道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店

道
後
ハ
イ
カ
ラ
百
貨
店
道
後
ハ
イ
カ
ラ
通
り
(
道
後
商
店
街
)
再
構
成
す
る
デ
ザ
イ
ン
展
と
ブ
ラ
ン
ド
の
構
築
の
魅
力
を
要約文
2017年の愛媛国体終了後から始まる「道後温泉本館
改 修 工 事 」に よ り 道 後 ハ イ カ ラ 通 り 道
( 後 商 店 街 を) 訪 れ
る来街者の減少が懸念されている。
本 政 策 で は、本 館 改 修 工 事 ま で の 期 間 を 商 店 街 の 再 発
見・再構成に取り組むチャンスと捉え、商店街の魅力を再
ブ ラ ン デ ィ ン グ す る デ ザ イ ン 展「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 」を
計 画 す る。そ の た め に、市 民 が 道 後 商 店 街 振 興 組 合・ 行 政
と と も に 商 店 街 の 活 性 化 に「自 分 の コ ト 」と し て 参 加・ 活
動 で き る コ ミ ュ ニ テ ィ「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店・ 宣 伝 制 作
部」を発足。そして、実際に商店街のフィールドワークを行
い、調査したことをベースにデザインを試みた道後ハイカ
ラ百貨店ブランドの具体的なイメージと商店街にある隠
れた逸品の再ブランディングについて提案する。
このプロジェクトが商店街の活性化にとどまるだけで
は な く、
「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 」か ら「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨
街」へと道後地域全体の活性化へスケールアップするプロ
ジェクトへと成長することを願っている。
館で誰もが足湯につかりながらゆっくりと談笑することができる自由
の 誇 れ る 街 で あ る。実 際 に 道 後 の 街 を 歩 い て み た と こ ろ、い く つ も の 旅
松山にとって道後とは観光の重要な拠点であり、歴史文化が漂う市民
街を担う人材を育成することも必要である。
似している店舗同士もある。また、店主の年齢層も高く、これからの商店
としない。さらに商店街には、お土産屋が多く、取り扱っている商品が類
な く、地 元 の 人 々 に と っ て は、日 常 的 に 商 店 街 を 訪 れ る 動 機 が は っ き り
はじめに
な空間と、地域の方々の暖かい人柄に触れることができる魅力的な場所
で あ る と 感 じ た。し か し、道 後 を 訪 れ る 観 光 客 数 は 近 年 の 景 気 の 低 迷 に
ると、観光客の減少等による地域経済の衰退が懸念されている ※( 2 。)
そ こ で、こ れ か ら の 道 後 の こ と を 考 え る と 様 々 な 試 み や 変 化 が あ
に住んでいる人々が地元の隠れた魅力を再認識する機会と本政策を通
た な 環 境 を つ く り だ す こ と が で き な い だ ろ う か と 感 じ た。そ し て、松 山
このことから、本館改修工事までの期間に商店街の店主・店員・住民・
り、そ れ ら の 活 動 や 期 間 を「道 後 の 街 を 地 域 の 人 々 と 力 を 合 わ せ て よ
し て 住 民 が 地 元 に 誇 り を 持 ち、そ し て、本 館 改 修 中 の 道 後 に 訪 れ る 人 々
観光客・来街者をつなげ、商店街を目的とした人々をおもてなしする新
り 良 く し て い く チ ャ ン ス 」と し て 捉 え る べ き で は な い だ ろ う か と 私 た
にも楽しんでもらえる街にしたいと考えた。
よ り 厳 し い 状 況 が 続 い て お り、
「道 後 温 泉 本 館 改 修 工 事 ※( 1 」)が 始 ま
ち は 考 え た。様 々 な 試 み や 変 化 と い う の は、2 0 1 4 年 に 道 後 温 泉 本
館 の 改 修 1 2 0 周 年 を 記 念 し て 開 催 さ れ る、地 域 の 人 づ く り や 地 元 ク
リ エ イ タ ー の 活 動 と レ ベ ル ア ッ プ の 機 会 と す る「道 後 オ ン セ ナ ー ト
2 0 1 4 ※( 3 」、
) 2 0 1 7 年 の 完 成 を 目 指 す「椿 の 湯 改 築 工 事 ※( 4 」)
