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平成22年度
消 費 者 行 政 の 概 要
福岡県新社会推進部生活安全課
(消費生活センター)
も
Ⅰ
Ⅱ
く
じ
消費者行政の課題と取組
1 消費者行政の現状 ……………………………………………………………
2 消費者行政の課題 ……………………………………………………………
3 消費者行政の取組 ……………………………………………………………
1
1
1
福岡県の消費者行政施策
1 平成22年度生活安全課(消費生活センター)における施策 …………
(1)消費者行政の企画・調整 …………………………………………………
(2)消費生活の安全性の確保 …………………………………………………
(3)消費者取引の適正化 ………………………………………………………
(4)消費生活相談体制の充実・整備 …………………………………………
(5)多重債務問題への取組 ……………………………………………………
(6)主体的・自立的な消費者になるための支援 ……………………………
2 平成22年度福岡県の消費者行政施策一覧 ………………………………
3
3
4
4
4
5
5
6
Ⅲ
平成21年度事業実績
1 消費者行政の企画・調整 ……………………………………………………19
2 消費生活の安全性の確保 …………………………………………………… 1 9
3 消費者取引の適正化 …………………………………………………………20
4 消費生活相談体制の充実・整備 ……………………………………………22
5 多重債務問題への取組 ………………………………………………………24
6 主体的・自立的な消費者になるための支援 ………………………………25
Ⅳ
平成21年度消費生活相談の概要
1 相談の概況 ……………………………………………………………………28
2 契約当事者の属性別件数 ……………………………………………………29
3 内容別相談状況 ………………………………………………………………30
4 個人情報に関する相談状況 …………………………………………………33
5 危害・危険に関する相談状況 ………………………………………………34
6 消費生活相談関係資料 ………………………………………………………36
7 県内の消費生活相談の概況 …………………………………………………42
Ⅴ
ホットな消費者ニュース(平成21年度)
……………………………………44
参考資料
1 消費者基本計画の概要 ………………………………………………………56
2 消費者行政主要組織図 ………………………………………………………57
3 福岡県消費者行政関連施策体系図 …………………………………………58
4 福岡県消費者行政連絡会の構成 ……………………………………………59
5 消費者基本法 …………………………………………………………………60
6 消費者安全法 …………………………………………………………………67
7 福岡県消費生活条例 …………………………………………………………77
8 福岡県消費者行政活性化基金条例 …………………………………………87
9 福岡県消費生活センターの機構と業務 ……………………………………88
10 福岡県消費者行政のあゆみ …………………………………………………89
11 平成22年度市町村消費者行政担当部署 …………………………………91
12 県内の消費生活センター・相談窓口 ………………………………………94
Ⅰ 消費者行政の課題と取組
1
消費者行政の現状
県民を取り巻く環境は、経済社会の高度情報化、グローバル化などの進展と規
制緩和等により大きく変化してきており、消費者である県民に提供される商品・
サービスは、利便性が向上し選択肢が増えた反面、携帯電話やインターネットを
介した悪質商法による被害、食品の不当表示や偽装、製品による事故など様々な
トラブルが顕在化してきている。
このような中、生活者の視点に立った消費生活の「安全・安心」が重視され、
昨年9月に、消費者安全の確保に関する情報の一元化を図るため、内閣府の外局
として消費者庁が設置されたところである。
平成21年度に県及び市町村で受け付けた消費者相談件数は、53 ,030件
であり、前年度の56 ,997件に比べ3 ,967件(6.9%)減少している。
このうち、県消費生活センターで受け付けた件数は12 ,756件で、前年度
の14 ,187件に比べ1 ,431件減少した。その相談内容の商品分類別では、
1位が携帯電話などを介したデジタルコンテンツ 、2位がフリーローン・サラ金 、
3位が不動産賃借で、ここ3年間上位3位までは同じ順位となっている。
2
消費者行政の課題
県消費生活センターで受け付けた相談件数は、架空請求やフリーローン・サラ金の相
談の減により減少しているが、60歳代以上の高齢者の相談件数は増加している。また、
若年層においては、消費者としての知識が不足していることから生じるデジタルコンテ
ンツの相談件数が多くなっている。
今後は、判断力等の不足により悪質商法に遭いやすい高齢者や若年者に対する被害防
止対策が課題となっている。
また、本年6月に改正貸金業法が完全施行され、貸金業者からの借り入れが年
収の1/3までに制限されたことにより、今後、多重債務者の発生は抑制される
と思われるが、すでに当該制限に該当する者が新たな借り入れが出来なくなり日
々の生活に支障が生じることや、これらの者がヤミ金を利用することが懸念され
るなど、新たに発生する多重債務問題に対する対策が課題となっている。
3
消費者行政の取組
平成16年6月に改正された消費者基本法に基づき、本県では、平成18年3
月に「福岡県民の消費生活の安定及び向上に関する条例」を「福岡県消費生活条
1
例」に改正(平成18年7月施行)した。同条例では、消費者の権利の確立を図
ること、及び消費者の自立を支援することを基本理念とし、消費者と事業者との
間の質及び量、交渉力等の格差にかんがみ、県民の消費生活における利益の擁護
及び増進に関し、県及び事業者の果たすべき責務並びに消費者の果たすべき役割
を明らかにするとともに、県の実施する施策について必要な事項を定めることに
より、県民の消費生活の安定及び向上を図ることを目的としている。
本県では、食の安全に関する問題、若年者や高齢者の消費者トラブル、不当・
架空請求などの不法行為、多重債務問題への対応など様々な消費者行政の課題に
関係機関との連携による指導及び啓発活動を行っている。その中でも、高齢者及
び若年者の悪質商法による被害防止を図るため、高齢者見守りホットラインの設
置、教育関係機関と連携した消費者啓発事業を実施するとともに、平成21年4
月に悪質事業者に対して迅速かつ強力な指導を行う事業者指導班を設置した。
また、福岡県消費者行政活性化基金(平成21年3月造成)を活用して、県内
市町村の消費生活センターや相談窓口の整備拡充、消費生活相談窓口に従事する
相談員及び担当職員への研修 、被害防止に向けた様々な啓発事業を実施している 。
さらに 、多重債務問題に対応するため 、国の関係機関や弁護士等で構成する「 福
岡県多重債務問題対策協議会」を設置し、県内の多重債務問題対策を進めるとと
もに、消費生活協同組合と協働して多重債務者生活再生事業を実施している。
平成22年度は、消費者行政活性化基金を活用して、市町村における消費生活センタ
ー及び相談窓口の整備拡充を図り、消費生活相談員及び担当職員のレベルアップ研修、
相談窓口の周知・広報事業、高齢者向けの啓発事業、教育機関と連携した消費者教育事
業などを実施するとともに、悪質事業者に対する指導・処分の強化を図ることとしてい
る。
また、多重債務者生活再生事業において、相談者の利便性の向上を図るため、
家計指導の無料化や出張相談を実施する。
2
Ⅱ 福岡県の消費者行政施策
1
平成22年度
生活安全課(消費生活センター)における施策
新社会推進部生活安全課消費生活センターでは、消費者行政の総合的な企画等を担当
する「総務企画班」と、消費生活に関する県民からの相談・苦情に対し、消費者の被害
回復等を支援するとともに消費者被害を防止するため啓発を行う「相談啓発班」、事業
者の調査及び指導処分を行う「事業者指導班」の3班体制により、県民の安全安心な消
費生活の確保を図っている。
本年度は、昨年度に引き続き、消費者行政活性化基金を活用して県内市町村の相談窓
口の整備拡充を促進するとともに、消費生活相談員の養成研修及びレベルアップ研修の
実施、学校等の教育機関と連携した若年者向けの啓発事業及び高齢者向けの啓発事業の
充実を図る。
さらに、悪質商法による被害の拡大防止に迅速な対応ができるよう、事業者指導班に
新たに不当取引専門指導員を配置し、事業者への調査・指導体制の強化を図っている。
(1)消費者行政の企画・調整
①基本方針(消費生活の安定及び向上)
消費者と事業者との間の情報の質及び量、交渉力等の格差にかんがみ、県民の消費
生活における利益の擁護及び増進に関する施策により、県民の消費生活の安定及び向
上を図る。
②消費者行政活性化基金事業の実施
消費者安全法に基づき、消費者行政活性化基金を活用して、県民が身近な相談窓口
で消費生活に関わる相談を受けることができるよう、市町村における消費生活センタ
ー及び相談窓口の整備拡充を図る。
また、市町村の消費生活相談窓口の整備拡充のために相談員養成研修の実施、消費
生活相談窓口の相談員及び担当職員のレベルアップ等の取組、悪質商法等の被害防止
に向け効果的な相談窓口の周知・広報、高齢者向けの啓発、教育関係機関と連携した
消費者教育事業及び事業者指導・法執行の強化を行う。
③消費者関連法、福岡県消費生活条例の普及
消費者基本法、消費者契約法、特定商取引法等の消費者関連法や福岡県消費生活条
例を消費者及び事業者に対し周知を図る。
④消費者行政関係機関や市町村との連携
消費者行政関係機関が連携して対応する必要のある消費者問題に関しては、日頃か
ら相互に情報交換や施策の調整を行う。
また、県民に身近な行政機関である市町村に対し情報提供を迅速に行うとともに、
相談能力向上を目指した研修、相談解決のための助言等を行う。
3
(2)消費生活の安全性の確保
①商品・サービスの安全の確保
福岡県消費生活条例や消費生活用製品安全法に基づき、消費者に対し、商品の安全
性に関する情報の提供を行うとともに、経済産業省及び独立行政法人製品評価技術基
盤機構(NITE)へ情報提供を行い、被害の拡大防止を図る。
(3)消費者取引の適正化
①事業活動の適正化(違法・不当な事業活動に対する調査・是正)
消費生活相談窓口に苦情等が寄せられ、販売方法等に問題があると考えられる事業
者について、関係機関と連携してその販売方法等の調査を行うとともに、福岡県消費
生活条例、特定商取引法、割賦販売法に基き、処分等を行う。
②表示の適正化
表示の適正化に向けて事業者に対する指導等を行う。特に、食品の表示については、
JAS法、食品衛生法等を所管する関係機関と連携して事業者に対する指導等を行う。
③物価の安定、価格・需給動向調査
県民生活に大きく影響を及ぼす生活関連商品について、価格や需給動向調査を随時
行う。
④被害の未然防止・拡大防止
消費者トラブルや不法行為による消費者の被害に対し、発生を抑止するとともに初
期段階での被害防止、拡大防止を図るため、関係機関、市町村等と連携して情報収集
を行い、事業者に対する指導及び県民への注意喚起を速やかに行う。
(4)消費生活相談体制の充実・整備
①相談機能の強化
全国消費生活情報ネットワークシステム(PIO-NET:パイオネット)の消費
生活相談情報を活用して、県内各市町村との連携を強化し、相談機能の強化を図る。
また、相談員をはじめ相談を担当する職員に対し、弁護士等の専門家も参加する消
費者問題の事例検討会や解決能力の向上を目指す専門研修等を行うことにより、資質
向上に取り組む。
また、「高齢者見守りホットライン」を活用し、高齢者に対する被害の発生防止、
初期段階での解決や被害回復を行う。
4
(5)多重債務問題への取組
①福岡県多重債務問題対策協議会
県(関係各課を含む)、財務支局、市長会、町村会、弁護士会、司法書士会、県警、
民間支援団体との緊密な連携のもと、総合的な対策を図る。
②地域ネットワーク会議
県、市町村、弁護士会、司法書士会、民間支援団体等が連携し、県内4地域(福岡、
北九州、筑豊、筑後)で、市町村窓口の整備強化を図るとともに、地域における多重
債務対策を推進する。
③福岡県多重債務者生活再生事業(消費生活協同組合との協働事業)
「グリーンコープ生活協同組合ふくおか」と協働し、債務整理の相談から生活再生
に向けた家計指導、生活資金の臨時的な貸付けを行う多重債務者生活再生事業を実施
する。
なお、本年度は、家計指導を無料化するとともに、対象を多重債務に陥りそうな者
まで拡大する。また、筑豊及び筑後地区において出張相談を実施し、相談者の利便性
の向上を図る。
(6)主体的・自立的な消費者になるための支援
①啓発及び消費者教育の推進(トラブルの未然防止・拡大防止)
悪質商法被害の未然防止・拡大防止のため、特に悪質商法に陥りやすい若年者及び
高齢者を対象とした対策に取り組む。
若年者には、教育関係機関と連携して、消費者教育教材の配布や活用の働きかけ、
教員向け講座等、教育現場における消費者教育の普及に取り組む。高齢者には、市町
村が実施する出前講座への支援、高齢者への注意喚起資料の民間企業・福祉関係機関
等と連携した配布を実施する。
また、相談窓口である消費生活センターの認知度を向上させ、悪質商法被害の防止
及び解決を図るため、テレビCMを活用した広報活動を福岡市及び北九州市と共同で
実施する。
②消費者組織の活動推進
広く県民に対し、インターネット等で、必要な情報を明確かつ平易に提供し、消費
者の自立的活動や関係団体間の連携を支援する。
5
2
平成22年度福岡県の消費者行政施策一覧
(1)消費者行政の企画・調整
事
業
名
総 福岡県消費生
合 活審議会の運
調 営
整
等
消
費
者
行
政
関
係
機
関
等
と
の
連
携
施
策
の
概
要
福岡県消費生活条例の規定により、その権限に属す
る事項について調査審議し、調停を行うほか、知事の
諮問に応じ、消費生活の安定及び向上に関する重要な
事項を審議する。
福岡県消費者
行政活性化基
金事業
消費者行政活性化基金を活用し、消費者行政の強化を
図るための事業を行う。また、市町村の消費生活セン
ター及び相談窓口の強化を図る事業等に助成を行う。
・消費生活センター及び消費生活相談窓口の機能強化
・消費生活相談員の養成
・消費生活相談員のレベルアップ
・消費者教育・啓発
・消費生活センターの広報・周知
福岡県消費者
行政連絡協議
会
適切な消費者行政の推進を図るため、庁内消費者行
政関係各課長を委員として、連絡調整を行うとともに
必要な事項を審議する。
会 長 副知事
副会長 新社会推進部長
委 員 庁内消費者行政関係課(室)
(根拠規定 福岡県消費者行政連絡協議会規程
昭和44年1月4日福岡県訓令第1号)
消費者保護に
係る各消費生
活センター等
との連絡会議
福岡県、各政令市、各消費生活センター等及び県警
相互間の緊密な連携により、悪質商法による消費者ト
ラブル、被害の未然防止、救済対策を強化し、消費者
保護の一層の充実を図る。
(根拠規定
所
管
課
生活安全課
消費者保護連絡会議設置要綱
昭和62年5月26日施行)
市町村との行
政連絡会議
消費者問題に関する身近な窓口は市町村であること
から、市町村の消費生活相談窓口の整備促進と機能強
化を図るため、市町村との連絡会議を開催する。
福岡県食の
安全懇話会
食品の生産から消費に至る各段階に関係する者に対
し、福岡県が実施する食の安全対策に関わる事業に関
する情報の提供を行う。また、当該事業に対する意見
を聴くとともに、関係者相互の情報や意見の交換の促
進を図り、協力の上で理解を深める。
福岡県食の
安全対策推進
会議
食の安全性を確保するために、県庁内関係各課が、
食品等の生産から消費に至る各段階で実施する事業に
ついて協議を行い、総合的な安全対策を講じる。
6
保健衛生課
(2)消費生活の安全性の確保
事
商
品
・
サ
|
ビ
ス
の
安
全
性
の
確
保
業
名
施
策
の
概
要
所
管
課
消費生活用製
品安全法に基
づく監視指導
消費生活用製品のうち、特に危害を及ぼす恐れが多
いとして国が指定した特定製品の販売業者に対して立
入検査を実施し、安全マークの付いていない商品は店
頭から撤去するよう指導を行う。
(根拠法令 消費生活用製品安全法)
生活安全課
生活衛生関係
営業施設の指
導
県民の日常生活に密接な施設(旅館、興行場、公衆
浴場、理容所、美容所、クリーニング所、墓地・納骨
堂、特定建築物等)に対し、関係法令に定める基準に
適合するものを許可するとともに、衛生的な維持管理
をするよう環境衛生監視員により監視指導を行う。
(根拠法令 生活衛生営業六法等)
保健衛生課
食品衛生対策
食品に起因する事故の発生を防止するため、食品衛
生監視員により事業推進を図る。
(根拠法令 食品衛生法)
食肉衛生事業
衛生的かつ安全な食肉を供給するとともに、食肉を
介する人獣共通感染症の予防を図る。
(根拠法令 と畜場法及び食鳥処理の事業の規制及び
食鳥検査に関する法律並びに食品衛生法)
有害物質等を
含有する家庭
用品の監視指
導
家庭用品に含まれる有害物質による保健衛生上の危
害を防止する。
対象:規制基準が定められた繊維製品、液体状の住
宅用洗浄剤、エアゾール製品、塗料など約60
検体
(根拠法令 有害物質を含有する家庭用品の規制に関
する法律)
毒物・劇物の
監視指導
①毒物及び劇物による保健衛生上の危害を防止する。
②農薬である毒物・劇物の危害防止については、農政
部と連携をとって、立入調査、講習会を実施する。
(根拠法令 毒物及び劇物取締法)
医薬品・医薬
部外品・化粧
品及び医療機
器の監視指導
医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、
有効性、安全性を確保するための監視指導を行う。
(根拠法令 薬事法)
動物用医薬品
・動物用医薬
部外品及び動
物用医療機器
の監視指導
動物用医薬品、動物用医薬部外品の適正販売及び動物 畜産課
医療機器の安全性確保のため、監視指導を行う。
(根拠法令 薬事法、動物用医薬品等取締規則)
7
薬務課
事
商
品
・
サ
|
ビ
ス
の
安
全
性
の
確
保
生
活
環
境
の
安
全
性
の
確
保
業
名
施
策
の
概
要
所
管
課
県消費生活条
例に基づく危
害防止
事業者が供給する商品が危険商品等と認められる場
合、供給中止・回収等の措置勧告を行う。
危険、危害情
報の提供
国民生活センター等から提供される危険商品等に関
する情報を、各種情報媒体により県民へ広く周知す
る。
貸金業法に基
づく貸金業務
の適正な実施
貸金業者に関する債務者等からの苦情相談に対応す
るとともに、貸金業法に基づき、登録貸金業者に対し
て立入検査等を実施し、適正な業務運営を行うよう指
導監督を行う。
・苦情・相談窓口
福岡県商工部中小企業経営金融課(092-643-3423)
農産物の安全
性の確保
本県農産物の安全を確保するための施策を実施する。 農林水産物
①農業者に対し、農産物の生産過程での衛生管理や安
安全課
全管理(GAP)に取り組むよう普及啓発を行う。
②農業者に対し、研修会等を通じて農薬適正使用の徹
底を啓発・指導する。
福祉サービス
評価事業
社会福祉事業の経営者が、事業運営における問題点
を把握しサービスの質の向上を図るために、第三者評
価を受けることができる体制を整備する。
福祉総務課
高圧ガス関係
保安対策
高圧ガス及び液化石油ガスによる災害事故防止
(根拠法令 高圧ガス保安法、液化石油ガス法)
工業保安課
火薬類関係の
保安対策
火薬類による災害事故防止
(根拠法令 火薬類取締法)
電気保安対策
①電気工事の欠陥による災害の防止
(根拠法令 電気工事士法及び電気工事業の業務の
適正化に関する法律)
②電気用品については、販売店の立入検査を実施
(根拠法令 電気用品安全法)
農薬取締
①農薬取締対策
農薬取締職員を設置し、農薬販売者及び農薬使用
者への立入検査を実施(根拠法令:農薬取締法)
②農薬安全使用の推進
農薬使用基準の遵守、事故防止等の啓発・指導を
実施
③農薬指導士の認定
農薬指導士を設置し、農薬の安全かつ適切な管理
使用を推進する
8
生活安全課
中小企業経営
金融課
農林水産物
安全課
事
生
活
環
境
の
安
全
性
の
確
保
業
名
施
策
の
概
要
所
飼料取締
①飼料取締対策
飼料立入検査員を設置し、飼料製造業者・販売業
者等に対して立入検査及び飼料の収去検査を行う。
②飼料の適正使用の推進
(根拠法令 飼料の安全性の確保及び品質の改善に関
する法律)
家畜衛生人畜
共通感染症対
策
①家畜伝染病の発生予防及びまん延防止
②畜産農場への立ち入り検査を実施
③高原病性鳥インフルエンザ等の人畜共通感染症への
対応
(根拠法令 家畜伝染病予防法)
管
課
畜産課
(3)消費者取引の適正化
事
事
業
活
動
の
適
正
化
業
名
施
策
の
概
要
所
管
課
訪問販売等に
関する不当な
取引行為の指
導取締
訪問販売、連鎖販売取引、特定継続的役務提供、業
務提供誘引販売取引のうち、県内における取引等につ
いて悪質な事業者に対し、指導を行う。
(根拠法令 特定商取引に関する法律)
前払式特定取
引業者の指導
監督
前払式特定取引業者(冠婚葬祭互助会及び友の会)
に対し調査指導を行う。
(根拠法令 割賦販売法)
ゴルフ場等の
会員契約に関
する不当な行
為の指導取締
会員制事業者に対し、会員誘引時における誇大広告
や会員契約解除時に関する不当な行為について指導取
締りを行う。
(根拠法令 ゴルフ場等に係る会員契約の適正化に関
する法律)
不当景品・不
当表示の監視
指導
過大な景品付き販売や不当な表示による顧客誘引の
防止のため監視指導を行う。
(根拠法令 不当景品類及び不当表示防止法)
県消費生活条
例に基づく不
当な取引の監
視指導
商品・サービスの品質等の適正な表示及び不適正な
取引の防止のため監視指導を行う。
・規格表示等の適正化
・不当な取引方法の指定、禁止、情報の提供
福岡県貸金業
関係連絡会議
登録貸金業者の監督機関、取締機関等との情報交換
を行い、連携を緊密にすることにより、貸金業法の円
滑な施行に資することを目的として「福岡県貸金業関
係連絡会議」を開催する。
中小企業経営
金融課
計量検定、検
査、適正な計
量の指導取締
適正な計量の実施を図る。
(根拠法令 計量法)
計量検定所
9
生活安全課
事
事
業
活
動
の
適
正
化
業
名
施
策
の
概
要
所
管
課
宅地建物取引
業者の適正指
導
宅地建物取引の公正を確保するための指導を行う。
(根拠法令 宅地建物取引業法)
建築指導課
有料老人ホー
ムの指導
有料老人ホームについて、利用者が安心してサービ
スを受けることができるよう事業者に対して指導を行
う。
(根拠法令 老人福祉法)
高齢者支援課
介護サービス
事業者の指導
介護サービス事業者に対し個別・集団による指導を
実施し、事業者の適正な運営の確保と、利用者が安心
してサービスを受けることができる体制づくりを進め
る。
(根拠法令 介護保険法)
介護保険課
介護員養成研
修実施機関の
指導
介護員養成研修事業実施団体に対し、事業の適正実
施のための指導・助言を行う。
高齢者支援課
障害福祉サー
ビス事業者の
指導
障害福祉サービス事業者に対し、個別・集団によ
る指導を実施し、事業者の適正な運営の確保と、利
用者が安心してサービスを受けることができるよう
事業者に対して指導を行う。
(根拠法令 障害者自立支援法)
障害者福祉課
旅行業者及び
旅行業者代理
業者の登録事
務
旅行業務に関する取引の公正な維持並びに旅行の安
全の確保及び旅行者の利便の増進のため、旅行業者等
の登録を行う。
(根拠法令 旅行業法 )
国際経済観光
課
表 家庭用品品質
示 表示法に基づ
の く監視指導
適
正
化
食品小売店舗
巡回調査
家庭用品について、消費者の適正な商品選択に資す
るため、販売事業者に対し立入検査を実施し、指導を
行う。
(根拠法令 家庭用品品質表示法)
生活安全課
一般消費者向けの全ての飲食料品について、生鮮食
品、加工食品及び玄米・精米などの各品質表示基準制
度を適正に運用するため、巡回調査を実施する。
(根拠法令 農林物資の規格化及び品質表示の適正化
に関する法律)
農林水産物安
全課
食品表示巡回
員の設置
消費者160名を「食品表示巡回員」としてボラン
ティア登録し、消費者による生鮮食品店舗の表示状況
の監視を強化する。
食品表示
110番
不正表示情報提供、表示内容に関する相談を受け
る。
10
高齢者支援課
農林水産物安
全課
生活安全課
事
表
示
の
適
正
化
業
名
施
策
の
概
要
所
管
課
食肉のトレー
サビリティの
実施
食肉表示の信頼性を保証するため、農場から食卓ま
での生産、加工、流通経路にわたる一連の情報を消費
者に提供する。
畜産課
米のトレーサ
ビリティの推
進
事業者等に対して「米穀等の取引等に係る情報の記
録及び産地情報の伝達に関する法律」の周知・啓発を
図る。
農林水産物
安全課
食品の栄養表
示に関する指
導及び普及啓
発
①指導
製造・販売業者に対して、栄養表示基準、栄養機能
食品、特定保健用食品、特別用途食品及び虚偽誇大広
告等に関する表示の適正化を図るため指導・相談を行
う。また、食品の健康保持増進効果の虚偽誇大広告適
正化の指導について、情報収集、調査、指導・相談を
行う。
健康増進課
②普及啓発
消費者に対して、栄養表示や特別用途食品等の適正
な活用や摂取方法等について、各種講習会を通じ普及
啓発を行う。
③外食栄養成分表示推進
飲食店等において栄養成分の表示及びヘルシーメニ
ューの提供が行われるよう促進を図る。
物 生活関連物資
価 等価格・需給
の 動向調査
安
定
生活必需品を中心に随時に調査を実施する。
生活安全課
野菜価格安定
対策
野菜の市場価格が一定以下に下落した場合、その差
額を補填し、生産農家の経営に及ぼす影響を緩和する
とともに、消費者への安定供給を図る。
(根拠法令 野菜生産出荷安定法)
園芸振興課
畜産物の物価
安定対策
鶏卵、牛肉等の畜産物の市場価格が一定以下に下落
した場合、その差額を補填し、生産農家の経営に及ぼ
す影響を緩和するとともに、消費者への安定供給を図
る。
(根拠法令 畜産物の価格安定等に関する法律・肉用
子牛生産安定等特別措置法)
