平成26・27・28年度 調査修繕業務(道路敷) 仕様書 堺市上下水道局

11 月 9 日作成
Vor.4.0
平成26・27・28年度
調査修繕業務(道路敷)
仕様書
堺市上下水道局
目
次
第1章 総則
1-1
適用 ······················································ 1
1-2
用語の定義 ················································· 1
1-3
目的 ······················································· 2
1-4
履行場所 ··················································· 2
1-5
履行期間 ··················································· 2
1-6
準備期間 ··················································· 2
1-7
業務種別 ··················································· 3
1-8
業務責任者 ················································ 3
1-9
関係法規の遵守 ············································· 3
1-10 即応の義務 ················································· 3
1-11 第三者への対応
··········································· 3
1-12 業務の委任又は下請負 ······································· 4
1-13 提出書類 ·················································· 4
1-14 業務計画書 ················································· 6
1-15 業務写真 ··················································· 6
1-16 保険の付保及び事故の補償 ··································· 7
1-17 建設業退職金共済制度 ······································· 7
1-18 過積載防止 ················································· 8
1-19 建設副産物の処理 ··········································· 8
1-20 環境対策 ·················································· 11
1-21 主な積算基準書 ············································ 11
1-22 積算単価月及び適用単価 ···································· 11
1-23 支給材料 ·················································· 11
1-24 調達材料 .................................................. 11
1-25 材料規格 ·················································· 12
1-26 材料保管 ·················································· 12
1-27 新基準適合品の使用 ········································ 12
1-28 機器材の調達 ·············································· 12
1-29 調達材料の検査 ············································ 12
1-30 貸与品等 ·················································· 12
1-31 維持管理システム ·········································· 12
1-32 家屋等の把握 ·············································· 13
1-33 暴力団等の排除 ············································ 13
1-34 待機業務 ·················································· 14
第2章 道路敷調査
2-1
業務概要 ·················································· 15
2-2
業務時間 ·················································· 15
2-3
業務内容・基本調査(昼) ·································· 15
2-4
業務内容・基本調査(夜) ·································· 16
2-5
業務内容・詳細調査 ········································ 16
2-6
業務体制・基本調査 ········································ 17
2-7
業務体制・詳細調査 ········································ 17
2-8
作業責任者 ················································ 17
2-9
業務の注意事項 ············································ 18
2-10 機器材 ···················································· 18
2-11 提出書類 ·················································· 18
2-12 単価 ······················································ 18
2-13 精算方法 ·················································· 19
2-14 業務の予定数量 ············································ 19
第3章 道路敷修繕
3-1
業務概要 ·················································· 20
3-2
業務時間 ·················································· 20
3-3
業務内容 ·················································· 20
3-4
業務体制 ·················································· 20
3-5
作業責任者 ················································ 21
3-6
資格要件 ·················································· 21
3-7
安全管理 ·················································· 21
3-8
業務の注意事項 ············································ 22
3-9
修繕作業 ·················································· 22
3-10 作業の注意事項 ············································ 23
3-11 埋戻し及び舗装道路仮復旧 ·································· 23
3-12 車両編成及び機器材 ········································ 23
3-13 提出書類 ·················································· 24
3-14 単価 ······················································ 24
3-15 精算方法 ·················································· 25
3-16 業務の予定数量 ············································ 25
別図 ····························································· 26
別表 ····························································· 28
第1章 総
1-1
則
適用
1.
本仕様書は、堺市上下水道局(以下「局」という。
)が発注する調査修繕業務(道路敷)に
適用する。
2.
本仕様書に記載のない事項は、局発行の水道工事共通仕様書(平成 25 年 4 月版)
、水道工
事施工管理基準(平成 23 年 7 月版)及び給水装置工事施行指針(平成 24 年 4 月版)の該当
項目による。
3.
本仕様書と水道工事共通仕様書、水道工事施工管理基準及び給水装置工事施行指針との規
定が重複し、かつ内容が相違する場合は本仕様書が優先する。
1-2
用語の定義
本仕様書において用いる用語の定義は、次の各号による。
1.
「道路敷」とは、道路法において規定されている道路及び私道のうち、通常道路として第
三者の通行の用に供している部分をいう。
2.
「敷地内」とは、私道を除く給水装置所有者等の所有地をいう。
3.
「維持修繕」とは、配水管の修繕または堺市水道事業給水条例第17条及び同施行規程第9
条に規定する修繕に要する費用を免除できる部分(別図 1 参照)の修繕をいう。
4.
「監督員」とは、本業務の監督を行う局職員をいう。
5.
「依頼者」とは、調査修繕の依頼者をいう。
6.
「起因者」とは、故意又は過失により水道施設等を破損させた者をいう。
7.
「受託修繕」とは、起因者からの依頼による修繕をいう。
8.
「昼間業務」とは、午前 9 時から午後 5 時 30 分までの 8 時間 30 分の内、休憩 45 分を除く
