第 1 編 総 則 第1章 計画の目的及び構成 第1節 計画の目的(市民税務部) この計画は、災害対策基本法(昭和36年法律第223号)第42条の規定に基づき、 久喜市の地域に係る災害について、災害予防計画、災害応急対策計画、災害復旧計画等 の対応策について定め、防災関係機関・市民等地域の総力を結集することにより、総合 的かつ計画的な防災対策の推進を図り、市民の生命、身体及び財産を災害から守るとと もに、災害による被害を軽減し、もって市民の誰もが安全で安心して暮らすことのでき る「災害に強いまちづくり」の推進に資することを目的とする。 第2節 計画の策定 久喜市地域防災計画の策定 市は久喜市防災会議を設置し、久喜市地域防災計画(以下「防災計画」という。)を策 定する。 この計画は、災害に関して、市、県その他災害対策基本法に定める防災関係機関(以 下「防災関係機関」という。)、さらには防災関係団体や市民の役割と責任を明らかに するとともに、市及び防災関係機関等が行う各種の防災活動の指針となり、防災対策事 業の推進にあたっての基本となるものである。 なお、災害対策基本法によって定められている国、県、市の防災会議と防災計画の体 系は以下のとおりである。 第3節 第1 国 中央防災会議 防災基本計画 県 県防災会議 県地域防災計画 市 市防災会議 市地域防災計画 防災計画の種類と内容(市民税務部) 防災計画の種類 防災計画は、地震及び風水害、その他事故による災害について、震災対策編、 風水害等対策編及び事故対策編に分類し、それぞれ災害予防計画、災害応急対策 計画、災害復旧計画及び事故対策について定めたものである。 -1- 第2 防災計画の内容 1 震災対策編は、市域における地震災害に対する基本的な対応策について定める ものである。 2 風水害等対策編は、市域における風水害等に対する基本的な対応策について定 めるものである。 3 事故対策編は、大規模火災、危険物事故、農業災害、道路災害、文化財災害等 の重大事故について定めるものである。 4 災害予防計画は、災害発生を未然に防止するため、平素において実施すべき諸 施策及び施設の整備等についての計画とする。 5 災害応急対策計画は、災害が発生若しくは発生するおそれがある場合において これを防御し、又は応急救助を行う等、災害の拡大を防止するための計画とする。 6 災害復旧計画は、災害により被害を受けた各施設の原形復旧に併せて再度災害 の発生を防止するため、必要な施設又は改良を行う等、将来の災害に備える事業 の対策についての計画とする。 第4節 防災計画の修正(市民税務部) 防災計画は、災害対策基本法第42条の規定に基づき毎年検討を加え、今後必要に応 じてこれを修正し、常に有効な防災業務の遂行を図るものとする。 第5節 防災計画の遵守(各部) 市の執行機関は、市長の所轄のもとにその所掌事務及び防災計画に基づいて防災事務 を処理し、市長の行う防災事務が円滑かつ的確に行われるようにしなければならない。 市内の公共的団体及び防災上重要な施設の管理者は、法令又は防災計画の定めるとこ ろにより、市長の行う防災事務が適切に行われるよう協力又は援助すると共に、自己の 業務に係る防災事務を処理しなければならない。 第6節 防災計画の周知徹底(市民税務部) 防災関係機関は、防災計画の趣旨を尊重し、常に防災に関する調査研究及び教育訓練 を実施すると共に一般市民に対して周知徹底を図り、もって防災に寄与するよう努めな ければならない。 第7節 埼玉県地域防災計画との関係(市民税務部) 防災計画は、埼玉県地域防災計画(以下「県防災計画」という。)を基準として、共通 する計画については、県防災計画を準用し、その範囲において作成するものとする。 -2- 第2章 防災関係機関等の事務又は業務の大綱 第1節 第1 久喜市防災会議(市民税務部) 任 務 1 防災計画を作成及び修正し、その実施を推進すること。 2 市の地域に災害が発生した場合において、当該災害に関する情報を収集すること。 3 その他法律又は政令に基づく権限に属する事務。 第2 1 組 織 久喜市防災会議(以下「防災会議」という。)は、市長を会長とし、防災関係 機関の長又は職員のうちから市長が任命又は指名した委員をもって組織する。 2 防災会議の庶務は、市民税務部くらし安全課が所掌する。 第3 委員の構成 委員の別 1号委員 区 分 機 関 名 指 定 地 方 行 政 機 関 関東農政局消費・安全部地域第一課 関東地方整備局利根川上流河川事務所 関東地方整備局大宮国道事務所 春日部労働基準監督署 2号委員 県 3号委員 警 4号委員 市 の 察 の 機 の 機 機 関 埼玉県利根地域振興センター 埼玉県幸手保健所 埼玉県春日部農林振興センター 埼玉県杉戸県土整備事務所 関 埼玉県久喜警察署 〃 幸手警察署 関 久喜市 職 名 地域第一課長 所 長 所 長 所 長 所 長 所 長 所 長 所 長 署 長 署 長 副 市 長 総 務 部 長 財 政 部 長 市民税務部長 環境経済部長 福 祉 部 長 健康増進部長 建 設 部 長 菖蒲総合支所長 栗橋総合支所長 鷲宮総合支所長 会 計 管 理 者 5号委員 教 6号委員 消 育 防 機 機 関 久喜市教育委員会 関 久喜地区消防組合消防本部 久喜地区消防組合久喜消防団 〃 菖蒲消防団 〃 栗橋消防団 〃 鷲宮消防団 -3- 上下水道部長 議会事務局長 教 育 部 長 教 育 長 消 防 長 団 長 〃 〃 〃 郵便事業(株)久喜支店 7号委員 指 定 公 共 機 関 及 び 東日本電信電話(株)埼玉支店 指定地方公共機関 東日本高速道路㈱関東支社加須管理事務所 (市長が任命するもの) 東日本旅客鉄道(株)久喜駅 東武鉄道(株)東武久喜駅 東京電力(株)春日部支社 埼玉県トラック協会久喜支部 新日本瓦斯(株) 東彩ガス(株) 鷲宮ガス(株) (社)社会福祉協議会 【関連資料】 資料編 総-2-1「久喜市防災会議条例」 -4- 支 店 長 支 店 長 所 長 駅 長 駅 長 支 社 長 支 部 長 代表取締役社長 取 締 役 社 長 代表取締役社長 事 務 局 長 第2節 災害対策本部(市民税務部) 市の地域に災害が発生し、又は発生のおそれがある場合において防災の推進を図るた め、市長が必要と認めるときは、久喜市災害対策本部条例の定めるところにより久喜市 災害対策本部(以下「災害対策本部」という。)を設置し、各関係機関の防災組織をも って応急対策を実施するものとし、本部を設置したときは、直ちに関係機関に通告する。 また、市内において災害の発生が解消されたと認められたとき又は応急対策がおおむ ね完了したと認められたときは、本部を閉鎖する。 本部の組織、事務分掌等の詳細については、震災対策編、Ⅱ震災応急対策計画、第1 章第2節「災害対策本部の設置」を参照のこと。 【関連資料】 資料編 総-2-2「久喜市災害対策本部条例」 第3節 業務の大綱(市民税務部) 市長は、市の地域並びに住民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、市の執 行機関及び他の地方公共団体並びにその他の関係機関の協力を得て、おおむね次に掲げ る事務を処理する。 第1 市 機関の名称 事 務 又 1 災害予防計画 は 業 務 の 大 綱 (1) 防災に関する組織の整備に関すること。 (2) 防災に関する訓練の実施に関すること。 (3) 防災に関する物資及び資材の備蓄、整備及び点検に関すること。 (4) 防災に関する施設及び設備の整備及び点検に関すること。 (5) 前各号のほか、災害が発生した場合における災害応急対策の 実施に支障となる状態等の改善に関すること。 2 災害応急対策 (1) 警報の発令及び伝達並びに避難の勧告又は指示に関すること (2) 消防、水防その他の応急措置に関すること。 市 (3) 被災者の救護及びその他の保護に関すること。 (4) 災害を受けた児童及び生徒の応急教育に関すること。 (5) 施設及び設備の応急復旧に関すること。 (6) 清掃及び防疫その他保健衛生処置に関すること。 (7) 緊急輸送の確保に関すること。 (8) 前各号のほか、災害の防御又は拡大防止のための措置に関す ること。 3 災害復旧計画 被災した施設の原形復旧に併せて、再度災害の発生を防止する ため、施設の新設又は改良に関すること。 -5- 第2 消防機関 機関の名称 事 務 又 1 は 業 務 の 大 綱 消防施設、消防本部体制の整備に関すること。 2 救助及び救援施設、体制の整備に関すること。 久喜地区消防組合 3 危険物等施設の実態把握と防護の指導監督に関すること。 消防本部、 4 消防知識の啓発、普及に関すること。 久喜消防署及び 5 火災発生時の消火活動に関すること。 久喜、鷲宮、菖蒲 6 水防活動の協力、援助に関すること。 栗 橋 各 消 防 団 7 被災者の援助、救援に関すること。 8 被害に関する情報の収集、伝達及び被害調査に関すること。 第3 県及び県機関 県は、災害が市の区域を越えて広域にわたるとき、又は災害の規模が大きく、市で対 処することが困難なとき、市町村間の連絡調整を必要とするときなどに、指定地方行政 機関や指定公共機関等と相互に協力して防災活動を実施するとともに、市の活動が円滑 に推進されるよう勧告、指導、助言等の措置をとる。 県の事務又は業務の大綱 機関の名称 事 務 又 1 は 業 務 の 大 綱 災害予防 (1) 防災に関する組織の整備に関すること。 埼 玉 県 (2) 防災に関する訓練の実施に関すること。 (3) 防災に関する物資及び資機材の備蓄、並びに整備及び点検に 関すること。 (4) 防災に関する施設及び設備の整備、並びに点検に関すること。 (5) 前各号のほか、災害が発生した場合における災害応急対策の 実施に支障となるべき状態等の改善に関すること。 2 災害応急対策 (1) 警報の発令及び伝達並びに避難の勧告又は指示に関すること。 (2) 消防及び水防その他の応急措置に関すること。 (3) 被災者の救難、救助その他の保護に関すること。 (4) 災害を受けた児童及び生徒の応急の教育に関すること。 (5) 施設及び設備の応急復旧に関すること。 (6) 災害時における清掃、防疫その他保健衛生措置に関すること。 (7) 災害時における犯罪の予防、交通の規制その他被災地における 社会秩序の維持に関すること。 (8) 災害時における緊急輸送の確保に関すること。 (9) 前各号のほか、災害の防御、又は拡大防止のための措置に関す ること。 -6- 県機関の事務又は業務の大綱 機関の名称 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 1 情報の収集、伝達及び広報に関すること。 2 警告及び避難誘導に関すること。 久 喜 警 察 署 3 人命の救助及び負傷者の救護に関すること。 幸 手 警 察 署 4 交通の秩序の維持に関すること。 5 犯罪の予防検挙に関すること。 6 行方不明者の捜索と検視(見分)関すること。 7 漂流物の処理に関すること。 8 その他治安維持に関すること。 1 災害予防に関する域内自治体に対する指導、教育及び連絡調整に関 すること。 埼 玉 県 利 根 地 域 2 災害応急対策組織の整備に関すること。 振 興 セ ン タ ー 3 災害時における市町村及び防災関係機関との連絡調整に関すること。 4 災害現地調査に関すること。 