1章 学びの基本 TFU リエゾンゼミ・ナビ 『学びとの出会い』 8.Web 版マイステップ・リエゾンポートフォリオを活用しよう 2014.4.8 改訂 1 リエゾンポートフォリオとは 〔1〕目的 卒業後、あなたの人生に大学時の学業成績はどれほどの意味を持つの でしょうか。自分を活かして、生きていくうえで大切なのは、知識を再 生する力や知識量だけでなく、あなたが大学在籍中に何を主体的に学び、 考え、どのように成長したかなど、自分の歩みを客観的に振り返りなが ら、自分自身を成長させる力や知識や技能を現実に活かせる力も重要な のです。 そもそも、ポートフォリオとは、建築家やデザイナー、カメラマンな 学習と学修の違いは? 「学習」は学び習うこと、 と、「学修」は(知識や技 能を)学び修める(身につ ける)こと(広辞苑 第 6 版を一部加筆(カッコ)) とあります。したがって、 学習とは受け身的で与え られる学び、学修は自らが 主体的に取り組む学び、と いえるでしょう。 ど、個性やオリジナル性が求められる仕事をしている人たちが持ってい る作品ファイルのことを指します。したがって、皆さんにとってのポー トフォリオとは、学びや体験のプロセス(活動歴)やその成果が収集、 整理されたファイルといえるでしょう。 3 年次の後半から 4 年次には、就職活動の中で履歴書や自己紹介書、エ ントリーシート、面接などを通して文章や言動で大学生活における学び や活動のプロセスを披露する場面が必ず訪れます。 ある企業や医療機関のエントリーシートには、以下のような項目が設 けられています。 「学業以外で力をいれたことについて、理由とその成果」、 「他者と協力して何かをやり遂げた経験と、その際に苦労した点」 「強く 影響を受けた事柄(本、言葉、経験)とその理由」、「あなたの強みは何 か、その強みを当院(当社)でどのように活かすことができるか」など、 履歴書とエントリーシー トの違いは? 履歴書は、学歴・職歴・課 外活動など過去の経歴を 書くものです。今までに行 ってきた事実を書きます。 エントリーシートは、就職 活動において、企業などが 独自に作成した応募用紙 で、その企業独自の履歴書 のこと。主に一次選考とし て応募者の絞込みに使わ れます。 漫然と学生生活を過ごしていては、答えられない質問ばかりです。 そこで、本学では学生の皆さんが自らの成長度合いを確認しながら、4 年間の学生生活を通して経験する多種多様な学修・活動経験をシステム に記録・蓄積できる「マイステップ・リエゾンポートフォリオシステム (通称:リエポ) 」を導入しました。蓄積された活動記録や自己の成長を視覚的に確認できる本シ ステムを利用することで、重要な情報を取り出したり、自己分析に役立てるなど、進学・就職活動 に有効活用してください。 1 2 マイステップ・リエゾンポートフォリオとは 〔1〕リエゾンポートフォリオの特徴 リエゾンポートフォリオには次のような特徴があります。 ① PC と通信環境があれば、ポートフォリオはいつでもどこでも入力、保存、編集が可能であ るため、大切な記録を紛失することなく、項目(ステップ)別に整理された形でシステムに保存 され、将来必要な時に必要な情報を取り出すことができる。 ② 大学生活を通じて養われるべき学士力や社会人基礎力等の「学びの到達度」がそれぞれを構 成する能力別にチャート表示(グラフ化・数値化)されるので、自分が身につけた力や不足して いる力が可視化され、改善のための具体的な目標や行動計画が立てられる。 ③ 教職員がポートフォリオ作成を支援する仕組みを導入しており、担当教員からのコメントか ら客観的なアドバイスを得たり、学生から質問するなど、教員との双方向のやり取りが可能。 <マイステップ・リエゾンポートフォリオの概念図> 2 〔2〕マイステップの目的 4年間で経験する学修・活動経験は一人ひとり個性的で、多種多様であり、かつその量は膨大で す。それらの貴重な記録や経験を整理することなく貯めこんでしまうと、成長の過程を振り返るこ とも難しく、必要な情報を取り出し活用することも困難となるでしょう。