「一級河川庄内川水系堀川圏域河川整備計画(原案 - 名古屋市

「一級河川庄内川水系堀川圏域河川整備計画(原案)」
に対する市民意見の内容及び市の考え方
「一級河川庄内川水系堀川圏域河川整備計画(原案)」に対し、貴重なご意見
をいただき、ありがとうございました。
皆様方からいただきましたご意見の概要と、それに対する市の考え方を公表
いたします。
なお、ご意見については内容を要約し、趣旨の類似するものはまとめさせて
いただいたほか、内容により分割するなどして掲載していますので、ご了承く
ださい。
1
実施結果
・実施期間
平成 21 年 8 月 28 日(金)~平成 21 年 9 月 28 日(月)
・提出状況
意見提出者数:89 名
意
見
数:210 件
意見提出方法:郵
送
ファックス
電子メール
持
参
2
18 名
16 名
11 名
44 名
市民意見と市の考え方
寄せられた意見と、それに対する市の考え方は、以下のとおりです。
2.1 河川整備の基本的理念
市 民 意 見
市の考え方
原案の趣旨に賛同・理解し、堀川圏
本計画は堀川総合整備構想などの思
域の整備促進を期待する。(9)
想を受け継ぎ、現時点における圏域及
び河川の状況を考慮し、当面急ぐべき
治水整備や河川環境整備についての計
堀川の整備は、納屋橋などの中心市 画を定めるものです。
堀川では、これまでマイタウン・マ
街地活性化につながる。周辺街づくり
や民間との連携を進めて、名古屋のま イリバー整備事業により納屋橋地区な
ちづくりや発展につなげてほしい。
(8) どで、にぎわいの創出にむけ拠点整備
堀川は、都心部を流れる水と人が触 を実施してまいりました。これらの拠
れ合える川であり、植生再生など環境 点整備につきましては、今後も継続い
たします。
対策を進めてほしい。(2)
拠点となる地区以外においては、歴
堀川は、歴史的エリアが点在する歴 史的な遺産や、橋詰などの公共用地を
史的な意義のある施設である。それを 活用しながら、親水広場など人々が集
う空間の創出に努めます。
活かした整備をしてほしい。(2)
また、猿投橋より上流は、都心に残
堀川が、人々が憩い、子供が遊ぶよ された貴重な自然空間として、豊かな
うな、より市民に愛される川になって 生態系を形成し、近隣小学校が自然観
察会などを行っております。今後は、
ほしい。(2)
植生工事など自然に配慮した整備を促
河川環境整備や良好な都市景観を形 進することにより、多様な魚や水生生
成する整備などを進めることで、環境 物が生息し、都心の中で癒しの空間と
資源と利用されるようにしてほしい。 なる川づくりを行ってまいります。
このように今後、一層河川環境を整
(2)
え、水辺の魅力を向上し、周辺まちづ
くりとも連携を図ることで、河川利用
の増進を図ってまいります。
また、30 年という計画期間を鑑み、
今後の社会情勢の変化や技術革新など
を反映しながら、整備効果を最大限発
揮するよう努めてまいります。
1
2.3 河川整備の対象期間
市 民 意 見
市の考え方
整備期間が 30 年というのは長いの
ではないか。(11)
・何故 30 年かかるのか、その理由を
教えてほしい。
・もっと早く整備をする べきであ
る。(4)
・5 年から 10 年程度の実行計画を
立て、堀川の整備の利益を早く享
受できるようにしてほしい。(4)
・まず短期間で効果を発揮する計画
を実行し、堀川に注目を集め、次
に 長 期的 な計画を 実行 すると良
い。
・集中投資により、経済効果を早く
創出してほしい。
本計画では、圏域及び河川の状況を
考慮し、当面急ぐべき治水整備や河川
環境整備について目標を定め、これま
での事業規模を考慮した上で、概ね 30
年間で実施可能な整備項目などを示し
ています。
整備の進め方については、従来より
整備区間を定め、集中的に整備を進め
てまいりました。これからも、計画的
な整備を継続してまいります。
さらに、今後、社会環境の変化や技
術革新などについては、整備効果を最
大限発揮するよう適宜反映し、効率的
