早産児脳室内出血の予防

母子保健情報 第 62 号(2010 年 11 月)
A:予知・予防の進歩
早産児脳室内出血の予防
ひら
の
しん
や
大阪府立母子保健総合医療センター新生児科副部長 平 野 慎 也
キーワード
インドメタシン、脳室内出血、超低出生体重児
細胞成分に富み、血管壁が薄くて平滑筋やコラー
はじめに
ゲンに乏しく、動脈、毛細血管、静脈の区別が困
周産期医療の進歩に伴って、より在胎期間の短
難である。この部分には、内頸動脈の分子である
い、出生体重の小さな新生児が新生児集中治療室
前脈絡叢動脈、前大脳動脈の分枝である内側線条
(NICU)に入院するようになり、出生体重 1,000g
体動脈、中大脳動脈の分枝である外側線条体動脈
未満の超低出生体重児においても救命のみならず
が流入し、これら脳底部からの穿通動脈は基底核
後遺症なき生存が目標となった。しかし超低出生
や視床に主要分枝を出している。この血流の終末
体重児においては、発育および精神運動発達遅延
に位置する脳室上衣下胚層は血流の変化を受けや
のリスクは、成熟児に比べて高いのは疑いのない
すく、またうっ血も起こりやすい。出血の多くは、
ところであり、そのようなハイリスクの新生児に
この脳室上衣下胚層に始まり、重症例では脳室内
おいて、NICU での急性期管理においていかに合
に波及し、さらには周囲の実質内出血を合併する。
併症を予防するかが児の予後に大きく影響を及ぼ
超低出生体重児においては、脳室内出血は生後 3
す。その合併症の一つが脳室内出血である。その
日目までに約 90%が発症するとされ、その重症
頻度は新生児臨床研究ネットワークにおいて行わ
度は papile らの分類(1 度:脳室上衣下出血、2 度:
れたわが国の大規模 NICU(37 施設)の調査(2004
脳室拡大を伴わない脳室内出血、3 度:脳室拡大
年)では、
極低出生体重児(出生体重 1,500 g未満)
を伴う脳室内出血、4 度:脳実質内出血)が使わ
での脳室内出血の頻度は 13%、そのうち約 50%
れることが多く、特に 3 度、4 度の脳室内出血は
は特に死亡あるいは脳性まひと精神発達遅延をも
神経学的予後と相関が高い。
たらす危険の大きい重症の脳室内出血(3 度か 4
2.脳室内出血の原因
度)であると報告されている 1)。
脳室内出血の原因は多因子にわたる。血管それ
1.脳室内出血について
自体、血管内の因子、および血管外の因子が複雑
早産児の側脳室周囲には脳室上衣下胚層
に絡み合っている。脳室内出血の原因に関与する
(subependymal germinal matrix)が厚く存在し、
因子を(表)にまとめた。
ここに上衣下出血(subependymal hemorrhage:
脳室上衣下胚層の血管は血管内圧の急激な上昇
SEH)が起こりやすく、脳室内出血となることが
によって破綻する。血管内圧の上昇は動脈でも静
多い。脳室上衣下胚層は、在胎 26 週で最大であ
脈でも起こりうる。主に動脈圧の上昇が起こると
り、その後満期にかけて次第に縮小する。脳室上
脳血流の増加が起こり、また静脈圧の上昇は分娩
衣下胚層は側脳室のほぼ全周に存在するが、尾状
の際などの静脈の圧迫により引き起こされる。そ
核頭部から視床にかけて最も多い。多数の未熟な
の他、脳血流増加を引き起こす因子としては、低
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脳室内出血に関与する因子
脳血流の変動
人工呼吸管理
脳血流、血圧の上昇
生理的要因
分娩、Rapid Eye Movement 睡眠
児のケアに関係する要因
刺激、体動(自発的、体位変換等による)、気道吸引
散瞳薬の点眼
合併症による要因
脳血流量の減少
気胸、急速な volume expander の投与、昇圧剤の投与、高浸透
圧性の製剤の投与、交換輸血、動脈管の結紮術、けいれん、高血
圧(血圧依存性)、低酸素血症、高炭酸ガス血症、貧血、低血糖
低血圧(血圧依存性) 血小板、凝固系の異常
酸素血症、高炭酸ガス血症、けいれん、気胸、昇
定期的に胎児のモニタリングを行い、早産傾向に