7 時間 45 分をいう。
9.
「夜間業務」とは、午後 5 時 30 分から翌午前 9 時までの 15 時間 30 分の内、休憩 1 時間を
除く 14 時間 30 分をいう。
10. 「休日」とは、土曜日、日曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日、及び年末年始(12
月 29 日~1 月 3 日)をいう。
11. 「準備期間」とは、契約締結日から履行開始日までの期間をいう。
12. 「お客様センター」とは、局が開設して外部委託している漏水等の電話受付業務を行う機
関をいう。
13. 「維持管理システム」とは、局とお客様センター、受注者との3者で依頼内容等の情報をや
り取りするシステムをいう。
14. 「堺市上下水道局給水区域」とは、堺市内の給水区域のほか、隣接他市に給水する一部の区
域外給水区域をいう。
15. 「待機班」とは、緊急時に備えて班体制で待機する者をいう。
16. 「待機料」とは、待機班の要員拘束にかかる費用をいう。
17. 「特別徴集」とは、局からの要請により、待機班とは別に受注者が班体制を組織することを
1
いう。
18. 「指示書」とは、業務を指示するために局が作成する修繕等業務指示書をいう。
19. 「拠点」とは、調査修繕依頼の受付等を行う事務所をいう。
20. 「水道施設」とは、水道のための送水施設及び配水施設で局の管理に属するものをいう。
21. 「給水装置」とは、配水管から分岐して設けられた給水管及び止水栓やメーターボックス等
の給水用具をいう。
22. 「水道施設等」とは、水道施設及び給水装置をいう。
23. 「間接経費」とは、現場管理費及び一般管理費の合計金額をいう。
1-3
目的
本業務は、水道施設及び給水装置からの漏水発生時において、迅速に調査及び修繕作業を行う
ことを目的とする。
1-4
履行場所
堺市上下水道局給水区域
1-5
履行期間
平成 26 年 4 月 1 日 から 平成 29 年 3 月 31 日
1-6
準備期間
受注者は、準備期間において次の事項を適正に行わなければならない。
1.
以下の要件に基づき、修繕依頼の受付等を行う拠点を整備する。
①
拠点は堺市内とする。
②
拠点は同一執務室を基本とする。但し、夜間において局が承認した場合には、昼間の執務
室と同一建物内の別室でもかまわない。
③
拠点は、執務室に部外者が容易に立ち入れないよう常時施錠されている等の一定配慮する
こととする。尚、本業務に直接関係のない者は、受注者の従業員や関係者においても部外者
として取り扱うこととする。
④
業務を適正に履行できる環境とする。
⑤
拠点の変更は、後述する維持管理システムの通信回線を再整備する必要が生じるため、原
則として認めない。
2.
業務に必要な資機材の調達及び整備を行う。
3.
維持管理システムを利用するための通信回線を整備し、システムの稼働テストを行う。詳細
は、
「第 1 章 1-31 維持管理システム」を参照すること。
4.
電話や FAX 等の通信機器の設置及び通信テストを行う。尚、電話や FAX 等の通話チャンネル
数は 2 以上(通話用 1 以上、FAX 専用 1 以上)とする。
5.
受注者は、業務従事者に対して業務に必要な研修を実施する。尚、維持管理システムの操作
研修は局が実施する。
6.
準備にかかる費用は、維持管理システムの回線費用を除き受注者で負担することとする。
7.
調査業務の従事者は、腕章・名札を着用し、局が貸与する従事者証を携行させること。尚、
2
腕章・名札については、受注者が用意することとする。
1-7
業務種別
業務種別は、
「第2章 道路敷調査」
、
「第3章 道路敷修繕」のとおりとする。
1-8
業務責任者
1.
受注者は、全ての業務を統括する業務責任者を選任しなければならない。また、業務責任
者が休暇等の場合において職務を代行する副業務責任者を選任しなければならない。
2.
業務責任者は、下記に該当する者とする。
① 受注者と直接的かつ恒常的な雇用関係が確認できる者
② 本業務に専従できる者
③ 給水装置工事主任技術者の資格を取得している者
3. 副業務責任者は、下記に該当する者とする。
① 受注者と直接的かつ恒常的な雇用関係が確認できる者
② 給水装置工事主任技術者の資格を取得している者
4.
業務責任者は、水道施設等の調査修繕に関する豊富な知識を有し、本業務内容、関係法令、
関係書類の作成等を熟知していなければならない。
5.
業務責任者は、業務の運営及び取締りを行うと共に、業務従事者の指導、業務状況の把握
及び工程調整等の業務に専ら従事する。
6.
業務責任者は、契約代金の請求及び受領、業務関係者に関する措置請求並びに契約の解除
に係る権限を除き、この契約に基づく一切の事項を処理しなければならない。
7.
業務責任者は、昼間及び夜間においては、局と常に連絡が取れる体制とし、必要に応じて
現場対応を行わなければならない。
8.
業務責任者は、現場対応等の業務に支障が無い範囲において、本業務の受付従事者を兼任
することができる。
9.
局は、業務責任者が本業務の履行に関し著しく不適格と認めるときは、その理由を明示し
て、受注者に対して業務責任者の交代を求めることができるものとする。
1-9
関係法規の遵守
受注者は、建設業法、水道法、労働基準法、労働安全衛生法、騒音規制法、振動規制法、建設
工事公衆災害防止対策要綱、及び本業務に関係のある法律・施行令・規則等を遵守することと
する。
1-10
即応の義務
本業務は、緊急を要する調査修繕を対象とするため、受注者は業務の特殊性を十分に認識し、
依頼者又は局から緊急対応を求められた場合は速やかに現地に赴き調査修繕を行う義務を負う。
1-11
第三者への対応
受注者は、依頼者及び近隣住民等に対して親切丁寧に対応し粗暴な言動は厳に慎まなければ
ならない。また、敷地内に立入る際には特に個人のプライバシーの保護に努めることとする。
3
1-12
業務の委任又は下請負
1.
受注者は、業務の全部又は大部分を一括して他人に委任し又は請け負わせてはならない。
2.
本業務において、事業協同組合がその構成員に施工させることは下請負に該当する。
1-13
1.
提出書類
着手前書類
受注者は、契約締結後に表-1 に掲げる書類を所定の提出期限内に必要部数提出し、局の承
認を得なければならない。尚、業務責任者及び副業務責任者の雇用関係を証明する書類等は、
表-2 における該当書類のいずれかを添付し、作業責任者届等は、各待機班のほか特別徴集班
においても提出することとする。
表-1 提出書類等
書類名称
着手届
部数
1
提出期限及び備考
契約後5日以内
契約後5日以内
業務責任者届及び同経歴書
1
雇用関係を証明する書類等を添
付すること(表-2 参照)
(副業務責任者を含む)
作業責任者届及び同経歴書
1
契約後5日以内
配管工届及び同経歴書
1
契約後5日以内
給水装置工事主任技術者届及び
同経歴書(合格証・免状の写し)
1
契約後5日以内
契約後5日以内
下請負人通知書
1
下請を使用しない場合も提出す
ること
主要資材発注先名簿
1
建退共掛金収納書届
1
決定次第速やかに提出すること
契約後1か月以内
必要に応じて、建退共証紙交付辞
退届を添付して提出すること
受注者賠償責任保険証書の写し
1
労災保険成立証明書
1
業務計画書
1
保険会社の様式による
業務着手前に提出すること
その他局が指示する書類等
※契約後5日以内・・・契約日を含まない執務日5日以内
4
表-2 雇用関係を証明する書類等
組織の形態
業務責任者及び業務主任
確認書類等
従業員(代表者含む)
法人
当該事業所名記載の健康保険被保険者証の写し
従業員が後期高齢者
後期高齢者医療被保険者証の写し及び
(※3)の場合
当該事業所名記載の前年分の源泉徴収票の写し
従業員
健康保険法
における
当該事業所名記載の健康保険被保険者証の写し
従業員が後期高齢者
後期高齢者医療被保険者証の写し及び
(※3)の場合
当該事業所名記載の前年分の源泉徴収票の写し
代表者と同居の親族(※4)
強制適用事
個 業所(※1)
人 任意適用事
業所(※2)
事
業
国民健康保険被保険者証の写し
代表者が後期高齢者
代表者の後期高齢者医療被保険者証の写し及び
(※3)の場合
技術者等の国民健康保険被保険者証の写し
同居の親族が後期高齢者
代表者の国民健康保険被保険者証の写し及び
(※3)の場合
技術者等の後期高齢者医療被保険者証の写し
代表者及び同居の親族が
代表者の後期高齢者医療被保険者証の写し及び
後期高齢者(※3)の場合
技術者等の後期高齢者医療被保険者証の写し
代表者
所
不要
当該事業所名記載の健康保険被保険者証の写し
従業員
又は雇用保険被保険者通知書の写し
上記以外の
雇用保険に加入できない65歳
当該事業所名記載の前年分の源泉徴収票の写し
個人事業所
以上の従業員
及び生年月日が確認できる公的書類の写し
代表者と同居の親族
上記(※4)と同じ
代表者
不要
※1 原則として、常時5人以上の従業員(代表者及び代表者と同居の親族を除く)を使用する事業所
※2 強制適用事業所とならない事業所で地方社会保険事務局長等の認可を受けて適用事業所になった事業所
※3 75歳以上の者及び65歳以上75歳未満で一定の認定を受けた後期高齢者医療被保険者
2.
月締書類
受注者は、次に掲げる書類を月毎に提出しなければならない。統計資料とは、業務状況を
把握し今後の業務に役立てるために作成するものであり、統計項目は以下⑦のとおりとする。
尚、各書類の様式は事前に局の承認を得ることとする。
① 業務完了届
② 出勤報告書(業務従事者を一覧で確認出来るもの)
③ 出勤簿の写し(業務時間に待機業務を行っていたことを確認できるもの)
④ 産業廃棄物の保管に係る帳簿の写し
⑤ 翌月の出勤予定表(各班の出動順番を記載)
⑥ 各種伝票類
⑦ 統計資料(紙と Excel データで提出)
統計項目は、局と調整することとする。
・調査件数(平日、休日、夜間)
・修繕件数(平日、休日、夜間)
・特別徴集班数(平日昼間、休日昼間、夜間)
5
1-14
業務計画書
1.
受注者は、契約条件及び本仕様書の内容を適切に把握した上で、以下の項目を記載又は必
要書類を添付した業務計画書を作成しなければならない。また、局がその他の項目について
補足を求めた場合には追記するものとする。
①
業務概要
②
業務目的
③
履行方針
④
業務内容
⑤
調査・修繕方法
⑥
安全管理対策及び安全衛生管理体制組織表
⑦
使用機械
⑧
緊急連絡組織表(業務責任者、副業務責任者の連絡先を含む)
⑨
業務体制表(拠点場所、各班の待機場所、作業責任者の連絡先、特別徴集班の連絡先等)
⑩
建設副産物処理計画
・建設廃棄物処理委託契約書の写し(現場から仮置場まで)
・建設廃棄物処理委託契約書の写し(仮置場から処分地まで)
・建設発生土受入契約書の写し
・産業廃棄物収集運搬業者の許可証の写し
・産業廃棄物処分業者の許可証の写し
・仮置場から建設廃棄物処分地への経路図
・仮置場から建設発生土処分地への経路図
・車検証の写し
⑪
過積載防止対策
⑫