な整備を実施してまいります。
2.4 洪水による災害の発生の防止又は軽減に関する目標
市 民 意 見
市の考え方
治水の目標として 1 時間降雨量は
1 時間雨量 63mm の降雨に対応する
63mm/hr とされている。30 年先を見 河川整備を実施することで、下水道の
通した場合、本当に安全な街づくりに 整備とあわせて、浸水被害の軽減を図
なるのか。過去の分析だけでは不十分 ってまいります。
ではないのか。(2)
また、1 時間雨量 63mm を超える降
雨に対しては、防災情報を提供するな
どソフト対策を推進し、想定される被
害の軽減を図ってまいります。
なお、整備計画の目標達成後の将来
の方針としては、概ね 30 年に 1 回程度
発生することが予想される降雨(1 時
間雨量 80mm)による洪水を安全に流
下させることを目標としております。
2
2.5 河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持に関する目標
流水の正常な機能の維持に関する目標
市 民 意 見
市の考え方
堀川は流水量を増やすことにより、
悪臭、汚濁解消を図る必要がある。
(10)
・堀川への導水量を増やしてほしい。
(3)
・堀川浄化の社会実験による木曽川
からの導水を継続してほしい。
(4)
・庄内川、木曽川からの導水により、
水環境が一層改善できる。
・八ヶ村用水の水を堀川に年間通水
してほしい。
・松重閘門を開口するか、樋門を設け、
中川運河の水を導水してはどうか。
堀川と新堀川における必要な流量の
確保にあたっては、庄内川、中川運河
をはじめとする他河川などからの導水
が重要であり、今後も広く関係機関と
の調整に努めてまいります。
また、流域全体で透水性舗装や雨水
浸透桝といった雨水浸透施設の設置を
推進し、地下水の涵養を図り、浅層地
下水の導水に努めてまいります。
中川運河、堀川、新堀川の三川を上流
で連絡して水を巡回したら、川が動きき
れいになるのではないか。
地下水などの利用を促進するべきで
ある。(4)
・地下鉄の湧水を導水して堀川に積
極的な流れを作る。
・名古屋城のお堀に井戸水を満たし、
それを堀川に流す。
・地下水の利用や、下水処理水の利
用を図るべきである。
・雨水を堀川に流すことによって、
水量が増し、浄化が進むのではな
いか。
現在、浅層地下水を 3 箇所、地下鉄
の湧水を 1 箇所導水しております。
今後も地下水について調査を進める
とともに、流域全体で透水性舗装や雨
水浸透桝といった雨水浸透施設の設置
を推進し、地下水の涵養を図ってまい
ります。
また、堀川の主要な水源である下水
処理水についても、水処理センターの
改築にあわせて処理の高度化を図り、
水質改善に努めてまいります。
他河川から流入する水の水質の改善
が必要である。(3)
・庄内川の河川水を、導水前に予め
処理をして流す施設を設置できな
いか。
・庄内川からの導水について、八田
川の水が流入しないようにするこ
と。(2)
庄内川の水質につきましては、毎年、
庄内川中流域水環境改善対策協議会な
どにおいて、関係者と調整を図ってお
ります。今後も協議会などを通して、
改善策についての調整を図ってまいり
ます。
3
市 民 意 見
市の考え方
中川運河からの導水を有効活用する
べきである。(4)
・松重ポンプ所の取水を変更するこ
とによって中川運河の表層水を導
水し、堀川の低層に DO を与える。
・中川運河の回流を行う場合は、露
橋水処理センターからの高度処理
水を利用するなど、水質改善につ
いて検討すべき。
・露橋水処理センターの放流水を堀
川へ放流し、中川運河を海水の単
層状態を保ち、現在の中川運河の
水環境を保全し、堀川に導水する。
・新堀川に中川運河の水を送水する
ことによって、新堀川の底層の塩
水楔をこれに置き換え、新堀川の
大幅な水質改善を図る。
中川運河を含めた水質改善対策につ
きましては、露橋水処理センターの放
流水の活用も含めて、関係機関と調整
を図り、堀川圏域の水環境が改善する
よう検討してまいります。
