7-1-6 防煙壁の設置基準と構造 道路内の建築制限とガラス (建築基準法

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は、面積1m 2 以下の防火戸その他の政令で
定める防火設備としなければなりません。
④百貨店、マーケット、飲食店など
分にある居室 の場合、床面積100m 2 以内
3)延べ面積が1000m を超える建築物の居
2
室で、その床面積が200m を超えるもの。
ごとに防煙区画する。ただし50cm以上の
4)開放できる部分の面積の合計が当該居室の
防煙壁などを用いる。共同住宅の住戸の場
合は200m 2 以内とする。
床面積の1/50未満の居室及び開口部を有
2
1m 以内の法第2条第9号の2ロに規定する防
しない居室。
(2)地下街の場合の設置基準
(2)排煙設備設置義務の除外
(昭和44年建設省告示第1730号第2)
(建築基準法施行令第126条の2)
(3)避難階段に通じる扉
(建築基準法施行令第123条2項)
排煙設備 の代わりに設ける場合、特殊建築
物などを除く建築物 の高さ31m以下 の部
2
この距離が確保できない場合は、開口面積が
火設備ではめごろし戸としなければなりません。
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る建築物(地下階も階数に算入)。
階段は、その階段に通じる出入口以外の開口部
から2m以上の距離に設けます。
ただし50cm以上の防煙壁などを用いる。
2)階数が3以上で、延べ面積が500m 2を超え
(2)屋外に設ける避難階段の場合
(建築基準法施行令第123条2項)
積500m 2 以内ごとに防煙壁で区画する。
③博物館、美術館、図書館など
階段室の屋内に面する壁に窓を設ける場合
●
地 下 道 の 床 面 積 3 0 0 m 2以 内 ご と に 防 煙
前項2)∼4)に規定した建築物のうち、建築
区画する。ただし80cm以上の防煙壁な
階段に通ずる出入口には、法第2条第9号の2
物の高さが31m以下の部分にある居室で、
どを用いる。
ロに規定する防火設備で政令に規定する構造
床面積100m 2以内ごとに防煙壁によって区
●
としなければなりません(従来の乙種防火戸ま
たは甲種防火戸)。
画されたもの。
●
(4)特別避難階段の場合
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●
(建築基準法第44号)
公 共 用 歩 廊 そ の他 政 令で定 める建 築 物で特
( 建 築 基 準 法 施 行 令 第 1 2 3 条 3 項 、昭 和
の2ロに規定する防火設備で区画された部
定行政庁が安全上、防火上及び衛生上他の建
44年建設省告示第1728号、平成12年
分で、その床面積が100m 2(共同住宅の住
築物の利便を妨げ、その他周囲の環境を害す
建設省告示第1435号)
戸にあっては、200m 2 )以内のもの。
るおそれがないと認めて許可した建築物の構
前項1)∼4)に規定した建築物のうち、階段
造は、次のように定められています。
に設ける避難階段の場合と同様です。
の部 分、昇 降 機 の昇 降 路( 乗 降ロビーも含
●
階段室の付室、またはバルコニーに面する
む)、その他これに類する部分。
・主要構造部が耐火構造であること。
学校、体育館、ボーリング場、スキー場、スケ
・耐火構造とした床若しくは壁又は特定防火
階段室に設ける採光上有効な開口部は屋内
●
●
しとします。
●
前項1 )の②に掲げた用途の特殊建物のう
ち、準耐火構造の床若しくは法第2条第9号
部分に窓を設ける場合、この窓ははめごろ
●
8 道路内の建築制限とガラス
建築基準法施行令第145条
ート場、水泳場又はスポーツの練習場。
設備 のうち、次 の要件を満たすもので道路
機 械 工 場、不 燃 性 の物 品を保 管する倉 庫、
と区画されていること。
部分以外に、屋内に面して開口部を設けては
その他これに類する用途に供する建築物で
イ.
随時閉鎖若しくは作動した状態にあるか、
いけません。
主要構造部分が不燃材料で造られたもの。
屋内からバルコニーまたは付室に通じる出入
その他これらと同等の火災発生の恐れの少
口には所定の構造の特定防火設備を、バル
ない構造のもの。
を 有し、かつ、常 時 閉 鎖 又 は作 動した 状
平成12年建設省告示第1436号に規定さ
態にあるもの以外 のものにあっては、火
れる火災が発生した場合の避難上支障のあ
災により煙が発生した場合に自動的に閉
階段室には、バルコニーおよび付室に面する
コニーまたは付室から階段室に通じる出入
●
●
口には所定の構造の防火設備を設けます。
煙設備の規定があります。排煙設備の規定は、
・道 路 の 上 空 に設 けられ る 建 築 物 にあって
は、屋外に面する部分には、ガラス(網入板
7 防煙壁の設置基準と構造
ガラスを除く)
、瓦、タイル、コンクリートブロ
(1)建築物の場合の設置基準
一定の規模や特定用途(不特定多数の人が集
まる)の建築物には、発生した煙を速やかに屋
又は随時閉鎖若しくは作動をできるもの。
鎖又は作動するもの。
築物の部分。
(建築基準法施行令第126条の2、3)
建物の安全確保のための規定のひとつに、排
防
火
・
防
災
関
連
ロ.
避難上及び防火上支障のない遮煙性能
る高さまで煙又はガスの降下が生じない建
5 排煙設備、防煙壁とガラス
7 -1
●
ック、飾石、テラコッタ、その他これらに類す
(建築基準法施行令第126条の2、3)
る材 料を用いない。ただし、道 路 上に落 下
排 煙 設 備 の一 部 として設 ける場 合 、床 面
する恐れのない部分はこの限りではない。
外へ誘導排出する設備を設置することを義務
づけたものです。排煙設備の規定のなかで、
上階床
ガラスに関するものは、排 煙 窓と防 煙 壁に関
する規定です。
天井面
6 排煙設備の設置基準
50㎝
以上
不燃材料
でおおう
不燃材料
(含むガラス)
でつくる
(1)建築基準法による排煙設備を要する建築物
(建築基準法施行令第126条の2)
扉
1)延べ面積500m 2を超える特殊建築物
床面
間
仕
切
壁
50㎝
以上
段違い天井
低い天 井 面から
50㎝以上垂れ下
げる
(法別表第一(い)欄(一)項から(四)項まで)
①劇場、映画館、演芸場、公会堂など
②病院、ホテル、旅館、共同住宅など
図6
防煙壁の構造(地下街を除く)
(建築基準法施行令第126条の2)
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