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Just do it ! 一歩前へ
市原市教育センター
平成23年度第5号
教育センター だ よ り
来春からの「市原市幼小中一貫教育」スタートに向けて
~ 幼小との連携強化を望む ~
市原市教育センター
所長
大久保 毅一
2月16日、市原市教育センター研究部会の研究員全体研修会Ⅱが開催され、教育長の挨拶に続き、各
部会の研究員の先生方に一年間の研究成果を報告していただいた。
今年度は、学習指導要領の改訂の内容に合わせると共に、今日的課題(不登校・発達障がい等)の解
決を意識し、従来の8部会を7部会に再構成し、それぞれの部会の計画に基づき研究が進められた。再
構成の視点としては、言語活動が国語や英語等の所謂「語学」の範疇を超えて、国語科以外の各教科等
においても,その特質に応じた言語活動の充実が望まれていることから、国語研究部会を廃し、「言語
活動研究部会」を設けた。また、大型TVの導入や校内LAN整備の完了、ICT教育の推進等から算数・数学
研究部会に代わり「情報教育研究部会」を設けた。さらに、当センターで常時
行っている教育相談及び特別支援に関する相談の内容がはっきりと区分けで
きず、相互に関連しているケースも多いことから特別支援教育部会と教育相
談研究部会とを「子ども理解研究部会」に融合させた。
さて、平成25年4月の加茂小中一貫教育校の開設、さらには市内全域が中学校区を基本単位とした連
携型小中一貫教育のスタートまで、残すところあと1年余となった今、まさにそれらの準備期間である
ことから、それぞれの部会が小中学校の連携の在り方をどのように研究の中に位置づけているのか、
ということを念頭に置き、今回興味深く参加させていただいた。
期待どおり、ほとんどの部会で、小中学校合同での研究が進められており、特に理科研究部会では、
「小学校から中学校へつながる観察・実験の問題点を改善した教材づくり」、また外国語研究部会では、
「小中学校5年間の見通しをもった英語教育の在り方について」をそれぞれの部会のテーマとし、先日作
成が終了した「小中連携カリキュラムモデル」を意識した研究内容となっていた。改めて、研究員の先
生方の認識の高さと進取の精神に敬意を表したい。
また、今回幼稚園教育研究部会の報告の中で、特に小学校の先生方に意識していただきたい内容が
あった。一つは、年少児、年長児の発達段階に応じた目標設定である。とりわけ、年長児の目標「主体
的に遊び、自分とは違う他者の存在に気付き、他者の考えを受け入れてともに遊ぶことの楽しさがわ
かるようにする。」は、小学校児童も備えなければならない能力であり、幼稚園段階での目標としてレ
ベルの高さを感じた。二つ目は、年長児は、教室の掃除及び給食の配膳・片付けを自分たちで行ってい
るという点である。4月、1年生を迎えたとき、幼稚園での子どもの実態を把握した上で新入生の指導に
あたってきただろうか。幼稚園で身に付けた能力を抑えてはいないだろうか。と、自問してしまった。
小中の連携が今回の研究のように広まりつつある中、今一度、幼稚園と
小学校の連携の在り方を強化し、幼から小へのスムーズな移行、そして小1
プロブレムの解消を目指していくことが喫緊の課題であると考える。
CONTENTS 66666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666666
巻頭言「来春からの『市原市幼小中一貫教育』スタートに向けて ~ 幼小との連携強化を望む ~ 」・・・・・・1
「教育情報ネットワークの活用を!」「研修履歴シートに今年度の履歴を残しましょう!」 ・・・・・・・・・・2
平成24年度 教育センター研修事業について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
研究員による「学校で役立つ指導資料」を作成しました・教育長の部屋より・・・・・・・・・・4
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右の画面は市原市の教育情報ネット
ワーク(通称: ジョイコミ! )の画面
です。
「ジョイコミ!」 には、教育センタ
ーで発行された指導資料や「教育長の
部屋」、学習に役立つリンク集、データ
ボックス等多くのタブがあります。