感潮区域での流量の確保策につい
現段階で感潮区域の維持流量を定め
て、もう少しふみこんだ表現にしてほ ることは困難ですが、他河川などから
しい。(2)
の導水や浅層地下水の導水などにより
浄化を進めながら、水量の確保に努め
てまいります。
2.6 河川環境の整備と保全に関する目標
市 民 意 見
市の考え方
水質改善と生物の生息・生育環境を
関係機関と連携を図りながら、親水
整備してほしい。
空間の創出、ヘドロの除去や水量の確
ボートの練習など市民が川に入るこ 保、合流式下水道の改善を進める他、
植生工事による水辺植生の保全・再生
とができる川にしてほしい。
子供たちが川遊びをしたり、地域住民の などを進め、水質改善と豊かな生態系
を育み、人々が川に親しみ、川とふれ
交流の場になるような川にしてほしい。
自然環境を整え自然散策・生き物を育 あえる空間の創出に努めてまいりま
む自然との共生を実感・発見できる学習 す。
また、市民と協働して河川美化や堀
の場でもあってほしい。
4
市 民 意 見
市の考え方
堀川の水質改善を最優先に取り組む 川の活用に努めてまいります。
べきです。川の水が汚いと水辺で憩う
ことができない。(2)
名城公園と連携により、親水水域を
創出し、ボートなどを利用できるよう
にしてほしい。
水質浄化対策に加え、市民にわかり
易い堀川の美化・堀川の活用をすすめ
るべき。
①水質の改善
市 民 意 見
市の考え方
「健全な水循環の構築を推進すべく新
健全な水循環の構築につきまして
たな水量の確保に努めます」との表現 は、名古屋市雨水流出抑制実施要綱に
は、分かりにくい。
基づき、雨水浸透施設の設置を推進し、
地下水の涵養を図り、浅層地下水の導
水をするなど、水量の確保に努めるこ
とで、推進してまいります。
名古屋港の水質との関係がわかりに
堀川と名古屋港の水質は密接に関係
くい。
しており、関係者と連携し、水質の改
水質向上のため、名古屋市と名古屋 善を図ってまいります。
また、水質データにつきましては、
港管理組合で水質とポンプ運転状況の
愛知県、名古屋港管理組合及び関係部
データを共有すべきである。
局と共有化を図ってまいります。
詳細な検討のために、年間の層別水
現在、表層と低層の 2 層の水質調査
質データを測定すべきである。
を行っており、今後も継続していく予
定です。
ヘドロ対策を推進してほしい。(10)
・ヘドロにより、悪臭や景観の悪化
がおこっているため、ヘドロを無
くしてほしい。(4)
・土壌浄化技術の活用してほしい。
・護岸が崩れないよう対策をしてヘ
ドロを除去してほしい。
5
本計画では、河床掘削により流下能
力を高めるとともに、ヘドロの除去を
行うことで水質の改善を図ってまいり
ます。
また、現在の河道幅内で整備を行い、
護岸整備の進捗を図り、早期にヘドロを
除去していきたいと考えております。
市 民 意 見
市の考え方
・ヘドロの除去方法は、バケット方
なお、ヘドロの除去に際しては、費
式に加えバキューム吸引方式も検 用も最適な工法を採用し、適切に処理
討すべき。
をしてまいります。
・深堀れ箇所にふく砂し、川底を平
坦にすると同時にヘドロを溜まり
にくくする対策をすべき。
・ヘドロの処理方法を検討してほし
い。
・油・ヘドロを焼却加熱処理して、
無害化してほしい。
堰による水質改善対策が必要であ
る。(4)
・海水の影響を受けないよう、下流
部に堰を設けて、水質改善を図っ
てほしい。(2)
・干潮時に水位が下り、ヘドロを巻
上げているため、堰を設置し、水位
を一定に保つことが必要である。
・防潮水門を観音開きにし、潮力に
より自動開閉を行ってほしい。汽
水域性の生物にも影響が小さい。
堀川の感潮区域については、ヘドロ
臭や水の濁りといった、定性的な指標
に基づく水環境改善も重要と考えてお
り、現在、堀川水環境改善協議会の中
でも議論を深めております。
今後もヘドロの除去、合流式下水道
の改善、水量の確保などにより水質改
善に努めてまいります。
また、堰による対策など、様々な角