そのため、マイステップ・ リエゾンポートフォリオシステムでは、後に記録の検索や活用がしやすいように、学修・活動など は「ステップ」と呼ばれる分類項目として、あらかじめ設定されています。 下表に示すように、ステップ項目は、入学するまでの自分を振り返り、自分自身の将来をデザイ ンする【0】初年次ステップ項目、様々な観点から自己の成長度を評価する【1】各種到達度評価・ 確認ステップ項目、学修活動を振り返る【2】基本ステップ項目と、【3】各種到達度[詳細版] 評価ステップ項目、および学科や授業科目毎に設定される【4】独自ステップ項目から構成されて います。対象学生は、全学生が対象となるステップ(◎)、希望学生、および該当学生が入力する ステップ(○)、特定の授業科目を履修する学生が入力するステップ(―)が設けられています。 分類コード・ステップ名 対象 備考(ステップの種類など) 【0】 初年次ステップ項目 0.1 自己紹介シート ◎ 記述式 *担当教員やキャリアセンター職員 0.2 進路希望シート ◎ との面談・就職相談等の際にも活用 【1】 各種到達度評価・履修確認ステップ項目 1 学士力 [簡略版] ◎ チャート表示あり 2 社会人基礎力 ◎ 3 人間力 ◎ 4 若年者就職基礎能力[簡略版] ○ 5 キー・コンピテンシー(主要能力) ○ 6.0 GPA-TFU版2013(成績判定・学習ふり返り) ◎ 記述式 {平成25年度までの入学者) 6.1 GPA-TFU版2014(成績判定・学習ふり返り) ◎ 記述式 {平成26年度以降の入学者) 7 学修行動チェック ◎ 記述式 8 履修登録チェック ◎ 記述式 【2】 基本ステップ項目 ア 多文化・異文化に関する知識の理解 ○ 記述式 イ 人類の文化、社会と自然に関する知識の理解 ○ 記述式 ウ 専攻する特定の学問分野における基本的な知識の理解 ○ 記述式 エ レポート、プレゼン資料、レジュメ等 ○ 記述式 1 学外活動(課外活動、アルバイト、ボランティア活動など) ○* 記述式 *教職免許状取得を希望する オ 2 絆体験・チャレンジ体験 ○ 学生は必ず入力 カ 現状の課題と目標 ○ 記述式 【3】 各種到達度[詳細版]評価ステップ項目 1 コミュニケーション能力 ○ チャート表示あり *ステップ分類コード1. 2 プレゼンテーション能力 ○ 「学士力」の詳細版 キ 3 問題発見・解決能力 ○ 4 情報リテラシー ○ 5 態度・志向性 ○ 1 コミュニケーション能力 ○ チャート表示あり *ステップ分類コード4. 2 職業人意識 ○ 「若年者就職基礎能力」の詳細版 ク 3 基礎学力 ○ 4 ビジネスマナー ○ 5 資格取得 ○ 【4】 学科・授業科目毎に設定される独自ステップ項目 分類コード例)SV(ボランティア支援室の 各学科・担当部署・担当教員で作成されます。分類コードの先頭記号 SはSection(部門)を表し、後に続く記号は学部学科コードなどを表して ― 独自ステップ項目) います。 【対象の区分】 ◎:全学生; ○:希望者・該当者; ―:特定授業科目履修者など 【ステップの種類】記述式:自由記述;チャート表示あり:評価値に基づくレーダーチャートや折れ線グラフの表示(自分 の評価値と全学・学部・学科平均値との対比が可能) 3 3 マイステップ・リエゾンポートフォリオを活用しよう 〔1〕マイステップの入力時期 マイステップの各項目によって入力時期が異なってきますが、皆さんが4年間を通じてリエゾ ンポートフォリオを蓄積していくスケジュールの目安を下表に示します。 1年 2年 3年 4年 学年 月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 項目 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 0 1~5 6 7 8 ア イ ウ エ 1 オ 2 カ 1 2 キ 3 4 5 1 2 ク 3 4 5 入 力 随時入力 〔2〕マイステップの登録・閲覧方法 1.マイステップのトップ画面の説明 <ユニバーサルパスポート マイステップトップ画面(学生の画面)> 画面上のボタン・領域の説明 A あなたが登録・参照可能なステップの一覧が表示されます。