霊的および物質的な福利

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霊的および物質的な福利
目的
要点――福祉の本質の定義
参加者が以下の原則を理解できるように助け,必要
参加者一人一人が,これから自分の霊的および物質
に応じて話し合う。この原則が教会の福祉の本質であ
的な福利を改善する決意をする。
ることを説明する。
1. 万物は主のものである(教義と聖約104:14参照)。
このレッスンの資料
2. 主にとってすべてのものは霊にかかわるものである
『神の奉仕の業』DVD〔英語〕(In the Service of
(教義と聖約29:34−35参照)。
Your God)(54645)
3. 物質的な福祉には,食物,衣服,住まい,健康,教
育,仕事,情緒的な強さが含まれる。
『教会指導手引き』からの引用
4. 霊的な福利には,神を礼拝すること,福音の研究,
以下の文章を参加者の一人に読んでもらう。
家族を強めること,儀式を受けること,奉仕をする
「霊的な福利と物質的な福祉について個人の責任を引
ことが含まれる(
『教会指導手引き 第2部』257参照)
。
き受けることは,常に福音に従った生活の一部とされ
5. 霊的な福利と物質的な福祉は,主の預言者を通して
てきた。……
み こころ
明らかにされた主の御 心を行う結果として得られる。
霊的な福利を向上させる原則は,以下のとおりであ
る。
ビデオ・プレゼンテーション:エリヤとザレパ
テのやもめ女
イエス・キリストを信じる信仰を持〔つ。
〕
救いに関する福音の儀式を受け〔る。
〕
可 能 で あ れ ば ,「 エ リ ヤ と ザ レ パ テ の や も め 女 」
毎日祈り……福音……を研究〔する。
〕
(DVD『神の奉仕の業』〔In the Service of Your God
神の律法を守〔る。〕
(英語)〕)を見せる。または,列王記上17:2−24にあ
神を愛し,……人々を愛し,奉仕する。
る,エリヤとザレパテのやもめ女の物語を話すか朗読
ともに祈り,聖文を研究し,互いに愛し合い,助け
する(ジェフリー・R・ホランド『聖徒の道』1996年
合うことによって,家族を強める。
7月号,35も参照)。
教会の集会に出席〔する。〕
参加者に質問する――このやもめ女の例から何を学ぶ
友人や親類に福音を紹介する。
ことができますか。この女性は,自分自身と息子を霊
神殿の儀式のために,亡くなった先祖の名前を探求
的にも物質的にも救うために,何をしましたか。霊的
して提出〔する。
〕
な福利と物質的な福祉を改善するために,現代の預言
じゅうぶん
者はどのように勧告していますか。(回答の例―― 什 分
物質的な福祉を向上させる原則には,貧しい者や乏
の一を完納する。断食献金を惜しみなく納める。家を
しい者の世話をすること,個人や家族として自立する
整える。支出を抑える。負債を避ける。抵当を入れて
ことが含まれる。」(『教会指導手引き 第2部――神権
借りた分も含め,債務を完済する。少しずつ貯蓄する。
指導者・補助組織指導者』257)
食糧貯蔵をする。人に助けの手を差し伸べる。〔「若い
参加者に質問する――福祉の原則は,わたしたちが天
兄弟たちに,そして成人の兄弟たちに」『リアホナ』
の御父とイエス・キリストにもっと似た者となるため
1999年1月号,56−62参照。「わたしたちが生きている
にどのように役立ちますか。
時代」『リアホナ』2002年1月号,83−86も参照〕)
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「教会員の中にも,不必要な借金を負っている人が大
教会指導者によるその他の教え
勢います。そのような人々の経済的蓄えは,たとえあ
必要に応じて以下の声明を参加者に紹介する。
ってもごくわずかです。こうした状態を避けるための
「わたしたちの第一の目的は,可能なかぎり,忌まわ
解決策は,まず予算を立て,収入の範囲内で生活し,
しい怠惰や施しのもたらす悪弊を除去し,独立心,勤
幾らかを将来のために蓄えることです。」(トーマス・
勉,倹約,自尊心を再びわたしたちの間に確立する体
S・モンソン「個人と家族の福祉に関する指導原則」
制を築くことです。教会の目的は,人々の自立を助け
『聖徒の道』1987年2月号,3)
ることにあります。」(大管長会,Conference Report,
「福祉プログラムの目的は,貧しい者と助けを必要と
1936年10月,3)
た
か
している者の世話をし,教会員が福音の原則に従順に
じゅうぶん
「金額の多寡に関係なく,什 分の一を正直に納めるす
なることによって強められ,自立することにあります。
」
べての男女,すべての少年少女,そして子供たちに申
(ジェームズ・E・ファウスト「福祉の責任は個人とそ
し上げます。皆さんが心の中に抱いている信仰に感謝
の家族に」『聖徒の道』1986年7月号,20参照)
します。……断食献金を納めている人々にも感謝して
います。これはひと月に2度の食事を抜くだけで,ほか
演習
に何も求められません。それは苦しんでいる人々を助
けることを目的とした福祉プログラムを支える大きな
預言者と教会の指導者が与えている,霊的および物
柱となっています。」(ゴードン・B・ヒンクレー「わた
質的な福利についての勧告に,どれほど従っているか
したちが生きている時代」『リアホナ』2002年1月号,
を各自評価するように勧める。改善できる分野を一つ
85−86)
か二つ選び,改善計画を立ててすぐ実行するように勧
める。
「緊急時に命を支えるための食物を蓄えておこうでは
預言者の勧告に従うことによって得られる祝福は,
ありませんか。しかし,パニックに陥ったり,過剰な
あかし
霊的かつ物質的なものであることを証する。
行動に出たりすることのないようにしてください。あ
らゆる面で分別のある人になってください。」(ゴード
ン・B・ヒンクレー「わたしたちが生きている時代」
『リアホナ』2002年1月号,85)
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