や2017年の愛媛国体終了後から始まる「道後温泉本館改修工事」な
ど松山・道後の未来へとつながるプロジェクトである。
道後温泉本館から道後温泉駅までL字型にのびている「道後ハイカラ
通り 道( 後商店街 」は
) 、観光地に立地しており、一般の商店街とは異なっ
た 性 格 を 有 し て い る。そ の た め、大 型 店 の 進 出 や 交 通 体 系 の 変 化 に よ る
以
影 響 は 極 端 に は 受 け て な い も の の、観 光 地 商 店 街 と し て は、本 館 改 修 工
事 に よ る 来 街 者 の 減 少 が 見 込 ま れ て い る。ま た、商 店 街 に は 店 舗 が
空間や店舗に陳列されている商品に商店街の独自性を感じるものは少
上あり、歴史や観光、食べ物など様々な魅力があるのだが、アーケードの
60
1
提案内容
道後ハイカラ通り 道
( 後商店街 の) 魅力を再ブランディング
するデザイン展「道後ハイカラ百貨店」
これから道後が変化していくことを踏まえて、歴史ある道後ハイカラ
3
道後ハイカラ通り 道
( 後商店街 の) 魅力・課題を発見する
フィールドワーク
道後ハイカラ百貨店をつくっていくためのワークショップを二つ実
と来街者をつなげる新たな場とコミュニティをつくりだす試みであり、
というかたちで紹介することを考えた。道後ハイカラ百貨店とは商店街
を 知 り た い と 考 え る 人 な ど を 対 象 と し て、松 山 市 を 中 心 に 広 報 や 新 聞、
でいる人、利用している人、道後になじみのない人、これから道後のこと
一つ目のワークショップは、道後ハイカラ通り 道
( 後商店街 の) 魅力・
課題を発見する市民参加型のフィールドワークを実施する。道後に住ん
施する。
各 店 舗 で 扱 っ て い る お 土 産、銘 菓、紙 袋、包 装 紙、看 板 な ど を 市 民 参 画 型
ホ ー ム ペ ー ジ な ど を 使 っ て 市 民、地 元 ク リ エ イ タ ー、各 種 学 校 な ど 広 く
通り 道
( 後 商 店 街 の) 隠 れ た 魅 力 を 引 き 出 し、商 店 街 の 新 た な 楽 し み 方
を提案する。商店街をひとつのお店と見立てて、
「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 」
のワークショップで再発見・再ブランディングを行い、商店街を展覧会
ごとに発表する。
プで発見したことを話し合い、商店街にこれから何が必要かをグループ
または旅館に設置されている足湯など道後の街を楽しみながらグルー
様々な魅力・課題を発見する。フィールドワーク後には、商店街のカフェ
主・店員の方や観光客の方にお話を伺いながら、商店街全体や各店舗の
す る。参 加 者 を い く つ か の グ ル ー プ に 分 け、商 店 街 を 自 由 に 探 索 し、店
参 加 者 の 募 集 を 呼 び か け る。そ し て、商 店 街 の フ ィ ー ル ド ワ ー ク を 実 施
道後ハイカラ百貨店をつくるコミュニティ
「道後ハイカラ百貨店・宣伝制作部」
会場としてワークショップの成果を紹介するデザイン展である。
2
デ ザ イ ン 展「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 」を 中 心 と な っ て つ く っ て い く コ
ミ ュ ニ テ ィ「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店・ 宣 伝 制 作 部 」を 道 後 商 店 街 振 興 組
合が主体となり市民・組合・行政の三者で構成されたチームをつくる。
道後ハイカラ通り 道
( 後商店街 に) 商店街の顧客である市民が商店街の
活 性 化 に「自 分 の コ ト 」と 感 じ て 参 加 で き る 機 会 を つ く り、市 民 が 宣 伝
制 作 部 の メ ン バ ー と し て 商 店 街 の 未 来 を 考 え・ デ ザ イ ン で き る 環 境 を
つ く る。宣 伝 制 作 部 の メ ン バ ー は、道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 を つ く っ て い く
ためのワークショップの参加者によって構成される。
4
道後ハイカラ百貨店の企画を考えるワークショップ
二 つ 目 の ワ ー ク シ ョ ッ プ で は、デ ザ イ ン ワ ー ク シ ョ ッ プ を 実 施 し、デ
一つ目に商店街全体を新しいブランドとして位置づけるためのもの