本業務の作業に関係ある労働安全衛生法施行令(昭和47年政令318号)第6条に規定
する作業主任者の証明書の写し
⑬
その他必要書類
2.
受注者は、業務計画書を遵守し業務の履行に当たること。
3.
受注者は、業務計画書の内容に変更が生じた場合には、その都度、当該業務に着手する前
に、変更に関する事項について、変更業務計画書を提出すること。
4.
受注者は、業務計画書を提出した際、局から訂正等を指示された場合、指示事項を詳細に
記載した業務計画書を速やかに提出すること。
1-15
業務写真
1. 標準的な写真管理は、別表 1 のとおりとし、併せて「水道工事施工管理基準」の工事写真管
理基準に基づき行う。尚、監督員から写真管理の指示があった場合には、その指示に従うこと
とする。
2. 黒板寸法は、別図 2 のとおりとし、黒板には「業務名、指示番号、年月日、場所・宅名、受
注者・班名、種別(着工前、修繕状況、復旧等)
」を明記する。
3.
撮影は、同一方向、同一箇所より撮影し、容易に寸法等を判別出来るように撮影しなければ
ならない。
4.
形状寸法は、箱尺等を用いて幅や深さが分かるように撮影する。
6
5. 写真整理は、業務指示番号の見出し貼り、写真の余白に撮影種別を記載する等の精算業務や
業務検査において、容易に業務状況を確認できるように行う。
6.
受注者は、業務写真をアルバム等に整理して 2 部提出する。
7.
以下の点は、特に注意して撮影することとする。
1-16
1.
①
調査業務開始時の漏水状況、漏水箇所、周辺状況、保安施設の設置及び交通整理状況。
②
修繕業務の掘削出来形、布設状況、量水器周りの使用材料、撤去既設管、継手種別。
③
修繕完了後の舗装仮復旧、モルタル復旧、及びその周辺状況。
保険の付保及び事故の補償
受注者は、
「雇用保険法」
、
「労働者災害補償保険法」、「健康保険法」、及び「中小企業退職
金共済法」の規定により、業務従事者等の雇用形態に応じ、業務従事者等を被保険者とする
これらの保険に加入しなければならない。
2.
受注者は、業務従事者等の業務に関して生じた負傷、疾病、死亡及びその他の事故に対し
て責任を持って適正な補償をしなければならない。
3.
受注者は、業務開始前に受注者名で受注者賠償責任保険に加入契約すること。ただし、受
注者が別途年間を通じて契約している保険が局の指示する条件を満たしている場合は、それ
をもって代えることができる。なお、保険期間が履行期間の途中において満了する場合は、
無保険期間が生じることのないよう保険期間が満了するまでに新たな保険の加入契約をお
こなうとともに、その証券の写しを局に提出すること。
4.
受注者は、受注者賠償責任保険の加入について以下の事項に留意すること。
① 保険によるてん補限度額は次のとおりとする。
(1) 対人賠償
ア.被害者1名あたり
50,000,000 円以上
イ.1事故全体
100,000,000 円以上
(2) 対物賠償
ア.1事故全体
10,000,000 円以上
※対人・対物共通のてん補限度額を設定する場合は、1事故全体 110,000,000 円以上とする。
(3) 免責金額
ア.対人賠償
100,000 円以内
イ.対物賠償
100,000 円以内
② 保険の期間は、履行開始日から履行期間終了日の1か月以上後までの間とする。
③ 保険の被保険者は、堺市上下水道事業管理者、受注者、及び業務従事者とする。
④ 保険契約を締結したときは、その証券またはそれに変わるものの写しを局に提出すること。
保険内容を変更したときも同様とする。
⑤ 本仕様書に定めるもののほか、受注者賠償責任保険については、局の指示に従うこと。
1-17
1.
建設業退職金共済制度
受注者は、建設業退職金共済制度(以下、「建退共」という。)に基づき、業務契約締結後
1か月以内に「建設業退職金共済組合掛金収納書」
(以下、
「収納書」
)を提出するとともに、
「建設業退職金共済制度適用事業主工事現場」標識(シール)を現場事務所及び工事現場の
出入口等、労働者の見やすい場所に掲示しなければならない。
2.
受注者は、業務完了後速やかに「建設業退職金共済証紙受払簿」を監督員に提出しなけれ
ばならない。また、提出した書類の写しを保管しておくこと。なお、「建設業退職金共済証
7
紙受払簿」の様式及びその記載方法については、建設業退職金共済事業本部のホームページ
(http://www.kentaikyo.taisyokukin.go.jp/index.html )、建設業退職金共済事業本部が
発行する「建設業退職金共済制度事務処理の手引き」等を参照すること。
3.
受注者は、下請業者等も含めて、共済証紙を購入しない場合、その理由を収納書に記載す
るとともに、下請業者等から「建設業退職金共済証紙交付辞退届」を受領し、収納書とあわ
せて監督員に提出しなければならない。
4.
受注者は、監督員から共済証紙の購入状況等を把握するために確認を求められた場合には、
共済証紙の受払簿、その他関係資料を提示しなければならない。
1-18
過積載防止
1.
受注者は、土砂等の運搬において、過積載防止に努めること。また、本業務において土砂
等の運搬に使用するすべての車両の「自動車検査証」の写しを局へ提出すること。
2.
受注者は、土砂等の運搬において、車両総重量8t以上または最大積載量5t以上の大型
自動車を使用する場合には、
「土砂等運搬大型自動車に取り付ける自重計の技術上の基準を
定める省令」に基づき、適正に点検整備された自重計を有する車両を使用するとともに、積
載管理を行い過積載防止に努めること。また、「自重計技術基準適合証」の有効期限等を確
認した上で、その写しを局へ提出すること。なお、土砂等とは、土砂等を運搬する大型自動
車による交通事故の防止等に関する特別措置法(以下「ダンプ規制法」という。
)第2条及
びダンプ規制法施行令第1条で規定されており、主に次に示すものを言う。
3.
1-19
①
土、砂利、砕石及びアスファルト・コンクリート等
②
アスファルト・コンクリート塊、コンクリート塊等
受注者は、過積載防止対策に関する事項について業務計画書に記載すること。
建設副産物の処理
1. 建設副産物の一時保管
① 受注者は、原則として修繕により発生した建設副産物を一時保管し、局の承認を受けた後、
速やかに受注者において「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づいた処分を行うこと。
② 保管場所は、局有地(場所:堺市西区草部 721 番 1 面積:753m2)とし、業務着手前に保
管方法等について局の承諾を得ること。また、局有地内の管理は、受注者の責任において整
理・整頓等を行い、付近住民に迷惑を及ぼさないように努めること。
③ 受注者は、局有地の給水装置を使用することができる。ただし、給水装置を使用する場合、
水道の使用に関する開閉栓手続き等は受注者の責任で行うこと。また、使用期間中の水道料
金、給水装置の維持管理等の費用については、すべて受注者が負担すること。尚、業務の履
行終了までに閉栓処理を行うこと。
④ 受注者は、業務の履行終了までに局有地内の建設副産物の搬出を完了し、元の状態に戻す
こと。ただし、最終の搬出完了から履行期間の終了までに発生した建設副産物については、
履行終了後においても速やかに適正処分すること。
⑤ 受注者は、
「堺市循環型社会形成推進条例」に基づき、堺市環境局環境保全部産業廃棄物
対策課へ「産業廃棄物保管施設届出書」を提出し、
「堺市産業廃棄物保管届受理書」の写し
を1部提出すること。また、業務の履行終了までに担当課へ「産業廃棄物保管施設届」の「廃
止届」を提出し、
「堺市産業廃棄物保管届受理書(廃止)
」の写しを1部提出すること。尚、
8
担当課への提出時期等について、事前に局と調整を行うこと。
⑥ 受注者は、
「堺市循環型社会形成推進条例」に基づき、産業廃棄物の処理に関して、帳簿
を備え必要事項を記載し、管理・保存すること。
2. 建設廃棄物の処理
① 受注者は、本業務により発生する産業廃棄物について排出事業者責任を負うとともに、下
請業者等に産業廃棄物の運搬等の委託をする場合は、廃棄物処理法に定める委託基準(許可
業者に委託、書面による委託契約、マニフェストの交付等)を遵守しなければならない。ま
た、受注者自らが産業廃棄物の収集運搬、保管、処分を行う場合も廃棄物処理法に定める処
理基準を遵守しなければならない。
② 受注者は、マニフェストシステムに基づき排出事業者として修繕業務から生じる産業廃棄
物の適正処理及び処理過程における事故防止等を図ること。尚、下記書類については、業務
計画書の建設副産物処理計画に含むものとする。
(1) 発生現場から一時保管場所まで
(ア) 排出事業者と収集・運搬業者の「建設廃棄物処理委託契約書」の写し
(イ) 収集・運搬業者の許可証の写し
(2) 一時保管場所から処分地まで
(ア) 排出事業者と収集・運搬業者及び中間処理・最終処分業者の「建設廃棄物処理委託契
約書」の写し(2 者間の契約書の写しをそれぞれ提出すること。
)
(イ) 収集・運搬業者の許可証の写し
(ウ) 中間処理・最終処分業者の許可証の写し
ただし、受注者が自ら建設廃棄物の収集・運搬を行う場合は、(1)及び(2)の(ア)における
運搬・収集に係る委託契約書及び(1)及び(2)の(イ)は必要ない。
③ 受注者は、マニフェストシステムの実施管理を行うため、処理結果を記した「実施報告書」
を作成し、建設廃棄物マニフェストシステム( A 票・B2 票及び D・E 票)の原本及び写しと
ともに処分完了後速やかに局に提出すること。また、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
に基づき、本業務において交付したマニフェストの交付状況について、
「マニフェスト交付
等状況報告書」を局に提出すること。
3.
①
建設発生土の処分
受注者は、修繕現場から建設発生土処分地までの経路を、業務計画書の建設副産物処理計
画に記載すること。
②
受注者は、建設発生土受入契約書(または見積書)の写しを業務計画書に添付すること。
③
受注者は、処分完了後速やかに処分(受入)を証明する本証と写しを局に提出すること。
4.
建設副産物の処分地
①
建設副産物の積算上の運搬距離は、局有地から各処分地までとする。
②
道路敷修繕における建設発生土の公共工事間利用の処分地の名称、所在地及び運搬距離は
表-3 のとおりとする。処分地は下記の2か所とし、積算上の運搬距離は大阪湾広域臨海環
境整備センター泉大津基地(フェニックス)までを見込んでいる。ただし、受注者の都合に
より処分地を変更する場合、契約単価の変更は行わない。
③
道路敷修繕における廃プラスチック類(VP・PP)
、がれき類及び木くず、紙くずの処分地
9
の名称、所在地及び運搬距離は表-4 のとおりとする。しかし、このことにより、受注者に
よる処分地の選定を拘束するものではない。ただし、受注者の都合により処分地を変更する
場合、契約単価の変更は行わない。
④ 各業務における特定建設資材廃棄物の再資源化等を行う施設の名称、所在地、運搬距離及