畜産課
畜産物の生産
出荷動向調査
鶏卵等の生産出荷動向を調査し、畜産物の需給及び
価格の安定を図る。
11
(4)消費生活相談体制の充実・整備
事
業
名
施
策
の
概
要
消 消費生活相談
費 員等事例検討
生 会
活
相
談
体
制
県消費生活セ
ンターにおけ
る消費者相談
県内の消費生活センター及び消費生活相談窓口の相
談員等の専門知識の習得や相談技術の向上のため、事
例検討会を開催する。
市町村におけ
る消費生活相
談の支援
市町村における消費生活相談窓口の設置推進を図る
とともに、相談業務従事者の研修を行いその資質の向
上を図る。
消費生活相談
員養成研修
県内の消費生活相談窓口の強化をはかるため、消費
生活相談員の養成を行う。
消費生活相談
に伴う商品テ
スト
消費生活センターで商品やサービスについて消費者
から相談・苦情があったもののうち、必要に応じて商
品テストを実施する。
消費者苦情処
理に係る調停
消費生活センターであっせん等を行ったにも関わら
ず、解決が著しく困難で、県民生活に重大な影響を与
える等、公益性の高い消費者トラブルについては、消
費者苦情処理委員会において調停を行う。
(根拠法令 県条例)
消費者訴訟資
金の貸付
消費者と事業者との間で訴訟が行われる場合に、消
費者に対し福岡県消費者訴訟資金貸付規則に基づく当
該訴訟の費用に充てる資金の貸付け、その他訴訟活動
に必要な援助を行う。
(根拠法令 県条例)
男女共同参画
各 センターにお
種 ける相談
生
活
相
談
体
制
女性が抱える心・からだ・くらしの問題等広範多岐
にわたる相談に、電話又は面接相談によって対応し、
相談者自身が問題解決に向けて自己選択・自己決定し
ていくように支援する。
また、関係機関との連携により各種の相談を実施す
る。
・相談場所
福岡県男女共同参画センター あすばる相談室
春日市原町3-1-7
092-584-1266
・代表番号
092-584-3739
(根拠規程
所
管
課
生活安全課
消費生活相談員等事例検討会設置要綱
平成21年4月1日施行)
消費生活に関する消費者からの相談・苦情を受付
け、消費者の被害回復等を支援する。
・相談受付場所
消費生活センタ-
092-632-0999 相談専用
(根拠法令 消費者基本法、県条例)
12
男女共同参画
推進課
事
業
名
施
策
の
概
要
所
管
課
高齢者総合相
各 談センターに
種 おける相談
生
活
相
談
体
制
高齢者に対する各種情報を収集し、高齢者及びその
家族が抱える各種の心配事に対し、総合的かつ迅速に
対応する。
・相談窓口
福岡県高齢者総合相談センター
(シルバー110番)
春日市原町3-1-7
092-584-3344
高齢者支援課
福祉サービス
利用援助事業
(日常生活自
立支援事業)
認知症高齢者、知的障害者、精神障害者等判断能力
が十分でないため、日常生活に困っている人が自立し
た地域生活を送れるよう、福祉サービスの利用援助を
行う。
・相談窓口
日常生活自立支援センター
092-584-7411
福祉総務課
福岡県国民健
康保険団体連
合会における
介護保険苦情
処理事業
福岡県国民健康保険団体連合会において、介護保険
サービスに関する利用者からの苦情等に対し、苦情処
理委員会等を置き、総合的な対応を行う。
・苦情相談窓口
福岡県国民健康保険団体連合会
092-642-7859
介護保険課
県民相談
①行政相談
県民相談室及び北九州県民情報コーナーに相談員を
配置するとともに、保健福祉環境事務所の総合相談窓
口において、県政に対する意見、要望、苦情、問い合
わせや県民生活に関する相談等に対応する。
・県民相談室
092-643-3333
・北九州県民情報コーナー
093-581-4934
・保健福祉環境事務所総合相談窓口
(県内9箇所)
②弁護士による法律相談(13時~16時。但し、嘉
穂、鞍手のみ13時~15時)
・県民相談室
毎月第1及び第3金曜日
・北九州県民情報コーナー、筑後県民情報コーナー及
び保健福祉環境事務所
(嘉穂・鞍手・京築)月1回
県民情報広報
課
13
事
業
名
施
各 住宅相談
種
生
活
相
談
体
制
策
の
概
要
所
住宅に関する情報の提供、住宅に関する設計施工、
各種付帯工事、設備機器等の相談、住宅に関する建築
関連法規、不動産関連法規、税務関連法規、住宅金融
手続き、マンション管理等の県民に対する相談業務を
行う。
・相談窓口
福岡県建築住宅センター
092-781-5169
高齢者安心住
み替え支援事
業
高齢期の住み替え希望者へ、住み替え先、持家活用
などの住宅情報の提供、「福岡県あんしん住替え情報
バンク」による相談業務を実施する。
・相談窓口
福岡県あんしん住替え情報バンク
(福岡市中央区天神1-1-1アクロス東オフィ
スビル3F)℡:092-725-0896 FAX:092-715-5230
耐震バリアフリーア
ドバイザー派遣
事業
リフォームの企画段階に施主からの相談を受け、建
築士等の専門家を派遣し、現地調査の上、バリアフリ
ー化、耐震診断・改修などに関するアドバイスを行
い、適切な住宅リフォームの促進を図る。
・派遣事務局
(財)福岡県建築住宅センター
(福岡市中央区天神1-1-1アクロス東オフィス
ビル3F)℡:092-781-5169
管
課
住宅計画課
(5)多重債務問題への取組
事
業
名
関 福岡県多重債
係 務問題対策協
機 議会
関
と
の
連
携
施
策
の
概
要
多重債務問題について、関係機関との緊密な連携の
もと、総合的な対策を図るための協議会を開催する。
・福岡県多重債務問題対策協議会
庁内各課、市長会、町村会、弁護士会、司法書士
会、各種民間団体等
(根拠規定 福岡県多重債務問題対策協議会設置要綱
平成19年7月27日施行 )
地域ネットワ
ーク会議
多重債務問題における市町村窓口の整備強化のため、
県内4地区において関係者のネットワーク会議を開催
する。
・北九州、福岡、筑豊、筑後の4地区
・構成員 市町村、弁護士会、司法書士会、その他
ヤミ金融対策
のための連携
強化
県警生活経済課や県中小企業経営金融課と連携し、無
登録業者や違反業者の情報提供を行う。
14
所
管
課
生活安全課
事
業
名
施
策
の
概
要
所
相 福岡県多重債
「グリーンコープ生活協同組合ふくおか」に業務を
談 務者生活再生 委託し、多重債務者の債務整理の相談や債務整理後の
・ 支援事業
生活再生に向けた家計診断、生活指導までの一貫した
支
支援を行う。
援
体
<委託内容>
制
・電話相談、面談等による債務整理支援
・債務整理後の生活再生支援
カウンセリング、家計診断等
・生活再生に取り組む中での臨時的出費に対応する
生活再生貸付事業
法律相談事業
管
課
生活安全課
県消費生活センターにおいて、多重債務者等の無料法
律相談を実施する。(月8回実施)
国で定めた「全国一斉多重債務者相談ウィーク」に
あわせ、弁護士会、司法書士会と合同で無料法律相談
会を実施する。
(6)主体的・自立的な消費者になるための支援
事
消
費
者
啓
発
・
情
報
提
供
の
充
実
業
名
施
策
の
概
要
多様な媒体(イ
ンターネット等)に
よる消費者情
報の提供・啓
発資料の作成
消費者問題に関し、トラブルを未然に防止するた
め、年代、テーマに応じた情報をインターネット等で
広く県民へ情報提供する。
消費生活相談
窓口の周知
消費生活センターの認知度を向上するため、北九州
市と福岡市と共同で消費生活センターを広報するテレビ
スポットCMを放映する。
消費者サロン
の設置・活用
消費生活センターに消費者サロンを設け、悪質商法
等の注意喚起パンフレット、チラシ、消費生活に関す
る図書、資料、パネル等を展示及び設置。
15
所
管
課
生活安全課
事
消
費
者
啓
発
・
情
報
提
供
の
充
実
業
名
施
策
の
概
要
所
管
課
生活設計の促
進及び金融経
済情報の提供
福岡県金融広報委員会と連携しながら金融経済情報
の提供や生活設計、金銭教育の推進を図る。
生活安全課
介護サービス
情報の公表
事業者の情報を提供するしくみを整備して、利用者
による、より適切な事業者の選択を支援する。
(根拠法令 介護保険法)
介護保険課
地域密着型サ
ービス外部評
価
地域密着型サービスであるグループホーム及び小規
模多機能型居宅介護事業所のサービスに関して、第三
者機関による評価を公表することにより、利用者がよ
り質の高いサービスを利用できる環境を整備する。
(根拠法令 介護保険法)
医薬品等に関
する知識の普
及
①
医薬品による副作用や、いわゆる「健康食品」に
よる健康被害を防止するため、「健康食品セミナ
ー」などあらゆる機会を通じて、消費者に医薬品等
に係る正しい知識の普及を図る。
薬務課
②
(社)福岡県薬剤師会が設置した薬事情報センタ
ーに、一般県民を対象とした「くすりなんでもテレ
ホン」を開設し、医薬品等の相談業務を行う。
・くすりなんでもテレホン
092-271-1585
③
医薬分業推進
医薬分業を正しく理解させるため、「くすりと健
康フェア」などあらゆる機会を通じて県民への啓発
を行う。
住宅情報提供
推進
(財)福岡県建築住宅センターにおいて、公的機関に
よる情報提供を含め、住宅に関する様々な情報を県民
に提供している。
在宅ケア対応
モデル住宅の
展示
在宅ケアに対応したモデル住宅を展示公開すること
によって、長寿社会に対応した住まいづくりと在宅ケ
アのための情報を県民に提供
また、加齢による身体機能の低下や障害により住宅
改造を必要とするものに対し、建築士と作業療法士も
しくは、理学療法士を直接改造予定者の住宅へ派遣し
アドバイスする等、高齢者対応住宅に関しての相談業
務を実施する。
住宅の品質確
保の促進に関
する情報提供
住宅の品質確保の促進、住宅購入者の利益の保護等
に関する情報を提供する。
(根拠法令 住宅の品質確保の促進等に関する法律
特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律)
16
住宅計画課
事
業
名
施
策
の
概
要
消 消費者教育推
費 進連絡会議の
者 運営
教
育
の
推
進
消費者教育セ
ミナー
学校における消費者教育の推進に関して、県及び県
教育庁が連携、協力方法について検討するために設置
する。
若年者向け啓
発講座
若年者が社会に出た後に遭う悪質商法に対する対処
法を身につけるため、県内高校、専修各種学校等を対
象に教育関係機関と連携して講座を開催する。
小・中学校教
員向け講座
福岡県教育センターと連携して小・中学校の教員向
けに消費者教育の進め方について講座を開催する。
ネットトラブ
ル防止への取
組の推進
県内全中学校へネットトラブルに巻き込まれないた
めの消費者教育DVDを教育関係機関と連携して配布
し、ホームルーム等での活用することで若年者のネッ
トトラブル防止を推進する。
消費者団体の
ネットワーク
化促進
消費者団体が相互に連携しつつ、一層活発に活動し
ていくよう促進するため、各消費者団体活動状況等の
情報交換を図る。
消費生活協同
組合の育成・
指導
消費生活協同組合の健全な発展を図るため指導、助
成及び監督を行う。
(財)福岡県
消費者協会の
育成
消費者教育及び消費者保護事業を行う、(財)福岡県
消費者協会を育成するための助成を行う。
消
費
者
組
織
の
活
動
推
進
物 各種物価関係
価 の統計調査
情
報
提
供
(根拠規定
所
管
課
生活安全課
消費者教育推進連絡会議設置要綱
平成3年9月24日施行)
教師の消費者教育及び消費者問題に対する理解と関
心を深めることを目的に、セミナーを開催
・小売物価統計調査
・家計調査
生活安全課
調査統計課
17
事
環
境
に
配
慮
し
た
生
活
ス
タ
イ
ル
の
推
進
業
名
施
策
の
概
要
自主的な環境
保全の取組の
促進
県民・事業者・行政の自主的・積極的な環境保全の
取組みを促し、環境への負荷の少ない持続可能な社会
を構築する。
・福岡県環境県民会議の開催
・環境教育副読本の作成
・こどもエコクラブ事業の促進
地球温暖化対
策推進
地球温暖化防止に向けた取組を推進するため、次の
ような取組を実施する。
①福岡県地球温暖化防止活動推進センターによる普及
啓発活動環境マイスターの派遣、ホームページによ
る温暖化関連情報の発信等)
所
管
課
環境政策課
②保健福祉環境事務所による地域に密着した普及啓発
活動
③エコライフ促進事業による家庭や職場における省エネ・
省資源の推進(ふくおかエコライフ応援サイトの開
設、LED照明買い換え促進)
ごみ減量化促
進対策
循環型社会の構築を目指し、ごみの減量化・リサイ
クルへの取組を推進するため、県民・事業者への啓発
及び市町村への情報提供等の支援を行う。
・容器包装廃棄物等の減量化・リサイクルの推進
・「ごみと資源を考える福岡県民会議」の開催
・「ごみ減量化リサイクルポスターコンクール」の
実施
・「マイバッグキャンペーン(買物袋持参運動)」の
実施
・「こども3R学習施設見学会」の実施
・「3R推進フォーラム」の開催
・「3Rの達人」の派遣
・市町村への技術的支援による一般廃棄物の減量化の
促進(地域特性に応じた3R活動を推進するため、
住民の代表者らを交えた地域協議会を設置するな
ど。)
18
循環型社会推
進課
Ⅲ 平成21年度事業実績
平成21年度事業実績
1
消費者行政の企画・調整
①福岡県消費生活審議会の開催
会 議 名
期 日
会 場
議
題
消費生活審議会 【第1回】 福岡県吉塚合同庁舎 【第1回】
21.9.14
・平成20年度福岡県消費者行政の事業報
【第2回】
告
22.2. 8
・平成21年度福岡県消費者行政の取組に
ついて
・消費者庁設置に伴う本県の消費者行政
の対応について
【第2回】
・平成21年度消費者啓発の取組について
・改正貸金業法の施行に伴う消費者行政
の課題と対応について
②消費者行政関係機関等との連携
対
象
市町村消費者
行政担当課長
会議
期 日
会
場
21.7.2
福岡県吉塚合同庁舎
議
題
・平成21年度福岡県消費者行政の概要
・消費者行政活性化基金事業について
③消費者行政活性化基金事業の実施
県では、広報、教育・啓発、消費生活相談員養成研修、相談対応職員等のレベルアップ研
修、悪質事業者の指導・法執行の強化などの事業を実施 (55,173千円)
市町村が行う相談窓口の整備拡充や消費者被害の未然防止のための啓発教育などの事業
を支援 (43市町村 101,104千円)
2
消費生活の安全性の確保
①危害の防止対策
被害の未然防止・拡大防止を図るため、事業者が消費者に供給する商品について、消費
者に危害を及ぼすおそれがあると認められたときは、速やかに調査を行った。その結果、
19
危険な商品であると認められたときに、必要に応じて商品名や事業者名等の情報を消費者
へ提供した。
②消費生活用製品安全法に基づく立入検査
特 定 製 品
特 定 保 守 製 品
登山用ロープ
ガス瞬間湯沸器
ガス風呂がま、石油風呂がま
FF式温風暖房機
電器食洗機、電気乾燥機
合
計
立入販売店件数
20(
15(
15(
15(
15(
80(
(
2)
4)
0)
0)
0)
6)
違 反 店 件 数
違 法 内 容(点数)
無表示
不適正表示
その他
0
0
0
0
0
0
)は、実際に特定製品・特定保守製品が置かれていた販売店件数
③製品安全に関する広報啓発活動
パネル展示による製品安全に関する活動を行った。
・福岡県庁1階県民ホール(平成21年9月7日~11日)
・吉塚合同庁舎1階消費者サロン(平成22年3月9日~15日)
④食の安全について
事業者の食品の不当表示に関する事件は毎年起きており、消費者の商品やサービスに付
された表示に対する不信感は払拭できていない。県においては、食品の安全性について、
「生産から消費に至る」一貫した安全対策を総合的に推進していくための基本的な考え方
や施策の方向性を示す「福岡県食の安全対策基本方針」を策定している。
この基本方針を踏まえて、食品の安全性についての情報提供を行うとともに、不当表示
が行われないような啓発・情報提供を図り、事業者の指導を行った。
3
消費者取引の適正化
①事業活動の適正化
特定商取引に関する法律や福岡県消費生活条例などに基づき、事業者の不適正な取引に対
する調査及び処分・指導を行った。
(ア)具体的取引の適正化
特定商取引に関する法律、福岡県消費生活条例に基づく指導・行政処分等
・業務停止命令
2件
(対象 訪問販売事業者 等)
・文書指導
12件
(イ)消費生活の安全・安心ネットワークによる取組
悪質な取引行為等を広域的に行う事業者に対応するため、九州各県、沖縄県及び山口県、
20
国出先機関などの関連行政機関との必要な連携体制の強化を図り、主に特定商取引に関す
る法律に基づく指導及び処分並びに各県の消費生活に関する条例に基づく指導及び勧告の
円滑かつ効果的な発動により、消費者被害の未然・拡大防止等の消費者保護及び消費者の
自立支援に資することを目的に「消費生活の安全・安心ネットワーク会議」を設置し、各
行政機関の連携による指導・処分等に取り組んでいる。
開催頻度
構
成
内容等
実務担当者
福岡県新社会推進部生活安全課
会議
佐賀県くらし環境本部くらしの安全安心課
者被害未然・拡大防止等に関する
長崎県県民生活部県民安全課
協議
熊本県環境生活部食の安全・消費生活課
・広域的な行政処分等
大分県生活環境部県民生活・男女共同参画課
・広域連携による合同立入検査
年4回
行政機関同士の連携による消費
宮崎県地域生活部生活・文化課
3社
1社
鹿児島県環境生活部生活・文化課
・過去に行政処分未実施県による
沖縄県文化環境部県民生活課
行政処分
山口県環境生活部県民生活課
6社
・参加全県での処分事業者の公表
経済産業省九州経済産業局(オブザーバー)
②表示の適正化
消費者が商品やサービスを自主的かつ合理的に選択できるように、商品やサービスの品
質等の適正な表示の促進に努め、事業者に対する立入調査・指導等を行った。
(ア)不当景品類及び不当表示の防止
疑義事件数
52
景
違反 有
0
品
違反 無
0
表
違反 有
16(※)
示
違反 無
36
(※)口頭注意8件、公取協への通知・指導8件
(イ)規格・表示の適正化
規格、表示の適正化及び自主基準の設定等に関する事業者からの問い合わせに対して、
指導又は助言を行った。(平成21年度 26件)
(ウ)食品表示110番の設置
a)食品表示の一層の適正化を図るため、新社会推進部生活安全課と農林水産部農林水産物
安全課に「食品表示110番」を設置し、情報提供を受けた。
b)農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)の施行に関し、食品表示
の適正化のため、関係行政機関と連携しながら、一般消費者に品質表示基準の情報提供
等を行った。
21
(エ)家庭用品品質表示法に基づく立入検査
合
成
樹
検
査
品
目
脂
加
工
品
立入販売店 検査点数 不適正
件数
表示数
( 湯たんぽ )
雑
貨
工
業
成
樹
脂
5
1
25(13)
27
11
25(19)
238
1
品
( 強化ガラス製食事用、食卓用は台所用の器具 )
合
25(3)
加
工
品
( 洗面器、たらい、バケツ及び浴室用の器具 )
(
)は、実際に検査対象品が置かれていた販売店件数
③事業者指導の概要
消費生活センターへの相談件数が多い等、特に取引方法などに問題が認められる事業者
に対して、特定商取引に関する法律や福岡県消費生活条例に基づき、問題となる販売方法
等の具体的な事例を示して、改善措置を求めるなど個別に対応している。
平成21年度においては、ふとんの訪問販売事業者、健康器具の訪問販売事業者、防犯
設備機器の訪問販売事業者、教材の訪問販売事業者、住宅リフォームの訪問販売事業者、
SF商法(催眠商法)を行う事業者、電話勧誘で名刺広告募集を行う事業者、電話勧誘で
商品・有価証券の売買を行う事業者、エステティックサロン経営事業者、データ通信サービ
ス事業者、インターネット接続サービス事業者、原野商法を行う事業者等に対して、販売
方法等の改善を求めるため業務停止命令の発出や文書での指導などを行った。
④ 物価の安定
物価の安定を図るための総合的な施策を推進するとともに、原油高騰に伴う生活関連物
資の価格調査を行い、需給動向に係るデータを関係機関から収集・分析し、不適正な価格
形成の発見及び防止に努めた。
4
消費生活相談体制の充実・整備
①消費生活相談の実施
平成21年度に福岡県及び県内市町村で受け付けた消費者相談件数は、53,030件で、
前年度の56,997件に比べ3,967件(6.9%)減少している。そのうち県消費生活
センターで受け付けた相談件数は12,756件で、前年度より1,431件の減少とな
っている。
22
②消費生活相談員養成研修の実施
県内の消費生活相談窓口機能の強化を目的に、消費者相談を担う人材の集中的な育成の
ため、消費者相談に必要な基礎的な知識と手法を習得させるための実務的研修を(財)福岡
県消費者協会に委託して行った。
・座学研修 8月24日~9月18日 (うち 20日間)
・実地研修 10月 1日~3月26日 (うち 30~108日間)
・研修受講者 25名(うち修了者 25名)
③パイオネットの活用
国民生活センターと県消費生活センター及び23市町消費生活センター・相談窓口を専
用回線で結び、パソコンで全国の消費生活相談情報を蓄積し、簡単かつ迅速に検索可能な
システムを整備し、事業者指導や啓発に有効な情報共有を図っている。
(パイオネット端末設置運用市町村)
県消費生活センター、北九州市、福岡市、大牟田市、久留米市、飯塚市、八女市、
筑後市、大川市、行橋市、豊前市、中間市、小郡市、筑紫野市、春日市、大野城市、
宗像市、太宰府市、古賀市、福津市、朝倉市、糸島市、遠賀町、川崎町
④消費者相談窓口への相談員の配置
県消費生活センターに相談員を配置し、消費者からの相談や苦情を受け付けるとともに、
特に法律的な問題が生じた場合には弁護士が法律相談の中で解決を図り、国及び国の出先
機関、各都道府県並びに県内市町村との間で緊密な情報の交換を行い、相談・苦情処理の
協力体制を確保した。
⑤消費生活相談員等の資質の向上
(ア)相談業務に従事している相談員等を対象とした研修会を開催
研 修 名
期 日
消費生活相談 月1回
員等事例検討
会場
福岡県
吉塚合同庁舎
議
題
・消費者トラブルに関する事例の検討
福岡県
吉塚合同庁舎
外
・消費生活相談員基礎講座Ⅰ
・接遇及び聴取能力向上講座
・改正割賦販売法のポイント
・改正貸金業法のポイント
・金融商品取引法等
・改正特定商取引法のポイント
・消費生活相談員基礎講座Ⅱ
会
消費生活相
談員等レベ
ルアップ研
修
21.12.25
22.1.19
22.2.6
22.2.25
22.2.25
22.3.13
22.3.16
23
(イ)市町村の相談窓口において消費生活相談業務に従事する職員を対象とした、初期対
応のマニュアルを作成し、県内市町村に配布した。
5
①
多重債務問題への取組
多重債務問題連絡会議の開催(庁内会議)
期
日
参
加
者
会
21.11.5 税務課、男女共同参画課、福祉総
務課、児童家庭課、保護・援護
場
議
題
福岡県庁
・多重債務問題に関する取組について
新社会推
・多重債務者生活再生支援事業について
課、労働政策課、中小企業経営金 進部会議室 ・多重債務者支援プログラムについて
融課、県営住宅課、教育庁(財務
・ヤミ金の状況について
課、体育スポーツ健康課)、県警
・振り込め詐欺について
生活経済課、生活安全課
②
福岡県多重債務問題対策協議会の関係
期
日
21.12.21
参
加
者
会
場
議
題
保護・援護課、生活安全課、中小企業経
福岡県吉塚合同
・これまでの取組について
営金融課、県警生活経済課、福岡県市長
庁舎
・改正貸金業法について
会、福岡県町村会、福岡県弁護士会、福
・今後の取組について
岡県司法書士会、(財)日本貸金業協会
・その他
福岡県支部、日本司法支援センター福岡
地方事務所、(財)日本クレジットカウ
ンセリング協会、グリーンコープ生協ふ
くおか、福岡クレジット・サラ金被害を
なくす会、福岡財務支局
③
多重債務問題ネットワーク会議の開催
地
区
期 日
参
加
者
場
所
議
題
筑豊
20.6.16 各市町村、福岡県弁護
立岩公民館
・これまでの取組について
福岡
21.6.22 士会、福岡県司法書士
あいれふ
・生活再生事業について
北九州
21.6.29 会、グリーンコープ生協ふく ウェル戸畑
県南
21.8.28 おか、生活安全課
④
・今後の取組について
八女社会福祉会館
多重債務者無料相談ウィークの実施
「多重債務者相談強化キャンペーン」(9月1日~12月31日)の一環として、県弁護
士会、司法書士会と合同で多重債務者無料相談ウィークを実施した。
(面談相談会)
実施期間
21.11.16~20
実施場所
弁護士会及び司法書士会の相談センター(県内26箇所)
24
相談件数
19
6
主体的・自立的な消費者になるための支援
①
消費者啓発・情報提供の充実
消費者の主体的かつ合理的な消費生活を支援するため、消費者啓発活動を積極的に推進
するとともに、的確な消費選択に有用な情報を幅広く提供した。
(ア)消費生活センター広報CM(北九州市、福岡市と共同で平成21年11月~12月に放送)
CMの内容
「断れなくて」編
強引な勧誘などで断り切れずに様々な商品を買わされた女性が、一本
の電話により困難な状況から救われるというストーリーに併せて消費生
活センターの電話番号を紹介。
「返しても返しても」編
借金がどんどん膨らんで多重債務に陥った男性が、一本の電話により
困難な状況から救われるというストーリーに併せて消費生活センターの
電話番号を紹介。
(イ)トラブル未然防止のための教材等の作成・配布
配布時期
7月
内
容
・高齢者向けパンフレット
高齢者宅へ配布(配布協
「あなたを狙う悪質商法、要注意(高齢者編)」
11月
配布先
・若者向けパンフレット
力:生協)、市町村
市町村、大学
「あなたを狙う悪質商法、要注意(若年者編)」
11月
1月
・振り込め詐欺注意喚起チラシ「おかしか」
・視覚障がい者向けパンフレット
「消費生活センター案内(点字版)」
1月
・県内在住外国人向けパンフレット
市町村
視覚障がい者へ配布
(配布協力:盲人協会)
国際交流センター等
「消費生活センター案内(外国語版)」
1月
・高齢者向けシール「訪問販売被害防止シール」
市町村
(ウ)福岡県消費生活センターホームページによる情報発信
(http://shouhiseikatsu.pref.fukuoka.lg.)
