平成 23 年 4 月 20 日 科学機器産学連携研究会 会 員 各 位 日本科学機器団体連合会 技術委員会 科学機器産学連携研究会 運営委員会 平成 22 年度の活動報告と平成 23 年度の事業計画について Ⅰ. 平成 22 年度の活動報告 1.運営と組織の改革 平成 16 年 1 月 21 日に当研究会が発足以来,会員 18 社による研究会(勉強会) ,見学会等を続 けてきましたが,会員全員の賛成のもとに平成 17 年度早々に組織改革方針を策定し,会員と大学・ 研究機関等のニーズ・シーズ情報斡旋活動を運営の中心に据え,それに加えて大学・研究機関等と の交流会を実現することに方針を転換いたしました。 具体的には,日本科学機器団体連合会(以下,日科連)ホームページのトップページに当研究会 のホームページを設け,日科連事務局を情報受発信のキー局として斡旋活動を新たに展開してまい りした。 このシステムに対応させるために組織拡充を図ることになり,平成 18 年 6 月の日科連総会でこ の基本方針の承認を受けて,科学機器産学連携研究会(以下,産連研)組織と運営を“日科連 技 術委員会の傘下の部会”に移行し,平成 20 年 3 月末には会員 100 社,大学・研究機関の参加 58 機関を数える組織となりました。 このシステムは立ち上げと同時に,徐々に動き始めています。 但し,大学・研究機関等のシーズ・ニーズ情報の集まりが少ないので, (独)科学技術振興機構(以 下,JST), (独)産業技術総合研究所(以下,産総研:AIST),東京大学(UCR)等大手機関のシー ズ情報,研究者情報等はそれぞれのデータベースとリンクさせるシステムを追加した結果,情報量 は飛躍的に増加し,データベースリンク 19 件,シーズ 29 件,ニーズ 3 件を掲載することが出来 ました。 なお,高度技術に挑戦しようとする会員への支援策の一環として,ポストドクター斡旋機能もシ ステムに付加してあります。 一方,これらの活動とは別に産総研及び中小企業基盤整備機構(以下,中小機構)との交流会の 企画も進め,平成 19 年 4 月に中小機構との「事例発表・講演会及び交流会」を開催。また,我が 国最大の研究機関である産総研との交流を図る目的で,平成 20 年 1 月に産総研の「研究紹介と新 しい中小企業支援施策説明会」を東京と大阪で開催。引続き,21 年度に産総研の「講演会及び研 究者と会員の交流会」を 6 月(第一回)と翌年 2 月(第二回)に実現することが出来ました。 また,平成 22 年 10 月,本研究会の運営委員構成を刷新し,新メンバーとして技術委員会委員 10 名と顧問 1 名により新たにスタートいたしました。 2.活動の成果 成果は多くはありませんが,本年度迄に以下のような成果がありました。 (1)平成 21 年 6 月:産総研「中小・ベンチャー企業が実証を希望する検査・計測機器等の研 究開発課題」に ST 社が採択されました。 (2)平成 21 年 8 月:経産省「ものづくり中小企業の有する,基盤技術の開発」に E 社,KF 社, SK 社,NB 社等の他,7 社が採択されました。 1 (3)平成 21 年 8 月:経産省「ものづくり中小企業の試作品開発から販路開拓等」に TR 社, FR 社,MD 社等が採択されました。 (4)平成 22 年 7 月:経産省「中小企業等の研究開発力向上及び実用化推進のための支援事業 (補助金)」に SK 社(中部大学と共同)が採択されました。 3.運営委員会活動 平成 22 年 10 月の技術委員会において,本研究会の運営は,以下の新メンバーにより実施する ことに決定し,以後,運営方針に基づいて各種の事業を展開して会員の皆様の業績向上にお役に 立つよう努めていくことといたしました。 (1)新メンバーは,技術委員会委員 10 名及び顧問 1 名で構成し,詳細は以下の通り。 