの友達がたくさんいるから」93.2%が圧倒的に多いことが
わかる。
以下、
「クラスや児童会などでいろんな活動ができるから」
22.5%、
「上級生がやさしいから」
23.3%、
「放課後自由に遊べるから」21.4%、
「勉強がよくわかるから」20.5%などが高く、学校では友だち関係が
極めて重要であることがわかる。
学年別に見ると、小学生は「クラスや児童会などでいろんな活動ができるから」
「調べたりする授業が多
いから」
「勉強がよくわかるから」
「先生が好きだから」などの比率が高く、以下、中学生では「上級生が
やさしいから」
、高校生では「放課後自由に遊べるから」の比率がそれぞれ高く、これらの項目については
学年別の違いが感じられる。
77
子どもの学校が楽しい理由(学年別)
学校が楽
しい理由
仲よしの友だちがたくさ
んいるから
上級生がやさしいから
放課後自由に遊べるから
規則がきびしくないから
勉強がよくわかるから
先生が何でも相談にのっ
てくれるから
先生が好きだから
調べたり実際にやってみ
たりする授業が多いから
クラスや児童会などでい
ろんな活動ができるから
その他
合計
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
小学5年
407
92.1%
66
14.9%
94
21.3%
21
4.8%
131
29.6%
46
10.4%
99
22.4%
141
31.9%
148
33.5%
41
9.3%
442
問1.学年
中学2年 高校2年
344
326
91.7%
96.2%
123
80
32.8%
23.6%
52
101
13.9%
29.8%
24
29
6.4%
8.6%
64
42
17.1%
12.4%
18
18
4.8%
5.3%
22
27
5.9%
8.0%
59
15
15.7%
4.4%
76
36
20.3%
10.6%
76
73
20.3%
21.5%
375
339
合計
1,077
93.2%
269
23.3%
247
21.4%
74
6.4%
237
20.5%
82
7.1%
148
12.8%
215
18.6%
260
22.5%
190
16.4%
1,156
学校が楽しくない理由は、「家にいた方がいい」59.9%、「勉強がよくわからない」41.9%、「学校が
忙しすぎてゆっくりできない」34.6%、「規則がきびしいから」24.9%、「いじわるされたことがあるか
ら」19.4%と続いている。特に「勉強がよくわからない」については、学年が上がるにしたがってその比
率が高くなっている。
子どもの学校が楽しくない理由(学年別)
学校が楽
しくない
理由
仲よしの友だちがいない
から
いじわるされたことがあ
るから
規則がきびしいから
勉強がよくわからないか
ら
先生が相談にのってくれ
ないから
好きな先生がいないから
学校が忙しすぎてゆっく
りできないから
家にいた方がいいから
その他
合計
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
78
小学5年
5
11.4%
16
36.4%
8
18.2%
16
36.4%
2
4.5%
8
18.2%
18
40.9%
28
63.6%
13
29.5%
44
問1.学年
中学2年 高校2年
13
16
17.3%
16.3%
15
11
20.0%
11.2%
9
37
12.0%
37.8%
30
45
40.0%
45.9%
2
7
2.7%
7.1%
13
15
17.3%
15.3%
29
28
38.7%
28.6%
44
58
58.7%
59.2%
21
21
28.0%
21.4%
75
98
合計
34
15.7%
42
19.4%
54
24.9%
91
41.9%
11
5.1%
36
16.6%
75
34.6%
130
59.9%
55
25.3%
217
子どもの保護者が先生や学校に期待することについて調べてみると、
「楽しい学校になるよう運営して
欲しい」62.8%、
「子どもたちの人間関係が良くなるよう」42.0%、
「子どものことに親身になってほしい」
40.6%がベスト3であることが明らかになった。
学年別に見ると、
「楽しい学校になるよう運営して欲しい」は小学校、高等学校の保護者の比率が高く、
「子どもの人間関係が良くなるようにして欲しい」は子どもの学年が上がるほど比率が低くなっている。
「子どものことに親身になって欲しい」は、中学校の保護者の比率が高い。
子どもの保護者が学校や先生に期待すること(学年別)
保護者が
学校に期
待するこ
と
合計
子どもの成績を上げて欲しい
子どもたちのしつけをもっと
して欲しい
楽しい学校となるように運営
して欲しい
子どもたちの人間関係がよく
なるようにして欲しい
地域や自然との触れあいをす
すめて欲しい
先生方がもっと仲良くして欲
しい
保護者の声をもっと聞いて欲
しい
