キスパート集団としての信頼が厚い。そこに、アナログの時代からやってい進歩に対応するのは難しくありません。張っても社員人程度で終わってしま「日本というのは、中小企業がどう頑ようになっていた。しかし、社員が～人になった頃、千野社長は会社の成長に限界を感じるスチャンスがあるのに会社の規模を大を借りることができなければ、ビジネ己資本の少ない会社だったので、資金て関係のない話で、要は担保次第。自 40 けていた中小企業金融公庫（現・日本政策金融公庫　中小企業事業）に決算報告に行ったところ「うちは今以上の 22 私と投資育成売上を拡大するには人材投資、各種の「ビルには頭脳があり、さまざまの情る私どもの強みがあります」う国なのか。そう観念した時期がありきくすることができない。もう情けな 30 そだとう 181 2014. 10 千野宗明社長三田エンジニアリング株式会社　担保不足の壁も、出資で乗り越えられたビジネスチャンスを前に、銀行から担保不足を指摘され、諦めかけていた時、確保には苦労が多かったものの徐々に私の投資育成活用法うになり、ビル・オートメーションシ動産では、現状の融資を維持すること報を得て、快適な環境を保つための機三田エンジニアリングは首都圏エリアのほか、大阪、岡山、広島、鳥取、ましたね。というのは、昭和年代のくなりました」ただ、デジタル化されてはいても、自動制御のシステムというのはアナロ能が発揮されます。私どもの感覚で言静岡でも事業を展開。関東以外に手を後半、金融機関は担保至上主義、担保ム、空調、熱源、照明等の自動化シスうと、ビルは無機質ではなく生きてい広げる考えはなかったのだが、取引先がなければこれ以上の融資はできない千野社長が投資育成のことを知ったのはそんな時だった。大口の融資を受すら困難な状況になりました。る建造物で、その機能が正常に働くよの役員や部課長が転勤した際、乞われと言われたのでした。投資育成の出資が呼び水にうにする医者の役割が当社の仕事なのる形で転勤先に事業所を設置していっグが基本です。アナログの回路、考えです。た結果だった。この事実からも、仕事当時、事業は堅調に推移しており、年間５億～６億円の売上を７億円にでテムの調整技術、メンテナンス技術に当社が創業した１９７３年頃は、窓にはめ込むウィンドクーラーが全盛期が高く評価されていることが分かる。右肩上がりに業績を伸ばし、利益を出していても、それは金融機関にとっの時代で、制御の方法はまだアナログきる可能性も開けていました。ただ、方、理論が理解できていれば、技術の設備投資が必要で、その資金が不可欠ＵＲＬ：http://www.mitaeng.co.jp/ 存在感を浸透させ、売上を伸ばしてい会社設立：1973年ステムが浸透していきました。コンピ役職員：102名でした。その後バブルが崩壊、土地・社　長：千野宗明資本金：6500万円った。現在、社員数は１００人を超え所在地：東京都港区ュータで制御されている現在から見る主な事業内容：大型ビルの空調・照明の計装工事及びビル・オートメーションシステムの保守建物などの担保価値は下落し、私の自会社プロフィールており、このような専門技術会社でこら無担保の融資枠も獲得できました。と隔世の感がありますね。投資育成から出資を受けることで、飛躍への道は切り開かれた。アナログ時代から続く信用三田エンジニアリングはビル・オートメーション業界で、その名を知られ出資を受けることができ、その後、銀行か宅や会社が所有しているささやかな不折に投資育成から連絡があり、現状を説明。れほどの規模の会社は数社しかない。に銀行から追加融資を断られた。そうした未知の市場での信頼関係の構築、人材優れ、快適な環境を演出してくれるエた存在だ。建物全体の中央監視システビジネスチャンスを前に、担保不足を理由でした。その後、超高層ビルが建つよ 60 50 お金は出せないけれども、知恵を２つ『大いに載ります』２・５～３カ月分の運転資金があれば必ず唱和させています。人格形成につています。会社が社員の幸せをサポーいては、私は結構しつこいですよ。円出資してくださいました。平成６年投資育成のお墨付きを得た会社なら大丈夫だろうということで、無担保のトするという姿勢が伝われば、心得を資金繰りの心配から解放されます。