日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 100 ■当ファンドの仕組みは次の通りでした。 商 品 分 類 単位型公社債投資信託/内外債券型 信託期間は約 4 年(平成 15 年 1 月 31 日∼平成 19 年 1 月 19 日)で、クローズド期間は平成 18 信託期間と 年 1 月 20 日までです。ただし、クローズド期 クローズド期間 間においても各決算日を解約請求受付日とし て一部解約の請求をすることができます。 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 単位型公社債投資信託/内外債券型 日米欧債券TAAモデルを利用し、主として 日本・米国・欧州の債券および短期金融資産 運 用 方 針 の組入比率を適切に変更することにより、投 資信託財産の成長を図ることを目標とした運 用を行います。 主要運用対象 日本・米国・欧州の債券、短期金融資産および 有価証券先物 組 入 制 限 外貨建資産への投資割合には、 制限を設けません。 第 2 計算期以降の毎決算時に、原則として元 本超過額または経費控除後の利息等収益のい 分 配 方 針 ずれか多い額を対象として、基準価額水準、市 況動向、残存信託期間等を勘案して分配を行 う方針です。 運 用 報 告 書 償 還 (償還日 平成19年 1 月19日) ●受益者の皆様へ 平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。 さて「ニッセイ日米欧公社債ファンド’03−01」は、 約款の規定に基づき、平成19年 1月19日に償還させ ニッセイアセットマネジメントでは、 ●お客様からの商品内容に関するお問い合わせ や、資料のご請求などを、 コールセンター で 承っております。 ※受付時間は営業日の午前9時から午後5時までです。 0120-762-506 ていただきました。ここに運用状況と償還の内容をご 報告申し上げます。 今後とも当社商品につきまして、一層のご愛顧を 賜りますようお願い申し上げます。 ●商品内容、運用状況、資産運用に関する情報 などを、ホームページでご覧いただけます。 http://www.nam.co.jp ※お客様の口座内容などに関するご照会は、お申 し込みされた販売会社にお尋ねください。 東京都千代田区丸の内1-6-6 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 1 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 ◆設定以来の運用実績 決 算 期 国 債 10 年 物 利 回 り 日 本 米 国 ド イ ツ 期 中 期 中 期 中 騰落幅 騰落幅 騰落幅 % % % % % % % (1月30日) (1月30日) (1月30日) − 0.750 − 3.989 − 4.071 − △1.1 0.955 0.205 4.150 0.161 4.030 △0.041 0.0 1.335 0.380 4.058 △0.092 4.155 0.125 △0.6 1.750 0.415 4.446 0.388 4.194 0.039 0.5 1.350 △0.400 4.167 △0.279 3.558 △0.636 0.4 1.265 △0.085 4.164 △0.003 3.278 △0.280 △0.0 1.470 0.205 4.362 0.198 3.322 0.044 △0.5 1.805 0.335 5.027 0.665 3.986 0.664 基準価額 受益者 (分配落)税引前 期 中 期 中 利回り 分配金 騰落額 騰落率 円 (設 定 日) 平成15年 1 月31日 10,000 1 期(平成15年 7 月22日) 9,950 2 期(平成16年 1 月20日)10,004 3 期(平成16年 7 月20日) 9,905 4 期(平成17年 1 月20日)10,087 5 期(平成17年 7 月20日)10,077 6 期(平成18年 1 月20日) 9,968 7 期(平成18年 7 月20日) 9,809 (償 還 日) (償還価額) 8 期(平成19年 1 月19日)9,851.89 円 円 % − 0 0 0 10 20 0 0 − △ 50 54 △ 99 192 10 △109 △159 − △0.5 0.5 △1.0 1.9 0.1 △1.1 △1.6 − 42.89 0.4 △0.3 1.655 △0.150 4.775 △0.252 4.046 0.060 債券 債券 元本 組入 先物 残存 比率 比率 率 % % % − 55.2 54.9 53.9 30.1 29.0 28.2 23.0 − − 40.0 39.9 41.1 41.5 39.0 − 100.0 100.0 97.3 96.3 92.4 85.1 84.1 80.5 − − 80.2 (注1)基準価額の騰落額および騰落率は分配金(税引前)込みです。 (注2)受益者利回りは、分配金(税引前)込み基準価額(償還価額)の当初元本に対する年換算利回りです。 (注3)国債10年物利回りの上昇は債券価格の値下がりを、低下は債券価格の値上がりを示します。以下同じです。 (注4)先物比率は買建比率−売建比率です。以下同じです。 (注5)当ファンドで利用している日米欧債券TAAモデルは、債券価格の値上がりが期待できると判断した場合にはすべて債券で運用を行い、 逆に債券価格の値下がりを想定する場合にはすべて短期金融資産で運用するなど、日本・米国・欧州の債券および短期金融資産の組入比 率を機動的に変更し、運用成果の向上を目指すものです。このため、当ファンドはベンチマークおよび参考指数を設けていません。以下 同じです。 ◆当期中の基準価額と市況等の推移 基 準 価 額 騰落率 (期 首) 円 % 平成18年 7 月20日 9,809 − 7 月末 9,808 △0.0 8 月末 9,878 0.7 9 月末 9,908 1.0 10月末 9,875 0.7 11月末 9,873 0.7 12月末 9,866 0.6 (償 還 日) (償還価額) 平成19年 1 月19日 9,851.89 0.4 年 月 日 国 債 10 年 物 利 回 日 本 米 国 騰落幅 騰落幅 % % % % 1.805 − 5.027 − 1.920 0.115 4.987 △0.040 1.610 △0.195 4.728 △0.299 1.665 △0.140 4.632 △0.395 1.710 △0.095 4.606 △0.421 1.645 △0.160 4.462 △0.565 1.675 △0.130 4.710 △0.317 り 債 券 債 券 ド イ ツ 組入比率 先物比率 騰落幅 % % % % 3.986 − 23.0 − 3.913 △0.073 23.0 − 3.758 △0.228 22.2 40.9 3.705 △0.281 22.1 41.2 3.738 △0.248 20.9 41.0 3.677 △0.309 20.0 − 3.955 △0.031 20.2 − 1.655 △0.150 4.046 4.775 △0.252 (注)騰落率および騰落幅は期首比です。 −1− 0.060 − − 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 2 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 ◆運用の経過 (平成15年 1 月31日から平成19年 1 月19日まで) 《投資環境》 (1)日本債券市況 日本10年国債金利の推移 当ファンド設定日(平成15年 1 月31日)以降の日本 (%) 2.5 10年国債金利は、補正予算や新年度予算の規模が想定 範囲内にとどまったことや、円高傾向が続いたこと、 2.0 新型肺炎(SARS)流行による景気落ち込みへの懸 念などを背景にじりじりと低下を続け、6 月中旬には 1.5 0.5%を割り込みました。その後、米国の景気回復期待 の広がりから世界的に金利が上昇に転じ、それに連動 1.0 して日本の金利も 1 カ月足らずで 1 %近くも急上昇す ることもありましたが、おおむね1.2%から1.5%の範囲 0.5 内での推移となりました。 平成16年に入ると、軟調な株式市場や円高を背景に、 0.0 H15/1 7 H16/1 7 H17/1 7 H18/1 7 H19/1 2 月には1.2%を割り込みましたが、3 月にかけて景気回 復に伴う金利上昇への警戒感が高まったことから急反発し、その後もほぼ上昇基調で推移しました。4 月は米国 の利上げ観測が強まったことなどを背景に1.5%台まで上昇、6 月に入ると国内外景況感の改善から株式市場が堅 調に推移したことや、日銀の量的緩和が早期に解除されるとの観測などを背景に、一時1.9%をつけました。年の 後半に入ると、8 − 9 月に原油価格の上昇や国内外景況感の悪化から1.4%近辺まで低下しましたが、その後も軟 調なマクロ指標や円高・ドル安が進んだ為替市場の影響などから、おおむね1.4%を挟んでの推移となりました。 平成17年は、株式市場の冴えない展開や原油価格の上昇などの影響から金利は徐々に低下し、7 月下旬には米 連邦準備理事会(FRB)の利上げ打ち止め、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測の高まりに加え、原油価格 の高騰を背景とした景況感の悪化で1.2%近辺の水準まで低下しました。