会議概要(PDF:239KB) - 滋賀県

滋賀県子育て応援住宅認定基準検討委員会第2回会議
1.日
時
平成 26 年 9 月 9 日(火)13:30~16:30
2.会
場
滋賀県庁本館4-A会議室
3.出席委員
会議概要
山下憲昭委員、鹿田由香委員、服部克己委員、河島明美委員、
茨木慎介委員、澤田喜之委員、池田美幸委員、山﨑薫委員、
崎山薫委員(委員長)
4.議事内容
○開会
(1)子育て応援住宅認定基準(案)について
資料1,2により、事務局から説明。
(事務局)第1回会議でいただいたご意見が大きく5つあり、それぞれを事務局で検
討した結果を報告する。
①「防犯面のソフトへの書き込みが不足している」というご意見について
防犯については高いニーズがあるにもかかわらず、認定基準としてあまり反映され
ていなかった。「あるべき姿」に追記するとともに、項目別比較表においては防犯
に特化した項目を新たに作ることとした。
②「防犯対策として、住宅からこぼれてくる光も重要だ」というご意見について
申請時にこのような提案があれば「その他の防犯対策」として加点することとした
い。
③「豊かな住宅とするためには建ぺい率を考える必要がある。敷地内の外の空間
についても評価に含めてはどうか」というご意見について
建ぺい率の制限をかけると、子育て世帯には価格的に厳しく、建築計画に無理が出
てくることが懸念されるため、建ぺい率の制限は困難であると判断した。
④「戸建て住宅の認定は分譲住宅団地単位か一戸ごとか」というご意見について
検討の結果、「10戸以上の新築戸建て住宅で構成される分譲住宅団地」とするこ
ととした。一戸ごとの認定には、古い団地への若年層の誘導や空き家対策に相当の
効果が期待されるが、一方、古い住宅地に一戸だけ子育て世帯が入ることは孤立化
につながりかねない面があるので、まずは団地単位で認定するところからスタート
したい。
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前回の会議では「世代間交流」というキーワードをいただき、子育て応援住宅の
基準を満たすのは団地のすべてか、または全体の何割とするのかという議論があっ
たが、戸建て住宅では「分譲住宅団地を構成する全住宅のうち3割以上の住宅にお
いて、子育てに資する工夫がされていること。」マンションでは「マンションの全
住戸のうち3割以上の住戸において、住戸専有部分の仕様に、子育てに資する工夫
がされていること。」と、事務局案を変更した。県内で最近分譲されたマンション
の実態調査によると、実際に子育てをしている世帯は3割程度ではないかと推察さ
れるので、実態に即し3割以上とした。
⑤立地要件中、小学校の位置づけ
「通学区にある小学校」と考えているが、運用でそのように定めたい。また、起点、
終点についても運用で定めることとしたい。
その他、事務局で検討し修正した事項について。
①床段差の表現を簡素化した。
②マンションの住戸内の階段について、実例がほぼないため削除した。
③ホームセキュリティシステム整備のハードルは高く、その他の防犯対策と配点
の設定を分けるべきと判断したため、項目を分けた。
④マンションの広さの項目について、一部修正した。
⑤屋外散水栓についての項目は、意図がわかりやすいように「水遊びや草花の水
やりができるよう」という記述を追加した。また、散水栓に限らず、給水設備
であればよいため、単に水栓とした。
⑥防災対策に関して、玄関ドアの耐震性は、子育て住宅の基準としては設ける必
要性に欠けるため削除した。
⑦ハード(周辺環境)で、新たに、
「その他の事故防止のための整備をしている。
」
という提案項目を追加した。
⑧子育て支援や地域交流を促進する観点から、ソフト事業は特に重視すべきと考
え、防犯・防災活動の項目を新たに起こしたほかに、子育て支援サービスの提
供の項目も切り離し、全4項目とした。
⑨立地で、認定こども園を追記した。
(委
員)自治会、町内会活動の取り組みについては、県から働きかけをするのか。事
業者が何かすることはあるのか。
(事務局)既存の自治会がないところでは、事業者が新たに興し、単独で設ける場合が
考えられる。団地が既存の自治会に入る場合、自動的に加点されることになる。
(委
員)子育て応援住宅の割合を「3割以上」と規定すると、100戸、200戸の
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大規模団地では30戸、60戸、と数字が大きくなっていくがそれをよしとするのか、
例えば「3割、または20戸」とした方がいいのではないか。
(事務局)現状では、市街化調整区域内では大規模団地はない。最近の折り込み広告を
見ていると比較的小規模なものが多い。戸数で縛ることも検討したが、子育て世帯が
