2009/5/22 火災防護WG説明資料 資料2106−4 ピアレビューの概要 日本原子力技術協会 NSネット事業部 JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 日本原子力技術協会(原技協) とは JANTIとは JANTI ●名称 :日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute (JANTI) ●設立 : 2005年3月15日 ●理事長 : 藤江 孝夫 ●会員 :電力、原燃、研究機関、原子力関連メーカー 会員119法人(2008年7月現在) ●日本原子力技術協会は技術基盤の整備、自主保安活 動の促進を行い、原子力産業の活性化に貢献するこ とにより、会員共通の利益を図る有限責任中間法人 JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 1 2009/5/22 火災防護WG説明資料 2 JANTIとは JANTIとは 原子力産業界 ベストプラクティスを 追及し、世界最高水 準のパフォーマンス 達成を支援 安全規制機関 運転経験に基づく 科学的・合理的な 運用ルールの 適用を働きかけ 学協会 社会 民間規格策定活動を 支援 公開 第三者評価 日本原子力技術協会 情報・ 分析部 規格基準部 NSネット 事業部 技術基盤部 業務部 専門性・継続性のある技術力基盤の整備 JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 WANO、INPO WANO INPO、JANTI JANTIの設立経緯 の設立経緯 ■ 1979年 TMI事故 ・・・・・・・・・・・・・ 1979年 INPO INPOの設立 Institute of Nuclear uclear Power ower Operations perations (米国原子力発電運転協会 米国原子力発電運転協会)) ■ 1986年 チェルノブイル事故 ・・・・ 1989年 WANO WANOの設立 World orld Association ssociation of Nuclear uclear Operators perators (世界原子力発電事業者協会 世界原子力発電事業者協会)) ■ 1999年 JCO事故 ・・・・・・・・・・・・ 1999年 NS NSネット ネットの設立 2005年 JANTI JANTIの設立 (NSネットの活動も継承、発展させた) JANTI-GTO-009-003 JANTI-TO-008-009 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 3 2009/5/22 火災防護WG説明資料 JANTIピアレビューの概要 JANTIピアレビューの概要 レビュー基準 WANOのパフォーマンス目標及び基準 レビュー分野 6 分野 :組織と管理体制(OA), 運転(OP), 保修(MA), 4 技術支援(ES),放射線防護 (RP), 運転経験(OE) チーム構成 総括代表及びレビューワー14∼15名 (WANO/INPOのレビ (WANO/INPOのレビューワー ワ 2 3名を含む) 2∼3名を含む) 期間 2 週間 言語 日本語 実施間隔 6 年毎 実施結果 公開 JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 5 原技協ピアレビューの実績 発電所名 実施時期 長所 改善提言 福島第一 2006年1月 3 14 高 浜 2006年7-8月 6 13 川 内 2006年10月 3 12 浜 岡 2007年2月 4 13 島 根 2007年10月 3 12 敦 賀 2008年3月 9 15 2008年8月 9 7 福島第二 JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 6 ピアレビューの目標 • ピア(同じ専門分野の人)の知識と経験を 活用し、発電所の現場におけるレビューを 行うことにより、原子力発電所の安全性と 信頼性を向上させること JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 7 ピアレビューの目的 • 他の事業所にとって有用な「長所」を見つけるこ と • ホスト事業所が安全性と信頼性を向上するため に役立つような「改善提言」を見つけること JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 レビューの手法 8 • 発電所(員)のパフォーマンス(行動、仕事ぶり、 設備・現場の状態)に焦点を当てる • 現場作業の観察や 現場作業の観察や、インタビューなどを通して観 インタビューなどを通して観 察されたパフォーマンスを、業界のベストプラク ティスと比較することにより、「長所」や「改善提 言」を抽出する JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 9 ピアレビューと品質監査 パフォーマンス 目標/ベストプラクティス 品質監査:基準型 指摘事項 改善の余地 ピアレビュー:ベストプラクティス追求型 要求事項 業務 不適合管理 手順書遵守 異物管理 エラー防止 設計管理 物品搬出 教育訓練 コミュニケーション 出典:WANO T/C資料 JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 3 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 レビュー分野 (OA)組織と管理体制 基本6分野 (OP)運転 (MA)保修 (RP)放射線防護 (ES)技術支援 (OE)運転経験 10 (TQ)教育・訓練、 (EP)緊急時対応 (CY)化学 (FP)火災防護 各分野のレビューワーには、協会内認定資格が必要。 (特にESには、現状INPO駐在経験のある、INPO有資格者 が当っている。) JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 11 火災防護に係わるレビューの観点 • • • • • 火災防護の管理とリーダーシップ 火災防護要員の知識と技能 火災防護に関する一般従業員の知識 火災防護に関する作業慣行 火災防護用の設備と機器 JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 12 報告書の作成 • 報告書原案の作成 – 「ピアレビュー報告書作成基準」に基づき「長 所」および「改善提言」を抽出する – 事実に基づき、客観的で、公平で、簡潔、か つ明瞭に記述する – 最終報告書は、原則、社長に説明する JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 13 ピアレビュー結果の公開 • ピアレビュー最終日の記者会見(原技協主催)でレ ビューのプロセス、「長所」および「改善提言」の概要 を説明 • 最終報告書の「概要」部分を原技協の一般用ホーム ページで公開 最終報告書は、ピアレビューの約2ケ月後に発行し 原技協公開用書棚にて閲覧希望者に開示 JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 14 改善のフィードバック 原技協ピアレビュー シミュレー タ訓練観察 定期検査時 作業の観察 改善計画の作成 フォローアップレビュー フォロ アップレビ (オプション) 6年周期 発電所から の事前情報 改善支援セミナー WANO-TCピアレビュー JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 15 原技協における火災防護への取り組み 1.ピアレビューの結果:次頁 2.運転経験情報の活用: ・ 運転情報検討会で過去の火災事象につ いて情報共有 3.海外情報の紹介: ・ 米国電力の火災防護の取り組み (INPO情報等) JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 16 ピアレビューでの長所の実績例 分野 会社 火災 防護 東京 火災 防護 中国 発電所 実施日 内容 福島第 二 2008/07/28 ∼ 08/08 原子炉建屋、タービン建屋ならびに廃棄物処理建 屋の入口に火気作業マップが掲示され、その時点 で実施されている火気作業場所が識別できるよう になっており、運転員や様々な現場パトロール員な らび 緊急 場合 消火隊が火気作業場所を容 らびに緊急の場合の消火隊が火気作業場所を容 易に把握できるようになっている。 島根 2007/10/15 ∼ 10/26 中央制御室で当直長が直ちに火災発生場所を把 握し、対応手順が表示される「火災報知システム」 が2001年 4月に設置され、運用されている。 当該システムで検知された火災は、当直長の席に あるモニタ画面に建物内地図上での位置が赤色で 表示される。さらに隣接する警戒区域で火災検知 器が作動した場合には、水色で表示され、延焼の 可能性を把握できる。 JANTI-GTO-009-003 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute 2009/5/22 火災防護WG説明資料 17 ピアレビューでの改善提言の実績例 分野 会社 発電所 火災 防護 日本 原電 敦賀 2008/03/03 建屋内に保管されている可燃物の量や場所の管 ∼ 03/14 理が十分ではなく、また、機能が適切に維持され ていない防火扉があったため、改善すべきである。 例えば、制御ケーブルトレイの下に可燃物が置か れていたり 防火扉の前に電工ドラムが置かれ閉 れていたり、防火扉の前に電工ドラムが置かれ閉 止の妨げになっていた。 火災 防護 中部 浜岡 2007/02/02 プラントにおける可燃物の管理について、高い水 準の安全性を確保する上で、改善の余地がある。 ∼ 02/16 例えば、1号機常用メタクラ室や、廃棄物減容処 理設備(NRW)制御室の制御盤の裏に、ダン ボールが置かれているという事例が観察された。 JANTI-GTO-009-003 実施日 ∼原子力の一層の安全確保を目指して∼ 内容 有限責任中間法人 日本原子力技術協会 Japan Nuclear Technology Institute
© Copyright 2024 ExpyDoc