5 6 災害対策現地報告に関すること。 災害応急対策に必要な応援措置に関すること。 1 保健衛生の被害状況の収集に関すること。 2 医療品、衛生材料及び各種資材の調達、並びに斡旋に関すること。 3 埼 玉 県 幸 手 4 保 健 所 5 各種消毒に関すること。 細菌及び飲料水の水質検査に関すること。 災害救助食品の衛生に関すること。 6 災害時における上下水道の復旧清掃に関すること。 7 病院、診療所及び助産所に関すること。 8 被災者の医療助産その他の保健衛生に関すること。 9 その他の防疫及び保健衛生に関すること。 1 農産物の被害調査に関すること。 埼玉県春日部農林 2 振 興 セ ン タ ー 3 農業災害融資に関すること。 4 被災者の食料等の確保及び輸送に関すること。 埼玉県中央家畜保 1 健衛生所 2 農作物病害虫防除対策及び指導に関すること。 災害時の家畜伝染病を予防すること。 1 災害により影響を受けた畜産経営の環境を保全すること。 降水量及び水位等の観測通報に関すること。 埼 玉 県 杉 戸 県 土 2 洪水予報及び水防警報の受理及び通報に関すること。 整 備 事 務 所 3 水こう門及び排水機場等に関すること。 4 水防管理団体との連絡指導に関すること。 5 県が管理する河川、道路、橋梁等の災害状況の調査、及び応急修理に 関すること。 -7- 6 県が管理する管理道路、河川の維持管理及び災害復旧に関すること。 7 1 埼玉県東部教育 2 3 事 務 所 応急仮設住宅の設置及び被災住宅の応急修理に関すること。 教育関係の被害状況の調査に関すること。 公立学校及び施設の災害応急対策及び指導に関すること。 災害給付及び貸付に関すること。 4 応急教育実施の予定場所の指導に関すること。 5 教育実施者の確保に関すること。 6 応急教育の方法及び指導に関すること。 7 教科書及び機材等の配給に関すること。 8 国及び県の指定文化財の保護に関すること。 9 災害地学校の保健指導に関すること。 10 第4 災害地学校の給食指導に関すること。 指定地方行政機関の事務又は業務の大綱 機関の名称 事 務 又 は 業 務 の 大 鋼 関東農政局消費・ ・ 災害発生時における主要食料の確保及び供給に関すること。 安全部地域第一課 1 気象、地象、水象の観測並びにその成果の収集、発表を行うこと。 2 気象、地象(地震にあっては地震動に限る)及び水象の予報及び警報・注 東京管区気象台 意報、並びに台風、大雤、竜巻等突風に関する情報等を適時・的確に防災機 熊谷地方気象台 関に伝達するとともに、これらの機関や報道機関を通じて住民に周知できる よう努めること。 3 気象庁が発表する緊急地震速報(警報)について、緊急地震速報の利用の 心得などの周知・広報に努めること。 4 市町村が行う避難勧告等の判断・伝達マニュアル等の作成に関して、技術 的な支援・協力を行うこと。 5 災害の発生が予想されるときや、災害発生時において、都道府県や市町村 に対して気象状況の推移やその予想の解説等を適宜行うこと。 6 都道府県や市町村、その他の防災関係機関と連携し、防災気象情報の理解 促進、防災知識の普及啓発活動に努めること。 春日部労働基準監 ・ 督署 関東地方整備局 (大宮国道事務所) 工場、事業所における労働災害の防止に関すること。 1 災害予防 (1) 災害に強い国づくり、まちづくりに向け、交通・通信機能の (利根川上流河川事務所) 強化については、施設の耐震化と多重性・代替性の確保、救援・ (荒川上流河川事務所) 復旧活動に資する緊急輸送体制の確立、全国的な輸送活動への 影響の極小化が図られるようつとめること。 (2) 公共施設の維持管理を強化するとともに、国土保全事業を計 -8- 画的かつ総合的に推進する等、災害時に備えて、周到かつ十分 な措置を講じること。 (3) 近年の高度な交通システムや輸送体系を形成、トンネル、橋 りょうなど道路構造の大規模化等に考慮しつつ、事故災害の予 防のための安全対策の充実を図ること。 (4) 災害発生時の災害応急対策、その後の災害復旧・復興を迅速 かつ効率的に行うため事前の体制整備、災害情報の迅速な収集 システムの整備、資機材等の整備充実等を図ること。 (5) 防災に関する情報の整備を図るとともに、地方公共団体、住 民に提供するなど、災害から住民の安全を確保するよう努める こと。 (6) 防災教育、防災訓練の実施による職員等の資質の向上に努め るとともに、関係事業者に対しても、職員の資質の向上に配慮 するよう指導する。また、災害の未然防止と災害発生時の避難 等に資するため、一般市民に対しても、防災訓練の参加や各種 の防災関連行事等を通じ、防災についての広報活動を行い、防 災知識の普及を図ること。 (7) 災害及び防災に関する研究、観測等の推進を図り、防災対策 の質的・技術的向上に努めること。 2 災害応急対策 (1) 災害発生直後の被害情報の早期把握体制を整備するため、通 信手段の確保に万全を期するとともに、地方公共団体、関係事 業者等の関係機関と連携し、災害情報の共有化・一元化に努め ること。 (2) 専門技術をもつ人材等を活用し、施設・設備等の緊急点検を 行い、これらの被害状況等を把握して、交通の確保、二次災害 の防止、施設の応急復旧をできるだけ早期に実施するとともに、 関係行政機関、関係事業者、被災者に適切な判断と行動を促す 的確な情報を伝達すること。 (3) 災害発生後、速やかな職員の参集により災害の規模に応じた 応急対策の推進を図るとともに、円滑な救助・救急、医療及び 消火活動等を支え、また被災者に緊急物資を供給するための、 施設の応急復旧、障害物撤去等による交通の確保、並びに優先 度を考慮した緊急輸送、代替輸送の実施を図ること。 (4) 大規模な災害に対しては、災害応急対策の総合的、効果的に 行なうため関係行政機関と連携を図り、被災地域外からの人材 及び災害対策用機械等の派遣等、応急復旧に対する広域的な応 援体勢を確保すること。 -9- 3 災害復旧・復興 (1) 被災地域の災害復旧・復興の基本的方向の早急な決定と、被 災施設等の適切かつ速やかな復旧を図るため、事業を計画的に 実施し、より安全で快適な環境を目指した国づくり・まちづく りを推進するとともに、復興への的確な貢献に努めること。 (2) 災害により被害を受けた事業者に対しては、その要望の把握 につとめるとともに、その結果を踏まえ、必要に応じて支援措 置を検討するものとする。 第5 自衛隊の事務又は業務の大綱 機関の名称 事 務 又 1 は 業 務 の 大 綱 災害派遣の準備 (1) 災害派遣に必要な基礎資料の調査及び収集に関すること。 陸上自衛隊 (2) 自衛隊災害派遣計画の作成に関すること。 第1師団 (3) 県防災計画にふん合した防災訓練の実施に関すること。 大宮駐屯地 2 災害派遣の実施 (第32普通科連隊) (1) 人命又は財産の保護のため緊急に部隊等を派遣して行う必 要のある応急救援又は応急復旧の実施に関すること。 (2) 災害救助のため防衛省の管理に属する物品の無償貸付及び譲 与に関すること。 第6 指定公共機関及び指定地方公共機関 指定公共機関及び指定地方公共機関は、その業務の公共性、公益性から自ら防災活 動を実施するとともに、市の活動が円滑に行われるよう協力する。 指定公共機関及び指定地方公共機関の事務又は業務の大綱 機関の名称 日本赤十字社 (埼玉県支部) 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 1 災害応急救護のうち、医療、助産及び遺体の処理(遺体の一時 保存を除く)を行うこと。 