度で水質浄化についても可能性を検討
してまいります。
動植物を利用した水質浄化をすべき
動植物による水質改善については、
である。(5)
在来の動植物に配慮する必要があるた
・イワガニやザリガニによる水質改 め、慎重な対応が必要と考えておりま
善は行えないか。
す。
・堀川へも EM 菌を投入し、川の中
から浄化することも検討してほし
い。(2)
・外来種のオオカナダモを除去する
ことにより、窒素とリン及び付着し
たヘドロを除去し、浄化に役立てる。
・「菱」とか「ハス類」を係留させる
ことは、浄化の為有効であり、鳥も
小魚も多数繁殖し、動植物の楽園と
なる。
6
市 民 意 見
市の考え方
下水道の対策を進めるべきである。
(6)
・流入する汚水等を断たなければ、
ヘドロが溜まり続ける。(2)
・合流式下水道改善や下水の高度処
理についても、進めてほしい。
・下水道の放流が水質改善の障害と
なっているため、下水道処理の促
進を最重点に行うべき。(2)
・水質汚濁原因の解明と除去、特に
都市下水路の放流抑制(下水処理
水を含む)。
下水道の対策につきましては、合流
式下水道の改善及び水処理センターの
改築に伴う下水処理の高度化などを進
め、河川への汚濁負荷を軽減すること
により、水質改善を図ってまいります。
ゴミがたまりやすい箇所には、ごみ
キャッチャーのような自動回収装置を
検討してほしい。できない場合は、市
民がゴミを回収しやすいような施設を
整備してほしい。
河川のゴミ浮遊は課題と認識してお
り、現在、ごみキャッチャーを 1 箇所
設置しております。その他、ゴミの集
積箇所については、今後対策を検討し
てまいります。
水質浄化の状況が見える施設を整備
階段や親水広場など、水に近づくこ
してほしい。(2)
とで水質浄化の状況を体感できる施設
の整備に努めてまいります。
様々な浄化対策や制度を検討すべき
である。(10)
・汚濁水に空気を送り込む、曝気法
を取り入れてほしい。
・名城公園に人口干潟を創出し、干
潟の浄化能力を用いて水質浄化を
行ってほしい。
・浄化に効果があるとされる「貝類の
破砕物」の利用を検討してほしい。
・名古屋港からお城の間に、水質浄
化のため沢山の「大水車」を設置
してほしい。観光資源にもなる。
・堀川浄化を PFI 方式により、短期
間で実施してほしい。
今後も、河川の浄化対策として、ヘ
ドロの除去、合流式下水道の改善、水
量の確保などを進めてまいります。ま
た、関連事業、関係機関や地域住民と
連携し、様々な角度で水質浄化効果を
検証する中で、ご意見を参考にしなが
ら、新たな環境施策の可能性を検討し
てまいります。
なお、酸素の補給施設は、1 箇所設
置しております。
7
市 民 意 見
市の考え方
・両側から中央に向かって川底に勾
配をつけ、更に中央に溝を設置す
ることで、水が更に流れ易くなり、
淀みにくくする。
・堀川の水をくみ上げ、浄化して流
水プールを作ることで、将来の堀
川の姿、
「泳げる堀川」を具体的に
見せてほしい。
・堀川に浮かぶ、油類を鋸くずに吸引
させる処理法を検討してほしい。
・その他(2)
新堀川の水質改善は、本当にできる
新堀川では、堀川及び中川運河と連
のか。
携した水質浄化について、その可能性
を検討するとともに、合流式下水道の
改善など下水道事業と連携を図りなが
ら、水質の改善に努めてまいります。
水質の目標
市 民 意 見
市の考え方
水質の目標を環境基準の「A 類型」
今後、ヘドロの除去、合流式下水道の
とするなど、もっと高い目標にしてほ 改善、水量の確保などを進めてまいりま
しい。(3)
すが、水質の目標については、それらの
水質改善で、具体的に何が変わるの 効果を踏まえて定めております。
また水質目標において B 類型並みと
か表現を加えて頂きたい。(2)
は、名古屋市環境基本条例に基づく環
境目標値の「河川☆☆☆」に該当し、
川に入っての遊びが楽しめることをイ
メージし、C 類型並みとは「河川☆☆」
に該当し、水際での遊びが楽しめるこ
とをイメージしています。
8