(エ)年末悪質商法撲滅キャンペーン
期 日
21.12.10
場 所
内
容
西鉄福岡天神駅 テーマ:キャッチセールス等悪質商法の撲滅
周辺
内容:天神地区におけるチラシ配布等
(その他にも大牟田市、豊前市、直方市、田川市、飯塚市、
朝倉市と連携して各市の繁華街で12月2日~22日に実施。)
25
(オ)生活設計の促進及び金融経済情報の提供
福岡県金融広報委員会と連携し、金融経済情報の提供や生活設計、金銭教育の推進を
図った。
(カ)消費者サロン
悪質商法注意喚起の情報提供、パネル、関係団体の資料等の展示を行った。
②消費者教育の推進
主体的で自立した消費者を育成するためには、従来の社会教育としての消費者啓発と併せ
て、学校教育の中での体系的な消費者教育の充実が重要である。このため「消費者教育推進
連絡会議」(教育庁等関係課(所)で構成)により関係各部と連携を図りながら消費者教育セミ
ナーの開催等を行った。
(ア)消費者教育推進連絡会議の開催
会 議 名
期 日
会 場
議
題
消費者教育推進 21.9.11 吉塚合同庁舎 ・平成20年度消費生活相談の概要について
連絡会議
会議室
・消費者行政活性化基金を活用した消費者教育・啓
発活性化事業について
・平成21年度啓発事業について
・平成22年度啓発事業(予定)について
(イ)若年者向け消費者教育DVD「若者を狙う悪質商法~消費トラブルの対処法」
大学生や社会人になったばかりの若者が陥りやすい事例(マルチ商法トラブル、ネット
トラブル、エステ店トラブル)について紹介したDVDを作成し、県内の高校等に配布し
た。
(ウ)消費者教育セミナーの開催を金融広報委員会と開催
期日
21.8.7
開催場所
日本銀行
参加人員
54人
福岡支店
22.2.13
小竹町中央
公民館
内
容
・中学校、高等学校における金融教育実践の発表
・講演(福岡財務支局、日本銀行福岡支店)等
200人
・中学校における金融教育への取組の発表
・講演(福岡財務支局)等
26
③消費者組織の活動促進
消費者の自主的活動を促すため、消費者団体、消費生活協同組合等消費者組織の健全な
育成を図った。
(ア)消費生活協同組合の指導助成
消費生活協同組合の健全な発展を図るため、福岡県生活協同組合連合会への助成を行う
とともに、定款及び規約変更等の運営指導にあたった。
・県内生協数23(うち県連合会1)
・消費生活協同組合研修会(対象:県内消費生活協同組合)
期 日:平成22年2月4日
場 所:吉塚合同庁舎604会議室
(イ)(財)福岡県消費者協会への助成
消費者教育及び各種の消費者支援事業を行う(財)福岡県消費者協会へ助成を行った。
④物価啓発・情報提供
インターネットによる物価関係の情報提供等を行った。
27
Ⅳ 平成21年度消費生活相談の概要
1 相談の概況
①相談件数の推移
平成21年度に福岡県消費生活センターに寄せられた相談件数は、12,756件で前年度
の14,187件に比べ、1,431件(対前年度比10.1%)の減少となっている。
「商品」の相談件数及び「役務」の相談件数ともに若干減少している。
相談件数の推移
18,000
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
商品
15,231
15,370
13,991
9,202
5,668
4,813
18年度
14,187
役務
12,756
10,501
8,765
17年度
相談総件数
9,538
8,107
4,153
4,084
4,415
19年度
20年度
21年度
相談方法別相談件数
②相談方法別相談件数
電話
相談方法別相談件数では、電話に
474
13,708
よる相談が12,349件で全体の96.8%
来所
20年度
となっている。また、来所による相
談が404件で全体の3.2%である。
12,349
404
21年度
件
0
5,000
10,000
15,000
③月別相談件数
月別相談件数については、月別で大きな変動はなく、月平均1,063件となっている。
月別相談件数
2,000
1,500
1,169
1,134
981
1,094
20年度
1,279
1,273 1,344 1,243 1,207
1,200
1,282
1,097 1,059 1,069 1,089
1,045
1,000
21年度
975
1,102 1,113 1,064 1,024
992
8月
9月
1,139
969
500
0
4月
5月
6月
7月
28
10月
11月
12月
1月
2月
3月
2 契約当事者の属性別件数
①契約当事者性別相談件数
平成21年度の契約当事者を性別でみると、男性からの相談は6,165件であり、女性
からの相談は6,364件で、女性の相談件数の方が200件程度多くなっている。
契約当事者性別別相談件数
男性
女性
6,781
20年度
7,199
6,165
21年度
6,364
件
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
②契約当事者年代別相談件数
平成21年度の契約当事者を年代別でみると、30才代、40才代、20才代がそれぞ
れ第1位、第2位、第3位であり、昨年度に比べていずれの相談件数も減少している。
50才代以下の相談件数が減少する中、60才代以上の相談件数が増加している。
19才以下
契約当事者年代別相談件数
20才代
30才代
20年度
518 2,555
3,199
2,571
1,508
2,164
1,150
40才代
50才代
60才代
21年度 450 2,050
2,672
2,304
1,917
1,509
70才以上
1,325
件
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
16,000
③契約当事者職業別相談件数
平成21年度の契約当事者を職業別でみると、給与生活者からの相談が第1位となっ
ており、次に家事従事者からの相談が第2位、無職からの相談が第3位を占めている。
給与生活者
契約当事者職業別相談件数
家事従事者
自営・自由業
7,161
20年度
2,563
1,053 754
2,146
学生
無職
6,072
21年度
2,348
872 668
2,255
件
0
2,000
4,000
6,000
8,000
29
10,000
12,000
14,000
16,000
3 内容別相談状況
①商品分類別相談状況
平成21年度の商品分類別相談状況では、「デジタルコンテンツ」の相談件数が7年連続
で第1位であり、相談件数は前年度に比べて619件減少している。この「デジタルコンテン
ツ」の相談件数のうち、77.5%が架空請求についての相談であるが、架空請求について
の相談件数は減少している。*オンライン等関連サービスは21年度からデジタルコンテンツに変更
第2位は前年度に引き続き「フリーローン・サラ金」であり、相談件数は前年度に比べて
896件減少している。
ア 商品分類別相談件数(各年度上位5位)
年度
17年度
順位
1
2
3
4
5
全相談件数
上段:件数 下段:全体比
21年度
20年度
19年度
18年度
オンライン等関連サービス オンライン等関連サービス オンライン等関連サービス オンライン等関連サービス デジタルコンテンツ
3,649
2,647
2,002
2,621
3,191
(18.5%)
(24.0%)
(18.9%)
(20.8%)
(15.7%)
フリーローン・サラ金
商品一般
フリーローン・サラ金
フリーローン・サラ金
フリーローン・サラ金
2,693
1,284
2,180
2,302
2,434
(17.5%)
(10.1%)
(15.4%)
(16.5%)
(16.0%)
不動産貸借
フリーローン・サラ金
不動産貸借
不動産貸借
商品一般
2,089
940
975
1,090
1,438
(6.1%)
(13.7%)
(6.9%)
(8.5%)
(10.3%)
不動産貸借
商品一般
不動産貸借
商品一般
相談その他
339
646
650
396
729
(4.3%)
(2.7%)
(4.2%)
(2.8%)
(5.2%)
新聞
電話サービス
商品一般
相談その他
新聞
242
334
293
314
248
(2.6%)
(1.6%)
(1.9%)
(1.8%)
(2.2%)
15,231
14,187
12,756
13,991
15,370
イ 架空請求についての年度別相談件数
年度
19年度
20年度
21年度
全相談件数
15,370
14,187
12,756
うち架空請求
3,431
2,518
1,747
架空請求年度別相談件数
割合
22.3%
17.7%
13.7%
※架空請求とは、金品を騙し取ることを目的に行われる根拠
のない請求のことである。
架空請求以外
20,000
18,000
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
架空請求
11,939
11,669
11,009
3,431
19年度
2,518
20年度
1,747
21年度
ウ 架空請求についての商品別相談件数(21年度上位3位)
21年度
1
デジタルコンテン
ツ
2,002
2
商品一般
334
3
フリーローン
・サラ金
1,284
主な商品・役務
うち架空請求
1,552
(77.5%)
139
(41.6%)
23
(1.8%)
携帯電話、パソコンによる有料サイト利
用料
消費料金、未納料金
債権、保証金
30
②販売購入形態別相談状況
平成21年度の販売購入形態別相談状況では、無店舗販売による相談については、「通信販
売」の相談件数が3,499件で第1位となっているが、架空請求の相談件数の減少により、前年度
に比べ500件の減少となっている。また、「電話勧誘販売」の相談件数が増加している。
店舗購入による相談については、「不動産貸借」の相談件数が増加している。
販売購入形態別相談件数
区分
17年度
件数
18年度
件数
19年度
件数
20年度
件数
21年度
件数
21年度の上位3位の相談(件)
割合(%) 割合(%) 割合(%) 割合(%) 割合(%)
通信販売
訪問販売
電話勧誘
販売
マルチ・マルチま
がい販売
その他無
店舗・ネガテ
ィブオプション
計
店舗購入
不明
・無関係
合計
7,578
5,433
4,990
3,999
3,499
(49.7)
(38.8)
(32.5)
(28.2)
(27.4)
1,610
1,494
1,436
1,372
1,320
(10.6)
(10.7)
(9.4)
(9.7)
(10.3)
483
495
558
384
392
(3.2)
(3.5)
(3.6)
(2.7)
(3.1)
256
357
444
357
231
(1.7)
(2.6)
(2.9)
(2.5)
(1.8)
175
174
221
410
311
(1.1)
(1.3)
(1.4)
(2.9)
(2.4)
10,102
7,953
7,649
6,522
5,753
(66.3)
(56.9)
(49.8)
(46.0)
(45.1)
3,772
4,511
5,949
5,656
4,979
(24.8)
(32.2)
(38.7)
(39.9)
(39.0)
1,357
1,527
1,772
2,009
2,024
(8.9)
(10.9)
(11.5)
(14.2)
(15.9)
15,231
13,991
15,370
14,187
12,756
(100.0)
(100.0)
(100.0)
(100.0)
(100.0)
31
デジタル
コンテン
ツ
1,984
フリーローン
・サラ金
167
商品一般
142
新聞
254
ふとん類
104
工事
・建築
89
資格講座
37
フリーローン
・サラ金
29
固定電話
サービス
22
商品一般
25
他の健康
食品
22
健康食品
22
フリーローン
・サラ金
76
工事・建
築
13
テレビ放送
サービス
9
不動産賃
貸
1,006
フリーローン
・サラ金
763
四輪自動
車
234
③多重債務相談の状況
平成21年度に福岡県消費生活センターに寄せられた多重債務相談の件数は
806件で、前年度の1,478件に比べ672件(対前年度比45.5%)減少している。
多重債務相談の年齢別相談件数をみると、40才代が一番多く、全体の26.4%
を占め、続いて30才代、50才代が、それぞれ22.8%、19.1%と続いている。
多重債務
2,000
1,800
1,745
1,600
1,400
1,478
1,200
1,153
1,000
800
600
806
795
400
200
0
17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
(契約当事者年代別多重債務相談件数)
19才以下 20才代
20年度
21年度
3
249
30才代
40才代
50才代
358
353
269
60才代 70才以上
173
44
(0.2%) (16.8%) (24.2%) (23.9%) (18.2%) (11.7%) (3.0%)
0
112
184
213
154
92
32
(0.0%) (13.9%) (22.8%) (26.4%) (19.1%) (11.4%) (4.0%)
32
不明
計
29
1,478
(2.0%) (100.0%)
19
806
(2.4%) (100.0%)
4 個人情報に関する相談状況
平成21年度の個人情報に関する相談件数は67件(実数54件:重複あり)で、前年度61件
(実数57件:重複あり)に比べ6件の増(実数は3件の減)となっている。
相談内容別にみてみると、「漏えい・紛失」の相談が21件で最も多く、続いて 「同意の
ない提供」、「不適正な取得」、「目的外利用」の順となっている。
相談内容
20年度
21年度
個人情報が外部に漏えいしているとの相談
10
21
個人情報をあらかじめ本人の同意を取らない
で第三者に提供していると思われる相談や共同
利用の手続きに不備がある相談
14
13
不正な手段によって個人情報を取得している
との相談
16
11
事業者が本人に対して利用目的を知らせていな
い相談や、利用目的以外に個人情報を利用して
いる相談
4
11
開示・訂正等・利用停止に関する相談
4
1
1
0
情報内容に誤りのある個人情報を利用している
相談
1
0
オプトアウト違反
オプトアウト(本人の求めにより個人情報の
第三者提供を停止すること)に関する相談
1
0
委託先等の監督
従業者や委託先の監督が適切でないとの相談
0
0
法律の定義や適用に関する相談
10
10
61
67
漏えい・紛失
同意のない提供
不適正な取得
目的外利用
開示等
苦情等の窓口対応 事業者の窓口対応に関する相談
情報内容の誤り
その他
計
33
5 危害・危険に関する相談状況
①危害
危害に関する相談件数は55件で、前年度の67件から減少した。「刺傷・切傷」及び「熱
傷」に関する相談が10件で最も多く、続いて「皮膚障害」の相談が8件となっている。
危害に関する相談内容
刺傷・切傷
熱傷
件数
10
10
皮膚障害
8
脱臼・捻挫
6
骨折
5
消化器障害
4
中毒
4
擦過傷・捻傷・打撲傷
神経・脊髄の損傷
感覚機能の低下
不明
1
1
1
2
その他の傷病及び諸症
3
計
(内 訳)
件数
顔面
1
口・口腔・歯
2
腰部・臀部
1
手指
5
大腿・下腿
1
頭部
2
顔面
2
腕・肩
1
手掌・手背(手首)
3
手指
1
足首から先
1
顔面
3
口・口腔・歯
1
手掌・手背(手首)
1
大腿・下腿
1
全身
1
不明
1
首
1
腰部・臀部
1
腕・肩
3
足首から先
1
胸部・背部
2
腰部・臀部
1
腕・肩
1
大腿・下腿
1
腹部
2
全身
2
腹部
3
全身
1
顔面
1
顔面
1
眼
1
口・口腔・歯
1
全身
1
眼
1
耳・平衡器
1
口・口腔・歯
1
危害部位
55
34
備考(商品・役務名等)
ガラス鍋の蓋、かみそり、食品、
雑貨 等
染毛剤、湯たんぽ、電気ホットプ
レート、ハロゲンヒーター 等
健康食品、化粧品、美顔エステ
等
エクササイズ機器 等
手すり、脚立 等
食品 等
食品 等
かみそり 等
歯科治療
健康食品 等
医療サービス 等
健康器具、低周波電気マッサージ
等
②危険
危険に関する相談件数は24件で、前年度24件から増減なし。「発火・引火」に関する相談
が5件と最も多く、続いて「破損・折損」に関する相談が4件となっている。
危険商品等に関する相談内容
(内 訳)
発火・引火
5
破損・折損
4
過熱・こげる
3
破裂
3
操作・使用性の欠落
2
発煙・火花
2
点火・燃焼・消火不良
1
部品脱落
1
異物の混入
1
その他
2
計
備考(商品・役務名等)
件数
石油ファンヒーター、圧力鍋、扇風機 等
手すり、ガラス鍋の蓋 等
充電器、カーボンヒーター 等
消火器、ライター 等
キャリーバック 等
テレビ 等
石油ストーブ
鍋
食品
車のシートベルト 等
24
③斡旋の状況(販売購入形態別)
平成21年度の斡旋件数は818件で、前年度と比べ、若干増加している。
販売購入形態
17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
628
655
679
749
818
1
店舗購入
238
264
288
336
379
2
通信販売
94
105
110
119
185
3
訪問販売
212
173
171
145
144
4
電話勧誘販売
36
36
31
24
39
5
マルチ・マルチまがい
10
25
19
53
14
6
その他無店舗
7
16
17
16
12
7
ネガティブ・オプション
0
1
3
1
1
8
不明・無関係
31
35
40
55
44
35
6 消費生活相談関係資料
(福岡県消費生活センターに平成21年度中に寄せられた12,756件の相談を整理しています。)
①商品分類別相談件数(各年度上位15位)
順位
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
全相談件数
17年度
18年度
19年度
20年度
オンライン等関連サービス オンライン等関連サービス オンライン等関連サービス オンライン等関連サービス
21年度
デジタルコンテンツ
3,649
2,647
3,191
2,621
2,002
商品一般
フリーローン・サラ金
フリーローン・サラ金
フリーローン・サラ金
フリーローン・サラ金
2,434
2,302
2,693
2,180
1,284
フリーローン・サラ金
商品一般
不動産貸借
不動産貸借
不動産貸借
2,089
1,438
940
975
1,090
不動産貸借
不動産貸借
商品一般
商品一般
相談その他
650
729
646
396
339
新聞
新聞
電話サービス
相談その他
商品一般
242
248
293
314
334
工事・建築
四輪自動車
新聞
エステティックサービス
新聞
228
221
289
283
269
相談その他
相談その他
相談その他
新聞
四輪自動車
206
218
270
259
269
電話サービス
電話サービス
四輪自動車
電話サービス
工事・建築
194
216
247
257
227
四輪自動車
工事・建築
工事・建築
四輪自動車
携帯電話サービス
161
204
205
198
162
資格講座
エステティックサービス
外国語・会話教室
工事・建築
エステティックサービス
158
149
197
194
149
ふとん類
ふとん類
エステティックサービス
他の健康食品
ふとん類
149
140
177
146
130
エステティックサービス
会社生命保険
会社生命保険
外国語・会話教室
インターネット接続回線
137
118
148
140
129
会社生命保険
健康食品
健康食品
新築分譲マンション
修理サービス
104
118
143
134
109
他の台所用品
資格講座
資格講座
会社生命保険
普通生命保険
103
101
130
123
107
修理サービス
他の台所用品
ふとん類
ふとん類
携帯電話
96
96
121
116
101
15,231
13,991
15,370
14,187
12,756
36
②販売購入形態別(無店舗販売)相談件数(商品・役務別)(21年度、上位10位)
順位
通信販売
訪問販売
電話勧誘販売
マルチ・マルチまがい販売
デジタルコンテンツ
新聞
資格講座
商品一般
1,984
254
37
25
フリーローン・サラ金
ふとん類
フリーローン・サラ金
他の健康食品
167
104
29
22
商品一般
工事・建築
固定電話サービス
健康食品
142
89
22
22
宝くじ
家庭用電気治療器具
株
化粧品セット
48
52
22
16
インターネット接続回線
給湯システム
新築分譲マンション
他の内職・副業
40
39
18
13
他の健康食品
補修用教材
商品一般
化粧品
36
36
17
12
他の内職・副業
テレビ放送サービス
インターネット接続回線
基礎化粧品
26
36
15
8
パソコン
普通生命保険
単行本
婦人下着
24
36
13
7
電話音声情報
他の台所用品
鮮魚
ファンド型投資商品
22
34
12
7
健康食品
リースサービス
資格取得用教材
磁気治療器具
22
25
12
6
3,499
1,320
392
231
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
形態別
総数
③契約当事者年代別相談件数
19才
以下
21年度
20年度
20才代
30才代
40才代
50才代
60才代
70才
以上
不明
計
件数
450
2,050
2,672
2,304
1,917
1,509
1,325
529
12,756
%
3.5%
16.1%
20.9%
18.1%
15.0%
11.8%
10.4%
4.1%
100%
件数
518
2,555
3,199
2,571
2,164
1,508
1,150
522
14,187
%
3.7%
18.0%
22.5%
18.1%
15.3%
10.6%
8.1%
3.7%
100%
37
④契約当事者年代別(商品・役務別)相談件数(21年度上位5位)
順位
70才以上 21年度計
19才以下
20才代
30才代
40才代
50才代
60才代
デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
フリーローン
・サラ金
フリーローン
・サラ金
新聞
デジタル
コンテンツ
278
512
530
379
253
147
97
2,002
(61.8%)
(25.0%)
(19.8%)
(16.4%)
(13.2%)
(9.7%)
(7.3%)
(15.7%)
自動二輪
車
不動産
賃借
不動産
貸借
フリーローン
・サラ金
デジタル
コンテンツ
デジタル
コンテンツ
家庭用電気
治療器具
フリーローン
・サラ金
10
272
356
316
174
89
56
1,284
(2.2%)
(13.3%)
(13.3%)
(13.7%)
(9.1%)
(5.9%)
(4.2%)
(10.1%)
新聞
フリーローン
・サラ金
フリーローン
・サラ金
不動産
貸借
不動産
貸借
不動産
貸借
フリーローン
・サラ金
不動産
貸借
9
179
296
185
117
84
53
1,090
(2.0%)
(8.7%)
(11.1%)
(8.0%)
(6.1%)
(5.6%)
(4.0%)
(8.5%)
相談その他
エステティック
サービス
相談
その他
商品一般
相談
その他
9
92
62
75
55
47
48
339
(2.0%)
(4.5%)
(2.3%)
(3.3%)
(2.9%)
(3.1%)
(3.6%)
(2.7%)
携帯電話
サービス
四輪
自動車
四輪
自動車
相談
その他
9
70
60
63
54
46
48
334
(2.0%)
(3.4%)
(2.2%)
(2.7%)
(2.8%)
(3.0%)
(3.6%)
(2.6%)
450
2,050
2,672
2,304
1,917
1,509
1,325
12,756
1
2
3
4
5
全相談
件数
商品一般 ふとん類
相談
その他
商品一般 工事・建築 工事・建築 商品一般
※年齢不明者からの相談が529件あるため合計と一致しない。
⑤契約当事者年代別多重債務相談件数
17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
19才以下
20才代
30才代
40才代
50才代
60才代
70才以上
不明
計
1
183
221
164
121
53
23
29
795
(0.1%)
(23.0%)
(27.8%)
(20.6%)
(15.2%)
(6.7%)
(2.9%)
(3.7%)
(100.0%)
0
252
321
254
191
68
23
44
1,153
(0.0%)
(21.9%)
(27.8%)
(22.0%)
(16.6%)
(5.9%)
(2.0%)
(3.8%)
(100.0%)
1
375
476
369
287
143
53
41
1,745
(0.1%)
(21.5%)
(27.3%)
(21.1%)
(16.4%)
(8.2%)
(3.0%)
(2.3%)
(100.0%)
3
249
358
353
269
173
44
29
1,478
(0.2%)
(16.8%)
(24.2%)
(23.9%)
(18.2%)
(11.7%)
(3.0%)
(2.0%)
(100.0%)
0
112
184
213
154
92
32
19
806
(0.0%)
(13.9%)
(22.8%)
(26.4%)
(19.1%)
(11.4%)
(4.0%)
(2.4%)
(100.0%)
38
⑥通信販売相談件数(商品・役務別)(各年度上位10位)
順位
1
17年度
20年度
21年度
18年度
19年度
商品
件数
商品
商品
件数
商品
件数
件数
商品
件数
オンライン等
オンライン等
オンライン等
オンライン等
デジタルコンテン
2,586
1,984
3,074
2,505
3,597
関連サービス
関連サービス
関連サービス
関連サービス
ツ
2
商品一般
2,236
商品一般
1,262
フリーローン
・サラ金
556
フリーローン
・サラ金
325
フリーローン
・サラ金
167
3
フリーローン
・サラ金
823
フリーローン
・サラ金
639
商品一般
443
商品一般
174
商品一般
142
4
宝くじ
64
宝くじ
69
電話サービス
64
宝くじ
61
宝くじ
48
5
電話サービス
60
電話サービス
44
教養・娯楽
サービスその他
36
他の健康
食品
51
インターネット接
続回線
40
6
放送サービス
27
教養・娯楽
サービスその他
37
他の健康
食品
34
電話サービス
45
他の健康食
品
36
7
資格講座
27
音響・映像
機器
25
健康食品
31
教養・娯楽
サービスその他
30
他の内職・
副業
26
8
保健衛生
品一般
25
健康食品
22
宝くじ
25
健康食品
27
パソコン
24
9
教養・娯楽
サービス
24
資格講座
18
資格講座
20
募金
21
電話音声情
報
22
10
音響・映像
機器
24
音響・映像
ソフト
17
基礎化粧品・
小型コンピュータ
18
小型コンピュータ
20
健康食品
22
通信販
売総計
7,578
5,433
4,990
3,999
3,499
⑦訪問販売相談件数(商品・役務別)(各年度上位10位)
順位
17年度
商品
件数
18年度
商品
件数
19年度
商品
件数
20年度
商品
件数
21年度
商品
件数
1
新聞
208
新聞
217
新聞
268
新聞
241
新聞
254
2
ふとん類
110
ふとん類
98
ふとん類
94
ふとん類
98
ふとん類
104
3
工事・建築
91
工事・建築
87
工事・建築
73
工事・建築
81
工事・建築
89
4
他の台所
用品
72
他の台所
用品
67
他の台所
用品
59
給湯システム
54
家庭用電気
治療器具
52
5
補習用教材
55
印鑑
56
補習用教材
55
リースサービス
50
給湯システム
39
6
電話サービス
42
補習用教材
48
家庭用電気治療
器具・リースサービス
41
他の台所
用品
44
補修用教材
36
7
ネックレス
36
リースサービス
40
電話サービス
34
会社生命
保険
40
テレビ放送
サービス
36
8
住居管理
設備
36
家庭用電気
治療器具
34
会社生命
保険
33
家庭用電気
治療器具
38
普通生命保
険
36
9
他の住居
雑品
31
アクセサリー
31
給湯システム
30
商品一般
32
他の台所用
品
34
10
給湯システム
30
電話サービス
28
ネックレス
28
補習用教材
29
リースサービス
25
訪問販
売総計
1,610
1,494
1,436
39
1,372
1,320
⑧商品・役務の内容分類別相談件数(21年度)
相談内容
品質
役務
法規
基準
価格
料金
計量
量目
表示
広告
販売
方法
契約
解約
接客
対応
包装
容器
施設
設備
買物
相談
商品一般
1
22
17
4
2
7
61
264
20
0
0
0
2
3
334
食料品
97
163
7
24
5
59
99
303
55
1
0
1
1
2
526
住居品
55
154
12
43
1
21
144
349
57
0
0
2
5
3
561
光熱水品
0
9
3
46
1
3
7
43
15
0
0
0
0
2
90
被服品
3
50
11
29
1
15
70
263
30
0
0
0
1
1
317
保健衛生品
28
83
13
60
0
20
128
295
30
0
0
0
0
0
410
教養娯楽品
33
177
15
65
1
28
250
775
143
0
0
2
1
2
1,001
車両・乗り物
27
100
21
41
1
10
60
293
59
0
0
0
0
5
392
4,084
土地・建物・設備
20
84
20
49
0
10
141
284
51
0
1
3
1
4
441
32.0%
他の商品
1
2
0
1
0
1
0
9
2
0
0
0
0
0
12
クリーニング
5
43
6
1
0
0
6
33
24
0
0
0
0
0
63
レンタル・リース
22
112
60
322
0
8
85
951
126
0
0
1
1
4
1,201
工事・建築・加工
6
57
3
47
0
2
62
186
31
0
0
1
1
0
247
修理・補修
4
43
0
29
1
0
25
63
30
0
0
0
1
0
121
管理・保管
1
4
3
4
0
0
1
18
8
0
0
0
0
0
28
商品大分類
生活
その他
知識
合 計
安全
衛生
大分類 区分
商
品
役
務
役務一般
0
1
0
2
0
0
5
12
1
0
0
0
0
0
14
金融・保険サービス
0
129
98
262
2
24
253
1,769
137
0
1
8
0
12
2,093
運輸・通信サービス
5
245
25
156
3
147
671
2,454
179
0
2
0
2
3
2,693
教育サービス
0
9
5
9
0
0
18
71
7
0
0
0
1
1
90
教養・娯楽サービス
3
30
13
43
0
18
104
375
44
0
0
0
1
0
454
保健・福祉サービス
20
85
8
75
0
12
61
318
62
0
1
2
9
17
486
他の役務
6
39
12
69
1
11
68
320
53
0
0
3
1
7
419
8,107
内職・副業・ねずみ講
0
4
2
7
0
6
44
114
2
0
0
0
0
1
132
63.6%
他の行政サービス
0
4
6
4
0
1
1
34
6
0
0
0
3
12
66
565
565
他の相談
計
337
1,649
360
1,392
19
403
2,364
9,596
1,172
1
5
23
31
644
12,756
* 重複あり
40
4.4%
⑨市町村別相談件数(21年度)
(福岡県消費生活センターに平成21年度中に寄せられた12,756件の相談を整理しています。)
(北九州地区)
市 町 村 名
北九州市(計)
門
司
区
若
松
区
戸
畑
区
小 倉 北 区
小 倉 南 区
八 幡 東 区
八 幡 西 区
不
明
行
橋
豊
前
中
間
遠 賀 郡 ( 計 )
芦
屋
町
水
巻
町
岡
垣
町
遠
賀
町
不
明
京 都 郡 ( 計 )
苅
田
町
み や こ 町
不
明
築 上 郡 ( 計 )
吉
富
町
上
毛
町
築
上
町
不
明
北 九 州 地 区 合 計
(筑後地区)
市 町 村 名
大
牟
久
留
柳
八
筑
大
小
う き は
み や ま
三 井 郡 ( 計
大 刀 洗
三 潴 郡 ( 計
大
木
八 女 郡 ( 計
黒
木
立
花
広
川
矢
部
星
野
不
筑 後 地 区 合
田
米
川
女
後
川
郡
市
市
)
町
)
町
)
町
町
町
村
村
明
計
相談件数
364
27
20
19
66
52
10
87
83
96
55
46
391
46
100
138
84
23
118
55
56
7
96
16
18
51
11
1,166
相談件数
113
284
139
110
69
61
144
64
70
21
21
29
29
80
21
5
41
2
3
8
1,184
(福岡地区)
市 町 村 名
福 岡 市 ( 計
東
博
多
中
央
南
西
城
南
早
良
不
筑 紫 野
春
日
大 野 城
宗
像
太 宰 府
前
原
古
賀
福
津
朝
倉
筑 紫 郡 ( 計
那 珂 川
糟 屋 郡 ( 計
宇
美
篠
栗
志
免
須
恵
新
宮
久
山
粕
屋
不
)
区
区
区
区
区
区
区
明
市
市
市
市
市
市
市
市
市
)
町
)
町
町
町
町
町
町
町
明
相談件数
4,377
956
856
566
621
399
296
419
264
315
550
402
141
391
258
278
196
129
328
328
1,364
242
173
241
139
139
50
323
57
(筑豊地区)
市 町 村 名
直
飯
田
宮
嘉
鞍 手 郡 ( 計
小
竹
鞍
手
不
嘉 穂 郡 ( 計
桂
川
田 川 郡 ( 計
香
春
添
田
糸
田
川
崎
大
任
赤
福
智
不
筑 豊 地 区 合
方
塚
川
若
麻
)
町
町
明
)
町
)
町
町
町
町
町
村
町
明
計
相談件数
127
149
140
80
58
71
15
49
7
18
18
117
14
22
9
28
4
6
21
13
760
41
市
朝 倉
筑
東
不
糸 島
糸
二
志
不
福 岡
町 村 名
郡 ( 計 )
前
町
峰
村
明
郡 ( 計 )
島
市
丈
町
摩
町
明
地 区 合 計
相談件数
119
105
9
5
236
115
44
68
9
9,084
県 外
不 明
343
219
合 計
12,756
7 県内の消費生活相談の概況
1 消費生活相談の概況
(1) 県及び市町村の相談状況
① 相談件数の推移
・平成21年度 県及び市町村の相談件数:53,030件(対前年度比 7.0%減) (うち県消費生活センター相談件数:12,756件(対前年度比10.1%減)) ※ 市町村の相談件数は、県消費生活センターの調査による件数
件
80,000
相談件数の推移
県及び市町村の相談件数
73,612
うち県消費生活センター件数
70,000
64,788
62,167
56,997
60,000
53,030
50,000
40,000
30,000
15,231
15,370
13,991
20,000
14,187
12,756
10,000
0
17年度
18年度
19年度
20年度
21年度
② 契約当事者の性別・年代別相談件数(注)
ア 契約当事者の性別相談件数
・平成20年度 男性:22,798件(46.9%)、女性:25,796件(53.1%)
・平成21年度 男性:21,092件(47.3%)、女性:23,504件(52.7%)
※ 不明分を除く。
※ 契約当事者とは、相談事案において商品・サービスを購入・契約した者
男性
女性
不明
契約当事者性別相談件数
20年度
22,798
21年度
25,796
21,092
1,515
23,504
1,506
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
50,109
46,102
件
60,000
注 ②及び次頁③の相談件数については、県内のパイオネット(全国消費生活情報ネットワーク・システ
ム)を導入している10市及び県消費生活センターの合計を集計したもので、①で示した県及び市町村
の相談件数の約87%である。
42
イ 契約当事者の年代別相談件数
平成21年度
・50才代以下:29,876件(対前年度比15.0%減)
・60才代以上:12,998件(対前年度比 9.0%増)
契約者当事者の年代別相談件数
19才以下
20才代
30才代
40才代
50才代
60才代
70才以上
不明
7,785
20年度 1,519
21年度 1,397
9,918
6,217
8,271
8,318
7,381
7,588
6,610
6,026
5,795 6,133
6,972
3,053
3,228
50,109
46,102
件
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
③ 相談の内容
平成21年度における相談件数の上位5位について、上位3位までは県消費生活セ
ンターと同じであるが、県消費生活センターの4位は「相談その他」、5位は「商品
一般」となっている。
(相談件数:上位5位)
順位
年度
21年度
上段:内容 中段:件数 下段:全体比
1
2
デジタルコンテンツ
6,015
(13.0%)
フリーローン・サラ金
4,891
(10.6%)
フリーローン・サラ金
7,545
(15.1%)
3
4
5
不動産貸借
商品一般
新聞
3,583
1,121
1,689
(7.8%)
(3.7%)
(2.4%)
オンライン等関連サービス
商品一般
相談その他
不動産貸借
20年度
1,659
1,258
8,261
3,258
(16.5%)
(6.5%)
(3.3%)
(2.5%)
フリーローン・サラ金 オンライン等関連サービス
不動産貸借
商品一般
相談その他
19年度
9,549
3,173
2,890
1,151
9,615
(17.2%)
(17.1%)
(5.7%)
(5.2%)
(2.1%)
商品一般
不動産貸借
フリーローン・サラ金 オンライン等関連サービス
相談その他
18年度
9,005
7,902
7,802
2,762
1,044
(14.0%)
(15.9%)
(13.8%)
(4.9%)
(1.8%)
オンライン等関連サービス フリーローン・サラ金
工事・建築
商品一般
不動産貸借
17年度
8,591
2,830
1,164
12,822
11,966
(19.2%)
(17.9%)
(12.9%)
(4.2%)
(1.7%)
※ 「デジタルコンテンツ」は、携帯電話やパソコン等を利用するサービスに関連した相談 「オンライン等関連サービス」は、平成21年度から「デジタルコンテンツ」に名称変更
43
Ⅴ ホットな消費者ニュース(平成21年度)
2009年 自己啓発の教材
5月号
ペット購入時の注意点
P44
2009年 久しぶりエステに行ったら店がない
6月号
新学期、子供の教材の契約には気をつけましょう
P45
2009年 「収入を得るつもりが」福祉を謳った就職商法に注意
P46
6月臨時号
2009年 中古車を買ったらトラブル続出
7月号
海外から高額賞金がもらえとの通知
P47
2009年 ふとんの無料点検のはずが
8月号
ケータイトラブル、出会い系サイトへ誘う巧妙な手口
P48
2009年 断っているのにしつこい電話勧誘
9月号
エステの途中解約は可能です
P49
2009年 手をかざすだけで万病が治る。
10月号
以前の契約情報が悪用され、新たな被害に
P50
2009年 ネットで融資保証金詐欺?
