リシトリル

№05−026
・・・医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。・・・
平成17年6月
使用上の
使用上の注意改訂のお
注意改訂のお知
のお知らせ
大洋薬品工業株式会社
持続型 ACE 阻害剤
リシトリル®錠10
(一般名:リシノプリル)
この度、標記製品に関しまして「使用上の注意」を改訂致しましたので、ご案内申し上げます。
今後のご使用に際しましては、下記内容をご参照下さいますようお願い申し上げます。
1. 改訂内容(抜粋)
(事務連絡による追加箇所:下線
)
(自主改訂による追加・削除箇所:下線
改
訂
後
現
・
)
行
※
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
(1)∼(2)
【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
(1)本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
(2)血管浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシ
ン変換酵素阻害剤等の薬剤による血管浮腫、遺伝
性血管浮腫、後天性血管浮腫、特発性血管浮腫等)
[高度の呼吸困難を伴う血管浮腫を発現するこ
とがある]
(3)デキストラン硫酸セルロースを用いた吸着器に
よるアフェレーシスを施行中の患者[ショックを
起こすことがある](「相互作用」の項参照)
(4)アクリロニトリルメタリルスルホン酸ナトリウ
ム膜(AN69®)を用いた血液透析施行中の患者[ア
ナフィラキシー様症状を発現することがある]
(「相互作用」の項参照)
(5)妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊
婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
<現行のとおり>
(3)デキストラン硫酸固定化セルロース、トリプト
ファン固定化ポリビニルアルコール又はポリエ
チレンテレフタレートを用いた吸着器によるア
フェレーシスを施行中の患者[ショックを起こす
ことがある](「相互作用」の項参照)
(4)∼(5)
<現行のとおり>
【使用上の注意】
【使用上の注意】
3相互作用
(1)併用禁忌(併用しないこと)
臨床症状・措
薬剤名等
機序・危険因子
置方法
※ デ キ ス ト ラ ン 臨床症状:血 陰性に荷電した吸
硫 酸 固 定 化 セ 圧 低 下 、 潮 着剤により血中キ
ルロース、トリ 紅、嘔気・嘔 ニン系の代謝が亢
プ ト フ ァ ン 固 吐、腹痛、し 進し、ブラジキニン
定 化 ポ リ ビ ニ びれ、熱感、 産生が増大する。更
ル ア ル コ ー ル 呼吸困難、頻 に ACE 阻害薬はブラ
又 は ポ リ エ チ 脈 等 の シ ョ ジキニンの代謝を
レ ン テ レ フ タ ッ ク 症 状 を 阻害するため、ブラ
レ ー ト を 用 い 起 こ す こ と ジキニンの蓄積が
起こるとの考えが
た 吸 着 器 に よ がある。
報告されている。
るアフェレー
シスの施行(リ
ポソーバー®、
イ ム ソ ー バ
TR®、セルソー
バ®)
3相互作用
(1)併用禁忌(併用しないこと)
臨床症状・措
薬剤名等
機序・危険因子
置方法
デキストラン 臨床症状:血 陰性に荷電したデ
硫酸セルロー 圧低下、潮紅、 キストラン硫酸セ
スを用いた吸 嘔気・嘔吐、 ルロースにより血
着器によるア 腹痛、しびれ、 中キニン系の代謝
フェレーシス 熱感、呼吸困 が亢進し、ブラジ
の 施 行 ( LDL 難、頻脈等の キニン産生が増大
ア フ ェ レ ー ショック症状 する。更に ACE 阻
を起こすこと 害薬はブラジキニ
シス)
がある。
ンの代謝を阻害す
るため、ブラジキ
ニンの蓄積が起こ
るとの考えが報告
されている。
―リシトリル錠 10
1/2―
改
薬剤名等
訂
後
臨床症状・措
置方法
現
機序・危険因子
薬剤名等
アクリロニト
リルメタリル
スルホン酸ナ
トリウム膜を
用いた透析
(AN69®)
<現行のとおり>
4副作用
臨床症状・措
置方法
臨床症状:血
管浮腫(顔面
浮腫、喉頭浮
腫)、嘔吐、
腹部痙攣、気
管支痙攣、血
圧低下、チア
ノーゼ等のア
ナフィラキシ
ー様症状を発
現することが
ある。
機序・危険因子
多価イオン体であ
る AN69®により血
中キニン系の代謝
が亢進し、ブラジ
キニン産生が増大
する。更に ACE 阻
害薬はブラジキニ
ンの代謝を阻害す
るため、ブラジキ
ニンの蓄積が起こ
るとの考えが報告
されている。
4副作用
:
<省略>
:
<省略>
(2)その他の副作用
(2)その他の副作用
頻
度
不
明
肝臓注 1)
腎臓注 2)
血液注 2)
皮膚注 2)
呼吸器
<現行のとおり>
精神・神
経系
循環器
消化器
※ その他
行
血清カリウム値上昇注 2)(特に重篤な腎機
能障害のある患者)
、尿酸上昇、血清ナト
リウム値低下、CK(CPK)上昇、ほてり、
けん怠感及び脱力感、口渇、味覚異常、
脱毛、勃起障害、発汗、低血糖等
注 1)異常が認められた場合には、投与を中止するな
ど適切な処置を行うこと。
注 2)症状(異常)が認められた場合には、減量又は
休薬するなど適切な処置を行うこと。
その他
頻 度 不 明
ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、LDH
上昇、Al-P 上昇等
BUN 上昇、クレアチニン上昇、尿量減少
貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、
ヘマトクリット減少)
、白血球減少、好
酸球増加、血小板減少
発疹、そう痒、光線過敏症等
咳嗽、咽頭部刺激感・不快感、気管支喘
息の誘発、嗄声、鼻炎、副鼻腔炎
めまい・ふらつき、頭痛・頭重、傾眠、
抑うつ等の気分変調、しびれ、錯乱、睡
眠障害(不眠等)
、感覚異常(刺痛、灼
熱感等)等
過度の血圧低下、動悸、起立性低血圧、
胸部不快感、頻脈等
胃痛、胃不快感、嘔気、嘔吐、下痢、食
欲不振、腹痛等
血清カリウム値上昇注 2)(特に重篤な腎
機能障害のある患者)
、尿酸上昇、血清
ナトリウム値低下、CK(CPK)上昇、ほ
てり、けん怠感及び脱力感、口渇、味覚
異常、脱毛、勃起障害、発汗等
注 1)異常が認められた場合には、投与を中止するな
ど適切な処置を行うこと。
注 2)症状(異常)が認められた場合には、減量又は
休薬するなど適切な処置を行うこと。
※印:2005 年 6 月改訂
2.改訂理由
(1)事務連絡により「
【禁忌】」
、
「相互作用」及び「副作用」の項の追加改訂を致しました(下線
・
)。
(2)自主改訂により「副作用」の項の追加・削除改訂を致しました(下線
【お問い合わせ先】
)。
大洋薬品工業(株) 安全性調査室
TEL:052-205-5006 FAX:052-205-5012
E-mail:[email protected]
URL:http://www.taiyo-yakuhin.com
医薬品添付文書改訂情報は機構のインターネット情報提供ホームページ(http://www.info.pmda.go.jp/)に改訂指
示内容、最新添付文書並びに医薬品安全対策情報(DSU)が掲載されています。あわせてご利用下さい。
―リシトリル錠 10
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