団地の一角にかたまってしまうのではなく、まばらにあり近所で交流できることを表
現するためにも、率で規定することとした。
(委
員)新規の団地だけではなく、既存の団地も含めるのか。
(事務局)10戸以上の団地で、開発許可を受けた団地単位での認定が要件。
たとえば、新規の団地で15区画の内、まだ5区画空いているという場合でも対象
とする。また、既存の住宅団地で3割を改良し再分譲できれば、それも対象になる。
規模の大きい既存の団地はハードルが高いと思われるが、うまく活用さえすれば可能
かと思う。
ただ、当面はこれから分譲される団地、または直近で分譲されて半分くらい残って
いる団地等が主にとなると考えている。
(委
員)新規の分譲団地で全20戸中の10戸しか売りに出ない、といった場合の分
母はどうなるのか。
(事務局)基本的には開発許可単位を考えている。開発許可の第一工区、第二工区など
工区分けして行われる場合がある。その縛りについては、運用で示していきたい。1
つの団地単位であるということを何らかの形で縛りをかけていきたい。大規模団地は
3割以上という縛りは確かにハードルが高くなるが、戸数ではなく割合で示したい。
(委員長)基準を運用していくための定義を定め、細かい調整をしていくという説明で
あった。
(事務局)建物だけに一定の水準があればよいのではなく、敷地や団地についてもやは
り一定の水準が求められるので、開発許可で敷地等の価値を担保していきたい。
(委員長)事業者としては、この3割以上という基準は厳しいのか。
(委
員)
「3割」というのは、子育て世帯が入らないといけないのか。
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(事務局)子育て応援住宅の認定基準に適合した住宅が3割以上ということである。そ
こを子育て世帯以外が購入することまでは制約しない。
(委
員)ハード面は大体クリアしている。3割は大丈夫であろう。
(委
員)ハード面では大きな支障はない。むしろソフト面の方。
(委員長)では、全体の基準として団地の3割以上、マンションも同様に3割以上とす
る方向で考えていきたい。
(委
員)バルコニーの出入口の段差については、段差があってもいいのか。
(事務局)バルコニーの段差について、基本的にはいいとしているなら条件を付ける必
要はないということで、詳細を消した。頻繁に子どもが出入りすることも考えにくく、
浴室の段差とは別であると考えられる。
(委
員)反対に段差がないと、雨仕舞や湖北では雪の問題もあるので、段差はあった
方がいい。
(委
員)「あるべき姿」にある、⑤子ども同士の交流、異世代との交流の中で防犯対
策があるのは違和感があるので、例えば交流活動等表現を改めたほうがいいのではな
いか。
(事務局)表現を検討したい。
(委
員)「あるべき姿」の②「男女共同参画での子育て、働きながら子育てできる」
という表現に、分かりにくい点があるのではないか。男女共同参画の視点は全体に持
ちながら、その上で働くことと子育てが両立できるという項目だと思われる。男女が
共に働きながら子育てでききるイメージ。
共働き家庭の52パーセントは夜に洗濯するという調査結果がある。洗濯機の音や
振動、室内の干すスペースが気になるとのこと。間取り・工夫の選択項目として「そ
の他の家族のきずなを深める工夫をしている」という項目はあるが、もう一つ、子育
て家庭の家事等に関しての工夫という項目を入れていただけると、その点の工夫を事
業者はアピールできると思う。
(委員長)1点目は、「あるべき姿」の②の表現について、もう少しわかりやすくなる
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よう検討すること。2点目は、子育て家庭の家事に対する配慮について評価項目とす
るのか検討すること。
(委
員)子育てを主眼に住宅を買うとき、購入者は、細かい基準は分からないので、
最低限の安全を満たしていると思い、認定マークを頼りに購入することになる。ハー
ドについては分かりやすいが、ソフトについては基準という意味では難しい。子ども
の成長を考えると、ソフト面の基準をぎゅうぎゅうづめにしてほしくない。
基準は、購入者や周囲の人に意識づけするものであってほしい。購入者は、この住
宅を買ったから子どもを守ってもらうのは当然の権利だと他人事のように思うので
はなく、自分もその一員としてよい住環境となるよう協力する、ご近所の方にも協力
してもらえるような啓発に使っていくのなら、価値がある。
(委員長)ソフト面では、子どもの時期に絞ってがんじがらめの基準にしないようにと
いうご意見、また、子育て世帯を守るという基準ではなく、子育て世帯も地域への意
識を高め溶け込んでいくように啓発することが大事というご意見であった。具体的に