②動植物の良好な生息・生育環境の保全・再生
市 民 意 見
市の考え方
魚が生きられる川にしてほしい。
多様な動植物に配慮するため、水辺
ビオトープを検討してほしい。人と 植生の保全と再生に努めてまいりま
水生生物、植物が共存できるようにし す。
また、順流区域では瀬と淵の形成に
てほしい。
堀川の両岸に、
「柳類」を植えて、水 努めてまいります。
生動植物の生息環境を整えてほしい。
堀川の外来種についても考えた方が
外来種については課題ととらえてお
良い。
り、今後、関係機関と連携を図りなが
ら、生物多様性の保全に向けて、生態
系への影響を注意深く観察し、対応を
検討してまいります。
③川と人との豊かなふれあい活動の場の維持・形成
市 民 意 見
市の考え方
市民が川に親しめるように親水広場
など川とのふれあいの場を整備してほ
しい。(12)
・環境首都「なごや」にふさわしい
整備をしてほしい。
・老若男女が楽しめるよう木陰を作
り憩える場所を作ってほしい。
・ふれあい活動の場を数多くつくり、
市民の関心を引きよせることが必
要である。(2)
・公有地を活用し、階段型の護岸、
船着き場などの親水空間を整備し
てほしい。
・用地買収などにより河川区域を拡
幅して、親水広場や遊歩道などの
親 水空間を整備すべきではない
か。(4)
・公共用地だけでなく民間施設の利
用を検討してほしい。
親水整備については、納屋橋地区、
名城地区などの拠点整備を引き続き進
めてまいります。
その他の地区については、公共用地
を有効活用して親水広場の整備を進
め、地域の人々が集う空間を創出する
よう努めてまいります。
また、今後、親水広場等の整備を進
めていく中で、皆様のご意見を活かし
てまいりたいと考えております。
9
市 民 意 見
市の考え方
・植生については、住民が親しみや
すいように花が咲く樹木などを取
り入れてほしい。
・既設公衆トイレが悪臭を放つ。憩
いの場所にふさわしいトイレに改
築してほしい。
人でにぎわう、活気のある整備を進
めてほしい。(4)
・若年層の意識が集まるような空間
づくりや、若年層を巻き込んだ活
動を行うなどしてほしい。
・歴史的な魅力がある地区を優先的
に整備し、外国人が観光にくるよ
うにしてほしい。
・整備地区に出店を希望する店舗に、
行政が支援し、もっと賑やかな場
所にしてほしい。(2)
堀川では、人がにぎわい、うるおい
を感じる空間を創出するため、歴史的
遺産などを活かし、拠点となる地区の
集中的な整備に努めてまいります。
その他の地区についても、公共用地
の有効活用をしてまいります。
また、市民によるイベントなどへの
支援や協力に努め、整備地区の活用を
図り、整備効果を最大限引き出してま
いります。
堀川と広小路が交差する納屋橋付近
をもっとにぎやかにしてほしい。(4)
・行政が、再開発事業をバックアッ
プしてほしい。(2)
・行政は、現在、行われている活動
をバックアップして、市民の関心
を高めてほしい。
・納屋橋周辺の堀川に関する記述が
少ないため、これからの納屋橋の
イメージがわかない。
納屋橋地区においては、今後も拠点
として広場や遊歩道の整備を進め、商
業・飲食・居住などの機能が複合し、
活気とにぎわいのある都心空間とし
て、堀川を軸に人々が回遊できるよう
に努めてまいります。
また、市民と協働し、イベントなど
のにぎわい創出に努めてまいります。
川沿いに遊歩道を整備してほしい。
(3)
・自然に人の流れが堀川に向かい、
市民生活の場の一部となる。
・夏のヒートアイランド対策を含め
た“風の道”ともなる。
拠点となる地区については、今後も
広場や遊歩道など集中的な整備に努め
てまいります。
また、それ以外の地区については、
公共用地などを利用し、川に親しめる
整備を進めてまいります。さらに、こ
10
市 民 意 見
市の考え方
・公共用地が無く連続した川沿いの れらを有効活用するため、周辺道路整
遊歩道の実現が難しいため、納屋 備とも連携を図り、ネットワークづく
橋付近から河川内の片側に遊歩道 りに努めてまいります。