しかし 8 月に政府・日銀が景気の踊り場 脱却を判断したことがきっかけで1.5%程度まで上昇、その後も株式市場の連日の上昇や量的緩和政策解除の観測が 強まったことなどを受けて、11月初めには1.6%程度まで上昇しました。中旬以降は、政府要人などから早期の量 的緩和政策解除をけん制する発言が相次いだことから、1.5%を挟んだ展開となりました。 平成18年に入ると、良好なマクロ経済環境を裏付ける経済指標の発表を材料に、金利はほぼ上昇基調で推移し ました。3 月 9 日には、日銀が金融政策決定会合において量的緩和政策の解除を決定しましたが、その後も上昇 基調を維持し、4 月下旬には 2 %台に迫る水準となりました。6 月中旬からは軟化した国内株式市場に歩調を合わ せるかたちで低下して1.7%半ばの水準となり、その後おおむね1.8%から1.9%の範囲での推移となりました。8 月 下旬には、7 月全国消費者物価指数の基準改定値が市場予想を大幅に下回ると、これに反応して1.6%割れ目前ま で急低下しました。その後は強弱入り混じる国内マクロ指標や一進一退の海外債券市場の動きを背景に、おおむ ね1.6%から1.8%の範囲での推移となり、1.7%をやや割り込む水準で償還日(平成19年 1 月19日)を迎えました。 −2− 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 3 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 (2)米国債券市況 米国10年国債金利の推移 設定日以降の米国10年国債金利は、イラク情勢の緊 (%) 5.5 迫化による債券需要の強まりを背景に、3 月中旬に3.5% 台まで低下しました。その後しばらくはこの水準でも 5.0 み合いましたが、デフレ警戒感が台頭したことで急低 下し、6 月中旬には3.1%台の水準となりました。しか 4.5 し金融緩和幅が市場予想よりも小幅にとどまったこと で金利は跳ね上がり、7 月下旬に4.5%程度まで急上昇し 4.0 ました。9 月に入り発表された雇用統計が労働市場の軟 化を示したことで 4 %をやや下回る水準まで低下しま 3.5 したが、10月に入ると米国株式市場が堅調に推移した 3.0 ことで同月中旬には4.5%近辺となり、年末にかけては H15/1 7 H16/1 7 H17/1 7 H18/1 7 H19/1 4.1%から4.5%程度での推移となりました。 平成16年 3 月に入ると、スペインでのテロを受けた米国テロ再発懸念から債券が買われ、3.7%程度まで低下し ましたが、4 月に雇用統計で 4 年ぶりの大幅な雇用増加が示されると、利上げの可能性が注目されて 4 %台とな り、その後も堅調なマクロ指標の発表が続く中、5 %近くにまで上昇しました。しかし 6 月末に米連邦公開市場 委員会(FOMC)が政策金利を0.25%引き上げた後は、市場が落ち着きを取り戻しました。8 − 9 月は雇用統計 の悪化や原油価格の上昇などから 4 %を切る水準まで低下し、その後ブッシュ大統領の再選や株価の上昇を受け て上昇する局面もありましたが、年後半はおおむね 4 %前半での推移となりました。 平成17年 3 月にはFOMCの声明文がインフレ圧力の高まりに警戒感を示したことで4.6%程度まで上昇しまし たが、株式市場が急落すると金利も下落し、4 %を切る水準となりました。7 月から 8 月にかけては 4 %から4.4% の間をもみ合う展開でしたが、9 月以降は株式市場が大幅に上昇したことなどから、4.6%まで上昇しました。そ の後は軟調な住宅関連指標から債券市場は強含み、緩やかな低下基調で推移しました。 平成18年に入ると、利上げ打ち止め観測の後退から上昇基調で推移し、5 月中旬には5.2%程度まで上昇しまし た。その後いったん下落に転じたものの、6 月中旬には強い消費者物価指数(コア指数)から追加利上げ観測が 台頭して金利は再度上昇し、5.1%を挟んだ範囲での推移となりました。年後半にかけては低下基調となり、9 月 下旬には一時4.5%台半ばまで低下しました。10月に入ると、失業率の低下や市場予想を上回る 7 − 9 月期実質 GDPの伸びなど、米国経済の底堅さを示すマクロ指標が発表されたことで先行き不透明感が徐々に後退し、一 時4.8%台まで上昇しましたが、その後は株価推移などに反応しながら、4.8%をやや割り込んだ水準で償還日を迎 えました。 −3− 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 4 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 (3)ドイツ債券市況 ドイツ10年国債金利の推移 設定日以降のドイツ10年国債金利は 3 月中旬にいっ (%) 5.0 たん上昇する場面もありましたが、おおむね低下基調 で推移しました。欧州金融当局が利下げを決定した後 4.5 も追加利下げの観測が強かったことに加え、米国のイ ラク戦争開戦の懸念もあり、5 月初旬には 4 %を下回る 4.0 水準まで低下しました。その後も経済指標の悪化など で低下基調は続き、6 月には3.4%台まで低下しました。 3.5 しかし 7 月以降は、米国金利の上昇に連動するかたち で反転することとなり、おおむね上昇基調となりまし 3.0 た。米国の軟調な雇用統計を受けて欧州でも景気回復 2.5 期待が後退したことで、9 月下旬にかけて金利はいった H15/1 7 H16/1 7 H17/1 7 H18/1 7 H19/1 ん 4 %台の水準まで低下したものの、その後は欧州金 融当局が景気回復に対して楽観的な見通しを示したことから上昇に転じ、12月には一時4.5%程度まで上昇しました。 平成16年 3 月には米国雇用統計の悪化を受けて景気拡大に対する期待感が後退すると、欧州での利下げ観測も 広がりはじめ、米国市場に連動するかたちで金利は低下し、4 %を割り込みました。4 月以降は欧州各国の株式市 場が堅調に推移したことで利下げ観測が後退し、6 月には一時4.3%程度まで上昇する局面もありましたが、その 後は再び米国金利主導で低下傾向となりました。9 月には米国の第 2 四半期GDPの上方修正を受け、一時上昇 する局面がありましたが、10月以降は原油価格の上昇や米国の雇用統計の結果を受けて再び低下基調となり、 11月中旬に3.8%台を割り込みました。その後も経済指標の悪化やユーロ高を受け、3.6%近辺での推移となりました。 平成17年も引き続き金利は低下基調で推移しました。3 月にいったん反転して3.8%程度まで上昇する局面が ありましたが、相次ぐ経済指標の悪化や原油価格の高騰、スウェーデンの利下げがきっかけとなり、6 月下旬 には3.2%を切る水準まで低下、また 9 月下旬にはドイツ総選挙の混乱もあり、3 %程度まで低下しました。年末 にかけては、欧州全体での景気指数の改善やインフレ抑制のための年内利上げ観測が強くなったことを受けて 3.5%程度まで上昇しましたが、その後は3.3%から3.4%の範囲での推移となりました。 平成18年に入ると、1 月下旬発表の市場予想を上回る強いマクロ指標を受けて3.5%をうかがう水準まで急伸、 3 月の利上げ継続観測の台頭も上昇基調を後押しし、5 月中旬には 4 %を上回る水準に達しました。さらに 6 月中 旬から 7 月初旬にかけては、ECB総裁によるインフレ懸念発言などを背景に、4.1%を上回る水準となりました。 その後は中東情勢の悪化による質への逃避から債券が買われたことや米国金利が低下基調をたどったことから、 ドイツ金利もいったん低下し、9 月下旬には一時3.6%台半ばの水準となりました。10月下旬にかけてユーロ圏 経済の堅調な推移やインフレ懸念の台頭により債券が売られたことで、金利は上昇する場面もありましたが、期 末に向けておおむね3.7%から4.0%台の間でもみ合いとなり、4 %台前半の水準で償還日を迎えました。 −4− 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 5 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 《運用の概況》 当ファンドは、原則として日米欧債券TAA運用部分と安定運用部分の各ポートフォリオに分けて運用を行い ました。(※ 1 ) 日米欧債券TAA運用部分については、当社とニッセイ基礎研究所が共同開発した日米欧債券TAAモデル (※ 2 )を原則として用い、また日米欧債券TAAのうち、日本債券TAA運用部分・米国債券TAA運用部分・ 欧州債券TAA運用部分の比率はおおむね 1 / 3 ずつとしました。なお欧州債券については流動性などを考慮し て、主としてドイツを投資対象国としました。 (※ 1 )基準価額(税引前累積分配金込み)がおおむね10,300円に達するまではファンドの約60%を日米欧債券TAA運用部分、約40%を安定 運用部分としますが、達した場合には日米欧債券TAA運用部分をファンドの約10%、安定運用部分をファンドの約90%に変更し、安 定性を重視する運用に切り替えて運用する方針でした。(ただし、これは基準価額(税引前累積分配金込み)が10,300円を越えることを 保証するものではありません。)