データボックス内には各教科や学級経
営、事務処理等にも役立つ資料がダウ
ンロードできるようになっています。
また、教育関係機関や検索サイトへ
のリンクが貼られていますので、各学
校のトップ画面を是非「ジョイコミ!」
に設定しておいてください。
今年度より、校内 LAN が整備され、
教室でも 「ジョイコミ!」 を通して学
習に役立つ資料提示や教材の活用も可能です。
「教育長の部屋」は月2回更新(第2・4月曜予定)をしています。教育長の話を聞く機会、
話す機会がなかなかない日常ですが、教育長と先生方の距離が縮まる「部屋」になるかと思い
ます。
* 学校で有効な資料・情報がありましたら、教育センターまで御連絡ください。
今年度の4月下旬に、各小中学校に研修履歴シートをメール送信致しま
した。各教職員が今年度の研修を各自のシートに記録し、平成23年度の
自己の研修を振り返る機会にしていただきたいと思います。
そして、今後もライフステージに応じた研修を計画的・継続的に受け、
教師力・授業力等の力量の形成を図るためにも御活用ください。
【記載内容】
〔研修に関して〕
〔授業実践に関して〕
・市、県、国の専門機関で行う研修
・校内研修、計画訪問、公開研究会での授業実践
・民間で行う教育に関する研修
・市教研での授業実践
・公開研究会などの授業参観
・研究員での授業実践
▲市教研や自校の校内研修は記入しない ・指導案(略案含)を作成し授業実践したもの
【シートの管理について】
・シートにパスワードを設定し管理する。
・各校のLANディスクに保存し、校長が管理する。
・異動の際は転入先に個人で移行する。
御不明な点は教育センター(41-3338)まで御連絡ください
先生方一人一人が自己のライフステージと課題にあった研修を受講していた
だけるように、平成24年度も希望研修(22講座)・自主研修(夕やけ講座:
6講座)を準備しています。多くの先生方の参加をお待ちしています。
1.研修開催の通知方法について
市 教 育 セ ン タ ー の HP か ら 各 研 修 の 要 項 を 受 講 者 各 自 で 閲 覧 印 刷 し て い た だ き ま す 。
各 学 校 へ の 研 修 毎 の 開 催 通 知 は 発 送 し ま せ ん の で 御 注 意 く だ さ い 。( 県 総 セ 同 様 )
研 修 講 座 開 催 2 週間 前 ( 夏 期 研 修 につ い て は 7 月中 旬) ま で に は 詳細 を 掲 載で き るよ
うにします。その後の変更については、関係学校・幼稚園に必要事項を連絡致します。
2.小中学校の県義務研修との関わり
県の初任者研修・5年経験者研修の日数削減に伴い、学校現場での研修が以下のように実
施されます。
23年度
24年度
25年度
初任者対象
県での削減実施
2年目教員対象
フォローアップ研修Ⅰ
(開始)
3年目教員対象
フォローアップ研修Ⅱ
(開始)
6年目教員対象 5年経験者研修
5年経験者研修
県削減実施・現場実施開始
7年目教員対象
ステップアップ研修
(開始)
各 学 校 で は そ れ ぞ れ の 研修計 画 の 立 案 ・ 提 出 が 必 要 に な り ま す が 、「 フ ォ ロ ー ア ッ
プ 研 修 Ⅰ ・ Ⅱ 」 に つ い て は 、 義務づけられている30時間中の18時間を教育センターの
夏期研修(義務研修「2年目教員研修」「3年目教員研修」)で代替します。残りの時間につ
いてもセ ン タ ー の 研 修 受 講 に よ り 代 替 す る こ と も 可 能 で す 。
<先生方に好評!「教職員セミナーいちはら」を開催します>
来年度も「教職員セミナーいちはら」を開催します。先生方のお役に立ちたく、いろいろな分
野にまたがり魅力的な講師を招聘しました。たくさんの先生方の受講をお待ちしています。
【講師の紹介】
講師は、次の4名の先生方です。
・共栄大学教育学部教授
和井田節子 氏
・杉並区立済美教育センター指導教授
月森久江
氏
・千葉大学環境健康フィールド科学センター教授
・千葉大学教育学部教授
【案内】
徳山郁夫
明石要一
氏
氏
教職員セミナー
いちはら
7/ 7(土)
7/28(土)
①期 日:平成24年7月7日(土)・7月28日(土)
②時 間:午前9:00~12:10(前 9:00 ~ 10:30 後 10:40 ~ 12:10)
