振 動 項目 現況(現地調査結果の概要) マテリアルリサイクル推進施設整備に係る 予測・影響の分析及び評価 施設の稼働による影響 振動調査結果は、振動のめやすに示す「人体に感じな 計画施設からの振動は人体が感知しない程度のもの い程度」のレベルでした。 と評価しました。 単位:デシベル 調査 振動の 区分 振動レベル 地点 めやす 予測 合成後 生活環境の保 現況 予測値 評価 暖季 30 デシベル未満 55 №1 地点 の値 全上の目標 建設予定地 寒季 30 デシベル未満 デシベル 人体が感知 №2 昼間 しない程度 ○ 38 38 41 内 周辺地域 (8~20 時) (55 未満) №2 暖季 36 デシベル 周辺地域 寒季 38 デシベル 生活環境影響調査書(概要版) 生活環境影響調査の目的 本調査は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第9条の3第1項に規定する周辺地域の生活環境に及ぼす 影響について、「廃棄物処理施設生活環境影響調査指針(平成 18 年9月、環境省)」(以下、「指針」という。) に基づき、栃木県下野市下坪山に整備するマテリアルリサイクル推進施設の稼働が周辺地域の生活環境に与える 影響を事前に調査・予測・評価し、施設整備にあたり生活環境に影響を及ぼさないよう適切に環境保全措置を講 じることを目的としています。 廃棄物運搬車両の走行に よる影響 *:振動のめやすとして 55 デシベル未満は「人体に感じな い程度」とされています。 振動調査結果は、道路交通振動の要請限度を下回って 供用開始後の増加振動レベルは人体が感知しない程 いました。 度のものであると評価しました。単位:デシベル 区分 調査地点 振動レベル 要請限度 昼間 №3 暖季 44 デシベル 65 デシベ (7~20 時) 道路沿道 寒季 43 デシベル ル以下 「道路交通振動の要請限度」:道路交通振動により周辺の生 活環境が著しく損なわれると認められるときに市町村長が 道路管理者等に対して措置を執るよう要請することができ る限度。 予測 地点 現況 №3 42.0~ 道路沿道 45.4 供用 生活環境の保全 評価 開始後 上の目標 人体が感知 43.2~ しない程度 ○ 46.0 (55 未満) 悪 臭 施設からの悪臭の 漏洩による影響 項目 現況(現地調査結果の概要) 予測・影響の分析及び評価 (臭気指数)建設予定地では「官能試験法による栃木 県悪臭防止対策指導要綱」による指導基準以下、周辺 地域では定量下限(臭気指数 10)未満でした。 (特定悪臭物質濃度)調査結果は、定量下限未満か、 定量された場合でも規制基準値と比較して十分に低 い値でした。 適切な悪臭防止対策の実施により敷地境界線で臭気 指数は10 未満程度に抑えられると予測されました。 一般に、施設からの漏れ臭気は施設周辺が最も顕著 でありそこから離れるにつれて弱くなります。この ことから、大部分の地域住民が日常生活において感 知しない程度になると評価しました。 1.事業計画の概要 項 目 計画処理区域 整備予定地 処理施設 敷地面積 処理対象物 事業計画の概要 小山市、下野市、野木町 栃木県下野市下坪山 マテリアルリサイクル推進施設(リサイクルセンター) 約 27,000m2 不燃ごみ、不燃系粗大ごみ、ビン・缶・ペットボトル、水銀含有ごみ(蛍光管、水銀体温計等)、 危険物(スプレー缶、ライター等)、拠点回収できない小型家電製品※ 処理能力 57t/日 処理方式 破砕、選別、圧縮成型(缶)、圧縮梱包(ペットボトル)、一時保管(水銀含有ごみ、拠点回収 できない小型家電製品)、ガス抜き後不燃ごみとして処理(危険物) ※資源化の動向等について情報を収集しつつ必要に応じてリユース等を含めた資源化を検討します。 項 目 大気質 環境保全対策の概要 ○粉じん発生作業はすべて建物内で行い、粉じんの飛散、拡散を防止します。 ○施設内の発生粉じんは外部に出さず、集じん装置で除去後、清浄して排気します。 ○プラットホーム、ストックヤード等に吸じん装置(吸じんフード等)を設けます。 ○低速・高速回転破砕機は強固な部屋に設置し、粉じんの拡散を防止します。 騒音・振動 ○低騒音型、低振動型の機種を選定し、機器はすべて建物内に設置して音の遮蔽をはかります。 ○主な騒音源である破砕機等については敷地境界から離れた場所に設置し RC 構造の部屋に収納しま す。また、その他の騒音の発生源になると考えられる機器は専用の防音カバーや吸音材を取り付け た部屋に収納します。 ○振動を起こしやすい機器である破砕機等については、大きな振動エネルギーを確実に吸収するため 頑丈な基礎に固定させます。また、その他振動の発生源になると考えられる機器は頑丈な基礎に固 定するか防振ゴムなどを使い振動を外部へ伝わらせないようにします。 ○計画的な維持管理のもとで、定期的整備・点検を実施しつつ施設を適正に運転します。 ○施設の運転者に対する定期的な教育、訓練を実施します。 ○施設稼働初期、補修直後に騒音、振動が発生しやすいので稼働に際して特に留意します。 ○不必要な扉の開放を禁止して外部への騒音の拡散を防止します。 ○密 閉:悪臭が発生する可能性のある場所は可能な限り密閉します。 ○吸引・除去:受入ホッパ周辺等は局所排気装置によって臭気を含む空気を吸引し、集じん装置、活 性炭脱臭装置などで適切に処理したうえで外部へ放出します。 ○住居地域の大気質への影響を考慮し、北側からの廃棄物運搬車両の搬入は地元を走行する車両等の 最低限にとどめ、それ以外の車両は南側から搬入することを基本とします。 ○法定速度の遵守および空ぶかしの防止等を励行します。 ○廃棄物運搬車両にアイドリングストップを指導します。 水 質 現況(現地調査結果の概要) 調査地点(田川)は環境基準B類型の適用を受けます。すべての項目で環境基準値を達成していました。 ≪総合評価≫ 「計画施設の稼働が周辺環境に及ぼす影響は軽微であり、適切な環境保全措置を講じることで生活環境の保全上の目 標を達成できることから本事業計画は適正であると評価しました。本事業にあたっては周辺環境への負荷を極力抑えるこ とが重要であり、環境保全対策を適切に行って事業を実施していきます。 」 マテリアルリサイクル推進施設整備に係る生活環境影響調査書 概要版 平成 24 年 3 月 発行 小山広域保健衛生組合 〒323-0043 栃木県小山市塩沢 604 TEL0285-22-8182 http://www.city.oyama.tochigi.jp/kouiki/ 悪 臭 廃棄物運搬 車両対策 2.生活環境影響調査項目の選定 4.現況調査結果、予測・影響の分析及び評価 マテリアルリサイクル推進施設整備事業の特徴を考慮して生活環境影響調査を実施する項目を選定しました。 選定した項目は次のとおりです。 大気質 騒 音 振 動 悪 臭 水 質 項目 生活環境影響要因 生活環境影響調査項目 粉じん 二酸化窒素 浮遊粒子状物質 騒音の程度 振動の程度 特定悪臭物質濃度,臭気指数 施設排水 の排出 施設の 稼働 ○ 施設からの 悪臭の漏洩 廃棄物運搬 車両の走行 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 現地調査 を実施* 環境基準項目 *:生活排水は下水道投入する計画であり、河川等に直接影響を及ぼすことはないものと考えられますが、参考のため工業 団地の調整池が接続する田川において現地調査を実施しました。 №3(道路沿道)大気 質、騒音、振動、悪臭 №2(周辺地域)大 気質、騒音、振動、 悪臭 №1(建設予定地内)大気 質、騒音、振動、悪臭 現況(現地調査結果の概要) 環境基準が設定されている浮遊粒子状物質(SPM)は 砂ぼこりが立ち、粉じんが飛散する風速 5.5 m/s 以上の 基準を達成していました。 