環境マイスター研修認定制度推進活動の実施結果【概要】 - 消費者庁

環境マイスター研修認定制度推進活動の実施結果【概要】
1.事業目的
地球温暖防止及び省資源・省エネルギー活動に資することを目的として、消費者が店頭において環境
性能が高い商品を選択しやすくし、また、より信頼性の高い環境情報を容易に入手できるようにするた
め、信頼性の高い環境情報を提供できる店員を養成・認証する「環境マイスター研修認定」制度を、山
形県と和歌山県を対象にモデル事業として実施する。
【事業のねらい】
国民生活において地球温暖化防止をすすめるためには、生活行動の中のこまめな工夫もさることな
がら、使用時に多くのエネルギーを必要とする家電製品、自動車等の購入時に、より環境負荷の小さ
い商品を選択するグリーンコンシューマー(グリーン購入)行動が重要となっている。この考え方は
ある程度日本においても広がってはきているが、実際の購買行動では実践するものはまだ多くない。
その最も大きな理由は、購入時に消費者に対して適切な環境情報が与えられないことにある。従来こ
の課題に関して、環境ラベルや自治体によるエコショップ認証などの対応がなされてきたが、その効
果は限定的なものとなっている。
そこで、家電製品、自動車の販売従事者に適切な研修を行い、「環境マイスター」として認定する
ことにより販売従事者の意識と知識の変革をはかり、消費者との直接的な対話の中で、環境性能が高
い商品の販売・購入を促進するものである。
2.請負団体
特定非営利活動法人 環境市民
3.事業内容
(1)本事業の対象業種と実施場所
対象業種としては、国民生活において地球温暖化に与える影響が最も大きく、かつその割合が上
昇している家電製品と自動車の販売業とした。
実施場所は、山形県と和歌山県。
山形県においては両業種、和歌山県においては家電製品販売業を対象に実施した。
【実施の際のポイント】
・一業種、または一つの地域におけるモデル事業を実施した場合は、その効果測定において当該
業種、若しくは地域の特性による偏差に影響を受ける可能性があり、なおかつその影響の有無
や度合いを測ることができない。複数の業種又は地域で実施することが望ましい。
・本事業を効果的に進めるためには、
(2)で述べるようにパートナーシップ体制を構築するこ
とが必須となる。このようなパートナーシップ体制が確実に構築できる地域が実施場所の条件
となる。
(2)本事業推進するためのパートナーシップ体制(協働体制)の構築
本事業を効果的に進めるために、県、各県の地球温暖化防止活動推進センター(以下「県センタ
ー」という)
、事業者団体及び環境市民をメンバーとするパートナーシップ体制を構築した。
パートナーシップ体制を構築するに当たり、山形県では4回、和歌山県では3回の協議を実施。
モデル事業への賛同・合意、信頼関係の上にパートナーシップ体制を構築することができた。
【実施の際のポイント】
・業界団体や事業者への協力を得ながら効果的かつ継続的にモデル事業を進めるためには、都道
府県や県センターと協働することが重要である。両県の県センターは環境NPOが受託してお
り、その自主性も必要な要素である。
1
・対象業種の事業者ともパートナーシップ体制を構築するために、それぞれの販売事業者組合に
全面的な協力を求めた。これは事業実施期間が実質半年間という中で、効率的な参加者募集を
行うためにも必要であった
・本事業にとどまらず、地球温暖化防止を進める多様な事業を協働で実施していくためには、パ
ートナー同士の信頼関係の醸成が重要である。今年度実施した山形県及び和歌山県では、県と
両県センター、環境市民は互いに、地球温暖化防止活動推進員養成講座や省エネルギープラン
策定事業等において協働事業を実施した信頼関係が既にあったため、3∼4回の協議で合意を
得ることができた。従来からの信頼関係がまだない地域でパートナーシップ体制を構築するに
は、さらに1∼2回の協議が必要になると考えられる。
・山形県において自動車販売を対象業種とすることができたのは、日本自動車販売協会連合会山
形県支部(以下「山形自販連」
)が環境問題に積極的に対応をしているという情報を事前に県
から得ていたからである。このように社会的に定まった評価がまだ得られていないモデル事業
を実施する地域を選定するには、自治体情報のみならず対象業種の事業者の情報も成功の大き
な鍵となる。
(3)
「環境マイスター」養成研修の実施
① 研修に参加する販売員の募集
山形県においては家電製品販売業者及び自動車販売業者、和歌山県においては家電製品販売業者
に対し、
「環境マイスター(仮称)
」養成研修へ参加する店員を業界団体を通じて募集した。