委 員 長:森川 智 ヤマト科学㈱ 副委員長:下平 克彦 田中科学機器製作㈱ 徳増 安則 ㈱島津製作所 委 員:安西 正光 新光電子㈱ 鵜澤 弥一郎 ㈱いすゞ製作所 遠藤 智義 ㈱サーモ理工 顧 栗田 宣義 日本フリーザー㈱ 須賀 庸行 三紳工業㈱ 杉山 大介㈱ スギヤマゲン (副委員長以下の氏名は五十音順に記載。敬称略) 富山 裕明 富山科学工業㈱ 問:下平 武 田中科学機器製作㈱ 事務局 担当:建部 記夫 (2)運営方針 運営は, 「官との連携は産総研」を継続すると共に, 「学」との連携を高める目的で,日本分析 化学会との連携も実施していく。 具体的には,産総研の研究者の講演会及び会員との交流会を開催する他,経産省・中小機構・ JST 等の支援事業や JST のシーズ報告会・新技術説明会等の各種情報を「産連研イベント情報 またはニューズレター」により継続的に毎月 1~2 回会員に提供する。また,本研究会の Web で産総研・JST・大学 TLO 等のリンクもあり,継続的に提供していく。 なお,産総研は,平成 22 年 10 月 1 日付けで大きな組織改編があり,イノベーション推進本 部が発足し産学官連携はイノベーションコーディネータに変更,産総研の窓口は,以下の通り。 担当:イノベーション推進本部 イノベーションコーディネータ 池田喜一氏 【ウェブサイトリニューアル:右図】 産連研 Web の「産学連携関連情報」は, 会員の皆様の便宜に供するよう同ページを 開いた時点でトップページに表示しており ます。 どうぞご利用ください。 【産連研 Web の URL】 http://www.hpg-site.com/jsia-sanren/ (3)開催した運営委員会 以下の各技術委員会において,本研究会の運営・その他に関し審議した。 第1回 平成 22 年 9 月 9 日(木)15:00~17:00 ①科学・技術フェスタ in 京都「第 9 回産学官連携推進会議」終了報告 ②本研究会会員の現況報告 ・会員数:87 社,会費は完納済み。 2 ・産総研の講演会(平成 22 年 2 月開催)参加者(大洋技研)が 3 月末に入会。 また,同時期にヴァイサラ,佐藤計量器製作所,柴田科学,新光電子(関西事業所), 日本電計の 5 社が退会。 ③今後の本研究会の運営について 平成 22 年 10 月 26 日(火)15:00~17:00 第2回 ①本研究会の運営について ②本研究会の運営委員構成と新メンバーについて 平成 22 年 2 月 7 日(月)15:00~17:15 第3回 ①産総研の新担当者を招致し以下のご説明を受け,今後の産総研の研究者と産連研会員との 交流等について,意見交換を行った。 ・新担当者:イノベーション推進本部 イノベーションコーディネータ 池田喜一氏 ・演 題:「産総研における計測分野の産学官連携」 ・今後,東京・大阪・仙台等全国的に 2~3 ヶ所の地域で,今回のテーマ同様「産学官」 等についてご説明戴く手立てを検討していくこととした。 ②本会員の現況について ・会員数:87 社,会費は完納済み。 ・2 社から年度末で退会の申入れがあり,新年度から当委員会の新委員 2 社が入会。 4.事業報告 (1)科学・技術フェスタ in 京都(第 9 回産学官連携会議)に参加。 ・主催:内閣府・文科省・経産省等 ・共催:厚労省,中小機構,JST,NEDO 等 4 省 12 機関/団体 ・期日:平成 22 年 6 月 5 日(土)・6 日(日) ・場所:国立京都国際会館 ・参加者:土屋(ヤマト科学 理事・開発本部長),河崎(白井松器械 代表取締役社長)の 2 名 ・交通費・宿泊費:昨年度と同様に当研究会負担。 ・報告書:会誌「科学機器」8 月号に掲載済み。 (2)「分析展 2010」「科学機器展 2010」合同展に参加・協力。 ・会 期:9 月 1 日(水)~3 日(金) ・会 場:幕張メッセ国際展示場 ・日科連及び産連研の紹介:会場のイベントスクエア(6,8 ホールの 2 ヶ所)に,日科連の 紹介パネルを展示し,日科連・産連研のPRに協力した。 5.広報活動 (1)会誌『科学機器』に以下の記事を掲載し,日科連会員に産連研のPRを実施 ①平成 22 年 4 月号:産総研の「講演会及び研究者と会員の交流会(第 2 回)」終了報告 ②平成 22 年 8 月号:科学・技術フェスタ in 京都(第 9 回産学官連携会議)の参加報告 (2)「分析展 2010」「科学機器展 2010」合同展に参加 ・平成 22 年 9 月 1 日(水)~3 日の3日間,幕張メッセ国際展示場のイベントスクエアに おいて「日科連説明パネルの掲示」し,産連研をPRした。 6.年度末現在の組織規模 ・本 会 員 数:87 社 ・企業情報提出数:シーズ 82 件,ニーズ 61 件 ・参 加 大 学 等:58 機関 3 Ⅱ.平成 23 年度の事業計画 1.平成 22 年度の事業計画は,以下の通り。 (1)科学・技術フェスタ in 京都及び平成 23 年度産学官連携推進会議への参加 後日,詳細な公開情報を入手し委員各位に配信の上,参加者 2 名(限定予算)を決定する (下平副委員長と富山委員が参加の見込み)。 ・平成 23 年度産学官連携推進会議:9 月 22 日(木),会場:東京国際フォーラム ・科学・技術フェスタ in 京都:12 月 17 日(土)・18 日(日),会場:京都国際会館 (2)産総研の研究者と会員の交流会を開催 ・東京・大阪・仙台等全国的に 2~3 ヶ所の地区で「産総研における計測分野の産学官連携」 のテーマ等でご説明戴く手立てを検討していく。 ・具体的な交流会計画は,今後,事務局が産総研イノベーションコーディネータ池田氏と協 議し,後日,技術委員会(運営委員会)に諮り,開催の方向で企画する予定。 なお,交流会やセミナーは,会費制で計画する予定。 (3)産連研イベント情報,ニューズレターの継続的な配信 経産省,中小機構,JST 等の支援事業や JST のシーズ報告会・新技術説明会等の各種情報 を,従来通り月 1~2 回程度のペースで会員に継続して配信する。 (4)JSTの産学連携技術交流会・新技術説明会への参加 「産から学へのプレゼンテーション」におけるプレゼン企業の募集スケジュール等を掲載し た「イベント情報」を,毎月 1~2 回継続して配信する。 (5)産連研 Web の継続的な運用 本研究会の Web には,産総研・JST・大学 TLO 等のリンクもあり,シーズ・ニーズ情報等 を継続的に提供する。 (6)展示会に参加し,本研究会をPR 以下の2展示会に出展し,「産連研説明パネル(タペストリー)の掲示」と「当研究会の案内 チラシ」により,本研究会のPRを実施する。 ①「分析展 2010」「科学機器展 2010」合同展:9/7(水)~9(金)幕張メッセ会場。 ②「サイエンスエキスポ関西 」:10/19(水)~21(金)インテック大阪会場。 2.その他 (1)平成 23 年度予算 年会費 5 千円(据え置き)として,添付の「平成 23 年度予算」(日科連技術委員会の補助を 若干見込む)で推進する。 なお,参考として「平成 22 年度の収支報告及び平成 23 年度事業予算」を添付。 (2)運営委員会の開催 同委員会は,原則として技術委員会の審議事項として,年 3 回(5 月,10 月,翌年 2 月) 開催する予定。 但し,急を要する事態が発生した場合は,日程を調整し臨時に開催する予定。 (3)会員増強の施策 会誌「科学機器」に年 3 回程度(5 月,10 月,翌年 2 月)会員募集の案内を掲載する他, メールにて当連合会の非会員を対象に勧誘を推進する(現在の会員数:87 社)。 以上 4
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