頻度は年間の 2.2 %、風向は下図のとおりでした。風下の 民地までの距離と本事業の環境保全対策を考慮すると計 №1 №2 環境 画施設の稼働による粉じん 項 目 建設予定地内 周辺地域 基準 は周辺地域の生活環境に著 暖季 0.055 暖季 0.075 0.2 しい影響を及ぼさないもの SPM の 1時間値 寒季 0.054 寒季 0.057 以下 と評価されました。 最高値 暖季 0.041 暖季 0.042 0.1 (mg/m3) 日平均値 寒季 0.035 寒季 0.022 以下 粉じん 暖季 20.8 暖季 10.8 平成 23 年の下野市南河内 - (μg/m3) 寒季 21.3 寒季 14.9 庁舎における風速 5.5m/s N NNW 30 NW 悪臭 水質 季 季 季 季 季 季 季 平成23年 8月31日(水)~ 9月6日(木) 平成23年11月30日(木)~12月6日(水) 平成23年 9月 1日(木)10時~ 9月2日(金)10時 平成23年11月30日(水)10時~12月1日(木)10時 平成23年 8月31日(水) 平成23年 8月29日(月) 平成23年11月30日(水) 廃棄物運搬車両の走 行による影響 騒音、振動 暖 寒 暖 寒 暖 暖 寒 調査期間 施設の稼働による影響 №2水質(放流口の下流側) 大気質及び気象 NE ENE 10 W E 0 WSW ESE SW SE SSW SSE S 二酸化窒素(NO2)及び浮遊粒子状物質(SPM)の調査結果は 二酸化窒素(NO2)、浮遊粒子状物質(SPM)とも、生活環境 次のとおりです。すべて環境基準を達成していました。 の保全上の目標を下回るものと評価しました。 項 目 NO2 の最高値 日平均値 (ppm) SPM の最高値 (mg/m3) 1時間値 日平均値 №3 道路沿道 暖季 0.014 寒季 0.018 暖季 0.061 寒季 0.080 暖季 0.038 寒季 0.048 環境基準 0.04~ 0.06 以下 0.2 以下 項目 NO2 (ppm) SPM (mg/m3) 日平均値 生活環境の保全上の目標 評価 0.028 0.04~0.06 以下 ○ 0.075 0.10 以下 ○ 0.1 以下 騒 音 №1水質(放流口の上流側) 調査時期 NNE 20 WNW 項目 調査項目 予測・影響の分析及び評価 以上の風向別出現頻度 廃棄物運搬車両の走行による 影響 3.現地調査の概要 施設の稼働に伴う粉じん等の飛散の 影響 調 査 事 項 大気質 現況(現地調査結果の概要) 暖季は虫などの鳴き声が影響して環境基準より高い 結果となり、冬季は環境基準を下回りました。 区分 調査地点 騒音レベル 環境基準 №1 暖季 63 デシベル 適用され 昼間 建設予定地内 寒季 55 デシベル ない (6~22 №2 暖季 58 デシベル 55 デシベ 時) 周辺地域 寒季 53 デシベル ル以下 暖季は虫などの鳴き声が影響して環境基準より高い 結果となり、冬季は環境基準を下回りました。 区分 昼間 (6~22 時) 調査地点 №3 道路沿道 騒音レベル 環境基準 暖季 66 デシベル 65 デシベ 寒季 64 デシベル ル以下 予測・影響の分析及び評価 計画施設からの騒音は現況を著しく悪化させないも のと評価しました。 単位:デシベル 予測 合成後 生活環境の保 現況 予測値 評価 地点 の値 全上の目標 №2 現況を著しく 53~58 36 53~58 ○ 周辺地域 悪化させない 供用開始後の増加騒音レベルは現況を著しく悪化さ せないものと評価しました。 単位:デシベル 予測 供用 増加分 生活環境の保 評価 現況 地点 開始後 全上の目標 №3 62.6~ 62.7~ 0.1~ 現況を著しく ○ 道路沿道 62.7 63.0 0.3 悪化させない
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