ボルボの違い なぜボルボのブレーキは優れているの? テクニカル・サービス・ トレーニングを実施 ボルボ・トラック正規ディーラーのサービス担当 者のさらなる技術力アップを目的に、10月、2つ のトレーニングコースを実施した。 制動力・減速力 3 2 1 時間 1: サービスブレーキ 2: 補助ブレーキ 3: 総合ブレーキ 「メンテナンス・電気配線図・新長期排ガス規 制適合車コース」は、潤滑とオイル 交換、点検ス ケジュール作成といったメンテナンスから、電気 配線図の知識、そして新短期排出ガス規制適合 車と比較した 新長期排出ガス規制適合車の違 いの理解など、幅 広い分野を4日間にわたって 学ぶ 密度の濃い内容となった。 ま た、 「VTT/VCADS Proコース」は、5日 間、 ボルボ・トラックのサービス・メンテナンスに欠か 欧州車ならではの 先進のシステムを備えているからです。 せない診 断ツール VTT(Volvo Tech Tool)や ボルボ・トラックは 制動安定性の高いディスクブレーキをすべてのエア VCADS Pro を使いこなすことによって、お客様 サス車に標準装備しています。これだけでも 際立っていますが、他にも特 のトラックの万一の故障にも円滑に対応できる 筆すべき点があります。たとえば、ブレーキブレンディング ※1。ステアリング サービスを習得するものであった。 コラムにあるレバーをAポジション(Automatic Position)の状態でブレー お客様が安心できるアフターサービスをお届 キペダルを踏み込むと、瞬時にディスクブレーキが作動。その直後、補助 けするために、ボルボ・トラックはこれからもより ブレーキ(VEB+=ボルボ・エンジン・ブレーキ・プラス)が作動し、その制 良いトレーニングを実施し、サービスの質の向上 動力は 時間と共に増大、反 対にディスクブレーキの 制動力は 徐々に弱 に取り組んでいく。 まっていきます。結果的に、ディスクブレーキとVEB+を上手く調和させな がら総体としての 制動力を一定に保ったまま、双方のメリットを最大限に ドライバーのための情報を発信 ボルボ・トラックのウェブサイトの「ドライバーズ ニュース」 では、タイヤの空気圧管理やリグルーブ、 引き出すことができるシステムです。制動初期は反応の早いディスクブ レーキの特性を活かし、その後はVEB+ の減速度でディスクブレーキの制 動力をサポート。これにより、ドライバーが 意識せずともディスクブレーキ のパッドの磨耗を抑えることが可能になります。 このVEB+。当然のことながら通常の補助ブレーキとしての機能も兼ね クーラントの 知識など、ドライバーに日頃から役 備えています。先ほどのレバーの A ポジションから下側 3つのポジションが 立つメンテナンス情報やワンポイントアドバイスを これに該当し、下のポジションに行くにしたがって、アクセルペダルを離した 掲載している。詳しくは下記のウェブサイトへ。 際、強い減速力が得られるようになっています。さらに、ボルボにしかないB http://www.volvotrucks.jp モードと呼ばれる強制減速機能※2 は、前述のVEB+の最大減速力に加え、 VEB+ が最大の効果を発揮できるようトランスミッションのギアを自動的に 連続してシフトダウンします。トランスミッションとの協調制御により、ブレー キペダルを踏み込むことなく、強い減速力をもたらすことができるのです。 これらの機能が優れているのは、ドライバーが必要に応じてその都度 モードを選択できる点。つまり、通常運転時はAポジションやVEB+の 3 段 階の減速度を選択することで 必要以上の減速を防ぎ、下り坂でカーブに 差しかかったときなどは Bモードを活用することで、ディスクブレーキのパッ ドの磨耗を抑えながら必要な減速度を確保できるというわけです。 n ※ 1:ディスクブレーキ装着車のみ ※ 2:Ⅰ-シフト装着車のみ
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