である新しいデザインを考えた。共通の「シンボルマーク(図1)」や「ロ
ゴ タ イ プ(図 2)」を 組 み 合 わ せ た 各 店 舗 の「名 刺(図 3)」、小 説『坊 ち ゃ
ん』を意識した商店街と各店舗の逸品を紹介する文庫本サイズの「パン
る 宣 伝 制 作 部 で 検 討 す る。そ し て、展 覧 会 を 開 催 す る た め に 具 体 的 な 計
後ハイカラ百貨店のコンセプトをワークショップの参加者で構成され
一つ目のワークショップで行ったフィールドワークの成果を基に、道
NAを覚醒させる。さらに商店街のキャラクターとして今治市のバリィ
「Tシャツ」、他にも「手ぬぐい(図6)」、
「下駄(図7)」、
「うちわ」、
「箸 置
いるだけで商店街のメンバーとして一体感が持てる「はっぴ(図5)」や
た く な る 店 舗 ご と に デ ザ イ ン さ れ た「ブ ッ ク カ バ ー」や「し お り 」、着 て
フレット(図4)」、コレクション性を高めることにより、商店街を回遊し
画 イ( ベント詳細計画・広報計画・要員計画など を) 策定する作業を行う。
ワ ー ク シ ョ ッ プ で 策 定 さ れ た 計 画 を 監 修 す る ク リ エ イ テ ィ ブ・ デ ィ レ
さんに続く「ゆるキャラ」をデザインし、来街者と商店街をつなぐコミュ
ザイン展「道後ハイカラ百貨店」の企画を考える。
クターを宣伝制作部の中から選出、もしくは道後オンセナート2014
ニケーターを誕生させる。
き(図8)」などの商店街を商品化したグッズをデザインし、商店街のD
のクリエイティブ・ディレクターに監修を依頼し、道後ハイカラ百貨店
道後ハイカラ百貨店のブランディング
を道後オンセナート2014と連動するプロジェクトとして進行させ
る。
5
①道後ハイカラ百貨店ブランド
実際に道後ハイカラ通り 道
( 後 商 店 街 の) フ ィ ー ル ド ワ ー ク を
2013年4月から7月まで計6回行い、調査したことをベースとして
道後ハイカラ百貨店を紹介するツールの新しいデザインや展覧会用の
デ ザ イ ン、再 ブ ラ ン デ ィ ン グ な ど の ス タ デ ィ に 取 り 組 ん だ。商 店 街 へ 直
接赴き、各店舗を一軒一軒まわり、そしてお店の方にお話を聞き、売れて
いる商品、オススメの商品を紹介してもらった。そして、これからの商店
街をかたち作るものを考察し、これら三つのデザインを考えることによ
り、独自のブランドを確立することができると考えた。
図1)道後ハイカラ百貨店 シンボルマーク
このシンボルマークは、道後ハイカラ通りのノスタルジーを感じる文学の街を表現している。コミュニティを生み、新しい環境として良い
ものへと道後が変わっていくよう願いを込めて、末広がりな「ハ」とハイカラの「ハ」をモチーフとした。マークの形は温泉街をそぞろ歩く
人々の下駄をイメージしている。筆で書いたような輪郭は道後の人々の暖かさと奥深い様を表している。
図2)道後ハイカラ百貨店 ロゴタイプ
シンボルマークの暖かみのある印象を受け、ロゴタイプも道後ハイカラ通りのノスタルジーを感じる文学らしさを、明朝体をベースに繊細
で上品な印象を際立たせた。
○名刺 絵柄面 ( 創作ちりめん 布游舎 )
○名刺 表面 ( 創作ちりめん 布游舎 )
図3)道後ハイカラ百貨店 名刺
各店舗の情報と逸品を紹介するショップカードを兼ねた名刺。店舗が多いことを生かし、コレクション性の高い名刺を考えた。
○名刺 絵柄面 ( うぐいすや )
○名刺 絵柄面 ( コットンベア 道後店 )
○名刺 絵柄面 ( 今治極上手巾 伊織 )
○パンフレット ( 表紙 )
○パンフレット ( 内容 )
図4)道後ハイカラ百貨店 パンフレット
商店街を回遊する際に便利なパンフレット。ページの中心を通る横線を商店街の通りに見立て、店舗の配置が分かるようになっている。
図5)道後ハイカラ百貨店 はっぴ
道後ハイカラ百貨店のはっぴ。商店街のメンバーとして一体感を持たせるためのもの。
図6)道後ハイカラ百貨店 下駄
シンボルマークをモチーフとした下駄。男性用・女性用・子ども用 ( 男女 ) の4種類があり、お土産としても良い。
手ぬぐい ( 紺 )
手ぬぐい ( 白 )
図7)道後ハイカラ百貨店 手ぬぐい
シンボルマークを足跡のように配置し、商店街をそぞろ歩く雰囲気を演出している。道後温泉を利用して頂いた方に、ゆかごと合わせて
使ってもらう。
図8)道後ハイカラ百貨店 箸置き
シンボルマークに使った「ハ」とかけて日頃から使える箸置きを考えた。旅館でも使ってもらえるような主張の強くないデザイン。
図 10 )道後ハイカラ百貨店 包装紙