を設置し、親水性を高めてほしい。
将来的に、名古屋城から名古屋港ま
で堀川沿いにサイクリングロードの設
置を検討してほしい。
親水広場、遊歩道、及び階段設置な
白鳥親水広場の手すりが完全に固定
されていて水辺にボートを下ろせず不 どにあたっては、人と川とのふれあい
便。手すりに開口部をつけるなどして に配慮してまいります。
また、既存の施設につきましては、
ほしい。
市民がボートを安全に下ろせるよう 有効活用できるよう努めてまいりま
な場所を確保しないと市民参加による す。
水面の清掃活動が進まない。
堀川において舟運を活用すべき。
(7)
・歴史的な背景もあり、船を活用する
ことで、堀川が注目されると考える。
・船を定期運航することで、名古屋
城や宮の渡しなどと都心を結び、
観光や交通手段として活用すべき
である。(3)
・船の観光を強化し、アピールすべき。
・文化遺産である松重閘門の機能を
復活させてほしい。
・東京・大阪のように水辺環境の拠
点として堀川を活用する。堀川舟運
音声ガイドの作成、橋下の橋名看板
設置などのソフト対策が必要。
現在、堀川に 4 箇所の船着き場が整
備されており、名古屋港から名古屋城
の区間で観光船が就航し、主に観光客
に利用されています。
今後、歴史的遺産を活用しながら整
備を進め、堀川の魅力づくりに努めて
まいるとともに、舟運を活用したネッ
トワークづくりに向け、観光船事業者
と連携を図ってまいります。
④良好な景観の維持・形成
市 民 意 見
市の考え方
歴史的な背景を考慮した整備をして
今後整備の実施にあたっては、都市
ほしい。(8)
景観などと水辺空間との調和に努めて
・川沿いの歴史や文化を体験できる まいります。
場を創出してほしい。
特に堀川では、歴史・文化や街並み
11
市 民 意 見
市の考え方
・近代的整備の中に堀川の原風景を
残してほしい。
・古い護岸を保存し、市民などに PR
すれば、名古屋・堀川の特色を出
せる。
・景観は一望して評価されるもので
あるので、周辺の都市整備と協調
してほしい。
・堀川と木の文化が、
「ものづくりの
集積地」へと成長させた。堀川再
生には「木の文化」をもう一度生
み出す必要がある。
・歴史的事実を検証した上で、それ
を踏まえた整備をしてほしい。
・堀川は宝の山である。構造物・両
岸の樹姿は川辺に寄り添い風格の
ある景観を作り出している。それ
らを活かす工夫をすべきである。
・川側に設置されたクーラーの室外
機を木製枠でおおうと良い。
景観などに配慮するよう努め、歴史的
遺産の趣を活かした整備により、まち
のシンボルとなる景観の創出を図って
まいります。
また、玉石積などの歴史を感じさせ
る既設の護岸については、できる限り
活かしながら整備を進めてまいりま
す。
河川に沿って緑化を進めてほしい。
(5) 都市景観など周辺環境と水辺空間と
・植樹出来る場所については徹底的 の調和を図るため、整備に伴い地域住
に植樹するように、堀川全川で植 民と連携して緑化に努めてまいりま
樹計画を策定してほしい。
す。
・菩提樹を採用してほしい。
・日本古来の葛を両岸に張る。ある
いは、手間が掛からずに育つ果物
を植えてほしい。
・堀川には駐車場が多いので、駐車
場に緑を植えて温暖化を防止に役
立ててほしい。
・都心の河川沿岸は、黒川や名古屋城
近隣のように桜の植樹が望ましい。
12
⑤市民との協働
市 民 意 見
市の考え方
小学生が楽しめるようなお祭りや、
近年では、イベント、清掃活動、啓
底引き祭りなどのいろいろなイベント 発活動などが市民と行政との協働で実
を開催してほしい。(2)
施されております。
今後も、堀川再生に向けた気運の盛
清掃やイベントを市民が実行し、行
政がバックアップする体制を推進して り上げとにぎわいの復活のため、積極
的にこれらの取り組みを実施してまい
ほしい。
堀川総合整備室は、市民や区役所を ります。
また、イベントや清掃活動など様々
はじめとした関係部局と連携し、堀川
再生を「まち起こし」として取り組む な機会を通じた意見交換や、ホームペ
