デバイスからの異常注入が指定可能なCPUエミュレータ 東 誠 †,山本 哲男 ‡,早瀬 康裕†,石尾 隆†,井上 克郎† †大阪大学 ‡立命館大学 問題:組込みソフトウェアをテストする際, デバイスから受け取る入力を用いたテストが困難 •特定のタイミングで入力を受け取らせるのが困難 •テストの度に手動で入力を受け取らせると手間がかかる 例:携帯電話で着信時に終了キーを連続で押すと同じ着信履歴が表示されることがある ソフトウェア デバイスの入力読み取り 10/22 14:00 東誠 10/22 14:00 東誠 1 2 3 4 5 6 7 8 9 * 0 # デバイス 提案手法:故障を発生させる可能性のある入力(異常)を注入する 機構をCPUエミュレータに加えることで,テストを自動化する CPUエミュレータ プログラム LDR ADDR ADD MOV ・ ・ ・ ・ ・ ・ アドレスから読み込み 異常注入機構 注入する 入力値 条件に従って, 異常注入を実行 •新しい入力値の計算 •割り込みの発生 入力値 メモリマップドI/Oの アドレスに着目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 * 0 # 異常注入の内容と,それを行う条件 設定ファイル •異常注入の内容 •注入を行う条件 ユーザはソフトウェアの実行前に異常注入の設定を記述 •新しい入力値は,定数やプログラムの変数,現在の入力値を用いた数式で計算 •注入を行う条件に,デバイスや実行中の関数,前の注入からの経過時間を指定 用途:特殊な入力が必要なテストを行う •デバイスで滅多に発生しない入力をソフトウェアに受け取らせる •センサの検出結果がノイズの影響を受けた状況を模倣する •連続でキー入力をソフトウェアに受け取らせる
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