研修参加者実数 山形県 :家電製品販売店員 61 名・自動車販売店員 39 名
和歌山県:家電製品販売店員 35 名
(合計 135 名)
【実施の際のポイント】
・山形自販連では専務理事が、山形県電機商業組合、和歌山電器商業組合では各々理事長が先頭
に立って組合員事業者に研修への参加呼びかけが行われた。自動車販売、家電販売とも扱う商
品が地球温暖化をすすめている大きな要因となっているという社会的な責任を事業者団体は
強く認識しており、本事業のように直接に地球温暖化防止に貢献できる仕組みが求められてい
たと考えられる。このような事業を推進するには、経済的なインセンティブも必須だが、社会
貢献的な評価を大きく訴えていくことが効果的である。
・家電製品販売においては、組合に属さない大中規模のチェーンストアからの応募がなかった。
その理由としては、両県、両県センターとも、量販店(チェーンストア)とのコネクションを
ほとんど持っていないことが考えられる。個々の量販店や本社に直接、社会的、経済的インセ
ンティブを説明しながら勧誘することが重要である。
② 以下の内容を盛り込んだ研修テキストの作成
・地球温暖化の現状・メカニズム・被害予測、京都議定書の意義と内容、日本及び世界の取組
み概要
・地域、家庭、個人から始める環境保全活動、地球温暖化防止活動の事例紹介
・山形県又は和歌山県における地球温暖化防止、省資源・省エネルギー活動の動向(行政、住
民活動)等
・自動車、家電製品のグリーン購入ガイドライン、グリーン購入の意義と役割、グリーン購入
の経緯、現状、グリーン購入ネットワークの活動、環境保全型商品推奨する際のポイント 等
【実施の際のポイント】
・各業界の環境配慮型商品についてシステム的に理解できるように各々のグリーン購入ガイド
ラインの情報を詳しくし、販売事業者の関心、ニーズに沿うような構成を工夫する必要があ
る。
2
③ 研修の実施
・ 山形県の自動車販売及び家電製品販売、和歌山県の家電製品販売向けに各々1 日(実質 6 時間
半程度)×2 回の研修を実施
【実施の際のポイント】
・省資源・省エネルギー活動にとどまらす、地球温暖化の現状、メカニズム、被害予測、京
都議定書の内容と意義、地球温暖化防止のための各主体の行動事例、ごみ問題解決のため
の 3R の考え方と行動事例をできるだけ詳しく解説し、幅広い知識をもって環境マイスタ
ーの活動をしてもらえるように研修内容を構成した。
・特に、環境を大切にした購買を促すグリーンコンシューマー、グリーン購入、グリーン購
入ガイドライン、環境保全型商品の具体的知識と推奨ポイントについて詳しく解説した。
・さらに重要なことは、わかりやすくかつ説得力のある講師を選定することである。地球温
暖化とその防止、多様な環境問題とのかかわりに関しては、気候ネットワーク事務局長と
環境市民代表を、グリーン購入に関してはグリーン購入ネットワーク事務局長を講師とし
た。
・地域における省資源・省エネルギー及び地球温暖化防止行動の情報も重要であることから、
両県の担当課及び県センター職員が講師となり、地域の状況や行動事例を紹介してもらっ
た。
・研修は 2 日間とも長時間にわたることから、研修参加者の集中力を保つためにはレクチャ
ー形式だけではなく、体験型研修を講義の間に入れる必要がある。
(4)
「環境マイスター」の認定
① 受講者に対して研修内容の習得状況を確認するため、研修終了後すぐに筆記試験を実施した。
【実施の際のポイント】
・ 試験の質問は 20 問(5 点×20 問=100 点)で構成した。
「環境マイスター」としての活動
を展開してもらうことが重要なため、必要な知識を確認するものとした。
・ 試験時間は 30 分間。回答は三択もしくは○×式。
② 筆記及び口頭の試験に合格した受講者を、県、県センター、環境市民によって「環境マイスター」
として認定した
環境マイスター認定者数 山形県 :家電製品販売店員 61 名・自動車販売店員 38 名
和歌山県:家電製品販売店員 32 名
(合計 131 名)
「環境マイスター」に認証された者に対して、認証状のほか、勤務中本人が胸に付けるワッ
ペン、
「環境マイスター」がいることを店頭に表示する看板を授与。
【実施の際のポイント】
・ 看板は、各県産の杉の間伐材を材料として、各々地元事業者に作成を依頼した。このよ
うにツール作成もグリーン購入の趣旨を理解できるものとした。
・ 「環境マイスター」には日々認識を新たにしてもらう必要がある。業務中衣服の胸に着
けるワッペンはそのためのツールであり、かつ顧客の反応を誘うこと、また省資源・省エ
ネルギーに関して顧客に話しかけやすくするためのものとして重要な小道具である。
・ 若干名の不合格者については、県センターと環境市民により、後日に再試験を実施する
