横浜市立中丸小学校 平成26年度 学力向上アクションプラン 1 子どもたちの姿と学校の状況、地域の実態 子どもたちの姿(学習状況調査等の実態も踏まえて) ○落ち着いた家庭環境に恵まれ、学区内に子どもの遊び場があ り生き生きとしている。 ○全体的に学習意欲が高い。学力層 A,B に位置する児童が多 い。漢字の書き取り、計算力など基礎が身についている。 ○素直な子が多く指導したことが浸透していきやすい。友達相 互と関わり合うことができる。 ◇素直で指導されたことはできるが、言われていないことにつ いて想像して取り組むことが不得手である。 ◇読み取り、聞き取り、自分の考えを表現すること、粘り強く 取り組むこと、応用して課題解決に当たること、自分たちで 新しいものを創造していくことが苦手である。 ◇個に応じた教育的支援を必要とする子が多い。 ◇学力層 D 層の子どもたちへの支援が必要である。 学校の状況 ○経験年数5 年未満の教員が43%をしめる経験 年数の浅い職員が多いが、職員間の意見交換や 交流は活発であり、向上心をもって協力して職 務に当たっている。 ○授業研究への姿勢は熱心であるが、研究活動の 充実には研修が必要である。 ○地域の中に安心して子どもが遊べる公園や、市 体育協会登録団体である総合型地域スポーツ クラブがあり、多くの子どもたちが校内外で関 わり合っている。 ○地域には豊かな経験や知識をお持ちの方が多 くお住まいで、温かく見守ってくださってい る。 2 今後3年間の方向(中期学校経営方針) ○「子どもたちが、自分の育ちを実感できる学校」の実現に向かって、全職員で次の目標に取り組んでいます。 ・子どもたち一人ひとりのよさを理解し、心を通い合わせながら、安心して過ごせる学校生活づくり、居場所づくりを進めています。 ・子どもが意欲をもって学習活動に取り組み、学び方を身につけ、 「できた」 「わかった」という成就感を味わえる授業をしています。 ・子ども同士のつながりを深める学級活動、異年齢集団活動、児童会活動を工夫して行い、よりよい人間関係を築いています。 ・中学校ブロックや家庭・地域・関係機関との連携を深め、社会の要請や信頼に応える教職員集団を目指して自己研鑽に励んでいます 確かな学力に向けて ○「伝え合う」力の育成に向け、算数科の研究を継続しています。学び合いの中で課題を解決し、豊かに表現できる学習が展開でき るよう、授業改善を進めています。各教科においても、指導要領のねらう学力観に結びつく授業をするにはどうすべきか考えてい ます。 ○基礎学力の定着と個に応じた学習指導・支援体制づくりのため、多様な学習形態(少人数指導・TT学習・専科等)を検討し、充 実を図っています。 3 横浜市学力学習状況調査等からの平成 26 年度の実態把握 (1)学力状況調査から見取る今年度の重点を置きたい項目 (市の平均と比較し、重点を置いて指導するとより良いと思われる項目) ① 6 年生 国語:60%が学力層 A,B に位置する D 層19% (国語科意識) 算数:42%が学力層 A,B に位置する D 層39% (知識・理解、技能、算数科意識) 社会:42%が学力層 A,B に位置する D 層26% (知識・理解、社会科意識) 理科:51%が学力層 A,B に位置する D 層36% (技能、知識・理解、理科意識) ② 5 年生 国語:学力層 A が多く(42%) 、67%が学力層 A,B に位置する D 層19% (言葉) 算数:学力層 A が多く(44%) 、70%が学力層 A,B に位置する D 層14% (特になし) 社会:68%が学力層 A,B に位置する D 層18% (特になし) 理科:68%が学力層 A,B に位置する D 層16% (理科意識) ③ 4 年生 国語:56%が学力層 A,B に位置する D 層17% (言葉、国語科意識) 算数:64%が学力層 A,B に位置する D 層16% (算数科意識) 社会:57%が学力層 A,B に位置する D 層13% (社会科意識) 理科:70%が学力層 A,B に位置する D 層16% (理科意識) ④ 3 年生 国語:学力層 A が多く(47%) 、67%が学力層 A,B に位置する D 層11% (国語科意識) 算数:54%が学力層 A,B に位置する D 層20% (技能) ⑤ 2 年生 国語:学力層 A が多く(41%) 、66%が学力層 A,B に位置する D 層11% (特になし) 算数:バランスよい分布状態で、63%が学力層 A,B に位置する。