謎 の 山 岳 寺 院 跡 宇 通 遺 跡 を 探 る

■宇通遺跡って?
掘調査や測量調査が行われ、そして昭和 年、
群馬大学の尾崎喜左雄教授(故人)によっ
て昭和 年から 年まで、3回にわたって発
■確認された礎石建物群と出土遺物
地域の明日
謎の山岳寺院跡 宇通遺跡を探る
前橋市粕川町中之沢字大猿にある遺跡。人
の 居 住 域 外 で あ る 赤 城 南 麓 の 中 腹、 標 高
ろ(空ろ)
」「う
の元は「うつ
す。
「うつう」
ての地名で
きた通称とし
元に残されて
ではなく、地
宇通という
地名は、小字
が9世紀後半から
れましたが、その後の調査により、出土遺物
遺跡の発見当初は、三夜沢赤城神社の伝承
に残る「赤城神社西宮」の故地として注目さ
瓦や陶器、金銅製の女神像等が出土しました。
石建物や
いました。これまでの調査により、
査を再開し、平成3年まで継続的に調査を行
注目し、遺跡の内容を明らかにするための調
棟を 超え る竪 穴住 居が 見つ かり、
から、平安
いことなど
世紀のもので平安時代以
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貴重な資料を閲覧できます。
の再現模型展示や、農器具・養蚕具の展示等、
台所や農工風景
期までの農家の
として、昭和初
ほか、常設展示
もに、企画展の
されているとと
拠点として利用
ど、地域学習の
体験学習室な
教室を再現した
史 民 俗 資 料 館。
して造られた歴
として旧粕川小学校の木造校舎の一部を利用
赤城山南麓で長きにわたって営まれ続けて
きた人々の暮らし、その足跡を紹介する施設
■前橋市 粕川歴史民俗資料館
料がたくさん展示されています。
た遺物を中心になかなか見られない貴重な資
前橋市の粕川歴史民俗資料館において、特別企画展「謎の山岳寺院跡 宇通遺跡を探る」
が開催中だ。
9世紀後半、平安時代後期の山岳仏教寺院の跡と考えられ、まだまだ多くの「謎」を
今に残す宇通遺跡からの出土遺物の一部が公開されている。
650m前後の山中に所在しています。
つ」であった
降のものを一切含まないこと、礎石建物には
粕川村は松林と篠藪と化した宇通の地に再び
ともいわれて
八角円堂や方三間を基本とした阿弥陀堂形式
棟の礎
い ま す。
「空
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のものが多
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ろ」とは、か
らっぽ、中身
が無いという
時代後期の
山岳仏教寺
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こと。転じて神聖な場所という意味があるそ
住 所:前橋市粕川町膳 ー
開館時間: : ~ :
休 館 日:月・火曜日(祝祭日の場合は翌日)
入 館 料:無料
48
00
院の跡と考
えられてい
ます。 日
(日)
ま
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■お問合せ
前橋市教育委員会事務局 文化財保護課
TEL 027 ー280 ー6511
00
うです。
昭和 年4月の山火事により、偶然にもこ
の遺跡が発見されました。4.5ヘクタール
とい う広 大な 範囲 に発見 され た宇 通遺 跡は、
今回の企
画展は 月
で。出土し
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その後の攪乱を受けることなく、良好な状態
で 残 さ れ て お り、 ま さ に、 人 の 侵 入 を 拒 み、
聖地として人々に認識され続けてきました。
宇通遺跡からの出土遺物が公開
宇通遺跡全景
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外観
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