34 2008年10月発行 - 青梅市図書館

おうめのとしょかん
No.34
中央図書館
∼ 視聴覚資料貸出を始めました ∼
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中央図書館では、3月の開館から視聴覚資料
(CDやDVD)の貸出サービスを開始しまし
た。
所蔵数は、CDが約3,000点、DVDが
約2,000点です。
今後も、様々な分野の資料を追加していく予
定です。
図書館のCDを試聴することができます。お
好みのCDでお楽しみください。
※予約は必要ありませんが、連続利用は30分
までとさせていただきます。
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貸出期間は、おひとりにつきCD・DVD
あわせて2点まで、8日間です。
図書館のDVDを、図書館内の5つのDVD
視聴ブースで閲覧することができます。ご利用
には、予約(当日予約)が必要となります。
※ 閲覧できるのは、中央図書館所蔵の資料に
限ります。
CDやDVDは、中央図書館のみの取り扱い
です。
返却は中央図書館カウンターにお願いしま
す。ブックポストや分館カウンターに返却する
ことはできません。
図書館で貸出をしている DVD は、通常販売してい
この物語に登場する子どもたちは、初めは陰気で
る
DVD とは異なり、特別に著作権者から貸出を承認
病弱でしたが、秘密の庭の手入れを通して癒され
され、著作権の補償金を含めて購入しているためた
成長していきます。英国風庭園が浸透した現在、
いへん高額です。
庭の様子がよりよく浮かぶことでしょう。子ども
紛失・破損された場合は、図書館で購入したものと
の頃に読んだことがある方も、もう一度読み返し
てみてはいかがでしょうか。
同様の著作権処理済のものを弁償していただくこと
(所蔵館 中央 大
になります。お取り扱いにはくれぐれもご注意くださ
るようお願いいたします。
文字や活字に親しもう!
10月27日∼11月9日は読書週間です。
書籍のもとを形作り、日頃、何気なく目にして
いる文字や言葉には、さまざまな思いやイメー
ジが込められています。文字の力・言葉の力に
注目してみてはいかがでしょうか?
『しょぼん
ひらがな』
武田双雲/著
池田書店
また、同著者による『しょぼん ひらがな』
は右の頁には楷書を、左の頁にはその文字を使
った創作書で「あ」∼「ん」までのひらがなを
紹介しています。本書では、言葉や文字は、人
『書本 漢字』
と人が気持ちを伝え合うコミュニケーション
武田双雲/著 池田書店
のためのものであるという著者の思いから、ひ
書道家・武田双雲による書で感じる漢字の本。 らがなをモノの名前で教えるのではなく、「気
持ちを伝えることば」であらわし著者の自由詩
子どもたちが小学校で初めて習う字を中心
とともに書かれています。「見て・感じて・楽
に、ひとつひとつの漢字を楷書と創作書と自由
しむ」新しいひらがなの提案書です。
詩で表現し、漢字の持つ形態の面白さや魅力を
ぜひ、親子でいっしょに文字や漢字の世界を
感じることのできる本です。
楽しんでください。
たった一文字でさまざまなことを伝えられ
る漢字。そんな漢字の成り立ちに思いを馳せた
り、創作書から感じられるさまざまな漢字の個
性をじっくり楽しめる一冊です。
源流から河口まで∼昔と今の多摩川絵図∼
青梅市中央図書館では、郷土についての資料
を4階の調査研究コーナーに配架しています。
青梅についての資料の他、近隣自治体の資料
も所蔵しています。
それらの中から今回は、源流から河口までを
描いた二つの多摩川絵図を紹介します。
るで空から眺めて描いたかのようです。
『調布玉川惣画圖』は、図書としても発行さ
れています。『多摩川絵図 今昔∼源流から河
口まで』(今尾恵介・解説)です。写真や歴史
を織り交ぜて、現在と過去の風景を比較しなが
ら紹介する図書です。
∼江戸時代の多摩川絵図∼
『調布玉川惣画圖』は、江戸時代後期の弘化