ここは触れなくてもよいという項目はあるか。
(委
員)立地の「団地から次に示す距離に、保育園、幼稚園または認定こども園があ
る」という基準。それらがあればありがたいが、本当に入れるのか、また、いじめが
ないかなど、基準にないところの心配をしてしまう。このような基準は必要か疑問。
集団登校ができる程度の規模がほしいと考えるし、子ども会に絶対入らなければい
けないというのを嫌がる方もいる。子ども会活動はそもそも自主活動なので、住宅事
業者がそのような世話までするのはどうかと思う。
(委
員)ソフトばかりを前面に出すと、最近はそれを嫌がる方がけっこういる。ある
程度にしておかないと逆効果になるのではないか。ただ、地域活動はみんなで参加し
てやりましょうというのは基本だから、団地の入居者にも入るように言うが、それで
も入らない人は1~2割いる。
(委
員)自分の子どもは守ってほしい、しかし自分は子ども会には入らないというの
はおかしいでしょ、という部分を啓発してほしいという意味で、加点程度にすればよ
いと思う。
(事務局)ソフト事業、立地は必須ではなく、加点対象であるので、点を稼ぐためには
結果的に必須に近くなると考えている。
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(委員長)立地については、前回の説明では、他府県の事例を参考にし、滋賀県でも適
当な距離になるのではということで定めたとしている。ソフト面については、こと細
かい基準は敬遠される方もいるので、できるだけ弾力的に運用できたらというご意見
であったが。
(委
員)子育て応援住宅を買う方は、自治会や子ども会活動に興味がある方が買うの
ではないか。ある種モデル的なイメージかと思う。
(事務局)3割としているのは、地域における三世代同居のイメージの団地を目指して
いけるのではないかという狙いがある。地域活動について違う考えの方がおられるこ
とも理解するが、県が進める施策としては、地域における三世代を目指していきたい。
(委
員)教育委員会では、活性化している地域というのは、子どもを注意するような
おっちゃんおばちゃん世代がいること、子どもをみんなで育てるという意識がある地
域と認識し、顔の見える関係をつくる方向に向いている気がする。嫌がる人もいるか
もしれないが、子育てをしやすいという部分においてはこの基準でいいのではないか。
立地についても、行政が言及できる範囲は限られている。
世帯も成長するということを考えれば、最初の部分で安心感のある住宅は、購入者
にとって何もかもが満たされるわけではないにしても、共生できるところから考えて
みるというのは必要ではないか。
(委員長)意識を変える、意識啓発につながればいいということでいいか。
(委
員)個別の項目は問題ない。それを使って、うまく当事者意識とまわりのご近所
意識につながればいいと思う。
(委員長)ただいまのご意見は、立地基準において加点で差を設けている点についてあ
る程度の合理性もあるのではないかということだった。ほかの項目については提案型
ということで事業者の努力を期待したい。
次回の会議で基準の最終案を示されるので議論を尽くしておきたいが、何かご意見
は。
(委
員)子どものケガ防止について、ガラス等内部建具に潜む危険についても注意を
払いたい。「その他の子どものケガ防止のための工夫をしている」という項目で網羅
されているようには思うが。
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(委
員)どのような人に入ってきてほしいのか。ターゲットがわからない。その入っ
てきてほしい人は子育て応援住宅を買えるのか気になる。まちづくりという観点から
考えると、地域の中に子育て応援住宅に入れる人と入れない人とで格差が生まれるの
ではないかという危惧がある。
立地条件の話は、社会的共同生活手段と個の生活場面の配置のバランスを考える必
要がある。市町との連携をどうするのかについても考える必要がある。自治会の問題
等市町との連携をこの委員会で検討するテーマにしてもよいのではないか。
まわりの条件をあまり考えずに子どもが育つ空間として考えるならば、この議論は
かなり到達度の高いところまできていると思う。
若い親が、子育てを人任せにせず、子育てに向き合いやすくなるように応援する。
そういう視点をどこかで謳わないといけない。
(委員長)周知の仕方について、工夫していかなくてはいけない。認定事業はどういっ
た方をターゲットしているのか、想定している世帯はどのような世帯か。
(委
員)住宅事業者は、この認定基準でどのような開発が思い浮かぶか。
(委
員)10戸から20戸が一番いいのではないか。金額については、場所によって
単価が異なるので上下する。20代から30代の客が多く、相場は3000万円程度。