また外貨建資産については原則として為替ヘッジを行い、外貨変動リスクの低減を図りました。 (※ 2 )日米欧債券TAA(タクティカル・アセット・アロケーション)モデルとは、日本、米国、欧州の債券および短期金融資産の期待収益 率に基づき、リスクを考慮しつつ、割安であると思われる資産により多くの投資を行うモデルです。主に金利低下を予想する局面では、 債券に投資することにより債券の値上がり益を享受し、逆に金利上昇を予想する局面では、債券を売却し短期金融資産で運用すること により債券の値下がり損を回避することを目指します。 (1)各ポートフォリオの割合 ファンドの約60%を日米欧債券TAA運用部分、約40%を安定運用部分としました。 (2)各ポートフォリオの運用内容 ファンド設定直後の平成15年 1 月以降、上記方針に従い、日米欧債券TAA運用部分については上記モデルを 原則として利用し、日米欧の債券および短期金融資産の組入比率を変更することによって、積極的に債券の売買 益を狙う運用を行いました。 また安定運用部分については、ファンドの償還日までの残存をもつ債券および短期金融資産で運用を行いました。 (3)運用経過と基準価額の推移 ファンド設定当初の平成15年 2 月は、モデルが日本 長期債とドイツ長期債の組み入れサインを示したため、 (円) 10,300 日本長期債とドイツ長期債(先物)をそれぞれ約20% 組み入れました。同年 3 月には米国長期債(先物)の 10,200 組み入れを行い、その後もサインに従い各国債券の組 10,100 入比率を調整しました。 平成15年前半、各国長期金利がおおむね低下基調と 10,000 なった中、債券を保有していたことで基準価額は上昇 9,900 し、6 月中旬に10,100円を超える水準となりました。そ の後、各国金利が急上昇し、基準価額は10,000円をやや 9,800 下回る推移となりました。 基準価額の推移 税引前累積分配金込み 基準価額 基準価額 9,700 H15/1 −5− 7 H16/1 7 H17/1 7 H18/1 7 H19/1 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 6 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 平成16年に入ると、日本長期債・米国長期債(先物)・ドイツ長期債(先物)を各々約20%保有する中で、 3 月中旬にかけて欧米金利が低下し債券価格は上昇したため、基準価額は 3 月下旬に再度10,100円を超える水準と なりました。4 月も引き続き各国の債券を各々約20%保有しましたが、欧米金利が急上昇し債券価格は下落した ため基準価額も下落に転じ、7 月下旬にかけて9,800円近辺の水準となりました。その後は各国金利が低下し債券 価格は上昇したため基準価額も上昇に転じ、平成17年 5 月下旬まで基準価額はおおむね上昇基調で推移しました。 しかし各国金利が上昇基調で推移する中で、日本長期国債・米国長期債(先物)・ドイツ長期債(先物)を 各々約20%保有していたため基準価額は下落基調となり、平成18年 6 月前後まで続いた世界的な金利上昇局面に おいて、基準価額は一時9,800円を割り込む水準となりました。その後、米国金利が低下する中で米国長期債を保 有していたことなどから基準価額はやや持ち直し、結局、9,881円89銭(税引前累積分配金込み)で償還日を迎え ました。 信託期間を通じて、日本債券TAA運用部分・米国債券TAA運用部分・欧州債券TAA運用部分、いずれも 基準価額を上昇させることができませんでした。特に平成17年 6 月から平成18年 6 月までの世界的な金利上昇局 面において、弊社TAAモデルが有効に機能しない結果となりました。 一方、安定運用部分については、信託期間内に償還を迎える国内公社債や債券現先取引で運用を行いましたが、 既定の方針通り、ファンドの償還日までに保有していた債券すべてが償還を迎えました。 以上の通り、10,000円でスタートした当ファンドの償還価額は9,851円89銭となりました。税引前累積分配金 (30円)込み償還価額は9,881円89銭となり、一口当たりの受益者利回り(税引前累積分配金込み償還価額の当初元 本に対する年換算利回り)は、−0.3%となりました。受益者の皆様のご期待に添うに至らない結果となり、誠に 申し訳なく、深くお詫び申し上げます。 このたびは、長らくのご投資誠にありがとうございました。 