地域の人が自由に出入りでき
るような学校にして欲しい
空き教室などを学習会などに
使わせて欲しい
先生は、もっと地域に出てき
て欲しい
子どものことに親身になって
欲しい
その他
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
学年内での割合(%)
度数
79
問2.子どもの学年
小学5年 中学 2 年 高校 2 年
80
129
55
15.6%
26.7%
19.6%
99
73
25
19.3%
15.1%
8.9%
337
273
191
65.8%
56.5%
68.2%
227
210
98
44.3%
43.5%
35.0%
116
72
45
22.7%
14.9%
16.1%
11
16
8
2.1%
3.3%
2.9%
20
30
19
3.9%
6.2%
6.8%
8
11
6
1.6%
2.3%
2.1%
19
20
5
3.7%
4.1%
1.8%
9
4
5
1.8%
0.8%
1.8%
193
220
105
37.7%
45.5%
37.5%
33
31
22
6.4%
6.4%
7.9%
512
483
280
合計
264
20.7%
197
15.5%
801
62.8%
535
42.0%
233
18.3%
35
2.7%
69
5.4%
25
2.0%
44
3.5%
18
1.4%
518
40.6%
86
6.7%
1,275
(6)教師が望む保護者への希望
教師が保護者に望んでいることで最も比率が高いのが「子どものしつけをもっとして欲しい」の70.6%
であることが明らかになった。以下、「保護者に社会性を身につけて欲しい」44.5%、「子どもを甘やか
し過ぎないようにして欲しい」44.0%、「子どものことに親身になって欲しい」32.8%などと続き、保護
者自身や家庭における十分なしつけを望んでおり、「成績向上への配慮」はわずか4.2%と少なかった。
学年別に見てみると「子どものしつけをもっとして欲しい」「子どもを甘やかし過ぎないようにして欲
しい」は、学年が上がるほど比率が高くなっている。「保護者に社会性を身につけて欲しい」は逆に低く
なっている。
保護者と比較してみると、「子どものことに親身になって欲しい」については保護者と教師の双方に対
する指摘事項として、興味のある内容といえよう。
教師が子どもの保護者に望むこと(学校別)
保護者に
対する希
望
合計
子どもの成績を上げるよ
うに配慮して欲しい
子どもたちのしつけをも
っとして欲しい
保護者自身の社会性を身
につけて欲しい
もっと教師の意見を聞い
て欲しい
学歴や成績にこだわりす
ぎないようにして欲しい
もっと子どものことに親
身になって欲しい
子どもを甘やかしすぎな
いようにして欲しい
家庭が楽しくなるように
して欲しい
子どもの健康面に気をつ
けて欲しい
保護者はもっと地域に出
て行って欲しい
その他
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
問2学校別内での割合(%)
度数
80
小学校
15
4.6%
220
67.5%
152
46.6%
19
5.8%
60
18.4%
96
29.4%
131
40.2%
100
30.7%
103
31.6%
15
4.6%
21
6.4%
326
問 2.学校別
中学校
高校
5
6
3.2%
4.2%
119
102
75.8%
71.8%
68
58
43.3%
40.8%
18
7
11.5%
4.9%
31
11
19.7%
7.7%
53
56
33.8%
39.4%
67
77
42.7%
54.2%
51
45
32.5%
31.7%
33
35
21.0%
24.6%
5
5
3.2%
3.5%
7
4
4.5%
2.8%
157
142
合計
26
4.2%
441
70.6%
278
44.5%
44
7.0%
102
16.3%
205
32.8%
275
44.0%
196
31.4%
171
27.4%
25
4.0%
32
5.1%
625
(7)学校に対するクレームの現状
教師に昨年一年間に、保護者からクレームを受けたことがあったかを聞いてみた。
「あった」と回答した
のは 38.6%。学校別では、中学校がやや多いことが分かる。また、男女別では、男性 44.6%、女性 32.2%
と男性のほうが「あった」と回答する割合が高い。
クレームの有無(学校別)
クレーム
の有無
なかった
あった
合計
問 2.学校別
小学校
中学校
高等学校
199
86
91
62.6%
57.0%
63.6%
119
65
52
37.4%
43.0%
36.4%
318
151
143
100.0%
100.0%
100.0%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
合計
376
61.4%
236
38.6%
612
100.0%