ステップ名をクリックすると、そ のステップの登録済み一覧が表示されます。 B ステップを新しく登録する場合に、このボタンをクリックします。 C 全てのステップを確認したい場合に、このボタンをクリックします。 D 一時保存中のステップを確認したいときに、このボタンをクリックします。 E 公開したステップに対して、担当教員からコメントが記入されると、新着情報が表示されます。 4 2.マイステップの登録方法 2.マイステップへの登録・入力方法 新規に各ステップを入力する方法には、主に以下の 2 通りの方法があります。 方法① 画面の左側に表示されているステップ一覧から選びステップ名をクリックし、 次に現れる画面で右上の 方法② (新規)ボタンをクリックする 新規作成ボタン をクリックすると下の画面が現れますので、作成するステップを ドロップダウンメニューから選択して (表示)ボタンをクリックする 3.マイステップへの登録・入力時の注意 マイステップに登録する内容を入力後、ページの最下段にある たは (一時保存)ボタンま (公開)ボタンをクリックすると、入力した内容がシステム上に登録されます。一時保 存された内容は、本人しか閲覧できませんので、入力を中断する際や編集中などの際に利用します。 一方、公開された内容は、閲覧する権限が与えられた教職員(ゼミの担当教職員や担当部署の職員) のみに公開されます。 なお、本システムは、セキュリティの関係によりログイン後、30 分でタイムアウトとなり、こ れまでの入力作業が無効となりますので注意してください。そのため、各ステップへの入力・登録 の際には、こまめに一時保存をしてください。入力項目や記述部分が多い場合には、あらかじめ入 力内容をワープロソフト上で下書きしたものを作成し、その文章をステップの記入欄にコピー&ペ ーストする方法がお勧めです。 3.各ステップの説明・登録 〔1〕マイステップの各項目について 【0】0 初年次ステップ項目 0.1 自己紹介シートには、高校までの自分を振り返り、充実した 4 年間を送るために知っておき たい自分の特徴について、まとめてみましょう。進路希望は、大学での経験等を通して変化したり、 5 明確化していくものです。進路選択までの「過程」を 0.2 進路希望シートに大切に記録に残してお きましょう。これらのシートを完成させ、担当教員やキャリアセンターの職員と共有することで、 相手に自分は何者かを上手く伝えることができますし、適切な助言も得られるでしょう。また、自 分自身を理解するキッカケにもなりますので、今から何をすべきことが見えてくるかもしれません。 【1】1~8 各種到達度評価・確認ステップ項目 自分がどれだけ成長したかについて、意識する機会がないまま、4 年生になって、「自分は 4 年 間でどんな変化をしたのでしょうか」と尋ねてくる学生がいます。また、「自分は結構イケてる」 と自身ではそのように認識していても、いざ就職活動の場面などで、他の学生たちの言動を目の当 たりにして、「ヤバい、自分は甘かった」と焦り出す学生にもよく遭遇します。先に挙げた状況に ならないためにも、学生の皆さんが、自らの成長度合いを確認するための「ものさし」となる評価 基準として、下表のステップ項目が設けられています。 分 類 ステップ名称 コード 定義 評価項目 学士力[簡略版]* 1 専攻する学部・学科にかかわらず、 大学卒業者(学 士)として、身に付けているべき能力 知識・理解、汎用的技能、態度・志向性、総合的な学習経験と創造的思考力 社会人基礎力 2 職場や社会の中で多様な人々とともに仕事をし ていくために必要な基礎的な力 前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力 人間力 3 社会を構成し運営するとともに、自立し一人の人 間として力強く生きていくための総合的な力 知的能力的要素、社会・対人関係力的要素、自己制御的要素 若年者就職基礎能力[簡略版]* 4 企業が採用に当たって重視し、基礎的なものとし て比較的短期間の訓練により向上可能な能力 コミュニケーション能力、職業人意識、基礎学力、ビジネスマナー、資格取得 