11月号
「絶対に成績が上がる」家庭教師付学習教材のトラブル
P51
2009年 強引な訪問販売に注意
12月号
マンションの敷金は締めないで交渉を
P52
2010年 未公開株を買い取るというアヤシイ電話が
1月号
分電盤の点検と言われて勘違いして
P53
2010年 有害物質を分解、アロマセットのマルチ
2月号
新聞の契約は慎重に
P54
2010年 原野商法の二次被害にご用心
3月号
成年後見制度をご存じですか
P55
★自己啓発の教材・・・北九州市立消費者センター
(相談事例)
一年前、大学の友人から「自分を変える」サークル活動に誘われ、セミナーに参加しました。後日、その友人宅に遊
びに行ったところ、代理店をしているというOBから、能力開発のための教材を勧められました。90万円と高額だっ
たため断ったのですが、
「クレジットなら、月々15,000円の支払いでよい」と言われ、断りきれずに契約しまし
た。契約書の職業欄には学生なのに会社員と書くように指示されました。毎月の支払いが苦しいし、自分を変えられる
ような内容とは思えません。解約したいのですが。
(事例処理)
訪問販売で購入した教材は、契約してから8日間は無条件で契約の解除(クーリングオフ)ができます。
ご相談の場合は店舗外での契約であり、特定商取引法上の訪問販売に該当します。8日を経過していましたが、セン
ターから業者に対して、支払い能力のない学生に高額な商品を勧めた点やクレジットの契約書に虚偽の記述をさせた点
を指摘し、契約の取消しを求めました。業者は虚偽の記述をさせたことは認めませんでしたが、問題のある勧誘につい
ては認め、返品に応じました。既にクレジット会社に支払った15万円についても全額返金されました。
(アドバイス)
サークル活動を通じて、
「自分を変える」
「就職に有利」などと言って高額な教材を買わせるこのような商法は、仲間
意識を利用し、断りにくい状況の中で契約をさせるのが特徴です。支払い能力を超える高額な商品の勧誘はきっぱりと
断りましょう。
★ペット購入時の注意点・・・久留米市消費生活センター
(相談事例)
ペットショップで、生後3ヶ月の子犬を購入しました。購入時にペットショップ側から保証制度の説明がありました
が高額だったので入りませんでした。2日後食欲がなく元気がないので病院に連れていったところ、既に手遅れだと言
われ、獣医に死亡原因を尋ねたがわからないと言われました。死んでしまったのでいくらかでも返金してもらいたいの
ですが・・・。
(事例処理)
事業者は販売時に子犬の飼養方法、病歴、治療歴を説明し重要事項説明書を交付しなければなりませんが、販売時充
分な説明がなされていないこと、また、食欲がないので販売店に指導を求めたが適切な指示がなかったことを指摘し交
渉を行いました。しかし、事業者は死亡原因が不明な点や、飼育環境の変化によるストレスの可能性や飼い主の飼育に
問題があったのではないかと主張し、保証制度を利用しなかったことの自己責任を問い、非を認めませんでした。
(アドバイス)
ペット購入の際は、生涯飼育できるか、飼育環境はどうか、病気になった場合の費用等を含めよく検討することが必
要です。また、業者を選ぶ時も、登録の業者であるか、購入後のアフターケアの仕組みがしっかりしているか等慎重さ
が求められます。
●各消費生活センターの相談窓口●
福岡県
092-632-0999(日曜日も電話相談可)
福岡市
092-781-0999(第2・第4土曜日も電話相談可)
北九州市 093-861-0999(土曜日も相談可)
久留米市 0942-30-7700
飯塚市
0948-22-0857
宗像市
0940-33-5454
*電話のかけ間違いにご注意下さい。
★久しぶりにエステに行ったら店がない!・・・福岡市消費生活センター
(相談事例)
エステサロンで美顔15回コースを30万円で契約し、クレジットで分割払い中。久しぶりに店に行ったら、看板も
人の気配もなく、電話も繋がらない。これまで20万円払ったけど、まだ5回しか利用していない。このままサービス
が受けられなかったら、払い過ぎたお金はどうなるの?残り10万円のクレジット払いは止められないの?
(解説)
事業者が倒産した場合でも、サービスを受けた分の支払いはしなくてはいけません。未提供サービスがある場合は、
状況により対応が異なります。
○事業者と連絡がつかない場合、残念ながら払い過ぎた分を取り戻すことは困難です。ただし、相談事例では分割払い
を利用しているので、クレジット会社に対し「事業者の債務不履行(サービスを提供しない)
」という理由で今後の
請求を止めることはできます。
○事業者の倒産が確認できた場合、事業者宛に「施術の履行を希望。不可能なら契約を解除して未提供サービス分の料
金返金を希望する」旨の書面を送付しましょう。破産手続開始決定後は、改めて未提供サービスの料金相当額を「破
産債権」として裁判所に届け出て配当を待つことになります。
いずれにしても、返済資金はほとんどないことが多いので、返金されたとしてもわずかな金額しか期待できません。
(アドバイス)
事業者が倒産した場合、いったん支払ったお金を取り戻すことは困難です。信用できる事業者を選ぶことが大切です
が、一般の消費者が事業者の経営状況を判断するのは難しいものです。こうしたリスクを避けるために、消費者自身が
①あまり長期で高額の契約をしない。②現金一括払いは避け、割高でもクレジットの分割払いを利用する。などの自衛
手段を講じることも必要でしょう。
★新学期、子供の教材の契約には気をつけましょう!・・・飯塚市消費生活センター
(相談事例)
自宅に子供用の教材会社から電話があり、中学生になったばかりの息子について「新学期から勉強を始めないと、高
校受験には間に合いませんよ」と言われ不安になったので、早速家に来てもらい、教材の契約をしました。しかし、数
日過ぎてよく考えると、非常に高額な金額なので不安です。
(事例処理)
書類を確認すると、役務提供はなく、教材だけの売買契約の内容でした。役務提供(家庭教師等)付の契約であれば
途中解約が可能ですが、相談者の場合は教材の売買契約になるので途中解約ができない事を説明しました。
ただし、相談者は契約して 6 日目でしたので、クーリング・オフができる事を伝えました。
(アドバイス)
新学期が始まり親も子も環境に不安を抱えているところへ、さらに不安をあおるような言葉で契約を迫ります。親の
弱みにつけ込まれるため、ついつい契約をしてしまいがちです。相手の言葉に振り回されず、子供の状態や経済的な状
況を冷静に考え、慌てず慎重に契約をしましょう。困ったときは悩まず相談することが大切です。
●各消費生活センターの相談窓口●
福岡県
092-632-0999(日曜日も電話相談可)
福岡市
092-781-0999(第2・第4土曜日も電話相談可)
北九州市 093-861-0999(土曜日も相談可)
久留米市 0942-30-7700
飯塚市
0948-22-0857
宗像市
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*電話のかけ間違いにご注意下さい。
★ 「収入を得るつもりが・・・」 福祉を謳った就職商法に注意!
(福岡県消費生活センター)
(相談事例)
『障がい者手帳所持者も歓迎!』と広告で求人募集している福祉事業所に面接に行っ
たところ、ここで働くには出資金180万円が必要だと言われました。2 ヶ月後に返す
という約束だったので支払いましたが、その後も会社用のパソコンや車の購入を次々と
勧められ、お金がないので断ると消費者金融から借金をしろと脅されました。怖くて辞
めたいのですが、出資金を返してくれません。
(事例処理)
書面にて出資金の返金を請求するよう助言し、事業者が応じない場合は法的手続を検
討するよう勧めました。
(アドバイス)
福祉事業というと聞こえがいいのですが、このように始めに出資を募ったり商品を買
わせる事業者は要注意です。必ず返金すると言って消費者を安心させますが、なかなか
返金に応じない場合が多く、訴訟をしたとしてもお金が返ってくる可能性は高くありま
せん。面接に行って不審を感じた場合は、毅然とした態度で断るようにしましょう。
●各消費生活センターの相談窓口●
福岡県
092-632-0999(日曜日も電話相談可)
福岡市
092-781-0999(第2・第4土曜日も電話相談可)
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久留米市
0942-30-7700
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0948-22-0857
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*電話のかけ間違いにご注意下さい。
★中古車を買ったらトラブル続出!・・・福岡県消費生活センター
(相談事例)
オークションで購入した中古自動車を運転したところ、雨漏りはするし、エンジンから異常な音がしていて、
すぐに動かなくなりました。購入前には「ちょっと当たっただけで何の問題も無い車」と担当者から説明されて
いましたが、調べてみると事故車だったことが分かりました。解約できますか?
(解説)
相談事例のように業者が事実と異なる説明をした場合には、消費者契約法第4条(不実告知)による契約の取
り消しを主張できます。このケースについても、契約の取り消しについて業者と交渉するよう助言しました。
(アドバイス)
ネットオークションで購入した車については、納車後すぐにトラブルが発生したといった相談が目立ちます。
中古車は新車よりも安いとはいえ、決して気軽に買えるものではありません。1台ごとに製品の状態が異なるた
め、きちんと車の状態や修理歴の有無を確認して購入する必要があります。事前の下調べには全力を尽くし、説
明を受けたことは書面に残すようにしましょう。
★海外から高額賞金がもらえるとの通知?・・・宗像市消費生活センター
(相談事例)
海外から DM(ダイレクトメール)が届きました。未払いの高額賞金があり、その受領エントリー資格がある
との内容が、身に覚えのない業者名で書かれていました。5 日以内にエントリー登録手数料 5000 円を郵便為
替かクレジットカードで支払い
『緊急通知授領書兼賞金獲得エントリー登録書』
を送るようにと書いてあります。
信用しても大丈夫でしょうか。
(アドバイス)
最近、似たような内容の相談が主に高齢の男性から寄せられています。通知書には、総額2億5千万円もの高
額賞金とありますが、実際の受け取り金額は書かれていませんでした。これは、手数料という名目でお金を騙し
取る詐欺の手口だと思われます。またクレジット番号を記載すると二次被害に遭う可能性もあります。身に覚え
のない事業者からのうまい話はありません。これ以上の個人情報が漏洩しないよう無視することが肝要です。こ
れは、海外宝くじとは書かれていませんが、同じような手口だと思われます。日本国内での海外宝くじの授受や
販売、販売の取り次ぎをすることは刑法に抵触する可能性があります。注意してください。
●各消費生活センターの相談窓口●
福岡県
092-632-0999(日曜日も電話相談可)
福岡市
092-781-0999(第2・第4土曜日も電話相談可)
北九州市 093-861-0999(土曜日も相談可)
久留米市 0942-30-7700
飯塚市
0948-22-0857
宗像市
0940-33-5454
*電話のかけ間違いにご注意下さい。
★ふとんの無料点検のはずが・・・!・・・北九州市立消費生活センター
(相談事例)
昨日の夕方、ふとんの無料点検だと言って業者が訪問してきました。見てもらうと、
「品質が悪い、今なら無料
で交換します。
」と言うので、交換してもらいました。しかし、業者から新たに肌ぶとんの購入を勧められ、価格
を聞くと30万円もするとのこと。ビックリしましたが、断りづらい状況だったため契約してしまいました。今
日の午後に商品をもってくるので、今からでも断りたいのですが・・・。
(解説)
訪問販売では、契約して8日以内であれば無条件解約のクーリングオフを行使できます。この相談も、クーリ
ングオフすることを助言しました。
(アドバイス)
無料で点検と言われて、業者をすぐに家の中に入れてはいけません。話を聞いているうちに相手のペースには
まって、結局商品を買わされたという相談は、後をたちません。訪問販売の業者が、最初に販売目的を説明しな
いのは、極めて悪質な行為ですから、注意してください。
★ケータイトラブル~出会い系サイトへ誘う巧妙な手口・・・久留米市消費生活センター
(相談事例)
無料サイトに登録している私の情報を見た人から、
「自分は芸能人だが、悩んでいるので話し相手になって会っ
て欲しい」とメールが届きました。興味があったので相手の言う通り、有料サイトに登録し、メール交換をしま
した。
「支払った代金は会った時に返す」という相手の言葉を信じて、5 日間で100通以上やり取りし 25 万
円支払いました。しかし、いつも会う直前にキャンセルされました。相手はサクラではないかと不審に思うよう
になりました。支払ったお金を返して欲しいのですが・・。
(解説)
相談者は、コンビニの収納代行サービスで有料サイトの利用代金を支払っていました。サイト業者の連絡先は
わかりませんでしたが、コンビニの収納代行サービス業者との間に、決裁代行業者が介在していました。決済代
行業者に調査を依頼したところ、相談者が利用したサイト業者は問題がある業者と認め、支払った代金は、決済
代行業者がサイト業者に代わって返金することで解決しました。
(アドバイス)
出会い系サイトとはインターネットの掲示板やメールなどを通じて、異性交際に関する情報を提供して、互い
に連絡できるようなサービスを提供するサイトです。このサービスを利用するためには、携帯電話会社への通信
料のほかにサイト事業者に利用料金を支払うことが必要です。多くの場合、登録は無料ですが、掲示板を見る、
相手にメールを送る、相手からのメールを読むなど、一つ一つの操作は有料でポイント加算されます。利用代金
支払い方法は、現金振り込み、クレジットカード払い、コンビニ決済などがあります。このケースの場合、支払
った料金が返金されましたが、いったん支払った料金を取り返すのは非常に困難です。
出会い系サイトは匿名の世界です。なりすましや詐欺的なものも潜んでいます。無料の懸賞サイト、占いサイ
トがきっかけで有料サイトへと誘導される事例も見られます。見知らぬ人のメールの話をうのみにしてはいけま
せん。高額な請求だけでなく、犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
●各消費生活センターの相談窓口●
福岡県
092-632-0999(日曜日も電話相談可)
福岡市
092-781-0999(第2・第4土曜日も電話相談可)
北九州市 093-861-0999(土曜日も相談可)
久留米市 0942-30-7700
飯塚市
0948-22-0857
宗像市
0940-33-5454
*電話のかけ間違いにご注意下さい。
★断ってるのにしつこい電話勧誘!・・・福岡市消費生活センター
(相談事例)
1カ月ほど前から自宅に海外投資の電話勧誘があります。すぐに断っているのに「待ってください、切らない
でください」としつこくすがり、切っても数日後にまたかかってきます。別の担当者から「絶対儲かることがわ
かっているのに話を聞かないのはバカだ」
「話も聞かないうちに切るとは失礼だ」などとも言われました。先日は
「近くにいるので自宅に行っていいか」と言われ、断りましたが怖い思いをしました。電話をやめさせることは
できないでしょうか?
(解説)
特定商取引法第17条では、事業者が電話勧誘を行った際に契約等の締結をしない意思を表示した人に対する
勧誘の継続や再勧誘を禁止しています。つまり、一度ハッキリと断った人にしつこく勧誘を続けることは違法な
のです。
この事例では、センターから事業者に連絡し、名簿からの個人情報削除と再勧誘をしない旨を要請しました。
(アドバイス)
契約は口約束でも成立するので、あいまいな返事をするのはトラブルの元です。契約する気がなければハッキ
リ「いりません」と断ってすぐに電話を切りましょう。しつこい場合は、事業者名、担当者名を確認し、今後は
電話しないように伝えましょう。
万一、不本意な契約をしてしまっても、電話勧誘販売は契約書面を受け取った日を含めて8日以内であればク
ーリング・オフ(無条件解約)できます。また、投資など将来が不確実なものについて「絶対儲かる」のような
断定的な判断を用いた勧誘があった場合、クーリング・オフの期間を過ぎていても契約を取り消せることがあり
ます。
★エステの途中解約は可能です!・・・飯塚市消費生活センター
(相談事例)
エステ店へ行き、クレジットでエステの契約をしました。サービスを受ける前に「都合が悪くなったので解約
したい」と申し出たところ、代金を一括で支払えば解約すると言われました。お金が無くて払えないので困って
います。
(解説)
センターから業者へ「本人は一括で払えないのでクレジットで契約している。全額の一括支払いを相談者に求
めるのはおかしい。また、エステは特定商取引法の特定継続的役務にあたり、サービスを受ける前なので上限解
約手数料(2万円)で解約できるはず。
」と主張したところ、業者は解約手数料 2 万円での解約に応じました。
(アドバイス)
エステは特定継続的役務にあたるため、途中解約は可能です。この相談の場合は、業者側が法律に詳しくなか
ったためトラブルになったケースです。
サービス開始前や開始後の解約金については法律や政令による規定がありますので、困った場合は最寄りの消
費生活相談窓口へ相談してください。
●各消費生活センターの相談窓口●
福岡県
092-632-0999(日曜日も電話相談可)
福岡市
092-781-0999(第2・第4土曜日も電話相談可)
北九州市 093-861-0999(土曜日も相談可)
久留米市 0942-30-7700
飯塚市
0948-22-0857
宗像市
0940-33-5454
*電話のかけ間違いにご注意下さい。
★手をかざすだけで万病が治る?!・・・福岡県消費生活センター
(相談事例)
友人から癌や難病が治るという健康セミナーに誘われました。持病を治したかったので無料体験に参加して、
有名な先生という人からパワーを受けました。効果はよく分からなかったのですが、断りづらい雰囲気だったの
で10回コースに申込んでしまいましたが、
「治癒力を高めるには、自分だけでなく他人にもパワーを与えること
が必要なので、誰か連れてくるように」とも言われ、不信感を抱きました。どうすればいいでしょうか?
