本文中、注目キーワードを太字で示しました。目から鱗！最新デジカメスペックの読み方最終回　デジカメが持つ様々な機能 ●シーン系とエフェクト・フィルター系の名前野村景至デジカメのスペックの見方に注目メーカーシーン系エフェクト・フィルター系ソニーシーンセレクションピクチャーエフェクトキヤノンシーンクリエイティブフィルターニコンシーンスペシャルエフェクトパナソニックシーンクリエイティブコントロールオリンパスシーンセレクトアートフィルターするこの連載だが、最終回となった。今回は、デジカメが備える様々な機能についていくつかを挙げ、それぞれについて解説していこう。最初は「エフェクト・フィルター」である。カシオベストショットアートショット本講座の第 4 回で解説した「映像富士フイルムシーンポジションアドバンストフィルターエンジン」は、周囲の状況を認識し図 1　各メーカーが競うように取り入れた新しい機能のため、名称の統一が図られていない。そのため、実質は同じ機能であってもメーカーごとに呼び名がバラバラである ●エフェクト・フィルターの例てより美しい画像を作り出すものだった。この映像エンジンのパワーを使えば、もっと突き抜けた特殊効果を楽める。「真実を写す」写真というよりも、むしろ絵画や CG に近い楽しみ方だ。あくまで普通の写真を撮るためのシーンモードとは異質なものであるため、混同しないようにデジカメのメニュー上もシーンモードとは別だてになっていることが多い。各社で呼び名がまちまちになっておジオラマ極彩色図 2　エフェクトやフィルターといった機能は強力な画像処理をかけるため、常用することはできないがツボにはまると楽しい写真ができる。記録よりも表現方法を重視した機能だ ●クリエイティブショットの作例り、紛らわしいので図1にまとめてみた。「エフェクト・フィルター」系は特種効果の写真を撮るために選ぶ。特殊効果の例を図 2に示した。左はジオラマ効果であり、模型のように見えるのが分かるだろう。右は極彩色。実際の色よりかなり濃く、鮮やかに見える。特種効果について面白い機能が付いているのはキヤノン。動画・静止画といったスイッチ切り替えに混じって「クリエイティブショット」というものが付いている。人間に代わっ図 3　キヤノンのデジカメで撮影。1 回シャッターを押すと複数の写真が撮れる。切り取り方や特殊効果をカメラが自動的に判断するため、仕上がりを見て思わぬ発見がある。この例はたった 1 分程度の間に何回かシャッターを押した中から選んだものてカメラが勝手に特殊効果付きの写真を数枚、まとめて撮ってくれる（図日経パソコン　2014.6.23 97