図9)道後ハイカラ百貨店 フラッグ
道後ハイカラ百貨店の開催期間中に使用する包装紙。各店舗の逸品を
商店街の通りの看板部分に吊るし、通りに統一感を出すとともに
展覧会会場で買うと限定の包装紙でラッピングしてもらえる。
各店舗の逸品を紹介する。
②デザイン展「道後ハイカラ百貨店」のためのデザイン
二 つ 目 に、展 覧 会 に 使 用 す る デ ザ イ ン は 商 店 街 を ア ピ ー ル し、商 店 街
を舞台とした展覧会に足を運んでもらうための「ポスター」、
「チラシ」、
「ポストカード」などの告知ツール。商店街のアーケードに掲げ、展覧会
)」、
「ショッピングバッグ」に展開する。
○フラッグ ( 表面 )
○フラッグ ( 絵柄面 )
の 開 催 を 街 に 告 げ る「フ ラ ッ グ(図 9)」、展 覧 会 期 間 に 各 店 舗 で 共 通 に
仕様する「包装紙(図
示している。
ショップを実施することが、商店街の活性化に対して有効であることを
た。そ れ ら の 成 果 は、道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 を つ く っ て い く た め の ワ ー ク
タ デ ィ に 取 り 組 む 中 で、数 々 の 具 体 的 な ア イ デ ア や デ ザ イ ン が 生 ま れ
フィールドワークの成果を基に道後ハイカラ百貨店ブランドのス
*
舗で思わず手にとってしまうような魅力的な商品へと再生させる。
るものにした上で各商品の個性を存分に引き出したデザインを施し、店
ディング。パッケージを道後ハイカラ百貨店ブランドとして統一感のあ
三つ目は、商店街にある隠れた逸品をより伝えていくための再ブラン
③商店街の隠れた逸品の再ブランディング
いく。
展示物と来場者 来
( 街者 と
) の関係性を検証しながらプランを固めて
ル」や「サイン」の配置を、CGや模型をつくるなどして会場内における
スや展覧会で開催するシンポジウムで使用するパネルなどの「展示ツー
な ど を 展 示 ス ペ ー ス と す る「各 店 舗 の 展 示 計 画 」、各 店 舗 の 展 示 ス ペ ー
また、商店街を展覧会会場として見立て た「会 場 構 成 」、店 舗 の 陳 列 台
10
6
年度開催される道後オンセナート2014にあわせてデザイ
道後ハイカラ百貨店の開催
平成
8
道後ハイカラ百貨店の効果
これらを実施していくことで私たちは以下のような成果を得られる
る 環 境 が 生 ま れ、そ の 成 果 を 発 表 す る 展 覧 会 の 開 催 に よ り、商 店 街 と そ
の で は な い か と 考 え た。ま ず、市 民 が「自 分 の コ ト 」と し て 参 加 で き る
メイン会場は道後ハイカラ通り 道
( 後 商 店 街 と) し て、既 存 店 舗 の 一
部やカフェを展覧会の展示室、ミュージアムショップ・カフェと見立て
れぞれの店舗の新たな魅力を来街者に効果的に知ってもらえるという
ン 展「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 」を 同 時 に 開 催 し、ア ー ト と デ ザ イ ン の 交 流
て 活 用 す る。
「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 」の 展 覧 会 の 一 部 を 道 後 の 旅 館 や 松
松 山 市 の 他 の 商 店 街 で 試 み る こ と も 可 能 な 商 店 街 の 新 し い 楽 し み 方・
によるイベントの相乗効果を計る。
山 の 玄 関 口 で あ る 空 港 や 駅、東 京 な ど の ア ン テ ナ シ ョ ッ プ 東
( 京 の「香
川・ 愛 媛 せ と う ち 旬 彩 館 」、ロ ー プ ウ ェ イ 街 の「え ひ め 笑 顔 の 観 光 物 産
を 行 う こ と で、松 山 市 出 身 の 方 が、新 し い 松 山 の 姿 を 知 る こ と が で き て
盛り上がることになるだろう。
り、道後地域全体に人の交流と活動が増えることで地域が今よりさらに
そして、最終的には商店街に生まれた新しいコミュニティが起点とな
再構成していく流れをつくりだすことができるということである。
の活動を展開し、道後地域全体を「道後ハイカラ百貨街」として再発見・
ミュージアム構想 ※( 7 に
) おける道後温泉サブセンターゾーンの一端
を 担 う か た ち と し て、商 店 街 か ら 道 後 の 街 へ と「道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 」