(事例処理)
この相談者はセミナー料をまだ払っていなかったので、納得できないようであればまず解約の申し出をするよ
う助言し、併せて書類の書き方や送り方についてアドバイスをしました。
セミナー料を払ってしまった場合も、契約時に虚偽の説明があれば、消費者契約法の不実告知などを根拠に返
金を求めることが可能です。
(アドバイス)
病気や悩みを抱えているときは、つい「治る」
「幸せになる」などといった言葉を信用したくなりますが、不安
や悩みにつけこむ詐欺商法は多数見受けられます。契約の際は冷静にかつ慎重に検討し、少しでもおかしいと思
ったら、家族や消費生活センターに相談しましょう。
★以前の契約情報が悪用され、新たな被害に!・・・宗像市消費生活センター
(相談事例)
9年前にデート商法で女性から電話で呼び出され、宝石を4回契約し、支払いました。昨夜自宅に男性から電
話があり、
「ブライダルフェアのお知らせをする契約になっていたが、半年間連絡が取れなかったのでトラブルの
対象者になっている。今後のことを話し合いたいので、明日の朝 10 時に、免許証などの身分証明書を持ち、待
ち合わせ場所に来るように」と言われました。契約書を失くしているので、そのような約束になっていたかどう
かよく分かりません。
(30 歳代 男性 給与)
(解説)
過去の契約情報を悪用した詐欺の可能性があるので、待ち合わせ場所には行かずに無視するよう助言しました。
身分証明書を持参するように言われていることから、消費者金融などで借入れをさせられ、何らかの口実で金銭
をだまし取られる危険性も考えられます。相談者には慎重に対応するよう注意を促し、自宅と勤務先を相手に知
られているため、地元警察署への相談を勧めました。
(アドバイス)
最近、過去の契約を元に、うその口実で新たな契約をさせたり、金銭をだまし取る悪質な手口が増えています。
また、たまたま訪問販売で布団の契約をしたことがある人に『消費者問題対策確認書』と書かれた葉書が届き、
問い合わせたところ「布団代金未払いで訴えられているので弁護士を紹介する」と言われ、弁護士費用を請求さ
れたとの相談もありました。商品などを受け取り、支払いが完了していれば契約は終了しています。相手に言わ
れるまま新たな契約を交わしたり、金銭を振り込んだりすることがないように気をつけてください。曖昧な対応
は禁物です。
●各消費生活センターの相談窓口●
福岡県
092-632-0999(日曜日も電話相談可)
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★ネットで融資保証金詐欺?!・・・北九州市立消費生活センター
(相談事例)
200万円ほどの借金があり、資金繰りに困っていたところ、ネットで金利の低い業者を見つけました。10
0万円の融資を依頼したところ、保証金を5万円振り込むように指示されました。指示どおり5万円振り込んだ
後、業者から手続き上の不備が生じたので、再度3万円振り込むよう連絡がありました。不審に思いましたが、
どうしても100万円が必要だったため、もう1度3万円を振り込みました。その翌日、業者に電話をしたとこ
ろ繋がらず、メールを送信しても返事がありません。
(40歳代男性)
(問題点)
振り込め詐欺の一種である「融資保証金詐欺」の典型的な手口です。相談者は、ネット検索を通じて被害に遭
いましたが、そのほかFAX、電話、携帯電話のメール、雑誌などで「低金利で融資」を広告している場合もあ
ります。融資を申し込むと保証金の名目だけでなく、信用調査費や保証人費用を請求するなど手口は様々です。
また、別の消費者金融から借りさせて送金させる場合もあります。悪質な詐欺ですから、警察へ被害相談に行く
ことをお勧めしますが、振り込んだお金が戻って来るのは難しいのが実情です。
(アドバイス)
借金を借金で返済している状況は、多重債務に陥っているといえますので、債務整理を考えた方がよいと思わ
れます。借金の問題は必ず解決できます。消費生活センターにご相談ください。
★「絶対に成績が上がる!」家庭教師付学習教材のトラブル・・・久留米市消費生活センター
(相談事例)
中学 1 年の息子の成績が悪くどうにかしなければいけないと思っていたところ、家庭教師の無料体験ができる
と電話があり訪問を承諾しました。
「教材を使用すれば絶対に成績が上がる」と言われたので、家庭教師の指導付
き教材購入の契約をしたのですが、途中で家庭教師が度々変わったり、教材も使用されませんでした。半年経過
しても成績の変化がないので購入した教材を返品し、代金を返金して欲しいのですが。
(事例処理)
「家庭教師の指導を受けるうえで教材が必要」と役務の提供に際し必要であると説明を受けて購入した商品を
「関連商品」といいます。家庭教師等の契約を中途解約する場合は、関連商品も解約できます。
相談者が業者に解約の申し出をしましたが業者は「契約書に規定している解約に関する事項に沿った処理にな
る。
」と回答されました。セールストークや、教材を使用しなかったこと等問題点を、センターから業者へ指摘し
交渉した結果、関連商品代金を返金すると提示があり相談者が承諾し合意解約となりました。
(アドバイス)
家庭教師等サービスはその性質上、事前の確認が困難であり、対価に見合う内容が実際に提供されるかどうか
分かりません。また、教材が一度に大きな段ボールで送られてくるなど、長期にわたる契約は結果として過剰な
量となり、高額になりがちです。市販のテキストの価格や内容と比べるなどしてみましょう。
●各消費生活センターの相談窓口●
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★強引な訪問販売に注意!・・・福岡市消費生活センター
(相談事例)
ある日、知らない業者が訪ねてきました。玄関を開けたところ、勝手に家の中まで上がり込み、100万円も
する健康マットの説明を始めました。収入もないため何度も断ったのですが、話をはぐらかされ聞いてもらえま
せん。3時間以上が経過し、帰ってほしい一心で契約書にサインしてしまいました。解約できないでしょうか。
(問題点)
訪問販売では、勧誘に先立って、業者名、販売の勧誘目的である旨、販売する商品の種類を告げる義務があり
ますが、この事例ではなされていませんでした。また、断ったのにしつこく勧誘したり長時間居座ったりする行
為は「特定商取引法」で禁止されている不当勧誘(威迫・困惑)にあたります。
訪問販売は、契約書面を受け取った日を含めて8日以内であればクーリング・オフ(無条件解約)できますが、
この事例では、クーリング・オフ期間は過ぎていました。しかし、販売目的の隠匿と不当勧誘に加え、収入のな
い人に高額商品を勧めたことが「適合性の原則」に反することを主張し、解約することができました。
(アドバイス)
訪問販売業者の中には、強引で悪質な業者がいるようです。また、室内の点検などを口実に家に上がり込み、
家人が目を離したスキに金品を盗む窃盗事件なども起きています。
知らない人を気安く家に上げるのはたいへん危険です。インターホン越しに話す、ドアを開ける際はドアチェ
ーンをかけておく、などを心がけましょう。
勝手に家の中に入ってきたり、帰ってほしいと言ったのに帰らない場合などは警察に連絡しましょう。
★マンションの敷金は諦めないで交渉を!・・・飯塚市消費生活センター
(相談事例)
賃貸マンションを退去したところ、敷金が部屋の修理代で全額精算されており、返金されませんでした。さら
に不足分の修理代も請求されています。あまりに高額なので納得いきませんが、契約書には借主である私が原状
回復するように書いてあり、署名と印鑑を押しています。支払わなければならないでしょうか。
(事例処理)
借主には原状回復の義務がありますが、原状回復というのは全てを元通り新しくするという意味ではないこと
を説明しました。故意や過失でつけた傷等は借主が負担しなければなりませんが、例えば日焼けによる畳やクロ
スの変色など、通常生活により生じた損耗まで元通りにする必要はありません。また、契約書の内容に一方的に
消費者に不利になる条項があれば、消費者契約法第10条により無効であると主張できます。国土交通省が出し
ているガイドラインを参考に、請求書の内容を見て交渉するよう助言しました。併せて、交渉がうまくいかない
時は少額訴訟を利用する方法もあると説明しました。
(アドバイス)
賃貸マンションの原状回復をめぐるトラブルは多くみられます。トラブル防止のため、入居時にキズや汚れが
ないかしっかり確認すること、また退去時には管理人立ち会いのもとで修繕箇所があるかどうか確認し、念のた
め写真を撮っておきましょう。
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★未公開株を買い取るというアヤシイ電話が!・・・福岡県消費生活センター
(相談事例)
Aという会社から「未公開株を買いませんか?」という電話があり、後日、メール便でA社の案内書類が届き
ました。興味が無いので捨てようと思いましたが、今度はBという会社から電話があり、
「A社の株を持っていま
せんか?A社は来年上場予定の会社で、もし株を持っていたら高く買い取ります。
」という話をされました。
その話を信じて、A社の株を20株(合計100万円)購入したところ、B社と連絡がつかなくなってしまい、
騙されたと気づきました。
(アドバイス)
最近、このように複数の業者が登場する投資詐欺が全国的に多発しています。他にも、数年前に未公開株を購
入した消費者に「その株を買い取るので手数料を振り込んで」と言われるケースや、
「消費者庁」等の公的機関の
名を騙り、
「その会社は信用できる」などと言って信用させるケースもあります。
相談事例では、A社へ解約の意思表示を行い、交渉の結果一部が返金されましたが、未公開株や商品先物取引
の金融商品はリスクが高く、また詐欺に近い手法も多いため、返金が難しいこともあります。
必ず儲かるといった話を信用してはいけません。アヤシイ投資のお誘いはきっぱりと断りましょう。
★分電盤の点検と言われ勘違いして・・・宗像市消費生活センター
(相談事例)
昨日、
「分電盤の点検」と言って業者が来訪しました。電力会社の人だと思い点検してもらったところ、
「老朽
化しているのでこのままにしておくと漏電する恐れがある」と言われました。火災になったら大変と思い、交換
を依頼しました。工事終了後に契約書にサインし、お金を払う段になって初めて、自分が思っていた電力会社で
はないことに気付きました。そう言えば来訪時に業者名を名乗ったようでしたが、点検は電力会社がするものだ
と思い込んでいたため、気づきませんでした。
知り合いの電気店に相談したところ、工事代金が非常に高いことが分かりました。工事が終わっているので、
どうしようもないのでしょうか?
(事例処理)
相談者に「今回の契約は訪問販売にあたるので、工事が終わった後でも 8 日以内ならクーリングオフで無条件
解約が出来る」と助言しました。高齢者なので、センターに来訪してもらい、通知書(葉書)の書き方を指導し
ました。その後相談者から電話があり、業者が新しい分電盤を取り外し、以前付けていた古い分電盤と交換、代
金は 1 週間後に返金されたとのことでした。
(アドバイス)
分電盤は、電気保安協会が 4 年ごとに点検を行っています。漏電の場合は、遮断機が付いているので、ブレー
カーが落ちて知らせてくれますが、老朽化で心配なときは、電気店で点検して貰うことが出来ます。その結果交
換が必要な場合は、見積もりをとるなどして検討後、契約するようお勧めします。今回の事例はクーリングオフ
期間内での解約でしたが、8 日過ぎている時でも法律で定められた契約書面を受け取っていない場合などで解約
できるケースもあります。困ったときは、消費生活センターにご相談ください。
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★有害物質を分解!?アロマセットのマルチ・・・北九州市立消費生活センター
(相談事例)
最近、友人からよい香りがするので何の香水か聞くと、アロマの香りだとのこと。その友人から、
「よい香りが
するだけでなく、消臭効果があり、有害物質も分解する。
」と説明されました。
購入する方法を尋ねたところ、マルチ商法の組織に加入する必要があり、入らないかと勧誘されました。人を
誘えば収入になると言われましたが、アロマポットとオイルのセットが50万円と高額なので、心配なのです
が・・・。
(20歳代 女性)
(問題点)
マルチ商法に関する相談内容の多くは、人を誘えば「儲かる」と勧誘されたというものですが、他人に商品の
説明をし、その商品を購入してもらうことは簡単なことではないので、実際には購入した商品代金の支払いが困
難になりがちです。
また、勧誘者は商行為に関して素人なので、説明がオーバートークとなる傾向もあります。マルチ商法は、
「特
定商取引に関する法律」の「連鎖販売取引」に該当し、事実と違うことを告げる勧誘は禁止されています。
(アドバイス)
契約にあたっては、勧誘者の言葉を鵜呑みにせず、その商品が必要なものかどうかを冷静になって考える必要
があります。なお、連鎖販売取引の場合、契約しても20日以内であれば無条件解約のクーリングオフを行使す
ることができます。
★新聞の契約は慎重に・・・久留米市消費生活センター
(相談事例)
突然、新聞が2紙一緒に入りだしました。A新聞とは契約した覚えはありません。現在購読しているB新聞は
5年契約していて、あと1年残っています。B 新聞の契約書はありますがA新聞の契約書はありません。A新聞
は必要ないので、断りたいのですが。
(事例処理)
センターからA新聞販売店に確認したところ、3年前に訪問販売で、1年間の契約をしていた記録がありまし
た。相談者に契約書を見せると、相談者が書いた字に間違いないことを確認しました。相談者に、契約について
「訪問販売で契約した場合、契約日を含め8日間は無条件で契約を解除できるが、それ以降は契約期間を決めて
いた場合、一方的にやめることはできず、販売店との話し合いによる解決になる」ことを説明し、センターにて
A新聞販売店と相談者で話し合いを行った結果、B新聞契約終了後、A新聞を購読することで解決しました。
(アドバイス)
訪問販売による新聞の契約は、契約書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフ(無条件解約)ができま
す。しかし、その期間を過ぎると、消費者からの一方的な都合による解約は難しくなります。また、新聞契約は
先々の契約が多く、契約した本人がすっかり忘れてトラブルになることが多くあります。
トラブルを避けるためには、契約期間については慎重に検討して契約しましょう。契約書は、内容を確認後自
分で書き、契約書は必ず保管しましょう。
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★原野商法の二次被害にご用心!・・・福岡市消費生活センター
(相談事例)
ある日、不動産業者が「所有している土地を売ってあげる」と訪ねてきました。10年以上前に購入したまま
放置している荒れた土地があったので、売れるならと思い話を聞いたところ「高く売れるので税金対策として新
しく土地を購入した方がよい」と宅地開発している現場に連れて行かれて熱心に勧められ、契約書にサインして
しまいました。しかし、持っていた土地の売却については条件が整わないので1年以上かかると言われました。
おかしいと思うので解約したいのですが。
(解説)
土地や建物に関する取引について定めた「宅地建物取引業法」では、一定の条件を満たせばクーリング・オフ
(無条件解約)ができると定められています。この事例では、事務所以外の場所で宅地の売買契約をしており、
また、契約書面を受け取ってから8日以内であったため、書面でクーリング・オフを申し出て、全面解約となり
ました。
たとえ、地目が「山林」や「原野」となっていても、建物の敷地に供する目的で取引される場合は「宅地」と
して同法が適用されます。ただし、宅地や建物の引き渡しを受け、かつ、代金を全額支払った場合は解約できな
いので注意しましょう。
(アドバイス)
事業者は、過去に原野商法の被害に遭った人の名簿を入手し、それをもとに勧誘していると思われます。税金
対策の他に、売却のための測量や造成工事などの名目で金銭を要求されることもあるようです。
土地が高く売れるというのはあくまでも仮定の話であり、実現するかどうかは不明です。もてあましていた土
地が売れることに気をとられ、さらなる被害に遭わないよう、十分に注意しましょう。
★成年後見制度をご存じですか?・・・飯塚市消費生活センター
(相談事例)
脳梗塞で父親が倒れ、体や言葉が不自由になってしまいました。判断能力の低下や認知症の症状も出ているよ
うです。このような状態で本人が契約等をしてしまった場合、どうすればいいでしょうか。
(事例処理とアドバイス)
本人の意志を聞いて、本人が承諾すれば成年後見制度を活用するよう助言しました。
認知症、知的障がい、精神障がいなどの理由で判断能力が十分でない方々は、契約行為を行うときに自分に不
利な契約を結んでしまうおそれがあります。そのために法律で本人の権利を守るのが成年後見制度です。
この制度は、家庭裁判所が判断能力の程度に応じて後見人等を選定し、代理権や取消権等を与える「法定後見
制度」と、本人に判断力があるうちにあらかじめ代理人と契約を結んでおく「任意後見制度」があります。
本人の判断能力が低下してきたと思ったときは、早めに申し立てをすると安心です。
申し立ては、家庭裁判所へ本人・配偶者など4親等以内の方が行う必要がありますので、詳しくは最寄りの裁
判所や相談窓口に相談しましょう。
●各消費生活センターの相談窓口●
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参
考
資
料
1
消費者基本計画の概要
P56
2
消費者行政主要組織図
P57
3
福岡県消費者行政関連施策体系図
P58
4
福岡県消費者行政連絡協議会の構成
P59
5
消費者基本法
P60
6
消費者安全法
P67
7
福岡県消費生活条例
P77
8
福岡県消費者行政活性化基金条例
P87
9
福岡県消費生活センターの機構と業務
P88
10 福岡県消費者行政のあゆみ
P89
11 平成21年度市町村消費者行政担当部署
P91
12 県内の消費生活センター・相談窓口
P94
消費者行政主要組織図
消費者政策会議
(消費者基本計画策定)
消費者委員会
意見
《
連携
各省庁
(各種施策の実施)
内閣府(消費者庁)
(総合調整)
OECD消費者政策委
国 員会
レ
ベ
ル
》
監督
指導・援助
独立行政法人 国民生活センター
(情報提供、教育研修、商品テスト、苦情処理)
連携
消費者行政連絡協議会
(総合的推進のための連絡調整)
《
消費生活
審議会
県 消費者苦
レ 情処理委
ベ 員会
ル
意見
県消費生活センター
付託
(総合調整、苦情処理、講座、情報提供)
各部局
連携
(各種施策の実施)
》
他府県
連携
連携・支援
連携・支援
《
》
市
町
村
レ
ベ
ル
市町村
市町村消費生活センター等
(苦情処理、講座、展示、情報提
供)
消
費
者
へ
の
支
援
他府県消費
生活センター
・
意
(地域の施策)
見
の
反
映
事業活動の適正化指導
事業者
(事業者団体)
消費者
(消費者団体)
意見の表明・意見の反映
57
福岡県消費者行政関連施策体系図
(●は生活安全課所管)
消費者行政
の企画・調
整
消費生活の
安全性の
確保
消
費
生
活
消費者取引
の適正化
の
安
定
及
総合調整 等
(p5)
消費者行政関係
機関等との連携
(p5)
各種生活相談
体制(p11~13)
上
多重債務への
取り組み
●福岡県消費者行政連絡協議会 ●市町村との行政連絡会議
●消費者保護に係る各消費生活センター等との連絡会議
○福岡県食の安全懇話会
○福岡県食の安全対策推進会議
事業活動の適正 ●訪問販売等に関する不当な取引行為の指導取締
化(p8~9)
●前払式特定取引業者の指導監督 ●不当景品・不当表示の監視指導
●ゴルフ場等の会員契約に関する不当な行為の指導取締
●県消費生活条例に基づく不当な取引の監視指導
○福岡県貸金業関係連絡会議 ○計量検定、検査、適正な計量の指導取締
○旅行業者及び旅行業者代理業者の登録事務 ○介護サービス事業者の指導
○介護員養成研修実施機関の指導 ○障害福祉サービス事業者の指導
○宅地建物取引業者の適正指導 ○有料老人ホームの指導
表示の適正化
●家庭用品品質表示法に基づく監視指導 ○食品小売店舗巡回調査
(p9~10)
○食品表示巡回員の設置 ○食品表示110番
○食肉のトレーサビリティの実施 ○米のトレーサビリティの推進
○食品の栄養表示に関する指導及び普及啓発
物 価 の 安 定 ●生活関連物資等価格・需給動向調査
○野菜価格安定対策
(p10)
○畜産物の物価安定対策 ○畜産物の生産出荷動向調査
消費生活相談
体制(p11)
生活相談
体制の充実
・整備
関係機関との
連携 (p13)
相談・支援体制
(p14)
●消費生活相談員等事例検討会 ●市町村における消費生活相談の支援
●県消費生活センターにおける消費者相談 ●消費者訴訟資金の貸付
●消費者苦情処理に係る調停 ●消費生活相談に伴う商品テスト
●消費生活相談員養成研修
○男女共同参画センターにおける相談 ○県民相談
○高齢者総合相談センターにおける相談 ○住宅相談
○福祉サービス利用援助事業 ○高齢者安心住み替え支援事業
○福岡県国民健康保険団体連合会における介護保険苦情処理業
○高齢者安心住み替え支援事業 ○耐震バリアフリーアドバイザー派遣事業
●福岡県多重債務問題対策協議会
●地域ネットワーク会議
●ヤミ金融対策のための連携強化
●福岡県多重債務者生活再生支援事業 ●法律相談事業
消費者啓発・
情報提供の充実
(p14~15)
主体的・自
立的な消費
者の支援
●福岡県消費者行政活性化基金事業
商品・サービス ●消費生活用製品安全法に基づく監視指導
の安全性の確保 ○生活衛生関係営業施設の指導 ○食品衛生対策
○食肉衛生事業
(p6~7)
○有害物資等を含有する家庭用品の監視指導 ○毒物・劇物の監視指導
○医薬品・医薬部外品・化粧品及び医療機器の監視指導
○動物用医薬品・動物用医薬部外品及び動物用医療機器の監視指導
●県消費生活条例に基づく危害防止 ●危険、危害情報の提供
○貸金業法に基づく貸金業務の適正な実施 ○農産物の安全性の確保
○福祉サービス評価事業
生活環境の安全 ○高圧ガス関係保安対策 ○火薬類関係の保安対策 ○電気保安対策
性の確保(p7~8) ○農薬取締 ○飼料取締 ○家畜衛生人畜共通感染症対策
び
向
●福岡県消費生活審議会の運営
●多様な媒体(インターネット等)による消費者情報の提供・啓発資料の作成
●生活設計の促進及び金融経済情報の提供 ●消費生活相談窓口の周知
●消費者サロンの設置・活用 ○介護サービス情報の公表
○住宅情報提供推進 ○住宅の品質確保の促進に関する情報提供
○地域密着型サービス外部評価 ○医薬品等に関する知識の普及
○在宅ケア対応モデル住宅の展示
消費者教育の
●消費者教育推進連絡会議の運営 ●消費者教育セミナー
推進(p16)
●若者向け啓発講座 ●小・中学校教員向け講座
●ネットトラブル防止への取り組み推進
消費者組織の
●消費者団体のネットワーク化促進
●(財)福岡県消費者協会の育成
活動促進(p16)
●消費生活協同組合の育成・指導
物 価 情 報 提 供 ○各種物価関係の統計調査
(p16)
環境に配慮した ○自主的な環境保全の取組の促進
生活スタイルの ○地球温暖化対策推進
推進(p17)
○ごみ減量化促進対策
58
福岡県消費者行政連絡協議会の構成
総
務
部
県民情報広報課
消防防災課
福
岡
企画・地域振興部
調査統計課
新 社 会 推 進 部
男女共同参画推進課
生活安全課
県
消
保健医療介護部
費
保健衛生課
健康増進課
薬務課
高齢者支援課
介護保険課
者
行
福 祉 労 働 部
政
環
境
部
商
工
部
連
絡
協
福祉総務課
障害者福祉課
労働政策課
環境政策課
循環型社会推進課
商工政策課
中小企業経営金融課
国際経済観光課
工業保安課
議
会
農 林 水 産 部
建 築 都 市 部
農林水産物安全課
園芸振興課
水田農業振興課
畜産課
建築指導課
住宅計画課
*オブザーバー:県警本部生活安全部生活経済課
59
消費者基本法
昭和43年5月30日
法律第78号
改正
第1章
昭和58年12月2日法律第78号
平成11年7月16日法律第102号
平成16年6月2日法律第70号
平成20年5月2日法律第27号
平成21年6月5日法律第49号
総
則
(目的)
第 1 条 この法律は、消費者と事業者との間の情報の質及び量並びに交渉
力等の格差にかんがみ、消費者の利益の擁護及び増進に関し、消費者の権利
の尊重及びその自立の支援その他の基本理念を定め、国、地方公共団体及び
事業者の責務等を明らかにするとともに、その施策の基本となる事項を定め
ることにより、消費者の利益の擁護及び増進に関する総合的な施策の推進を
図り、もつて国民の消費生活の安定及び向上を確保することを目的とする。
(基本理念)
第 2 条 消費者の利益の擁護及び増進に関する総合的な施策(以下「消費
者政策」という 。)の推進は、国民の消費生活における基本的な需要が満た
され、その健全な生活環境が確保される中で、消費者の安全が確保され、商
品及び役務について消費者の自主的かつ合理的な選択の機会が確保され、消
費者に対し必要な情報及び教育の機会が提供され、消費者の意見が消費者政
策に反映され、並びに消費者に被害が生じた場合には適切かつ迅速に救済さ
れることが消費者の権利であることを尊重するとともに、消費者が自らの利
益の擁護及び増進のため自主的かつ合理的に行動することができるよう消費
者の自立を 支援することを基本として行われなければならない。
2 消費者の自立の支援に当たつては、消費者の安全の確保等に関して事業者
による適正な事業活動の確保が図られるとともに、消費者の年齢その他の特
性に配慮されなければならない。
3 消費者政策の推進は、高度情報通信社会の進展に的確に対応することに配
慮して行われなければならない。
4 消費者政策の推進は、消費生活における国際化の進展にかんがみ、国際的
な連携を確保しつつ行われなければならない。
5 消費者政策の推進は、環境の保全に配慮して行われなければならない。
(国の責務)
第 3 条 国は、経済社会の発展に即応して、前条の消費者の権利の尊重及
- 60 -
びその自立の支援その他の基本理念にのつとり、消費者政策を推進する責務
を有する。
(地方公共団体の責務)
第 4 条 地方公共団体は、第2条の消費者の権利の尊重及びその自立の支
援その他の基本理念にのつとり、国の施策に準じて施策を講ずるとともに、
当該地域の社会的、経済的状況に応じた消費者政策を推進する責務を有する。
(事業者の責務等)
第 5 条 事業者は、第2条の消費者の権利の尊重及びその自立の支援その
他の基本理念にかんがみ、その供給する商品及び役務について、次に掲げる
責務を有する。
一 消費者の安全及び消費者との取引における公正を確保すること。
二 消費者に対し必要な情報を明確かつ平易に提供すること。
三 消費者との取引に際して、消費者の知識、経験及び財産の状況等に配慮
すること。
四 消費者との間に生じた苦情を適切かつ迅速に処理するために必要な体制
の整備等に努め、当該苦情を適切に処理すること。
五 国又は地方公共団体が実施する消費者政策に協力すること。
2 事業者は、その供給する商品及び役務に関し環境の保全に配慮するととも
に、当該商品及び役務について品質等を向上させ、その事業活動に関し自ら
が遵守すべき基準を作成すること等により消費者の信頼を確保するよう努め
なければならない。
第
6 条 事業者団体は、事業者の自主的な取組を尊重しつつ、事業者と消
費者との間に生じた苦情の処理の体制の整備、事業者自らがその事業活動に
関し遵守すべき基準の作成の支援その他の消費者の信頼を確保するための自
主的な活動に努めるものとする。
第
7 条 消費者は、自ら進んで、その消費生活に関して、必要な知識を修
得し及び必要な情報を収集する等自主的かつ合理的に行動するよう努めなけ
ればならない。
2 消費者は、消費生活に関し、環境の保全及び知的財産権等の適正な保護に
配慮するよう努めなければならない。
第
8 条 消費者団体は、消費生活に関する情報の収集及び提供並びに意見
の表明、消費者に対する啓発及び教育、消費者の被害の防止及び救済のため
の活動その他の消費者の消費生活の安定及び向上を図るための健全かつ自主
的な活動に努めるものとする。
(消費者基本計画)
第 9 条 政府は、消費者政策の計画的な推進を図るため、消費者政策の推
進に関する基本的な計画(以下「消費者基本計画」という 。)を定めなけれ
ばならない。
2 消費者基本計画は、次に掲げる事項について定めるものとする。
- 61 -
一
二
長期的に講ずべき消費者政策の大綱
前号に掲げるもののほか、消費者政策の計画的な推進を図るために必要
な事項
3 内閣総理大臣は、消費者基本計画の案につき閣議の決定を求めなければな
らない。
4 内閣総理大臣は、前項の規定による閣議の決定があつたときは、遅滞なく、
消費者基本計画を公表しなければならない。
5 前二項の規定は、消費者基本計画の変更について準用する。
(法制上の措置等)
第 10 条 国は、この法律の目的を達成するため、必要な関係法令の制定又
は改正を行なわなければならない。
2 政府は、この法律の目的を達成するため、必要な財政上の措置を講じなけ
ればならない。
第2章
基本的施策
(安全の確保)
第 11 条 国は、国民の消費生活における安全を確保するため、商品及び役
務についての必要な基準の整備及び確保、安全を害するおそれがある商品の
事業者による回収の促進、安全を害するおそれがある商品及び役務に関する
情報の収集及び提供等必要な施策を講ずるものとする。
(消費者契約の適正化等)
第 12 条 国は、消費者と事業者との間の適正な取引を確保するため、消費
者との間の契約の締結に際しての事業者による情報提供及び勧誘の適正化、
公正な契約条項の確保等必要な施策を講ずるものとする。
(計量の適正化)
第 13 条 国は、消費者が事業者との間の取引に際し計量につき不利益をこ
うむることがないようにするため、商品及び役務について適正な計量の実施
の確保を図るために必要な施策を講ずるものとする。