ことにした。
(5)
「環境マイスター」への継続的支援
○ 「環境マイスター」認定後、県や県センター等と連携しつつインターネットを活用して、最新情報
3
の提供や「環境マイスター」同士による活動情報交流を継続的に実施する
【実施の際のポイント】
。
・ 情報発信は、各県、県センター、事業者団体、環境市民が、
「環境マイスター」にとって
有用と判断される情報を随時行うことにした。定期的としなかったのは、定期化に伴う事
務作業の煩雑化と情報の陳腐化を防ぐ必要があるからである。
・ 下記アンケート調査結果によると、環境適応型商品情報だけにとどまらず地球温暖化そ
のものや、防止活動の情報を望む声が大きく、これに応えていく必要がある。
【別添 図 1】
・ 情報提供システムは各事業団体の事情に応じて構築する必要がある。
(6)事業効果の評価等の実施
① 事業効果の評価
・ 「環境マイスター」にアンケート調査を実施し、環境情報の顧客への提供、環境保全型商品の
販売比率変化等、本事業の効果を評価・把握する
【実施の際のポイント】
・ アンケート調査は、
「環境マイスター」全員に対して実施した。これは、対象業種や実施
場所によって効果に差がみられるのかを検証するためにも必要である
・ アンケート調査内容については、環境市民が原案を作成し、各県、県センター、事業者
団体と協議・調整した。このように常に合意をはかることが協働事業には重要である。
・ アンケート結果分析後、対象者を抽出し、電話によるヒアリングを行い、より詳しい効
果測定を実施することとした。
② 研修内容の検証
・ 研修参加者に対して、研修内容に関するアンケート調査を実施し、研修内容の必要な見直しを
実施するとともに、その結果を今後の研修テキストに反映する。
・ 研修のボリューム(全体量)は、やや多いながらも必要量であったと考えられる。丸2日間の研
修時間は妥当と考えられる。【別添 図 2】
・ 研修内容全体の評価としては、大変有意義、有意義が半々で 100%を占め【別添図 3 】また「研
修で得た内容の中でお客さんに伝えたい、伝えるべきだと感じた情報があった」とした人は 9
割近い。【別添図 4 】ここからも研修内容に対する評価が高く妥当であったことが推察できる。
(7)事業の効果
①【 定 量 的 効 果 】
ヒアリングやインターネットを通じて、可能な限り定量的な効果を把握する予定である。
②【定性的効果(ポイント)】
・アンケート調査結果から、本モデル事業が販売事業者の意識変革と活動にかなり効果的である
ことが明らかになった。ただ営業上のメリットをはっきりと出していくには持続的な事業とし
ていく必要があり、(8)で述べる課題に積極的に取り組む必要がある。
・単純集計結果では、地域差、事業種差はあまりみられない。以下結果のポイントを概説する。
・
「環境マイスター」になって、個人レベルの意識変化は大きく、その意識変化が個人や家族レ
ベルの行動の変化にもかなり現れてきていると言えよう。
【別添 図 5,6,7 】
・また、販売事業と環境影響の関連性に関する認識も深化してきていると言える。
【別添 図 8 】
・最も重要な側面である営業にも、認定後あまり経っていないにもかかわらず、効果が現れてき
ている。3 割近い「環境マイスター」から「環境性能が高い商品を顧客に薦め、販売促進、顧客
の車種(機種)選定にプラスとなった」
、約半数が「顧客への対応・トークで環境に関すること
4
を話題にすることが増えた」
、約 2 割が「研修内容を販売促進に活かせることができた」とし
ている。
【別添 図 9 】
・営業上のプラス効果はまだはっきりしないが、プラスとなる期待感は大きいとの回答が多いこ
とから【別添 図 10 】
、この期待感に応え、本事業を効果あるものとして普及していく必要が
あると考えられ、そのための課題は(8)で述べる。
【社会的反響】
・このような「環境マイスター」に関するモデル事業は日本初であり、NPO、県、事業者組合
がパートナーシップを組み、環境と経済の両方にとってプラスになる仕組みである、という社
会的アピール性の高さから、民放、NHK のニュース放映、地元新聞、協会誌、機関誌への掲載
など様々な社会的反響があった。またその報道等によって、全国の自販連、電機商組合から強
い関心が寄せられた。これらの反響は、本事業の効果を高め、普及していくための貴重な「追
い風」となる。
(8)事業の課題とその解決策の提案等
本事業は(7)で見たように、一定の効果をあげ、関係者にも将来への期待感を抱かせるものにな
ったと考えられる。ただ、その効果を維持拡大し、期待に応えていくためには、次にあげる取組を推
進する必要があると考える。