び受入条件は表-5 のとおりとする。しかし、このことにより、受注者による処分地の選定
を拘束するものではない。ただし、受注者の都合により処分地を変更する場合、契約単価の
変更は行わない。
表-3 建設発生土の処分地
品目
建
設
発
生
土
処分地の名称
所在地
運搬距離
・大阪湾広域臨海環境整備センター 泉大津市汐見町地先
10.2km
泉大津基地(フェニックス)
・公益財団法人大阪府都市整備推進 岸和田市岸之浦町 9 番地
センター(阪南 2 区)
表-4 廃プラスチック類等の処分地
品目
処分地の名称
所在地
運搬距離
堺市西区築港浜寺西
町8番8
10.2km
廃プラスチック類
株式会社大林
がれき類
大阪湾広域臨海環境整備セ 泉大津市汐見町地先
ンター 泉大津基地(フェ
ニックス)
環境局環境事業部 クリー 堺市堺区築港八幡町
ンセンター 臨海工場
1 番地 70
木くず、紙くず
10.2km
12.3km
表-5 特定建設資材廃棄物の処分地等
特定建設資材
施設の名称
所在地
運搬距離
受入条件
廃棄物の種類
最大寸法:制限なし
アスファルト・コ 堺土木工事業
ンクリート塊
(協)
和泉市北田中
町 506
13.6km
有害物質等の制限:有
受入時間:7 時~17 時
受入休止日:日曜日
最大寸法:30×30×30 以下
コンクリート塊
泉州リサイク 和泉市上代町
(有筋・無筋)
ル協同組合
1280-1
3.2km
有害物質等の制限:有
受入時間:8 時~17 時
受入休止日:日曜日・祝日
10
5. 石綿管の処分
石綿撤去管が発生した場合には、受注者の責任において撤去管を一時保管し、局と協議によ
り処分費用を決定することとする。
6. 撤去管の処分
撤去管は、適正に処分したことを証明する書類等を監督員に提出しなければならない。
1-20
環境対策
受注者は、水道工事共通仕様書の環境対策に関する事項を遵守し、発生現場周辺地域の環境
保全に努めなければならない。
1-21
主な積算基準書
本業務は、水道工事積算基準書(堺市上下水道局 平成 25 年 10 月版)にて積算しており、
平成 25 年・水道事業実務必携(全国簡易水道協議会)及び建設工事積算基準(堺市建設局)を
適用している。なお、建設工事積算基準(堺市建設局)は、平成 25 年度版を適用するが、[Ⅰ]、
[Ⅱ]については平成 25 年度版が未制定の為、平成 24 年度版を適用する。
1-22
積算単価月及び適用単価
本業務において使用するすべての単価の積算単価月は、平成 25 年 12 月である。また、積算
単価月と適用単価の関係については、表-6 のとおりである。
表-6 積算単価月
単価種別
公共工事設計
労務単価
物価資料単価
市場単価
1-23
1.
適用する単価
備考
平成 25 年度の労務単価
「国土交通省単価」を準用
平成 25 年 11 月版の物価資料単価
「月刊建設物価(
(一財)建設物
価調査会)
」又は「月刊積算資料
(
(一財)経済調査会)
」
平成 25 年夏号(7 月号)の市場単価
「季刊土木コスト情報(
(一財)
建設物価調査会)又は「季刊土
木施工単価(一財)経済調査会
支給材料
支給材料は、契約単価表に記載されていない材料であり、鋳鉄管補修金具(小)
(φ250 以
上)
、鋳鉄管補修金具(大)
(φ250 以上)
、K 型直管(φ250 以上)
、K 型継ぎ輪類(φ250 以上)
、
鋳鉄異形管(φ75mm 以上)
、弁栓類一式(φ75 以上)
、弁栓ボックス類(止水栓ボックス、量
水器ボックスは除く)
、エアーバッグ(φ75~φ150)等である。
2.
支給材料は、局が指示する場所(上下水道局本庁舎資材倉庫、南部区域資材置場等)で支
給する。尚、運搬費については別途計上しない。
1-24
1.
調達材料
本業務での使用材料は、上記支給材料を除き受注者が調達することとする。
(以下「調達材
11
料」という。
)
2.
調達材料のうち別表 2 に示す材料を貸出材料とし、履行開始時に一括して貸出を行う。貸
出材料は、業務内で使用することとし、使用後は速やかに補充を行い常に使用可能な状況と
しなければならない。尚、貸出材料は履行終了時に一括して返却することとする。
3.
履行終了時において、不要となった調達材料は受注者の責任において処理することとする。
1-25
材料規格
材料の規格およびメーカーは堺市水道事業給水条例及び同施行規程等に規定する給水装置の
構造及び材質の基準並びに給水管及び給水用具の指定等に適合しているもの、別添請負人調達材
料承認条件一覧表に定めるものであること。
1-26
材料保管
受注者はその責において業務に関する材料・製品及び資材等を受注者の資材倉庫等に確保し、
保管及び取り扱いにあたって損傷・変質及び不良化を起こさないよう留意し管理すること。
1-27
新基準適合品の使用
給水装置の構造及び材質の基準に関する省令の一部を改正する省令(平成 14 年厚生労働省令
第 138 号)に適合する材料を使用すること。
1-28
機器材の調達
受注者は、自己の責任において業務に必要な機器材、各種作業服、靴、手袋、ヘルメット等及
び受付業務等に必要な事務用品、住宅地図等を調達するものとする。尚、必要な機器材の例につ
いては、別表 3「機器材リスト」に掲載している。
1-29
調達材料の検査
調達材料は、監督員の検査を受けること。なお、検査に合格した材料であっても使用時に損傷・
変質した場合は、新品に取り替え再び検査を受けること。
1-30
貸与品等
1.
本業務の履行にあたり、配管図、及び給水戸番図一式を貸与する。受注者は、業務履行開始
までに借用書を作成し、局に提出すること。尚、本業務終了後、貸与品は速やかに返却するこ
と。
2.
調査業務従事者には、従事者証を発行する。受注者は、業務履行開始までに調査業務従事者
証交付申請書を作成し、従事者の写真(縦3cm×横2.4cm程度のもの)を添えて、局に
提出すること。尚、本業務終了後、従事者証は速やかに返却すること。
1-31
維持管理システム
受注者は、局、西日本電信電話株式会社(以下「NTT」という。
)及び局から WAN 構築業務を委
託された業者(以下「WAN 構築業者」という。
)と協議のうえ、次の事項を適正に行うこと。
1.
①
通信回線
主回線は、NTT のビジネスイーサ・ワイド(3Mbps)
、副回線は、NTT の B フレッツ・ベー
12
シック及びフレッツ・グループベーシックメニュー(プロバイダ契約)の開通。
②
WAN 用のアクセスルータ等の設置
③
通信回線の開通費用及び利用料金は、局が負担するものとする。また、それらに係る事務
手続きについても局が行うものとする。ただし、局が負担する通信回線の開通費用は、NTT
が施工する MDF 等までの通信回線の引込み及び回線終端装置の取付けの工事の費用並びに
WAN 構築業者が施工する、回線終端装置と通信回線用のアクセスルータの接続作業費用とし、
別途に電源その他の工事等が必要になった場合は、管理会社等と事前に協議を行い、許可を
受けた上で受注者の負担で工事等を行うこと。
なお、受注者の都合による執務室移転及び執務室が不適切なため、局から執務室移転の指
示を受けたことによる執務室の移転の場合にあっては、当該移転によって必要となる通信回
線の開通費用は、全て受注者の負担とする。
④
通信回線の開通作業の日程は、局、NTT 及び WAN 構築業者で、別途協議して定めるものと
するが、受注者は局の指示に従い、作業実施日時にかかわらず、当該作業に必ず立ち会い、
作業に最大限協力すること。
⑤
2.
受注者は、通信回線開通後1週間以内に、局の立会いのもと通信テストを実施すること。
維持管理システム
① 局は、表-7 に示す維持管理システム用の機器を、受注者に貸与するものとする。
② 局が受注者に貸与した維持管理システム用モノクロレーザープリンター用のトナーにつ
いては、受注者の負担で調達し、取り付けること。
③ 受注者は、維持管理システム用の機器に外部機器を接続しないこと、ただし、業務遂行の
ためにやむを得ない場合で、局の承諾を得た場合については、この限りでない。
④ 受注者は、維持管理システム用の機器を、本業務以外の目的で使用しないこと。
⑤ 受注者は、維持管理システム及び維持管理システム用の機器に障害が発生したときは、直
ちに局に連絡し、以後の対応の指示を受け、その指示に従うこと。
⑥ 本業務の契約終了後、貸与された機器については速やかに局に返却すること。
表-7 貸与機器一覧
1
2
3
1-32
品
名
維持管理システム用パソコン
維持管理システム用モノクロレーザープリンター
通信回線用アクセスルータ
台 数
1台
1台
1台
家屋等の把握
受注者は、修繕作業の着手前に家屋等の把握を行うこと。また、構造物(壁・タイル・土間等)
にひび割れ等の傷があれば写真撮影を行うこと。尚、写真撮影する黒板には撮影年月日・所有者
または使用者及び家屋所在地・撮影箇所の説明(変状寸法を記入等)の項目を記載すること。
1-33
暴力団等の排除
1. 入札参加除外者を再委託先等とすることの禁止
① 受注者は、堺市上下水道局契約関係暴力団排除措置要綱第2条の規定により準用する堺市
13
契約関係暴力団排除措置要綱に基づく入札参加除外を受けた者又は同要綱別表に掲げる措
置要件に該当する者を、再委託先並びに受注者及び再委託先の資材、原材料の購入契約その
他の契約の相手方(以下「再委託先等」という。
)としてはならない。
② これらの事実が確認された場合、本市は受注者に対し、当該再委託先等との再委託契約等
の解除を求めることができる。
2. 再委託契約等の締結について
受注者は、再委託先等との再委託契約等の締結にあたっては、再委託契約締結時には本市の
契約約款に準じた暴力団排除条項を加えることとする。
3. 誓約書の提出について
① 受注者は、堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関係者で
ない旨の誓約書を提出しなければならない。ただし契約金額(税込)が500万円未満の場
合はこの限りでない。
② 受注者は、契約金額(税込)が500万円以上となる再委託先等がある場合には、これら
の者から堺市暴力団排除条例第8条第2項に規定する暴力団員又は暴力団密接関係者でない
旨の誓約書を徴収して、本市へ提出しなければならない。
③ 受注者及び再委託先等が当該誓約書を提出しない場合は、入札参加停止を行うものとする。
4. 不当介入に対する措置
① 受注者は、この契約の履行にあたり、暴力団員又は暴力団密接関係者から、暴力団を利す
ることとなるような社会通念上不当な要求又は契約の適正な履行を妨げる行為(以下「不当
介入」という。
)を受けたときは、直ちに本市に報告するとともに、警察に届け出なければ
ならない。
② 受注者は、再委託先等が暴力団員又は暴力団密接関係者から不当介入を受けたときは、直
ちに本市に報告するとともに、当該再委託先等に対して、警察に届け出るよう指導しなけれ
ばならない。
③ 本市は、受注者が本市に対し、①及び②に定める報告をしなかったときは、堺市暴力団排
除条例に基づく公表及び入札参加停止を行うことができる。