そ本政策金融公庫　国民生活事業）に申し込み、この決算書を見せれば、すぐ（１９９４年）のことです」融資枠ができたわけで、投資育成さん素直に受け入れてくれると思うので差し上げます。国民金融公庫（現・日に１５００万円の融資を受けられますが当社の歴史を作ってくれたのだと思す」れがあっという間にできたのです。よ。もう１つは、東京中小企業投資育投資育成からの出資と、国民金融公庫からの融資とを合わせて５５００万っています」それから半年ほど、取引先などをいろいろお調べになった後、４０００万成という会社があります。そちらにお円を確保でき、資金調達の問題は一挙『企業理念』の中に社員それから、の幸せを大事にするということを書い話をしてみてはいかがですか」とアドに解決した。それに合わせるように金三田エンジニアリングはこの年間、中途採用をしていない。新卒を育てるバイスしてくれたのである。社員の人格形成が売上増大へたのです。それで電話してみたところ、育成から突然ダイレクトメールが届いしばらく考えていました。すると投資成については全く知らなかったので、してくれることになりました。投資育決算内容なら』と、１５００万円融資「実際、国民金融公庫は『これだけの合いをもう少し厚くしたいという考えてはいなかったが、都市銀行との付きてくれるという。もう資金的には困っあった。６０００万円の融資枠を作っさせていただきたい」という申し出が投資育成の出資を受けて１年ほどたった頃、ある都市銀行から「ぜひ取引融機関の態度も変わった。るだけでは信頼を勝ち取れない。きちションという仕事は、技術が優れているのが人材教育だ。ビル・オートメー上を伸ばした。その最大の要因と言え拡大し、リーマンショックの時期も売資金調達という問題を打開できた三田エンジニアリングは、順調に事業をというか、社風が浸透してきましたの「社員一人ひとりが新人を育てる伝統方針を貫いてきた。共鳴して入社した新人を大事に育てる経営に対する思いを語る。その考えに明会を頻繁に開き、学生に千野社長が世間では私たちの存在になかなか気づというのが千野社長の哲学だ。会社説一度会って話をすることになり、投資育 20 で、今は全国どこの営業所に預けてもデュースしています。んと挨拶し、礼儀正しく、約束事を守かのビルで、我々が『快適空間』をプロもあって、この申し出に応じた。それを誇りに、今日もどこかの街のどこ成の方が来社されました。そこで３期きませんが、非常に重要な仕事なのです。安心していられます。そこで我々の出番です。るといった社員の人間性が評価の重要れに人の手を加える必要があるのです。「その後、別の都市銀行からも取引しには、その為のシステムがあり、更にそ分の決算書を並べて当社の現状を説明となってしまいます。なポイントになる。だから、千野社長「空気」＝『快適空間』を作り出すためたいという申し出があり、融資枠がさの範囲から外れると、一気に不快な空間した後、ストレートにお聞きしました。温度と湿度の範囲というものがあり、そ当面の目標は、目の前まで来ている売上億円の達成ですが、私は最近、その「空気」には、人が快適と感じるは社員の人格形成に力を注いできた。り前のようにある「空気」。らに大きくなりました。当社は月商の我々が暮らしている空間、そこに当た『どうですか、まな板に載りますか』我々は快適環境を演出します。が、人間的な成長は時間に比例しませ「技術は時とともに習熟していきますなどが記されているのだ。感謝、謙虚、我慢の心を忘れないこと」礼節をわきまえること」「人として誠実、があり、「両親、上司、先輩を敬い、得」とは別に「人格形成のための心得」それは、この会社の「社員の心得」によく表れている。「仕事に対する心後継者たちが１００年以上続く企業へさんに歴史を作っていただいた会社を、て働いてもらうためでした。投資育成らないことを打ち出し、社員に安心し企業理念に、１００年企業を目指すと謳っています。これは私一代で終わを彼らの判断にまかせます。しました。その後は、会社の将来構想た。と同時に、後継者候補を３名指名あと２年で社長を辞めると宣言しましん。ですから、心得を書いたカードを成長させてくれると確信しています」 10 社員に持たせ、ミーティングの際にはそだとう 181 2014. 10 23 革新企業の横顔特集