(規格の適正化)
第 14 条 国は、商品の品質の改善及び国民の消費生活の合理化に寄与するた
め、商品及 び役務について、適正な規格を整備し、その普及を図る等必要
な施策を講ずるものとする。
2 前項の規定による規格の整備は、技術の進歩、消費生活の向上等に応じて
行なうものとする。
(広告その他の表示の適正化等)
第 15 条 国は、消費者が商品の購入若しくは使用又は役務の利用に際しそ
の選択等を誤ることがないようにするため、商品及び役務について、品質等
に関する広告その他の表示に関する制度を整備し、虚偽又は誇大な広告その
他の表示を規制する等必要な施策を講ずるものとする。
- 62 -
(公正自由な競争の促進等)
第 16 条 国は、商品及び役務について消費者の自主的かつ合理的な選択の
機会の拡大を図るため、公正かつ自由な競争を促進するために必要な施策を
講ずるものとする。
2 国は、国民の消費生活において重要度の高い商品及び役務の価格等であつ
てその形成につき決定、認可その他の国の措置が必要とされるものについて
は、これらの措置を講ずるに当たり、消費者に与える影響を十分に考慮する
よう努めるものとする。
(啓発活動及び教育の推進)
第 17 条 国は、消費者の自立を支援するため、消費生活に関する知識の普
及及び情報の提供等消費者に対する啓発活動を推進するとともに、消費者が
生涯にわたつて消費生活について学習する機会があまねく求められている状
況にかんがみ、学校、地域、家庭、職域その他の様々な場を通じて消費生活
に関する教育を充実する等必要な施策を講ずるものとする。
2 地方公共団体は、前項の国の施策に準じて、当該地域の社会的、経済的状
況に応じた 施策を講ずるよう努めなければならない。
(意見の反映及び透明性の確保)
第 18 条 国は、適正な消費者政策の推進に資するため、消費生活に関する
消費者等の意 見を施策に反映し、当該施策の策定の過程の透明性を確保す
るための制度を整備する等必要な施策を講ずるものとする。
(苦情処理及び紛争解決の促進)
第 19 条 地方公共団体は、商品及び役務に関し事業者と消費者との間に生
じた苦情が専門的知見に基づいて適切かつ迅速に処理されるようにするた
め、苦情の処理のあつせん 等に努めなければならない。この場合において、
都道府県は、市町村(特別区を含む 。)との連携を図りつつ、主として高度
の専門性又は広域の見地への配慮を必要とする苦情の処理のあつせん等を行
うものとするとともに、多様な苦情に柔軟かつ弾力的に対応するよう努めな
ければならない。
2 国及び都道府県は、商品及び役務に関し事業者と消費者との間に生じた苦
情が専門的知見に基づいて適切かつ迅速に処理されるようにするため、人材
の確保及び資質の向上その他の必要な施策(都道府県にあつては、前項に規
定するものを除く。)を講ずるよう努めなければならない。
3 国及び都道府県は、商品及び役務に関し事業者と消費者との間に生じた紛
争が専門的知見に基づいて適切かつ迅速に解決されるようにするために必要
な施策を講ずるよう努めなければならない。
(高度情報通信社会の進展への的確な対応)
第 20 条 国は、消費者の年齢その他の特性に配慮しつつ、消費者と事業者
との間の適正な取引の確保、消費者に対する啓発活動及び教育の推進、苦情
処理及び紛争解決の促進等に当たつて高度情報通信社会の進展に的確に対応
するために必要な施策を講ずるものとする。
- 63 -
(国際的な連携の確保)
第 21 条 国は、消費生活における国際化の進展に的確に対応するため、国
民の消費生活における安全及び消費者と事業者との間の適正な取引の確保、
苦情処理及び紛争解決の促進等に当たつて国際的な連携を確保する等必要な
施策を講ずるものとする。
(環境の保全への配慮)
第 22 条 国は、商品又は役務の品質等に関する広告その他の表示の適正化
等、消費者に対する啓発活動及び教育の推進等に当たつて環境の保全に配慮
するために必要な施策を講ずるものとする。
(試験、検査等の施設の整備等)
第 23 条 国は、消費者政策の実効を確保するため、商品の試験、検査等を
行う施設を整備し、役務についての調査研究等を行うとともに、必要に応じ
て試験、検査、調査研究等の結果を公表する等必要な施策を講ずるものとす
る。
第3章
行政機関等
(行政組織の整備及び行政運営の改善)
第 24 条 国及び地方公共団体は、消費者政策の推進につき、総合的見地に
立つた行政組織の整備及び行政運営の改善に努めなければならない。
(国民生活センターの役割)
第 25 条 独立行政法人国民生活センターは、国及び地方公共団体の関係機
関、消費者団体等と連携し、国民の消費生活に関する情報の収集及び提供、
事業者と消費者との間に生じた苦情の処理のあつせん及び当該苦情に係る相
談、事業者と消費者との間に生じた紛争の合意による解決、消費者からの苦
情等に関する商品についての試験、検査等及び役務についての調査研究等、
消費者に対する啓発及び教育等における中核的な機関として積極的な役割を
果たすものとする。
(消費者団体の自主的な活動の促進)
第 26 条 国は、国民の消費生活の安定及び向上を図るため、消費者団体の
健全かつ自主的な活動が促進されるよう必要な施策を講ずるものとする。
第4章
消費者政策会議等
(消費者政策会議)
第 27 条 内閣府に、消費者政策会議(以下「会議」という。)を置く。
2 会議は、次に掲げる事務をつかさどる。
一 消費者基本計画の案を作成すること。
二 前号に掲げるもののほか、消費者政策の推進に関する基本的事項の企画
に関して審議するとともに、消費者政策の実施を推進し、並びにその実施
- 64 -
の状況を検証し、評価し、及び監視すること。
3 会議は、次に掲げる場合には、消費者委員会の意見を聴かなければならな
い。
一 消費者基本計画の案を作成しようとするとき。
二 前項第二号の検証、評価及び監視について、それらの結果の取りまとめ
を行おうとするとき。
第
2
3
28 条 会議は、会長及び委員をもつて組織する。
会長は、内閣総理大臣をもつて充てる。
委員は、次に掲げる者をもつて充てる。
一 内閣府設置法(平成十一年法律第八十九号)第十一条の二の規定により
置かれた特命担当大臣
二 内閣官房長官、関係行政機関の長及び内閣府設置法第九条第一項に規定
する特命担当大臣(前号の特命担当大臣を除く 。)のうちから、内閣総理
大臣が指名する者
4 会議に、幹事を置く。
5 幹事は、関係行政機関の職員のうちから、内閣総理大臣が任命する。
6 幹事は、会議の所掌事務について、会長及び委員を助ける。
7 前各項に定めるもののほか、会議の組織及び運営に関し必要な事項は、政
令で定める。
(消費者委員会)
第 29 条 消費者政策の推進に関する基本的事項の調査審議については、こ
の法律によるほか、消費者庁及び消費者委員会設置法(平成二十一年法律第
48号)の定めるところにより、消費者委員会において行うものとする。
附則抄
1
この法律は、公布の日から施行する。
附則(昭和58年12月2日法律第78号)
1
2
この法律(第1条を除く。)は、昭和59年7月1日から施行する。
この法律の施行の日の前日において法律の規定により置かれている機関等
で、この法律の施行の日以後は国家行政組織法又はこの法律による改正後の
関係法律の規定に基づく政令(以下「関係政令」という 。)の規定により置
かれることとなるものに関し必要となる経過措置その他この法律の施行に伴
う関係政令の制定又は改廃に関し必要となる経過措置は、政令で定めること
ができる。
附則(平成11年7月16日法律第102号)抄
(施行期日)
第
1
条
この法律は、内閣法の一部を改正する法律(平成11年法律第8
- 65 -
8号)の施行の日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各
号に定める日から施行する。
二 附則第10条第1項及び第5項、第14条第3項、第23条、第28条
並びに第30条の規定公布の日
(職員の身分引継ぎ)
第 3 条 この法律の施行の際現に従前の総理府、法務省、外務省、大蔵省、
文部省、厚生省、農林水産省、通商産業省、運輸省、郵政省、労働省、建設
省又は自治省(以下この条において「従前の府省」という 。)の職員(国家
行政組織法(昭和23年法律第120号)第八条の審議会等の会長又は委員
長及び委員、中央防災会議の委員、日本工業標 準調査会の会長及び委員並
びにこれらに類する者として政令で定めるものを除く 。)である者は、別に
辞令を発せられない限り、同一の勤務条件をもって、この法律の施行後の内
閣府、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水
産省、経済産業省、国土交通省若しくは環境省(以下この条において「新府
省」という 。)又はこれに置かれる部局若しくは機関のうち、この法律の施
行の際現に当該職員が属する 従前の府省又はこれに置かれる部局若しくは
機関の相当の新府省又はこれに置かれる部局若しくは機関として政令で定め
るものの相当の職員となるものとする。
(別に定める経過措置)
第 30 条 第2条から前条までに規定するもののほか、この法律の施行に
伴い必要となる経過措置は、別に法律で定める。
附則(平成16年6月2日法律第70号)抄
(施行期日)
1 この法律は、公布の日から施行する。
(検討)
2 消費者政策の在り方については、この法律の施行後五年を目途として検討
が加えられ、その結果に基づいて必要な措置が講ぜられるものとする。
附
則(平成20年5月2日法律第27号)
抄
(施行期日)
第一条
この法律は、公布の日から起算して一年を超えない範囲内において
政令で定める日から施行する。
附則(平成21年6月5日法律第49号)抄
(施行期日)
1 この法律は、消費者庁及び消費者委員会設置法(平成21年法律第49号)
の施行の日から施行する。
- 66 -
消 費 者 安 全 法
(平成21年法律第50号)
第一章
総則
(目的)
第 一 条 この法律は、消費者の消費生活における被害を防止し、その安全を確
保するため、内閣総理大臣による基本方針の策定について定めるとともに、都
道府県及び市町村による消費生活相談等の事務の実施及び消費生活センターの
設置、消費者事故等に関する情報の集約等、消費者被害の発生又は拡大の防止
のための措置その他の措置を講ずることにより、関係法律による措置と相まっ
て、消費者が安心して安全で豊かな消費生活を営むことができる社会の実現に
寄与することを目的とする。
(定義)
第 二 条 この法律において「消費者」とは、個人(商業、工業、金融業その他
の事業を行う場合におけるものを除く 。)をいう。
2 この法律において「事業者」とは、商業、工業、金融業その他の事業を行う
者(個人にあっては、当該事業を行う場合におけるものに限る。)をいう。
3 この法律において「消費者安全の確保」とは、消費者の消費生活における被
害を防止し、その安全を確保することをいう。
4 この法律において「消費安全性」とは、商品等(事業者がその事業として供
給する商品若しくは製品又は事業者がその事業のために提供し、利用に供し、
若しくは事業者がその事業として若しくはその事業のために提供する役務に使
用する物品、施設若しくは工作物をいう。以下同じ 。)又は役務(事業者がそ
の事業として又はその事業のために提供するものに限る 。以下同じ。)の特性、
それらの通常予見される使用(飲食を含む 。)又は利用(以下「使用等」とい
う 。)の形態その他の商品等又は役務に係る事情を考慮して、それらの消費者
による使用等が行われる時においてそれらの通常有すべき安全性をいう。
5 この法律において「消費者事故等」とは、次に掲げる事故又は事態をいう。
一 事業者がその事業として供給する商品若しくは製品、事業者がその事業の
ために提供し若しくは利用に供する物品、施設若しくは工作物又は事業者が
その事業として若しくはその事業のために提供する役務の消費者による使用
等に伴い生じた事故であって、消費者の生命又は身体について政令で定める
程度の被害が発生したもの(その事故に係る商品等又は役務が消費安全性を
欠くことにより生じたものでないことが明らかであるものを除く。)
二 消費安全性を欠く商品等又は役務の消費者による使用等が行われた事態で
あって、前号に掲げる事故が発生するおそれがあるものとして政令で定める
要件に該当するもの
三 前二号に掲げるもののほか、虚偽の又は誇大な広告その他の消費者の利益
を不当に害し、又は消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあ
る行為であって政令で定めるものが事業者により行われた事態
6 この法律において「重大事故等」とは、次に掲げる事故又は事態をいう。
一 前項第一号に掲げる事故のうち、その被害が重大であるものとして政令で
- 67 -
定める要件に該当するもの
二 前項第二号に掲げる事態のうち、前号に掲げる事故を発生させるおそれが
あるものとして政令で定める要件に該当するもの
(基本理念)
第 三 条 消費者安全の確保に関する施策の推進は、専門的知見に基づき必要と
される措置の迅速かつ効率的な実施により、消費者事故等の発生及び消費者事
故等による被害の拡大を防止することを旨として、行われなければならない。
2 消費者安全の確保に関する施策の推進は、事業者による適正な事業活動の確
保に配慮しつつ、消費者の需要の高度化及び多様化その他の社会経済情勢の変
化に適確に対応し、消費者の利便の増進に寄与することを旨として、行われな
ければならない。
3 消費者安全の確保に関する施策の推進は、国及び地方公共団体の緊密な連携
の下、地方公共団体の自主性及び自立性が十分に発揮されるように行われなけ
ればならない。
(国及び地方公共団体の責務)
第 四 条 国及び地方公共団体は、前条に定める基本理念(以下この条において
「基本理念」という 。)にのっとり、消費者安全の確保に関する施策を総合的
に策定し、及び実施する責務を有する。
2 国及び地方公共団体は、消費者安全の確保に関する施策の推進に当たっては 、
基本理念にのっとり、消費生活について専門的な知識及び経験を有する者の能
力を活用するよう努めなければならない。
3 国及び地方公共団体は、消費者安全の確保に関する施策の推進に当たっては 、
基本理念にのっとり、消費者事故等に関する情報の開示、消費者の意見を反映
させるために必要な措置その他の措置を講ずることにより、その過程の透明性
を確保するよう努めなければならない。
4 国及び地方公共団体は、消費者安全の確保に関する施策の推進に当たっては 、
基本理念にのっとり、施策効果(当該施策に基づき実施し、又は実施しようと
している行政上の一連の行為が消費者の消費生活、社会経済及び行政運営に及
ぼし、又は及ぼすことが見込まれる影響をいう。第六条第二項第四号において
同じ 。)の把握及びこれを基礎とする評価を行った上で、適時に、かつ、適切
な方法により検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるよう努めな
ければならない。
5 国及び地方公共団体は、消費者安全の確保に関する施策の推進に当たっては 、
基本理念にのっとり、独立行政法人国民生活センター(以下「国民生活センタ
ー」という 。)、第十条第三項に規定する消費生活センター、都道府県警察、
消防機関(消防組織法(昭和二十二年法律第二百二十六号)第九条各号に掲げ
る機関をいう 。)、保健所、病院、消費者団体その他の関係者の間の緊密な連
携が図られるよう配慮しなければならない。
6 国及び地方公共団体は、啓発活動、広報活動、消費生活に関する教育活動そ
の他の活動を通じて、消費者安全の確保に関し、国民の理解を深め、かつ、そ
の協力を得るよう努めなければならない。
(事業者等の努力)
第 五 条 事業者及びその団体は、消費者安全の確保に自ら努めるとともに、国
- 68 -
及び地方公共団体が実施する消費者安全の確保に関する施策に協力するよう努
めなければならない。
2 消費者は、安心して安全で豊かな消費生活を営む上で自らが自主的かつ合理
的に行動することが重要であることにかんがみ、事業者が供給し、及び提供す
る商品及び製品並びに役務の品質又は性能、事業者と締結すべき契約の内容そ
の他の消費生活にかかわる事項に関して、必要な知識を修得し、及び必要な情
報を収集するよう努めなければならない。
第二章
基本方針
(基本方針の策定)
第 六 条 内閣総理大臣は、消費者安全の確保に関する基本的な方針(以下「基
本方針」という。)を定めなければならない。
2 基本方針においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
一 消費者安全の確保の意義に関する事項
二 消費者安全の確保に関する施策に関する基本的事項
三 他の法律(これに基づく命令を含む。以下同じ 。)の規定に基づく消費者
安全の確保に関する措置の実施についての関係行政機関との連携に関する基
本的事項
四 消費者安全の確保に関する施策の施策効果の把握及びこれを基礎とする評
価に関する基本的事項
五 前各号に掲げるもののほか、消費者安全の確保に関する重要事項
3 基本方針は、消費者基本法(昭和四十三年法律第七十八号)第九条第一項に
規定する消費者基本計画との調和が保たれたものでなければならない。
4 内閣総理大臣は、基本方針を定めようとするときは、あらかじめ、消費者そ
の他の関係者の意見を反映させるために必要な措置を講ずるとともに、関係行
政機関の長に協議し、及び消費者委員会の意見を聴かなければならない。
5 内閣総理大臣は、基本方針を定めたときは、遅滞なく、これを公表しなけれ
ばならない。
6 前二項の規定は、基本方針の変更について準用する。
(都道府県知事による提案)
第 七 条 都道府県知事は、消費者安全の確保に関する施策の推進に関して、内
閣総理大臣に対し、次条第一項各号に掲げる事務の実施を通じて得られた知見
に基づき、基本方針の変更についての提案(以下この条において「変更提案」
という 。)をすることができる。この場合においては、当該変更提案に係る基
本方針の変更の案を添えなければならない。
2 内閣総理大臣は、変更提案がされた場合において、消費者委員会の意見を聴
いて、当該変更提案を踏まえた基本方針の変更(変更提案に係る基本方針の変
更の案の内容の全部又は一部を実現することとなる基本方針の変更をいう。次
項において同じ 。)をする必要があると認めるときは、遅滞なく、基本方針の
変更をしなければならない。
3 内閣総理大臣は、変更提案がされた場合において、消費者委員会の意見を聴
いて、当該変更提案を踏まえた基本方針の変更をする必要がないと認めるとき
は、遅滞なく、その旨及びその理由を当該変更提案をした都道府県知事に通知
しなければならない。
- 69 -
第三章
第一節
消費生活相談等
消費生活相談等の事務の実施
(都道府県及び市町村による消費生活相談等の事務の実施)
第 八 条 都道府県は、次に掲げる事務を行うものとする。
一 次項各号に掲げる市町村の事務の実施に関し、市町村相互間の連絡調整及
び市町村に対する技術的援助を行うこと。
二 消費者安全の確保に関し、主として次に掲げる事務を行うこと。
イ 事業者に対する消費者からの苦情に係る相談のうち、その対応に各市町
村の区域を超えた広域的な見地を必要とするものに応じること。
ロ 事業者に対する消費者からの苦情の処理のためのあっせんのうち、その
実施に各市町村の区域を超えた広域的な見地を必要とするものを行うこ
と。
ハ 消費者事故等の状況及び動向を把握するために必要な調査又は分析であ
って、専門的な知識及び技術を必要とするものを行うこと。
ニ 各市町村の区域を超えた広域的な見地から、消費者安全の確保のために
必要な情報を収集し、及び住民に対し提供すること。
三 市町村との間で消費者事故等の発生に関する情報を交換すること。
四 前三号に掲げる事務に附帯する事務を行うこと。
2 市町村は、次に掲げる事務を行うものとする。
一 消費者安全の確保に関し、事業者に対する消費者からの苦情に係る相談に
応じること。
二 消費者安全の確保に関し、事業者に対する消費者からの苦情の処理のため
のあっせんを行うこと。
三 消費者安全の確保のために必要な情報を収集し、及び住民に対し提供する
こと。
四 都道府県との間で消費者事故等の発生に関する情報を交換すること。
五 前各号に掲げる事務に附帯する事務を行うこと。
(国及び国民生活センターの援助)
第 九 条 国及び国民生活センターは、都道府県及び市町村に対し、前条第一項
各号及び第二項各号に掲げる事務の実施に関し、情報の提供その他の必要な援
助を行うものとする。
第二節
消費生活センターの設置等
(消費生活センターの設置)
第十条 都道府県は、第八条第一項各号に掲げる事務を行うため、次に掲げる要
件に該当する施設又は機関を設置しなければならない。
一 第八条第一項第二号イの相談について専門的な知識及び経験を有する者を
同号イ及びロに掲げる事務に従事させるものであること。
二 第八条第一項各号に掲げる事務の効率的な実施のために適切な電子情報処
理組織その他の設備を備えているものであること。
三 その他第八条第一項各号に掲げる事務を適切に行うために必要なものとし
- 70 -
て政令で定める基準に適合するものであること。
2 市町村は、必要に応じ、第八条第二項各号に掲げる事務を行うため、次に掲
げる要件に該当する施設又は機関を設置するよう努めなければならない。
一 第八条第二項第一号の相談について専門的な知識及び経験を有する者を同
号及び同項第二号に掲げる事務に従事させるものであること。
二 第八条第二項各号に掲げる事務の効率的な実施のために適切な電子情報処
理組織その他の設備を備えているものであること。
三 その他第八条第二項各号に掲げる事務を適切に行うために必要なものとし
て政令で定める基準に適合するものであること。
3 都道府県知事又は市町村長は、第一項又は前項の施設又は機関(以下「消費
生活センター」という 。)を設置したときは、遅滞なく、その名称及び住所そ
の他内閣府令で定める事項を公示しなければならない。
(消費生活センターの事務に従事する人材の確保等)
第十一条 都道府県及び消費生活センターを設置する市町村は、消費生活センタ
ーに配置された相談員(前条第一項第一号又は第二項第一号に規定する者をい
う。以下この条において同じ 。)の適切な処遇、研修の実施、専任の職員の配
置及び養成その他の措置を講じ、相談員その他の消費生活センターの事務に従
事する人材の確保及び資質の向上を図るよう努めるものとする。
第四章
消費者事故等に関する情報の集約等
(消費者事故等の発生に関する情報の通知)
第十二条 行政機関の長、都道府県知事 、市町村長及び国民生活センターの長は、
重大事故等が発生した旨の情報を得たときは、直ちに、内閣総理大臣に対し、
内閣府令で定めるところにより、その旨及び当該重大事故等の概要その他内閣
府令で定める事項を通知しなければならない。
2 行政機関の長、都道府県知事、市町村長及び国民生活センターの長は、消費
者事故等(重大事故等を除く 。)が発生した旨の情報を得た場合であって、当
該消費者事故等の態様、当該消費者事故等に係る商品等又は役務の特性その他
当該消費者事故等に関する状況に照らし、当該消費者事故等による被害が拡大
し、又は当該消費者事故等と同種若しくは類似の消費者事故等が発生するおそ
れがあると認めるときは、内閣総理大臣に対し、内閣府令で定めるところによ
り、当該消費者事故等が発生した旨及び当該消費者事故等の概要その他内閣府
令で定める事項を通知するものとする。
3 前二項の規定は、その通知をすべき者が次の各号のいずれかに該当するとき
は、適用しない。
一 次のイからニまでに掲げる者であって、それぞれイからニまでに定める者
に対し、他の法律の規定により、当該消費者事故等の発生について通知し、
又は報告しなければならないこととされているもの
イ 行政機関の長 内閣総理大臣
ロ 都道府県知事 行政機関の長
ハ 市町村長 行政機関の長又は都道府県知事
ニ 国民生活センターの長 行政機関の長
二 前二項の規定により内閣総理大臣に対し消費者事故等の発生に係る通知を
しなければならないこととされている他の者から当該消費者事故等の発生に
- 71 -
関する情報を得た者(前号に該当する者を除く 。)
三 前二号に掲げる者に準ずるものとして内閣府令で定める者(前二号に該当
する者を除く。)
4 第一項又は第二項の場合において、行政機関の長、都道府県知事、市町村長
及び国民生活センターの長が、これらの規定による通知に代えて、内閣総理大
臣及び当該通知をしなければならないこととされている者が電磁的方法(電子
情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術を利用する方法をいう 。)
を利用して同一の情報を閲覧することができる状態に置く措置であって内閣府
令で定めるものを講じたときは、当該通知をしたものとみなす。
(消費者事故等に関する情報の集約及び分析等)
第十三条 内閣総理大臣は、前条第一項又は第二項の規定による通知により得た
情報その他消費者事故等に関する情報が消費者安全の確保を図るため有効に活
用されるよう、迅速かつ適確に、当該情報の集約及び分析を行い、その結果を
取りまとめるものとする。
2 内閣総理大臣は、前項の規定により取りまとめた結果を、関係行政機関、関
係地方公共団体及び国民生活センターに提供するとともに、消費者委員会に報
告するものとする。
3 内閣総理大臣は、第一項の規定により取りまとめた結果を公表しなければな
らない。
4 内閣総理大臣は、国会に対し、第一項の規定により取りまとめた結果を報告
しなければならない。
(資料の提供要求等)
第十四条 内閣総理大臣は、前条第一項の規定による情報の集約及び分析並びに
その結果の取りまとめを行うため必要があると認めるときは、関係行政機関の
長、関係地方公共団体の長、国民生活センターの長その他の関係者に対し、資
料の提供、意見の表明、消費者事故等の原因の究明のために必要な調査、分析
又は検査の実施その他必要な協力を求めることができる。
2 内閣総理大臣は、消費者事故等の発生又は消費者事故等による被害の拡大の
防止を図るため必要があると認めるときは、関係都道府県知事又は関係市町村
長に対し、消費者事故等に関して必要な報告を求めることができる。
第五章
消費者被害の発生又は拡大の防止のための措置
(消費者への注意喚起)
第十五条 内閣総理大臣は、第十二条第一項又は第二項の規定による通知を受け
た場合その他消費者事故等の発生に関する情報を得た場合において、当該消費
者事故等による被害の拡大又は当該消費者事故等と同種若しくは類似の消費者
事故等の発生(以下「消費者被害の発生又は拡大」という 。)の防止を図るた
め消費者の注意を喚起する必要があると認めるときは、当該消費者事故等の態
様、当該消費者事故等による被害の状況その他の消費者被害の発生又は拡大の
防止に資する情報を都道府県及び市町村に提供するとともに、これを公表する
ものとする。
2 内閣総理大臣は、前項の規定による公表をした場合においては、独立行政法
人国民生活センター法(平成十四年法律第百二十三号)第四十四条第一項の規
- 72 -
定によるほか、国民生活センターに対し、前項の消費者被害の発生又は拡大の
防止に資する情報の消費者に対する提供に関し必要な措置をとることを求める
ことができる。
3 独立行政法人国民生活センター法第四十四条第二項の規定は、前項の場合に
ついて準用する。
(他の法律の規定に基づく措置の実施に関する要求)
第十六条 内閣総理大臣は、第十二条第一項又は第二項の規定による通知を受け
た場合その他消費者事故等の発生に関する情報を得た場合において、消費者被
害の発生又は拡大の防止を図るために実施し得る他の法律の規定に基づく措置
があり、かつ、消費者被害の発生又は拡大の防止を図るため、当該措置が速や
かに実施されることが必要であると認めるときは、当該措置の実施に関する事
務を所掌する大臣に対し、当該措置の速やかな実施を求めることができる。
2 内閣総理大臣は、前項の規定により同項の措置の速やかな実施を求めたとき
は、同項の大臣に対し、その措置の実施状況について報告を求めることができ
る。
(事業者に対する勧告及び命令)
第十七条 内閣総理大臣は、商品等又は役務が消費安全性を欠くことにより重大
事故等が発生した場合(当該重大事故等による被害の拡大又は当該重大事故等
とその原因を同じくする重大事故等の発生(以下「重大消費者被害の発生又は
拡大」という 。)の防止を図るために実施し得る他の法律の規定に基づく措置
がある場合を除く 。)において、重大消費者被害の発生又は拡大の防止を図る
ため必要があると認めるときは、当該商品等(当該商品等が消費安全性を欠く
原因となった部品、製造方法その他の事項を共通にする商品等を含む。以下こ
の項において同じ 。)又は役務を供給し、提供し、又は利用に供する事業者に
対し、当該商品等又は役務につき、必要な点検、修理、改造、安全な使用方法
の表示、役務の提供の方法の改善その他の必要な措置をとるべき旨を勧告する
ことができる。
2 内閣総理大臣は、前項の規定による勧告を受けた事業者が、正当な理由がな
くてその勧告に係る措置をとらなかった場合において、重大消費者被害の発生
又は拡大の防止を図るため特に必要があると認めるときは 、当該事業者に対し 、
その勧告に係る措置をとるべきことを命ずることができる。
3 内閣総理大臣は、重大消費者被害の発生又は拡大の防止を図るために他の法
律の規定に基づく措置が実施し得るに至ったことその他の事由により前項の命
令の必要がなくなったと認めるときは、同項の規定による命令を変更し、又は
取り消すものとする。
4 内閣総理大臣は、第二項の規定による命令をしようとするとき又は前項の規
定による命令の変更若しくは取消しをしようとするときは、あらかじめ、消費
者委員会の意見を聴かなければならない。
5 内閣総理大臣は、第二項の規定による命令をしたとき又は第三項の規定によ
る命令の変更若しくは取消しをしたときは 、その旨を公表しなければならない 。
(譲渡等の禁止又は制限)
第十八条 内閣総理大臣は、商品等が消費安全性を欠くことにより重大事故等が