キー・コンピテンシー(主要能力) 世界標準の学力の概念 5 ①社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力 (個人と社会との相互関 係)、②多様な社会グループにおける人間関係の形成能力(自己と他者との相互関係) ③自律的に行動する能力(個人の自律性と主体性) 6.0 6.1 GPA-TFU 版 2013・2014 GPA(Grade Point Average)は世界的に用いら (成績判定・学習ふり返り) れている成績評価 グレードポイント(GP)は、100~90 点を 4.0、89~80 点を 3.0、79~70 点を 2.0、 6 69~60 点を 1.0、59 点以下を 0 として換算して算出します。計算方法の詳細は本学 ホームページ「リエゾンゼミナビ『学びとの出会い』」サイトの「その他の資料」に掲 載されています。なお平成 26 年度入学者から、成績に半期・通年の GPA が表示され ます。世界的には、通算 GPA2.00 以上が卒業の目安とされています。 7 8 学修行動チェック 授業関連の学習や授業外活動等による主体的な学修習慣の定着度の確認 履修登録チェック 卒業に必要な履修ができているかの確認 *1、4の詳細版がキ、クのステップ項目にあります。 上表のステップ項目では、大学や社会が求める人間として着実に成長しているかどうかについて、 客観的に多角的な評価を行うことができます。もちろん最初のころは、評価値が低い項目があって 当然であり、落ち込む必要はありません。意識した行動につなげることが大切です。大学生活を通 しての学修・活動経験は、必ずこれらの評価値として反映されますので、半期ごとに定期的に評価 を行い、担当教員からも助言を頂くとよいでしょう。また、【2】基本ステップ項目の各項目で、 充実した学修・活動経験を記述し、蓄積していくことが、成長の原動力でもあり、その証となりま す。 また、1 学士力、4 若年者就職基礎能力に関しては、【3】のキ、クそれぞれのステップ項目に おいて、能力ごとの詳細な評価ができます。詳細版を行うことで、自分の強みや取り組むべき課題 がより明確になるでしょう。 各項目に対して自己評価を入力する際には、各項目タイトルの右端にある (メモマーク)にカ ーソルを合わせると下記のような、問いかけ文や評価の目安が表示されますので、それに基づいて 評価してください。 <メモ表示例> 7 ★チャート表示 対象ステップ項目について 1のように、チャート表示されるステップ項目では、評価後にそれぞれの能力ごとに算出された 評価値が、下図のようなレーダーチャートや表で表示されます。入力者個人の評価値に加えて、学 科単位、学部単位など、あなたが属している集団の平均値も併せて表示されます。 また、チャート表示のステップ項目では、複数年・学期にわたって登録することで、評価値の経 時的変化が折れ線グラフとして表示されます。 <チャート表示例:レーダーチャート 1学士力> <チャート表示例:時系列折れ線グラフ 1学士力> 8 【2】基本ステップ項目 ア~ウ 各授業科目について知識の理解 A~C の項目に該当する授業科目について振り返ってみましょう。各授業科目のシラバスには、 授業内容や授業の到達目標が明記されていますので、履修した学生に求められていた目標に対して、 あなたがどの程度達成できたか、という視点で書くとよいでしょう。 エ レポート、プレゼン資料、レジュメ 授業課題やさまざまな発表・報告の場面で作成したレポートや発表資料は、大切な学びの証であ り、知の成果物とも言えます。それらの内容を、他者にわかりやすく伝わるように 300 字以内に要 約して入力しましょう。また、それらの発表データなどは根拠資料として、リエポにアップロード しておくと、より説得力があり、後に振り返る際にも役立ちます。模造紙などに制作したものなど、 そのもの自体を電子化できない成果物などは、撮影して画像として保存するとよいでしょう。 