④ 本市は、受注者又は再委託先等が不当介入を受けたことによりこの契約の履行について遅
延等が発生するおそれがあると認めるときは、受注者が①に定める報告及び届け出又は②に
定める報告及び指導を行った場合に限り、必要に応じて履行期間の延長等の措置をとるもの
とする。
1-34
1.
待機業務
受注者は、班体制により調査を行う者(以下、
「調査班」という。)及び班体制により修繕
を行う者(以下、「修繕班」という。)を待機場所に待機させなければならない。尚、特別徴
集により修繕を行う者(以下、「特別徴集班」という。
)は、局の指示による体制で業務を行
う。
2.
待機場所は、堺市内において市内全域を迅速に対応出来るよう配慮された場所とする。尚、
待機場所は拠点に限らない。
3.
待機業務は、業務計画書で承認された待機場所で行うこととする。
4.
待機業務の確認は、出勤簿の提出及び局の監督員が待機場所に訪れる方法による。監督員
が確認に訪れた際には、待機状況の確認に協力しなければならない。
14
第2章 道路敷調査
2-1
業務概要
受注者は、維持修繕範囲(道路敷及び敷地内)別図 1 参照における水道施設等からの漏水通報
に備えて待機し、通報時において迅速に漏水箇所の調査、修繕作業に必要な情報収集、二次災害
防止作業、及び報告書の作成等を行う。
2-2
業務時間
午前 9 時から翌午前 9 時までとする。
2-3
業務内容・基本調査(昼)
1.
受付調整
受付従事者は、業務拠点において、調査依頼者からお客様センター、その後局へと経由され
る維持修繕範囲における水道施設等からの漏水通報等に対して、局からの調査指示を受付する。
調査指示は、
維持管理システムにより行うことを基本とし、
別途電話及び FAX を使用して行う。
2. 基本調査(昼)
① 調査班は、局の指示から概ね 30 分以内に現場に到着し、漏水量、道路状態及び交通影響
等の状況確認を行う。尚、交通事情等により遅れる場合には到着時間はこの限りではない。
② 現場到着後は、保安器具(カラーコーン等)の設置及び水はけ確保等の二次災害防止策を
速やかに行う。
③ 調査班は、維持修繕範囲(道路敷及び敷地内)において、音聴棒と漏水探知機を使用した
漏水調査を行い漏水箇所及び漏水量の特定を行う。
④ 別表 4「現地調査の判断目安」を基に緊急工事の必要性を判断するための情報収集を行う。
⑤ 調査班は、局へ現場状況を報告し緊急工事の実施有無について指示を受ける。報告内容は、
漏水箇所、漏水量、敷地内掘削の許可有無、敷地内の施工方法、量水器付近の管種、工事案
内配布の必要有無、交通誘導員の配置等である。
⑥ 調査班は、局からの要請に応じて高機能携帯電話(スマートフォン)やデジタルカメラ(無
線 LAN 機能付き)で現場状況等を撮影し、局の指定アドレスへ撮影写真を送信する。
⑦ 調査班は、漏水調査のほか採水や止水処理、残留塩素濃度測定等の漏水に付随する業務を
併せて行うことがある。
⑧ 調査班は、調査依頼者へ説明、近隣住民や近隣店主等から施工可能な日時の聞取り、施工
日時の調整、及び近隣住民へ広報を行う。
3. 基本修繕
緊急を要する場合は、以下の修繕判断に基づき基本修繕を行う場合がある。
① 局が施工可能と判断するもの。
② 受託修繕(起因者からの依頼によるもののうち機械掘削を伴わないもの)
③ 人力による小規模掘削で処理可能な修繕(例:掘削土による埋戻しができるもの)
4. 完了報告
調査班は、現場より局へ完了報告を行い、翌朝に報告書等の提出を行う。
15
2-4
業務内容・基本調査(夜)
1.
受付調整
調査班は、維持修繕範囲における水道施設等からの漏水通報をお客様センターから電話で受
付する。
2.
基本調査(夜)
①
調査班は、調査受付後から概ね 30 分以内に現場に到着し、漏水量、道路状態及び交通影
響等の状況確認を行う。尚、到着時間は交通事情等により遅れる場合にはこの限りではない。
②
現場到着後は、保安器具(カラーコーン等)の設置及び水はけ確保等の二次災害防止策を
速やかに行う。
③
調査班は、維持修繕範囲(道路敷及び敷地内)において、音聴棒と漏水探知機を使用した
漏水調査を行い漏水箇所及び漏水量の特定を行う。
④
別表 4「現地調査の判断目安」を基に緊急工事の必要性を判断するための情報収集を行う。
⑤
調査班は、緊急を要する場合において、直ちに局職員へ現場状況を報告し、緊急工事の実
施有無について指示を受ける。報告内容は、漏水箇所、漏水量、管種口径、断水の有無、近
隣環境、交通誘導員の配置等である。
⑥
調査班は、配水管が破損し道路が冠水している等の緊急を要する場合には、局の指示によ
り仕切弁の閉止作業で漏水量の減水に努めることがある。
⑦
調査班は、局職員より修繕指示を受けた場合には、特別徴集班を組織すると共に交通誘導
員の緊急呼出しの手配を速やかに行う。尚、現場状況等により交通誘導員の手配のみを指示
する場合がある。
⑧
調査班は、局職員より修繕指示を受けた場合には、現場において、安全確保等の業務を局
職員の到着まで継続して行い、局職員の到着後に局職員に現場の引継ぎを行う。
⑨
調査班は、局からの要請に応じて高機能携帯電話(スマートフォン)やデジタルカメラ(無
線 LAN 機能付き)で現場状況等を撮影し、局の指定アドレスへ撮影写真を送信する。
⑩
調査班は、漏水調査のほか採水や止水処理、水質異常の対応、残留塩素濃度測定等の業務
を行うことがある。
⑪
調査班は、調査依頼者へ説明、近隣住民や近隣店主等から施工可能な日時の聞取り、施工
日時の調整、及び近隣住民へ広報を行う。
⑫
上記のほか、維持修繕範囲外における簡易な調査や状況に応じた対応、局からの指示によ
り不明管や水道管の確認等の調査を行う。
3.
基本修繕
緊急を要する場合は、以下の修繕判断に基づき基本修繕を行う。
①
局が施工可能と判断するもの。
②
受託修繕(起因者からの依頼によるもののうち機械掘削を伴わないもの)
③
人力による小規模掘削で処理可能な修繕(例:掘削土による埋戻しができるもの)
4.
完了報告
調査班は、緊急を要する場合には現場より局職員へ完了報告を行い、翌朝に報告書等の提出
を行う。また、緊急を要しない場合には翌朝に報告書等の提出を行う。
2-5
業務内容・詳細調査
基本調査により漏水箇所が不明な場合には、局の指示に基づき詳細調査を実施し、漏水箇所の
16
特定を行う。尚、詳細調査は、基本調査の調査班とは別の体制で業務を行ってもかまわない。
1.
受付調整
受付従事者は、局からの詳細調査の指示を受付する。受付時には、速やかに調査を行えるよ
う局と調査日時の調整を行う。
2.
詳細調査
詳細調査は、音聴調査等による漏水音(漏水疑似音)箇所を、ボーリングバーまたは相関式
漏水探知装置を用いて再調査し、漏水箇所を特定する作業である。尚、本作業実施には、地下
埋設物に損傷を与えないように十分留意することとする。
3.
報告
調査後は、調査結果を局へ報告し報告書を速やかに提出する。
2-6
業務体制・基本調査
1.
昼間は、業務責任者 1 名、受付従事者 1 名、漏水調査 1 班 2 名、夜間は漏水調査 1 班 2 名
とし、平日体制の標準図を別図 3 に示す。但し、夜間における業務責任者の体制は、
「1-8 業
務責任者」によるものとする。
2.
調査業務は班体制で行うこととし、標準的な 1 班当りの構成要員の内訳は、作業責任者 1
名、作業員 1 名とする。
3.
業務責任者は、昼間において道路敷調査及び道路敷修繕を併せて 1 名とする。
4.
受付従事者は、昼間において道路敷調査及び道路敷修繕を併せて 1 名とする。
5.
受付従事者は、依頼内容を十分把握して即応処理に努めることとする。
6.
体制変更
①
調査班の体制変更は、事前に局の承認を得て速やかに届出することとする。
②
受注者は、体制変更に伴う業務計画書、その他提出書類等の変更及び追加に関して、局の
承認を得ることとする。
③
局は、調査班の調査精度及び調査依頼者や近隣住民への対応等において、十分な業務成果
が得られていないと判断した場合には、受注者に調査班の体制変更を求めることがあり、受
注者はその求めに応じなければならない。
2-7
業務体制・詳細調査
1.
詳細調査は、調査技師及び調査技師補により行うこととする。
2.
調査技師は、漏水調査及び管路探知等の作業を習熟し、実務経験 3 年以上の者とする。ま
た、調査技師補は、実務経験 1 年以上の者とする。
2-8
作業責任者
1.
受注者は、道路敷調査において現場を統括する作業責任者を現場に常駐させることとする。
2.
作業責任者は、水道法に規定する給水装置工事主任技術者の資格を取得している者とする。
3.
作業責任者は、水道施設等の調査や修繕に関し豊富な知識を有する者とする。
4.
作業責任者は、修繕に関する法令上の規定、修繕材料及び修繕技術に関する知識の向上に
努めなければならない。
5.
作業責任者は、現場内における風紀を取り締まり、近隣住民に迷惑を掛けないよう業務従
事者を指導し、本仕様内容を熟知させることとする。
17
6.
作業責任者は、現場における施工・安全管理等に関する一切の事項を処理するとともに、
業務責任者及び監督員と緊密な連絡を取り、調査の円滑、迅速な進行を図ることとする。
7.
作業責任者は、やむを得ず現場から一時離れるときは、業務責任者及び監督員に連絡し承
諾を得た上で、職務を代行する者を駐在させることとする。
2-9
業務の注意事項
1.
調査班は、受注者が用意した腕章及び名札を着用し、局が貸与する従事者証を携行するこ
ととする。
2.
昼間及び夜間の調査班は、互いに業務の引き継ぎを行い、それぞれの業務結果を把握して
おかねばならない。
3.
調査指示は、通報内容等により局の判断で行わない場合がある。
4.
維持修繕範囲(敷地内)の取扱いは、局の判断に従うことが原則であるが、基本的な取扱
いは、漏水通報時において、道路敷漏水か敷地内漏水か判断不可の場合には、維持修繕範囲
(道路敷)と併せて本業務で行うこととし、通報時に敷地内漏水であると判断可能な場合に
は、維持修繕範囲(敷地内)の調査を別の「調査修繕業務(敷地内)
」にて調査を行う。
5.
維持修繕範囲(敷地内)における漏水であると判断可能な場合においても、局の判断によ
り、本業務で指示する場合がある。
6.
維持修繕範囲(道路敷)における調査について、局の判断により、別の「調査修繕業務(敷
地内)
」へ業務を指示する場合がある。
2-10
機器材
調査現場へ常備する機器材は、別表 4「機器材リスト」の常備区分とおりとし、日頃から保
守点検を行うこととする。
2-11
提出書類
1.
受注者は、次に掲げる書類を翌朝に提出しなければならない。尚、様式は事前に局の承認
を得ることとする。
① 日報(指示番号、調査件数、調査場所、調査時間、業務内容等を一覧で整理したもの)
② 調査報告書
③ 写真
④ 修繕報告書(基本修繕を行った場合に提出)
2.
受注者は、その他局が指示した書類を提出することとする。
2-12
単価
単価の考え方は下記のとおりとする。但し、これにより受注者による積算を拘束するもので
はない。
1.
単価
調査単価は間接経費を含む金額とする。
2.
業務基本料(道路敷調査)
①