*講座は、両日とも2講座開催します。
③会 場:市原市市民会館会議室
④自分が受講したい1講座(90分)のみの受講も可能です。
⑤受講料は、1講座1500円となります。
⑥市原市教育会館維持財団との共催で行います。
⑦詳細は、一次案内(4月中)二次案内(5月中)をご覧ください。
<研究員による「学校で役立つ指導資料」を作成しました>
本年度から言語活動研究部会、情報教育研究部会、子ども理解研究部会が新設され、研究員
が7部会39名になりました。研究員の先生方のご協力を得て「学校で役立つ指導資料」を作
成することができました。研究員の皆様ありがとうございました。昨年同様に指導資料も3月
下旬頃、Web化する予定です。
<アクセス>
◎Web化した指導資料は、次の方法で閲覧できます。
教育情報ネットワーク
◎各研究部会の指導資料は次の通りです。
資料
資料
資料
資料
資料
資料
資料
教育センター発行指導資料
第152集(言語活動研究部会)
思考力、判断力、表現力を育む言語活動の充実・・・・・・・・・・・・・・・・・【Web】
第153集(社会科学習資料研究部会)
小・中学校社会科副読本(同付録地図)を生かした学習指導の在り方・・・・・・・【Web】
第154集(情報教育研究部会)
教科指導におけるICTを活用した効果的な指導のあり方・・・・・・・・・・・【Web】
第155集―1・2(理科研究部会)
小学校から中学校へつながる観察・実験の問題点を改善した教材づくり・・・・・【Web】
市内の生き物調査 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【Web】
第156集(子ども理解研究部会)
どの子も安心して過ごせる学級づくり ~落ち着きのない児童のいる学級での実践~ ・・・【Web】
第157集(幼稚園教育研究部会)
夢中で遊べる子を育てる ~年齢に応じた協同遊び~
第158集(外国語研究部会)
小中学校5年間の見通しを持った英語教育の在り方について・・・・・・・・・・【Web】
◎指導資料の幼稚園・小中学校への配付は、24年4月中旬予定です。
「市原市
小中連携教育」のブレーキになっているヤツは誰だ?』より
(前略)・・・ヤマザキ先生!市原市教育委員会が発信するように、幼・小・中の「タテの連
携」が大切なことは承知しています。しかし、毎日の学校生活での学年の「ヨコの連携」も大
切です。ヤマザキ先生には申し上げにくいのですが、勇気を出して申し上げます。「ヨコの連
携」が出来ない学校集団には、「タテの連携」は<絵に描いた餅>です。来年度の私は学校現
場で、チームによる学年経営で、主任を補佐して頑張ります。(後略)
「ヨコの連携が出来なくて、タテの連携など画餅である」という
貴方の指摘は、私にとって、まさに、頂門の一針でした。
来年春から加茂地区に小中一貫教育校がオープンし、22中学校区でも小中連携カリキュラ
ムの教育がスタートします。そして、新年度の24年度はその準備に奔走する一年になるはず
です。このような「市原市 小中連携教育」の動きにブレーキをかけるヤツは、誰あろう、一
人一人の先生方の心の中に払拭できずにまだ巣食っている所謂、「学級王国意識」です。自分の
学級だけが良ければいい、自分の学級だけ無風ならばいいという「学級王国意識」です。
・・・中略・・・・・「学級王国意識」が払拭できないとしたら、「9年間のスパンで子どもを
育てる」という現在取り組み中の「市原市 小中連携教育」運動の前途は大変厳しい事態が予
想されます。でも、市原市の子どもたちの実態をつぶ
発行年月日
平 成 24年 3月 13日
さに見る時、この方法が今考えられる最も有効な手段
発 行 所
市原市教育センター
であると私たちは確信します。
〒 290ー0062 千 葉 県 市 原 市 八 幡 20
前回の「Eさんへの手紙」でもお願いしたけれど、
校内で、皆さんのサークルで、この問題を真剣に話し
合って下さい。準備時間は1年しかありません。
電 話 0436(41)3338
FAX
0436(41)3395
e-mail:[email protected]
発行責任者
大 久 保 毅 一
*「教育長の部屋」(http://10.40.1.246/kyouikucho_page/index_yamazaki.html)は教育情報ネットワーク「ジョイ
コミ!」からアクセスできます。