テーマ・課題 (例) 記載例 授業課題レポート 終末期医療は決して延命のみを目的としたものではなく、患者本人、 「終末期医療について」 家族等や医療関係者の三者の相互理解を基盤にして、身体的・精神的 苦痛の軽減などを目的としており、その過程において、患者が主体に なって選択、決定する権利が尊重されるべきである。超高齢社会に突 入した我が国においても、本人の意思を確認、尊重するための仕組み や終末期医療のルールづくりが早急に求められる。(177 字) 実習報告会 幼児期における言語や身体面、精神面の発達の個人差について事例検 「トラブルから学んだ 討を行った。1)同じ年齢であっても、発達のスピードは一様ではな 保育士の役割」 く、個々人の発達段階を把握することが大切であること。2)大人が 積極的に介入すべきトラブルもあれば、子ども同士で解決される場合 もあり、大人が後者の場面を作り出すためのキッカケを与えることも 発達を促す援助となりうること、の 2 点を学んだ。(178 字) 9 オ 学外活動を通した経験 オ-1 学外活動(課外活動、アルバイト、ボランティア活動など) 部活動・サークル活動のような課外活動やアルバイトなどの学外活動、ボランティア活動など の社会貢献活動をしている(した)方はこのステップに活動内容を入力しましょう。 複数活動の場合、活動名称毎に(1) 、 (2)…のように番号を付けます。活動内容などの入力 の際に、その番号に対応させて記入すると、活動ごとに整理されていて、読みやすくなります。 <注意>・教職免許状取得を希望する学生は必ず入力してください。 ・ 『福祉ボランティア活動Ⅰ~Ⅳ』の履修者は、分類コード SV『福祉ボランティア活 動Ⅰ~Ⅳ』活動記録 のステップに活動内容を入力してください。 複数活動の場合、活動名称毎に(1)、 (2) …のように番号を付けて記録します。 該当学生は●チェックを入れてください 10 オ-2 絆・チャレンジ体験 人との絆を深めた体験(イベントへの参加、芋煮会、ゼミでの交流、研究室訪問、野球部の応 援など)、チャレンジした体験(旅行、読書、施設見学、資格取得など)について記録し、振り 返りましょう。 ★教職免許状取得を希望する学生への注意!(教職課程指導室から) オ-1 学外活動 のステップについて 本学では幼稚園教諭~高等学校教諭さらに特別支援学校教諭、養護教諭といった免許状が取得で きます。これら教職免許状の取得を目指そうと考えている方もいると思います。教職免許を取得す るためには、4 年次後期に「教職実践演習」という必修科目を受講する必要があり、担当教員に「教 職履修カルテ」という 4 年次までの教職に関わる科目履修状況や学校内外活動記録等を提出するこ とが義務づけられています。この履修カルテの項目には、リエゾンポートフォリオにある「オ-1 学外活動(課外活動やアルバイトなど) 」という項目も含まれています。 今年度1年生からは Web 上でこれらの項目を記録していくことになりますので、教職免許取得 を目指す方は、1年次から4年次まで継続してこのステップオ-1 の入力をしてください。1年生を 対象とした Web 履修カルテについての詳しい説明会は、教職免許取得希望者を集めて開催します。 企業が採用選考にあたって特に重視した点(複数回答) 9年連続で「コミュニケー ション能力」が第1位に 出典: (一社)日本経済団体連合会「新卒採用(2012 年 4 月入社対象)に関するアンケート調査 結果」 (2012 年 7 月 30 日発表資料) 11 カ 現状の課題/次の学期・学年に向けての目標と到達方法・工夫について 前掲の項目までは振り返ることが中心でしたが、この項目では【1】学業面、【2】生活全般・ 健康管理、 【3】汎用的技能*の各項目について、優先して改善したい課題を挙げて、目標の設定と 到達(解決)方法について、それぞれ具体的に 100~200 字で入力しましょう。 【1】学業面 ①現状の課題 記載例 家で予習・復習をすることがほとんどなかったので、講義の内容 を十分に理解できないことがあった。 ②次の学期・学年に向けた目標 授業前の僅かな時間で、講義中に出てきそうな内容や用語を事前 と到達(解決)方法 に確認しておき、講義中に聞き逃さないよう心掛ける。