2014 年(平成 26 年)2 月 20 日 埼玉県住まいづくり協議会 埼玉県住まいづくり協議会 環境への負荷軽減を目的とした住まいづくり・住まい方を進める 『第 1 回 埼玉県環境住宅賞』を開催 ∼一般から建築事業者まで、幅広い方から 72 作品が応募∼ 埼玉県や県内の住まいに関わる様々な団体、企業などでつくる「埼玉県住まいづくり協議会」(会長: 株式会社高砂建設 代表取締役社長 風間健)は、環境への負荷が少ない住まいづくり・住まい方を進め るため、今年度より「第 1 回埼玉県環境住宅賞」を行い、72 作品のご応募をいただきました。 埼玉県環境住宅賞とは、近年の環境問題を踏まえ、 「住まい」の視点からも環境を意識することが必要 との考えにより、環境への負荷が少ない新築やリフォームの実践例、住まい方のアイディアなどを広く 募集し表彰するものです。 今年度は 4 部門に応募があった 72 作品の中から、最優 秀賞 1 作品、優秀賞 3 作品、入選 10 作品、佳作 21 作品を 選出し、2 月 19 日に開催した「第1回 埼玉県環境住宅賞 表彰式・講演会」にて表彰いたしました。 同日は表彰式の他、環境住宅賞審査委員長を務める三井 所清典氏の「低炭素社会における家づくり∼住まいづくり の目指す姿∼」をテーマとした特別講演と、4 作品応募い ただいた埼玉県立春日部工業高等学校の生徒さんと審査 委員による座談会を行い、環境に配慮した住宅を通して環 境への意識喚起の場としました。 写真= 2 月 19 日(水)に埼玉県県民健康センターで開催された 「第1回 埼玉県環境住宅賞 表彰式・講演会」にて、住まいづく り協議会会長風間健が主催者挨拶をする様子 ■ 埼玉県環境住宅賞 概要 募集期間:平成 25 年 8 月 1 日(木)∼平成 25 年 10 月 31 日(木) 募集要項:建築部門…県内に建築された環境にやさしく、居住性に優れた住宅のうち、平成 15 年 1 月 1 日∼平成 25 年 6 月 30 日までの間に確認済証を受けた住宅 リフォーム部門…県内に建築された環境にやさしく、居住性に優れた住宅のうち、平成 25 年 9 月 30 日までにリフォームした住宅 住まい手部門…環境に配慮した住まい方の工夫や住宅を長く使用するために行っている取 り組み アイディア部門…環境に配慮した次世代の住宅や住まい方のアイディア 表彰:最優秀賞 1 作品、優秀賞 3 作品、入選 10 作品、佳作 21 作品 主催:埼玉県住まいづくり協議会 後援:埼玉県 審査委員:委員長 委 員 三井所 清典 秋元 智子 公益社団法人日本建築士会連合会 会長 認定NPO法人環境ネットワーク埼玉 理事・事務局長 委 員 片渕 重幸 社団法人埼玉建築士会 常務理事 委 委 員 員 佐藤 啓智 外岡 豊 一般社団法人埼玉県建築士事務所協会 副会長 埼玉大学経済学部社会環境設計学科 教授 (敬称略、五十音順) ■ 受賞作品 4 部門それぞれのなかで優れた作品を「優秀賞」とし、4 つの「優秀賞」受賞作品のなかで最も優れた 作品を「最優秀賞」としています。 【 最優秀賞 】 <住まい手部門> 緑がつなぐ家 ∼街並み・コミュニティ・環境・世代∼ 応募者:竹田 篤史 設計者:オーガニックスタジオ㈱ 三牧 省吾 所在地:さいたま市 構造・階数:木造・2 階 敷地面積:184.65 ㎡ 延床面積:145.37 ㎡ 建築面積:79.24 ㎡ 居住者構成:15 歳未満 2 人 15 歳以上 65 歳未満 2 人 65 歳以上 1 人 講評:緑や自然を大事に考えた家づくり。緑を中心に、世代、人、街をつなぐように配慮した家づくりの考え方は とても素敵である。都会の中で緑を残し、自然のエネルギー利用を取り入れた建て替えのコンセプトや工夫は、環 境への配慮がとてもよく表現されている。また、住まい手としての丁寧なライフスタイルの提案は、世代間や近隣、 生きものとの距離を縮めるものだと思う。都会の中でも、このような空間・環境・暮らし方で育つ子どもたちは、 次世代にきっと素晴らしいものを残してくれるのではないかと期待している。 