TX テクノロジー・ショーケース in つくば 2009 その他 P-127 NIMS から材料創製へ技術支援！溶解・塑性加工技術を開放 ■ 材料創製支援ステーションの紹介物質・材料研究機構（NIMS）の第二期中期計画に基づいて設置した共用基盤部門（8 ステーション）の１つとして、平成 18 年 4 月に材料創製支援ステーションが組織され、当ステーションは NIMS における最先端の研究を「ものづくり」の観点から支援する部署として設置されております。研究を行うにあたっては、まず研究環境の整備が重要であり、開発研究に不可欠となる独自な装置の開発・改良、さらに研究対象素材の製作から評価用試験片の加工などが必要となります。そこで、ステーションの業務として「金属溶解・鍛造・圧延・熱処理、機器設計試作・材料加工・試料作製・ガラス工作」など、材料開発の上工程から試験片製作までの技術的支援を行います。言うなれば、物質・材料研究者の「縁の下の力持ち」集団です。ステーションの構成は、「設計試作セクション」と「創製技術セクション」の 2 つで成り立ち、エンジニア職を中心とした職員で構成されております。ここでは、物質・材料研究者への支援内容等の取組を「創製技術セクション」中心にご紹介致します。要望に応じております。また、中期計画に基づいた「設備の共用」に対しては単なる設備の開放（貸出）ではない、「技術の開放」というスタンスを採用することで、外部研究者からの要望に対して技術相談等業務実施のサンプル提供などを行っております。 ■ 支援内容【各種合金溶製／純金属の溶解】＋【各温度域による塑性加工／素材成形加工】＆【各種研究実験支援】 ● 各種純金属（Ti, Zr, V, Nb, Cr, Mn, Fe, Co, Ni, Cu, Al など） ● 各種鋼（軟鋼、高炭素鋼、ステンレス鋼、Cr-Mo 鋼など） ● 各種合金（チタン系、マンガン系、マグネシウム系など） ■ 設計試作セクション詳細を割愛して、担当室名を紹介します。＊材料加工室／機器設計試作室：並木地区・千現地区の 2 カ所にある材料加工の拠点。＊試料作製室：SEM・EDS・TEM・X 線回析装置等で使用する試料作製支援。＊ガラス工作室：ガラス器具・機器および装置等の製作や試料の真空封入・ガス置換封入など。 ■ 創製技術セクション（溶解圧延室）金属材料研究のための素材溶製から塑性加工など一貫した技術と設備を保有し、各研究者のニーズに適した材料の提供と開発、ならびに研究実験への技術的支援を行うことで内外の研究者からの材料創製に関する代表発表者所属問合せ先 Photo.1 ひずみ速度制御圧延作業例 ■ ホームページ当部署の設備を使用する共同研究や技術相談の御希望がございましたら下記にお問い合わせください。材料創製支援ステーション： http://www.nims.go.jp/mmes/ 創製技術セクション： http://www.nims.go.jp/mmes/mms_top.html 岩崎　智（いわさき　さとし） ■キーワード：（1）金属材料（2）溶解（3）塑性加工（独）物質・材料研究機構材料創製支援ステーション〒 305-0047 茨城県つくば市千現 1-2-1 創製技術セクション TEL: 029-859-2116, FAX: 029-859-2886 [email protected] – 129 –