ージによる意見募集などにより、市民
べきである。
市民説明会、協議会などによる意見 の意見を反映するとともに、整備によ
る交流の場の創出や、堀川ギャラリー
募集及び意見交換をするべき。(3)
・市民説明会など開催することで、市 の活用など、行政ならではの役割を積
極的に果たしてまいります。
民団体、NPO と協働できる。
・市民に堀川をきれいにする方法を
募集し、広く PR してほしい。
・
「堀川委員会」などテーマ別委員会
を設けて市民の声が反映されやす
いしくみを構築してほしい。
市民と行政の役割分担とその実現期
間を明確にすべき。(2)
計画のとおり行政と民間が連携し
ながら、それぞれの役割を果たせば、
堀川沿いのすばらしいまちづくりを
実現できる。
3.1 河川工事の目的、種類及び施行場所並びに河川工事の施行により設置され
る河川管理施設等の機能の概要
(1)河川工事の概要
市 民 意 見
市の考え方
現時点での整備済区間と残っている
整備済み及び整備中の区間は、原案に
区間を明確にし、残り 30 年間に必要と 記載しております。また、計画実行には、
なる事業費を明示してほしい。
堀川と新堀川の河川整備費として堀川
約 390 億円、新堀川約 100 億円が必要と
考えております。
13
市 民 意 見
市の考え方
護岸と河床の整備について、河床勾
本計画は、地下鉄などの地下横断物
配が殆どない感潮河川であるため、河 を考慮した上で、できる限り勾配を設
川全体に勾配を設けてはどうか。
けるようにしています。
堀川の護岸がぼろぼろで崩れそうな
護岸改築にあわせて既設護岸の補強
ので、整備で直すべき。
を行ってまいります。
地震による災害の防止について計画
地震力を考慮した護岸の整備を進め
が無い。堀川の護岸の上及び近くのビ てまいります。
ル、家は護岸が崩壊すると共にビル、
家も倒壊する危険がある。
工事現場を見ていると基礎工事よ
工法については、それぞれの現場条
り、その準備工事に費用がかかってい 件などを踏まえて、検討しています。
るため、創意工夫できないか。
今後とも、できる限りコスト縮減に努
めてまいります。
新堀川沿いを少しでも早く整備をし
新堀川では、洪水調節池により河道
てほしい。
への流出量を低下させるため、既存の
新堀川がもっと身近な川になるよ 若宮大通調節池の越流堰の改修及び新
たな調節池の増設を行います。さらに、
う、整備してほしい。
流域において流域貯留施設の整備を行
ってまいります。
また、河川沿いの公有地や小段を活
用し、植栽による景観整備や、生物の生
息環境に配慮した整備、また水際へのア
プローチが可能となる空間整備を行い、
身近な川となるように整備を進めてま
いります。
(2)流域対策の概要
市 民 意 見
市の考え方
猿投橋上流における堀川の各橋の下
土管は降雨時に排水するための施設
に大きな土管が両側に見えるが、いつ であり、一定以上の降雨時のみ雨水が
見ても水が出ていない。活動はしてい 管を通じて堀川に流れ込みます。
るのか。
台風シーズンには道路が度々冠水す
雨水ますなどの雨水をのみこむ施設や
る。マスを多くするなど対策をとって 下水管きょの整備による対策も含めて、
ほしい。(3)
浸水被害の軽減を図ってまいります。
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3.2.2 河川の維持の種類及び施行の場所
市 民 意 見
市の考え方
ゴミが多いので対策をしてほしい。
(3)
・川沿いのゴミを早急に取り去って
ほしい。(新洲崎橋、志賀橋)(2)
・一度きれいにすることで、維持し
なければという意識が芽生えるの
ではないか。
川沿いに除草、清掃に努めると共に、
関係機関や地域住民と連携を図り、河
川美化の推進や良好な景観を維持して
まいります。
また、護岸管理上支障となる樹木の
伐採について、適宜実施してまいりま
す。
河川内浮遊ゴミ回収作業は、船に乗
って高い位置や窓から網ですくう方法
は効率が悪いので、効率の良い方法で
ゴミを回収した方が良い。