・本事業をより効果のあるものに育成し、全国的な普及を図るには、まずモデルとなった県及び事
業種で継続実施して、当該地域における「環境マイスター」の認知度を高め、かつより詳細な効
果測定する必要がある。
・社会的認知と効果の高い制度として普及していくためには、平成17年度に実施した場所と異な
る地域特性のある県、もしくは他の販売業種において本モデル事業を実施することも視野に入れ
る必要がある。
・
「環境マイスター」から年一回程度の継続研修の要望が強い。モチベーションを維持しノウハウ
交流を促すためにも実施することが必要である。
・
「環境マイスター」が店頭で顧客にわかりやすく説明するための簡易パネル等の説明ツールも必
要である。
4.成果物
・ 報告書
・ 家電製品販売業者用研修テキスト 一式
・ 自動車販売業者用研修テキスト 一式
・ 受講者への筆記及び試験の内容 一式
(参考資料)
「環境マイスター」認定証 見本
「環境マイスター」ワッペンと看板
新聞報道記事 テレビニュースビデオ録画
5
事業のスケジュール【山形県・家電製品販売/自動車販売、和歌山県・家電製品販売】
作業内容
9月
10 月
11 月
パートナーシップ会議の開催
研修に参加する店員の募集
研修テキストの作成
参加者に対する研修の実施
研修内容の把握状況確認のための
試験の実施
試験合格者を「環境マイスター」
に認証
「環境マイスター」に対するインタ
ーネットを活用した継続的支援
事業効果評価のためのアンケート
調査
研修テキストの修正
報告書の作成
6
12 月
1月
2月
3月
別添 図表
図1 今後、環境マイスターとして必要だと思う情報はどのようなものでしょうか
(複数回答)
21
(7)地球温暖化や環境問題をテーマとするイベント、研修会等の開催情報
32
(6)日本各地における地球温暖化防止活動の事例
39
(5)山形(和歌山)県における地球温暖化防止活動の事例
39
41
(4)環境適応型商品のおすすめポイント(セールストークに生かせる)
(3)環境適応型の新製品の情報
30
(2)グリーン購入、グリーンコンシューマー活動の具体的事例
50
(1)地球温暖化によって起こっている世界、自然、気候の変化
0
10
20
30
40
50
60
図2 研修のボリューム(一つだけ回答)
5
(4)もう少しボリュームが多くあってもよかったと思う。
37
(3)ボリュームとしてはほぼ適切であったと思う。 (2)ボリュームは多かったが、環境マイスター研修としてはあの
程度は必要であると思う。 41
4
(1)ボリュームが多すぎて、こなしきれなかった。
0
5
10
15
20
25
30
35
図3 研修の内容は全体的に有意義だったか(一つだけ回答)
(4)まったく有意義ではなかった。
0
(3)あまり有意義ではなかった。 0
44
(2)有意義だった。 42
(1)たいへん有意義だった。 0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
50
図4 研修で得た内容のなかでお客さんに伝えたい情報、伝えるべきだと感じた情報は
(一つだけ回答)
4
無回答
6
(2)ない
76
(1)ある
0
10
20
30
40
50
60
70
80
図 5 今回の研修を受けて地球温暖化問題への関心、認識はどのように変化しましたか
(一つだけ回答)
1
(3)あまり変化はなかった。
41
(2)関心、認識は深まった。
44
(1)とても関心、認識は深まった。
0
10
7
20
30
40
50
40
45
図6 地球温暖化防止活動、省資源・省エネ活動に関する個人的認識は、研修を受けて変化しましたか
(ひとつだけ回答)
(5)従来から活動の必要性の認識はあまりなかったが、研修
をうけても変化はなかった。
0
(4)従来は活動の必要性の認識はあまりなかったが、研修を
うけて必要性を感じた。
21
(3)従来は活動の必要性の認識はあまりなかったが、研修を
うけて必要性を強く感じた。
29
(2)従来から活動の必要性の認識はあったので、あまり変わ
らなかった。
4
(1)従来から活動の必要性の認識はあったが、研修をうけて
より強まった。
32
0
5
10
15
20
25
30
35
図7 環境マイスター研修及び認定によって、個人的な行動に変化がありましたか(複数回答)
2
(5)その他
(4)マスコミの地球温暖化などの環境報道に対する関心が強くなっ
た。
46
22
(3)家族で省エネ活動を実践するようになった。
27
(2)個人的に省エネ活動を実践するようになった。
(1)家族や知人と地球温暖化や省資源・省エネ活動等に関して会話
をした。
65
0
10
20
30
40
50
60
70
