水処理施設用銅製品 下水処理場でも長年活躍 水処理施設 防藻対策用銅板・越流トラフ ● ● 社団法人 日本銅センター ●住 所 〒110-0005 東京都台東区上野1-10-10 うさぎやビル ●TEL (03) 3836-8821 ●FAX (03) 3836-8828 ●URL http://www.jcda.or.jp/ 概 要 下水処理場の最終沈殿池の 越流トラフ、槽の側壁支柱、 越流抜などに長年、銅板が使 用され、高い評価を受けてい ます。 銅板が初めて導入されたの は、昭和 54 年の東京都下水 道局森ヶ崎下水処理場です。 森ヶ崎下水処理場に限らず、 昭和 54 年以前の沈殿池はコ ンクリート製で、槽の中は塗 装されていました。しかし、 沈殿池の中は自然に発生する 藻によって水処理がスムーズ にいかなくなりました。藻の 発生によるボウフラも湧き、 大量の蚊の発生源ともなり、 周囲の住民の苦情も多くなり ました。 下水処理場の最終沈殿池 その対策として銅、アルミ、ステンレスを越流堰に取 り付けてテストした結果、①藻類の付着抑制効果は銅板 はコンクリート素地に比較して良好②維持保守性は剥離 の心配がないことから銅板が最も優れている③1∼2年 ごとに塗り替えを必要とする塗装と比べて銅板は3∼ 40 年は維持でき、経済性が高い④銅板からの銅イオン 溶出濃度は水質基準をはるかに下回って環境への悪影響 はない、といった結果となり、昭和 60 年以降、銅板を 沈殿池に使用する下水道事業体が急増しました。 沈殿池に銅板を張る工事はだいたい最終沈殿池の越流 トラフ、槽の側壁支柱、越流抜などで、太陽光線を強く 受ける部分まで光線が浸透する側壁の箇所などに銅板を 使用しています。銅板はりん脱酸銅で越流トラフ・側壁 用が 0.35 ミリ、越流抜が2ミリ厚の材料を使用してい 越流トラフで銅が使われている ます。使用される銅板の量は様々ですが、1池当たり 500 キロから2トン、場所によっては 10 トン以上使用 維持管理や美観上の防藻で銅板が使用されています した処理場もあります。1処理場平均では数トンとなり が、今後も銅の良さをアピールして、下水道事業体の期 ます。 待に応えていきたいと思っています。 | 160 |
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