場所によっては3500万円台になるが、30代前半でも、親の援助があったりして
買えている。3割は妥当であると思う。
(委
員)当社も、だいたい3500万円程度である。客層は、20代後半から30代
前半が中心。滋賀県の土地柄なのか、親の援助もある。20戸前後の分譲地、公園が
1つ、集会所はない。
ハード面はほとんど問題なく網羅できている。ソフト面で、必須項目ではないとは
言え、子ども会や自治会に入りたくない人には敬遠されてしまう可能性がある。ソフ
ト面の運営について事業主が動くのは無理があるのではないか、行政の方が何らかの
指導、補助をする必要があるのではないか。
(委
員)子どもを守るためには地域に頼る必要がある、子どもを持つ親を含む地域み
んなで見守りましょうとなる機運を高めるために、基準も使い方次第だと思う。
(委
員)先ほど、社会的共同生活手段の話をしたが、ヨーロッパの都市には、パティ
オ等の広場がある。人には集まる場所が必要である。20戸の団地内にはなくても、
近くにあることが必要。そのあたりを市町と連携しないといけない。先ほど事務局か
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ら「地域における三世代同居」という話があった。そのためには何ができるか。
(委員長)人が集まる場所が近くにあることが大事であり、また、行政が関わっていく
ことが大事だろうとのご意見をいただいた。ソフト面については細かい部分もあるが、
議論は以上とする。
引き続き、次の資料について、事務局から説明を。
資料3-1,3-2,4,5により、事務局から説明。
(委員長)ただいまの説明について、ご意見をいただきたい。特に、合計点の検討につ
いて、公表段階で差を設けるという事務局案であったが。
(委
員)ハード面はクリアできるのか。ハード面をもっと上げるのはどうか。買う側
は安心。
(委
員)ハード面に関しては見たところ問題ない。普通に建てればクリアできる。
(委
員)ハード面、ソフト面、それぞれに半分クリアしなければいけないのか。
(事務局)そのとおり。
(委
員)認定の流れは?
どの時点で誰がされるのか。建築確認の時期との関係は?
(事務局)計画認定と竣工認定を考えている。計画認定では図面等で審査し認定する。
県のHPでも計画認定した物件を公表していく。竣工後は竣工申請していただき、竣
工認定し、HPで公表する。
(委
員)計画申請してから認定までに要する期間はどれくらいか。建築確認に時間が
かかるので、計画認定でもまた時間がかかると、事業主からメリットに乏しいと判断
されることが考えられる。
(事務局)できるだけ早く認定できるよう検討する。竣工認定時には検査済証が必要に
なるが、計画認定時の確認済書の添付の義務等についても検討する。
(委
員)認定は団地単位でするということか。
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(事務局)団地単位でまず縛りをかけるが、その団地の中で3割以上子育て応援住宅が
あるということを確保した上で、個々の住宅を子育て応援住宅と認定する。ある1戸
を認定したということは、その団地の中の3割は子育て応援住宅だということが担保
されるイメージである。
(委
員)広告、宣伝できる時期はいつか。時期は重要。後追いでは事業者としては意
味がない。
(事務局)計画認定する際に、残りの住宅宅地を子育て応援住宅宅地として売ることは
できないが、当初からPR効果が上がるように、手法を探っていきたい。埼玉県は、
団地の全住宅が子育て応援住宅であるため、団地認定。
地域での三世代同居とするためにも団地でいったんくくるが、認定は個々の住宅と
する。計画認定を受けた住宅を子育て応援住宅として売り出すことはできるが、残っ
た宅地を「子育て応援住宅用宅地」として売り出されることが適切かどうかは検討し
たい。
(委
員)団地全体が、子育て応援住宅の計画であると宣伝したい。
(事務局)それが事務局で想定しているPR方法である。
(委員長)設計段階でPRできたら効果は高いと思う。そのあたり、検討していただき
たい。
その他、認定基準案、評価方法について、滋賀県方式では下限を50%とし、そこ
から加点を加えることでグレードを表現していく方法。資料5でシミュレーションを
示しているが、50%は条件的にはどうか。
(事務局)広告に偏りがあるためこれが平均値かどうかは分からないが、シミュレーシ
ョンを見る限り、50%という基準についてはそれほどハードルが高くないように感
じる。
宅地面積については、120㎡で設定しているが問題なさそうである。
宅地価格については、思ったより少し低い値が出てきた。
物件からの距離については、広告から算出したもので、実際に地図情報に直して数
字を出したわけではなく参考程度であるが、半数が50%を超えた。
