気道確保 AEDの使用 「市民の皆さんに救命のお 手 伝 い を し て い た だ く た め、 岳南広域消防本部では、定期 的に救命講習会を開催してい ます。大勢の皆さんの受講を お待ちしています。また、講 師の派遣も行っていますの で、 お 気 軽 に ご 相 談 く だ さ い。 」 救命講習会 救命処置の手順(心肺蘇生法とAEDの使用) 「 心 停 止 の 場 合 は、 心 肺 蘇 生法と併せてAEDを使用す ることで回復の確率が高まり ます。AEDは機械が操作方 法をアナウンスしてくれるの で、どなたでも使用できます。 また、AEDの電流は必要な 方以外には流れませんのでご 安心ください。」 し せ ん き 呼吸なし 普段どおりの 呼吸あり 応援・救急隊を待つ 回復体位を考慮する ③呼吸をみる ②大声で叫び応援を呼ぶ 119番通報・AED依頼 ①反応なし だ あきら け た 「救急車が到着するまでに 一次救命処置を行った場合 は、 救 命 率 が 高 く な り ま す。 また、3分間以上心臓が停止 してしまうと脳にダメージを 受けてしまいます。心停止を 確認したら、ただちに心肺蘇 生法を行ってください。」 一次救命処置 命を守るために 私たちができること 目 の 前 で 人 が 倒 れ た ― 現 場 に居 合 わ せ た 私 た ち が 、 命 を 守る た め に で き る こ と は 何 で しょ う か 。 岳 南 広 域 消 防 組 合 中野 消 防 署 に 勤 務 す る 救 急 救 命士 の 竹 田 章 さ ん に お 話 を 伺 いま し た 。 119番通報 「 突 然 倒 れ た り、 反 応 が な い人 を 見 た ら 、 た だ ち に 心 停 止を 疑 っ て く だ さ い 。 心 停 止 の可 能 性 を 認 識 し た ら 、 応 援 を呼 び 、 1 1 9 番 通 報 を 行 っ て く だ さ い。 通 報 の 判 断 に 迷っ た 場 合 も 、 ま ず は 1 1 9 番通 報 を 行 い 、 指 示 に 従 っ て ください。また、通報の際は、 状態 が 確 認 で き る よ う に 倒 れ た方 の そ ば で 電 話 し て く だ さ い。」 ⑧電気ショック1回 ショック後ただちに 必要なし 必要あり ただちに胸骨圧迫から 心肺蘇生を再開 胸骨圧迫から心肺蘇生 を再開 救急隊に引き継ぐまで、または傷病者に呼吸や目的のあるしぐさが 認められるまで心肺蘇生を続ける AEDのアナウンスで電気ショックが 必要な時は、ボタンを押して通電する。 ・電気ショックは必要か ⑦心電図の解析 8 ⑥AED装着 両手を組み、胸の真ん中を圧迫しま す。合言葉は 「強く、 早く、 絶え間なく」 ・強く(成人は少なくとも5㎝の深さ、小児は胸の厚さの約 1/3 の深さ) ・速く(少なくとも1分間に 100 回のテンポで) ・絶え間なく(中断を最小にする) ⑤人工呼吸(必須ではありません。できる方のみで結構です) ・人工呼吸ができる場合は、胸骨圧迫30回+人工呼吸2回を繰り返す ・人工呼吸ができないか、ためらわれる場合は胸骨圧迫のみを行う 心肺蘇生(CPR) ④胸骨圧迫を開始する 圧迫位置 ※死戦期呼吸(呼吸が停止する前に出現 する、あえいでいる様な呼吸や、 とても苦 しそうな呼吸) は心肺停止として扱う 4 岳南広域消防組合中野消防署 救急救命士 竹田章さん 4 広報 なかの 2013.9 救命士の一日 8:25 8:30 引き継ぎ・交代 車両点検 24時間勤務、 3交替制です。 9:00 ライト・回転灯が点灯する か確認します。 12:00 13:00 昼休憩 資器材点検・整備 出動に備え、資器材の不具 合がないか点検します。 仮眠 1時間交代で指令室勤務を しながら、順番に仮眠を取 ります。いつでも出動でき るように活動服を着たまま 眠ります。 1 夕食 6:00 夕食と朝食は職員が自炊し ています。 6:30 7:00 朝食 執務 起床・朝食準備・掃除 2 両肩をたたきながら大声で呼び掛け、 反応を確認する。 5 周囲の人を集め、119番通報とA EDの手配をお願いする。 6 傷病者の気道を確保したまま鼻をつ まみ、空気が漏れないように1秒かけ て息を吹き込む。 (できる方のみ) 2013.9 夕食準備 救急の報告書の作成などの 事 務 の ほ か、 救 急 講 習、 想 定訓練などを行います。 指令があれば、すぐに出動 します。 執務 広報 なかの 17:00 18:00 執務 19:00 23:00 5 執務 無線テスト 体が濡れていたらタオルなどで拭き取 り、胸の右上および左下側に電極パッ ドを装着する。 胸骨圧迫は休まず行う。 8:25 引き継ぎ・交代 当直勤務が終了。非番とな りますが、災害などで招集 が掛かればすぐに駆け付け られるようにします。次の 日は公休です。 3 胸や腹部の動きを見て呼吸を確認す る。 7 パッド装着後、自動で心電図の解析 が始まります。解析中は傷病者の体に は触れない。
© Copyright 2024 ExpyDoc