使い方を提案することができるようになるということ。サテライト展示
こ と。次 に 商 店 街 を 展 覧 会 会 場 = ミ ュ ー ジ ア ム と し て 見 立 て る こ と で、
館 」 、県
) 外 の デ ザ イ ン ミ ュ ー ジ ア ム・ ギ ャ ラ リ ー で サ テ ラ イ ト 展 示 を
行い、展覧会を内外にアピールする。
地 元 愛 が 深 ま る と い う こ と。最 後 に 松 山 市 の『坂 の 上 の 雲 』フ ィ ー ル ド
デザイン展「道後ハイカラ百貨店」閉会後の活動
生み出し、ブランドの維持と自立へとつなげていく。
商 店 街 を 再 発 見・ 再 構 成 し て い く た め の 展 覧 会 を 開 催 す る サ イ ク ル を
そして、道後ハイカラ百貨店ブランドで得た収益を活用して定期的に
イカラ百貨店ブランドと活動のプロモーションを継続する。
後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 の「パ ン フ レ ッ ト 」を 設 置 し、展 覧 会 閉 会 後 も 道 後 ハ
道 後 ハ イ カ ラ 百 貨 店 終 了 後 は、道 後 ハ イ カ ラ 通 り 道
( 後 商 店 街 の) 各
店舗、道後の旅館、松山の玄関口である空港や駅、市内のカフェなどに道
7
の商い賑わい支援事業 ※( 5 、松
) 山市の「坂の上の雲」フィールドミュー
ジアム活動支援事業 ※( 6 な
) ど行政支援を積極的に活用する。
道後商店街振興組合を中心に展覧会へ向けての計画を立案し、松山市
ワークショップを行うことで道後ハイカラ通り 道
( 後商店街 の) 隠れた
魅力を活かした商店街のブランド構築とクリエイティブな人材を育て
26
まとめ
この政策に取り組むまで、私たちは道後の魅力を松山に住んでいなが
ら 知 ら ず に い た。そ れ は、他 の 松 山 市 民 や、松 山 に 通 勤・ 通 学 す る 人 々
5( ,306字
)
積極的にデザイン展「道後ハイカラ百貨店」に関わっていきたい。
いる。私たち自身も道後ハイカラ百貨店・宣伝制作部のメンバーとして
ように道後を「交流と創造の街」へと変えていきたいと私たちは感じて
う っ て つ け の 街 で あ る。歴 史 文 化 を 継 承 し つ つ、さ ら に 発 展 し て い け る
道 後 は 温 泉 も あ り、の ん び り と 散 策 や フ ィ ー ル ド ワ ー ク を す る に は
る来街者とファンを増加させることができると考えている。
つくりだし、道後温泉だけではなく道後ハイカラ通りを目的として訪れ
の場と新しいブランドを構築することによって、商店街の新たな価値を
さらに、商店街にワークショップを通じたクリエイティブな人材教育
参考文献
『愛媛新聞』2013年4月 日 p.
1
一 「)本館 国体後に改修」
『朝日新聞』
二 「)道後温泉 悩みの老朽化」
夕刊2011年1月 日 p.
『愛媛新聞』2013年4月 日 p.
7
三 「)道後温泉 アートで熱く」
『
『愛媛新聞』2012年 月1日 p.
1
) 椿の湯』木造で新築」
四 「
五 )松 山 市 役 所「松 山 市 商 店 街 振 興 に 伴 う 補 助 金 」 http://www.city.
matsuyama.ehime.jp/kurashi/sangyo/shokogyo/syoutengai.html
(2013年8月 日アクセス)
11
よ っ て、道 後 の 魅 力 を 多 く の 人 々 に 伝 え る だ け で な く、道 後 ハ イ カ ラ 通
にもいえることではないだろうか。このプロジェクトを実施することに
13
11
『坂の上の雲』フィールドミュージアム活動支援事業」
六 )松山市役所「
12
り 道
( 後商店街 に) 市民・道後商店街振興組合・行政の三者が一体とな
るコミュニティを生むことができると私たちは感じている。
25
shien/sakakumo_shienjigyou.html
(2013年8月 日アクセス)
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/sakanoue/
24
field_museum.html
(2013年8月 日アクセス)
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/sakanoue/
『坂の上の雲』フィールドミュージアム構想」
七 )松山市役所「
24
24