発生し、かつ、当該重大事故等による被害が拡大し、又は当該重大事故等とそ
- 73 -
の原因を同じくする重大事故等が発生する急迫した危険がある場合(重大消費
者被害の発生又は拡大の防止を図るために実施し得る他の法律の規定に基づく
措置がある場合を除く 。)において、重大消費者被害の発生又は拡大を防止す
るため特に必要があると認めるときは、必要な限度において、六月以内の期間
を定めて、当該商品等(当該商品等が消費安全性を欠く原因となった部品、製
造方法その他の事項を共通にする商品等を含む 。)を事業として又は事業のた
めに譲渡し、引き渡し、又は役務に使用することを禁止し、又は制限すること
ができる。
2 内閣総理大臣は、重大消費者被害の発生又は拡大の防止を図るために他の法
律の規定に基づく措置が実施し得るに至ったことその他の事由により前項の禁
止又は制限の必要がなくなったと認めるときは、同項の規定による禁止又は制
限の全部又は一部を解除するものとする。
3 内閣総理大臣は、第一項の規定による禁止若しくは制限をしようとするとき
又は前項の規定による禁止若しくは制限の全部若しくは一部の解除をしようと
するときは、あらかじめ、消費者委員会の意見を聴かなければならない。
4 第一項の規定による禁止若しくは制限又は第二項の規定による禁止若しくは
制限の全部若しくは一部の解除は、内閣府令で定めるところにより、官報に告
示して行う。
(回収等の命令)
第十九条 内閣総理大臣は、事業者が前条第一項の規定による禁止又は制限に違
反した場合においては、当該事業者に対し、禁止又は制限に違反して譲渡し、
又は引き渡した商品又は製品の回収を図ることその他当該商品等による重大消
費者被害の発生又は拡大を防止するため必要な措置をとるべきことを命ずるこ
とができる。
(消費者委員会の勧告等)
第二十条 消費者委員会は、消費者、事業者、関係行政機関の長その他の者から
得た情報その他の消費者事故等に関する情報を踏まえて必要があると認めると
きは、内閣総理大臣に対し、消費者被害の発生又は拡大の防止に関し必要な勧
告をすることができる。
2 消費者委員会は、前項の規定により勧告をしたときは、内閣総理大臣に対し、
その勧告に基づき講じた措置について報告を求めることができる。
(都道府県知事による要請)
第二十一条 都道府県知事は、当該都道府県の区域内における消費者被害の発生
又は拡大の防止を図るため必要があると認めるときは、内閣総理大臣に対し、
消費者安全の確保に関し必要な措置の実施を要請することができる。この場合
においては、当該要請に係る措置の内容及びその理由を記載した書面を添えな
ければならない。
2 内閣総理大臣は、前項の規定による要請(以下この条において「措置要請」
という 。)を受けた場合において、消費者被害の発生又は拡大の防止を図るた
めに実施し得る他の法律の規定に基づく措置があるときは、当該措置の実施に
関する事務を所掌する大臣に同項の書面を回付しなければならない。
3 前項の規定による回付を受けた大臣は、内閣総理大臣に対し、当該措置要請
に係る措置の内容の全部又は一部を実現することとなる措置を実施することと
- 74 -
するときはその旨を、当該措置要請に係る措置の内容の全部又は一部を実現す
ることとなる措置を実施する必要がないと認めるときはその旨及びその理由
を、遅滞なく、通知しなければならない。
4 内閣総理大臣は、前項の規定による通知を受けたときは、その内容を、遅滞
なく、当該措置要請をした都道府県知事に通知しなければならない。
(報告、立入調査等)
第二十二条 内閣総理大臣は、この法律の施行に必要な限度において、事業者に
対し、必要な報告を求め、その職員に、当該事業者の事務所、事業所その他そ
の事業を行う場所に立ち入り、必要な調査若しくは質問をさせ、又は調査に必
要な限度において当該事業者の供給する物品を集取させることができる。ただ
し、物品を集取させるときは、時価によってその対価を支払わなければならな
い。
2 前項の規定により立入調査、質問又は集取をする職員は、その身分を示す証
明書を携帯し、関係者の請求があるときは、これを提示しなければならない。
3 第一項の規定による権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈しては
ならない。
第六章
雑則
(権限の委任)
第二十三条 内閣総理大臣は、前条第一項の規定による権限その他この法律の規
定による権限(政令で定めるものを除く 。)を消費者庁長官に委任する。
2 前項の規定により消費者庁長官に委任された前条第一項の規定による権限に
属する事務の一部は、政令で定めるところにより、都道府県知事又は消費生活
センターを置く市町村の長が行うこととすることができる。
(事務の区分)
第二十四条 前条第二項の規定により地方公共団体が処理することとされている
事務は、地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二条第九項第一号に規
定する第一号法定受託事務とする。
(内閣府令への委任)
第二十五条 この法律に定めるもののほか 、この法律の実施のため必要な事項は 、
内閣府令で定める。
(経過措置)
第二十六条 この法律の規定に基づき命令を制定し、又は改廃する場合において
は、その命令で、その制定又は改廃に伴い合理的に必要と判断される範囲内に
おいて、所要の経過措置(罰則に関する経過措置を含む 。)を定めることがで
きる。
第七章
罰則
第二十七条 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役若しくは三百
万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
- 75 -
一
二
第十八条第一項の規定による禁止又は制限に違反した者
第十九条の規定による命令に違反した者
第二十八条 第十七条第二項の規定による命令に違反した者は、一年以下の懲役
若しくは百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
第二十九条 第二十二条第一項の規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告を
し、又は同項の規定による立入調査若しくは集取を拒み、妨げ、若しくは忌避
し、若しくは質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の答弁をした者は、五十
万円以下の罰金に処する。
第三十条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人 、使用人その他の従業者が 、
その法人又は人の業務に関して、次の各号に掲げる規定の違反行為をしたとき
は、行為者を罰するほか、その法人に対して当該各号に定める罰金刑を、その
人に対して各本条の罰金刑を科する。
一 第二十七条及び第二十八条 一億円以下の罰金刑
二 前条 同条の罰金刑
附
則
(施行期日)
1 この法律は、消費者庁及び消費者委員会設置法(平成二十一年法律第四十八
号)の施行の日から施行する。
(検討)
2 政府は、この法律の施行後三年以内に、消費者被害の発生又は拡大の状況そ
の他経済社会情勢等を勘案し、消費者の財産に対する重大な被害を含め重大事
故等の範囲について検討を加え、必要な措置を講ずるものとする。
3 政府は、この法律の施行後五年を経過した場合において、前項に定める事項
のほか、この法律の施行の状況について検討を加え、必要があると認めるとき
は、その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする。
(地方自治法の一部改正)
4 地方自治法の一部を次のように改正する。
別表第一に次のように加える。
消費者安全法(平成二十一年法律第五十号) 第二十三条第二項の規定により
地方公共団体が処理することとされている事務
- 76 -
福岡県消費生活条例の体系
基本理念(第 2 条)
消費者の権利
商品等により、生命、身体及び財
産が侵されない権利
市町村
(第 5 条)
連携
適正な表示等に基づいて商品等を
適切に選択する権利
規格、表示等の適正化(第 16 条~第 19 条)
規格、表示等の適正化
自主基準の設定
県の基準の設定
県の基準の遵守義務
不当な取引行為の禁止(第 20 条~ 22 条)
不当な取引行為の禁止
不当な取引行為に関する調査及び勧告
不当な取引行為に関する情報提供
消費者団体
(第 9 条)
(
県
啓発及び
教育
知識の
第
4
条
商品等の取引について、不当な取
引条件を強制されず不当な取引行
生活関連商品等に関する施策
為から保護される権利
(第 23 条~ 30 条)
情報の収集及び提供
)
修得
消費者
(第 8 条)
安全の確保(第 10 条~第 15 条)
安全の確保
安全の確保に関する調査等
安全確保勧告
緊急安全確保措置
試験、検査等の機能の整備等
供給等の要請
指定生活関連商品等の指定
特別調査
売渡し勧告
価格の引下げ勧告
立入調査等
物価監視員
自主的・
合理的な
行動
消費者へ
の配慮
消費生活において、必要な知識及
び判断力を習得し、主体的に行動
するため、消費者教育を受ける権
利
消費者
の信頼
を確保
事業者
(第 6 条)
事業者団体
(第 7 条)
商品等及びこれらの取引行為につ
いて必要な情報を速やかに提供さ
れる権利
協力
消費生活に関する消費者の意見が
消費者施策に適切に反映される権
利
国
商品等及びこれらの取引行為によ
り、不当に受けた被害から適切か
つ速やかに救済される権利
措置要請
福岡県消費生活審議会(第 38 条)
公
表(第 39 条)
77
消費者の啓発活動及び教育等
(第 31 条~ 33 条)
消費者の啓発活動及び教育の促進
消費者団体の活動の促進
消費者への情報提供
消費者の申出(第 34 条)
消費者の申出
消費者苦情の処理及び訴訟援助
(35 条~ 37 条)
消費者苦情の処理
消費者訴訟の援助
貸付金の返還等
福岡県消費生活条例
昭和 52 年 3 月 28 日
福岡県条例第 8 号
改正
目次
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第8章
第9章
第 10 章
第 11 章
附則
平成 4 年 3 月 30 日福岡県条例第 6 号
平成 18 年 3 月 31 日福岡県条例第 16 号
総則(第 1 条-第 9 条)
安全の確保(第 10 条-第 15 条)
規格、表示等の適正化(第 16 条-第 19 条)
不当な取引行為の禁止(第 20 条-第 22 条)
生活関連商品等に関する施策(第 23 条-第 30 条)
消費者の啓発活動及び教育等(第 31 条-第 33 条)
消費者の申出(第 34 条)
消費者苦情の処理及び訴訟援助(第 35 条-第 37 条)
福岡県消費生活審議会(第 38 条)
公表(第 39 条)
雑則(第 40 条・第 41 条)
第1章 総則
(目的)
第 1 条 この条例は、消費者と事業者との間の情報の質及び量、交渉力等の格差に
かんがみ、県民の消費生活における利益の擁護及び増進に関し、県及び事業者の果す
べき責務並びに消費者の果すべき役割を明らかにするとともに、県の実施する施策に
ついて必要な事項を定めることにより、県民の消費生活の安定及び向上を図ることを
目的とする。
(基本理念)
2 条 消費者の利益の擁護及び増進に関する施策(以下「消費者施策」という。)
の推進は、県、事業者及び消費者の相互の信頼を基調とし、県民の消費生活における
基本的な需要が満たされ、その健全な生活環境が確保される中で、次に掲げる消費者
の権利の確立を図ることを基本とするものとする。
一 商品等により、生命、身体及び財産が侵されないこと。
二 適正な表示等に基づいて商品等を適切に選択する機会が確保されること。
三 商品等の取引について、不当な取引条件を強制されず、不当な取引行為から保護
されること。
四 消費生活において、必要な知識及び判断力を習得し、主体的に行動するため、消
費者教育の機会が提供されること。
五 商品等及びこれらの取引行為について必要な情報を速やかに提供されること。
六 消費生活に関する消費者の意見が消費者施策に適切に反映されること。
七 商品等及びこれらの取引行為により、不当に受けた被害から適切かつ速やかに救
済されること。
2 消費者施策の推進は、消費者が自らの利益の擁護及び増進のため自主的かつ合理的
に行動することができるよう消費者の自立を支援することを基本とするものとする。
第
78
3
消費者の自立の支援に当たつては、消費者の安全の確保等に関して事業者による適
正な事業活動の確保が図られるとともに、消費者の年齢その他の特性に配慮されなけ
ればならない。
4 消費者施策の推進は、高度情報通信社会の進展及び消費生活における国際化の進展
に的確に対応することに 配慮して行わなければならない。
5 消費者施策の推進は、環境の保全に配慮して行わなければならない。
(定義)
第 3 条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めると
ころによる。
一 消費者 事業者が供給する商品等を使用し、又は利用して生活する者をいう。
二 事業者 商品等を供給する事業を行う者をいう。
三 商品等 商品、役務、権利その他の消費者が消費生活を営む上において使用し、
又は利用するものをいう。
(県の責務)
第 4 条 県は、経済社会の発展に即応して、消費者施策を策定するとともに、これ
を実施するものとする。
2 県は、消費者施策の策定及び実施に当たつては消費者の意見を反映することができ
るよう必要な措置を講ずるものとする。
(市町村との連携等)
第 5 条 県は、市町村と連携を図り、消費者施策を実施するものとする。
2 県は、市町村が消費者施策を策定し、又は実施しようとするときは、情報の提供、
技術的な助言その他の支 援を行うものとする。
(事業者の責務)
第 6 条 事業者は、第2条に規定する消費者の権利の確立、その自立の支援その他
の基本理念にかんがみ、その供給する商品等について、流通の円滑化及び価格の安定
に努めるとともに、次に掲げる責務を有する。
一 消費者の安全の確保並びに規格、表示等及び取引行為の適正化その他必要な措置
を講じ、消費者との取引における公正を確保すること。
二 消費者に対して必要な情報を明確かつ平易に提供すること。
三 消費者との取引に際して、消費者の知識、経験、財産の状況等に配慮すること。
四 消費者との間に生じた苦情を適切かつ迅速に処理するために必要な体制の整備等
に努め、当該苦情を適切に処理すること。
五 県が実施する消費者施策に協力すること。
2 事業者は、その供給する商品等について、環境の保全に配慮するとともに、当該商
品等について品質等を向上させ、その事業活動に関し自らが遵守すべき基準を作成す
ること等により消費者の信頼を確保するよう努めなければならない。
(事業者団体の責務)
第 7 条 事業者団体は、事業者の自主的な取組を尊重しつつ、事業者と消費者との
間に生じた苦情の処理体制の整備、事業者自らがその事業活動に関し遵守すべき基準
の作成の支援その他の消費者の信頼を確保するための自主的な活動に努めるものとす
る。
79
(消費者の役割)
第 8 条 消費者は、自ら進んで消費生活に関する必要な知識を修得し、及び必要な
情報を収集するとともに、自主的かつ合理的に行動することによつて、消費生活の安
定及び向上に積極的な役割を果たすよう努めなければならない。
2 消費者は、消費生活に関し、環境保全及び知的財産権等の適正な保護に配慮するよ
う努めなければならない。
(消費者団体の役割)
第 9 条 消費者団体は、消費生活に関する情報の収集及び提供並びに意見の表明、
消費者に対する啓発及び教育、消費者の被害の防止及び救済のための活動その他の消
費者の消費生活の安定及び向上を図るための健全かつ自主的な活動を行うように努め
るものとする。
第2章 安全の確保
(安全の確保)
第 10 条 事業者は、消費者の消費生活における安全を害し、又は害するおそれがあ
る商品等を供給してはならない。
(安全の確保に関する調査等)
第 11 条 知事は、事業者が消費者に供給する商品等が消費者の消費生活における安
全を害する疑いがあると認めるときは、速やかに、必要な調査を行うものとする。
2 知事は、前項の規定による調査を行うに当たり、必要があると認めるときは、当該
事業者に対し、当該商品等の安全性について、資料の提出若しくは説明を求め、又は
その職員をして、当該事業者の事務所、事業所その他の事業を行う場所に立ち入り、
帳簿、書類、設備その他の物件を調査させ、若しくは関係者に質問させることができ
る。
3 前項の規定により立入調査等をする職員は、その身分を示す証明書を携帯し関係者
に提示しなければならない。
4 知事は、第2項の調査を実施し、なお商品等が消費者の消費生活における安全を害
する疑いがあると認めるときは、当該事業者に対し、当該商品等が安全であることの
裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができる。
5 知事は、事業者が前項の資料の提出を行わない場合でその理由がないと認めたとき、
又は同項の資料の提出によつては商品等が安全であることを十分に確認することがで
きないと認めたときは、当該事業者に対し、再度前項の資料の提出を求めるものとす
る。
(安全確保勧告)
第 12 条 知事は、事業者が消費者に供給する商品等が消費者の消費生活における安
全を害し、又は害するおそれがあると認めるときは、当該安全を確保するため、当該
事業者に対し、当該商品等の供給の中止、回収その他必要な措置をとるべきことを勧
告するとともに、速やかに、その旨について消費者への周知を図るものとする。
2
前項の場合において、知事は必要があると認めるときは、福岡県消費生活審議会の
意見を聴くものとする。
3 知事は、第1項の規定による勧告をした場合において、当該事業者に対し、当該勧
80
告に基づいてとつた措置及びその結果について報告を求めることができる。
(緊急安全確保措置)
第 13 条 知事は、事業者が消費者に供給する商品等が消費者の生命又は身体につい
て、重大な危害を発生させ、又は発生させるおそれがあると認める場合で、当該危害
を防止するため緊急の必要があると認めるときは、直ちに、当該商品等の名称、当該
商品等を供給する事業者の氏名又は名称及び住所その他の必要な情報を消費者に提供
することができる。
(試験、検査等の機能の整備等)
第 14 条 知事は、消費者の消費生活における安全を確保するため、商品等の試験、
検査等を行う機能を整備するとともに、必要に応じて、その実施した試験、検査等の
結果を消費者に提供するものとする。
(自動販売機等の管理)
第 15 条 事業者は、商品等を自動販売機その他これに類似する機械(以下「自動販
売機等」という。)により供給するときは、消費者の見やすい箇所に管理責任者の氏名
又は名称、住所又は所在地、電話番号その他の連絡に必要な事項を表示するとともに、
自動販売機等の設置の安全に努めなければならない。
2 知事は、事業者が前項の規定に違反していると認めるときは、当該自動販売機等の
管理について、必要な措置をとるべきことを勧告することができる。
第3章 規格、表示等の適正化
(規格、表示等の適正化)
第 16 条 事業者は、消費生活の安定及び向上を図るため、その供給する商品等につ
いて、次に掲げる事項を推進するように努めなければならない。
一 品質の改善及び消費生活の合理化に寄与するよう適正な規格を定めること。
二 消費者が選択又は使用若しくは利用を誤ることがないよう品質、機能、量目、製
造年月日、消費期限その他の期限、原産地(外国産の商品にあつては、原産国)、事
業者の氏名又は名称及び住所等を適正に表示するとともに、虚偽の又は誇大な表示
を行わないようにすること。
三 消費者の選択を容易にするよう販売価格又は利用料金及び単位当たりの価格又は
料金を当該商品又は店内の見やすい場所に表示すること。
四 虚偽の、誇大な、その他消費者に選択を誤らせる広告又は宣伝をしないこと。
五 消費者が不利益を被ることがないよう適正な計量をすること。
六 消費者が誤認し、又はその負担が著しく増大することのないよう過大な又は過剰
な包装を行わないこと。
七 消費者への供給後における修理、交換その他の方法によるアフタ-サ-ビスの向
上を図ること。
(自主基準の設定)
第 17 条 事業者は、規格、表示等の適正化に関し、必要な基準(以下「自主基準」
という。)を定めるよう努めなければならない。
2 事業者は、自主基準を定めたときは、速やかに、当該自主基準を知事に届け出なけ
ればならない。これを変更し、又は廃止したときも、同様とする。
81
3
知事は、事業者に対し、自主基準の設定及び変更並びに遵守について、必要な指導
又は助言を行うことができる。
(県の基準の設定)
第 18 条 知事は、規格、表示等の適正化に関し特に必要があると認めるときは、商
品等について、事業者が遵守すべき規格、表示等に関する基準(以下「県の基準」と
いう。)を定めることができる。
2 知事は、県の基準を定めようとするときは、あらかじめ福岡県消費生活審議会の意
見を聴かなければならない。これを変更し、又は廃止しようとするときも、同様とす
る。
3 知事は、県の基準を定めたときは、速やかに、告示しなければならない。これを変
更し、又は廃止したときも、同様とする。
(県の基準の遵守義務)
第 19 条 事業者は、県の基準が定められたときは、これを遵守しなければならない。
2 知事は、事業者が県の基準を遵守していないと認めるときは、当該事業者に対し、
これを遵守するよう勧告することができる。
第4章 不当な取引行為の禁止
(不当な取引行為の禁止)
第 20 条 事業者は、消費者との間で行う商品等の取引に関し、 次のいずれかに該当
する行為であつて規則で定めるもの(以下「不当な取引行為」という。)を行つてはな
らない。
一 消費者に対し、商品等の売買又は提供に係る契約(以下「商品売買契約等」とい
う。)の締結について勧誘しようとして、消費者に迷惑を及ぼし、又は消費者を欺い
て消費者に接触する行為
二 消費者に対し、商品等に関する重要な情報を提供せず、誤信を招く情報を提供し、
又は将来における不確実な事項について断定的な判断を提供して、商品売買契約等
の締結を勧誘し、又は商品売買契約等を締結させる行為
三 消費者を威迫し、若しくは困惑させ、又は消費者の知識、能力若しくは経験の不
足に乗じて、商品売買契約等の締結を勧誘し、又は商品売買契約等を締結させる行
為
四 取引における信義誠実の原則に反し、消費者に不当に不利益となる内容の商品売
買契約等を締結させる行為
五 消費者又はその関係人を欺き、威迫し、又は困惑させる等の不当な手段を用いて、
商品売買契約等(当該契約の成立、存続又は内容について当事者間で争いのあるも
のを含む。)に基づく債務の履行を請求し、又は当該債務を履行させる行為
六 商品売買契約等に基づく債務の履行を不当に拒否し、又は正当な理由なく遅延さ
せる行為
七 消費者との商品売買契約等に関し、消費者の正当な根拠に基づく契約の申込みの
撤回若しくは契約の解除若しくは取消しを不当に妨げ、又は契約の申込みの撤回若
しくは契約の解除若しくは取消しによつて生ずる債務若しくは契約が無効であるこ
とに基づく債務の履行を拒否し、若しくは不当に遅延させる行為
八 商品売買契約等に伴う立替払、資金の貸付、債務の保証その他の消費者への信用
の供与又は保証の受託を業として行う者が、信用の供与の契約又は保証を受託する
契約(以下「与信契約等」という 。)に関し、当該商品売買契約等に係る事業者の不
82
当な取引行為を知つていた、若しくは知り得べきであつたにもかかわらず、与信契
約等の締結を勧誘し、若しくは締結させる行為又は法令の規定若しくは与信契約等
に基づく消費者の権利の行使を妨げるおそれがある行為
2 知事は、前項の規定による規則を制定し、又は改正しようとするときは、あらかじ
め福岡県消費生活審議会の意見を聴かなければならない。
(不当な取引行為に関する調査及び勧告)
第 21 条 知事は、事業者が不当な取引行為を行つている疑いがあると認めるときは、
速やかに必要な調査を行うものとする。
2 知事は、前項の規定による調査に必要な限度において、当該事業者に対し、その取
引の仕組み、実態等についての資料の提出又は説明を求めることができる。
3 知事は、事業者が不当な取引行為を行つていると認めるときは、当該事業者に対し、
その取引に関して改善するよう勧告することができる。
4 前項の場合において、知事は必要があると認めたときは、福岡県消費生活審議会の
意見を聴くものとする。
(不当な取引行為に関する情報提供)
第 22 条 知事は、不当な取引行為による被害の発生及び拡大を防止するため必要が
あると認めるときは、速やかに当該不当な取引行為の方法及び内容その他の必要な情
報を消費者に提供するものとする。
2 知事は、次に掲げる場合にあつては、速やかに前項に規定する情報のほか、事業者
の氏名又は名称その他の当該事業者を特定する情報を消費者に提供することができる。
一 不当な取引行為に関する苦情の申出が相当多数あり、かつ、当該不当な取引行為
について消費者に重大な被害が生じ、又は生ずるおそれがあると認められる場合
二 前号に掲げる場合のほか、不当な取引行為により消費者に重大な被害が生じ、又
は生ずるおそれがあると認める場合
3 知事は、前項の規定による情報の提供をしようとするときは、あらかじめ、当該情
報の提供に係る者の意見を聴かなければならない。
第5章 生活関連商品等に関する施策
(情報の収集及び提供)
第 23 条 知事は、県民の消費生活との関連性が高い商品及び役務(以下「生活関連
商品等」という。)の需給及び価格の動向について、情報を収集するとともに、必要な
情報を県民に提供するよう努めるものとする。
2 事業者は、前項の規定による情報の収集に協力しなければならない。
(供給等の要請)
第 24 条 知事は、生活関連商品等の流通の円滑化及び価格の安定を図るため必要が
あると認めるときは、事業者に対し、当該生活関連商品等の供給その他の必要な措置
をとるよう協力を求めることができる。
(指定生活関連商品等の指定)
第 25 条 知事は、生活関連商品等の需給又は価格の動向が消費生活に著しい影響を
及ぼし、又は及ぼすおそれがあると認めるときは、当該生活関連商品等を特別の調査
を要する生活関連商品等として指定することができる。
2 知事は、前項に規定する事態が消滅したと認めるときは、同項の規定による指定を
83
解除するものとする。
3 知事は、第1項の規定により生活関連商品等を指定したときは、速やかに、その旨
を告示しなければならない。これを解除したときも、同様とする。
(特別調査)
第 26 条 知事は、前条第1項の規定により指定した生活関連商品等(以下「指定生
活関連商品等」という。)の需給及び価格の動向について、必要な調査を行うものとす
る。
(売渡し勧告)
第 27 条 知事は、指定生活関連商品等の販売を行う者(以下「関係事業者」という。)
が、買占め又は売惜しみにより、当該指定生活関連商品等を多量に保有していると認
めるときは、当該関係事業者に対し、当該指定生活関連商品等の売渡しを勧告するこ
とができる。
(価格の引下げ勧告)
第 28 条 知事は、関係事業者が指定生活関連商品等を著しく不当な価格で販売して
いると認めるときは、当該関係事業者に対し、その価格の引下げを勧告することがで
きる。
(立入調査等)
第 29 条 知事は、前2条の規定の施行に必要な限度において、当該関係事業者に対
し、その業務に関し報告を求め、又はその職員をして、当該関係事業者の事務所、事
業所その他の事業を行う場所に立ち入り、指定生活関連商品等に関し、帳簿、書類、
設備その他の物件を調査させ、若しくは関係者に質問させることができる。
(物価監視員)
第 30 条 第 23 条、第 26 条及び前条の規定による情報の収集、特別調査及び立入調
査等を行わせるための職員として、物価監視員を置く。
2 物価監視員は、前条の規定による立入調査等をする場合には、その身分を示す証明
書を携帯し関係者に提示しなければならない。
第6章 消費者の啓発活動及び教育等
(消費者の啓発活動及び教育の促進)
第 31 条 知事は、消費者が自ら消費生活の安定及び向上を図ることができるよう消
費者の自立を支援するため、商品等に関する知識の普及及び情報の提供、生活設計に
関する知識の普及等消費者に対する啓発活動を推進するとともに、学校、地域、家庭、
職域その他の様々な場を通じて消費生活に関する教育の充実に努めるものとする。
(消費者団体の活動の促進)
第 32 条 知事は、県民の消費生活の安定及び向上を図るため、消費者団体の健全か
つ自主的な活動が促進されるよう助言、指導その他の必要な施策を講ずるものとする。
(消費者への情報提供)
第 33 条 知事は、この条例の他の規定に定めるもののほか、県民の消費生活の安定
及び向上を図るため、消費生活に関する情報を収集し、消費者に必要な情報を提供す
84
るものとする。
第7章 消費者の申出
(消費者の申出)
第 34 条 県民は、この条例の規定に違反する事業者の事業活動により、又はこの条
例の規定に基づく措置がとられていないことにより、第2条第1項各号に掲げる消費
者の権利が侵され、又は侵されるおそれがあると認めるときは、知事に対し、その旨
を申し出て、適当な措置をとるべきことを求めることができる。
2 知事は、前項の規定による申出があつたときは、必要な調査を行い、当該申出の内
容が事実であると認める 場合で、県民の消費生活に重大な影響を与えるものと認め
るときは、この条例の規定に基づく措置その他適当な措置をとらなければならない。
3 知事は、県民の消費生活の安定及び向上を図るため必要があると認めるときは、第
1項の規定による申出の内容並びに処理の経過及び結果を県民に提供するものとする。
第8章 消費者苦情の処理及び訴訟援助
(消費者苦情の処理)
第 35 条 知事は、消費者から事業者の事業活動により消費生活上の被害を受けた旨
(以下「消費者苦情」という。)の申出があつたときは、速やかに、その内容を調査し、
当該消費者苦情を解決するための助言、あつせんその他の措置を講じなければならな
い。
