ポリマークレイが軟らかくなっています もともとポリマークレイは夏に気温が上がって、とろける様に軟らかくなる事がありますが、来年から新しく施行 されるヨーロッパの安全基準に適合させる為、フィモソフト及びフィモクラシック等の軟化剤が変わり、以前とは 別ものの様に軟らかくなりました。 パッケージを開けてすぐに使い始められるメリットと、加熱後の弾力が増して割れにくくなったメリットがありま すが、軟らかすぎて形が崩れ易いデメリットもあります。 テンプレートにはりつく、細いロープができない、ねばって切りにくい…等のトラブルが起きたら、「オイル抜き」 を行って下さい。 「オイル抜き」とは、ポリマークレイに含まれる軟化剤の量をコントロールして、好みの固さにする事です。 もちろん、抜きすぎるとパサパサになりすぎて、粘土同士がつかなくなったり、空気が抜きにくくなったりします ので、粘土の状態をみて 10 分~ 60 分の範囲で行ないます。 オイル抜き工程 ①ポリマークレイの使用量を手でやわらかくする。(写真1) ②クッキングシートの上でアクリル板 2mm(ブルー)にはさんでローラーで伸ばす。 (2) ③コピー用紙等の紙にはさみ、更にローラーで軽く押さえて紙に密着させる。 (3.4) (5) ④そのままの状態で 10 分~ 15 分おいておく。 ⑤紙に軟化剤が滲み出したら、紙からはずして更に手でよくもんでサランラップに包む。 1 2 3 4 5 ・オイル抜きは 10 ~ 15 分を基本としますが、更に粘りがとれない場合は、もう一度練り直して、好みの固さに なるまで繰り返します。 ・季節によっても体感する軟らかさは変わりますので、夏にオイル抜きしておくと、冬に固く感じる事があります。 ・作業の途中でもクレイを紙の上に置いておくとオイルが抜けていくので、オイル抜きにしたクレイはラップに 包んで保管して下さい。 ・印刷物のトナー(インク)側にクレイを置くと、インクやトナーを吸収するので、管理に注意して下さい。 ・加熱前は、違う色のクレイが触れ合っていると、隣り合った色が色移りをおこす事があります。 ・オイルが抜けすぎてパサパサになったら、ミックスクイックを加えて軟らかく戻せます。
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