受けた回数は、
「1回」が 41.1%、次いで「2回」22.0%、
「3回」15.7%の順になっている。しかし、
「5回以上」12.7%、
「10回以上」受けている教師が 4.7%いることが分かる。学校別で見ると、5回以
上(5回以上+10回以上)と答えるのは、小学校 15.1%、中学校 26.1%、高等学校 11.5%と、中学校
が高いのが分かる。
問 9.昨年一年間に、保護者から不条理な問題を受けた回数(学校別)
問 9.昨
年一年間
に、保護
者から不
条理な問
題を受け
た回数
1 回ある
2回ある
3回ある
4回ある
5 回以上ある
10 回以上ある
合計
小学校
49
41.2%
24
20.2%
23
19.3%
5
4.2%
12
10.1%
6
5.0%
119
100.0%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
81
問 2.学校別
中学校
高等学校
25
23
38.5%
44.2%
12
16
18.5%
30.8%
10
4
15.4%
7.7%
1
3
1.5%
5.8%
14
4
21.5%
7.7%
3
2
4.6%
3.8%
65
52
100.0%
100.0%
合計
97
41.1%
52
22.0%
37
15.7%
9
3.8%
30
12.7%
11
4.7%
236
100.0%
1つの問題が解消するまでに最も多かったやり取り回数については、1 回で終わっているのが全体の
24.3%で、75.7%が複数回のやり取りを要していることが分かる。
解消まで最も多かったやりとり回数(学校別)
解消まで
の回数
1回
小学校
26
25.0%
69
66.3%
8
7.7%
1
1.0%
0
0.0%
0
0.0%
104
100.0%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
度数
問 2.学校別の%
5 回以内
10 回以内
15 回以内
20 回以内
20 回以上
合計
問 2.学校別
中学校
高等学校
12
13
20.7%
27.1%
41
27
70.7%
56.3%
3
6
5.2%
12.5%
1
1
1.7%
2.1%
1
0
1.7%
0.0%
0
1
0.0%
2.1%
58
48
100.0%
100.0%
合計
51
24.3%
137
65.2%
17
8.1%
3
1.4%
1
0.5%
1
0.5%
210
100.0%
クレームの処理の仕方については、
「校長や教頭と相談して学校全体で処理した」48.7%、「身近な先生
と相談して処理した」36.2%、「学校で相談して処理した」29.0%で、複数の教師や学校全体で対応して
いることが分かる。一方で、「自分だけで対応して処理した」が 22.3%あり、1人で抱え込んでしまって
いる状況もあることが分かる。
クレームの処理の仕方(学校別、複数回答)
クレーム
の処理の
仕方
合計
自分だけで対応して処
理した
身近な先生と相談して
処理した
学校で相談して処理し
た
教務主任と相談して処
理した
校長や教頭と相談して
学校全体で処理した
職員会議で取り上げて
処理した
教育委員会と相談して
処理した
その他
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
82
問 2.学校別
小学校
中学校
高等学校
25
16
9
22.5%
25.0%
18.4%
36
21
24
32.4%
32.8%
49.0%
29
23
13
26.1%
35.9%
26.5%
21
1
1
18.9%
1.6%
2.0%
63
32
14
56.8%
50.0%
28.6%
5
1
2
4.5%
1.6%
4.1%
5
2
0
4.5%
3.1%
0.0%
3
1
1
2.7%
1.6%
2.0%
111
64
49
合計
50
22.3%
81
36.2%
65
29.0%
23
10.3%
109
48.7%
8
3.6%
7
3.1%
5
2.2%
224
クレームの内容は、
「先生の指導のあり方などに関すること」53.7%、「子ども同士の人間関係に関する
こと」45.1%が4割を超えており、学校別でも同様の結果となっている。これ以外では、小学校では「ク
ラス編成に関すること」19.5%、「他の保護者の言動などに関すること」18.4%、「他人の家庭の子ども
の指導のあり方などに関すること」
18.4%、
中学校では
「先生の言葉遣いなどの態度に関すること」
32.0%、
「他人の家庭の子どもの指導のあり方などに関すること」18.0%、
「子どもの成績に関すること」16.0%、
高等学校では「学校の規則などに関すること」36.8%、
「先生の言葉遣いなどの態度に関すること」15.8%、
「子どもの生活態度に関すること」13.2%の順となっている。
クレームの内容(学校別、複数回答)
クレーム
の内容