業務基本料は、待機料及びその他業務に必要な人員にかかる費用とする。
②
待機料は、以下(1), (2)のとおりとする。
18
尚、1 日当りの待機料は、1 日・1 班当りの待機料に 1 日の待機班数を乗じて算出し、3 年
間の待機料は、業務日数に応じて 1 日当りの待機料を加算して算出する。
(1) 昼間業務
昼間待機料は、待機 1 班が昼間 1 日業務を行うために必要な労務費を算出し、これに 5 分
の 3、及び待機率を乗じた金額とする。待機率は、昼間業務時間に占める待機時間の割合と
し、昼間業務の待機時間は 4 時間とする。
(2) 夜間業務
夜間待機料は、待機 1 班が夜間 1 日業務を行うために必要な労務費を算出し、これに 5 分
の 3、及び待機率を乗じた金額とする。待機率は、夜間業務時間に占める待機時間の割合と
し、夜間業務の待機時間は 12 時間とする。
③ 待機料は一般管理費のみを含む金額とする。
④ 単価は、業務基本料(道路敷調査)及び後述する業務基本料(道路敷修繕)の 3 年間の合
計金額を 36 で除した金額とする。
2-13
精算方法
1.
精算は、受注者から提出される報告等に基づき局が行う。
2.
使用単価は、別紙「調査修繕業務(道路敷)契約単価表」による。
3.
業務指示時間により、基本漏水調査(昼)と基本漏水調査(夜)を区分する。
4.
基本修繕の精算方法は、別紙「道路敷修繕の積算取扱書」による。
2-14
業務の予定数量(下記の数量は予定量であるので増減がある。
)
表-8 道路敷調査の予定数量
年 度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
細 目
業務基本料
基本調査(昼)
基本調査(夜)
詳細調査(昼)
詳細調査(夜)
業務基本料
基本調査(昼)
基本調査(夜)
詳細調査(昼)
詳細調査(夜)
業務基本料
基本調査(昼)
基本調査(夜)
詳細調査(昼)
詳細調査(夜)
19
予定数量
12 か月
620 件
280 件
1件
5件
12 か月
620 件
280 件
1件
5件
12 か月
620 件
280 件
1件
5件
第3章 道路敷修繕
3-1
業務概要
受注者は、維持修繕範囲(道路敷及び敷地内)における水道施設等の漏水通報に備えて待機し、
通報時において迅速に漏水箇所の修繕及び報告書の作成、修繕資材の管理等を行う。
3-2
業務時間
午前 9 時から翌午前 9 時までとする。尚、昼間業務は待機による体制とし、夜間業務は緊急呼
出しによる体制で業務を行う。
3-3
業務内容
1. 受付調整
受付従事者は、業務拠点において、維持修繕範囲における局からの修繕指示を受付する。修
繕指示は、維持管理システムにより行うことを基本とし、別途電話及び FAX を使用して行う。
2. 修繕
① 修繕班は、局の指示から下記時間内に修繕場所へ到着しなければならない。
(1) 待機班は、概ね 45 分以内に到着すること。
(2) 特別徴集班は、局の指示から速やかに到着すること。但し、局が事前に日時指定をした
場合には、指示日時に到着すること。
②
修繕班は、監督員の指示により、近隣への広報及び挨拶を行う。
③
修繕班は、監督員から掘削範囲や修繕方法等の指示を受け水道施設等の修繕を行う。
④
修繕完了後は、道路洗い等の現場清掃を行う。
⑤
修繕作業のほか、他工事で発見された残置管撤去を行う場合がある。
3. 完了報告
受注者は、報告書等を原則として翌朝に提出する。
3-4
業務体制
1.
修繕班の体制は、表-9 のとおりとし、平日体制の標準図を別図 3 に示す。
2.
修繕業務は班体制で行うこととし、標準的な 1 班当りの構成要員の内訳は、作業責任者 1
名、配管工 1 名、運転手 1 名、作業員 2 名とする。但し、特別徴集による構成要員は、その都
度指示する場合がある。
3.
業務責任者及び受付従事者は、
「2-6 業務体制・基本調査」と同じ体制とする。
4.
受注者は、局が特別徴集による体制を求めた場合には、速やかに体制を組織しなければなら
ない。
5.
受注者は、2 班以上の特別徴集班を届出することとする。
6.
受託修繕は、局が指示する体制で行うこととする。
7.
体制変更
①
受注者の都合により待機班の体制を変更する場合には、速やかに届出なければならない。
②
増班等の体制変更が生じた場合には、業務計画書及びその他提出書類の変更及び追加を行
20
うこととする。
③
受注者は、体制の変更の都度「産業廃棄物保管施設届出書」の変更届を作成し、堺市環境
局環境保全部産業廃棄物対策課に速やかに提出すること。また、局に「堺市産業廃棄物保管
届受理書(変更)
」の写しを1部提出すること。
表-9 道路敷修繕の業務体制
月
役割
日
修繕班
(昼間)
平日
土曜日
日祝日
5名×2班
5名×1班
5名×1班
特別徴集班
(昼間・夜間)
3-5
12月29日
1月1日
~31日
~3日
5名×2班
5名×1班
適時編成
作業責任者
1.
受注者は、修繕現場を統括する作業責任者を現場に常駐させることとする。
2.
作業責任者は、給水装置工事主任技術者の資格を取得している者とする。
3.
作業責任者は、水道施設等の修繕に関し豊富な知識を有する者とする。
4.
作業責任者は、修繕に関する法令上の規定、修繕材料及び修繕技術に関する知識の向上に
努めなければならない。
5.
作業責任者は、現場内における風紀を取り締まり、近隣住民に迷惑を掛けないよう業務従
事者を指導し、本仕様内容を熟知させることとする。
6.
作業責任者は、修繕現場における施工・安全管理等に関する一切の事項を処理するととも
に、業務責任者及び監督員と緊密な連絡を取り、修繕の円滑、迅速な進行を図ることとする。
7.
作業責任者は、やむを得ず現場から一時離れるときは、業務責任者及び監督員に連絡し承
諾を得た上で、職務を代行する者を駐在させることとする。
3-6
資格要件
各班は、以下の要件を全て満たさなければならない。
1.
配管工は、水道施設等の修繕作業について相当の経験と技術を有する者とし、耐震継手管
の施工に当っては日本水道協会、日本ダクタイル鉄管協会又は、鋳鉄管メーカー等が実施し
ている耐震継手管の技術講習会を受講した者とする。
2.
石綿修繕に対応するため、石綿作業主任者を設置しなければならない。また、選任した石
綿作業主任者の石綿作業主任者技能講習修了証の写し(平成 18 年 3 月 31 日までに特定化学
物質等作業主任者技能講習を受講した者においては、特定化学物質作業主任者技能講習修了
証の写しで可。
)を局に提出すること。
3-7
安全管理
1.
保安施設の設置及び交通整理等は、受注者の責任において行い、業務に着手すること。
2.
受注者は、
待機班 1 班につき交通誘導員 2 名を修繕班の待機場所に待機させることとする。
3.
異なる場所で待機する交通誘導員は、同じ修繕現場で共に業務を行うことがある。これら
の交通誘導員の配置変更は、局の指示に従うこととする。
21
4.
交通誘導員は、前述のとおり、他方の修繕班の交通誘導員と共に業務を行う場合があるた
め、各修繕班の交通誘導員は、同一の警備会社に雇用された者であることが望ましく、万一、
これによらない場合には、受注者は、現場において問題が発生しないよう指導しなければな
らない。
5.
受注者は、通常、修繕場所に交通誘導員を 2 名(常駐者)配置する。尚、交通誘導員の現
場までの移動に要する費用は別途計上しない。
6.
局から午後 5 時 30 分から翌午前 9 時の時間帯において、2 次災害防止のため交通誘導員配
置の指示があった場合、受注者は、遅延なく配置すること。
7.
監督員から交通誘導員の増員等(規制車の配備を含む。
)の指示があった場合、受注者は、
遅延なく配置すること。
8.
交通誘導員は、通常午前 9 時~午後 5 時 30 分の時間帯で、1 日の拘束時間は 8 時間 30 分と
し、途中呼び出しの場合は、現地到着からの拘束時間とする。また、拘束時間を超えないと
きは 1 日とし、拘束時間を超え引き続き勤務する場合は、超過時間とする。なお、夜間の時
間帯は午後 10 時~翌日午前 5 時までとする。
9.
交通誘導員は、修繕作業が業務時間の午後 5 時 30 分を経過した場合において、継続して修
繕作業の完了まで業務を行うこととする。
10.
大阪府公安委員会告示第 109 号(別紙添付)に掲げる路線・区間については、交通誘導警
備業務(警備員等の検定等に関する規則第 1 条第 4 号に規定する交通誘導警備業務をいう。
)
に従事する交通誘導警備業務に係る一級検定合格警備員又は二級検定合格警備員(交通誘導
員 A)を 1 名配置し、監督員に「交通誘導警備検定合格証」を提出しなければならない(交通
誘導員 B:交通誘導員 A 以外の交通の誘導に従事するもの)
。
11.
3-8
1.
片側規制や通行止め等の交通規制方法は、局の指示に従うこととする。
業務の注意事項
維持修繕範囲(敷地内)の取扱いは、局の判断によることが原則であるが、基本的な取り
扱いは、維持修繕範囲(敷地内)からの漏水かつ敷地内で施工が可能であると判断される場
合には、別の調査修繕業務(敷地内)で修繕を行う。
2.
維持修繕範囲(敷地内)かつ敷地内での修繕が可能であると判断される場合において、局
の判断により、本業務で指示する場合がある。
3.
維持修繕範囲(道路敷)における修繕について、局の判断により、別の「調査修繕業務(敷
地内)
」へ業務を指示する場合がある。
4.
受注者は、局が凍結工事及び不断水式簡易仕切弁設置工事を指示した場合には、速やかに
施工日時の調整を行うこととする。
5.
別の「計画的に漏水調査を行う業務」において発見された維持修繕範囲の漏水は、本業務
あるいは別の「調査修繕業務(敷地内)
」で行う。
6.
修繕指示は、施工環境等の理由により局の判断で行わない場合がある。
7.
受注者は、本業務の履行にあたり、お客様からの金銭の受け渡しは発生しない。
3-9
修繕作業
1. 修繕方法及び修繕範囲は、現場状況により異なるため、監督員の指示によることとする。
2. 修繕作業は、配水管切断による修繕等を除き、配水管を断水せずに行うことが基本である。
22
尚、断水作業の有無は監督員の判断による。
3. 受託修繕では、掘削及び埋戻しを起因者が行うことがある。
4. 道路を横断して掘削を行う場合は、敷き鉄板を使用して片側交互通行での施工とする。また、
幹線道路等を横断して掘削を行う場合は、分割施工(掘削、布設、埋戻し、復旧を車線毎に行
う)による方法とする。
3-10 作業の注意事項
1. 修繕班は、敷地内への立入り及び敷地内掘削において、依頼者等の許可を得なければならな
い。
2. 修繕班は、外壁及び石張りやタイル張り等の床の取壊し、木々の伐採等について、依頼者等
から許可を得ることとし、取壊しや伐採後の復元は依頼者において復元すべきである旨を説明
しなければならない。
3.
修繕班は、掘削時において、地下埋設物及び植木等に損傷を与えないように十分注意しなけ
ればならない。
4.
受注者は、第三者の所有物等に損害を与えた場合には、受注者の責任で処理しなければなら
ない。
5.