圧剤の使用、血液製剤や重炭酸ナトリウムなど高
ある妊婦に早く対処すること、子宮頸管縫縮術や、
2)
浸透圧製剤の急速投与などがあげられる 。本来
tocolysis のための母体への薬物投与も必要であ
脳血管では、
自動調節能(autoregulation)が働き、
ろう。それでも早産にいたる可能性の高い妊婦
血流量は調整されるが、超低出生体重児では脳血
は、新生児集中治療設備の整った周産期センター
流を調節する自動調節能が未熟であるため、血圧
に母体搬送することを考えるべきである。出生後
の変動は直接脳血流に反映する(血圧依存性)
。
に早産の新生児を搬送することは、脳室内出血の
特に敗血症やアシドーシス、低血圧の状態では自
大きなリスクである。
動調節能が障害される。低血圧後の高血圧や虚血
⑴ 分娩様式
後再還流は最も出血を起こしやすい。
分娩の遷延や骨盤位分娩は、頭蓋の圧迫によっ
て脳静脈圧の危険な上昇をともなうことがある。
3.脳室内出血の予防
早産、極低出生体重児の分娩様式については、在
脳血管網の構築は発生学的に在胎期間に依存す
胎期間や胎位の考慮も必要であるが、経膣分娩な
るものであり、それを大きく変えることはできな
のかあるいは帝王切開なのか、分娩様式の適切な
い。脳室内出血を予防するためには、現時点で考
選択が必要であるかもしれない。帝王切開による
えられる脳室内出血の原因(表 )を念頭におき、
分娩は、germinal matrix の出血を予防したとい
脳血流、血圧の変動等の影響を最小限にする管理
う報告 3) も見られる一方で、出生体重 1,500g 未
を行うことがまずは基本である。
満の児の予後(新生児死亡と脳室内出血)につい
それ以外に、母体あるいは出生後の新生児に対
て、陣痛前の帝王切開と経膣分娩を比べた研究
するいくつかの薬物が、超低出生体重児の脳室内
(1,765 人の分析)では、在胎期間、子癇前症、骨
出血を予防するという報告がある。
盤位、陣痛の有無、分娩施設を調整した後の解
脳室内出血予防について出生前後に分けて考え
析の結果、新生児死亡については、オッズ比 1.00
てみる。
(95% CI 0.71-1.41)、脳室内出血については、0.85
1)出生前
(95% CI 0.61-1.19)であり、分娩様式(経膣か帝
早産、超低出生体重児の脳室内出血予防は、何
切か)は新生児死亡および脳室内出血の発症に
といっても早産の予防である。早産が予測される
影響を与えなかったという報告もある 4)。 しか
妊婦に対してのみならず、すべての妊婦において
し、われわれの経験では、より出生体重の軽い児
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(750g 以下)において、脳室内出血は帝王切開の
速度に注意する必要がある。気胸、動脈管開存症、
方が少ない。
アシドーシス、けいれん、高炭酸ガス血症、血糖
⑵ 母体への薬物
異常などの合併症がある場合においても脳室内出
グルココルチコイド:母体グルココルチコイド
血のリスクは高くなるのでこれらを回避するよう
投与は、もともとは胎児の肺成熟を促進させる
努力する必要がある。
ために行われたものであるが、現時点では、脳
⑶ 新生児への薬物投与
室内出血の発症を抑える最も有効な手段である。
・鎮静剤、鎮痛剤
Cochrane Systematic Review によると、13 の
脳血流、脳血流速度のふらつき、静脈血圧の増
研 究 報 告(2,872 人 ) の レ ビ ュ ー の 結 果、 脳 室
加などの出血を起こす原因を避けるために、鎮
内出血に対してはリスク比 0.54(95% CI 0.43-
静剤の投与は有効である。
0.69)で出生前母体グルココルチコイド投与は有
・フェノバルビタール
5)
効であったとしている 。また、NIH consensus
フェノバルビタールは児の体動や児のケア(気
statement 6)においても新生児の呼吸窮迫症候群
管吸引など)に伴う動脈血圧の上昇、脳血流量
や周産期合併症のリスクを減少させるためには、
の突然の増加を抑えるのに有効であるかもし