(委員長)物件からの距離による数字は点数を表しているのか。
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(事務局)そのとおり。データがないものは0点にしている。支援施設の有無は地図で
拾ったが、見落としているものもあるかもしれない。
不動産広告で徒歩OO分と表示されている場合は、OO分×80mとして算出して
いる。基準では単純に直線距離で測ることを想定しているので、実際にはもう少し点
数が上がる可能性がある。
(委
員)区分として①子育てに資する工夫、②団地とその周辺の整備、③立地の3つ
がある。①②は事業者が工夫することでクリアできる基準であるが、③については場
所によって点が決まってしまう。そのことについてはどうか。
(委
員)購入者は立地を重視する。基本的に立地が悪ければその分安くなる。「その
地域ならよい」という感覚を持っている。
(委
員)認定基準は、都市部とそれ以外の地域でも同じか。
(事務局)同じである。
(委員長)この基準は、確定したら公表するのか。要綱とともに、これらが基準をすべ
て示したものということでよろしいか。
(事務局)そのとおり。
(委
員)距離の始点となるのは団地の入り口か、それとも団地の中心か。
(事務局)現在、事務局で議論しており、運用の中で定めていきたい。
(委
員)距離とは地図上の直線距離か、実測距離か。
(事務局)地図上の直線距離である。決して『何分で行ける』と証明しているものでは
ないし、安全性等を考慮しているものでもない。広島県では、広い川があり分断され
るような施設については対象としないとされている。
直線距離で示すことにより、選びにくいというようなことになるかもしれないが、
他府県でも直線距離を用いており、それで問題になったケースもないようである。
(委
員)認定したとき、距離についての消費者から説明を求められたときは認定者が
説明するのか。
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(事務局)認定基準として直線距離を用いていることの説明責任は、認定基準を作った
県にある。
(委員長)距離の測定の方法については表に出ないのか。
(事務局)測定の方法は、運用で示すつもりである。また、認定基準の注意書きに直線
距離で測ることが記載されている。
(事務局)今、50%に仮置きしていることについて、できれば2段階、最低基準を満
たしているものと、推奨基準を満たしているものとで差をつけることで、事業者の努
力が評価に結びつくシステムにしたいと思っている。ご意見を伺いたい。
(委
員)事業者としては、あまり段階は踏んでほしくない。クリアしているかどうか
だけがよい。
(事務局)埼玉県は段階はないが、ホームページの個別の情報を見に行くと点数がわか
る。滋賀県では、わかりやすくするために、例えば星印を付けて見やすくし、他府県
との違いを出したい。
(委
員)認定のみでいいのではないか。他の物件と比較されてしまう。
(委
員)立地は確定してしまい、努力のしようがない。
(委員長)ソフト部分で差がつくのではないか。
(委
員)ソフト部分での差はあまりつかない。
(委
員)先ほど認定事務にかかる時間の話があったが、星をつけることで余計にかか
るようになるのではないか。
(事務局)点数で一律につけるので、余分に時間がかかるものではない。
(委員長)この件はデリケートな部分でもあるので、業界のご意見を十分に踏まえる必
要がある。
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(委
員)消費者には、星の数で差がついていることなどわからないのではないか。認
定制度を熟知した人が見るのならよいが。
(委員長)ホームページで星の数などは公表するということか。
(事務局)埼玉県のホームページでは、逆に事業者がPRしている。個々に読んでいく
ことで、力を入れたところがわかるようになっている。
50%にした理由は、2段階にするためである。50%は基礎的な点数という意味。
2段階評価をしないということになれば、これを検討しなおす必要があるため、今回
の会議で方向性を示していただきたい。
(委
員)参考までに聞きたい。例えば20戸くらいの団地には、どのくらいの子育て
世帯が入ってくるのか。
(委
員)値段にもよるが、子育て世帯は結構多い。半分くらいなのでは。
(委
員)我が社では、価格帯の低いところでは90%近く子育て世帯である。
(委員長)ハードルはそれほど高くないということであるが、ランクを設けるか設けな
いのかで表現が変わってくる。この場で決めていただけるとありがたい。差を設ける
ことについて業界では支障が出るか。
(委
員)同じところで事業をやるわけではないので大丈夫。