2 救助に関し地方公共団体以外の団体又は個人がする協力の連絡 調整を行うこと。 3 血液及び緊急物資の輸送、安否調査通信連絡並びに義援金の募集 を行うこと。 4 赤十字奉仕団の組織を通じ、各種赤十字奉仕団の特性と能力に応 じて、炊き出し、避難所作業、安否調査通信連絡並びに義援物資の 輸送・配分を行うこと。 1 郵便、為替貯金、簡易保険各事業の業務運行管理及びこれらの 施設等の保全に関すること。 郵便事業株式会 2 救助用物資を内容とする小包郵便の料金免除及び災害時におけ - 10 - 社及び郵便局㈱ 郵貯銀行㈱ る郵便葉書等の無償交付に関すること。 3 為替貯金及び簡易保険の非常扱い、被災者の救援を目的とする 寄付金を郵便為替により送金する場合における通常払込み及び通 常振替の料金免除の取扱い並びに地方公共団体に対する簡易保険 の財政調整資金等の運用管理に関すること。 東日本電信電話 ㈱埼玉支店 東 日 本 高 速 道路㈱関東支社 加須管理事務所 東日本旅客鉄道㈱ 埼玉県トラック 協 会 久 喜 支 部 東 京 電 力 ㈱ 1 電気通信設備の整備に関すること。 2 災害時における非常通信の確保及び警報の伝達に関すること。 3 被災電気通信設備の応急対策及び災害復旧に関すること。 〔高速自動車国道に係る〕 1 災害防止に関すること。 2 被災点検、応急復旧工事等に関すること。 3 災害時における利用者等へのう回路等の情報(案内)提供に関 すること。 4 災害復旧工事の施行に関すること。 1 鉄道施設等の安全保安に関すること。 2 災害時における鉄道車両等による救助物資及び避難者の輸送の 協力に関すること。 1 災害時における貨物自動車(トラック)による救援物資及び避難 者の輸送に関すること。 1 災害時における電力供給に関すること。 春 日 部 支 社 2 災害発生時の無線による連絡に関すること。 3 被災施設の応急対策及び災害復旧に関すること。 ガス供給事業者 1 災害時におけるガス供給に関すること。 2 被災施設の応急対策及び災害復旧に関すること。 (社)埼玉県エルピー 1 ガス供給施設(製造施設を含む)の建設及び安全保安に関すること。 ガス協会 2 ガスの供給の確保に関すること。 3 カセットボンベを含むエルピーガス等の流通在庫による発災 時の調達に関すること。 1 鉄道施設等の安全保安に関すること。 東武鉄道㈱ 2 災害時における鉄道車両等による救援物資及び避難者の輸送の 協力に関すること。 利根川栗橋流域 1 水防施設資材の整備に関すること。 水防事務組合 2 水防計画の樹立と水防訓練に関すること。 3 水防活動に関すること。 第7 公共的団体その他防災上重要な施設の管理者 機関の名称 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 1 災害時要援護者の支援に関すること。 久喜市社会福祉 2 災害時におけるボランティア活動の支援に関すること。 協議会 3 災害時におけるボランティアセンターの運営及びボランティア 活動の支援に関すること。 - 11 - 1 市が行う被害状況の調査及び応急対策の協力に関すること。 農業協同組合・ 2 農業関係団体 3 農作物の災害応急対策の指導に関すること。 被災農家に対する融資、あっ旋に関すること。 4 農業生産資材及び農業生活資材の確保、あっ旋に関すること。 5 農産物の需給調整に関すること。 1 市が行う商工業関係被害調査、融資希望者の取りまとめ、あっ 商 工 会 ・ 旋の協力に関すること。 商 工 業 関 係 団 体 2 災害時における物価安定についての協力に関すること。 3 救助物資、復旧資材の確保についての協力、あっ旋に関すること。 1 医療及び助産活動の協力に関すること。 