株式会社 生駒化学工業 つくば工場お客様から最も高い評価・信頼を得

ム
ウェルカ
茨城
お客様から最も高い評価・信頼を得られる
業界オンリーワン企業を目指す
Welcome Ibaraki
株式会社生駒化学工業
つくば工場
つくば工場長 秋山 安男 氏
プラスチック製品の成形・加工一筋 50 年
形としては世界初となる多層押出連動成形の開発に成
功しました。多層押出連動成形とは、粒状の原料(ペ
生駒化学工業は、1964 年(昭和 39 年)に創業者で
レット)を溶かしてシート状に押し出し、そのシート
ある生駒陸男氏(現会長)が、神奈川県横浜市に当社の
を製品に成形する方法です。主原料であるプラスチッ
前身となる有限会社リクオ工業を設立し、アイスクリー
ク原料(ポリスチレン・ポリプロピレン・ポリエステ
ム容器・蓋等の製造を開始しました。次いで、豆腐容器
ル等々)とその他の添加原料を層状に重ねて組み合わ
や食品トレー等、プラスチック製品の成形・加工及び販
せることで、耐熱性、防湿性、酸素バリア性、遮光性、
売と業容を拡大してきました。以来、一貫してプラスチッ
着色性、耐衝撃性、保香性等、多種多様な用途に適用
ク成形事業の分野で成長を重ね、1969 年(昭和 44 年)、
できる積層シートを作り出すことができます。
現社名に商号を変更しました。
さらに、多層押出連動成形ラインでは、同時抜き成
創業当時は、横浜市に生産工場を構えていましたが、
形機を組み合わせて配置しています。同時抜き成形機
西日本地域における当社製品の生産を強化するため、
とは、成形とトリミング(カット)を同時に行うこと
1973 年(昭和 48 年)に静岡工場(静岡県小笠郡)、
ができる機械のことで、シート温度が高い状態でトリ
1983 年(昭和 58 年)に東海工場(静岡県菊川市)の
ミング(カット)を行うため、カット部分のバリ(製
操業開始、2002 年(平成 14 年)には両工場を統合し
品を加工する際にできる不要な突起部分)やヒケ(成
て更にパワーアップし、今日まで順調に事業を展開して
形収縮によって生じるへこみ)が発生せず、安定した
きました。
成形を行うことができます。
当社のモットーは、
「お客様中心の CS(顧客満足)
また、一般的なシート成形では、丸型の成形で約
ネットワークで、品質、コスト、納期にベストを尽く
35%、角型の成形で約 20%のスクラップが発生しま
します。」です。当社は、チルド飲料カップ、ヨーグ
す。当社の多層押出連動成形ラインでは、トリミング
ルト容器をはじめとして、創業以来の主力製品である
後のスクラップをインラインで粉砕機に移動し、粉砕
プラスチック製の容器やトレー等を中心とした商品の
後再び内層用材料として再利用しています。このシス
企画開発から受注、製造、そして配送までを一貫シス
テムにより、原材料の大幅なコストダウンと廃棄物の
テム化しています。
削減を実現しています。
さらには、「顧客満足」という基本テーマで、「確かな
品質」、
「適正コスト」、
「フレキシブルなデリバリー体制」
を改善するため、日々たゆまぬ努力を続けています。
用途に応じたプラスチック成形・加工
を可能にする独自の技術
東日本の生産拠点である
「つくば工場」の役割
つくば工場は、1996 年(平成 8 年)真壁郡関城町
(現筑西市)に開設しました。
筑西市に開設した理由は、以下の 4 点です。
当社は、1983 年(昭和 58 年)
、プラスチック成
6
JIR NEWS 2014
① 東南海地震発生等に備え、リスク分散を講じる必要
つくば工場
プラスチック製コップ
があったこと
② 関東圏・東日本を網羅するための生産拠点が必要
だったこと
③ 首都圏に近く、立地優位性が感じられたこと
④ 工場近くに北関東自動車道(桜川筑西 IC)が開通
されることで、物流の効率化が図られること