【 優秀賞 】 <建築部門> VOID CUBE 応募者:1級建築士事務所 オノデラヨシヒロ建築設計室 代表 小野寺義博 所在地:さいたま市 構造・階数:木造・2 階 敷地面積:132.00 ㎡ 延床面積:189.71 ㎡ 建築面積:79.15 ㎡ 居住者構成:15 歳以上 65 歳未満 2 人 65 歳以上 2 人 <リフォーム部門> 与野本町の民家 応募者:株式会社アルテック 代表取締役 阿部勤 所在地:さいたま市 構造・階数:木造・2 階 敷地面積:1076.75 ㎡ 延床面積:297.96 ㎡ 建築面積:204.92 ㎡ 居住者構成:15 歳以上 65 歳未満 4 人 <アイディア部門> コバケン LaBO 応募者:株式会社小林建設 構造・階数:木造・2 階 敷地面積:755.25 ㎡ 延床面積:234.10 ㎡ 建築面積:180.29 ㎡ 受賞作品についての詳細は下記の埼玉県環境住宅賞 WEB サイトをご覧ください http://www.sahn.jp/modules/pico3/index.php?content_id=9 ※ 「住まいづくり協議会」公式 WEB サイトからご覧いただけます ■ 総評 環境住宅賞審査委員長 三井所清典氏 第 1 回の埼玉県環境住宅賞に建築部門に 38 件、リフォーム部門に 5 件、住まい手部門に 13 件、アイ ディア部門に 16 件、合計で 72 件もの応募があった。これは官民の新しい連携の力である。応募案は総 じてレベルが高く、その内容は建築の性能の高い新しい技術を適用するものから、自然エネルギーを活 用し、伝統的知恵を各所に活かす自然との親和性の高い省エネ住宅まで優れたものがあった。 建築部門ではテラスが落葉樹の日射遮蔽などの日影づくりや、埼玉に多い軟弱地盤対応の基礎杭と併 用する地中熱利用技術の提案は興味を引いた。母屋の南に庭を挟んで三世代が仲良く暮す北に開く家の 提案はいいライフスタイルの住まいづくりとして住宅が個別の条件を考える好例である。また、賃貸長 屋の省エネタイプの建築は首都圏では有用なことである。 リフォーム部門は民家の再生で過去 130 年とこれからの 100 年を継ぐ技術適用が興味深い。それとは 対照的な集合住宅の改修で省エネを計った事例があったが、これから多くの改修が起る先駆であろう。 アイディア部門では、省エネ住宅をつくった体験のあるユーザーの知恵を集めて発展させた展示住宅 が現実性と夢をつなぐアイディアとしておもしろかった。 住まい手部門は ECO(エコ)という言葉がよく使われていることでエコ意識が相当浸透していることが 推測された。優秀賞になった緑が家の世代をつなぎ、道往く人々と家の人をつなぎ、街をつないでいく コミュニティづくりに活かされる提案は楽しく活き活きとして素晴らしいものである。 ■ 参考資料 公民一体で運営する「埼玉県住まいづくり協議会」 1)「埼玉県住まいづくり協議会」は公民一体となって活動する公益的組織形態。 2)会員には建築関係以外に公共団体やエネルギー・金融など多様な企業が参加。 本協議会は埼玉県の豊かな居住空間の創造を目指して、公民共同で住まいづくりやまちづくりに関する調査・ 研究等の活動を積極的に展開し、もって住みよい県土づくりに資することを目的(会則第 2 条より)に、埼玉県や 住宅金融支援機構など公的機関と県内の住宅メーカーや建設事業者組合、電力会社・ガス会社、民間企業 129 の事業者が参加して組織する全国でも数少ない形態の協議会です。 <報道関係の方からの問合せ> 埼玉県住まいづくり協議会広報部会 堀越隆幸 (株式会社アキュラホーム広報課) Email: [email protected] TEL:03-6302-5010 (直通) 住所: 東京都新宿区西新宿 2-6-1 新宿住友ビル 34F FAX:03-5909-5560
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