受注者は、万一事故が発生した場合には速やかに局に連絡し、遅延なく書面により報告しな
ければならない。
6.
修繕班は、常に修繕現場における機器材等の整理整頓を心掛けねばならない。
7.
監督員は、修繕班に対して、モルタルやタイル等を取壊さずに給水管の接合替を指示する場
合がある。
8.
修繕班は、漏水に伴う赤水等の発生に対して行うメーター洗管等の事故対応について、監督
員の指示に従うこと。
9.
修繕班は、モルタル等の取壊しをカッター切断及びチス・タイル用ノミ等により行い、取壊
し範囲は修繕に要する最小範囲とする。
10. 修繕班は、エアーバッグ止水工法による施工において、局が貸与する機器材を使用して施
工することとする。
3-11 埋戻し及び舗装道路仮復旧
1.
受注者は、原則、砂及び鉱さいを使用して埋戻しを行うこと。ただし、受注者の都合で使用
材料を変更する場合、事前に局と協議すること。また、使用材料の変更により、契約単価の変
更は行わない。
2.
舗装道路仮復旧は再生加熱アスファルト合材を使用して施工すること。
3.
上記1及び2の材料について、購入伝票を月毎に局に提出すること。
3-12 車両編成及び機器材
各修繕班は、迅速に修繕作業を完了するため、車両編成及び機器材を以下のとおり備えて修
繕作業を行うこととする。
23
1. 1 班当りの車両編成は、機器材車両(軽トラック 1 台、ダンプトラック 2t・1 台)
、残土等
運搬車両(ダンプトラック 2t・3 台以上)とする。尚、機器材車両は、局が指示する機器材を
常備可能な場合においてはこの限りではなく、局の承認により変更することができる。
2.
車両編成は、修繕内容や修繕環境等により、局が認めた場合にはこの限りではない。
3. 修繕現場へ常備する機器材は、別表 3「機器材リスト」の常備区分とおりとし、日頃から保
守点検、消耗品の在庫管理を行うこととする。
4. 常備機材は、迅速な施工を行うために必要な機材であるため、常備することの重要性を認識
し、特に給水管材料や空気圧縮機(コンプレッサー)等について常備するよう注意しなければ
ならない。
3-13
提出書類
1. 受注者は、原則として業務完了日の翌日に次に掲げる書類を提出すること。尚、様式は事前
に局の承認を得ることとする。
① 作業内容報告書(戸番図添付、施工図等を記載)
② 写真
2. 受注者は、その他局が必要とする書類を提出すること。
3-14
単価
単価の考え方は、下記のとおりとする。但し、これにより受注者による積算を拘束するもの
ではない。
1. 単価
材料費単価及び労務費単価は、間接経費を含む金額とする。但し、業務基本料における待
機料は、一般管理費のみを含む金額とする。
2. 業務基本料(道路敷)
①
業務基本料は、待機料及びその他業務に必要な人員にかかる費用とする。
②
待機料は、以下(1), (2)のとおりとする。
尚、1 日当りの待機料は、1 日・1 班当りの待機料に 1 日の待機班数を乗じて算出し、3 年
間の待機料は、業務日数に応じて 1 日当りの待機料を加算して算出する。
(1) 平日昼間
平日待機料は、待機 1 班が平日 1 日の昼間業務を行うために必要な労務費を算出し、これ
に 5 分の 3、及び待機率を乗じた金額とする。待機率は、昼間業務時間に占める待機時間の
割合とし、平日業務の待機時間は 1 時間とする。
(2) 休日昼間
休日待機料は、待機 1 班が休日 1 日の昼間業務を行うために必要な労務費を算出し、これ
に 5 分の 3、及び待機率を乗じた金額とする。待機率は、昼間業務時間に占める待機時間の
割合とし、休日業務の待機時間は 5 時間とする。
③
単価は、前述した業務基本料(道路敷調査)及び業務基本料(道路敷修繕)の 3 年間の合
計金額を 36 で除した金額とする。
3. 特別徴集基本料
①
特別徴集基本料は、局の要請により待機班とは別に特別徴集班を組織するためにかかる費
24
用とする。
②
単価は、特別徴集班が平日昼間 1 日に業務を行うために必要な労務費(間接経費を含む)
を算出し、これに 10 分の 1 を乗じた金額とする。
③
特別徴集基本料は、1 班の徴集に対して 1 日当り 1 回計上する。
④
特別徴集基本料は、局が特別徴集班の要請を前日に行う場合において、当日の特別徴集班
による修繕業務の実施有無を問わず、1 班の徴集に対して 1 日当り 1 回を計上する。
3-15
精算方法
1.
精算方法は、別紙「道路敷修繕の積算取扱書」による。
2.
精算は、受注者から提出される作業報告等に基づき局が行う。
3.
使用単価は、別紙「調査修繕業務(道路敷)契約単価表」による。
3-16
業務の予定数量(下記の数量は予定量であるので増減がある。
)
表-10 道路敷修繕の予定数量
年 度
平成 26 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
細 目
業務基本料
修繕件数(平日)
修繕件数(休日)
特別徴集班の班数
業務基本料
修繕件数(平日)
修繕件数(休日)
特別徴集班の班数
業務基本料
修繕件数(平日)
修繕件数(休日)
特別徴集班の班数
25
予定数量
12 か月
760 件
60 件
40 班
12 か月
760 件
60 件
40 班
12 か月
760 件
60 件
40 班
道路敷
維持修繕範囲
配水管
給
水
管
敷地内
維持修繕範囲
建物
※敷地内維持修繕範囲はメーター
までであるが、メーター以降が
鉛管である場合には、下流側
50cm までを範囲とする。
別図 1 維持修繕範囲標準図
約45cm
約15cm
業 務 名
番
号
年 月 日
場
所
受注者名
約30cm
調査修繕業務(道路敷)
(
班)
約60cm
別図 2
黒板の寸法等
26
業務責任者 1人
【道路敷調査】
【道路敷修繕】
<特別徴集班>
27
作業責任者 1 人
受付1人
作業責任者 1 人
作業責任者 1 人
配管工
1人
配管工
1人
配管工
1人
運転手
1人
運転手
1人
運転手
1人
作業員
2人
作業員
2人
作業員
2人
別図 3
平日体制標準図
(昼間)
(夜間)
作業責任者1人
作業責任者1人
作業員
作業員
1人
1人
別表 1 写真管理
○道路敷調査
1
漏水箇所(到着時の状況)
2
近隣環境(道路、交通量、住宅、店舗)
3
量水器周り
4
保安設備設置状況
5
基本修繕後の配管状況
○道路敷修繕
1
着工前
2
交通整理状況
1人目
3
交通整理状況
2人目‥‥
4
保安設備設置状況
5
舗装版切断
6
舗装版取壊
7
舗装版積込み
8
掘削状況
9
残土積込み
10
アスガラ・残土運搬
1台目
11
アスガラ・残土運搬
2台目‥‥
12
掘削出来形
13
配管状況(掘削内)
14
配管状況(量水器周り)
15
砂転圧状況
1層目
16
砂転圧状況
2層目‥‥
17
路盤転圧状況
1層目
18
路盤転圧状況
2層目‥‥
19
乳剤散布状況
20
仮復旧完了
28
別表 2 貸出材料
名称
規格
数量
1 鋳鉄管補修金具(小)
φ75
2
2 鋳鉄管補修金具(小)
φ100
3 鋳鉄管補修金具(小)
規格
数量
31 A 形ゴム輪
φ75
2
2
32 A 形ゴム輪
φ100
2
φ150
2
33 A 形ゴム輪
φ150
2
4 鋳鉄管補修金具(小)
φ200
2
34 A 形ゴム輪
φ200
2
5 鋳鉄管補修金具(大)
φ75
2
35 K 形特殊押輪
φ75
2
6 鋳鉄管補修金具(大)
φ100
2
36 K 形特殊押輪
φ100
2
7 鋳鉄管補修金具(大)
φ150
2
37 K 形特殊押輪
φ150
2
8 鋳鉄管補修金具(大)
φ200
2
38 K 形特殊押輪
φ200
2
9 VP 用袋ジョイント
φ50
2
39 K 形特殊割押輪
φ75
2
10 VP 用袋ジョイント
φ75
2
40 K 形特殊割押輪
φ100
2
11 VP 用袋ジョイント
φ100
2
41 K 形特殊割押輪
φ150
2
12 VP 用袋ジョイント
φ150
2
42 K 形特殊割押輪
φ200
2
13 VV ドレッサージョイント
φ75
2
14 VV ドレッサージョイント
φ100
2
15 VV ドレッサージョイント
φ150
2
16 VC ジョイント
φ75
2
17 VC ジョイント
φ100
2
18 VC ジョイント
φ150
2
19 K 形継ぎ輪
φ75
2
20 K 形継ぎ輪
φ100
2
21 K 形継ぎ輪
φ150
2
22 K 形継ぎ輪
φ200
2
23 K 形直管
φ75
2
24 K 形直管
φ100
2
25 K 形直管
φ150
2
26 K 形直管
φ200
2
27 K 形ゴム輪
φ75
2
28 K 形ゴム輪
φ100
2
29 K 形ゴム輪
φ150
2
30 K 形ゴム輪
φ200
2
29
名称
別表 3 機器材リスト
1. 建設重機類(参考)
名称
規格・仕様
クローラ型・排出ガス対策型 山積 0.055m3 級
バックホウ
クローラ型・排出ガス対策型 山積 0.13m3 級
クローラ型・排出ガス対策型 山積 0.28m3 級
軽トラック
ダンプトラック
2t積
4t積
10t積
ホイールローダ
ホイール型・排出対策型 1.9~2.1m3 級
2. 調査機器材
名称
音聴棒
規格・仕様
1.0m 等
常備
○
電子音聴棒
漏水探知機
○
止水栓キー
小φ13~25 用、大φ30~50 用
○
仕切弁キー
小、大
○
仕切弁ハンドル
カラーコーン
○
点滅灯付き
○
残留塩素判定試薬
○
採水容器
○
30
3. 修繕機器材
名称
コンクリートブレーカ
規格・仕様
油圧式 20kg 級
常備
○
空気圧縮機(コンプレッサー) 可搬式・排出ガス対策型 3.5~3.7m3/min
○
タンパ及びランマ
○
60~100kg 級
振動プレートコンパクタ
○
口径 50mm 揚程 10m
○
口径 75mm 揚程 10m(エンジン付ポンプ)
○
コンクリートカッタ
油圧・走行式 ブレード径 45~56cm
○
発動発電機
低騒音・排出対策型
○
工事用水中モータポンプ
分水栓用電動穿孔機
○
防食コア挿入機
○
分水穿孔跡挿入棒(通称:矢) φ13、φ20、φ25
○
水硬性粒度調整鉄鋼スラグ
○
HMS-25
砂(海砂)
砕石
○
粒度調整砕石 M-25、再生粒度調整砕石 RM-25
○
再生密粒度アスファルト合材
○
常温合材
○
アスファルト乳剤
プライムコート用
敷き鉄板
しま鋼板等
○
軽量鋼矢板
軽量金属支保材
保安施設
標示板、標識、保安灯、防護柵、
バリケード、照明等
○
配水管継手工具類
ラチェットレンチ、トルクレンチ、スパナ、滑剤等
○
配水管切断工具類
キールカッター、エンジンカッター等
○
給水管継手工具類
給水管切断工具類
パイプレンチ、モンキーレンチ、接着剤、
トーチランプ、ろう接材等
ビニル管切断器、金切りノコ刃等
○
○
分水栓類、ポリエチレン管、
給水管材料
ポリエチレン管用継手類、止水栓類、ビニル管、
ビニル管用継手類等の各口径(φ13~φ50)材料、
止水栓ボックス各種、量水器ボックス各種、その他
31
○
別表 4 現地調査の判断目安
判断要因
路面状況