さらに、2011年(平成23年)には第四倉庫(総ラッ
プラスチック製デザートカップ
動搬出と一連のラインを確立することで、生産から入
庫までの無人一貫搬送を実現しており、大幅な合理化
が図られています。
※ NASA 規格クラス 100,000
クリーンルームの清浄度(クラス)。室内の塵埃数や細菌
数によって定義されており、一般的に普及している規格は、
米国連邦規格と米国航空宇宙局(NASA)規格。国内でも
日本工業規格「JIS B 9920」が設定されている。
ク数 2,984)が完成したことで、つくば工場の保管パ
レット数は 1,860 ラックから 4,844 ラックへと大幅
に増加しました。これにより、取引先からの受注に迅
速な対応ができるようになりました。
「高品質」「環境にやさしい」を掲げ、
お客様が求めるオーダーメイド製品を
作り続ける
つくば工場は、量産型工場として成形機 7 台、加工
機 8 台を配置しており、取引先のライン適正に応じた
昨今のプラスチック成形加工業界を取り巻く環境
オーダーメイド商品として、チルド飲料カップ、ヨー
は、競争激化により大きく変化しています。当社は、
グルト容器を中心に食品容器全般、医療用トレー等、
本年で操業 50 周年と節目の年を迎えますが、これま
約 80 種類・250 品目の製品を年間約 12 億 2200 万
で培ってきた専門的な技術と経験をステップアップさ
個生産しており、売上も右肩上がりに増加しておりま
せることで、業界のリーディングカンパニーとなるべ
す。
く、商品の企画・製造等の企業活動に、より一層注力
当社では、飲料カップやデザートカップ等、食品関
しています。
連の容器を数多く取り扱っていることから、高品質
つくば工場の従業員は、ほとんど地元からの採用で
で衛生的な製品を作り出すため、「NASA 規格クラス
あり、もうすっかり当地に根付いた企業になってい
100,000(※)
」を設定しています。また工場入場時
ます。現在では、従来の乳製品容器だけでなく、コン
は、帯電防止仕様の作業着・作業帽・マスク着用の義
ビニエンスストアで使用されるコーヒー容器の製造も
務付けや入場ゲート全てに除埃エアーシャワーを設置
行っており、当社が製造するプラスチック容器への需
する等、生産現場内のクリーンルーム化に万全を期し
要は大きく伸びています。
ています。
当社の製品は、我々の日常生活で触れる機会が多い
また、他社で発生した食品への異物混入事件等を他
ものばかりです。今後も安心・安全・高付加価値のあ
山の石として、「食品容器=食べ物」であることを改
る製品を生み出すことで、今まで以上にエンドユーザー
めて従業員に徹底させ、工場内・外のモニターカメラ
から信頼される企業へと飛躍されることを望みます。
を増設し、不審者の工場内侵入、異物混入防止対策も
行っています。さらに、不良品チェックセンサーや金
属探知機、ピンホールチェッカー、CCD カメラによ
る製品監視等により品質管理を徹底することで、ソフ
ト・ハード両面で食の安心・安全に対し、十分な配慮
を施しています。その他、ロボットによる製品自動箱
詰め、QR コードによる生産ロット管理、パレタイザー
によるパレット搭載、無人搬出台車(AGV)による自
会社概要
所
在
地 (本 社)神奈川県横浜市戸塚区平戸町 559-6
(つくば工場)茨城県筑西市舟生 1532-2
(東 海 工場)静岡県菊川市赤土 2031-2
業 種 プラスチック製品の成形・加工及び販売
従 業 員 数 全社 380 名(内つくば工場 142 名)
代表取締役社長 生駒 哲也
連 絡 先 (本 社)045-822-7739
(つくば工場)0296-37-7472
U R L http://www.ikomakk.co.jp/
JIR NEWS 2014
7