学習内容に関すること
クラス編成に関すること
学校行事に関すること
先生の言葉遣いなどの態度
に関すること
先生の指導のあり方などに
関すること
給食費などの支払いに関す
ること
登下校時の子どもの言動な
どに関すること
子ども同士の人間関係に関
すること
他の保護者の言動などに関
すること
学校の規則などに関するこ
と
他人の家庭の子どもの指導
のあり方などに関すること
子どもの成績に関すること
学校運営に関すること
子どもの生活態度に関する
こと
その他
合計
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
問 2 学校別内での割合(%)
度数
83
問 2.学校別
小学校
中学校
高等学校
15
4
1
17.2%
8.0%
2.6%
17
6
1
19.5%
12.0%
2.6%
12
3
3
13.8%
6.0%
7.9%
12
16
6
13.8%
32.0%
15.8%
43
28
23
49.4%
56.0%
60.5%
2
1
0
2.3%
2.0%
0.0%
12
5
2
13.8%
10.0%
5.3%
42
22
15
48.3%
44.0%
39.5%
16
6
1
18.4%
12.0%
2.6%
11
6
14
12.6%
12.0%
36.8%
16
9
3
18.4%
18.0%
7.9%
7
8
0
8.0%
16.0%
0.0%
5
4
3
5.7%
8.0%
7.9%
13
5
5
14.9%
10.0%
13.2%
3
4
2
3.4%
8.0%
5.3%
87
50
38
合計
20
11.4%
24
13.7%
18
10.3%
34
19.4%
94
53.7%
3
1.7%
19
10.9%
79
45.1%
23
13.1%
31
17.7%
28
16.0%
15
8.6%
12
6.9%
23
13.1%
9
5.1%
175
7.子どもたちの将来願望と保護者・教師の希望
(1)大人になりたいかどうかとその理由
「早く大人になりたいか」
という設問では、
「なりたい」
との回答が33.0%
(小学生41.7%、
中学生27.3%、
高校生 30.4%)
、
「なりたいとは思わない」が 17.4%(小学生 17.9%、中学生 17.2%、高校生 17.2%)
、
「ど
ちらともいえない」が 49.6%(小学生 40.4%、中学生 55.6%、高校生 52.4%)という結果であった。
子問 21.早く大人になりたいか と 子問 1.学年 のクロス表
子問 21.早
く大人にな
りたいか
早くなりたい
どちらともい
えない
なりたいとは
思わない
合計
度数
子問 1.学年
度数
子問 1.学年
度数
子問 1.学年
度数
子問 1.学年
小学 5 年
223
41.7%
216
40.4%
96
17.9%
535
100.0%
の%
の%
の%
の%
子問 1.学年
中学 2 年
154
27.3%
314
55.6%
97
17.2%
565
100.0%
高校 2 年
172
30.4%
296
52.4%
97
17.2%
565
100.0%
合計
549
33.0%
826
49.6%
290
17.4%
1,665
100.0%
「早く大人になりたい」と答えた人にその理由を尋ねると、
「やりたい仕事を早くしたいから」54.9%
(小学生 65.3%、中学生 47.7%、高校生 47.6%)
、
「親を楽にさせたいから」44.8%(小学生 58.1%、中
学生 33.3%、高校生 37.6%)
、
「好きなことが何でもやれるから」43.9%(小学生 27.5%、中学生 56.2%、
高校生 54.1%)などの順になった。
大人になりたい理由(学年別)
大人に
なりた
い理由
勉強しなくてよいか
ら
好きなことが何でも
やれるから
やりたい仕事を早く
したいから
早く一人前にあつか
ってほしいから
親を楽にさせたいか
ら
欲しい物が自由に買
えるから
なんとなくなりたい
その他
合計
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
問1内での割合(%)
度数
84
小学5年
42
18.9%
61
27.5%
145
65.3%
45
20.3%
129
58.1%
61
27.5%
35
15.8%
28
12.6%
222
問1.学年
中学2年 高校2年
49
47
32.0%
27.6%
86
92
56.2%
54.1%
73
81
47.7%
47.6%
24
25
15.7%
14.7%
51
64
33.3%
37.6%
60
49
39.2%
28.8%
25
33
16.3%
19.4%
27
12
17.6%
7.1%
153
170
合計
138
25.3%
239
43.9%
299
54.9%
94
17.2%
244
44.8%
170
31.2%
93
17.1%
67
12.3%
545