沿川放置藪林をはじめ、公・私有地
を問わず伐採して、沿川住民が望む緑
化のやり直しが必要である。木によっ
ては、台風や地震で倒れ、護岸破損の
原因となる危険がある。
市民意識の向上のため、情報提供を
すること。(7)
・
「広報」、
「講演」、
「マスコミ」等を
通じて現状を広く市民に情報提供
する。(4)
・ゴミの処理・排水の考え方等の広
報が必要。市民の意識改革が一番
重要である。
・住民は、説明されれば理解・賛同
する。市長を先頭に、色々な媒体
を通じて積極的に情報提供してほ
しい。
・意識向上のため、教育委員会と連携
し、小中学校の教育にとり入れる必
要がある。
各種イベント、堀川ギャラリー、ホ
ームページなどを活用し、積極的に地
域住民に情報発信することによって、
堀川・新堀川に対する関心を高め、多
くの方に川を見守ってもらえるよう働
きかけてまいります。
また庄内川を始めとした他河川との
情報共有も進めてまいります。
木曽川や庄内川の上流への交流運動
を、実行してほしい。
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3.2.3 河川情報の提供
市 民 意 見
市の考え方
「防災情報の提供」についてはリーフ
親水施設などについては、短時間・
レット等のみならず現地にも明示する 集中的な降雨時の水位上昇について注
方が良い。なぜ護岸が高いか、伊勢湾台 意喚起する看板を設置していますが、
風で何が起きたか、示すことも必要。 より洪水時に有効な情報伝達方法につ
いて、今後検討してまいります。
その他
市 民 意 見
市の考え方
堀川の愛称を公募して、市民の皆さ
現段階では、ご意見のような新たな
んが親しみを持てるようにしてほし 施策や愛称等の募集は考えておりませ
い。
んが、堀川のマスコットキャラクター
整備の実施に当っては、資金面及び予 である「ホリゴン」の活用や、市有地
算面で新たな施策の創設を期待したい。 などの有効活用による収入の増加に努
河川の付加機能として、防災機能を めております。
兼ね備えた保安シンボルとなるランド
また、防災については、堀川・新堀
マークを設置してほしい。
川において、災害時に消防活動や物資
輸送に河川を有効に利用するため、河
岸に消防車やトラックが近づける施設
整備を行っています。
整備の内容は具体性に欠け、各項目
について詳細に検討しているのか疑問
を感じる。きれいな言葉を並べるので
はなく、実際にどうすべきかを考えて
ほしい。
本計画は、河川法で定めるとされて
いる整備目標や実施項目を記載してお
り、個別の整備内容については事業区
間ごとに検討する中で、明らかにして
まいります。
また、それぞれの項目は相互に関連
原案に同じことが何回も出てきた
り、単なる内部の事務手続きが目標に する部分が多いため一部内容が重複し
書かれていたりする。市民の読みやす ています。
いものを仕上げてほしい。
概要版の青色で囲まれたエリアの雨水
雨水管きょは雨水のみを流す管で、
管きょと下水道管との違いは何でしょう この地域における一般の下水管きょ
か。堀川総合整備室が行う事業ですか。 (汚水と雨水の合流管きょ)とは別の
ものです。
河川整備計画におけるこの区域の対
策については、下水道の浸水対策と連
携して実施していく予定です。
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市 民 意 見
市の考え方
市民の皆さんへ、家庭内雨水浸透マ
これまでも昭和 62 年 4 月に策定した
スなどの設置を呼びかけてはどうか。 名古屋市雨水流出抑制実施要綱に基づ
き、公共施設については全市的に雨水
流出抑制を実施するとともに、民間施
設についても普及、啓発に努めており
ます。
本計画においても、流域全体で透水
性舗装や雨水浸透桝といった雨水浸透
施設の設置を推進していくよう記載し
ております。
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