二年(1845)に描かれた絵巻物です。この
絵巻物は、現在の山梨県の大菩薩嶺周辺を水源
とする多くの支流から河口に到るまでが描か
れています。この資料での源流は、小菅村を水
源とする玉川となっています。
川を下っていくと、現在は小河内ダムで水没
してしまった村々が、渓谷沿いに現れます。青
梅に入ると、現在でも使われている地名や名所
旧跡が描かれ、街道沿いは賑わっていることが
わかります。
この絵巻物の作者は、関戸村(現在の多摩市)
の名主相沢伴主と絵師長谷川雪堤です。雲の湧
き立つ深山幽谷から海までの風景の変化は、ま
∼現代の多摩川絵図∼
一方、現代の多摩川を源流から東京湾まで描
いた絵地図は、『多摩川散策絵図』村松昭・著
があります。
この資料は、山梨県塩山市(現在は甲州市)
の笠取山を水源として描かれています。流域の
名所旧跡や自治体、名物などをイラストで紹介
しており、多摩川の散策に出かけたくなるよう
な資料です。
絵巻物は、4階調査研究コーナーに常時展示
しています。また、『多摩川散策絵図』と『多
摩川絵図』は貸出ができますので、ぜひご利用
ください。
・ 多摩川散策絵図 L−291.3−08
・ 多摩川絵図
L−291.3−08
『理系頭脳』
に挑戦してみませんか
2008年のノーベル物理学賞を、南部陽一
郎(なんぶ・よういちろう)氏・益川敏英(ま
すかわ・としひで)氏・小林誠(こばやし・ま
こと)氏の3人が、またノーベル化学賞を下村
脩(しもむら・おさむ)氏が受賞されたのは、
記憶に新しいことと思います。
授賞理由は、南部氏が「素粒子物理学と核物
理学における自発的対称性の破れの発見」、小
林、益川氏が「クォークの世代数を予言する対
称性の破れの起源の発見」、下村氏が「緑色蛍
光タンパク質(GFP)の発見」とのこと。ノ
ーベル賞受賞者の著作を、蔵書のなかからご紹
介します。
東野圭吾は、シリーズのキャラクターをあま
り作りませんが、
「湯川学」に関しては、
『探偵
ガリレオ』『予知夢』『容疑者X』に続く新作、
『ガリレオの苦悩』『聖女の救済』が出版され
ました。これらの作品はフィクションですが、
今年は理系に光があてられた年のように思い
ます。
図書館には、科学の本の入門書からちょっと
難しいものまで、揃っています。ぜひ、ご一読
をお勧めします。新しい発見や薀蓄を語れるよ
うになるかもしれません。
中央図書館 ∼展示紹介 1∼
「ノーベル賞を読もう」10月22日∼
11月3日
『消えた反物質』
素粒子物理が解く宇宙進化のなぞ
小林 誠/著
講談社ブルーバックス
粒子と半粒子が実は完全に対等ではない
ことを示す現象に、一般書としては初めて核心
をつく解説を与え、それが宇宙の物質優位の問
題にどうつながっていくかを平易明快に語る
ものである。
中央・今井所蔵分類 429.6
『クォーク』
素粒子物理はどこまで進んできたか
南部陽一郎/著
講談社ブルーバックス
素粒子物理学がどのように発展し、どこまで
来たかをトップ・クォークの発見を踏まえて見
渡し、解説する。
中央・青梅・今井所蔵分類 429.6
解説を読むだけでも難しそうですが、「ノー
ベル賞の頭脳」挑戦してみてはいかがでしょう
か。
また、下村脩氏の著作で、現在入手可能なも
のはないようです。
変人ガリレオ
10月4日から公開された映画『容疑者Xの
献身』(東野 圭吾原作)の主人公「湯川学」
も物理学者です。さまざまな超常現象を、理論
的に解き明かしていく。人間には興味がないと
言いきる、主人公の変人ぶり(ついたあだ名が
変人ガリレオ)が楽しい作品です。また、主人
公の友人は天才数学者との設定です。
作品のなかで二人は、「思い込みによる盲点」
を追及し対立していきます。
中央図書館 ∼展示紹介2∼
「干刈あがた資料展」8月20日∼9月15日
青梅にゆかりの作家・干刈あがたさんが平成
4年になくなってから、今年は17回忌になり
ます。中央図書館に御寄贈いただいた資料のな
かから、生原稿(展示は複製)や初出誌などを