図 8 地球温暖化問題と家電販売事業との関連をどのように考えますか(ひとつだけ回答)
(4)関連はあるが、家電販売事業としてできることは限られている
ので、可能な範囲でとりくめればいい。
1
(3)関連はあるので、家電販売事業としても地球温暖化防止にとり
くむべきだ。
12
(2)関連は深いが、家電販売事業としてできることは限られている
ので、可能な範囲で地球温暖化防止にとりくむべきだ。
29
(1)関連は深いので、家電販売事業としてもできるだけ地球温暖化
防止にとりくむべきだ。
44
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
50
図 9 環境マイスター研修及び認定によって、営業上どのような効果や変化がありましたか(複数回答)
12
(10)いいえ、あまり効果や変化はみられていない。
3
(9)その他
2
(8)販売店(社)として購入する事務用品等をグリーン購入するようになった。
(7)店内(社内)研修や会議で環境マイスターの活用等がテーマ・議題にの
ぼった。
8
4
(6)販売した商品の中で環境適応型の商品の比率が高まったと考えられる。
(5)環境性能が高い商品を顧客にすすめ、販売促進、顧客の車種(機種)選
定にプラスとなった。
25
(4)店内展示等に環境問題、環境性能、環境活動をアピールするものを使うよ
うになった(増やした)。
7
14
(3)研修内容を販売促進に活かせることができた。
(2)販売店(社)として、環境問題への対応、環境活動を営業戦略としてとらえ
るようになった。
9
53
(1)顧客への対応・トークで環境に関することを話題にすることが増えた。
0
8
10
20
30
40
50
60
図 10 環境マイスター研修及び認定は、全般として営業上のプラスになっていますか
(ひとつだけ回答)
2
無回答
15
(4)まだ、わからない。
0
(3)あまりプラスにならない。
54
(2)将来的にプラスになると考えられる。
15
(1)プラスになっている。
0
10
20
30
40
50
60
表 1 環境マイスター研修及び認定によって、営業上の効果、変化についての具体的記述
山形家電販売業者
・価格が高い製品が多く、関心のないお客様には話ししてもピンとこないです。しかし、関心のあるお客様には、
非常に有効な商品説明の根拠となるので、この制度は今後も活用していきます。
・
「環境にやさしいですよ」という言葉が出るようになった
・価格という点に着目しがちだったことが、省エネ機能等にも目を向けるようになった
・言葉つくして高くとも co2 抑制を図る機器の導入
・8 年リース月 7800 円でエコクッキングヒーター、エコキュートの標準工事付推進事業を行う事になった
・自分以上にお客様の関心の強さを感じることができた
・電気代がかからない冷蔵庫がススメやすくなった
・お客様も温暖化問題について真剣に考えてくれるようになっている
・ 環境に対する話をすることで、例えば価格は高くても環境適応の商品を買ってもらえた
・カタログの表示、マークを見るようになった
・知らないお客様も関心を持って聞いてくれているようだ
和歌山家電販売業者
・お客様に、ただワンランク高い商品をすすめる時に、売上高を上げるためにという少々うしろめたい感じがあり
ましたが、研修後自信を持って省エネ(高額)商品をすすめられるようになりました。
・お客様に量販店やホームセンターで販売されているロープライス商品についての説明をして、価格が高くても環
境清野の高い商品を買っていただくようよりいっそう努力している。
・多少値段が高くても、省エネタイプの方が環境にも財布にもやさしいと理解していただけた。
・安ければよいと考えていたお客様が長い目で見れば少々価格が高いもののほうが得になると納得していただけた
山形自動車販売業者
・商品購入の際、グリーン購入を意識するようになった
・お客様と燃費の話になったりすると、環境の話にもふれたりする
・お客様も気にしている方が多いのに気がついた
・低排出ガス車を販売(商談)する際、自信を持って推進できた。また、代替して頂く事
が地球に優しいと納得してもらう努力をした
・環境問題に積極的に取り組んでいる取引業者と、各社での取組みについて話をした
・自動車に関する環境に目を向けられがちだが、日常生活の環境について社内で話す機会を持つべきであった
・環境についての話題も自信をもって話す事ができた
・本社の立場として、直接お客様と接する機会は少ないが、各店の指導を中心に広めて
いきたい(今後の販促策や社内PRに活かしたい)
・一年間の走行距離数から燃費の良い、悪い車の差を提示したら、その結果としてガソリンの使用量と金額に驚い
ていた
9
10