漏水量
至急修繕が必要と
至急修繕が必要としないと
判断できる要因
判断できる要因
陥没・泥状・空洞の状況にある 

場合

2次災害として交通障害、事故

漏水箇所が給水管と思われ舗
装の継ぎ目より流出している。

誘発が心配される。
道路が湿っている程度
敷地内で水が吹き出ている。
仕切弁ボックス、消火栓ボック
ス内より漏水している

2次災害として交通支障、事故
誘発の心配がない。
水はけ

2次災害として道路冠水、家屋 
水はけ状態がよい。
浸水、交通支障、事故誘発が心
配される。
断水工事による 
影響が少ないと予想される。

影響
緊急断水ができない場合

大口需要者

主要管路

広範囲に断水・赤水などの
影響を及ぼす。
受付時刻

(修繕にかかる
朝のピーク時までに修繕を完 
朝のピーク時までに修繕を完
了できる見込み(夜間時のみ)
。
了できない見込み(夜間時の
時間)
施工環境
み)。


騒音、交通に問題ないと考えら 
騒音に配慮が必要
れる。

住宅密集地
起因者によるもの

病院近辺

その他

水がまったくでない。


仮配管工事の接合もれ

上記のほか、水道が使用できな
い状況。
32
交通に配慮が必要

幹線道路

繁華街
漏水量がわずかである。