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UMIN臨床試験登録システムの概要
-登録に必要なデータ項目と画面の動きを中心として-
UMIN臨床試験登録システムシンポジウム
2005年2月2日
UMINセンター
松葉 尚子
内容
1.UMIN臨床試験登録システムの特徴
2.試験登録に必要なデータ項目
3.臨床試験の登録方法
-画面サンプルの紹介
4.臨床試験の検索方法
- 臨床試験の検索方法
5.討論
1. UMIN臨床試験登録システムの特徴
(1)
 登録対象試験: 治験を含むすべての臨床試験を受付ける
 登録できる人: 臨床試験を行うすべての研究者、営利企業(製薬企業
等)
海外からの登録も受付ける
 試験の登録および情報の検索は無料
 登録された試験情報は一般に公開する
 登録された試験情報 ≠ 公開される試験情報
⇒登録された試験情報のすべてを登録直後に公開しなければならな
いわけではない
定期的情報の更新を要請
 試験終了後の結果公開を要請
 登録の代行を検討中
1. UMIN臨床試験登録システムの特徴
(2)
 登録に必要なデータ項目
- ICMJEの声明に準拠したデータ項目
- 教育を目的としたデータ項目
- 日本の臨床試験の現状分析を目的としたデータ項目
- 既存の臨床試験登録システムとの連携を考慮して設定
日本語も扱える登録システム
- 日本の患者さんには日本語の試験情報が必要である
- 入力に必要な日本語情報は必要最低限に設定
ICMJE加盟雑誌が受け入れられる登録システムであるかどうかを確認中
1. UMIN臨床試験登録システムの特徴
(3)
データ項目と言語の補足
日本語
コアとなるデータ項目
試験名
対象疾患名
○
英語
○
ICMJE声明に準拠したデータ項目
○
教育および現状分析を目的とした
データ項目
○
2.試験登録に必要なデータ項目
入力フォームでの項目名
青:ICMJE準拠
橙:分析目的
紫:教育目的
表の見方
必ず入力する項目
データ区分
大分類
小分類
対象
疾患
Target disease
対象疾患名
目的
テキスト・数値・日付情報の場
合、入力できる最大のバイト数
説明
対象疾患名(英語)
対象疾患名(日本語)
Narrative objectives 目的(英語)
目的1
Basic design/
試験
デザイン 基本デザイン
必須
○
フィールド型 サイズ
テキスト
( 実施国が日
本の場合は テキスト
必須)
○
目的(日本語)
Do you have any
International IDs?/
国際的試験ID
色は入力フォー
ムの種類を表す
カタログ/
選択肢
詳細説明(データ項目定義として掲載)
日本語(定義・ノート)
1000
定義:研究の対象とする疾患名あるいは病態
1000
テキスト
1000
テキスト
1000
定義:試験を実施する目的。
ノート:記述的な記載とする。仮説やResearch
questionでもよい。
定義:最も基本的な試験デザイン
最も基本的な試験デザイン
○
選択
c at_de sign
選択肢例:並行群間/クロスオーバー など
Stratification/層別化 背景因子による層別の有無
試験ID
選択・チェックボックスから選ぶ場合の
選択肢一覧の参照先
国際的機関から発行されたID
の有無
選択
○
選択
定義:参加者の背景因子に基づき層別化を
行い、それを考慮して割付を行うか否か。
c at_YN2
ノート:「ランダム化」試験の場合は、可能な限り
記載する。・・・
定義:他の国際的機関に試験を登録し、IDの
発行を受けているか否か。
c at_YN1
選択肢:はい/いいえ
どのような種類の情報を入力するか
テキスト・選択・チェックボックス・数値・日付
3.臨床試験の登録方法
4.臨床試験の検索方法
画面サンプルの紹介
5.討論(1)
 登録に必要なデータ項目
- データ項目数
- データ項目の妥当性
- 必要最低限の日本語情報(テキスト入力項目):試験名・対象疾患名
入力項目数とのバランス
- 試験計画書(プロトコル)や調査票の公開
必要性・実現可能性・方法
5.討論(2)
登録された試験情報 ≠ 公開される試験情報
- 公開しなければならないデータ項目と公開を留保できるデータ項目
- 登録された試験情報の公開時期は、いつが適切か
 定期的情報の更新
- データ更新:プロトコルの変更・試験進捗状況の更新・結果へのリンク
- 「6ヶ月に1度」の妥当性・実現可能性
 試験終了時の結果公開
- 結果公開の方法:書誌情報公開や結果論文等へのリンク
- 妥当性・実現可能性
 登録遵守のための方策
- IRBの関与の実現可能性