情報教育論 第4回 『言霊』を用いたプログラム教育 政策・メディア研究科 岡田 健 年末までの授業の流れ 言霊を使った、プログラムの書き方 変数、繰り返し文(10/25) 仮定文、メソッド(11/1) メソッド(11/8) プログラム設計の議論 HCPチャート(11/15) 設計レビュー(11/29、12/6) 簡単なソフトウェアを作成する (12/13、12/20、冬休み) 今日のメニュー 講義 タートルを使った言霊プログラム インストール 講義 プログラムとは 宣言文、代入文 繰り返し 入れ子構造 課題演習 タートルを使った言霊プログラム タートルグラフィック タートルを動かして絵を描く。 タートルは3つの要素を持つ。 位置、向き、筆の状態 以下の命令をプログラムとし て記述する 移動する 向きを変える 筆の状態を変える タートルを使った言霊プログラム タートル命令 距離歩進む。 距離歩戻る。 角度度右に曲がる。 角度度左に曲がる。 筆を上げる。 筆を下げる。筆を下ろす。 ※記述の順序は変えられます。 タートルを使った言霊プログラム プログラム例 ※三角形を描く 30度右に曲がる。※前処理 100歩進む。右に120度曲がる。※一辺を描く 100歩進む。右に120度曲がる。 100歩進む。右に120度曲がる。 左に30度曲がる。※後処理 ※四角形を描く 右に90度曲がる。100歩進む。※四角形の一辺を描く 右に90度曲がる。100歩進む。 右に90度曲がる。100歩進む。 右に90度曲がる。100歩進む。 プログラムの基本的な性質 順番に命令を実行する 記述した命令以外は実行しない 課題1:三角形を書きましょう ファイル名は「Kadai1.dama」として下さい。 言霊環境のインストール インストール方法は配布資料に従ってくださ い。 http://www.crew.sfc.keio.ac.jp/~turkey/ Kotodama_Install.exe 宣言文、代入文 変数の概念 変数とは、 数字や文字などを入れておく「箱」 変数には名前が必要です(変数名) 変数には型があります(変数型) 変数を使うためには、最初に宣言をおこな う必要があります 宣言文、代入文 宣言文 変数を使うためには、以下のように 変数宣言をする 距離(整数型)がある。 記法は、以下の通り。 変数名(変数型)がある。 宣言文、代入文 代入文 変数にデータを入れるには、代入文を使う 距離に0を代入する。 記法は以下の通り 代入先に代入値を代入する。 宣言文、代入文 算術式 +-×÷%() を使って算術式を表現する 1+2 3-4 5×10 20÷4 30%7 (1+2)×5 (3+4)×(5+6) カウンタ+1 カウンタ×2 演算子は半角・全角のどちらでも良い 足算 引算 掛算 割算 余算 +(全角) -(全角) ×(全角) ÷(全角) %(全角) +(半角) -(半角) *(半角) *(全角) /(半角) /(全角) %(半角) 繰り返し 四角形を書くプログラム 同じ記述が繰り返されているが、 これをもっと端的に書きたい。 ※四角形を描く 右に90度曲がる。100歩進む。※一辺を描く 右に90度曲がる。100歩進む。 右に90度曲がる。100歩進む。 右に90度曲がる。100歩進む。 繰り返し 回数繰り返し文 繰り返される内容を抽出して、以下のよう に記述する。 { 右に90度曲がる。100歩進む。 }を4回繰り返す。 回数繰り返しは以下の記法で記述する。 処理を回数回繰り返す。 繰り返し 繰り返しの仕組み カウンタの初期化 条件式の評価 条件を満たす 繰り返したい命令文 カウンタの増加 条件を満たさない 繰り返し 繰り返しの仕組み 何回目か(整数型)がある。 何回目かに0を代入する。 カウンタの初期化 条件式の評価 何回目か<4である限り{ 100歩進む。 90度右に曲がる。 何回目かに、 何回目か+1を代入する。 }を繰り返す。 条件を 満たす 繰り返したい命令文 カウンタの増加 条件を満 たさない 繰り返し 条件繰り返し文 条件文を使って繰り返しを表現する 何回目か<4である限り{ ※省略 }を繰り返す。 条件繰り返し文の記法は以下の通り 条件文限り処理文を繰り返す。 繰り返し 論理式 >≧<≦=≠を使った比較式 A>B A≧B A<B A≦B A=B A≠B 「である」「でない」を使った論理式 A>Bである (A>Bと同じ意味) A>Bでない (A≦Bと同じ意味) 「かつ」「あるいは」を使った論理式 A>BかつB<C A>Bであり、かつB<C A>BあるいはB<C A>Bである、あるいはB<C 課題2:三角形を書いてみよう 回数繰り返し文を使って書く(2-1) 条件繰り返し文を使って書く(2-2) ファイル名は「Kadai2_1.dama」「Kadai2_2.dama」として下さい。 課題3:星を書いてみよう ファイル名は「Kadai3.dama」として下さい。 入れ子構造 繰り返しの中の繰り返し 一辺の長さ(整数型)がある。 一辺の長さに10を代入する。 { { 一辺の長さ歩進む。 90度右に曲がる。 }を4回繰り返す。 一辺の長さに一辺の長さ+10を代入する。 }を10回繰り返す。 入れ子構造 繰り返しの中の繰り返し 一つの構造の中に別の構造を埋め込んで (=入れ子構造)、複雑な手順を実現でき る 課題4:ピラミッドを書いてみよう ヒント(四角形をだんだん大きく描いていく) ファイル名は「Kadai4.dama」として下さい。 課題提出に関して インストール方法は配布資料に従ってください。 http://www.crew.sfc.keio.ac.jp/~turkey/ Kotodama_Install.exe 課題の提出先アドレスは以下です。 [email protected] 出来たところまでを添付ファイルで送ってください。 メール本文には授業の感想をお願いします。 サブジェクトは半角で report04 にして下さい 〆切は10月29日(金)23時59分までとします。
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