D 層5% (特になし) 。 4 平成26年度 目標と具体的方策 平成26年度 目標 関わり合いの中から自ら学びとろうとする学習態度を育み、 成就感を味わえる授業の実現 ~ 見通しをもつ 筋道を立てて考える 粘り強く取り組む 伝えあう 応用する をキーワードとして~ (1)学校組織としての共通の取組 ☆ 子どもたちの学力向上に向けて☆ み ☆ 授業力向上に向けて☆ ~教員の授業力向上や相互に支え合う 組織をめざして~ ○小規模校の特長を生かした、全体で 取り組む重点研究会、年次研修研究 授業、指導法情報交換会 ○ブロック研究会と学年研究会をもつ ○若手職員による企画で開かれる学習 会「中丸塾」 ○研究研修部中心のメンターチーム 1 基礎力を維持向上させる取り組み 週 3 日の朝学習の活用 2適切な読み取りや、聞き取りができるための工夫・支 援についての共有化 3授業内で見通しをもたせる、筋道を立てて考える時間 を意図的にもい、積み重ねていく 4応用課題の意図的活用 5粘り強く取り組むための支援・工夫 6より手厚い支援を要する児童に対する指導の工夫 (2)学年・教科等としての取組 各学年の実態に合わせたキーワードを軸とした学習活動の展開 個別支援学級 ○ 個別の教育支援計画・個別の指導計画に基づき、話し言葉、表情、仕草、書き言葉等、発達段階に応じた適切なコミ ュニケーション手段を積極的に活用する場面を設けるようにする。 ○ 各学年の学習内容を参考にし、児童の発達段階に応じて一人ひとりの児童の学習内容を考えるようにする。 ○ 児童のその時の心理状態に応じたわかりやすい情報発信をするなど言語環境の整備を行うようにする。 1学年 ○ 基礎基本を獲得していくために必要な入門期の基 礎技能を丁寧に指導する。 (姿勢、物の位置、とめ はねはらい、話形、繰り上がり繰り下がりの計算な ど) ○ 学習の見通しを示すことで、最後まで粘り強く取り 組み、達成感を味わわせる。 ○ 既習を活用して考える応用の仕方をしどうする。 3学年 ○ 体験を軸にして、説明・記録する文章を書いたり、 話合いをする場面を位置付ける。 ○ 理由や根拠を尋ねたり、まとめたり補足したりしな がら話し合う。友達の意見と自分の考えをつなげ、 個人から全体に視野を広げられるようにする。 ○ 列挙したり、順序を付けたりして考える学習を計画 的に行う。 5学年 ○日記活動を通して、一つのことを継続的に粘り強く 取り組むことの大切さを理解させる。 ○話し合い活動の中で、友達の意見を聞いて補足した り、新たな考えを導いたりする体験を積み重ねる。 ○計算問題や視写などに集中して取り組む時間を設定 し、継続して取り組むことに自信を持てるようにす る。 2学年 ○ 生活科等で、具体的な体験活動を通して自分の生活に ついて考えられるよう報告する文章や説明する文章を 書くなど、表現活動を大切にするとともに話合いをする 場面を位置付ける。 ○ 大事だと思った点を確かめたり、関連した情報を提供 したりしながら話し合う。 4学年 ○ 友達の見方・考え方から学び取っていこうとする学習意 欲を育てる。授業の中の「関わり合い」を大切に、相 手の考えを取り入れながら自分の考えを述べて話し合う。 ○算数・理科等で説明する文章、記録、報告する文章を書 くなど、豊かな言語活動を積極的に取り入れていく。 ○ 関連付けて考える力を育てる。 培った力を積極的に活用 しながら問題解決学習に臨む(教科横断力) 。 6学年 ○ 教科等の学習を通して、文章を読む力や、書く力を身 につけ、いろいろな場面でそれらを生かすことができ るようにする。 ○ 共通点や相違点を見出し、 自分の考えを明確にしなが ら話し合う。 ○ 関連付けたり、分類・整理したり、多面的に考えたり する学習と振り返りを行う。
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