工法の比較

工法の比較
工 法
工 法
第1案 高強度マット+直打ち鉄筋挿入
(フィット筋工法)
比較項目
施工断面図
第2案 簡易吹付法枠工(枠内緑化)
比較項目
施工断面図
・高強度植生マットを設置し、その上にホールディングバーを取り付け、直打ち鉄筋挿入の施工を行う。
・法面に金網設置後、組立枠を用いて鉄筋を格子状に配筋し、鉄筋に沿ってモルタルを吹き付けて法枠を形成する
ホールディングバーと地盤に挿入された鉄筋とを連結しナットで締め付けた後、鉄筋頭部処理を行う。
工法である。
・高強度植生マットとホールディングバー(鉄筋D19)との組合せによって、法面を抑える法枠工の機能を有する。
・法面の洗掘や表層剥離に対して大きな効果が期待できる。
・縦方向に設置したホールディングバー(鉄筋D19)の引張り力、及びせん断力によって地盤表面が補強される。
・枠内への植生基材吹付けで永続的な緑化を可能とし、吹付け法枠により法面を強固に安定させる事が出来る。
・高強度植生マットは、土壌浸食防止に優れる植生マットと紫外線対策を施したポリプロピレン製のジオグリットの
工法概要
工法概要
組合せから成り、法面保護の持続的な安定の機能を有する。
●留意点
●留意点
・ジオグリットは、ハードタイプとソフトタイプがあり、凹凸が著しい法面はソフトタイプを使用しフィットさせる。
・枠内は厚層基材吹付けを標準とし、吹付け厚さは地山の状態、降水量、勾配により決定する。
・土壌硬度、PH等を調査し現場環境に合った種子配合設計を行うが、混入種子を少なくする等、飛来種子が付き
・組立枠を必ず使用し所定の枠断面・鉄筋位置を確保する。
安い状態を築く設計が好ましい。
・法面整形直後に植生マットを設置するので、工事期間中の雨による赤土流出の影響が、最小限に抑え られる。
施工性
・部材の種類が少なく、且つ軽量で、簡単な作業なので施工が早い。
・凹凸の有る法面でも施工が出来るので、施工性は良い。
・簡易な組立枠を使用するため、地山のならし作業を必要とせず、地山の凹凸にそった施工が出来る。
施工性
・法面全体の緑化が容易で、景観になじみやすい。
景観性
・竣工時には、構造物が目立たないので景観性は良い。
・断面が比較的小さく欠円状であるため、植生による全面被覆が容易である。
景観性
・高強度植生マットが法面全体を覆い、地山と完全に密着され、雨水による浸食、中抜け、洗掘の防止に優れる。
・柔軟性が高く、樹木の生長に伴う変形が生じても強度に影響は出ない。
・現地の景観に馴染みやすい。
・岩質の地山に法枠緑化を施した場合には経年劣化により、枠内の土砂流出や生育不良が起こりやすい。
・表層崩壊に対して抑止力が期待できる。
維持管理と
耐久性
・資材が軽量で設置が容易な為、施工性、経済性に優れる。
・枠の吹付けには若干の熟練を要する。
・斜面表層崩壊の抑止力、ある程度の土圧に対する抵抗力がある。
維持管理と
耐久性
・グリット材は促進暴露試験で、25,000時間(屋外暴露約50年)照射後の強度低下も無く耐候性に優れる。
設計手法
適合性
経済性
・一般的な切土補強土工法に準じている。
・グリット全体に飛来種子が付きやすく、自然植生への遷移が容易。
・竣工後、緑化を待つことなく、異常気象等の集中豪雨による浸食、中抜け、洗掘の防止が可能。
10,000円/㎡ (直打ち鉄筋挿入工含む)
設計手法
適合性
経済性
・一般的な法面保護工手法に準じている。
・地山と密着性が高く、法枠が欠円上であるため排水に優れる。
・最下段の枠内を張りコンとし、小動物の飛出しを察知できる。
10,800円/㎡ (鉄筋挿入工は、別途)