アズマックス株式会社 茨城工場 磨棒鋼のリーディングカンパニーだから

アズマックス
株式会社
茨城工場
取材に応じていただいた永田工場長
みがきぼうこう
み
磨棒鋼のリーディングカン
パニーだから為し得る敏速
かつ高品質な生産体制
ウ
ェ
ル
カ
ム
茨
城
住 所
住
所 : 茨城県常陸太田市岡田町
茨城県常陸
陸太
太田市
市岡
岡田町 2090(常陸太田工業団地内)
岡田
2090(常陸
2090(常
常陸太田
田工
工業団
団地
地内)
地内
主要製品 : 異形及び平鋼、角鋼、各種磨棒鋼の製造・販売
従業員数 : 90 人(茨城工場)
工 場 長 : 茨城工場 工場長 永田 登
同席していただいた佐藤経理部長
身近な機器の土台とな
る高度な磨棒鋼技術を
提供
た新たな分野として、より付加価
値の高い異形磨棒鋼の製造に特化
するようになり、以後、異形磨棒鋼・
高度な技術とノウハウを
もとにつくられた最新鋭
の 城工場
磨平鋼・ステンレス平角鋼の 3 部
当社は、日頃皆様が身近に接し
門を主な事業基盤としてきました。
当社は、千葉県と茨城県にそれ
ているコンピューター、通信機、
なかでも異形磨棒鋼の生産で、多
ぞれ工場があります。千葉工場で
OA 機器、自動車等から半導体製
くのお客様にご用命をいただいて
は平角磨棒鋼、ステンレス磨棒鋼
造装置、産業用ロボット、工作機
おります。」とお話いただきました。
と異形磨棒鋼を生産しているのに
械、 船 舶、 原 子 力 発 電 機 器 ま で、
ま た、 同 工 場 長 は、「 当 社 の 製
対して、茨城工場は、当社が長年積
幅広い分野に使われる異形磨棒鋼・
品は、お客様に渡るとさらにそこ
み上げた高度な技術とノウハウを注
ステンレス平角鋼製品を生産する
で加工され、次のメーカーに再販
ぎ込んだ最新鋭の異形磨棒鋼製造
メーカーです。
され、一つのパーツとして最終製
工場としての役割を担っています。
永田工場長は、「当社は、磨丸棒
品の中に組み込まれます。多くの
その茨城工場は、平成 3 年 1 月
の引抜加工を主力事業分野として
エンドユーザーが当社の技術を必
に常陸太田工業団地で操業を開始
昭和 22 年に創立しましたが、丸棒
要としており、多くの製品を縁の
しました。当工場の特徴は、引抜
製造の競合メーカーが増えてきた
下で支えていると自負しておりま
素材の粗成形をする熱間圧延ライ
ことから、当時誰も取り組まなかっ
す。」と言われました。
ンと、素材から圧延、熱処理、仕
上げ工程に至るまでの脱炭を防止
茨城工場の風景
する設備を有する点です。こうし
た機械設備によって、ユーザーの
ニーズに合わせた敏速な対応と高
い生産性を確立しました。従業員
も操業当時の 25 名から 90 名にま
で増えており、いまや当社の中核
工場に成長しました。
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IBARAKI
工場風景
大幅なコストダウンを実
現して多くのユーザーの
信頼を得る
磨棒鋼は、棒鋼またはバーイン
コイルを引抜機または伸線機にか
け、種々の穴のあいた型(ダイス)
に通したり、ロールを使用した冷
を図っていきたいと考えていま
間圧延で断面を小さくさせるなど、
す。」とおっしゃっていました。
加工製造をおこなったものです。
ま た 当 社 で は、2001 年 11 月 に
がおこなえればと考えています。
地元人材雇用により地域
との繋がりを大切にする
この加工過程を経て鋼材は長くな
ISO9001:2000 を取得、品質マネジ
り、断面形状は光沢を持つととも
メントシステム重視を経営方針の
に、寸法精度及び真直度の優れた
一つに掲げており、全社一丸となっ
現在、茨城工場で働く従業員は
製品に変化します。
て、高度な品質管理に取り組んで
ほぼ全員が地元の出身者で占めら
います。
れており、そのなかで環境に適応
この技術を冷間塑性変形加工と
呼び、切削作業を不要にすると同
時に、型で形状を作ることにより
大量生産が可能となったことか
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ム
茨
城
し、主力となる人材が育ってきて
水と電気に魅せられ、
城進出
ら、大幅なコストダウンを実現し
います。永田工場長は、「当工場で
は人材派遣会社のスタッフを採用
していますが、意欲的な派遣社員
ました。当社の技術は、コスト面・
当社が常陸太田市に工場を進出
品質面において高い競争力を保持
したのは、水と電気が豊富で、か
担当部署によっては、若手でも熟
しており、一度当社の製品を使用
つ常磐自動車道の日立南太田 IC に
練者と同程度の技術が要求されま
したお客様の多くがリピーターと
も近く、流通面に優れていたこと
すが、当工場には若くてやる気の
なって戻ってきています。最近で
が理由でした。進出当時は、何人
ある人材が多く、当社の重要な担
は鉄スクラップや合金鉄などの原
かの現地スタッフを採用し、県の
い手として今後も期待していま
料価格の高騰を受け、今年度は、
融資制度を活用しました。
す。」と、お話いただきました。
の方は正社員に採用しています。
現在外注している熱処理費用や鋼
茨城工場の操業開始とほぼ同時
種エキストラを見直し、社内的な
にバブル崩壊があり、工場経営は
コスト削減に取り組んでいます。
順風満帆とはいきませんでしたが、
と同時に千葉工場から転勤してき
佐藤経理部長は、
「1 ∼ 2 年経つ
積極的な体質改善をおこなって嵐
ました。茨城にお住みになり早 18
と、今まで以上の技術革新と精度
を乗り越え、今日の地位を確保す
年になりますが、釣りがご趣味と
が求められてきます。それに対応
ることができました。
のことで、休日は自然豊かな那珂
永田工場長は、茨城工場の操業
するため当社では、ユーザー様と
現在、地元企業にはメンテナン
川にお出掛けになることも多いそ
協議を重ねて技術開発を進め、当
ス部門を発注していますが、今後
うです。佐藤経理部長も同じく釣
社とユーザー様双方の技術力向上
は技術連携等も視野に入れた活動
り好きで、都心から近い茨城県に
はプライベートでもよくお越し頂
異形磨棒鋼の使用例
いており、茨城県との繋がりも大
きいとおっしゃっていました。
会社名の由来
あずまちょう
当社は、もともと東京の吾嬬町が発祥
の地であることと、お客様のニーズに A
から Z まで MAX(最大級)に追求する
ために AZMAX(アズマックス)とつけ
られました。
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