今後ともニッセイアセットマネジメントの商品を末永くご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 −6− 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 7 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 ◆1口(元本10,000円)当たりの費用の明細 項 目 (a)信 託 報 酬 (投 信 会 社) (販 売 会 社) (受 託 銀 行) (b)売 買 委 託 手 数 料 (先物・オプション) (c)保 管 費 用 等 合 計 当 期 28円 (12) (13) (2) 1 (1) 0 29 (注1)期中の費用(消費税等のかかるものは消費税等を含む)は、解約により 受益権口数に変動があるため、下記の簡便法により算出した結果です。 当期の日数 年間の日数 (a)信託報酬=期中の平均基準価額×信託報酬率× 期中の売買委託手数料 (b)売買委託手数料= 期中の平均受益権口数 期中の保管費用等 (c)保管費用等= 期中の平均受益権口数 (注2)保管費用等には、監査費用が含まれています。 (注3)各項目ごとに円未満は四捨五入しています。 ◆売買および取引の状況 (平成18年 7 月21日∼平成19年 1 月19日) (1)公社債 買 付 額 国 国 内 地 特 債 方 証 債 殊 社 券 証 債 債 売 付 額 千円 12,227,457 券 − 券 − 券 − 千円 14,615,768 − (92,990) − (100,000) − (220,000) (注1)金額は受渡代金です(経過利子分は含まれていません)。 (注2)( )内は償還による減少分で、上段の数字には含まれていません。 (注3)単位未満は切り捨てています。 (2)その他有価証券 買 付 額 国 内 売 付 額 千円 531,753,062 コマーシャル・ペーパー 千円 536,757,861 (注1)金額は受渡代金です。 (注2)単位未満は切り捨てています。 (3)先物取引の種類別取引状況 種 類 別 外 国 債券先物取引 買 建 新規買付額 決 済 額 百万円 百万円 10,005 10,104 売 建 新規売付額 決 済 額 百万円 百万円 − − (注1)金額は受渡代金です。 (注2)外貨建取引の金額は、各月末(決算日の属する月については決算日)における国内の対顧客電信売買相場の仲値で換算した邦貨金額の合 計です。 (注3)単位未満は切り捨てています。 −7− 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 8 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 ◆主要な売買銘柄 (平成18年 7 月21日∼平成19年 1 月19日) 公社債(上位10銘柄) 買 付 売 付 銘 柄 金 額 千円 2,448,983 1,024,200 989,400 561,649 556,165 540,721 503,515 488,380 482,623 481,437 第409回 政府短期証券 第 7 5 回 利付国債(20年) 第 7 3 回 利付国債(20年) 第 4 6 回 利付国債( 5 年) 第227回 利付国債(10年) 第 4 2 回 利付国債( 5 年) 第231回 利付国債(10年) 第282回 利付国債(10年) 第268回 利付国債(10年) 第262回 利付国債(10年) 銘 柄 金 額 千円 2,449,598 2,399,347 1,011,323 979,090 562,732 561,375 545,292 503,340 483,991 481,566 第409回 政府短期証券 第391回 政府短期証券 第 7 5 回 利付国債(20年) 第 7 3 回 利付国債(20年) 第227回 利付国債(10年) 第 4 6 回 利付国債( 5 年) 第 4 2 回 利付国債( 5 年) 第231回 利付国債(10年) 第282回 利付国債(10年) 第268回 利付国債(10年) (注1)金額は受渡代金です(経過利子分は含まれていません)。 (注2)単位未満は切り捨てています。 ◆利害関係人との取引状況等 (平成18年 7 月21日∼平成19年 1 月19日) 当期における利害関係人との取引はありません。 ◆組入有価証券明細表 (平成19年 1 月19日現在) 償還日(平成19年 1 月19日)現在において、有価証券の組入残高はありません。 ◆投資信託財産の構成 (平成19年 1 月19日現在) 償 還 時 項 目 評 価 額 比 率 千円 コ 投 ー 資 ル ・ 信 ロ 託 ー ン 財 、 産 そ の 総 % 他 12,271,942 100.0 額 12,271,942 100.0 (注)評価額の単位未満は切り捨てています。 −8− 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 9 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 ◆資産、負債、元本および償還価額の状況 ◆損益の状況 (平成19年 1 月19日現在) 項 目 (A) 資 償 還 時 産 収 12,271,722,313 息 220,224 債 34,915,484 未 払 信 託 報 酬 34,549,522 そ の 他 未 払 費 用 365,962 (B) 負 利 (C) 純 資 産 総 額(A −B ) 元 12,237,027,053 本 償 還 差 損 益 金 (D) 受 益 権 総 口 数 1口当たり償還価額(C/D) (注)設定年月日 設定元本額 期首元本額 期末元本残存率 項 目 (A) 配 当 等 収 益 受 取 利 息 そ の 他 収 益 金 (B) 有 価 証 券 売 買 損 益 売 買 益 売 買 損 (C) 先 物 取 引 等 損 益 取 引 益 取 引 損 (D) 信 託 報 酬 等 (E) 当期損益金(A+B+C+D) (F) 前 期 繰 越 損 益 金 (G) 解 約 差 損 益 金 (H) 計(E+F+G) 償 還 差 損 益 金 (H ) 12,271,942,537円 コ ー ル ・ ロ ー ン 未 当期(平成18年 7 月21日∼平成19年 1 月19日) 12,421,000,000 △ 183,972,947 1,242,100口 9,851円89銭 平成15年 1 月31日 15,486,000,000円 12,471,000,000円 80.2% 当 期 34,367,075円 29,163,485 5,203,590 △ 19,361,411 46,322,671 △ 65,684,082 73,443,969 76,865,523 △ 3,421,554 △ 34,957,173 53,492,460 △ 238,115,407 650,000 △ 183,972,947 △ 183,972,947 信託報酬等は、 信託報酬に対する消費税等相当額を含みます。 (注1)(D) (注2)(G)解約差損益金とは、一部解約をした価額と元本との差額を いい、元本を下回る場合は利益として、上回る場合は損失とし て処理されます。 ◆約款変更のお知らせ ・投資信託振替制度への移行に伴い、関連条項の追加および関連条項に所要の変更を行いました。 (平成19年 1 月 4 日) −9− 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 10 ニッセイ日米欧公社債ファンド ’03−01 ◆投資信託財産運用総括表 信託期間 投資信託契約締結日 平成15年 1 月31日 投資信託契約終了日 平成19年 1 月19日 区 分 投資信託契約締結当初 投資信託契約終了時 受益権口数 元 本 額 1,548,600口 15,486,000,000円 1,242,100口 12,421,000,000円 投資信託契約終了時の状況 資 産 総 額 負 債 総 額 純 資 産 総 額 △306,500口 受 益 権 口 数 △3,065,000,000円 1 口当たり償還金 差引増減 または追加信託 12,271,942,537円 34,915,484円 12,237,027,053円 1,242,100口 9,851円89銭 毎計算期末の状況 計 算 期 第1期 第2期 第3期 第4期 第5期 第6期 第7期 元 本 額 円 15,486,000,000 15,081,000,000 14,916,000,000 14,311,000,000 13,181,000,000 13,021,000,000 12,471,000,000 純 資 産 総 額 基 円 15,408,055,706 15,087,133,989 14,773,728,344 14,435,483,335 13,281,954,219 12,978,829,978 12,232,884,593 信託期間中 1 口当たり総収益金 準 価 額 1 口当たり分配金(税引前) 金 額 円 9,950 10,004 9,905 10,087 10,077 9,968 9,809 分 配 率 円 0 0 0 10 20 0 0 △118円11銭 ◆償還金のお知らせ 1 口 当 た り 償 還 金 −10− 9,851円89銭 % 0.00 0.00 0.00 0.10 0.20 0.00 0.00 − 日米欧公社債'03-01/償還 07.2.19 9:45 ページ 11 あなたのサクセス・パートナー
© Copyright 2024 ExpyDoc