生産性向上設備投資促進税制と 中小企業投資促進税制との違いは?

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第2特集
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「先端設備」要件満たさなくても現行制度の適用は可能
生産性向上設備投資促進税制と
中小企業投資促進税制との違いは?
平成 26 年度税制改正で生産性向上設備投資促進税制が創設されたが、中小企業者の場合
にはさらにメリットのある中小企業投資促進税制の適用が可能だ。ただ、今回の措置が中小
企業者等に対する上乗せ措置と呼ばれていることや、手続と対象設備の一部が生産性向上設
備投資促進税制と同様となっているため、両者の関係性が分かりにくいという実務家等も少
なくない。
この点、中小企業投資促進税制と生産性向上設備投資促進税制は共通点が多いもののあく
までも別の制度となっている。制度の建付け上、生産性向上設備投資促進税制の要件を満た
すことが中小企業投資促進税制の上乗せ措置の前提となっているわけではない。たとえば、
生産性向上設備投資促進税制の要件を満たさなかったとしても従来どおりの上乗せ措置のな
い中小企業投資促進税制の適用は可能。この場合、工業会等の確認等は必要ない。今一度、
両制度の関係を整理することとする。
対象設備が同じで要件満たす場合は中小企業投資促進税制にメリット
平成 26 年度税制改正で創設された生産性
法の施行日(平成 26 年 1 月 20 日)から平成
向上設備投資促進税制では、一定規模以上の
28 年 3 月 31 日までの事業供用であれば即時
先端設備等を取得した場合、産業競争力強化
償却または 5% の税額控除(建物・構築物は
【図表 1】 生産性向上設備投資促進税制の対象設備及び要件
類 型
A:先端設備
B:生産ラインやオペレーションの改善に
資する設備
対象設備及び要件 「機械装置」及び一定の「工具」
「器具備品」 「機械装置」
「工具」
「器具備品」
「建物」
「建
「建物」「建物附属設備」「ソフトウエア」の 物附属設備」
「構築物」
「ソフトウエア」の
うち、下記要件を全て満たすもの(サーバー うち、下記要件を全て満たすもの
及びソフトウエアについては中小企業者等 ① 投 資 計 画 に お け る 投 資 利 率 が 年 平 均
が取得するものに限る。)
①最新モデル
15%以上(中小企業者等は5%以上)
②最低取得価額以上
②生産性向上(年平均1%以上)
③最低取得価額以上
確認者
工業会等
経済産業局
※中小企業投資促進税制の上乗せ措置の適用を受けるには、A の「先端設備」であれば 3 要件、B の「生産ラインやオペレーショ
ンの改善に資する設備」であれば 2 要件を満たす必要がある。なお、A の「先端設備」の対象設備である機械装置の場合は「一
代前モデル」でも可。また、ソフトウエアは生産性向上要件が課せられていない。
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【図表2】 生産性向上設備投資促進税制と中小企業投資促進税制の概要
平26.1.20
平28.3.31
平29.3.31
取得・供用時期
生産性向上設備投資促進税制
すべての法人
・即時償却
又は
・5%(建物等は3%)の税額控除
・50%(建物等は25%)の特別償却
又は
・4%(建物等は2%)
の税額控除
中小企業投資促進税制の上乗せ措置
中小企業者等
・特定中小企業者等……………………………即時償却又は10%の税額控除
・特定中小企業者等以外の中小企業者等……即時償却又は7%の税額控除
中小企業投資促進税制
中小企業者等
・特定中小企業者等……………………………30%の特別償却又は7%の税額控除
・特定中小企業者等以外の中小企業者等……30%の特別償却
3%)の適用を受けることができる。また、
生産性向上設備投資促進税制の A「先端設
平成 28 年 4 月 1 日から平成
29 年 3 月 31 日
【図表4】「先端設備」
の確認スキーム
備」の 3 つの要件をすべて満たす設備、また
までに取得等した場合には、50% の特別償
工業会
却(ただし、建物・構築物は
25%)または
は B「生産ラインやオペレーションの改善に
4%
の 税 額 控③
除( た だ し、
物・ 構 築 物 は
証明書発行
② 建確 認
備については、上乗せ措置が講じられるわけ
2%)の適用を受けることができる。
メーカー
一方、中小企業者(資本金 1 億円以下の法
だ(図表 1 参照)。たとえば、ソフトウエア
証明書送付 ④
① 証明書の発行依頼
人等および個人事業者)については、生産性
資する設備」の 2 つの要件をすべて満たす設
や機械装置など、生産性向上設備投資促進税
制と同様の設備で要件を満たすものであれ
向上設備投資促進税制よりもさらにメリット
企 業
のある中小企業投資促進税制の適用が可能
確定申告書に
ば、上乗せ措置の中小企業投資促進税制を適
税務署
の法人等および個人事業主の場合は即時償却
を満たさない場合であっても中小企業投資促
⑤
だ。具体的には、
(1)資本金 証明書を添付
3,000 万円以下
用した方が得策ということになる。
なお、生産性向上設備投資促進税制の要件
と 税 額 控 除 10% の 選 択 適 用、(2)資 本 金
進税制の要件を満たす場合には現行の制度
3,000 万円超 1 億円以下の法人の場合は即時
(30% の特別償却または 7% の税額控除(税
償却と税額控除 7% の選択適用ができる。
額控除は資本金 3,000
万円以下の法人等)
)
※
(試験研究費割合−10%)
×0.2
【要望内容】
すなわち、中小企業投資促進税制のうち、
の適用は可能となっている(図表 2 参照)。
30%に引上げ
【総額型】 控除額 = 試験研究費の総額 × 8∼10%
法人税額の20%
いずれの税制措置も
「先端設備」なら工業会等の確認が必要
本 体
中小企業・特別試験研究費(共同研究等(※)
)は、一律12%
※25年度改正で、
(恒久措置)
30%に拡充
[控除限度額を超過した場合、超過部分については、
翌年度まで繰越し可能]
中小企業投資促進税制の上乗せ措置の対象
となる設備は図表
3 のとおりとなっている。
(26年度末まで)
要望内容
※25年度改正で、
企業間の共同研究等を追加
【要望内容】
○増加型上乗せ措置の控除率を5%から30%に引上げ
(平成28年度末まで)
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中小企業は
No.546 2014.5.19
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○増加型上乗せ措置に係る繰越制度の新設(繰越期間最大3年)
20%に引上げ
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○高水準型上乗せ措置の延長(平成27年度末まで)
デ
集