医師会 歯科医師会 2 防疫その他保健衛生活動の協力に関すること。 3 災害時における医療救護活動の実施に関すること。 社会福祉施設 1 避難施設の整備と避難等の訓練に関すること。 経営者 2 災害時における収容者の保護に関すること。 金 融 機 関 1 被災事業等に対する資金の融資に関すること。 1 市が行う災害応急対策や復旧対策の協力に関すること。 久喜市建設業協会 2 救助物資、復旧資材の確保についての協力、あっ旋に関すること。 3 災害時における応急仮設住宅建設についての協力に関すること。 4 災害時における住宅応急修理についての協力に関すること。 1 市が行う災害応急対策や復旧対策の協力に関すること。 久 喜 市 造 園 2 救助物資、復旧資材の確保についての協力、あっ旋に関すること。 建 設 業 協 会 3 災害時における応急仮設住宅建設についての協力に関すること。 4 災害時における住宅応急修理についての協力に関すること。 久喜市管工事業 1 災害時における飲料水の供給活動の協力に関すること。 協同組合 2 災害時における水道被災施設の応急対策及び復旧活動の協力に関 すること。 1 避難施設の整備と避難等の訓練に関すること。 学 校 法 人 2 3 被災時における教育対策に関すること。 区長会 被災施設の災害復旧に関すること。 1 市が実施する応急対策についての協力に関すること。 1 防災に関する知識の普及に関すること。 2 地震等に対する災害予防に関すること。 自 主 防 災 組 織 3 地震等の発生時における情報の収集伝達、初期消火、救出救護 避難誘導等応急対策に関すること。 【関連資料】 資料編 4 防災訓練の実施に関すること。 5 防災資機材の備蓄に関すること。 総-2-3「関係機関連絡先一覧」 - 12 - 第3章 第1節 第1 久喜市の概要及び計画の前提条件 久喜市の概要(市民税務部) 位置 本市は、埼玉県の北東部にあり、都心まで50km圏に位置している。東は幸手市及 び茨城県五霞町、南は杉戸町、宮代町、白岡町及び蓮田市、西は鴻巣市及び桶川市、 北は加須市、茨城県古河市と接している。標高は、10メ-トル前後の平坦な肥沃地 で、距離は北東から南西方向が約16.5キロメ-トル、北西から南東方向が約7キ ロメ-トルあり、総面積は、82.40㎞2である。 JR 宇都宮線 東北自動車道 東武伊勢崎線 東北新幹線 圏央道 - 13 - 第2 地形 関東平野の一画をしめ、利根川沿いの沖積平野にあり、加須低地の縁辺部に位置し、 ほぼ平坦な地形となっている。 第3 気候 夏は高温多湿で、むし暑く、冬は低温乾燥で、内陸性の太平洋側気候に属している。 平均気温は約15度、年間雤量は、約1,160ミリメ-トルで、生活には、おおむ ね好適であるが、台風、雷雤などいろいろな気象災害が毎年起こっている。6月から 7月初めにかけての梅雤と、9月から10月初めにかけての秋雤の時期には特に雤が多 い。 第4 社会的条件 本市は、東北自動車道、国道4号、国道122号、同バイパス及び主要地方道さい たま栗橋線等の幹線道路が南北方向に縦断し、広域交通体系に恵まれている。現在、 首都圏中央連絡自動車道(以下「圏央道」という。)の久喜白岡ジャンクション及び 白岡菖蒲インターチェンジが建設中である。東北道の久喜インターチェンジとともに、 今後2か所のインターチェンジを有することになり、ますます広域交通の機能や利便 性が高まることが予想される。 また、JR宇都宮線と東武伊勢崎線が乗り入れる久喜駅、JR宇都宮線と東武日光 線が乗り入れる栗橋駅、JR宇都宮線の東鷲宮駅、東武伊勢崎線の鷲宮駅、東武日光 線の南栗橋駅があり、良好な鉄道の利便性も兼ね備えた交通の要衝となっている。 - 14 - 第2節 計画の前提条件(対象災害の想定) 災害の種類は、台風、大雤を要因とする風水害のように予知しうる災害と、地震、大火 災、爆発等のように殆ど予知し得ない突発的な災害とに大別することができる。 そこで、本市の地理的条件、過去において発生した災害の態様等を勘案し予想される災 害を概ね次のように想定する。 なお、地震の被害想定については、埼玉県地震被害想定調査報告書(平成19年度)に 基づいて行うが、平成7年1月17日未明に発生した阪神・淡路大震災の教訓をふまえ、 できる限り本市に当てはめて想定する。 また、今後地震災害に係る被害想定が、科学的、学術的に調査研究が行われた場合には、 それに沿って再検討する。 第1 1 地震災害の被害想定 埼玉県地震被害想定調査報告書(平成19年度)において、想定している東京 湾北部地震、茨城県南部地震、立川断層帯による地震、深谷断層による地震、綾 瀬川断層による地震の5地震について、それぞれ季節・時刻・風速のケースにつ いて地震被害と火災被害を想定し、予測を行っている。 想定地震断層位置図 この中で久喜市において最も被害が大きいと想定される地震その他の条件とし ては、茨城県南部地震であり、以下のとおりである。 ・規 模 震度6.0 M7.3 ・地震発生時期 冬の平日夕方午後6時 ・気 象 条 件 風速-毎秒15.0m ・被害の概況 - 15 - ① 建物被害 ア 全壊(大破)棟数 185棟 イ 半壊(中破)棟数 1,551棟 被害計 1,736棟 ② 火災による焼失棟数 ③ 人的被害(死者数) 931棟(冬18時 風速15m/s) 7人 〃 32人/201人 〃 1日後避難者(人) 23,789人 〃 帰宅困難者(人) 35,116人(夏12時想定最大値) 負傷者/軽傷者 ④ ⑤ 2 ライフライン 上水道(1日後の断水人口) 91,639人 下水道(機能支障人口 25,655人 ) 都市ガス(供給停止件数) 4,851件 停電世帯数(火災なし) 4,671世帯(発災直後) 電話不通回線数 1,055回線(冬18時 風速15m/s) 震災廃棄物量 (簡易ガス事業を含む) 74,985トン 想定被害への対応 平成19年度実施した埼玉県地震被害想定調査報告書においては、久喜市の被害 は、前回調査での綾瀬川断層による地震から茨城県南部地震に変わっている。その ため、この茨城県南部地震を基本想定とし、必要に応じて直下型地震への対応も検 討していくこととする。想定される地震が発生した場合、交通機関の運行停止、道 路交通の寸断、同時多発の地震火災、大量の帰宅困難者、多くの避難者によるパニ ックの発生等これまでに経験したことのない事態に陥ることが予想される。 市においては、今後の中央防災会議の首都直下地震対策専門調査会や県が発表す る報告等を参考にして、想定される地震における対策を推進することとし、本計画 各章において詳細を記述する。 ※ 第2 総り災者数 7,200人(算出基礎:2,667棟×2.7人(一世帯)=7,200人) 風水害の被害想定 昭和22年9月15日関東地方を襲ったカスリーン台風による利根川の破堤に よって、県東部一帯は大洪水になり、未曾有の大災害となった。 近年の河川改修工事の進捗により、利根川の堤防が決壊するという危険は減尐 しているものの、涵養機能の低下で内水氾濫の危険が増加する傾向にあると思わ れる。 こうした中、平成17年に水防法が改正された。この水防法の改正に基づき浸水 想定区域を新たに策定し、これを最大被害と想定し、必要な対策を講じていくこと としている。 なお、久喜市の土砂災害については、平坦な地形から考えて、危険性は極めて低 いと考えられ、埼玉県で定めた土砂災害警戒区域には入っていない。 - 16 - 第 2 編 震 災 対 策 編 - 17 -
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