2億5500万円かけて駐車場をつくる予算の削除を要求 - 日本共産党飯塚

2 億 5500 万円を投入する新しい庁舎駐車場づくり
日本共産党は反対し予算削除を要求
(05.9.22、総務委員長報告に対する討論より)
議案第 57 号、平成 17 年度飯塚市一般会計補正予算(第 3 号)中、総
事業費約 2 億 5500 万円にのぼる庁舎駐車場整備関連予算についてです。
この庁舎駐車場整備は、7 月 22 日に開催された 1 市 4 町の市長町長会
において合意されたもので、のがみプレジデントホテルに隣接する、福
岡交通(株)の土地、5 筆、あわせて 3032 平方メートルを 2 億 4000
万円で購入し、約 1500 万円をかけて、118 台分の駐車場をつくろうと
するものです。その財源は、一般財源が 2567 万円、合併推進債、つま
り借金が 2 億 2930 万円となっています。支出については、飯塚市が行
ない、穂波町、筑穂町、庄内町、頴田町の 4 町が負担金を飯塚市に支払
うことになっています。
江頭市長は仮に 4 町が負担金の支払いを拒否しても、単独で駐車場を
つくると、強硬な態度を示し世間を驚かせています。この負担金につい
ては昨日、穂波町、筑穂町の両町議会が拒否を決定しました。庄内町、
頴田町の議会の態度は本日、それぞれの本会議で明らかになりますが、
現時点で、合併推進債約 2 億 2930 万円と穂波町と筑穂町の一般財源分
あわせて 808 万 6000 円、合わせて 2 億 3738 万 6000 円、当初予定の
財源の 93%がなくなりました。こうした局面に立ち至ったにもかかわ
らず、何の反省もなく、歳入のあてのない補正予算を強行する江頭市長
の姿勢はまさに異常というほかはありません。
駐車場、土地買収の必要性について市は、現状でも不足がちである、
合併すると「30 台から 100 台が不足する」から整備目標を 118 台にし
たと説明しました。しかしながら、巨額の借金までして税金を投入して
土地を買収し、今この時期に、118 台収容の駐車場を整備することが本
当に必要か、という疑問にはまともに答えていません。
つまり、臨時的で比較的に大きな催しは、必ずしも庁舎で行なう必要
はなく、公共交通機関の便のよいところ、あるいは駐車場のあるところ
で行うなど、節約の発想でのぞめば解決できます。また、日常的な市民
利用への対応については、税金のむだづかいをしない、市民に負担を押
しつけない方法、例えば、スタンプ制を導入して近隣の駐車場を利用す
るなど、広範な市民に知恵と工夫を出してもらいながら、早急に検討す
れば解決が十分可能です。
また、土地の買収価格について市は、坪当たり 26 万円であり、周辺
価格より安かったと強調しています。しかし、安いからといって必要の
ない土地を税金で買うことは許されません。しかも不動産鑑定をしてい
ないことが指摘されると、「必要があるならやってもよい」と居直りと
も取れる態度をとり、坪当たり 18 万円でその気になれば 30 台、40 台
はとめられると思われる土地が市役所の目の前、201 号線沿いにあった
にもかかわらず、まともに検討しなかった事実を突きつけられても、買
収しようとする土地がほかの周辺価格より安かったとくり返すばかり
です。
合併後の駐車場をつくるというのに合併相手の町が必要ない、負担金
を出さないといい、そもそも必要性についてもまともに答えられない、
さらに、必ずしも安い価格でもない、こうしたことが明らかになってい
るのに、なぜ江頭市長は、この、福岡交通(株)の土地買収に執念を燃
やすのか。疑問は深まるばかりです。
市長が今回どうしても買収するという土地は、福岡交通(株)
(野上正
嗣代表取締役)が昨年 3 月、総合自動車株式会社(野上幸敏代表取締役)
から売買によって取得したものです。この総合自動車株式会社は土地を
売却したあと 11 月に社名を変更し、12 月解散、今年1月から特別清算
を開始し、4 月に終結しています。福岡交通(株)は、先月、8 月 31 日、
発行する株式の総数を 40 万株から 28 万 9263 株に縮小し、発行済株式
の総数も 11 万 4697 株から 3960 株に大幅に縮小しております。この土
地は、少なくとも今月 9 月 1 日の段階で、5 筆すべて、西日本銀行、あ
るいは、福岡シティ銀行、この 2 つの銀行は合併して現在は西日本シテ
ィ銀行ですが、この銀行によって巨額の抵当権が設定されています。つ
まり、今回の土地買収は、事実上、福岡交通(株)と巨額の不良債権を
抱え込んだ西日本シティ銀行を市民の税金で救済するものです。
市長が「市民に迷惑をかけない、市民本位で考える」というのなら、
飯塚市単独で整備をするというやり方はやめて、税金のむだづかいをし
ない、市民に新しい負担をかけない方法を検討すべきであり、市民から
も合併相手からも同意をえられない今回の庁舎駐車場整備関連予算は、
一般会計補正予算案から削除すべきであります。