県北地域活性化への今後の取組 について 佐世保工業高等専門学校 中尾 充宏 平成23年12月6日:西九州テクノコンソーシアム 設立5周年記念講演会 1 佐世保市の経済活性化 1W 4K(朝長市長) 1W:west most 本土最西端に位置することによる知名度向上効果 4K: ・企業立地の推進 例:新小佐々工業団地 ・観光振興 例:九十九島、ハウステンボス ・基地の活用・・・米海軍、自衛隊 ・国際航路の開拓 ・・・中国、韓国向け航路 2 技術教育という立場からの貢献 NTC事業の総括と今後の展開 技術振興: ・高専教員との共同研究・開発、技術相談 人材育成: ・企業技術者の研修、講演会 ・課題解決型長期インターンシップ(学生の地元への定着) 他組織との連携強化: ・NRC(長崎ルネッサンス・コンソーシアム) ・長崎県産業振興財団 ・佐世保市産業支援センター ・NPO法人長崎県科学・産業技術推進機構 3 人材育成に関する新たな取り組み 長期インターンシップ (課題解決・共同研究発掘型) 九大での例(博士課程、3ヶ月) 企業現場の問題解決と人材確保 学生のキャリア支援 教員の研究実績 4 長期インターンシップの企画実施 本科4年生を対象として、インターンシップ先を基本 的に長崎県北の企業に限定 夏期休暇を中心に1ヶ月間企業に滞在し、この間に 問題の所在とその性質を考察 (テーマはあらかじめ設定しない) その後週一回程度企業訪問し、関係教員の指導・ 協力の下に問題を詳細化し、解決方法を模索 5年進学時に卒業研究テーマとして設定し、企業の 担当者、指導教員と連携を図りつつ研究・開発に従 事 5 長期インターンシップ実施状況(平成23年度) 会社 A B テーマ バラスト水の環境影響 評価試験 実施状況 発展性 夏期休暇後も週1回(火 卒研へ 曜午後)継続。企業から の可能 の評価も高い 性大 CADを用いた装置製作 夏期休暇後も週1回(火 卒研へ 用ソフトウェアの開発 曜午後)継続。学科教 の可能 性を模 員によるサポート中 索中 C (金属加工技術) 実施途中で休学 なし D (水質分析試験) 夏期休暇中に終了 なし 6 佐世保高専の県北地区企業との技術連携活動 (平成19年~23年度) 共同研究 11件・・・600万円(全体の25%) 受託研究 5件・・・140万円(7%) ・受託事業 2件・・・350万円(公的財団)(87%) ・奨学寄付金 6件・・・330万円(8%) ・ベンチャー企業設立(平成16年:水中ロボットの開発成果) 7 地域共同テクノセンターの設置(平成24年4月) (総合技術教育研究センターの発展的改組) 1.地域産業界や自治体との連携 (NTC、長崎県産業振興財団、 佐世保市産業支援センター、一般企業の技術相談) 2.異文化交流ラボ (東アジアの若手技術者との交流、地域における タイムリーな講演会開催) 3.ものづくり技術者の育成 (地域のニーズにあった人材育成活動、 研修・講習会、長期インターンシップ先 企業との課題解決型共同研究) 地域共同テクノセンター(平成24年3月末竣工) 地域にあって世界を目ざす技術を 技術は自然科学(自然現象)の応用 自然現象は世界中で普遍の原理 ・A社・・・天然調味料抽出技術で世界一 ・B社・・・特長ある船舶推進器の技術は世界中で 2,000隻以上の船舶に実装 ・C社・・・ICTを利用した販売網で飛躍的成長 ・D社・・・制御技術をベースにした画期的な技術 開発 10 産学連携に関する基本姿勢 高専は教育機関であり、学生を社会に役立つ幅広い知識を 持った技術者として育成することが最も重要な使命 佐世保という固有の地に設置されており、公的立場から人 的・物的資源を活用して、地域の人材育成と技術振興に貢 献すること 企業、学生、教員の三者がWin-Winの関係で関われること 企業:問題解決と新技術の適用による生産性向上 優れた人材確保 (学生の地元定着) 学生:PBL教育の成果によるキャリアパスの確立 教員:共同研究・開発の成果による業績の蓄積 11
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