展示しました。品のある文字でつづられた原稿
は、文学的な風情がただよい、大勢の方が手に
とってご覧になっていました。
図書館長からひとこと
中央図書館長
本年3月1日に待望の「青梅市中央図書館」
が、JR青梅線河辺駅北口に開館しましてから、
早8ヶ月が過ぎようとしています。
この図書館は、通勤・通学帰りや買い物の際
にも利用できる、都市型の図書館として誕生し、
視聴覚資料(CD、DVD)、視覚障害者用資
料(デイジー、点字図書)、対面朗読室および
情報検索等(インターネット、データベース)
が取り揃えてあります。また、館内には350
席の閲覧席やグループ学習室などあります。
このような中、開館以来多くの利用者をお迎
えし、図書等の資料や視聴覚資料が利用されて
おります。
ちなみに、開館時からの入館者数等は下表の
とおりであります。
月
入館者数(人)
貸出者数(人)
3
55,714
24,200
4
44,915
20,964
5
47,631
21,354
6
46,461
20,223
7
53,847
21,804
8
58,128
22,819
9
47,061
19,756
計
353,757
151,120
このように、貸出者数も青梅市の人口140,
081人(平成 20 年 10 月 1 日現在)を越す多
くの方にご利用いただいております。
また、利用者の皆様が気持ちよく図書館をご
利用できますようにと職員一同万全の体制で
臨んだつもりでしたが、まだまだ不行き届きな
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予約した本が到着したら、メールでお知
らせできます。
メールで連絡を受けるには以下の手続きが必要
となります。
1 パスワード登録
各図書館のカウンターで手続きを行ってく
ださい。その際は必ずご本人が、利用者カード
を持ってお越しください。(申込みは自書に限
ります)
栗原秀二
ところもあり、ご迷惑やご不便をおかけするこ
とや想像もつかないような出来事が発生した
りと、波乱続きの状況でありました。
このようなことも含め、利用者の方々からの
声をお聞きすることも必要との判断から、各階
に「利用者の声」として「ご意見箱」を設置し
ました。
この声につきましては、様々なご意見、ご要
望をいただいており、月ごとに集約後、図書館
のホームページ等で公表させていただく予定
です。
中央図書館開館後の本年4月からは、市内各
市民センターの図書館と青梅図書館(旧中央図
書館)が、組織改正に伴い「分館」としての位
置付けとなりました。
従来、市民センター図書館は独立館としてそ
れぞれで選書等を行っておりましたが、
「分館」
となりましたことから、その分館が行っていた
選書を踏襲する形で全て中央図書館が選書を
行い、配架することになりました。
今まで地域と共に築きあげてまいりました
市民センター図書館につきましては、今後中央
図書館との更なる連携を保ちながら、地域に愛
される図書館づくりを目指していきたいと考
えております。
市内12か所の図書館は、市民皆様方のあら
ゆる情報の入手可能な情報拠点として、また、
生涯学習の拠点として、図書館が持つ機能を発
揮してまいりたいと思いますので、皆様方のご
利用を職員一同お待ちしております。
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パスワード登録の申込みをした2日後(休館
日を除く)から登録可能になります。自宅のパ
ソコンで青梅市図書館のホームページからご
自分で登録(ホームページ→利用者情報→メー
ルアドレスの登録・変更)してください。
*詳細は、図書館までお問い合わせください。
館報「おうめのとしょかん」NO.34 2008年(平成20年)11月発行
編集・発行 青梅市中央図書館 青梅市河辺町10−8−1 電話0428−22−6543
青梅市図書館ホームページ https://www.library.ome.tokyo.jp/index.asp