2 知事は、前項の規定による調査に当たつて必要があると認めるときは、当該消費者
苦情に係る事業者その他の関係者に対し、資料の提出又は説明を求めることができる。
3 知事は、第1項の規定による助言、あつせんその他の措置を講じた場合において、
消費者苦情の解決が著しく困難であると認めるとき、又は県民の消費生活に著しい影
響を与えると認めるときは、福岡県消費生活審議 会の調停に付することができる。
(消費者訴訟の援助)
第 36 条 知事は、消費者と事業者の間で訴訟(訴訟に準ずるもので知事が別に定め
るもの及び民事調停法(昭和 26 年法律第 222 号)による調停を含む。)が行われる場
合において、当該訴訟が次の各号のいずれにも該当する消費者苦情に係るものである
ときは、福岡県消費生活審議会の意見を聴いて、当該消費者に対し、規則で定めると
ころにより、当該訴訟の費用に充てる資金の貸付け、その他訴訟活動に必要な援助を
行うことができる。
一 前条第3項の調停に付されたもの
二 同一又は同種の被害が多数発生し、又は多数発生するおそれがあるもの
三 1件当たりの被害額が規則で定める額以下のもの
(貸付金の返還等)
第 37 条 消費者訴訟に要する資金の貸付けを受けた者は、当該訴訟が終了したとき
は、当該貸付けに係る資金を返還しなければならない。
2 知事は、前項の規定にかかわらず、規則で定めるところにより、当該貸付けに係る
資金の全部又は一部の返還を猶予し、又は免除することができる。
第9章 福岡県消費生活審議会
(福岡県消費生活審議会)
第 38 条 県に福岡県消費生活審議会(以下「審議会」という。)を置く。
85
2
審議会は、この条例の規定によりその権限に属する事項について調査審議し、及び
調停を行うほか、知事の諮問に応じ、消費生活の安定及び向上に関する重要な事項を
審議する。
3 審議会は、委員 20 人以内で組織し、委員は、学識経験のある者、消費者を代表する
者、事業者を代表する者及び関係行政機関の職員のうちから知事が委嘱し、又は任命
する。
4 審議会は、第2項の調停のため必要があると認めるときは、当該消費者苦情に係る
事業者その他の関係者に対し、必要な資料の提出又は説明を求めることができる。
5 前各項に定めるもののほか、審議会の組織及び運営に関し必要な事項は、規則で定
める。
第 10 章 公表
(公表)
第 39 条 知事は、事業者が次の各号のいずれかに該当する場合は、当該事業者の氏
名又は名称及び住所、事由、経過その他必要な事項の概要を公表することができる。
一 第 11 条第5項の規定による資料の提出をせず、又は虚偽の資料を提出したとき。
二 第 12 条第1項、第 15 条第2項、第 19 条第2項、第 21 条第3項、第 27 条又は第 28
条の規定による勧告に従わなかつたとき。
三 第 21 条第2項、第 35 条第2項又は前条第4項の規定による資料の提出若しくは
説明をせず、又は虚偽の資料の提出若しくは説明をしたとき。
四 第 29 条の規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告をし、又は同条による調査
を拒み、妨げ、若しくは質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の答弁をしたとき。
2
知事は、前項の規定による公表をしようとするときは、あらかじめ、当該公表に係
る者に弁明の機会を与えなければならない。
第 11 章 雑則
(国等への要請)
第 40 条 知事は、この条例の目的を達成するため必要があると認めるときは、国又
は関係地方公共団体に対し適切な措置をとるよう要請し、又は協力を求めるものとす
る。
(委任)
第 41 条 この条例に定めるもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、規則
で定める。
附 則
この条例は、平成 18 年7月1日から施行する。ただし、第 38 条第3項の改正規定中
「35 人」を「20 人」に改める部分は、平成 19 年9月 16 日から施行する。
86
福岡県消費者行政活性化基金条例
平成 21 年 3 月 30 日
福岡県条例第 10 号
(設置)
第一条
消費生活相談の複雑化及び高度化が進む中、消費生活相談窓口の機能強化等
を図るため、地方自治法(昭和二十二年法律第六十
七号)第二百四十一条第一項の
規定に基づき、福岡県消費者行政活性化基金(以下「基金」という 。)を設置する。
(積立て)
第二条
基金として積み立てる額は、一般会計歳入歳出予算に定める額とする。
(管理)
第三条
基金に属する現金は、金融機関への預金その他最も確実かつ有利な方法によ
り保管しなければならない。
2
基金に属する現金は、必要に応じ、最も確実かつ有利な有価証券に代えることが
できる。
(運用益金の処理)
第四条
基金の運用から生ずる収益は、一般会計歳入歳出予算に計上して、基金に編
入するものとする。
(処分)
第五条
知事は、第一条の目的を達成するため、基金の全部又は一部を処分すること
ができる。
(委任)
第六条
この条例に定めるもののほか、基金の管理に関し必要な事項は、知事が定め
る。
附
則
(施行期日)
1
この条例は、公布の日から施行する。
(この条例の失効)
2
この条例は、平成二十四年十二月三十一日限り、その効力を失う
87
。
福岡県消費生活センターの機構と業務
交通安全係
○交通安全に関すること等
092-643-3167
新
社
会
推
進
部
生
活
安
全
課
安全企画係
○安全・安心まちづくりに関すること等
092-643-3124
消費生活センター(総務企画班、相談啓発班、事業者指導班)
(相談)092-632-0999
(事務室)092-632-1600
(事業者指導班)092-651-0567
FAX 092-632-0322
総務企画班
○消費者行政の総合企画、調整
○消費者行政活性化基金事業
○消費者基本法の施行
○消費者安全法の施行
○福岡県消費生活審議会の運営
○福岡県消費生活条例の施行
○生活関連物資等の価格動向及び需給状況の監視調査
○生活関連物資等の買占め及び売惜しみに対する緊急措置法の施行
○生活関連物資等の価格及び需給に係る相談及び苦情の処理
○国民生活安定緊急措置法の施行
○消費者団体の支援・育成
○消費生活協同組合法の施行
相談啓発班
○消費生活相談の総括
○消費生活に関する情報の収集及び提供
○消費生活に関する相談及び苦情の処理
○多重債務者対策
○消費者啓発・情報提供事業
○金融広報に関する事務
○消費者教育の推進
事業者指導班
○割賦販売法(前払式)の施行
○特定商取引に関する法律の施行
○ゴルフ場等に係る会員契約の適正化に関する法律の施行
○不当景品類及び不当表示防止法の施行
○消費生活用製品安全法の施行
○家庭用品品質表示法の施行
88
福岡県の消費者行政のあゆみ
昭和41年2月
昭和43年9月
昭和43年12月
昭和44年1月
昭和44年
昭和44年9月
昭和45年3月
昭和45年3月
昭和45年5月
昭和46年12月
昭和48年12月
昭和49年1月
昭和49年1月
昭和49年11月
昭和50年1月
昭和50年4月
昭和50年6月
昭和51年6月
昭和52年4月
昭和53年5月
昭和54年6月
昭和55年5月
昭和60年4月
昭和61年4月
昭和61年6月
昭和63年5月
昭和63年12月
平成3年9月
平成4年9月
消費者保護行政を推進するため、商工水産部商工第一課に消費者保護
係を設置
商工水産部に消費生活課を設置
県商品テスト室設置(県婦人会館3階-福岡市博多区博多駅前4丁目)
消費者行政の庁内連絡調整のため、福岡県消費者行政連絡協議会を設
置(福岡県行政組織規則第64条に規定する部内協議機関で、会長副
知事、関係21課長をもって構成)
消費者情報提供テレビ放送開始
「消費者ニュース」創刊
福岡県消費生活センター開設(県婦人会館3階、県商品テスト室を吸
収)
(財)福岡県消費者協会設立(注1)
県下に400人の消費生活相談員(平成4年4月よりくらしのアドバ
イザーと改称)設置
移動消費生活センター事業を開始
福岡県物価緊急対策本部設置
商工水産部に消費生活局を設置、消費生活課・生活物資課の2課制と
する。
消費生活協同組合の事務が社会課より消費生活課へ移管される。
「くらしと物価」創刊
福岡ものを大切にする県民運動推進会議発足
久留米市、飯塚市に消費生活センター開設(2ヶ所とも市立、県より
広域事業委託)
消費生活センター、出先機関として独立
生活物資課調査係が消費生活課へ移管、指導係を調査指導係とする。
「福岡県民の消費生活の安定及び向上に関する条例」施行
「消費者の日」設定される。
福岡県石油対策本部設置
福岡県合成洗剤対策推進要綱制定
消費生活課と生活物資課を統合し一局一課制となる。
商工部消費生活局廃止、企画振興部県民生活局が設置され、消費生活
課が移管される。
消費生活センターに全国消費生活情報ネットワーク・システム
(PIO-NET)を導入
「消費者月間」が設定される。
「不当な取引方法の禁止」に係る事業者名等の公表制度施行
「福岡県消費者教育推進連絡会議」を設置
「福岡県民の消費生活の安定及び向上に関する条例の一部を改正する
条例」施行
89
平成5年4月
福岡県消費生活センターを県吉塚合同庁舎内に移転(福岡市博多区吉
塚本町 13-50)
平成5年4月
「消費者ニュース」と「くらしと物価」を統合して「暮しっく福岡」
に改名
平成10年3月
福岡県石油対策本部廃止
平成10年4月
省資源・省エネルギー関連事業を環境生活部リサイクル推進室に移管
平成10年4月
消費生活課と生活文化課を統合し、環境生活部県民生活局生活文化課
となる。
平成12年4月
県民生活局と労働部との統合に伴い、生活労働部生活文化課となる。
平成14年4月
消費者係とくらし情報係を統合し、消費者係となる。
平成14年4月
福岡県消費生活情報ネットワーク(新 PIO-NET)発足
平成17年4月
PIO-NET に係る「消費生活相談カード直接入力システム」を導入
平成18年3月
「福岡県民の消費生活の安定及び向上に関する条例」を改正し「福岡
県消費生活条例」として公布。平成18年7月施行予定。
平成18年4月
「消費者係」が組織変更により「消費者班」となる。
平成18年6月
日曜電話相談開始
平成20年4月
機構改革により、生活文化課消費者班と消費生活センターを統合し、
新社会推進部生活安全課の内部組織として消費生活センターが発足
平成21年3月
福岡県消費者行政活性化基金条例を公布
平成21年4月
悪質事業者に対し迅速かつ強力に指導する「事業者指導班」の設置
平成21年9月
県消費生活センターを、消費者安全法第10条第1項に定める機関と
して公示
平成21年11月 福岡県消費者行政連絡協議会を改組拡充(訓令第21号)
(注1)
(財)福岡県消費者協会
昭和38年任意団体として発足、45年財団法人となる。
会員は、県、市町村と消費者団体、企業の協賛団体が加入。主な事
業は、①消費者啓発の推進②情報の提供③消費生活相談④調査研究
等を行っている。
(所在地)福岡市博多区吉塚本町13番50号福岡県吉塚合同庁舎内
(電 話):092-641-8753
90
平成22年度市町村消費者行政担当部署
№
市町村名
1
総務市民局 安全・安心部
北九州市 消費生活センター
消費生活係
2
福岡市
3
大牟田市
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
久留米市
直方市
飯塚市
田川市
柳川市
朝倉市
八女市
筑後市
大川市
行橋市
豊前市
中間市
小郡市
筑紫野市
春日市
大野城市
宗像市
太宰府市
担当課・係
FAX
消費
相 PIO
生活 相談
談 -
セン 体制
員 NET
ター
北九州市戸畑区汐井町1-6(ウエルとばた7
093-871-0428
804-0067 階)
○ ○ ○ ○
〒
住 所
[email protected]
電話(内線)
093-871-7720
市民局
福岡市中央区舞鶴2-5-1あいれふ7階
092-712-2929
810-0073
生活安全・危機対策部
消費生活センター 消費生活係
[email protected] 092-712-2765
市民生活課
広聴相談担当
836-8666
市民部
消費生活センター
830-0037
産業振興課
商業観光係
822-8501
市民活動推進課
市民生活係
820-8501
商工労政課
労政統計係
825-8501
商工振興課
商工係
839-0293
商工観光課
商工観光係
838-1398
商工振興課
商工振興係
834-8585
商工観光課
商工観光係
833-8601
インテリア課
商業観光係
831-8601
商工水産課
商工観光係
824-8601
まちづくり課
商工振興係
828-8501
産業振興課
商工企業
誘致係
809-8501
商工・企業立地課
商工観光係
838-0198
商工観光課
商工観光担当
818-8686
地域づくり課
商工農政担当
816-8501
産業振興課
商工観光労働担当
816-8510
消費者センター
811-4183
建設産業課
商工・農政係
818-0198
大牟田市有明町2-3
0944-41-2601
[email protected]
0944-41-2552
久留米市諏訪野町1830-6
0942-30-7700
[email protected]
0942-30-7715
直方市殿町7-1
0949-25-2156
[email protected]
0949-25-2158
飯塚市新立岩5-5
0948-22-5500(107)
[email protected]
0948-21-2066
田川市中央町1-1
0947-44-2000(311)
[email protected]
0947-46-0124
柳川市大和町鷹の尾120
0944-77-8763
[email protected]
0944-76-1135
朝倉市宮野2046番地1
0946-52-1428
[email protected]
0946-52-3150
八女市本町647
0943-23-1596
[email protected]
0943-23-5411
筑後市大字山ノ井898
0942-53-4111(210)
[email protected]
0942-53-1589
大川市大字酒見256番地1
0944-87-2101
[email protected]
0944-88-1776
行橋市中央1-1-1
0930-25-9733
[email protected]
0930-25-7817
豊前市大字吉木955
0979-82-1111
[email protected]
0979-83-2560
中間市中間1-1-1
093-246-6235
[email protected]
093-244-1342
小郡市小郡255-1
0942-72-2111(142)
[email protected]
0942-72-5050
筑紫野市二日市西1-1-1
092-923-1111
[email protected]
092-929-0481
春日市原町3丁目1番地5
092-584-1117
[email protected]
092-584-1153
大野城市曙町2-2-1
092-580-1895
[email protected]
092-572-8432
宗像市土穴3丁目1-45
0940-33-5454
[email protected]
0940-33-5469
太宰府市観世音寺1-1-1
092-921-2121
[email protected]
092-921-7415
91
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○
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担当課・係
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糸島市
古賀市
福津市
うきは市
宮若市
嘉麻市
みやま市
那珂川町
宇美町
篠栗町
志免町
須恵町
新宮町
久山町
粕屋町
芦屋町
水巻町
岡垣町
遠賀町
小竹町
鞍手町
桂川町
商工観光課
商工労働係
819-1192
産業振興課
商工振興室
811-3192
市民部
生活安全課
811-3293
企画商工課
商工企業立地係
839-1393
商工振興課
商工観光係
823-0011
産業振興課
商工観光係
820-0392
商工観光課
商工観光係
835-8601
産業課
林務商工担当
811-1292
地域振興課
地域振興係
811-2192
産業観光課
商工係
811-2429
地域整備課
産業振興係
811-2292
建設産業課
産業振興係
811-2193
生活振興課
商工担当
811-0192
政策推進課
広報統計商工観光係
811-2592
地域振興課 地域振興係
811-2392
地域づくり課
地域振興観光係
807-0198
産業建設課
産業振興係
807-8501
環境共生課
生活環境係
811-4233
まちづくり課
産業振興係
811-4392
産業課
商工係
820-1192
企画財政課
地域振興班
807-1392
産業振興課
商工統計係
820-0696
糸島市前原西1-1-1
092-323-1111(1814)
[email protected]
092-324-2531
古賀市駅東1-1-1
092-942-1120
[email protected]
092-942-3758
福津市中央1-1-1
0940-43-8106
[email protected]
0940-43-3168
うきは市吉井町新治316
0943-75-4984
[email protected]
0943-75-5509
宮若市宮田29番地1
0949-32-0519
[email protected]
0949-32-9430
嘉麻市大隈町733
0948-57-3154
[email protected]
0948-57-4020
みやま市瀬高町小川5
0944-64-1523
[email protected]
0944-64-1524
那珂川町大字西隈1丁目1-1
092-953-2211
[email protected]
092-953-3049
宇美町宇美5-1-1
092-934-2223
[email protected]
092-933-7512
篠栗町大字篠栗4855ー5
092-947-1111
[email protected]
092-947-7977
志免町志免中央1-1-1
092-935-1001
[email protected]
092-935-2683
須恵町大字須恵771
092-932-1151(214)
[email protected]
092-931-1827
新宮町緑ヶ浜1-1-1
092-962-0238
[email protected]
092-962-0725
糟屋郡久山町大字久原3632
092-976-1111
[email protected]
092-976-2463
粕屋町駕与丁1-1-1
092-938-2311(474)
[email protected]
092-938-3150
芦屋町幸町2-20
093-223-0881
[email protected]
093-223-3927
水巻町頃末北1-1-1
093-201-4321
[email protected]
093-201-4423
遠賀郡岡垣町野間1-1-1
093-282-1211
[email protected]
093-283-3027
遠賀町大字今古賀513
093-293-1234
[email protected]
093-293-0806
小竹町大字勝野3349
09496-2-1167
[email protected]
09496-2-1140
鞍手町大字中山3705
0949-42-2111
[email protected]
0949-42-5693
桂川町大字土居424-1
0948-65-1106
[email protected]
0948-65-3424
92
消費
相 PIO
生活 相談
談 -
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市町村名
担当課・係
〒
住 所
電話(内線)
FAX
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60
筑前町
東峰村
大刀洗町
大木町
広川町
香春町
添田町
糸田町
川崎町
大任町
福智町
赤村
苅田町
みやこ町
吉富町
上毛町
築上町
農林商工課
特産振興係
838-0298
企画振興課
消費生活係
838-1692
産業課
商工係
830-1298
産業振興課
商工観光係
830-0416
商工観光課
商工観光係
834-0115
産業振興課
商工観光係
822-1492
事業課
商工観光係
824-0691
産業経済課
822-1392
筑前町篠隈373 (コスモスプラザ内)
0946-42-6614
[email protected]
0946-42-2011
東峰村大字小石原941-9
0946-74-2311
[email protected]
0946-74-2722
大刀洗町冨多819
0942-77-0101(116)
[email protected]
0942-77-3063
三潴郡大木町大字八町牟田255-1
0944-32-1013(122)
[email protected]
0944-32-1054
広川町大字新代1804-1
0943-32-1142
消費
相 PIO
生活 相談
談 -
セン 体制
員 NET
ター
○ ○
○
○
[email protected] 0943-32-5164
農商観光課
商工観光係
827-8501
事業課
産業経済係
824-0512
産業振興課
産業・商工係
822-1292
産業建設課
産業振興係
824-0432
交通商工課
商工・企業立地係
800-0392
企画調整課
商工観光係
824-0892
産業建設課
水産商工係
871-8585
企画情報課
企画情報係
871-0992
商工課
商工観光係
829-0192
香春町大字高野994
0947-32-8406
[email protected]
0947-32-2715
添田町大字添田2151
0947-82-1236
[email protected]
0947-82-2869
糸田町1975-1
0947-26-4025
[email protected]
0947-26-1651
川崎町大字田原789-2
0947-72-3000(225)
○
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[email protected] 0947-72-6453
大任町大字大行事3067
0947-63-3001
[email protected]
0947-63-3813
福智町金田937-2
0947-22-7767
[email protected]
0947-22-9091
赤村大字内田1188
0947-62-3000
[email protected]
0947-62-3007
苅田町富久町1-19ー1
093-434-1954
[email protected]
093-435-2101
みやこ町勝山上田960
0930-32-2511(233)
[email protected]
0930-32-4563
吉富町大字広津226-1
0979-24-4073
[email protected]
0979-24-3219
上毛町大字垂水1321番地1
0979-72-3111(123)
[email protected]
0979-72-4664
築上町大字築城1096 築城支所
0930-52-0001(182)
[email protected]
0930-52-0023
93
○
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○
○
県内の消費生活センター・相談窓口
名称
福岡県消費生活センター
住所
福岡市博多区吉塚本町13-50
福岡県吉塚合同庁舎内
電話番号・FAX
TEL
FAX
北九州市立消費生活センター
門司相談窓口
小倉北相談窓口
小倉南相談窓口
若松相談窓口
八幡東相談窓口
八幡西相談窓口
福岡市消費生活センター
北九州市戸畑区汐井町1-6
(ウェルとばた7F)
北九州市門司区清滝1-1-1
(門司区役所1F)
北九州市小倉北区大手町1-1
(小倉北区役所5F)
北九州市小倉南区若園5-1-2
(小倉南区役所3F)
北九州市若松区浜町1-1-1
(若松区役所1F)
北九州市八幡東区中央1-1-1
(八幡東区役所別館2F)
北九州市八幡西区筒井町15-1
(八幡西区役所1F)
福岡市中央区舞鶴2-5-1
あいれふ7F
大牟田市消費生活相談窓口
大牟田市有明町2-3
久留米市消費生活センター
久留米市諏訪野町1830-6
えーるピア久留米
直方市消費生活相談窓口
直方市殿町7-1
飯塚市消費生活センター
飯塚市新飯塚20-30
飯塚総合会館3F
田川市消費生活相談窓口
田川市中央町1-1
朝倉市消費生活センター
八女市消費生活相談窓口
大川市消費生活相談窓口
筑後市消費生活相談窓口
朝倉市宮野2046-1
八女市本町647
八女市役所2F
大川市小保614-6
ワークピア大川
筑後市大字山ノ井898
福祉事務所市民生活 年金係内
行橋市消費生活センター
行橋市中央1-1-1
豊前市消費生活相談窓口
豊前市大字吉木955
中間市消費生活相談窓口
中間市中間1-1-1
小郡市消費生活相談室
小郡市小郡283-13
筑紫野市消費生活センター
春日市消費生活センター
筑紫野市二日市西1-1-1
春日市原町3-1-5
大野城市消費生活センター
大野城市曙町2-2-1
大野城市役所 新館4階
宗像市消費生活センター
宗像市土穴3丁目1-45
太宰府市消費生活相談窓口
太宰府市観世音寺1-1-1
糸島市消費生活相談窓口
糸島市前原西1-1-1
古賀市消費生活相談窓口
古賀市駅東1-1-1
福津市消費生活相談窓口
福津市中央1-1-1
遠賀町消費生活相談窓口
遠賀町古賀513
筑前町消費生活相談室
筑前町篠隈373
コスモスプラザ
苅田町消費生活相談窓口
苅田町富久町1-19-1
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TEL
(092)
(代)632-1600
(相談)632-0999
092-632-0322
(093)
(代)871-0428
(相談)861-0999
093-871-7720
093-331-8383
093-331-8333
093-582-4500
093-582-4411
093-951-3610
093-951-3615
093-761-5511
093-761-5525
093-671-3370
093-671-3371
093-641-9782
093-641-9763
(092)
(代)712-2929
(相談)781-0999
092-712-2765
0944-41-2623
0944-41-2552
0942-30-7700
0942-30-7715
0949-25-2156
0949-25-2158
0948-22-0857
0948-22-0897
0947-44-2000
(内線)311, 312
0947-46-0124
0946-52-1128
0943-23-1183
0943-23-5411
0944-86-5105
0942-53-4111
0942-53-1589
0930-23-0999
0930-25-7817
0979-82-1111
(内線)1263
0979-83-2560
093-246-5110
093-244-1342
0942-72-2111
(内線)144
0942-72-5050
092-923-1111
092-929-0481
092-584-1155
092-584-1153
092-580-1968
0940-33-5454
0940-33-5469
092-921-2121
092-921-1601
092-323-1111
092-321-1139
092-942-1111
(内線)304
092-942-3758
0940-42-1111
0940-43-3168
093-293-1234
093-293-0806
0946-42-6619
FAX
TEL
FAX
TEL
FAX
TEL
FAX
TEL 093-434-1954
FAX 093-435-2101
(注)消費生活に関する専門資格又は消費生活に関する専門知識を持つ相談員を配置している箇所を掲載
相談日
受付時間
・電話・来所相談月~金
・電話相談のみ 日
(月~金)
9:00~16:30
(日)
10:00~16:00
月~土
8:30~16:45
月~金
8:30~16:45
月~金
8:30~16:45
月~金
8:30~16:45
月~金
8:30~16:45
月~金
8:30~16:45
月~金
8:30~16:45
・電話・来所相談月~金
・電話相談のみ
第2, 4土曜
9:00~17:00
月~金
10:00~16:00
月~金
第2日曜
8:30~17:00
火・木・隔週金
8:30~17:00
月~金
8:30~17:00
月~金
10:00~17:00
月~金
10:00~16:00
月・水・金
8:30~16:30
火・金
10:00~16:00
月・火・水・金
8:30~17:15
月~金
10:00~12:00
13:00~15:00
火・木
10:00~12:00
13:00~15:00
月~金
9:00~16:00
月・火・木・金
9:00~16:00
月~金
9:00~11:45
13:00~16:30
月・水・木・金
10:00~15:00
月・火・木・金
9:30~12:00
13:00~16:30
月~金
8:30~17:00
水曜
9:30~12:00
13:00~15:30
月・第3金曜
9:00~12:00
月・水・金
10:00~12:15
13:00~15:30
月・水・金
9:00~12:00
月~金
9:00~16:00
火・木・金
9:00~12:00
13:00~16:00
月・水・金
9:00~17:00