在胎期間が 24 週から 34 週の間で、7 日以内に早
れない。しかし脳室内出血予防効果について
産となるリスクのある妊婦に 12 ㎎のベタメサゾ
は、今のところ一定の結果はない。Cochrane
ンを 24 時間おきに 2 回、あるいは 6 ㎎のデキサ
Systematic Review によると、在胎 34 週未満、
メサゾンを 12 時間おきに 4 回、の母体コルチコ
出生体重 1,500g 未満の児での無作為化比較試
ステロイド投与を勧めている。分娩前グルココル
験(10 の研究報告;740 人)のメタアナリシス
チコイド投与の脳室内出血予防については、出生
の結果、フェノバルビタール群とコントロー
後の児の心血管系の安定、胎盤の血管抵抗を下
ル群において脳室内出血(typical relative risk
げることによる胎盤血流の改善、また germinal
1.04、95% CI 0.87-1.25)、重症脳室内出血(3 度・
matrix の成熟の促進などと関係があるとされる。
4 度)(typical relative risk 0.91、95% CI 0.66-
2)出生後
1.24)について有意差を認めなかったとしてい
⑴ 蘇生
る 7)。
トレーニングを十分受けた新生児科医(小児科
・インドメタシン
医)の立ち会いによる的確で迅速な蘇生は、児の
インドメタシンの静脈内投与は低出生体重児の
ストレスを減らし、超低出生体重児において脳室
動脈管開存症の治療に有効であり、わが国では
内出血を予防するのに重要な要素の一つである。
1994 年にその適応でオーファンドラッグ(希
気管内挿管を含め、すばやく呼吸を確立、安定さ
少疾病用医薬品)として発売認可された。
せ、低酸素血症や高炭酸ガス血症を避け、血液ガ
未熟児動脈管開存症に適応とされるインドメタ
スを適切に保つことが重要である。
シンを出生後早期から低用量で数日投与すること
⑵ 出生後の新生児のケア
によって脳室内出血の発症が予防されることが報
出生後急性期の超低出生体重児をケアする上に
告されてきた。1994 年に発表されたアメリカ「低
おいて、保温、minimum handling は基本となる。
用量インドメタシンによる脳室内出血予防試験」
体位変換、体温測定、気管内吸引、聴診、超音波
の結果では 431 例の 600 ~ 1,250g の極低出生体
検査などについても不必要に行わないようにしな
重児を対象として脳室内出血を有意に減少させ、
ければならない。また、volume expander、カテ
なかでも死亡と発達障害に関わる重症の 3 度・4
コーラミンの投与、輸血、高浸透圧の薬剤の急速
度の脳室内出血を有意に減少させ、同時に動脈管
静注は血圧の変動をきたしやすく、投与量や投与
開存症の閉鎖を有意に促進した 8)。1995 年に開始
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された Medical Research Council of Canada の主
メタシングループ 444 例、プラセボ 457 例のうち
管するインドメタシン国際無作為割付盲検試験は
それぞれ 118 例(27%)、117 例(26%)であっ
超低出生体重児 1,200 例がエントリーされ、短期
たと報告されている。
予後としての重症脳室内出血(3 度・4 度)はイ
Ment らによるアメリカのスタディー 12) によ
ンドメタシン群、プラセボ群でそれぞれ 52/569
れば 3 歳の時点で脳性麻痺は、インドメタシン
(9%)、75/567(13%)
(adjusted odds ratio 0.6
グループは 13/166(8%)、プラセボグループは
(p=0.02)
)とインドメタシン
(95% C.I. 0.4-0.9)
14/167(8%)であった。スタンフォードビネー
9)
群で有意に重症脳室内出血の発症を抑制した 。
知能検査のデータでは英語を話す地域に住んで
わが国においても、脳室内出血に対するインド
いる児で比較されているが、3 歳の時点でインド
メタシン予防投与については、21 の新生児集中
メタシン群、プラセボ群でそれぞれ 89.6±18.9、