授業間の 空き時間や帰宅後に復習タイム(30 分間)を設けて、講義中に分 からなかった専門用語や、疑問に思ったことについて調べ、ノー トに補足する作業を行う。このような方法で、予習・復習を習慣 化したい。 (151 字) 【2】生活全般・健康管理 ①現状の課題 記載例 検定試験・定期試験の勉強が計画的に行われていなかったので、 十分な対策ができないまま試験に臨み、不本意な結果だった。 ②次の学期・学年に向けた目標 将来目指す職種で求められる技能・能力について、キャリアセン と到達(解決)方法 ターで尋ねるなどして、該当する資格・検定とその受験方法など を明らかにする。定期試験の時期も踏まえ、優先順位を決めて、 計画的に勉強する。また、テキストに目を通す程度の勉強しかし ていなかったので、週ごとに1つの領域について集中的に取り組 むことで、効率的な学習を行う。(160 字) 【3】汎用的技能 ①現状の課題 記載例 考え方が浅く、広い視野で物事を捉えることができていないこと を自覚した。 ②次の学期・学年に向けた目標 異文化や異世代の人たちと積極的に関わりを持つことや、学内の と到達(解決)方法 各所に設置されている新聞を読むことを心がけ、国内外の社会問 題に関心を持つ機会を多くする。そして、諸問題に対する様々な 専門家の論評や、読者の投稿欄にある意見に触れることで、複眼 的に考えるヒントが得られるのではないかと思う。(139 字) *汎用的技能:コミュニケーション能力・情報活用力・論理的思考力・問題解決力といった、職 場や地域社会の中で多様な人々と生活していくために必要なスキルを指します。 12 ★コメント機能について 担当教員からコメントが入力されると、ステップ登録画面の最下段に表示されます。教員からの コメントに対して質問などがあるときには、学生側からコメントを追加すると、教員側の画面に担 当学生から新規コメントがあることを示す表示が現れますので、双方向のやり取りができます。 <コメント機能の活用例> 担当教員 担当学生 13 【3】各種到達度[詳細版]評価ステップ項目 キ 学びの到達度評価 (学士力評価の詳細版) ク 若年者就職基礎能力の詳細版 1学士力の詳細版として設けられているキのステップでは、東北福祉大学が、学生の皆さんに対 して卒業時までに高めて欲しい能力 キ-1 コミュニケーション能力、キ-2 プレゼンテーション能 力、キ-3 問題発見・解決能力、キ-4 情報リテラシー、キ-5 態度・志向性、の各要素に関する到達 度が自己評価できます。 若年者就職基礎能力の詳細版クでは、下表にある5領域に関連する各能力の修得状況を確認する ことができます。 各項目に対して自己評価を入力する際には、各項目タイトルの右端にある (メモマーク)にカ ーソルを合わせると問いかけ文や評価の目安が表示されますので、それに基づいて評価してくださ い。 <若年者就職基礎能力を構成する 5 つの領域> 厚生労働省 HP より引用 ク-1 コミュニケーション能力 意思疎通 ●傾聴する姿勢 ●双方向の円滑なコミュニケーション ●意見の集約 ●情報伝達 ●意見の主張 協調性 ●相手の尊重 ●組織・人間関係 自己表現力 ●明確な説明 ●図表等を用いた表現 ク-2 職業人意識 責任感 ●社会人・職業人としての社会的役割と責任 ●組織秩序の維持 主体性 向上心・探求心 ●達成志向,目標設定 職業意識・勤労観 ●職業観・プロ意識 ク-3 基礎学力 読み書き 計算・計数・数学的思考力 社会人常識 ク-4 ビジネスマナー 基本的なビジネスマナー ク-5 資格取得 情報技術関係 経理・財務関係 語学力関係 ●ビジネス文書の作成・読解 ●計算・計数 ●数学的思考 ●社会人として必要な常識 ●あいさつと話し方 ●電話のマナー ●訪問の方法 ●来客の対応 ●話し方の基本、言葉遣い、話の聞き方、指示の受け方 ●コンピューター操作 情報処理・活用 ●経理・財務の基本 ●英語力 14 <チャート表示例:レーダーチャート キ学びの到達度評価> <チャート表示例:時系列折れ線グラフ キ学びの到達度評価> 15
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