(事務局)評点を公開せず、認定したという事実のみを公表する方法もあるが、できれ
ば詳しく、わかりやすく公表したいと考えている。
(委
員)買う側としては、物件をまずはチラシ等で探す。そこで認定マークを見つけ
ることが考えられる。
(事務局)認定マークを使うことは義務ではないので、使わなくてもよい。
(委
員)分譲区画の更地に認定マークがつくこともあるのか。
(事務局)計画認定になるので、建物の間取りがついてくる。
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(委
員)A社のチラシにはマークのみ、B社にはマークと星がつく、という可能性は
あるのか。
(事務局)あり得る。
(委
員)認定マークがないのとあるのと、星付きが混ざるということか。
(事務局)星を取っていても、星を表示することを義務づけるものではない。県のホー
ムページを見れば、星を取っているかどうかを見ることができる。
(委
員)チラシに星がついているものとついていないものがあり、それについて調べ
ると基準が見られるということか。いきなり県のHPを見に行くことはないのでは。
(委
員)営業マンが大変そう。
(委員長)何段階にするかは別にして、段階を設ける方向で考えていくこととする。
(委
員)新しい団地ならば簡単にできると思うが、既存の分譲の場合は更地にして建
て直すイメージなのか。
(事務局)そのとおり。例えば、既存の30戸の古い開発団地があり、10戸が空き家
になり、それを取り壊して子育て応援住宅を建てる場合に認定できる。ただし、昔の
大規模団地は比率の分母が大きいため、一業者がすべての空き家を買い取り、取り壊
し、建てるということは難しいと思われる。
新しい開発団地か、開発はしたがまだ売り切っていない団地なら簡単にできる。ま
ずはそこからスタートしたい。
(委
員)本当は、若い世帯と高齢者の世帯が混ざってうまくコミュニティを作ること
が、子育てにはいいと思う。
(事務局)現段階では、ご意見のような認定基準にはなっていない。
(委員長)グレードの差を設けること、その方法や基準については事務局で検討し、次
回の会議で示していただきたい。
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(2)子育て応援住宅認定マーク審査・採点手順(案)について
資料6により、事務局から説明。
(委員長)認定マークの審査方法、手順についてご意見を。特に、1次審査を事務局で
してもよいか。2次審査の評価は、次回会議で、その場で見て即決でいくのか。最優
秀賞、優秀賞については2次審査の点数ではなく、上位3作品をもう1度審査すると
いう理解でよろしいか。
(事務局)絞り込んだ10作品については、次回会議までに委員の方々にはメールでデ
ータをお送りする。そして、会議の場で実物を見ていただく。点数により上位3作品
を決め、その後議論を経て最優秀賞、優秀賞を決めたい。
(委
員)審査の結果、順位付けについて、責任は委員会が持つのか。委員長か、県か。
(委員長)認定マークの決定は、委員会の所掌であるので、委員会の責任となる。
議題(2)については以上でよろしいか。
その他、全体についてご意見は。
(委
員)ハード面の基準について、この基準をクリアするためには、どれくらいのコ
ストアップになるのか。
(委
員)変わらない。普通に建ててクリアできる。
(事務局)必須項目については、ハードルがそれほど高いものではない。選択項目も、
50%とするとそれほど高い基準ではないと思う。ただ、満点を狙おうとすると、コ
ストアップにつながるのではないかと思う。
(委
員)コストがかかり認定を取るメリットがないとなると、制度を作ってもどうか
と思ったので、お聞きした。こういう制度を作っても、事業者の方に十分利用してい
ただけると思ってよいか。
(委
員)買われる方にとっては、金銭面の影響はない。事業者にとっては、自治会な
どのソフト面はきっちりやっていかなければと思う。
(委
員)防犯マンションに関しては、少しコストがかかるのではないか。
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(事務局)認定手数料、登録料がかかる。取り組まれたら評価できるようにしたい。
(事務局)防犯モデルマンションの登録については、マンションの認定基準案の別表1
-2「住戸専有部分における工夫」の防犯対策で2点、別表2-2「マンションおよ
び周辺の整備および取組」の防犯対策で2点としている。つまり、防犯モデルマンシ
ョンに登録することで4点加点されるということ。
(委員長)ご意見は以上でよろしいか。
○事務連絡
○閉会
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