治療施設が参加して、多施設共同ランダム化二重
85.0±20.8(p=0.074)で 2 群に統計学的に有意差
10)
盲検比較試験が行われた 。在胎 22 週 0 日以上で、
は出ていない。
出生体重 400g 以上 1,000g 未満の超低出生体重児
わが国の新生児臨床研究ネットワークのスタ
を対象とし、重症脳室内出血(3 度・4 度)と動
ディーでは、3 歳時の脳性麻痺はインドメタシン
脈管開存症の発症予防効果を比較検討した。エン
群 31/235(13.2%)、32/234(13.7%)(p = 0.82)
トリーされた症例 469 例のうち 235 例がインドメ
と 2 群間で差はなかった。しかし 2 次解析の結
タシン群に、234 例がプラセボ群に割付けられ、
果、出生体重 400 ~ 599g のグループでは、イン
主要評価項目である日令 7 未満の重症脳室内出血
ドメタシン群は脳性麻痺あるいは死亡を減少させ
(3 度・4 度)の発症はインドメタシン群で 16 例
(Odds 比 0.23 95% C.I.:0.05-0.89)、かつ重症脳室
(6.8%)
、プラセボ群で 32 例(13.6%)であった。
内出血も有意に減少させていた(Odds 比 0.14 Adjusted Odds Ratio は、0.37(95% C.I. 0.18-0.77)
95% C.I. 0.01-0.84)。3 歳時全領域の発達指数につ
と海外の報告と同様にインドメタシン群において
いてはインドメタシン群 171 例、プラセボ群 160
有意に重症脳室内出血を減少させた。
例で 78.4±19.8、81.7±15.6(p=0.09)と有意差は
Cochrane Systematic Review でも脳室内出血
認めなかった。しかし在胎期間群別で検討すると、
に対するインドメタシン予防投与の課題は取り上
22 ~ 23 週のグループにおいて、インドメタシン
げられており、その結論は 19 のランダム化比較
群の方が有意に全領域の発達指数が高かった。イ
試験(2,872 人)のレビューの結果、インドメタ
ンドメタシン群 76.3±18.3(12 例)・プラセボ群
シン早期予防投与は重症脳室内出血(3 度・4 度)
59±17.8(9 例):p=0.042。超低出生体重児の中
を有意に減少させたとしている。
pooled RR = 0.66
でも、より小さな対象でインドメタシンは脳室内
(95% C.I. 0.53-0.82) 。
11)
出血の予防と長期予後改善に有効であるのかもし
早期インドメタシン投与は脳室内出血予防にお
れない。
いて有効であろう。
おわりに
ここで上記 3 つのインドメタシンスタディーに
おける長期予後についても触れておかなくてはな
らない。Schmidt らによるカナダのスタディー
9)
超低出生体重児の脳室内出血予防について述べ
た。
では 1 歳半時点で、脳性麻痺と診断されたのは、
第一には、早産を防ぐことである。避けられな
インドメタシングループ 467 例、プラセボ 477 例の
い場合には、分娩前の母体コルチコステロイド投
うちそれぞれ 58 例(12%)
、55 例(12%)であり、
与、新生児集中治療設備の整った施設での分娩を
また MDI(Mental Developmental index score)
考慮する。出生後の新生児の管理では、適切な蘇
< 70 の割合、つまり Cognitive Delay はインド
生とともに、早産、超低出生体重児の生理的特徴
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を理解し脳室内出血を起こすと考えられる原因
を念頭におき、慎重にモニタリングする。そし
て、それらの影響を最小限にするという基本的な
ケアのもとで、超低出生体重児の脳室内出血予防
のためには、インドメタシン投与など現時点での
Evidence based medicine を慎重に適応させてい
くことであろう。
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